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Ⅸ二

ドキュメント内 第二階論理によるペアノ算術 (ページ 37-48)

=x

l161  gx(y) わかる:

(1)

(2)

打キ

(g(x,y))

Tr■

(gx(y))

&り

 

基底 と帰納 の ステ ラプが成 り立つ こ とを順次示 す 。

1.基

底 ic伸 ∈

G

なぜ な ら

,kx(cTf・ )=Ψ l(mx(cイ

*))

l(cxN4)

[gが 上の条件 (1,2)を 満たす ことによる] [再びg文の gに よる定義 による]

[kxの

定義 による]

[mxが

準同型であるか ら

(1)よ

]

主Ψl((c打・

,f(x)〉

)  [cx下*の定義による]

=Cttrキ [射影関数Ψlの定義 による]

む る ん ,c打・ ∈N・ で あ る か ら,cOf*∈ Nキ &kx(c「 *)=c打

.・.c打・ ∈G。

2.帰

納のステ ップiVyCN*(y∈

G⇒

σ下*(y)CG)

任意のyCN*をとり

,y∈ Gと

仮定す る。

Gの

定義 より,kx(y)=y… …①

さて

,kx(σ

(y))=Ψ l(mx(σ

*(y))) [kxの

定義による]

田畑博敏 :第二階論理によるペアノ算術

l(gx打 と.̀里.tェ,ユ̲   [ xが 準同型 だか ら(2)の条件 による]

ところが

,最

後の式 の下線部分 Ⅲ…Ⅲ」こついては

,以

下のようになる:

1ぜr.ど

堕モ 々と 」圭σ が ・

(〈

Ψ

l(mx(y)),Ψ2(mx(y))〉) [mxの定義 により

mx(y)が

順序 対 で あ る こと と射影 Ψl,Ψ2の定 義 に よ る]

=〈

σ

*(Ψ l(mx(y))), g(x,Ψ l(mx(y)),Ψ 2(mx(y)))〉

が ■の 定義 に よる]

=〈

σ打

*(kx(y)),g(x,kx(y),hx(y))〉

[kxの定義より

kx(y)=Ψ l(mx(y)),

hxの 定義より

hx(y)=Ψ 2(mx(y))に

よる]

よって,ま とめ る と,

kx(σTf・

(y))=Ψ

l(σ x碑

(mx(y)))

*(kx(y))

[.̲…

p部 分が

̲̲の

ような順序対で

あることと

,射

影Ψlの定義による]

[①よりkx(y)=yによる]

・ (y)

こうして ,σ

Tr*(y)∈ N*&kx(σ

*(y))=σ

下│(y)であるか ら

,Gの

定義 によ り

,

σイ・ (y)CG  となる。以上 より,

VyCNキ (y∈

G⇒

σ

Tf*(y)∈ G)

が示 された。すなわち

,帰

納のステ ップが成 り立つ ことが示 された。

Q9 

構造上の「合 同関係」 とは

,構

造 Я

=〈 A,(An〉

.≧1,(ca〉 c∈oPER.CONS〉 の二項関係

R⊆

AXAで,以下の条件 (i)― (lii)を満たす ものの ことである:

(1)Rは A上

の同値 関係 (すなわち反射的・対称 的・推移的である関係

)で

ある。

(ii)任意の

n項

関数定項

f,お

よび

Aの

要素xl,…,X■vl, ,ynに対 して,

xl,yl〉

R, 

,(Xn,y.〉 ∈R=⇒ 〈 (xl,"・,xn), fa(yl,"・,yl)〉

R

すなわち

,関

Rを

満たす個体の一方 (のグループ

)に

適用 された関数の値は

,同

じ関係 を満たす他方 (のグループ

)に

適用 された関数値 に対 して

,再

び関係

Rを

満たす。

(iti)任意の

n項

関係定項

T,お

よび個体xl,… ,Xn,yl,…,yn C Aに対 して,

〈xl,yl∈

R, 

・中,(xn,yn〉R=⇒

 (響

 (xl,・,Xn)ぐ (yl,中,,yn))

