経済学部 山口光恒研究会 経済学部 山口光恒研究会
林光史・黒崎国子・関奈保子・
林光史・黒崎国子・関奈保子・
箱田毅大・吉田一星 箱田毅大・吉田一星
〜目次〜 〜目次〜
第1章 自動車リサイクル法成立の背景 第1章 自動車リサイクル法成立の背景
第2章 自動車リサイクル法の内容 第2章 自動車リサイクル法の内容
第3章 新しいリサイクルシステムの問題点
第3章 新しいリサイクルシステムの問題点
第1章 自動車リサイクル法成立の
背景
1章 自動車リサイクル法成立の背景
既存のリサイクルシステムが存在
75%〜80%のリサイクル率を達成していた
しかし、ASR(シュレッダーダスト※)・フロンガス・エ アバッグは既存のリサイクルシステムでは適切に処 理されにくかった。
特にASRの問題は既存のリサイクルシステムを機能 不全に追い込んだ。
これまで
自動車リサイクル法成立の背景
(ⅰ)ASR
• 1990年 香川県豊島島で日本最 大規模の産廃不法投棄事件が起 こる(豊島事件)
• その中には大量の自動車のASR が含まれていた。
↓
• 自動車廃棄物問題が社会問題に
自動車リサイクル法成立の背景
• 豊島事件をきっかけに、厚生省は94年廃棄 物処理法を改正
↓
• ASR を有害廃棄物に指定
• 95年4月、廃掃法により ASR の埋め立て処 分が「安定型」から「管理型」に移行
= ASR の処理・埋め立て費用が高騰
シュレッダーダスト規制強化前後の、モノと金の流れ
①豊島事件以前 安定型埋め立て処分時
ユーザー、販売者 等
廃車(有価物) 1000円程度/台
有用部品等 事業費 解体業者
販売収入
廃車ガラ (有価物) 1000円程度/台
鉄・非鉄金属等 事業費 シュレッダー事業者
販売収入 シュレッダーダスト 2000円/台
(産業廃棄物)
安定型処分業者
シュレッダーダスト規制強化前後の、モノと金の流れ
②豊島事件以後 管理型埋め立て処分時
ユーザー、販売者 等
廃車(廃棄物) 3000円程度/台
有用部品等 事業費 解体業者
販売収入
廃車ガラ (廃棄物) 1000円程度/台
鉄・非鉄金属等 事業費 シュレッダー事業者
販売収入 シュレッダーダスト
(産業廃棄物) 4000円程度/台 管理型処分業者
自動車リサイクル法成立の背景
• シュレッダーダストを処分できる管理型処分 場は限られ、引き受け容量は残りわずかに
• 新規立地が困難 ↓
• ASR の処理・埋め立て費用が高騰
• ASR の最終処分量(埋立量)をできる限り少
なくすることが必要
管理型処分場の残余容量(m3)
0 20,000,000 40,000,000 60,000,000 80,000,000 100,000,000 120,000,000 140,000,000
1995 1996 1997 1998 1999 年度
残余容量(m3)
管理型処分場の残余容 量(m3)
出典:厚生省HP、産業廃棄物行政組織等調査(H11年4月1日)より
自動車リサイクル法成立の背景
• ASR処理費用高騰化、鉄スクラップ価格の低下に より、シュレッダー事業者の経営が困難に
• ELVの逆有償化により解体事業者の経営が困難化 ↓
• 新たなリサイクルシステムの構築が必要に → 自動車リサイクル法の成立
最終ユーザー
ディーラー、中古販売店 解体事業者
シュレッダー事業者
最終処分場
有用部品・有用金属等市場
不法投棄、
鉄くず
ASR
枯渇
路上放棄
廃車ガラ
自動車リサイクル法で対応
使用済み自動車の流れ
金銭の流れ
自動車リサイクル法成立の背景
(ⅱ)フロン
• 処理・回収コストが高い
• 解体業者とフロン破壊業者の間で逆有償で取 引
• 行政のチェックが無い
• フロン回収破壊法との整合性を持たせる必要性
(ⅲ)エアバッグ
• 処理・回収コストが高い
• 解体業者と処理業者の間で逆有償(適正に処 理・回収しても)
• 解体業者の段階で処理せずにシュレッダーにか けると、エアバッグに含まれるアジ化ナトリウム が爆発して危険
自動車リサイクル法成立の背景(まとめ)
• 鉄スクラップ価格の低下や、豊島事件に始ま るASRと最終処分場の問題
• フロン・エアバッグが適正に処理される必要 性
• すなわち ↓
• 有価で循環しなくなってしまったELVをうまく
循環させるシステムの構築と、適正処理の確
保が自動車リサイクル法の目的
第2章 自動車リサイクル法の内容
2.1 法制定の目的
2.2 法施行後の ELV と資金の流れ
2.1 自動車リサイクル法制定の目的
◆現状の3つの問題点
⇒問題解決が、法制定の目的 1.ASRが最終処分場を逼迫
⇒ASRの最終処分量を減らす!
