国 語
1 学 習 指 導 と 評 価 の 改 善 ・ 充 実
(1) は じ め に
現 行 の 学 習 指 導 要 領 で は 、 言 語 の 教 育 と し て の 立 場 を 重 視 し 、 国 語 に 対 す る 関 心 を 高 め 国 語 を 尊 重 す る 態 度 を 育 て る と と も に 、 豊 か な 言 語 感 覚 を 養 い 、 互 い の 立 場 や 考 え を 尊 重 し て 言 葉 で 伝 え 合 う 能 力 を 育 成 す る こ と に 重 点 を 置 い て 、 教 科 「 国 語 」 の 内 容 の 改 善 が 図 ら れ て い る 。 特 に 、 文 学 的 な 文 章 の 詳 細 な 読 解 に 偏 り が ち で あ っ た 指 導 の 在 り 方 を 改 め 、 自 分 の 考 え を も ち 、 論 理 的 に 意 見 を 述 べ る 能 力 、 目 的 や 場 面 な ど に 応 じ て 適 切 に 表 現 す る 能 力 、 目 的 に 応 じ て 的 確 に 読 み 取 る 能 力 、 読 書 に 親 し む 態 度 を 育 て る こ と が 重 視 さ れ て い る 。
こ の こ と か ら 、 本 手 引 で は 、 各 学 校 に お い て 、 こ れ ら の 能 力 や 態 度 を 育 成 し 学 習 指 導 要 領 の 目 標 を 十 分 に 達 成 す る た め の 授 業 の 改 善 が 図 ら れ る よ う 、 2 ペ ー ジ の 「 (3) 各 種 調 査 結 果 の 概 要 及 び 共 通 す る 成 果 と 課 題 」 で 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 や P I S A 調 査 の 結 果 と 概 要 及 び そ こ か ら 明 ら か に な っ た 成 果 と 課 題 を ま と め る と と も に 、 2 ペ ー ジ の 「 (4) 指 導 の 改 善 の 方 向 」 で 、 各 種 調 査 の 結 果 に 基 づ き 、 課 題 を 解 決 す る た め の 方 向 を 示 し た 。 ま た 、 こ の 方 向 に 基 づ い て 指 導 の 改 善 を 検 討 す る 際 の 参 考 と な る よ う 、 学 習 指 導 要 領 の 中 で 関 連 す る 事 項 を 示 し た 。
「 (3) 各 種 調 査 結 果 の 概 要 及 び 共 通 す る 成 果 と 課 題 」 に お い て 、 平 成 1 5 年 度 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 ( 中 学 校 ・ 国 語 ) の 結 果 の 概 要 を 取 り 上 げ た の は 、 こ の 調 査 の 実 施 対 象 と な っ た 生 徒 が 、 現 在 の 高 校 2 年 生 に 当 た る こ と か ら 、 当 該 学 年 生 徒 が 中 学 生 で あ っ た と き の 成 果 と 課 題 を 、 高 等 学 校 に お け る 指 導 の 改 善 に 生 か す た め の 資 料 と し て 用 い る こ と が 有 効 で あ る と 考 え た か ら で あ る 。
4 ペ ー ジ の 「 2 『 確 か な 学 力 』 を 育 成 す る 取 組 の 改 善 ・ 充 実 」 で は 、 各 種 調 査 に お い て 明 ら か に な っ た 課 題 を 解 決 す る た め の 指 導 の 改 善 の 方 向 に 基 づ き 、 思 考 力 ・ 判 断 力
・ 表 現 力 等 を 育 成 す る 取 組 と し て 、 文 章 全 体 の 構 成 や 筆 者 の 主 張 を と ら え る と と も に 、 様 々 な 文 章 を 読 み 比 べ 、 生 徒 が 自 分 な り の 考 え を 深 め る こ と を 目 標 と し た 「 読 む こ と 」 の 指 導 例 を 示 し た 。 ま た 、 参 考 と し て 、 テ ー マ に 対 す る 自 分 の 考 え を 整 理 す る た め に 使 用 す る ワ ー ク シ ー ト の 例 も 掲 載 し た 。
