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ドキュメント内 地質図幅説明書 (ページ 37-49)

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南部の地域では河谷の開祈が若いので,おのおのの段丘に原面がほとんど完全に残 っており,堆積物をi半なっている。海岸段丘面は標高170mから海岸近くの30 m でとくに高低差の大きい階段がなくて順次低下しており,その平均の勾配は 10/1000伎 である。しかし地形図,空中写真,現地調査を綜合すると数 m‑20mの高低差をも っ!日汀線を多数認めることができる。各!日汀線開の面の原勾配は3/1000........5

/1000程度で あって,全域に連続する明瞭な旧訂糠で分つと 9つの面に区分される。 これらの海岸 段丘函は,幾分海進をうけた時もあるらしいが,巨視的には一連の海退的変動に伴な って順次形成されたものであろう。段丘の形成期は詳らかでなく,また各段正面を他地 方のものに充分対比することもできない。たY近縁地方の段丘面とその高度を対応さ せて一応の形成H寺矧をうかどうと,これらの段丘商は更新世の前半から末葉までの聞 に形成されたようである。たどし高度20 m以下のものを一括した最下位の段丘は沖 i止初期にわたるかもしれなし、。

河岸段正は鵡)11流域と沙流川流域に顕著に発達し,あわせて10段の面が認められ,

幅がlkm以上に達する面もある。門別川・波恵川流域にも隔が狭いが数段の面が連 らなっている。いずれの河においても主にその東側に発達し, 高{立の商から順次階段 をなして配列し,下流から上流へ連続している。 150m以上の旧汀線高度に対応する 河岸段丘は北部の山地の開析が進んでいるので明らかでないが,それ以下の各段丘団 は旧谷壁線を描いて検討すると,海岸段丘との連続部から漸次上流に向って同時期に 形成された面を追跡することができ,異なる河川の段丘商を対応させることもできる。

もっとも2面聞に高低差が少ないときや, 上流で他の面と斜交するときは識別が確笑 につかない。

旧汀線および旧谷陸線を描いたのが第9図である。

これら多数の海成および河成の段丘函を成図的に充分分殺することは難しい。鵡川 町, 門別町方面の隣接地をあわせ, 海岸段丘と河岸段丘を対応させながら認め易い旧 汀線にもとずし、とまとめると,北部,南部を通じて15の面になる。地質図には堆漬物 を伴なうものを海成,河成の別なく,生成期によってまとめ,段丘面の高さ,堆積物 の種類などを考慮して, t1, tz, t3, t.ts5つに区分して記入した。これらの関係を 7表に示す。堆積物を欠いた段丘商の痕跡や堆積物が削刻されて薄くなったもの,

分布の小さいものは地質図に記入してなし

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10図は河川│の主流で分湾mされた帯状の山地を,それぞれ第9図に示した山稜線の 主方向に平行な垂直面に投影した図である。空中写真併用の5万分のl地形図をもと にし,細部の形状は空中写真を参考にして補なった。北部の開中庁地域と南部海岸段丘 地主主との地貌差が著しく注目される。海岸段丘地域はその上回が平均して約JO/1000の 勾配で連らなり,実地形を遠望したときはこの勾配が一平面のようにも見られるが,

その問に幾段もの階段があることが明らかである。そして3投影図でおのおのの階段 を相応することができ,その等高性がよく保存されていることが認められる。

堆 積 物

南部地域の海岸段丘と多くのがJ岸段丘には新第三紀層を基盤として大休20 m未満 の段丘堆積物がみられる。一般に堆積物は海成および河成の砂際からなる。 火山灰質 土屈が地表のほとんどを覆っているため,堆積物は断片的にしか観察できず,その実 態が甚だ把握しがたい。特に海岸段丘の平坦面の中央部などは地表に何の手がかりも ない。 確実な資料を得るためには崖地の削剥, トレンチ, 試錐などによらなければな らない。 砂 磯;習は砂,砂繰,砂泥,粘土の層からなり,場所毎に堆積iWが異なるが,

全般に比較的媒質の層が多く, 1尼,粘土質の層は少ない。 厚さは数m 内外の所が多く て,10m以上の所は少ないとみられる。高位の古い固では砂磯層が上位の火山砂,火 山灰質)習に蛮われる以前に削剥されて,薄くなったり移動したりしている所が多い ょうである。

段丘の面は各段毎に平坦である。従って全体には河川主流に沿う平地に次いで最・牧畜に利用され , 所々に集落がある。 しかし各段毎に表j習の地質,高さ,交通の 似などによって利用度が異なり,概して河岸段丘の低位のもの程,畿地・居住地とな っている。こLには表層の地質の面から利!日上の利害を述べることにする。

段丘面は基主主になる第三紀の地層の上に,段丘砂磯層,旧矧火山I噴出物,新規火山 噴出物のj願に堆積物が重なって出来ているのであるが,この堆積物は段丘商毎に厚さ が溢い,しばしば段丘砂磁冒や旧民11の火山I噴出物が欠けている。そして地形の状況に よって上層がし、ろいろの程度に削制され場所毎に表層が異なっているし,また基般の 第三紀属もi終岩, 1沙岩,