2.ELV取引の逆有償化
→不適正処理の懸念
⇒ELVを有価で回るようにする!
3.フロン、エアバッグ処理に手間とコスト →しかし、フロン回収破壊法+危険 ⇒フロン、エアバッグを適正に処理する!
ASR ASR
2.2 法施行後の ELV と資金の流れ
¥
主な登場人物と役割分担
¾ 自動車ユーザー
¾ 自動車メーカー
¾ 引き取り業者
¾ フロン回収業者
¾ 解体業者
¾ 破砕業者
→リサイクル料金を負担 →適正なリサイクルの責任 (=拡大生産者責任)
既存のリサイクルシステム ⇒活用
2.2 法施行後の ELV と資金の流れ
【復習】自動車リサイクル法制定の目的
◆法制定の目的
1.ASRの最終処分量を減らす!
・・・拡大生産者責任で解決
2.ELVを有価で回るようにする!
・・・ユーザーから支払われたリサイクル費用で 解決
3.フロン、エアバッグを適正に処理する!
・・・ユーザーから支払われたリサイクル費用で まかなわれる
フロン類
金の流れ
ELVの流れ フロン類回収料金
最終所有者
フロン類 回収業者
エアバッグ類
エアバッグ類 回収料金
解体業者
ASR
資金管理法人 新車所有者
リサイクル料金 払渡し請求 払渡し
自動車製造業者
・ 輸
入業者 情報管理センター
引取業者
再資源化認定機関
シュレッダーダスト
破砕業者
第3章
新しい自動車リサイクルシステムの問題点
① リサイクル・適正処理の対象品目
② フロン、エアバッグ、 ASR の回収方法と
資金の流れの複雑さ
①リサイクル・適正処理の対象品目
自動車リサイクル法で定められた
適切にリサイクル・処理されなければいけない品目 逆有償化による不適正処理・不法投棄が
懸念されているASR・フロン・エアバッグのみ
しかし実際に使用済み自動車について 逆有償が生じているのは、
ASR ・フロン・エアバッグだけではない
タイヤ、廃油・廃液、バッテリーも逆有償化
中でも廃タイヤは不法投棄問題が浮上
1989年〜1993年 廃タイヤ不法投棄事件(佐賀県) 1991年 野積みタイヤ発火事件(大分県)
燃えたタイヤから 有害物質が出る ため、周辺の環境
に深刻な影響
タイヤ、廃油・廃液、バッテリー
についても、ユーザーから集めた料金をもって各製造業者の責任のもとに 適正な処理ルートをたどってリサイクル・処分されるべき
②フロン、エアバッグ、 ASR の回収方法と 資金の流れの複雑さ
自動車リサイクル法でのリサイクルの流れでは、
z メーカーごとにフロン、エアバッグ、 ASR を 回収するのは非効率的
z それに伴い資金の流れも複雑化
フロン類回収料金
最終所有者
フロン類 回収業者
エアバッグ類 回収料金
自動車リサイクル法 自動車リサイクル法 でのでのリサイクルフロー
資金管理法人 新車所有者
リサイクルフロー リサイクル料金
払渡し 払渡し請求
自動車製造業者
・ 輸
入業者
メーカーごとに フロン・エアバッグ・
ASRを回収する のは非効率的
引取業者
フロン類
エアバッグ類
それに伴い 解体業者
資金の流れも
複雑化 シュレッダーダスト
ASR
破砕業者
シュレッダーダスト フロン類
フロン類回収料金
最終所有者
引取業者
フロン類 回収業者
エアバッグ類
エアバッグ類 回収料金
破砕業者 リサイクル料金 新車所有者 払渡し
資金管理法人
払渡し請求
解体業者
ASR
金の流れ ELVの流れ
自動車製造業者・輸入業者より委託を受けてリサイクルを実施する団体を設ける
委託
財団法人 自動車リサイクル促進センター
自動車製造業者
・ 輸
入業者
私たちの提案する 私たちの提案する リサイクルフロー リサイクルフロー
(財)自動車リサイクル促進センターって?
自動車リサイクル促進センターの資料より作成
まとめ
私達の提案するリサイクルフローのポイント
z フロン、エアバッグ、 ASR の効率的な回収
z 資金の流れの簡略化
z( 財 ) リサイクル促進センターの活用