全国で約 601 万戸存するマンションストック(平成 25 年 12 月末現在)のうち、昭 和 56 年の建築基準法施行令改正以前の耐震基準(以下、旧耐震基準という。)で建設 されたものは全国で約 106 万戸あり、これらについては耐震性能が劣っている可能性 がある。こうしたマンションについては、居住者の安全・安心の確保、住宅市街地の 防災性の向上の観点から、耐震改修等による耐震化を図ることが喫緊の課題である。 このため、国土交通省においては、平成 16 年に「改修によるマンション再生手法に 関するマニュアル」を策定し、耐震改修を含めた改修による再生のための手法等を示 すとともに、平成 17 年の建築物の耐震改修の促進に関する法律(以下「耐震改修促進 法」)の改正、耐震改修に係る補助制度及び税制の活用、充実等により耐震改修の促進 を図っているところである。さらに、平成 25 年にはマンションに係る耐震診断・改修 の努力義務の創設や耐震改修の必要性に係る認定等を含む耐震改修促進法の改正や、 補助制度及び税制のさらなる充実を図ったところである。
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