(2) 本 手 引 を 読 む 上 で 留 意 が 必 要 な 事 項
我 が 国 の 国 語 教 育 等 で 従 来 か ら 用 い ら れ て い る 「 読 解 力 」 は 「 文 章 の 内 容 を 細 部 ま 、 で 読 み 解 く 力 」 と い う 意 味 合 い が 強 い が 、 P I S A 調 査 に お け る 「 読 解 力 」 は 「 自 ら 、 の 目 標 を 達 成 し 、 自 ら の 知 識 と 可 能 性 を 発 達 さ せ 、 効 果 的 に 社 会 に 参 加 す る た め 、 書 か れ た テ キ ス ト を 理 解 し 、 利 用 し 、 熟 考 す る 能 力 」 と 定 義 付 け ら れ て お り 、 か な り 幅 の 広 い 概 念 で あ る 「 読 解 力 」 と い う 言 葉 を 用 い る 場 合 に は 、 こ の 違 い に つ い て 注 意 す る 必 。 要 が あ る 。
本 手 引 に お い て は 、 P I S A 調 査 に お け る 定 義 に 基 づ い て 「 読 解 力 」 と い う 言 葉 を 用
い て い る 。
(3) 各 種 調 査 結 果 の 概 要 及 び 共 通 す る 成 果 と 課 題
(4) 指 導 の 改 善 の 方 向
各 学 校 に お い て は 、 学 習 指 導 要 領 の 目 標 が 十 分 達 成 さ れ て い る か 、 必 要 な 手 だ て が 講 じ ら れ て い る か に つ い て 、 日 ご ろ の 指 導 の 在 り 方 を 点 検 し 、 改 善 す べ き 点 を 明 ら か に す る と と も に 、 次 ペ ー ジ に 示 し た 「 平 成 1 4 年 度 高 等 学 校 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 の 結 果 を 受 け た 指 導 の 改 善 」 や 「 P I S A 調 査 の 結 果 を 受 け た 『 読 解 力 』 を 高 め る た め の 指 導 の 改 善 」 等 を 参 考 に し て 、 学 習 指 導 要 領 の 目 標 が 一 層 徹 底 さ れ る よ う 、 各 学 校 の 実 態 に 即 し て 指 導 の 改 善 を 図 る こ と が 重 要 で あ る 。
[ほぼ身に付いていると考えられる力] [十分身に付いていないと考えられる力]
平成年度高等学校
14 教育 課程 実施状
況 調査
・自ら興味・関心をもったことについて、
自分の考えを書くこと(表現)
・文章の要旨を読み取ることや主題をとら えたりすること(理解)
・話の進め方をとらえ、自分の意見を筋道立てて 述べる力(表現)
・文章の主題について自分の考えを深めたりまと めたりすること(理解)
[その他]
・記述式の問題に対して無解答が多いこと
・話の内容を聞き取ること
(話すこと・聞くこと)
・題材をもとに自分なりに書くこと
(書くこと)
・段落の要点や筆者の考えをとらえること
(読むこと)
・文脈に即して漢字を正しく読むこと
(言語事項)
・話し方の工夫をすること(話すこと・聞くこと)
・相手を想定するなど具体的な条件の下で書く
こと (書くこと)
・推敲すること (書くこと)
・全体とのかかわりで部分を正確に読み取ること
(読むこと)
・文章の内容を理解し適切に要約すること
(読むこと)
・文章の表現に即して自分の考えや感想をまとめ
ること (読むこと)
・文脈に即して漢字を正しく書くこと(言語事項)
・語句や語彙を正しく使うこと (言語事項)
[その他]
・記述式の問題に対して無解答が多いこと
・示された具体的な手順に基づいて自分の 考えを述べること
