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◆ 性的機能を高める補助器具及び薬剤

ドキュメント内 新YYCはじめに (ページ 114-117)

真空ポンプ 血管を締めつけ勃起を起こす真空ポンプは現在の治療選択において、最も体の負担 が少なくまた最も安価な方法である。ポンプはペニスの周辺を真空にすることで陰茎海綿体への血 流を促し、勃起を引き起こす。勃起はペニスの根元を緊縛バンドかリングで締めつけることで持続 される。この方法はかなり簡単に見えるとはいえ、主治医からやり方を教えてもらうことがとても 重要である。ビデオを観たり説明書を準備する必要がある。

陰茎注射 これは性行為の20分ほど前にペニスに注入するものである。アルプロスタジル(PGE1、

プロスタグランジンE1、血管拡張剤)はFDA(食品医薬品局)認可の注射薬剤である。

アルプロスタジルの服用には、個々にテストし試してみる必要がある。陰茎海綿体への注射を本 人や彼女が快適と感じるかどうかがとても重要である。

       

経尿道法 これは尿道に薬剤を入れるものである。この療法には極めて専門的教育が必要とされ る。この療法のトレーニングを受けることが必要である。

       

バイアグラ バイアグラはFDAが最初に認可した経口投与の ED 治療薬である。バイアグラは ペニスの血流が充満し、性的刺激への反応として勃起することを助ける。

この療法について教育を受けることが重要であることをもう一度言っておく。バイアグラは患者 がいかなるタイプであれ、ニトロ薬剤を服用している場合、絶対に併用してはならない。

陰茎プロステーシス これはペニスに植込んだシリコンのスティックで、その流体の空洞により 本当の勃起のような状態になる。患者とパートナーがよく考えるべき重要なことは、この方法が侵 襲的(外科手術)であり、不可逆であることである。あらゆる実行可能な選択肢について、ペニス への植込み手術に先んじて話し合い調査されなければならない。

追記 どのような治療も成功するためには、パートナーも含め情報を得て講習のセッションを受 けることを勧める。

脊損女性の性機能に関する情報の量や質は全般的に貧困である。最も論議されるのは排便や排尿 の管理に集中し、正常月経の回復や性的活動の際の保護などが強調される。感覚が消失した時に、

性的満足感に達するにはどのようにするのかを学ぶことに女性は感心を持っている。自己刺激やバ イブレーターの使用は、性的発見や再発見の機会を増やすことができる。しばしば受ける質問は、

「どうすれば性的体験を全うし、満足感を得ることができるのか」というものである。その回答や 解決は、しばしば個人的探求やパートナーとの行為の中から得られる。

現在多くの研究プロジェクトが進行中であるが、それらは一般の女性の性機能に関する研究であ る。ある研究は、性的興奮を増すためにバイアグラを使用するもので、現在進められている。

脊損女性の性機能については、調査研究がさらに進んでいるのと同様に、多くの議論が公開され ている。医療機関とコミュニケーションすることは、性的問題の改善や新しい発見を最新のものと することに役立つだろう。

受傷と愛情表現

受傷以前と比べれば、現在は性的活動に何らかのプラニングが必要であり、自然なセックスの考 え方も変わるだろう。多くの人々は自分で、そしてパートナーとともに、自発的で自由な探究をす ることを好む。それは新たな自己(心と体の双方で)について探究の時が得られた時に起きる。よ り多くのものを読むのと同様に、医療スタッフは助言することができるだろう。

性的活動をする以前に考えるべきこと

心構えをすることは、性的モメントを壊すのではなく高めるだろう。

自律神経過反射:人によっては性的活動が自律神経過反射の要因となる。自律神経過反射を理解 できるようになることが必要であり、どのように治療するかを知り、その心構えが必要である。第 8章「自律神経過反射」を参照しなさい。

膀胱のマネジメント:膀胱のコントロールが問題であったり、関心があるなら、またセックスの ための排尿プランがあるならば、セックスの3、4時間前には水分摂取を減らしなさい。セックス の直前に膀胱を空にすることは、失禁を防ぐ最上の方策である。カテーテルや排尿器具はセックス の前にはずしなさい。それはあなたの選択することである。もしはずしたくなかったら、以下の記 述が参考になるだろう。