すなわち

,関

Rを

満たす個体の一方 (のグループ

)は ,同

じ関係にある他方 (のグルー プ

)と ,任

意の関係 を満たすか否かに関 して常に一致する。

田畑 [20011139‐140頁 参照。

t9 

復習を兼ねて

,田

[20011から

,関

連す る「命題」を (証明ぬきで

)拾

い出してみる。

(1)命 題2.7.2(田畑 [2001〕 140頁

):hを

構造

aか

ら他の構造

3の

中への強い準同型である とする。このとき,〜

h=│〈 x,y〉

AXAlh(x)=h(y)│と

して定義 される関係〜

hは

,

A上

の合同関係である。

この命題は

,強

い準同型 (「強い」という限定は,も との構造での要素間の関係成立が

,写

され た先での関係成立の,十 分条件のみならず必要条件でもあることを示すが

,関

係ではなく関数の みをわれわれはいま問題にしているので,この限定の有無は無関係である

)に

よって他の構造の 同一個体に写 されるもとの構造の個体同士が関係〜 hを 満たす,と して〜 hを 定義すると,この 関係〜

hは

合同関係にある,と 主張 している。要するに

,(他

の構造の

)同

一の要素に写 される,

もとの構造の要素 どうしは,ある程度の類似性がある筈だと予想 されうるが,実際 に,「合同関係」

を満たすという,相当に類似度の高い関係にあることになる。つ ぎの図示により,その状況 を(大

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地域研究

 

4巻  

第1号 (2002)

まかで は あるが

)視

覚 化 で きよ う:

A(=Я の個体宇宙

)

││

B(=ら の個体宇宙

)

││

hi合

同関係

(11)命題 2,7.3(田 畑 [20011140‐141頁 ):Я上の任意の合 同関係

=に

対 して

,≡ =〜 hで

あるよ

う なか ら,徹 か ら 作 ら れ る)別の 構 造 ==〈 A二 ,(ca=〉c∈o配R,CONS〉 の 上 へ の (onto) 強い準同型

hが

存在す る。

この命題 は

,上

の命題 (命題 2,7.2)と は逆 に,元の構造上 に合 同関係 が存在すれば,それ を言 わ ば材料 に して

,合

同関係 を満 たす

,同

じ同値類の要素 は

,す

べて自らが属す る当の同値類 に写 さ れる,とい う仕方で (強

)準

同型 を作 ることがで きる,と主張 してい る。以下の図で この こと を大 まかに示す :

tr

A

h

○      

○  

★  

☆  

田畑博敏:第二階論理によるペアノ算術

(iti)命題2,7.4(田

[2001]141頁 ):hが

冤か ら

3の

上への (onto)強い準同型であるとす る。

.その とき,

Яtth茎 0  (た だ し Я 〜h=(A〜 h,〈 C〜h〉 cC oPER CONS〉

A〜

h=│[x]〜 hix∈

AI=〜

hの

同値類の集合)

この命題の内容 は以下の ようなことである。Яか らCの上への強い準 同型

hが

存在す るとすれば,上 の命題2.7.2に よ り,冤の個体宇宙

A上

に〜 hと い う合同関係 が定義で きるが ,命題2.7.3によ り,こ の合同関係〜hに基づいて ,Я か らЯ〜hの上への強い準同型

h*が

作れ る。この とき

,〜

hと い う 合同関係 その ものが,「

Bの

同一要素 に写 され る

Aの

要素 を(言わば

)同

一視す る」とい う関係 とし て定義 されていたので

,Bの

同一要素bに写 される

Aの

要素

a,aア

・が全部 ,こ んどはA〜hの同 一要素 [a]〜hに (aか らЯtthへの準同型

h*に

よ り

)写

され るか ら

,Bの

要素bと

,A〜

hの要素 [a] hを同型対応 させ ることがで きる筈である。これが,この命題の意図である。以上の ことは,

つ ぎの図によ り

,大

まかに理解で きる:

A〜

h

ll

tL

田 田 田

◇  

◆  

(

)命 題

2,7.5(田

[20011142頁

):hlと h2が ,そ れぞれ

から

01の

上への ,お よび

,

Яか ら

82へ

,強

い準同型で あり

,か

つ〜

hl=〜 h2の

とき

,ol≡ o2で

ある。

この命題 は

,命

題2.7.4よ り

,31茎

Я〜

hl=Я

h2茎 82が

導かれ ることと

,≡

が同値関係 であることか ら証明 され る。つ ぎの図により,この命題の意図の概略 を示す ことがで きる:

0 ★  

○ ☆  

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第 1号

(2002)       77

A〜

h2=A〜

hl

901 定義に基づいて

,Rm,nの

具体例 を考える。

m=3,n=0,す

なわちR3,0をとる。定義は 〈x,

y〉R3,0⇔ (1)x,y<0&x〓 yま たは

(2)x,y≧ 0&ヨ z(x=y+3zVy=x+3z)

であるが

,Nで

は,(1)は 常に偽であるから,(2)が実質的定義条件である。(2)の連言の前半は常 に成 り立つから

,事

実上 ,後 半部が定義条件である。つまり

,xが yに

対 してR3,0の関係にある

のは

,x―

yまたは

y一 xが 3の

倍数である場合である。通常「 3を 法として合同」と表現 され る関係

,す

なわち

3で

割った剰余が同 じか否か

(0か

1か

2か

否か

)で

当の関係の有無を決める ものである。「同一剰余を持つ」関係で分類 してできる剰余類は

[0卜

=10,3,6,9,12,15,… [1]… 11,4,7,10,13,16,…

[2卜

=12,5,8,11,14,17,…

となる。 ここで

,見

られ る循環が

,帰

納法モデルの中の循環モデル と関連す る。

また

,別

の具体例 として

,Rm,n=R5,2を

とる。      

定義条件 は

,(x,y〉

R5,2⇔

(1)X,yく

2&x=yま たは

(2)x,y≧ 2&ヨ

z(x=y+5z Vy=x+5z)であるか ら

,2よ

り小 さい自然数 までの同値類はその 自然数か ら成 る単元集合で,

2以

上の 自然数の場合, 5を法 とす る剰余類 となる。

[0]〜=101

[1卜 =111

[2]〜

=12, 7, 12, 17, 22, 27,…

[3]〜

=13, 8, 13, 18, 23, 28,…

[4卜=14, 9, 14, 19, 24, 29,…

[5卜=15, 10, 15, 20, 25, 30,…

tL Bl B2

(0★

tO☆

l

0 ★   O ☆  

1●

10☆

l

(口

◇  

◆  

◎  

▲  

田畑博敏 :第 二階論理によるペアノ算術

[6卜 =16, 11, 16, 21, 26, 31,…

ここで見 られる,「一直線」と「循環」の結合

,す

なわち「スプーン型」は

,帰

納法モデルの スプーン型 と関連する。

9り

 

実際

,ま

,〈n,n〉 か ら 〈n+1,n■〉,〈 n+2,n+2〉 ,…

,つ

まり

,表

(左上か ら右下の方向に 走 る

)対

角線上の順序対がすべて

Rを

満たす (図①)。 つ ぎに,〈n,n+m〉 か ら出発 して,

(n+1,n+m+1〉 ,〈n+2,nttm+2〉 ,…

 

の列 (対角線 と平行に右下に走 る図②の列

)の

)慣序対が

Rを

満たす。この列 と対角線に対 して対称な列 :〈n+m,n〉 ,(nttm+1,日+1〉 ,〈n+m+2,n+2〉 ,―

 

の順 序対列 も

Rを

前 たす (図)。 これは,この列の出発点 〈n+m,n〉 が,(n,n+m〉

Rと Rの

対称性 により得 られるからである。さらに,〈n,n+m〉∈

Rと 〈nttm,n+2m〉 ∈

Rよ

り県の推移性により,

〈n,n+2m〉 を出発点として対角線 と平行に走る列

(図

)が

得 られ,この列 と対角線に対 して対称 な くn+2m,n〉 で始 まる列 が (図⑤

)得

られ,

〈n,n+2m〉 ∈Rと  〈n+2同1,n+3m〉 ∈

RIR?推       

Ψ`、、

  

