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資料: MS-Word2010 における数式入力1.Office2007 以降に採用された数式エディタの特徴と注意点 (1) キーボード入力による直観的な入力が可能になった。
(2) 組版ソフトLaTexに用いられている表記を使った入力が可能になった。
(3) 旧バージョンで使われていたMS数式3.0よりクォリティの高い表示になった。
(4) 数式番号を利用するためには、表を利用しなければならない。
(5) 旧バージョン書式.doc 形式に変化した場合、数式はグラフィックスに変換されるため 編集できなくなる。
2.数式入力方法 (1) 数式入力
キーボードから数式を入力する方法。
(2) 組み込み数式による入力
メニューからあらかじめ登録されている数式を選択する方法。
(3) 構造と記号による入力
数式の構造と記号や文字をメニューから選択する方法。
3.基本操作
(1) 頻繁に利用する操作は、クイックアクセスバーに追加しておくと便利です。[数式]ボ タンを追加します。挿入タブで、[数式]ボタンを右クリックし、「クイックアクセスツ ールバーに追加」を選びます
(2) クイックアクセスバーから[数式]ボタンをクリックすると、下図のように編集画面 に数式入力領域が現れ、
リボンには数式ツールの[デザイン]リボンが現れます。
αβγと言ったギリシャ文字や、∞≦といった特殊な記号は[デザイン]リボンの
[記号と特殊文字]から選択、クリックして入力していきます。また、分数や上付き
/下付きといった記述をする場合は、 [構造]から該当する構造を選択、クリックして
入力していきます。
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(1) クイックアクセスバーから数式ボタンをクリックする、またはショートカットキー
Shift + Alt + = を使って数式入力領域を挿入します。キーボードから”x=”と入力します。
(2) 分数を入力するために、[デザイン]タブから[分数]をクリックして、分数の構造を選び ます。
数式入力領域に分数の構造をしたプレースホルダが表示されたら、プレースホルダをク リックして、分母に “2a” を分子に “-b+-“と入力します。
(3) 平方根の記号を入力するために、[デザイン]タブから[べき乗根]をクリックして、平方 根の構造を選びます。
プレースホルダを含む平方根記号が表示されたら、プレースホルダをクリックします。
(4) 2乗を入力するために、[デザインタブ]から[上付き/下付き文字]をクリックして、上付 き文字の構造を選びます。
演習1
方程式 𝑎𝑥2+ 𝑏𝑥 + 𝑐 = 0 の解の公式を入力してみましょう。
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(5) 上付き文字の指数のプレースホルダをクリックして”2”を、底のプレースホルダをクリ ックして”b”を入力します。
(6) すべての式を入力し終えたら、全体を選択して[ホーム]タブの[フォント]で[斜体]を選 択するか、もしくはショートカットキーCtrl + i とすることによって、より高品質な数 式表示を得ることができます。
4.数式オートコレクト機能を使ったキーボードによる数式入力
Word2007
から新たに組み込まれた数式エディタは前節のシンボル選択による入力方式に加えて、キーボードから直観的に入力可能な方式を実現しています。例えば、数式
y =
ax+bx2+1 は、y=(ax+b)/(x^2+1)
と入力すればきれいな数式として変換されます。これは、組版ソフト
LaTex
によく似たな書式を採用していて、LaTex に慣れた人も移行しやすい ようになっています。(1)
標準記号の入力式 キーボード 入力例
キーボード 結果
上付き ^ x^2 𝑥2
下付き _ x_2 𝑥2
分数 / x/y 𝑥
𝑦
カッコ ( ) { } [ ] (x+y) (𝑥 + 𝑦)
大なり、小なり <, > x>y 𝑥 > 𝑦
不等号 <=, => x>=y 𝑥 ≥ 𝑦
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(2) ¥(またはバックスラッシュ)と文字名を組み合わせた記号入力例
表記 入力例
キーボード 結果
ギリシャ文字 ¥alpha ¥beta ¥gamma ¥delta αβγδ ギリシャ文字(大) ¥Alpha ¥Beta ¥gamma ¥Delta ΑΒΓΔ
ドット x¥dot space space 𝑥̇
ベクトル x¥vec space space x⃗
乗算 除算 ¥times ¥div × ÷
正負 ¥pm or +- ¥mp or -+ ± ∓
以上、以下 ¥le or <= ¥ge or >= ≤ ≥
不等号 ¥ne ≠
合同 ¥equiv ≡
平方根 ¥sqrt(x) ¥sqrt(n&x) √x √xn
偏微分 ¥partial ∂
総和、総乗 ¥sum ¥prod ∑ ∏ 積分、周回積分 ¥int ¥oint ∫ ∮
かつ、または ¥wedge ¥vee ∧ ∨
(3)
その他の記号挿入から[記号と特殊文字]ボタンをクリックし、「その他の記号」を選択すると、
