1
論 文1
UDC :624.
131.
55 :624.
042.
7:517.
9 日本建築 学会 構造系 論文報 告集 第 383 号・
昭和 63 年 1月粘
弾
性 薄 層 地 盤
モ
デ
ル
に
お
け
る
境 界積 分 方 程 式 法
の
利
用
ね じ れ振動
の場
合
正 会 員 正 会 員 正 会 員吉
藤
藤
田井
谷
長大
義
行
* 地* *信
* **L
序 半 無 限 自 由地 盤の一
部が 切 り 取 られ て新た な境界面を 付 与さ れ た地 盤を掘 削地盤と呼ぶ。
本論文で1淘 粘弾性 多 層 構造 を有す る掘 削地 盤の 解 析 法 を提 案す る。
掘 削 地 盤 解 析の 多く は 埋 込 み 基CU1
)や地 中構 造 物およ び不 整 形 地 盤Z〕を対 象と し たものであ る 。 これ ら 以外に も, 地 盤 の局 所 非 線 形 解 析を行う場 合の準 備解析3)と して,
掘 削 地 盤 解 析は 重要で あ る。 掘 削 地 盤に関 する多く の数理問 題は, 掘削面の境界条 件と自由 地 表 面 条 件お よ び無 限 遠 方にお け る進 行 波 条 件 を半 無 限 弾 性 体の 境 界条件と して課 す 外 部 境 界値問 題に 帰 着さ れ る。 半無 限弾性 体の動的グリー
ン関数 (点 加 振 解,
リング状線加振解 )を利用し た境 界積分 方 程 式 法は,
これら の境 界 条 件を 適 切に評 価し得る 解 析 法で ある。
こ の解 析 法の有 効 性は採 用す る動 的 グリー
ン関数の計算法 に大き く依 存 し て い る。
本論文が対 象と す る粘 弾 性 多層 地 盤の動 的グ リー
ン関 数と して は,
伝 達マ トリクス法に よる厳 密 解4〕と薄 層 法に よ る近 似 解5 )・
6 )・
1 )が 知 ら れ て い る。
伝 達マ ト リク ス法の 解は,
波 数に 関 す る片 側 半 無 限 積 分に よ.
っ て表さ れ,
これ を 加振 点と観 測 点の組み合わ せ ご とに数 値 積 分して得ら れ る。一
方, 薄層 法で は波 数 に関する大 次 元の複素固有値問 題 を 解く 必要があるが,
数 値 積 分を 必要と せず,
し か も 多点で の即時 計 算が可 能 であ る。 し た がっ て,
動 的 グリー
ン関 数 を多 点で大 量に 計 算する必要の あ る境界積分方 程 式で は薄 層 法が有 効で あ る と考え ら れ る。
さ らに,
グ リー
ン関数の変 位 解の み が必 要と な る自由地 盤の解析に対し, 掘 削 地 盤の解 析で はグリー
ン関 数の応 力 解の計 算 を も要 求さ れ る。 こ のた め グ リー
ン関 数の計 算 量は膨 大と なる。
こ の こ と か ら も 境 界 積 分 方 程 式 法に よ る掘 削地 盤の解 析では, 計算量の 点で薄 層法 が有利であ る。
し か し な が ら,
薄層法グ リー
ン関 数は地 盤の深さ方 向 に有 限 要素法 的な手 法を用い て得ら れ る近似 解であ る。
’ 広 島 大 学 助 手・
工 博 # 広 島大 学 大 学 院生・
工 修 掌 * * 広 島 大 学 助 教授・
工博 〔昭 和 62年 4月10 日原稿 受 理1.
