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レセプト摘要欄に「検査実施日」を記載

規定上は明記されていないが、心不全の疑いで実施する場 合、胸部レントゲンや心エコーなどがないと、査定される 事例あり

 腫瘍マーカーの連月算定

転帰の確定までに1回のみという算定規定があり、疑い病 名のまま再度算定不可

再度同一の疑い病名で実施する場合は、少なくとも3か月 以上の間隔が必要

腫瘍マーカーの意義は、診断に寄与するというより治療効 果と再発の監視用

原則として画像検査(CT)や超音波検査など画像系検査の 併施が前提

触診等で癌が疑われ、画像系検査を併施しない場合は、そ の旨をコメント付記

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 骨粗鬆症の疑いで、骨代謝マーカーを実施

疑い病名で実施できるのは、骨塩定量検査のみ

骨代謝マーカーは確定病名が必要

骨吸収マーカー:TRACP‐5b、DPD、NTx

骨形成マーカー:Intact P1NP、BAP

骨吸収マーカーは算定規定があり、経過観察で継続不可

薬剤治療方針の選択時に1回(=薬剤投与前)

その後、薬剤効果判定時に6か月以内に1回(=薬剤投与後)

薬剤治療方針変更後の効果判定時に6か月以内に1回(=薬剤投与後)

経過観察は骨形成マーカーで実施

算定規定はないが、3~6か月に1回程度が目安

 感染症スクリーニングで、HBs抗体を実施

感染症スクリーニングは、「手術前」「内視鏡検査前」などが 該当

感染症スクリーニングの対象項目

HBs抗原(定性)

HCV抗体

梅毒脂質抗原(RPR定性)

TP抗体

HBs抗体やHIVなどは対象外

HBs抗体の意義は、B型肝炎の治癒判定が目的

「手術前」や「観血的検査前」であれば「HBs抗原(定性)」で はなく、高感度の「HBs抗原」(=精密)で算定可

社保のみ

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 関節リウマチの疑いで、RF定量と抗CCP抗体を併施

抗CCP抗体の算定要件

関節リウマチと確定診断ができない患者が対象

診断補助として実施した場合に1回

結果が陰性の場合は、3か月に1回算定可

2回以上算定する場合は、レセプト摘要欄に「検査値」を記載

上記とは別に、関節リウマチに対する治療薬の選択のために、1回に限 り算定可(=確定後)

疑い病名の場合は、あくまでも「診断補助」が目的

段階を踏んでの実施が前提で、最初から「RF定量」と併施す ると査定されるケースあり

同一検体に追加して実施した場合は、その旨をコメント付記

「MMP-3」は基本的に確定病名が必要(疑いでは不可)

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• 淋菌感染症の疑い病名で、淋菌核酸検出と細菌細菌培 養同定検査を併施

以下の検査は主たるもののみ算定

淋菌抗原定性

淋菌核酸検出

細菌培養同定検査(淋菌を疑って実施するもの)

全く異なる目的で細菌培養同定検査を実施した場合は、それ ぞれ算定可

上記の場合は、材料名や検査目的が異なる旨をコメント付記 しておくほうがよい

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• ヘリコバクター・ピロリの除菌後感染診断(除菌終了 後1ヶ月目)で、ヘリコバクター・ピロリ抗体を実施

除菌後感染診断は、除菌終了後4週間以上経過後に、以下のう ちいずれか1項目のみ算定

迅速ウレアーゼ試験

鏡検法(病理組織標本作製)

培養法

抗体測定

尿素呼気試験

糞便中抗原

ただし、結果陰性であれば別検査を1項目のみ算定可

抗体測定のみ、以下の両規定を満たす必要あり

除菌終了後6ヶ月以上経過

除菌前の抗体測定結果との定量的な比較が可能

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• 両側の乳癌疑いで、生検にて病理組織検査(2臓器)

を実施

3臓器を限度として算定

下記区分ごとに1臓器とカウント

気管支及び肺臓

食道

胃及び十二指腸

小腸

盲腸

上行結腸、横行結腸及び下行結腸

S状結腸

直腸

子宮体部及び子宮頸部

対称器官(腎臓、乳房、肺、卵巣)は左右で1臓器

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 投与日数間違いによるバルトレックス錠の査定

病名:腹部単純ヘルペス

バルトレックス500×2錠を7日分処方したところ、2日分が査 定

バルトレックス錠の投与日数

単純疱疹 → 5日間

帯状疱疹 → 7日間

添付文書の「使用上の注意」欄

単純疱疹の治療においては、本剤を5 日間使用し、改善の兆しが見られ ないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること

ただし、初発型性器ヘルペスは重症化する場合があるため、本剤を10日 間まで使用可能とする

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 消化性潰瘍病名でのガスター注の査定

病名:胃潰瘍

静脈内注射でガスター注を投与したところ、薬剤料が査定

注射は上部消化管出血の病名が必要

消化性潰瘍の適応

ガスター錠(内服):胃潰瘍のみで可

ガスター注(注射):潰瘍+出血

食有入院=経口摂取可能な患者は、注射ではなく内服を選択

【「ガスター注射液」の添付文書上の適応】

①上部消化管出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、急性胃粘膜病変による)

②侵襲ストレス(手術後に集中管理を必要とする大手術、集中治療を必要とする 脳血管障害・頭部外傷・多臓器不全・広範囲熱傷)による上部消化管出血の抑制

③麻酔前投薬

※①は一般的に1週間以内(PPIは3日)に効果の発現あり → 内服に切り替え必要 (1週間超の投与は要コメント)

 逆流性食道炎のみでPPI製剤を8週間超投与

PPI製剤は胃潰瘍・逆流性食道炎は8週間、十二指腸潰瘍は6週 間の投与日数制限あり

難治性逆流性食道炎の場合のみ、投与日数制限はない

8週間超で投与する場合は、病名を「難治性逆流性食道炎」に 変更する必要あり

事前に、逆流性食道炎の病名が付いていることが前提

胃潰瘍 → 難治性逆流性食道炎 は不自然

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 病名漏れによる悪性腫瘍特異物質治療管理料の査定

病名:胃癌術後

実施検査項目:CEA・PSA

管理料(その他:2項目以上)で算定し、(その他1項目)に 査定

腫瘍マーカーの算定方法

悪性腫瘍の確定病名あり:管理料

悪性腫瘍の疑い病名のみ:検査料

悪性腫瘍の確定病名ありの場合

他の悪性腫瘍を疑って腫瘍マーカーを測定しても管理料としてまとめて 算定

包括算定の場合でも、各腫瘍マーカーの対象病名が必要

 次回検査のみの外来管理加算の査定

脂質異常症で受診した患者に対し、脂肪肝を疑い、3日後に超 音波検査のみで受診するよう指示

上記診察日の算定:再診料+外来管理加算

翌日の算定:超音波検査のみ

診察日の外来管理加算が査定

超音波検査は外来管理加算を算定不可

次回の検査のみの受診は、前回の診察と一連となる

診察が一連となる事例

検査・画像診断の結果のみを聞きに来た場合

薬剤のみを取りに来た場合

一旦帰宅し、後日検査・画像診断・手術等を受けに来た場合

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・今回の事例は査定(減点)された事例のみ

・その他に意外と請求漏れしている事例も多い

・請求漏れは審査では教えてくれない

・医療機関で未然に請求漏れを防ぐ対応が必要

 現状把握 → レセプト点検

 スキルアップ → 院内勉強会

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