「記号と特殊文字」ダイアログが表示されます。更に
[オートコレクト]ボタンを
クリックすると、下図のような「オートコレクト」ダイアログが表示されるので、「数 式オートコレクト」タブを選択すると、キーボード入力の書式と変換される数式の関 係を確認することができます。5 (4)
等号揃え式の展開などで等式を複数行にわたって記述する場合は、
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行目の式に合わせて等号 を揃えなければなりません。等号揃えはどのようにしたらよいのでしょうか。次に示す数式の展開を例に説明していきます。
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行目の数式は通常の方法で数式を入力します。2
行目以降は、1
行目を入力後 Shift+ Enter で新しい行を作ります。この行は1行目と同じグループとなります。
y = (x + 1)(x − 1)(x
2+ 1)
= (x
2− 1)(x
2+ 1)
= x
4− 1
次に、1行目の数式の等号(=)を選択し、右クリックからコンテキストメニューから「こ の文字に揃える」を選びます。2行目以降についても同様に設定します。
演習2
次の表の数式を数式オートコレクトを使って入力しなさい。
表示 入力
a
2+ b
2¥sqrt(a^2+b^2)
𝑥 = −𝑏 ± √𝑏
2− 4𝑎𝑐
2𝑎 x=(-b+-¥sqrt(b^2-4ac))/(2a)
𝑆 = 𝑎𝑘
𝑟−1∞
𝑘=1
S=¥sum_(k=1)^(¥infty)spaceak^(r-1)
𝐹 = 𝑑𝑟4𝜋𝑟
2𝑓(𝑟)
𝑎
0
F=¥int_0^aspacedr4¥pispacer^2spacef(r)
x + y = a
x − y = b {¥eqarray(x+y=a@x-y=b)¥closespace 1 0 0
0 1 0 0 0 1
(¥matrix(1&0&0@0&1&0@0&0&1))sapce
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もし、この時点で等号(=)に合わせて揃わなければ、数式の右側▽「数式オプション」
をクリックし、「配置」から「グループ化して中央揃え」を選択します。
そうすると、等号(=)に合わせて表示されます
y = (x + 1)(x − 1)(x
2+ 1)
= (x
2− 1)(x
2+ 1)
= x
4− 1
(5)
数式番号Word2007
以降の数式エディタでは数式に番号付けするための機能がありません。そのため、正式な手法ではありませんが、ここでは表を利用した数式の番号付けの方 法を紹介します。
①
[挿入]リボンから1行3列の表を挿入します。中央のセルを広くし、両側のセル
が狭くなるように調整します。右端のセルに数式番号を、中央のセルに数式を 設定していきます。
表ツールから[プロパティ]を選択してダイアログを開きます。[表]タブを選んで、
チェックボックス「幅を指定する」にチェックを入れて値を
100%に設定します。
配置は「中央揃え」をクリックします。
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次に、左端のセルを選択し、
[表のプロパティ]ダイアログの[セル]タブを選択します。
「幅を指定する」のチェックボックスにチェックを入れて値を
15%に設定します。
「垂直方向の配置」は[中央揃え]をクリックします。
同様にして、真ん中のセルの幅を
75%に、右端のセルの幅を 15%に設定します。
次に表が選択された状態で、[デザイン]タブから[罫線]ボタンをクリックし、[枠な し]を選択します。
② 一番右のセルを選択します。
[参考資料]リボンの[図表番号の挿入]ボタンをクリック
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すると図表番号ダイアログが表示されます。オプションのラベルに「Equation」を 選択し、「ラベルを図表番号から除外する」にチェックを入れます。
数式番号に、例えば(1-1)のように章番号を含めたい場合は、[番号付け]ボタンをク リックして[図表番号の書式]ダイアログを開き、「章番号を含める」にチェックを入 れます。
[OK]ボタンを押して設定を確定します。数式番号が挿入されたら、必要に応じてフォ
ントサイズ等を調整します。カッコ()付きにしたければ、数字をカッコ()で加工 用に追加します。(セル外に数式番号が挿入された場合は、数式番号をセル内にドラ ッグします。)③ 数式入力領域を中央のセルに挿入します。
④ 表全体を選択して[挿入]リボンから[数式]ボタンの▼をクリックして、「選択範囲を 数式ギャラリーに保存」を選ぶと[新しい文章パーツの作成]ダイアログが開きます。
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適当な名前を付けて[OK]ボタンを押します。これで、次回から番号付き数式を簡単 に入力できるようになります。
初版 2010年5月10日作成
改訂 2011年3月3日作成 Word2010に対応
作成者 保坂修治
本資料は、工学院大学・情報通信工学科「情報処理概論及演習」のために作成したもので ある。