・ 長いチューブと最大の容量のある夜間用の収尿袋を使うことができる。これは広い範囲を動 くことができる。セックスの時にはチューブが引っ張られたり、よじれたりしていないか一 度チェックしなさい。

・ 男性はペニスの留置カテーテルを曲げてコンドームをつけることができる。これをしたら、

ペニスにつながるチューブの周辺に特製の潤滑剤をつける必要がある。これで皮膚がすりき れるのを防げるだろう。

・ 体外に機器をつけていれば取りはずしたいと思うだろう。しかしながら、ある人々はセック スの前にそれらのカテーテルをはずし、終ったあとにつけることを選択している。あなたや パートナー、介助者はカテーテルを交換することを教える必要がある。代わりのものを用意 しておき、性的活動のあとはカテーテルを交換すること。

・ 女性が留置カテーテルをはずすことを望まない場合には、チューブを胃のあたりか、腿の上 のほうにテープで止めることが多い。

・ オストミーをつけている場合、漏れを防ぐために特別のテープを貼っておく必要がある。も し可能ならオストミー・バッグに直接圧力がかかることを避けること。これも漏れを防ぐこ とになる。

・ 恥骨上のカテーテルをつけている場合には、チューブの出口にテープを貼り付けなさい。テ ープの使用によって皮膚が引っ張られていないか確認しなさい。

漏洩とアクシデントは、「世界の終わり」ではない。すべての予防措置を講じたあとでも起こり得 るものである。脊髄損傷のない人でさえ、時々失禁することがある。マットレスの上に防水パッド を敷いたほうがよいと思う場合もあるだろう。アクシデントの際には、ベッドサイドにタオルを置 くと役立つかもしれない。

・ 腸マネージメント:腸ケアのプランを進め、排便のアクシデントを避けなさい。あなたはそ れが問題にならないよう、朝か性交の直前にしようと思うだろう。

・ 前戯としての準備:前戯の一部としての風呂かシャワーは確かに楽しみである。その上、不 快な体臭に気づくことにもなる。

     トランスファーや姿勢保持、脱衣、ペニスの衛生管理に手助けが必要であれば、あなたは介 助者やパートナーに性的活動のための準備をさせる必要がある。これらの行為はつねに前戯の 一部となることができる。

     あなた自身の性交のための体位は自分が選択することだろう。それはあなたが望む性行為の タイプによって変化する。どのような体位が可能なのかについて、医師、PT、OTとともにチ ェックしなさい。

・ 周囲の環境:性的活動をつねにより良くセッティングすることは困難なことである。あなた の周囲の環境について考えてみなさい。性的活動をする上で最も困難な場所はどこなのか(例 えば、車いす、ベッド、長椅子、ホテルなど)。環境的バリアは性的活動へのアクセスを限定 するだろう。例えば、脊髄損傷者がアクセス可能な住宅に住んでいるが、パートナーの住宅 にアクセスできない、という事である。

・ 痙性:ある人々は性的楽しみを高めるために痙性を使う。いくつかの例では、痙性は勃起を 強めるために用いられる。足の伸展や痙性は性的体験を増加させるだろう。痙性はセックス の際のやっかいな問題ともなる。痙性は一定の体位をとることを妨げる。あなたの最もよい ベッドはセラピストによって関節可動域が確保するようにされたものである。セラピーを受 けている間、痙性を最小化する姿勢や体の動かし方も学ぶだろう。

・ 病気:性的に活動的な脊損者は、一般人と負けず劣らずごく簡単に性感染症に感染する。常 に安全なセックスを行なうこと。とりわけ血液や精液を取り交わすような性行為は AIDS ウ ィルスに感染する危険に身をおくことになるだろう。コンドームの使用はこのリスクを減少 させる。この点については、医療スタッフや地域の「エイズホットライン」や健康省とコン タクトすることでより詳しい情報が得られる。もし性器の皮膚に異常な膿が出来たり何らか の異常があれば、検査のため医療スタッフに調べてもらいなさい。

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