こ の た め, 次の 二つ の重 要な問 題が発 生す る。一
つ は, 内 部 共 振の問題であ る。
これは外 部 領 域 (掘 削 地 盤)の 解 析 振 動 数が内 部 領域 (排土 地 盤)の共 振 振 動 数と一
致 する場 合に解の一
意性が成立し な く な る た め, 内 部 共 振 振 動 数 付 近で解が大き く乱れ る現 象 を 指 す。
しかも,
こ の内 部 共 振 現 象は グ リー
ン関数の応 力解の精 度の低 下に 比 例し て内部 共 振 振 動 数付近の よ り広い振 動 数 領 域で発 生するS 〕。
こ の た め薄 層法グリー
ン関 数の よ うな近 似 解 を利 用し た掘 削 地 盤の解 析に当たっ て は, こ の よ う な内 部 共 振 解の発 生を解析対象振動 数 領 域か ら除 去する必 要 が あ る。
こ の 問 題に対す る解 決 法 として は,Sanchez−
Sesma
ら9〕によるグリー
ン関数分布法と最小 自 乗 法の併 用が代 表 的であ る。一
方, 境 界積 分 方 程 式 法 を利 用 する 立 場か ら内部 領域に静 止 条件を課す拘 束 点を置き,
これ に よっ て増えた条 件 式 数を ラグラン ジェ 乗 数 法に よっ て 処 理 する方 法がRizzo
ら川 に よっ て, 最 小 自乗 法に よっ て処 理す る方 法が井口 ら11)に よっ て提 案されて いる。 また内 部 領 域に空孔を設け, 空 孔 表 面に も境 界 積 分 方 程 式を適 用す ること に よっ て内 部 共 振 解 を上 昇 させ る方 法が筆 者ら8〕によっ て試み ら れてい る。
ほかの も う一
つ の問題は, 応 力 場の精 度で ある。
薄 層 法グ リー
ン関数の応 力 解の精 度は加 振 点 近 傍で著し く悪 化する。
こ の た め,
境界 積 分 方 程 式 を離 散 化す る場合に,
グリー
ン関 数の応力解の積分 を加 振 点を含む要 素上で適 切に評 価す るこ と が で き ない。 これは境 界 積 分 方 程式法 に よ る解 析の 精度 を大きく左 右 する重 要な因子で あ る。
こ の ため,
排土 地 盤 を有限要 素 法で解 析し,
掘 削地 盤の 変位場 を境 界積 分 方 程 式 法で解 析す る結 合 解法IZ ]も 提案 され てい る。
こ の解 法では グ リー
ン関数 応 力 解の計 算を 回避する こと がで き る が,
排 土 地 盤の解 析 を要する ため 未 知 量が大 幅に 増大する。
し たがっ て, 未 知量の よ り 少 ない境 界 積分方 程 式 法に よる単 独 解 法を掘 削地 盤の解 析 におい て可能にする た め,
上述の積分項を何ら かの修 正 条 件を 用い て再 評 価 する必 要が あ る。
弾 性 多 層地 盤に対 しては すで に筆 者らに よっ て,
内 部 領 域の応 力 が実 数で ある ことを 修 正 条 件と し て用いる 方法S) が提 案され て い る。
一 98
本 論文では
,
よ り一
般的な粘弾 性 多層 地 盤 を対 象に,
内部 拘束面と呼ば れ る新た な境 界 を 内部 領 域に設 定す る ことに よ り上記の 二つ の問題 を同時に解 決す る方 法を提 案す る。 そ こ で,
本 論 文と文 献8)の前 論 文との閧 連を 整理 して お く。
(1)前 論 文の対 象は弾 性 多層 地 盤である。
そ れ ゆ え,
内部 領 域の応 力が実 数とな る の で, こ れ を応 力マ ト リ クス の 修正条 件と し て用い て い る。
こ れ に対し, 本論文の対象は粘弾性 多層 地 盤であ る。
応 力マ トリクス の修IE
条件は内 部 拘 束 面を加 振させ ても掘 削 面 を静 止さ せ れ ば外 部 応 力は発 生し得ない とい う事 実か ら導か れ る。
(2
)前論文で は内 部 共 振 振 動 数 を 上 昇させ る た め 内部 空 孔 が 設定さ れるe 本 論 文で は, 面 積が境界積分 方 程式の分 割 要 素に相 当 する複 数の内 部 拘 束 面 を 導入 す る。 内部 拘 束 面の採 用は配 置の分 散 と設 定 個 数の 自由度 を 高 め る た め,
内 部 領 域に お け る よ り少な い要素分 割を 可 能にす る。 し た がっ て,
計 算 効 率は前 論 文に比し て一
般に有利で あ る と言え る。
(3) 本 論 文で は前 論 文で記 述 してい ない掘 削 面 自 由の場 合の インピー
ダン ス と地 震 強制力の定式 化を行 う。 本 論 文の構 成は,
最 初に境 界 積 分 方 程 式 法の定 式 化と その離 散化 式 を誘 導す る。 次に境 界 積 分 方 程 式 法の立場 か ら基本物理 量であ る掘 削 地 盤の イン ピー
ダンスマ ト リ クス と地 震強制 力ベ ク トルを定 式 化する。
最 後に軸対称 掘 削 地 盤のね じ れ動 インピー
ダン ス解 析を行うこ とに よ り提 案手法の 有 効 性 を確 認 する。
2.