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白岩などの差がある。表層の利用にはこれらの細かし、地域差 に注意を払わなければならなし、。

VI地としての利用は殆んどの地被が新期火山噴出物をM土としているので,火山灰

の項に後述する。この内に多少の優劣がある。

林地としては極く表面の土質より表層数mの土質と水理状況に関連が強い。従って 際の多い段丘砂磯層が厚い所,基盤の第三紀層が牒質岩である所,また旧期の火山噴 出物が風化してなくて厚い所は地味が劣り, これらを欠くかあるいはあっても薄く,

基盤が泥質岩である所は恵まれた状況にある。

この地域では未だ多量の工業用水は使われていなL、。自家用水は過半ー地表水が利用 されているが一部で地下水が使われている。沖積層に含めた最低河岸段丘では地下水 が得易いが,一般に他の段丘函には地下水が豊富でなく乾期には不足する。FfJ水井で、 は普通段丘堆積物の基底や堆積物中の粘土質層の上位など、から採水している。この場 合は基離が泥質岩である方が有利なようである。概して高位の段丘程採水し英!H・いと思 われる。

1L 5.  2火 山 灰 層

地質図には省附したが,この図幅地域の平坦地, 緩傾斜地の表面には火山灰, 火山 砂質の堆l\~物が分布している。この火山灰, 火山砂層は,一部には2次的に河71<など で移動して堆積したものもみられるが,大部分は火山噴出物が降下してそのまL堆f1t

したものである。 各地の観察を綜合すると,その中にいくつかの噴出期が認められる が,大きくは新旧2群に区分される(第11区参照)。

旧期の噴出物

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日矧の噴出物はしばしばム部が削刻され欠除しているので,地域によって噴出物の 層序をffi¥にし, その実態を把握することは困難であるが,噴出の休止期をはさむ数 次 の噴出物からなり立っているようである。その主体をなすものは,帯責白色,白色 主主 褐色を呈する石英安山岩質の浮石質の火Jl際,火山砂からなる層で,厚さは数m未満 である。しばしば上方に純粒となる噴出物の層理がみられる。水を含んで風化の進ん だ部分では火山際, 火山砂が著しく軟かくなっている。風化していないものは時に道 路,宅地の敷土に利用されている。おもに!日汀線の標高30‑60mの,平坦で広い海 岸1*丘・河岸段丘面上に分布し,これより高位の段丘面上や経傾斜地にはあまりみら れない。おそらく新期の火山噴出牧が堆積するまでに削剥され欠除したものと,思われ

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旧矧の噴出物のあるものが旧汀線のi標高20m未満の最低[立の段丘を扱っている所 がみられ,一方現在の河l未より数m高位の平地には見られなL、から,こLに旧矧のI噴 出物と呼んだものの大部分は両平坦面の生成期の間で降灰したものと考えられる。こ の旧矧の噴出物は浦上啓太郎ら7)の勇払千歳洪積統C火山灰J習をはじめ,同 D, E火山 灰層の溜涜したものに相当するものと見られる。 浦上ら7lはこれらの 火山灰屈を地形 上の考察から更新世に降灰したものと推定している。噴出源はまだ明らかにされてい ない。

新期の噴出物

j切の噴出物は火山灰質風化土, I肉値質土,浮石質火山砂,浮石質火山細牒からな るいわゆる火山灰質土層で,3‑4回のI噴出物が層状に累積しており, 全体で1‑2 m の厚さをもって広く分布している。 この噴出物はその中上部にみられる顕著な腕値質 土層によってさらに上下に2分される。

その下位のものは火山灰を主とした土j習で, 実褐色ないし茶褐色を呈する無届理の シノレトないし粘土粒度の火山灰質風化土からなり,少量の風化した浮石質火山際,火 山砂を含み,西万が平協立である。 2四位の噴出期の火山灰の重なったものであろう。 一 般に上部ほど風化が進んでおり,最上部は厚さ20‑50cmにわたって腐植質で黒色を 呈している。この腐植質土からはしばしば偏平な石器破片や,黒曜石で作られた矢じ り様の尖頭石器を産する。これら下位のものは上位のものとの間に噴出の休止期をは さんでいるために, 地層の保存が一様でなく,また上位のものより分布が狭い。低い 段丘面上では1‑1.5 m,高い段丘面上では20‑10cmの厚さをもってし、る

上位のものは侵蝕の盛んな山地にはみられないが, 平坦i也や 緩傾税地では表闘をな して広く分布し,また山地の傾斜面でも時に表面に沿って分布しているのが認められ る。上位のものは白色を呈する石英安山岩質浮石 の 粗 粒 火 山 砂・火山紙楳からなる厚 さ20‑50cmの層で,図隔地域の北西方に厚く,南東方に薄くなる傾向をもっ て い る。全般に下部は粗粒で上部ほど細粒となっている。この浮石は時に建築刑ブロック 材の原料として利用されている。浮石賀火山T!少層の上に厚さ10‑20cmの主主褐色 茶 褐色の火山灰質風化土屈がある。その上部は!肉植質で黒色を帯びている。

以上の新初の噴出物は現河床より数lTI高{立の平地にも分布しているので,この平地

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