・テキストの中から情報を取り出すこと
[読解力]
・テキストを解釈すること
・書かれた情報を自らの知識や経験に位置付けて 熟考したり評価したりすること
[その他]
・記述式の問題に無解答が多いこと
・自分の考えを自由に述べたり書いたりす ること
・文章の要旨をおおまかにとらえること
・登場人物の心情や主題を読み取ること
平成年度教育課程
15
︵
︶ 実 施 状 況 調 査
中学校・国語 2003
P I S A 調 査
共通する成果 共通する課題
・話の進め方をとらえ、自分の意見を筋道立てて 述べたり書いたりすること
・筆者の考えの進め方や表現意図をとらえること
・文章の主題を踏まえて自分の考えを深めたりま とめたりすること
[その他]
・記述式の問題に対して無解答が多いこと 各 種調 査結果 の概 要
○ 平 成 1 4 年 度 高 等 学 校 教 育 課 程 実 施 状 況 調 査 の 結 果 を 受 け た 指 導 の 改 善
○ P I S A 調 査 の 結 果 を 受 け た 『 読 解 力 』 を 高 め る た め の 指 導 の 改 善
論理的思考力、論理的に述べる力を育成する指導の充実自分の考えを自由に述べたり書いたりすることはできて いるが、自分の意見を筋道立てて述べたり書いたりするこ とに課題があるため、例えば、次のような言語活動を取り
、 、 。
入れ 論理的に考え 表現する指導を一層充実させること
、 、 。
・話合い 発表 討論等の言語活動を積極的に経験させる
・文章や話の構成、組立てに目を向けさせる。
・自分で考えたことを、根拠を明確にして述べさせる。
表現の仕方に着目したり、考えを深めたりする力を育成する指導の充実 文章の内容をおおまかに理解することはできているが、
表現意図を読み取ったり、文章の主題を踏まえて自分の考 えをまとめたりすることに課題があるため、例えば、次の ような活動を取り入れ、表現の仕方に着目し、それを踏ま えて自らの考えを深める指導を一層充実させること。
・ 何が書いてあるのか」という読みにとどまらず 「どの「 、
」「 」
ように書いてあるのか なぜこのように書いてあるのか
、 。
ということについて考えさせたり まとめさせたりする
テキストを理解・評価しながら読む力を高めること
テキストから情報を取り出すだけでなく、テキストの内
。 、
容や筆者の意図などを解釈することが必要である さらに テキストの内容、形式や表現、信頼性や客観性、引用や数 値の正確性、論理的な思考の確かさなどを理解・評価した り、自分の知識や経験と関連付けて建設的に批判したりす るような読みを充実すること。
特に、授業の中では、何のためにそのテキストを読むの か、読むことによってどういうことを目指すのかといった 目的を明確にした指導が必要である。
テキストに基づいて自分の考えを書く力を高めること 読解に当たっては、単に読んで理解するだけでなく、テ キストを利用して自分の考えを書くことが求められる。テ キストの内容を要約・紹介したり、再構成したり、自分の 知識や経験と関連付け意味付けたり、自分の意見を書いた り、論じさせたりするなどの機会を設けることが重要であ る。
特に「自由記述(論述 」に不慣れな生徒には、授業のま) とめのときに、自分の考えを簡潔に書かせるなど日常的な 授業の工夫が必要である。
様々な文章や資料を読む機会や、自分の意見を述べたり書いたりする機会を充実すること 読むことについては、朝の読書の推進を含め、読書活動
を更に推進することが求められる。その際、文学的文章だ けでなく、新聞や科学雑誌などを含め、幅広い範疇の読み 物に親しめるよう、ガイダンスを充実することが重要であ る。
授業の中で、自分の意見を述べたり書いたりする機会を 充実することも求められる。その際、自分の経験や心情を 叙述するだけでなく、目的や条件を明確にして自分なりの 考えを述べたり、論理的・説明的な文章に対する自分なり の意見を書いたりするなどの機会を意図的に作っていくこ とも大切である。