定式化 2−
1 境 界積分 方程 式 図一
1は,
掘 削 地 盤の解 析モデルを 示し てい る。
こ こ に,
図中の記号は以 下の もの を表 す。y
:掘 削 地 盤 (外 部 領 域),V
’
:排土 地 盤 (内 部 領 域 ), V”
:領 域V〆
内 の空孔領域,S
ノ:自 由 地 表 面,
Sd
:掘 削 面,S
吉:領 域V
” の上 部 表 面,S
; ;領 域y ”
の下 部 表 面,
n :領 域V ’
内に向か う法線ベ ク トル。図中の各 点と法 線ベ クトル は 三次 元 直 交デ カル ト座標 系において定 義さ れ
,X =
(X1,
X,,
X3),
ξ= (6
,
e
,
,
g
,),
n= (nl,
n2,
n3)と表さ れる。
また, 以下の記述で方 向 を表す下 添字は1,
2,
3をと り,
総 和 規 約に従う も の と す る。
sf 図一
1 掘 削 地 盤の解 析モ デル ゾ「
半無 限粘弾性 地 盤 (Xs≦0)の
X
点にお け るi
方向点 加 振に よる ξ点で の 」方 向 変 位を u、J(X
;ξ)と する。
変 位 を ξ点の座標で微分し て得ら れ るひずみを 3‘丿k(X ;ξ)=
(1/2)ヨ∂u‘丿(X ;ξ)/∂ξ, + ∂u ‘鳶〔丿v
;ξ)/∂ξrレ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(1) とする。 これ らの ひずみ か ら応 力を次の よ うに表 す。
∂Wit(x ;ξ〉=
λ(ξ)Eimm
(x
;ξ)δ」k 十2
μ(ξ)9w
κ(X
;ξ)・
……・
…・
…・
〔2 ) こ こ に,
δ」h は クロネッ カー
の デル タ記 号, λ(ξ),
μ(ξ) は ξ点の ラー
メの定 数で ある。 また, λ と μ は地 盤の 粘性 を表現 す る た め,
虚 数 単 位i
を用い て λ+2
μ=
儀+2
μ。)(1
+2h
,i
),
μ=
μ。(1+2hsi) と与え ら れ る。
上式 よ り
,
ξ点で法線 n を有する面のj
方向 表面力 は次 式と な る。ρ‘丿(
X
;ξ)= δ ‘ih(X
;ξ)ηκ(ξ〉・
・
・
・
・
・
・
…
一一一…
(3 )
加 振 点
X
が領 域y
内にあると する。
こ の と き,
領域 y 内の変位 u と表 面 力Piの間に次の よ う な関係13) が あ る。
Ul (・)・
fb
・(x
・ξ)u、(ξ)・S
(ξ) Sd−
f
… (・ ・ξ)・’〔ξ)dS
(ξ)…一 ……
(・) Sd一
方,
領 域 レ’
の変 位 ul と表 面 力 plの間に は次 式が成 立す る。
∫
Pl
’(・・ξ)u,(ξ〉・・(ξ) Sd十 ∫e+ 十Se−
−
fUl
’(x ・ξ〕・P ;・
(ξ)・・(ξ)・
・
…
(・) Sd+
Se+
畳Se一
こ こ で,
Sさ とS
;を 接 近 させ,
S吉と S;が そ れぞれ新 た な面S。
の上 面と下 面と な る ようにすると,fip
、、(x ・e
)・u;(ξ) Se+
Se−
−
Uw (丿r
;ξ)P}(ξ)}dS
(ξ)イ
ヨ・蜘 (・・ξ}・、脚 ξ).