\ 移性か ら くn,n+3m〉 で始 まる列 (図

)が

得 られ

,… ,等

々 となる。

99 

最初の仮定か らは

,Rが

合同関係である,ということしか知 られないが

,nと mを

定義するこ とにより

,言

わば

,Rの

「正体」を調べるための「探 り」を入れた。n=oな らば

,Rは

mを

法とする合同」の関係である。もし

n半 0な

らば

,0≦

k≦ n‑1までの各自然数

kに

ついては,

k,k〉

とい う形の順序対のすべてが

,か

つそれのみが

Rを

満たす。

Rm,nの

定義により

,(k,

k〉

Rm,nを

満たす。そこで

,い

,x,yの

いずれもが nに 等 しいか

,nよ

り大 きいとして,

y≧

xと した。もし

x=n tt w,y=n+w+vな

らば

y=x+vだ

か ら

,順

序対 〈x,y),す

なわち 〈n+Ln+wttv〉 は,表 において,対 角線の列より上の列に現れる。そのとき,

n tt w+v"

v"の

部分は

,あ

る自然数 zに 対 して

,v=zmで

ある。

そうすると

,y=x+zm,∴

z[zcN&(x=y+zmvy=x+zm)]。

ゆえに,〈x,

y〉 ∈Rm,nと なる。

991)Rm,nは

同値関係である。x=xは常に成 り立つので

,x<n&x=x⇔ x<n。

また

,0∈

N&x=x+0=x+0・ m,∴

z[z∈ N&(x=x+z・ m)]。

ところが

,x<nvx≧

n

よって

,x<nvx≧ R&ヨ z[z∈ N&(x=x+z・

m)],すなわち 〈

x,x〉

Rm,n。 よっ て反射性が成 り立つ。また

Rm,nの

対称性は,

&"と ="と v"の

対称性 に由来 して成 り 立つ。最後に

,推

移性を示す。

(x,y〉

Rm,nか

つ く

y,w〉

∈Rm,nと し,x=y+zl m,

W=y ttZ2 mと

する (他の場合 も同様だから省略する)。

x≧ wの

とき

,x― w=(zl―

z2)・

m≧

0,m≧ 0だ から

,(zl―

z2)≧

0,∴

(zl― z2)∈ N。

x=w+(zl―

z2)°

mo W≧

xの

ときも同様に

w=x+(z2 Zl)° m,z2 ZlC N。

∴どちらにせよ

,ヨ z[z∈ N&(x

=w+zmvw=x+zm)],∴

x,w〉

Rm,n。

(li)つぎに,まず関数に関 して

,Rm,nの

関係にあるもの同士が保存 されることを示す。

(x,y〉

∈Rm,nと する。(Sx,Sy〉 ∈

Rm,nで

ある。なぜなら,(イ

)x<nで

x=yのとき

,Sx

=Syo Sx<nの

とき

,Rm,nの

定義により,(Sx,Sx〉

=(Sx,sy〉

Rm,nで

る。 Sx≧ nの ときも ,Sx=sx+0=sx+om,∴ ヨ

z[z∈

N&(SX=Sy+(zm)v

Sy=Sx+(zm)].・ .〈Sx,Sy〉 ∈Rm,n。 そこで,(口

)x,y≧

nと し

,y≧ x,y

=x+zmと

する。

Sy=s(x+zm)=s(zm+x)=zm+sx=Sx+zm(こ

こで

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第1号

(2002)       79 +"の

交換律 を仮定する

),∴

z[z∈ N&(Sx=Sy+zmvSy=Sx+zm)]。

いず

れにせよ

,(Sx,sy〉

Rm,n。

つぎに加法に関 して。(xl,yl〉

Rm,nか

つ くx2,y2〉Rm,ぃ とする。示すべきは,〈

xl+x2,

yl+y2〉 ∈

Rm,nで

ある。いま,xl=yl+zl・ m,y2=X2+Z2・

mと

する (他の場合 も 同様か簡単)。

(xl+x2)― (yl+y2)=(Xl― yl)― (y2 X2)=(Zl―

z2)° m。 (イ

)zl≧

Z2のとき

,m≧ oだ

か ら,(zl二 z2)・

m≧ 0,∴

z[(xl+x2)=(yl+y2)+zm]。

(口

)Z2>Zlの

とき

,m≧

0だ から,(zl―z2)°

m≦ 0,∴

z[(yl+y2)=(Xl+x2)十

zm]。

いずれにせよ

,ヨ z[z∈

N&(xl+x2=yl+y2+z mVyl+y2=Xl+X2+zm)]。

ゆ えに ,(x二 十

x2,yl+y2〉

Rm,nで

あ る。

乗 法 の場合 も同様 。

      Q. E. D.

 

