京大再エネ講座シンポジウム 記者会見説明資料
2018
年1
月29
日 京都大学特任教授・安田 陽●送電線空容量問題とは何か?
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利用率の単純な高い低いが問題ではない。皮相的論争ではなく、本質的議論を!l
空容量の決定方法の不透明性(ブラックボックス状態)が問題。l
送電線という公共的な設備に対する情報開示が重要。l
電力会社がけしからん!と批判しても意味はない。国を挙げたルールメイキングが重要。国民のルールメイキングへの参加が重要。
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再エネの便益(ベネフィット)と次世代への富の再移転を再確認することが重要。●送電線利用率全国調査分析結果
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全国10
電力会社基幹送電線上位2
系統(広域機関でデータ開示されているもの)全399
路線を 分析。l
「空容量ゼロ率」(基幹送電線のうち空容量ゼロと公表された路線の比率)。Ø
東北が67.6%でトップ。「空容量ゼロ」で実際に混雑がある路線はわずか。
Ø
全体的に東高西低。→ 各電力会社で実際の運用方法が異なる可能性。Ø
九州は原子力再稼働+太陽光大量導入にも関わらず空容量ゼロ率は極めて低い。l
全国送電線利用率比較Ø
大規模需要地を抱える中三社の利用率はやや高い。Ø
東北が最も低く12%。→
むしろ再エネ導入のポテンシャルは大きい?42.1%
64.7%
15.6%
51.9%
10.0%
14.0%
20.0%
0.0%
0.0%
7.9%
2.9%
24.7%
10.4%
20.0%
4.0%
1.9% + 1.9%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
[%]
東北が67.6%
でトップ
東高西低概して
「空容量ゼロ」で実際に 混雑がある路線はわずか 太陽光大量導入
の九州で3.8%
14.5%
12.0%
27.0%
20.4%
14.8%
25.5%
13.9%
16.3%
15.0%
14.2%
14.1%
9.5%
36.6%
25.4%
25.9%
23.7%
2.2%
26.7%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
[%]
中三社(需要地)は やや高い 東北が最も低く12%
「空容量ゼロ」なのに全路線 平均より低いのは何故?
全国平均19.4%
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「送電線混雑割合」(基幹送電線のうち混雑(実潮流>運用容量)が発生した路線の割合)Ø
「原則として混雑は発生しない」(A基準)はずなのに実際に全国15%の路線で混雑発生。
Ø
混雑発生でも空容量がある路線も。l
利用率・混雑割合と空容量ゼロ率との相関Ø
いずれも相関はない。→ 各電力会社で実際の運用方法が異なる可能性。Ø
東北・中部・北海道は45°線から遠い。→
なぜ「空容量ゼロ」なのか、説明がつかない。●送電線空容量問題の深層と解決手段
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稀頻度事象に対する技術的問題Ø
合理的なリスクマネジメントの問題Ø
発電所の定格容量で計算するのは合理性があるか?⇒
実潮流に基づく分析l
系統運用と系統計画の議論の混同Ø
本来、系統運用の範疇で十分対策できるはずなのに、なぜか系統計画(電源接続)の問題にすり替わっている。
⇒
コネクト&マネージの厳格な推進l
コスト割り当ての問題Ø
再エネ発電事業者に不自然にリスクが転嫁されている。Ø
原因者負担の原則(特定負担)は不公平性しか生まない。Ø
新規技術の参入障壁を作りやすく、社会コスト増大。⇒
受益者負担の原則(一般負担)の徹底以 上
5.3%
5.9%
3.9%
12.0% + 4.0%
30.0%
0%
5.7% + 1.9%
13.3%
+ 7.9%
+ 2.9%
+ 24.7%
10.4%
20.0%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
[%]
現在は「原則として混雑は 発生しない」運用なはずなのに 実際に全国15%の路線で混雑発生 混雑発生でも空容量
がある線路も
混雑時間は 年間数時間程度ほとんど
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
利用率は低いのに
空容量ゼロが多い 混雑は少ないのに 空容量ゼロが多い