学習指導要領で関連する部分
○国語表現Ⅰ
「内容」ア
「内容の取扱い」(5)
○国語総合
「内容」Aア、Bイ、Cイ
「内容の取扱い」(2)ウ、(3)イ、(4)エ
○現代文
「内容」ア、オ
「内容の取扱い」(1)、(4)
学習指導要領で関連する部分
○国語総合
「内容」Bイ、Cア、イ
「内容の取扱い」(2)ウ、(3)イ、(4)エ
○現代文
「内容」ア、エ、オ
「内容の取扱い」(1)、(4)
学習指導要領で関連する部分
○国語表現Ⅰ
「内容」ア
「内容の取扱い」(5)
○国語総合
「内容」Aア、ウ、Bイ、Cア、エ
「内容の取扱い」(2)ウ、(3)イ、(4)エ
○現代文
「内容」ウ、オ
「内容の取扱い」(1)、(4) 学習指導要領で関連する部分
○国語表現Ⅰ
「内容」ア、イ
「内容の取扱い」(5)
○国語総合
「内容」Aア、ウ、Bイ、Cア、エ
「内容の取扱い」(2)ウ、(3)イ、(4)エ
○現代文
「内容」ウ、オ
「内容の取扱い」(1)、(4) 学習指導要領で関連する部分
○国語総合
「内容」Cア、イ、エ
「内容の取扱い」(4)エ
○現代文
「内容」ア、ウ、エ、オ
「内容の取扱い」(1)、(4)
2 「 確 か な 学 力 」 を 育 成 す る 取 組 の 改 善 ・ 充 実
〜 思 考 力 、 判 断 力 、 表 現 力 等 を 育 成 す る 取 組 〜 (1) 指 導 と 評 価 の 計 画 の 作 成
ア 作 成 上 の 留 意 点
(ア) 身 に 付 け さ せ た い 言 語 能 力 を 明 ら か に す る こ と
(イ) 言 語 能 力 を 身 に 付 け さ せ る た め の 指 導 の ね ら い を 明 ら か に す る こ と
「 」 、 「 」、
(ウ) 何 が 書 い て あ る の か と い う 読 み に と ど ま ら ず ど の よ う に 書 い て あ る の か
「 な ぜ こ の よ う に 書 い て あ る の か 」 と い う こ と に つ い て 考 え さ せ た り 、 ま と め さ せ た り す る こ と
(エ) 内 容 を 要 約 し た り 、 再 構 成 し た り 、 自 分 の 知 識 や 経 験 と 関 連 付 け 意 味 付 け た り 、 自 分 の 意 見 を 書 い た り 、 論 じ さ せ た り す る な ど の 機 会 を 意 図 的 に 作 っ て い く こ と イ 単 元 に お け る 指 導 と 評 価 の 計 画 表 の 例
単 元 名 評論を読む〔読むこと②〕
科 目 名 国 語 総 合
教 材 名 「しゃぼん玉は丸い」 安野 光雅
単元の目標 (1) 様々な文章について、論の展開に注意して筆者の主張を的確に読み取り、ものの見方、感 じ方、考え方を広げたり深めたりしようとする態度を身に付ける (関心・意欲・態度)。 (2) 文章を読んで、構成を確かめ、書かれた内容や筆者の主張を理解し、自分なりの考えをも
つ (読む能力)。
(3) 文脈の中での語句の意味、用法を理解する (知識・理解)。
評価の観点 関心・意欲・態度 読む能力 知識・理解
単 元 の ・様々な文章について、叙 ・文章を読んで、構成を確かめてい ・語句の意味、用法などを 評 価 規 準 述に即して内容を的確に る。 理解し、語彙を豊かに身
読み取り、ものの見方、 ・様々な文章を読んで ものの見方、 、 に付けている。
感じ方、考え方を広げた 感じ方、考え方を広げたり深めた り深めたりしようとして りしている。
いる。
学習活動に ・説明的な文章を読んで、 ①文章の組立てを確かめたり、論の ・語句について、その意味 おける具体 叙述の意図をとらえよう 展開を読み取ったりしながら、文 や文脈の中での使われ方 の評価規準 としたり、人間、社会、 章の内容や筆者の主張をとらえて を理解している。
自然などに対して自分な いる。
りの考えをもとうとした ②様々な文章を読み比べることで、
りしている。 文章の内容や筆者の主張をとら え、共感、疑問、思索などを通し て思考力を高め、自分の考えを深 めている。