実 際

,[y]〜

N〜

とす る。す ると

,y∈

N。 とこ ろが

,①

よ り

,Vy∈ N(S(y)/[0]〜

=101)だ

ったか ら

,[S(y)卜

半 [0]〜。 しか し

,②

よ り

,[S(y)卜 =S〜

([y]〜).・.S〜 (

[y卜

)+[0]〜

90  まず ,基 底

ica c Gか

ら。 hxも

hx・

も ,条 件

(1)を

満たすから

,hx(ca)=x,hx*(ca)

=x,∴

hx(ca)=hx*(ca),i ca∈ A&hx(ca)=hx*(ca),i cacG。 つぎに,帰 納の

ステップ :Vy∈

A(y∈

G⇒ σa(y)∈ G)を 示す。任意の

y∈

Aを とり

,yCGと

仮定する。

これにより ,hx(y)=hxキ (y)で ある……①。

hx(σ

Я

(y))=σ a(hx(y))

=σa(hx半

(y))

[hxが

(2)を満たすから]

[上の①より]

=hx*(σ a(y))       [hx・

(2)を満たすから

]

90 

まず

,基

ica c Hを示す。

x=caの

場合のhx,すなわちh caと して

,同

一性関数:h cЯ

(z)=z(z∈

A)′ をとる。すると,h ca(ca)=ca=x,∴ (1)を満たしている。また

,hx

Я

(y))=h ca(σ

Я

(y))=σ

Я

(y)=σ

(h ca(y))=σ A(hx(y))。

よって,(2)を 満たす。

こうして

,h ca:A→ A&h♂

(1),(2)を満たす。むろんca∈A。H。 つぎに

,帰

納の ステップ

iVy∈

A(y∈

H⇒

σ

a(y)∈ H)を

示す。任意の y∈

Aを

とり

,y∈

Hと 仮定する。

すると

,Hの

定義より,(1),(2)を満たすような関数hメ

A→ Aが

存在する。いま関数h σa(y)を ,

規則:

(※

)∀

x∈

A:h 

σ

A(y)(x)=σ

Я

(hy(x))

によって定義する。すると,この関数h σa←)イよ(1)を満たす。なぜなら,

h σa←

)(Ca)=σ

Я(hy(ca))       [上 の規則 (※

)に

よる]

Я

(y)         [仮

定により

hyは

(1)を満たすか ら]

つまり,z=σЯ

(y)と

おくと,hz(ca)=zと なっているので

,(1)を

満たしている。また,

h σa●

)は

,(2)も満たす。なぜなら,

h σA(の Я

(X))=σ a(hy(σ

Я

(x)))  [上

の規則 (※

)に

よる]

Яa(hy(x)))  [hyは ,(2)を 満たす

:hy(σ

(x))

A(h y lX))]

=σ A(hび

a←

)(x))  [再

ぴ規則 (※

)に

よる]

こうして

,z=σ

(y)と

お くと

,hz(σ

・ (x))=σ

4(hz(x))と

なっているので

,h 

σa(♪ 1よ,

(2)を満た している。こうして,σ

A(hy(x))1よ Aか

Aへ

の関数だか ら, h σ

a.):A→

A&h σa

lylイよ(1),(2)を満たす,とい うことが示 された。従 って

,ヨ z(hパ A→

A&z=σ(y)&h

田畑博敏:第二階論理によるペアノ算術

zは (1),(2)を 満たす

)&σ a(y)∈

A。   ∴ σ

a(y)∈

H。 こうして

,帰

納のステ ップが示 さ れた。

9, 

実際

,以

下の ように して

,fは

条件 (1.1),(1,2)を 満 たす:

(1.1)f(x,ca)=hx(cЯ

)      [定 義 による]

=X      [hxが (1)を満たす ことによる]

(1.2)f(x,σ

A(y))=hx(σス(y))    [定 義 による]

4(hx(y))    [hxが (2)を満たす ことによる

]

A(f(x,y))   [再 び定義 による

]

90 fキ

xが

,補

1で

述べ られた条件

(1),(2)を

満 たす ことは

,つ

ぎのよ うに して示 され る: 条件(1)if*x(ca)=f*(x,ca)       [f*xの f*による定義 による]

=X      [f*が (1,1)を 満 たす ことによる]

I条

(2):f*x(σ

(y))=f・ (x,σ

A(y))  [f*xの f■による定義 による

]

=σ a(f・

(x,y))  [f*が (1,2)を満たす ことによる]

Я

(f*x(y)) [f*xの

f*に

よる定義による

]

99《 補題

1の

証明》唯―性から示す。kxと

kx・

(1),(2)を

満たす二つの一項演算であるとする。

ここで ,G=ly∈ Alkx(y)=kx*(y)│と する。Aの 部分集合であるGに 公理 3Pを 適 用する

(aが

帰納法モデルだから)た めに

,ま

.1.基

底 ica∈ Gを 示す。kxも

kx・

も仮定 により

(1)を

満たすから ,kx(cA)=cA,kx・ (ca)=y,∴ kx(ca)=kx・

(ca),∴ cA c A

&kx(ca)=k xt(ca),∴

cac G。

つぎに

,2.帰

納のステップ

:Vy(yCG⇒

σ

a y∈

G)を 示す。任意の

y∈

Aを とり ,yCGと 仮定する。Gの 定義より ,kx(y)=kx・

(y)…

…・ ①。こ

の とき,

kx(σ

a(y))=kx(y)+Ax

=kx辛 (y)+Я

x

=kx中

A(y))

o・・σЯ(y)∈A&kx(σ

(y))=kx*(σ a(y)),∴

σ

A(y)∈

G。 こうして

,帰

納のステ ップ

も成 り立つ ことが示 されたか ら,公理

3Pに

より,G=Aが成 り立つ。。∴VyCA[kx(y)=

kx・ (y)1,ゆえに

kx=k xI。

す なわち唯一性が示 された。

つ ぎに存在性 を示す。まず,

H=lxCAIヨ

z(kガ A→

A&kzは (1),(2)を満 たす&z=x)│

とお く。

Hは ,xを

固定 したとき

,kxが

(1),(2)を満たす

,A上

の一項関数 となるような,そのよ うなxの集合で ある。まず,1.基底

i cacHを

示す。k caと して

,定

数値 関数

:k ca(z)=

ca(z∈ A)を

とる。

k ca(ca)=♂

.・.条(1)が満たされた。

k♂

a(y))=ca,他

,十

aは

A上

の加法だか ら

,k ca(y)+aca=k ca(y)=cacゆ

えにk ca(σ

a(y))=k ca(y)十

acA,

∴条件(2)が満 た された。こうして

,k cAは

(1),(2)を満 たす

A上

の一項関数だか ら,ca∈H。 よっ て

,基

底 が成 り立つ ことが示 された。つ ぎに,2.帰納のステ ップiVy(y∈

H⇒

σЯ(y)∈

H)を

示す。任意のycAを とり

,y∈

Hと仮定す る。

Hの

定義 よ り,(1),(2)を満たす関数

ky(k

A→ A)が

存在す る。いま

,k 

σЯ●

)を ,つ

ぎの規則

(%)に

よ り定義す る: k σaけ)(x)=ky(x)+Я x ……

(%)

この関数 k σЯ●

)は

(1)を満たす。なぜな ら

,Kσ

(y)(Ca)=ky(Ca)十

aca=ky(ca)=ca

[仮定 により

kyは

(1)を満 たすか ら]。 k σa(〕 イま(2)も満 たす。実際,

[kxは

(2)を満たすか ら]

[上の①より]

