しかし、「同時代人」誌のなかで、批評がまったくおこなわれていなかったわけではない。 この分野では、ビジャウルティアとクエスタ、それにサミュエル・ラモス Samuel Ramos(1897 ‒1956)の3人の才能が傑出していた、と前衛主義とのかかわりの深いグァテマラ出身の作家、 カルドサ = イ = アラゴン Luis Cardoza y Aragón(1901? ‒1992)が語っている。彼らはとく に絵画に強い関心をいだき、リベーラのような同時代の画家の仕事についてよく論じた。一方、 ヨハン・ゴットフリート・ヘルダーの文学理想を受け継いだラモスは、メキシコ的なもの、メ キシコ文化の源泉的なものについて詳細かつ綿密に論じたが、そこにはいささか悲観的な調子 が含まれていたことは見逃せない。“Somos una manada de fieras hambrientes. El humanismo aparece hoy como un ideal para combatir la infrahumanidad engendrada por el capitalismo y el materialismo burgueses.”「われわれは腹をすかせた獣の群れだ。今日、ブルジョア的な 資本主義と唯物論によってもたらされた非人間性とたたかうための理想として、人間中心主義 が浮かび上がる」 8) 。ラモスによるこの真摯な考察は、パスの『孤独の迷宮』Ellaberintodela
Über den Kopfhörer werden deutsche Wörter dargeboten: Mit „HAUS“ semantisch ähnlich: Mit „HAUS“ phonologisch ähnlich: Mit „HAUS“ semantisch und phonolog.[r]
メキシコにおいて、現在もっとも権威ある教育研究機関メキシコ国立自治大学 Universidad Nacional Autónoma de México(以下 UNAM)の前身である王立メキシコ大学(Real Pontifi cia Universidad de México)が、サラマンカ大学に倣って創立されたのは1551年のことである。現 在でこそ UNAM は、メキシコで学生数、付属研究機関数ともに最大規模を誇る。しかし当時 はまだスペインの支配下にあったので、1821年に Real(王立)という形容詞が取れてからが、 メキシコの研究機関として独立した時期と考えられる。UNAM は幅広い分野で高い評価を受け る大学である。教育に関する研究も広くおこなわれているが、外国語としてのスペイン語研究 が着手されたのは2005年のことである。このようにメキシコでもっともこの分野の研究が進ん でいると思われる UNAM においても、外国語としてのスペイン語とその教育に関する研究は 端緒についたばかりと言える。教材・メディアに限って言えば、教科書や副教材、e-learning 教 材、研究誌が edelsa, SGEL, difusión などの出版社や大学の研究機関から多数出版されているス ペインに比して、メキシコではその研究開発がまだこれからというのが現状である。
わたしはまた中国語の実践的コミュニケーション能力をはかる検定として TECC(Test of Communicative Chinese =中国語コミュニケーション能力検定)を開発し、現在実施および その普及につとめているが、こういう客観的な基準にもとづいて学生の学力を評価し、それを 含めて大学が社会にたいして学生の資質を保証するということは、今後ますます必要になって くるだろう。外部の検定により、学生の学力評価を行うということは一種のアウトソーシング である。