学力分析データベース活用ガイドブック
○はじめに
福岡教育大学は,平成
29
年度に,福岡県教育センターと連携して,各学校 におけるPDCA
サイクルの円滑な推進に寄与するための研修や分析ツールの 開発に関する調査研究を実施しました。本学力分析データベースは,この一環 として作成したもので,平成30
年度版を更新しています。◆目次
内容 頁
学力分析データベースとは 1
学力分析データベースの活用方法例 2
学力分析データベースの使用準備 3
学力分析データベースを使ってできること 4
◆ 学力分析データベースとは?
平成30年度全国学力・学習状況調査の特徴的な問題(自校採点に係る指定 問題(福岡県教育委員会の指定問題))について,自校の結果と全国(公立)
平均正答率とを対比して課題を明らかにし,課題がある問題内容や全国的な誤 答の傾向,指導改善の方策,関連する問題等の資料を取り出せる資料集です。
学力分析データベースの構成
○平成30年度全国学力・学習状況調査問題
○平成30年度全国学力・学習状況調査の設問別の詳細な結果
○課題に基づく指導改善の方策
○課題がある問題と関連がある,過去の全国学力・学習状況調査問題
◆学力分析データベースの活用方法例
本データベースは,自校の課題に根ざした学力向上に向けた校内研修の資料 として活用したり,単元末や定期考査等の問題作成のヒントとして活用した りすることができます。
活用例1:自校の児童生徒にとって課題のある内容の理解を深める
左のスライドは,ある問題の全国的 な解答状況の結果 と課題分析につい てまとめたシート です。課題のある 問題について,ど のようなつまずき があるのかについ て,全国的な傾向 として,深く理解 することができま す。
活用例2:単元末の小テストの問題作成のヒントを見いだす
左のスライドは,
本年度の調査問題 と関連の深い問題 について紹介して いるシートです。
課題のある内容に ついて,授業改善 を推進した結果を 評価する問題とし て,また,評価す る問題を作成する ヒントとして活用
することができます。
◆学力分析データベースの使用準備
① 学力分析データベースをダウンロードす る。
(http://ww1.fukuoka-edu.ac.jp/~kenkyusho/
index.html)
福岡教育大学教育総合研究所のホームページから,必要な教科のコンテンツ
(小学校は国語
A,
国語B
,算数A
,算数B
,理科の5種類,中学校は国語A
, 国語B
,数学A,
数学B
,理科の5種類)をダウンロードします。② トップページに自校の結果を入力する。
すべてのコンテンツには,トップページに下のスライドのような表があり ます。この表の中の「自校正答率」に,該当する自校の結果(文部科学省提供 データ)を入力します。
③ ファイルの種類を「 PDF 」に変更して保存す
る。
すべてのコンテンツは,パワーポイントで作成しています。そのままでも 用いることができますが,ファイルの種類を
(なお,校内のパソコンに
別途,
◆ 学力分析データベースを使ってできること
① 特徴的な問題(自校採点の対象となった問題)の結果につい
て,校内で共有化できます。
例えば,上記のように自校の結果を入力することで,全国(公立)正答率と 比較して,課題のある設問(赤の線で囲んでいる内容)やよくできている設 問(緑の線で囲んでいる内容)を明確にすることができます。各教科のトッ プページで示している問題は,今年度の自校採点の対象となった問題です。特 徴的な問題についての自校の結果について重点的に分析することができます。
学力向上コーディネータや学力向上担当の先生方には,このページから,自 校の学力向上研修会等で周知すべき内容や今後の取組の基盤となる内容につい て選定していただき,自校の学力課題について焦点化した取組が進むように していただきたいと考えています。
② 課題(成果)となる問題の理解を再度深めることができます。
調査結果に基づいた指導改善を推進するために,課題となる調査問題を深く 観察することで,何が問われているのか,この問題で評価している力はどの ような力かを明確にすることが挙げられます。本データベースでは,課題
(成果)となる問題の内容を,再度,全職員で深く理解するために,トップ ページの「リンク」の「問題」をクリックすると,下のように実際の調査問 題を見ることができ,別に資料を作成する労力を軽減しています。なお,一 部の問題については,著作権等の関係上,教材文を示すことができません。そ の場合は,文部科学省から提供されている全国学力・学習状況調査の問題冊子 を御参照ください。
③ 全国的なつまずきの状況を確認することができます。
調査結果に基づいた指導改善を具体化するためには,児童生徒のつまずきの 状況や,表現力の実態について理解することが大切です。本データベースで は,トップページの「リンク」の「類型」をクリックすると,下のスライド のように,国立教育政策研究所の調査結果報告書を基に,全国的な解答状況に ついて1~2枚のシートにまとめています。
このスライドを基に,全国的な児童生徒の解答状況を捉えることができま す。また,文部科学省から提供された自校のデータを対応させることで,自校 の児童生徒のつまずきについても深く理解することができます。
本データベースを活用することで,学校全体で,児童生徒の実態について理 解することができます。
④ 日々の授業づくりのヒントや評価問題作成等のヒントを見いだ すことができます。
本データベースでは,トップページの「リンク」の「指導」や「関連問題」
をクリックすると,課題となっている内容の指導の充実に向けたヒントやミ ニテストや単元末のテストの作成のヒントとなる問題を取り出すことができ
ます。そして,自校の課題の解決の方途を具体化するために活用することが できます。