[kx■は(2)を満たすから]

鳥取大学教育地域科学部紀要

 

地域研究

 

4巻  

第1号 (21D2)

k σЯ●)(σЯ

(x))=ky(σ

Я

(x))+a 

σЯ(x) [上の定義

(%)に

よる]

=(ky(x)+Ay)+Я  σ4(x)  [kyが (2)を満 たすか ら]

=ky(x)+・

(y+Я

 σЯ(x))   [Aで の加法の結合律]

=ky(x)+a  σa(y+4ズ)    [加 法の定義条件 による]

=ky(x)+a  σЯ(x+ay)    [Aで の加法の交換律]

=ky(x)+4(x+a  σЯ

(y))   [加

法の定義条件]

=(ky(x)+Я x)+a σa(y)  [加 法の結合律

]

=kσ

(y)(X)十

σa(y)     [下 線部 Ⅲ

…Ⅲ.に (%)を 適用]

以上 より,Я は帰納法モデルだか ら

,公

3Pを

適用 して

,H=A。

ゆえに

,Aの

すべての要 素

xに

対 して,(1),(2)を満 たす一項関数

kxが

存在す る。

001《補題

2の

証明》条件 (2.1),(2.2)を 満たすような

,A上

の二項演算

hが

存在することを示す。

いま

,hを ,す

べての

x,yCAに

対 して

,h(x,y)=kx(y)…

…。

(#)と

定義する。

ここで,kxは

,上

の補題

1で ,そ

の唯一存在がすでに証明されている関数である

(kxを

項関数と考 えていたときは

,xを

固定 していたが,こ れから

,xは A上

で変化するものと見な す)。 この

hが

条件 (2,1),(2,2)を 満たすことは

,つ

ぎのようにして示せ る。

条件

(2.1):h(x,cA)=kx(ca)=cA     [kxが

補題

1で

述べた条件(1)を満 たす ことによる]

条件

(2.2):h(x,σ A(y))=kx(σ

a(y))   [上の定義

(#)に

よる

]

=kx(y)+Ax     [kxが

条件(2)を満たすから]

=h(x,y)+ax   [上

の定義

(#)に

よる]

こうして

,(2.1),(2.2)を

満たす二項演算

hが

存在することが示 された。

つ ぎに,こ

hの

唯―性 を示す。

h+を

,条 件 (2.1),(2.2)を 満たす他の関数 とせよ。示す べきことは

,h*=hで

ある。いま

,任

意のxCAを固定 して

,h・

xを,

Vy∈ A:h■

x(y)=h・ (x,y)… (〒)

として定義 され る一項関数 とせ よ。この

h*xは ,補

1で

述べた条件(1),(2)を満 たす。実際

(1):h*x(ca)=h・

(x,ca)     [上 の定義 (〒

)に

よる]

=ca      [hホ が条件 (2.1)を 満 たすか ら]

(2):hキx(σ ■

(y))=h・ (x,σ

a(y)) [定 (〒

)に

よる

]

=h・

(x,y)+4x  [h・ が条件 (2.2)を 満たすか ら]

=h*x(y)十 Ax    [定 義 (〒

)に

よる]

ところが,補題 は り,(1),(2)を満たす このような一項関数 は唯一つに決 まる。それが

kx

であった。よって,h*x=kxである。ゆえに,(〒

)よ

り,h*(x,y)=kx(y)で ある。

しか し

,hは

,h(x,y)=kx(y)と して定義 されていた。従 って

,h・ =hで

ある。

Q. E. D.

eO 

まず,1.基底

:0∈ Gが

成 り立つ ことを示す。

h(x)・

Яh(0)=h(x)。・ ca      [hが 準同型 ,∴

h(0)=σ

Я]

=ca       [・ ・ は Яでの乗法 だか ら]

h(x・

0)=h(0)      [x・ 0=0だか ら]

=ca      [h(0)=σ Aだか ら]

 h(x)・

ah(0)=h(x・ 0)