評 価 方 法 ・行動の観察(◎、○) ・ノート及びワークシートの記述内 ・ノート及びワークシート
・ノート及びワークシート 容の点検(◎) の記述内容の点検(◎) の記述内容の点検(◎) ・討論の観察(○)
配 当 時 間 5時間
※ 表中「評価方法」の◎は、単元の評価の総括の資料( 記録に残す評価 )とする。○は、単元の評価「 」 の総括の資料とせず 「随時・適宜の評価」とする。、
(2) 指 導 と 評 価 の 実 際
ア 各 時 間 の 指 導 と 評 価 の 計 画
学習活動における
時 各時間の目標 学 習 活 動 評価方法等
具 体 の 評 価 規 準
1 ・語句の意味を確認 ・単元で学習する内容を確認する。 「関心・意欲・態 ・活動状況の観察 しながら、文章の ・各章をいくつかの段落に区切り、段落 度」※ ・机間指導により 内容をとらえる。 ごとの要旨をまとめる。 「知識・理解」 ノートの記述状
・語句の意味を 文脈に即して確認する、 。 況の点検
・授業後に提出さ れたノートの記 述内容の点検
2 ・文章の組立てを確 ・各章の要旨をまとめる。 「読む能力」① ・活動状況の観察 かめながら論の展 ・筆者の主張をとらえる。 ・机間指導により 開を読み取り、筆 ・効果的な例示等について分析する。 ノートの記述状
者の主張をとらえ 況の点検
る。 ・授業後に提出さ
れたノートの記 述内容の点検
3 ・文章を読み取って ・筆者の主張や文章の内容について、共 「関心・意欲・態 ・活動状況の観察 理解した内容につ 感したり疑問を感じたりした点などを 度」※ ・机間指導により
いて討論し、自分 整理する。 討論用ワークシ
の考えをもつ。 ・4〜5人のグループで討論を行い、討 ートの記述状況 論をとおして自分の考えをまとめる。 の点検
・授業後に提出さ
【言語活動】 れた討論用ワー
筆者の主張や文章の内容について自 クシートの記述
分の考えをもち、話し合う。 内容の点検
・各グループから討論内容を発表する。
4 ・前時までの学習活 ・内山節氏の『自然と人間の関係をとお 動を参考にして、 して考える』を読む。
他の文章を読み、 ・前時までの学習活動を参考にして、各 その主張をとらえ 自でこの文章の内容を把握し、筆者の
る。 主張をとらえる。
【言語活動】
考えを広げるため、様々な現代の文
5 ・2つの文章を読み 章を読み比べる。 「読む能力」② ・活動状況の観察
比べ、テーマにつ 「関心・意欲・態 ・机間指導により
いての自分の考え ・2つの文章の論の展開と筆者の主張を 度」※ ワークシートの
を一層深める。 確認する。 記述状況の点検
・ 自然」と「人間」の関係について、「 ・授業後に提出さ
自分の考えをまとめる。 れたワークシー
・自分の考えを発表する。 トの記述内容の
点検
※ 「関心・意欲・態度」は、その持続や変化の様子を特定の時間だけでみるのではなく、単元全体を 通して継続的にみていくことも大切である。
イ 各 時 間 の 指 導 と 評 価 の 実 際
第〔2〕時の目標 文章の組立てを確かめながら論の展開を読み取り、筆者の主張をとらえる。
本時の評価の観点 「読む能力」①
及 び 評 価 規 準 文章の組立てを確かめたり、論の展開を読み取ったりしながら、文章の内容や 筆者の主張をとらえている。
学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 評 価 の 実 際
各章の要旨をまと める
・段落ごとの要旨を ・各段落の働きを確かめたり、段 「読む能力」①
参考にして、ノー 落相互の関係を考えたりしなが ・文章の組立てや段落相互の関係を理解して各章 トに各章の要旨を ら、筆者の思考の筋道や論理の の内容をとらえているかを、机間指導をしなが まとめる。 展開をたどり、要点を簡潔にま らノートの記述を点検し評価する。
とめていくよう助言する。 【評価Cの生徒への指導の手だて】
