55
5
4.5
4
3.5
3
2.5
2
Globalcosts I)1StrlbutlVe Benefits Localcosts
fairness
Figure 3 Differences between the four clusters ln the dlmenSIOnS of evaluatlOn Of consequences.
PubllC Evaluat,10n and EvaluatlVe CluE;terS 22
こ Llberal DemocratlC ‑ロー DemocratlC +CommunlStLq 一一 Other partleS
l0 NonpartlSanS
CritlC al Glob al PosltlVe I nte gratlVe Clusters
Flgure 4 PolltlCal partleS Supported by the four clusters
Public Evaluat】on and EvaluatlVe Clusters 23
■コーMetropolltan areaS +Provlntial clty areas r企‑Rural areas
CrltlC al Glob al Po s itlVe I nte Era tlVe Clusters
Flgure 5 Residentlalareas of the four clust,eps.
まちづくり計uhJJ‑の参加行動1
まちづくりの計画過程に対する参加行動の規定因とその地域ぎ
引地博之 青木俊明
(東北工業大学大学院工学研究科) (東北工業大学建設システム工学科)
本研究では、まちづくりのプロセスに対する参加行動の規定困とその地域差を明らかにすることを 目的とするo大都市、地方都市、郡部を対象に質問紙調査を行った結果、以下の知見が示唆された。
l)まちづくりイベントに対する手続的公正感は参加意向を向上させる。 2)手続的公正感は、事業‑
の関心の高さ以上に参加意向を向上させる。 3)まちづくりイベントに対する認識や参加意向の形成 過程には地域差が存在するo 4)郡部では参加を検討する際に、都市部に比べて行政との関係性を重 視している。 5)まちづくりイベント‑の参加促進には、日頃の行政活動を通じて手続的公正感を向 上させることが最も重要である。
Tbls study aims to clear detemlinants of particlpation behavior to plannlng PrO∝SS and reglOnal differences of
thenl・ We conducted questjonnalre survey ln SOme )aqge cities・ tom】 cities and coundes・Asa result foTlowlng
findhlgS Were Suggested 1) Pr∝edural justlCe encourages People to parllc.pate the plannmg events 2)
Pro∝duml justice encouTageS pardcipating more dlaJ. interest on the plmig. 3) mterminants of participation
behavior differ by regions・ 4) People in l∝alcoumdes value relationship to the l∝al government more than
people in laqge cities, whenthey thhlk ofpartjcipation・ 5) To improve proceduJ71l justice by dally adminis他tion
act isthe most import肌t tO increase participation behavior.
キーワード:意識調査分析、市民参加
はじめに
近年、都市問題の改善を目的とした取り組みにおいて、市民参加,古式が盛んに取り入れられてい るoこのような取り組みは、街路景観の改善等の小規模プロジェクトを称象としたワークショップ
まちづくりJII巾‑の参力Lr行動2
レベルのプロジェクトで行われているo
市民参加形式は、一定の透明性や市民の発言機会、代替案の修正可能性などが確保されるため、
市民が手続きの公正さを認知しやすい方法だと言えるo そのため、市民参加形式を用いることで、
事業プロセスがより円滑に進むことが期待される。さらに、市民が事業懇談会等のイベントに参加 し、事業主体である行政に対する印象が変化すれば、公共事業に対する否定的な印象1)が好意的に 変化し、別のイベントに対しても協力的になることも期待されるD そのため、多くの市民がまちづ
くりイベントに参加することは、当該プロジェクトに対する理解を深めてもらうことのみならず、
失われた信頼l憧回復するという点においても重要な意味を持つo
しかしながら、現実には、このようなイベントに参加する市民は多くない2㌧ その理由として、
このよJ)なまちづくV)イベントが社会的ジレンマ3)を内包して
いることが挙げられる。すなわち、このようなイベントに参加する際には、 「地域のために時間を 使う」という社会貢献の側面と「自分の時間を自分や家族のために使えない」という私的損失の側 面が生じるため、個人の中で葛藤が生じ、不参加が優勢になっていると推察される。そのため、こ のような社会的ジレンマを超えて、市民の参加行動を促す^J法を検討することは、プロジェクトを 進め、信頼を回復させるという点で大きな意義を持つ。なお、本稿では、まちづくりの一貫として 市民参加形式を採用しているイベントの全てを総称して、 「まちづくりイベント」と称する。まち づくりイベントには程度の違いはあれども、社会的ジレンマが含まれると思われることから、本概 念には事業説明会や、住民懇談会、種々のワークショップ等も含まれるものとする。