82 田畑博敏 :第二階論理によるペアノ算術

つ ぎに,2.帰納のステ ップ:Vy(yCG⇒

Sy∈ G)が

成 り立つ ことを示す。任意のy∈

Nを

とり,yCGと仮定す る。

Gの

定義 によ り

,h(x)・

h(y)=h(x・

y)… …。①。 さて,

h(x)。

Ah(Sy)=h(x)・ as(h(y))      [hが

準同型だか ら]

=h(x)・

ah(y)+Ah(x)      [・

・ は

A上

の乗法]

=h(x・ y)+Я

h(x)       [上 の① よ り]

=h(x・

y+x)        [定 5。1,2よ

,hは Nめ

加法

+を

冤の加法+・に写像 しているか ら]

=h(x・

Sy)      [・ は ヽこの乗法で (2.2)を満たすか ら]

こうして

,h(x)。

Ah(Sy)=h(x,sy),iSyCG。 以上 よ り,Vy(yCG⇒ SyC

G)が

示せた。ゆえに

,公

3Pに

よ り,G=No       Q.E.D.

gの定義の仕方か ら

,任

意のx,y,zcNを とり, f( ,y)=zと す ると,

(h(x),h(y), h(z)〉

∈g

である。通常の関数の書 き方で,つま り (a,b,c〉

Cg"の

代わ りに

g(a,b)=cと

い う書 き方

で書くと

,

h(f(x,y))=g(h(x),h(y))

で あるか ら

,N`

上 の 関数gは

,イ

にお ける関数 fの

,hに

よ る準 同型 像 となってい る。

まず,1.基 :[0]〜

を示す。 ,〜 [x]〜は仮定により(1)を満たすから, j〜 [x]〜 [0]〜

=f〜 [x]〜 ,Nキ [x]〜(1)を満たすから,I留*[x]〜

[0]〜 =f〜 [x]〜。∴j〜*lx]〜 [0卜

=

j斜

Ex]〜 [0]〜 。 もちろん,[o]〜CN〜だか ら

,[0卜

G。

つ ぎに,2.帰納のステップ

:V[y]Ⅳ C N〜

([y]〜CG⇒

SN[y]NC G)を

示す。任意の

[y卜 ∈N〜 をとり,[y]〜

CGと

仮定する。

Gの

定義により, 1〜 [x]〜 [y]〜=j〜 キ瞭

]〜 [y]〜

021

031

・ ・… ①。ところが

,

,〜 [x]〜S'[y]〜

=g留

[x]〜 [y]〜 (,〜 [x]〜

=g付 [x卜 [y]〜 (,〜

=j〜*[x]〜S〜 [y]〜

むろん ,S留 [y]〜 CN〜であるか ら

,Gの

定義 により

,

V[y]NC N〜

 ([y]N∈

G⇒

S〜 [y]〜

G)

が示 された。すなわち

,帰

納のステ ップが示 された。

0つ まず,1.基底 :[0卜

CHが

成 り立つ ことを示す。いま

j〜

]〜 =f〜

と,す なわち

V[x]〜 CN〜 :jN的 ]N[x]N=f〜 [x卜 =[fx]〜  ・ … (★)

と,定義せ よ (仮定 により

,fが

ユニバーサルだか ら

,定

理5,3.2から

,Nた

上 にfの準同型像

f〜が存在す るゆえ,こ の定義が可能である)。 この とき,,〜m]〜 が条件(1),(修)を満 たす ことは,

以下のように して示 され る。

条件(1):itt Ю]〜 [0]〜=f〜 [o]N 条件(2):j〜 的]〜 S〜 [y]N=f〜 S〜 [y]N

[y]〜

)   [iN[x]〜

11(2)を満たすか ら]

]〜 [y卜 ) [帰納法の仮定 :①]

[l〜・ 阿Ⅳは 鬱)を満 たすか ら] S〜 [y]〜

CG。

以上 よ り,

[上

の定義

(★

)に よる

]

[定

(☆

)に よる

]

=f〜 [Sy]〜

      [s付

sの

準同型像だから]

=[f Sy]〜        [定

義 (★

)に

よる]

=[i SyO卜   [jは f,gか

ら原始回帰により得 られるから条件 (イ)よ り]

ドキュメント内 第二階論理によるペアノ算術 (ページ 37-48)

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