・おおむねできた段階で、クラス 各章の要旨をまとめられない生徒には、筆者の 全員で確認する。 考えを述べている段落と例示を述べている段落
を分けて考えるよう助言する。
筆者の主張をとら える
・論の展開や本文全 ・各章の要旨を参考にして本文全 「読む能力」①
体の構成を把握し 体の構成を把握した上で、筆者 ・論の展開や本文全体の構成を把握して筆者の主 て、全体における の主張が何であるかを考えさ 張をとらえているかを、机間指導をしながらワ 筆者の主張をとら せ、ワークシートにまとめる。 ークシートの記述を点検し評価する。
える。 ・おおむねできた段階で、クラス 【評価Cの生徒への指導の手だて】
全員で筆者の主張を確認する。 筆者の主張をとらえられない生徒には、章ごと に繰り返し出てくる語句を指摘させ、それをも とに筆者の主張を考えるよう助言する。
効果的な例示等に ついて分析する
・身近な事象、例え ・身近な事象の分析については 【評価Cの生徒への指導の手だて】
ば し ゃ ぼ ん 玉 や 「随時・適宜の評価」とし、単 身近な事象の例示による効果について理解でき 雪、道具などによ 元の評価の総括のための資料と ない生徒には、その事象によって何を説明しよ って、どのような しない。 うとしているのかを考えるよう助言する。
こと述べようとし たのかを考える。
※ 「ワークシート」は、p8【参考資料】に掲載
第〔5〕時の目標 2つの文章を読み比べ、テーマについての自分の考えを一層深める。
本時の評価の観点 「読む能力」②
及 び 評 価 規 準 様々な文章を読み比べることで、文章の内容や筆者の主張をとらえ、共感、疑 問、思索などを通して思考力を高め、自分なりの考えを深めている。
学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 評 価 の 実 際
2つの文章の論の 展開と筆者の主張 を確認する。
・ 言語活動】【 ・内山氏の文章についての理解を 「読む能力」②
考 え を 広 げ る た 助けるため、指導者が補足的に ・様々な文章を読み比べて、主張の相違点を理解 め、様々な現代の 説明する。 することができたかを、机間指導をしながらワ 文 章 を 読 み 比 べ ・安野氏と内山氏の主張の共通点 ークシートの記述を点検し評価する。
る。 と相違点を考えさせながら、内 【評価Cの生徒への指導の手だて】
山氏の主張をワークシートにま 内山氏の主張を読み取れない生徒には、前時に とめさせる。 まとめた内山氏の文章の内容を参考にするよう
助言する。
「自然 と 人間」 「 」 の関係について、
自分の考えをまと める。
・2つの文章を参考 ・2つの文章から読み取れる「人 「読む能力」②
にして、ワークシ 間への警鐘」の内容を十分に踏 ・様々な文章をもとに、自分の考えを深めていく ートに自分の考え まえつつも、自分の言葉を用い ことができたかを、ワークシートの記述を点検 をまとめる。 てまとめるよう助言する。 することで評価する。
・机間指導の際に、自分の考えを 【評価Cの生徒への指導の手だて】
うまくまとめている生徒を確認 自分の考えがうまく書けない生徒には、3時間 しておく。 目にどのような討議をしたかを思い出しなが
ら、自分の考えを記述するよう助言する。
自分の考えを発表 する。
・他の生徒の発表内 ・自分の考えとの相違について意 容を聞いて、自分 識しながら聞くよう助言する。
の考えと比較して みる。
※ 「ワークシート」は、p8【参考資料】に掲載
すご い力︵ ○自然 原 ︻自然 は ⁝︼ ︻自 然 は ⁝︼ ︻安 野 氏 の 主 張に 対 す る 考 え︼ 一 版 ︻ ︼ は 一 ﹁しゃ ぼ ん 玉 は 丸 い﹂ 二 ﹁自然 と 人間の関係をと お して 考える﹂ 三 自分 の 考 え 評価 B 4 版 ワークシー ト ﹁しゃぼ ん玉 は 丸 い﹂ 〜自 然 と 人 間 との かか わりに つ い て 考え よう 〜 一年 □組 △番 氏名 ○ ○ ○ ○ ︵
︵