さて、このような参加行動を考える場合、意思決定者の背後にある社会環境の相違も検討する必 要がある。なぜならば、社会環境が異なれば、そこに暮らす人々の価値観も異なる可能性があるた め、社会環境によって参加・不参加の意思決定機構も異なる可能性があるからである。そのため、
ある程度、社会環境を区分した上で参加行動を分析する必要があると考えるU
このような認識の下、本研究では、まちづくりイベント‑の参加決定の心理機構を検討する。そ の際、上述のように、社会環境の相違を考慮するために、都市規模別に分析を行うoすなわち、社 会環境の相違を区別する概略的な単位として、 「大都市(東京都、大阪府の都市) 」 、 「地方都市
(県庁所在地) 」 、 「郡部(人口5万人以下の町村) 」の3つを設定し、分析を行う。
仮説
圭t=,づくり計何への参加行動3
利益の最大化を考慮して参加・不参加を決定すると考えられる。すなわち、参加によって得られる 自己利益が、参加に要する費用より大きい落合には参加し、逆の場合には、不参加になると考えら れるoそのため、まちづくりへの参加者は少ないという現実は2‑、人々が参加費用を高く見積もっ ていることが原因だと考えられるo従って、まちづくりイベント‑の参加に対するコスト感が高い ほど、参加意向は低減すると考えられる(仮説1) o
参加を検討する際に事業の社会的利益を認知した人々は、社会的ジレンマ状況に陥る可能性が高 いoこれに対して、藤井4)は公正判断が社会的ジレンマの解決において重要な役割を果たすことを 報告しているロこのとき「公正」には、 「結果の公正さ」である分配的公正と「結果に至る手続き の公正さ」である手続的公正の2つが存在する5p'。特に、自己利益感との関連が弱い手続きの公 正さが結果の受容意向を高めることは注目に値する5ホ'りこれに従えば、人々はまちづくりイベン トへの参加を検討する際に、自己利益感だけでなく、そこでの進行の公正さも考慮して、参加・不 参加を決定していると考えられるo例えば、発言機会の有無や計画案の修正可能性、説明態度の丁 寧さなどを手続き的公正の要因として考慮していると考えられる。そのため、まちづくりイベント における手続きの公正さが期待できるならば、参加意向は向上すると考えられる(仮説2) u Lか
し、不公正な扱いを受けた場合には、自尊L,の低下などの心理的苦痛を経験することになる6,。そ のため、人々の参加に関するコスト感には、 「不公正な扱い」に対する心理的費用も含まれている と考えられるo従って、まちづくりイベントに高い手続的公正を期待できるのなら、その分だけ参 加のコスト感が低減すると言える(仮説3) o
さて、人々の行動を考える吸合、心理的要因以外に、社会的要因も考える必要があるoなぜなら ば、社会的環境は心理メカニズムやそれが生み出‑VT手動に影響を与えていると考えられるためであ るoそこで、まちづくり等の社会基盤整備に関連した社会的背景を考えてみようo
我が国では、戦後、公共投資が景気・雇用対策として重要な役割を担い、現在も地方経済は公共 投資‑依存する傾向があると言われる710すなわち、郡部は大都市や地方都市以上に公共事業に依 存する傾向があると言えるoこのとき、認知的不協和理論‑に従えば、 「公共事業は自分が住 む地域の経済の維持・発展に貢献している」と認知する人は、公共事業に対して肯定的な態度を形 成し、維持することを動機付けられるといえるDそのため、公共事業‑の依存度の高い地域では、
そうでない地域に比べて、まちづくりイベント‑の参加意向が高いと考えられる。すなわち、郡部 では大都市や地方都市と比べてまちづくりイベント‑の参加意向が高いと考えられる(仮説4) 。 また、同様の理由から、郡部では大都市や地方都市に比べてまちづくりイベント‑の参加に対する コスト感も低いと考えられる(仮説5) 。
立ちづくり引幽‑の参力rW了動4
このような社会背景の違いは、意思決定の心理機構にも影響を与えると考えられるD例えば、
Tylerら竹、手続的公正は不利な結果が得られる状況ほど、受容促進効果が高まることを報告し ている。これに、社会経済状況を考慮すれば、大都市や地方都市などの都市部では、郡部に比べて まちづくりイベント‑の参加に対するコスト感が高いため、手続的公正感が参加意向を高める効果 は郡部以上に強いと考えられる。すなわち、大都市や地方都市では郡部以上に手続的公正感が参加 意向を向上させると言える(仮説6) 0
調査概要
調査方法
市民のまちづくりイベントに対する認識を調べるために、質問紙調査を行ったo調査は配布・回 収ともに郵送で行われたo調査対象者は全国16市町の選挙人名簿から有権者4000名を等間隔無作 為抽出法により抽出したo調査対象地域は2004年3月の時点で選定されたものであるo従って、
市町村合併が進展した現在とは地名が異なる地区があることに留意されたいU
調査対象地域は「大都市」 「地方都市」 「郡部」に分類することができるo 「大都市」は東京都 江東区、東京都世田谷区、大阪府大阪市淀川区、大阪府大阪市平野区の4地区としたo 「地方都 市」は北海道札幌市酉区、秋田県秋田市、宮城県仙台市泉区、広島県広島市安佐北区、島根県松江 市、沖縄県那覇市の6地区とした。 「郡部」は北海道夕張郡栗山町、秋田県河辺郡河辺町、宮城県 桃生郡鳴瀬町、広島県豊田群安浦町、島根県大原郡大東町、沖縄県中頭群西原町の6地区としたo 有効回答者数は814名(男性431名、女性373名、不明10名)、回収率2014%、回答者の平均年齢は 53.92歳(S D.‑13・98)であったDまた、地域別の有効回答者数は大都市が254名、地方都市が252名、
郡部が308名であったo回答者の性別や年齢、地域別の人数に大きな偏りはみられなかったo
質問項目
調査票では仮想事業として、居住地で街路景観整備の説明のために、懇散会が行われることを想 定してもらい、懇談会‑の参加意向や手続的公正感を尋ねる質問項目に回答してもらったU質問項
目は、懇談会に対する手続的公正感として「住民意見の反映」 「十分な情報開示」 「意見陳述機会 の付与」 「懇紋会の公正な運営」 「行政の丁寧な対応」の計5つを設定したoまた、参加に対する 負担感を尋ねる項目として「コスト感」を設定し、参加意向を促進する要因として「事業/\の関