○ 神様 ︶ ○人 間 と の関 係 ○自 然 利用 ○ ○自 然のきまり ↓生命 力 を 永遠の循環︑ 過 神秘的なまで の自然の力に 対 し ︑畏 敬 ・ ・ ・ ○自然の法則︵ 物 理法則︶ 高める 去を 継承しつづ の念すら覚える ほどで ある 改造 A ○不 思議な き ま り ︵幾何 学 ︶ ↓自 然を傷 ける時間を必 要 自然の法則性は偶然で は な いか ・ ・ ○人間 ○大 自 然 の 計 り 知 れ な い 力 める としている 人 間 も自 然の一 部 なの だとい う こと を ・ 謙虚 に受け止め る 必要が あ る ︻人間 は ⁝︼
「 すごい力
」 を手に入れた
い ︻人 間は ⁝ ︼ 二 ○自 然との関 係 ○近代社 会 自 然 と の 共存 を考 え 物 を 作 っ て い く ・ 地域 の ︻内村 氏 の 主 張に対す る考え︼ 物を作 る 伝統 的な 時間は 進 歩と と ・ ・ ○自然 ○ ○人 間が 人 間 で あ る 証 拠 方法に よ る 自 然 もにあ る ○﹁地球は世界でいちば への働きかけ 近代 社会の価 値 観 では︑科 学技 術 を 駆 ・ 人間さま のため ︹技と知恵︺ B ん強い 使 し て 自 然を守ろうと して い る のでは ﹂ 近代技 術 に よ る ない か のも の ・ ○人間 自然 の改 造 時間 は進歩 と と も にあ ると考 え た上 で と ん で もない空想 ・ 近代社会の価値観と自然の対立 三 ●自 然の計 り ○ 自然 と共 存す る と い う 進 歩 の形 を 模 索 知れな い 力 ▲ 進 歩と後退の間 に 存 在 す る価値判断 するこ と は で きないか 地球 が人間のため にある ○ に背 い た 形 ▲ 時 間を めぐる 自 然と人間 の間の不調 人間が滅びる理由? ﹁私 の 主 張 ﹂ はこの世に 和 B 残って い な い 人間も 自 然の一部 であり︑自然破 壊 は人 間の滅亡 に つ ながる こ とは間違いな い︒だ が ︑ 人間 が滅亡 し ても︑自 然はなくなるど ﹁安 野 氏 の主 張﹂ ﹁内 山氏の主張﹂ 自然の﹁すごい力 ﹂を 自 分 の物 にしよう 人間が自然を維持 し て いく た め のポ イン ころ か大い に 繁 栄 するの で は な い か ︒ と思 った人間は︑道具 と 空想により︑物を トは︑①自然 保護の 主 体 が 地域 主権 である 人間 は︑先人 の知恵に 学びながら︑ 自然 作ることができるようにな っ た︒ こと︑ ② 自然を 守 る 方 法は地域 の技と 知 恵 の特性を十 分 踏まえた 上で ︑科学技術を 駆
しかし
﹁地球
が 人間の
た め に あ る
﹂と
の中 に あ るこ と で あ る ︒ 使して 自 然 と 共 存 す る べ き で あ る ︒ ︑ い う とん で も な い 空 想 を し た こ とが ︑人 間 し か し︑自然荒廃の奥底 には︑自然と 人 例え ば ︑ 森 林 伐 採 は 自 然体 系を 守 る ため が滅びる理由になるかも 知 れな い︒ 間の 間の 時 間 をめ ぐる不 調 和 の 問 題 が生 じ の最小 限 に と どめ︑工業 製 品 と し て 必 要 な
︼
なぜなら︑ 自 然の計り知れない力 に 背い てお り ︑ 自 然 の 時 間 を 保 証 でき る 人 間 の 営 木材 は︑専 用 の森 林セ ンタ ー で 育 て たり ︑ 料 た形 は︑い ま 一つ もこ の世 に残っ て いない みを再 創 造し ないかぎり︑ この問題 は解決 科学的に疑似 木材を開発し て 代 用 するな ど 資 から である︒ しな い︒ の方 法は と れ ないだろ う か ︒ 考 参
︻
※【評価】欄の右側は、生徒の自己評価。できていれば○をつけ、できていなければ空欄とし、できた時点で○をつける。
、 。[ ]( )[ ]( )[ ]( ) 。
左側は 教師の評価欄 A よく理解できている ・ B おおむね理解できている ・ C 理解できていない で記入する