9e+−
Uij(x ;ξ)P;+
(ξ}I
dS
(ξ)・
f1
−
・,, ・(・…6
)・n,・(6
)・u;・(ξ) Se−
−
u‘丿(x ;ξ)P;一
(ξ)}〔iS
(ξ}一
一
f
… (x ・ξ)・1
・;’
・(ξ}・・P・’
(ξ)idS
〔ξ)…・
(・) Se こ こ に,
p;+ とp}一
は そ れ ぞ れS
。の上面と下 面に おけ る表 面 力であ る。S
己上で Ui= 蛎 とし,
さ ら に (6>式を 考 慮 して (4
) 式か ら (5 )式を 差 し引く と,
Ui (x) 一fUw
(x ・ξ瞭 }一
・多(ξ)ldS
(ξ) Sd一一
99
一
一
∫
蝋 ・ ・ξ)1
・1
’・(e
)・ ・;一
・(ξ)1
・dS
・(ξ)…一
の Se こ こ で,
ソー
ス (加 振 強 度 )分 布Odを・・ξ・
一
臨
お
瓢
1
;
.s
。’
・
………
(・・ と定 義し,
これを (7)式に導 入 すると次 式 を得る。
Ut(x)−
fUw
(・ ・ξ}n」(ξ)dS
(ξ}・
…・
…・
…・
・
(・) 5t ;St=
Sd十Se
ところ で, 以 上の よ うなS
畜とS
; を接 合す る手順によ れば,X
点 が 領 域V
’
ま た は,
V ”
内にあっ て も上 式と 同一
の式が得ら れ る。
そ こ で,
上 式にお け るX 点をS
, (=Sd
+Se
) 上に移 動 すれ ば,
変位に関す る境界積分 方 程式 が 得ら れる。
(9 )式をX 点の 座 標で微 分する と
,
法線 n を有す る面上のX
点に おけるi
方 向 表 面 力が次の よ うに求め ら れ る。
・・(・}一
∫
・・(・・ξ)n」(ξ>dS
(ξ)……・
…・
…
(1・) St こ こ に,
P“(X
;ξ)=
atW (A〔;ξ>nκ(X) σ 燭 (X
;ξ}=
λ(X
)εmn 」(X
;ξ)飢産 +2
μ(X)εtnt(X ;ξ) εilti(X
;ξ)=
(1/2)1
∂Uw (X ;ξ)/∂丿【k十 ∂Ubl(
x
;ξ)/∂x
‘} (10 )式のX
点 をS
,に移 動 する と次 式と な る。
ρ‘(X
); c‘丿(X )恥(X)・
fp
・・(Xl ξ)n・j(ξ)dS
(ξ)… 一
(ll) St X 点 近 傍が滑 ら か な境 界で は,
c“=
(±1/2)δ‘∫と な る。
± は X 点がS
‘上に領 域V
よ り近づ く と き 正 を と り, 領 域V ’
よ り 近づ く と き負 をと る。
本 来,
掘 削 地 盤V
の 運 動は実 在する掘 削 面S
。上の ソー
ス分布の み によっ て表 現し得る。 こ の場 合,
掘 削 面 上以 外の点にお け る変 位 を規 定する ことは で き ない。
こ れ に対 し,
本報告の定 式 化で は内 部 領 域 V’
内の仮想面 S。一
ヒに もソー
ス分 布 が 付 加されて いる。 し た がっ て, (9)式の X 点をS.
上に置け ば掘 削 面上以 外の内点の 変位を も拘 束す ることがで き る。 こ の よ う な 意 味に お い てSe
面 を 内 部 拘 束 面と呼んでお く。
これは後 述するよ うに,
内部 共 振 解の 除去と応 力マ トリクスの修 正に関す る条 件 を 求 める た め に利用され る。
2−
2 内 部 拘束面によ る内 部 共 振 解の除 去 (9 )式の同 次 方 程 式fUv
(X ・ξ)n」(ξ)・S(ξ)一
・…S・………
(・2> St が O」(ξ)=
0以 外の解を有す れば,
(9) 式の 解は一
意に 定まらない。
以下にこの よ うな解が存 在す ること を 明 ら一
100
一
かにす る。 領域V ’
におい て,
境界条件 u;(ξ)= 0 ;∈S
,・
…・
……・
・
・
・
・
………
(13) を満足 す る解が存在す る な らば, (5)式と (6) 式よ り ・一一
f
・ ・(x
・.
ξ)P;(ξ)・S(ξ) Sd一
∫
砺 (・・ξ)1
・;+
(ξ}・ ・3
−
(ξ)}・・(ξ) Se ;X ∈S
,・
………・
・
…・
…・
…・
・
一 ……tt−
(14
) が成 立し ている。
し た がっ て,
(ユ2)式と (14)式の 比 較よ り (12
)式におい て・・ξ・
一
に
誤
、論
、ξ.Se
…一
・15 ・ と な る自明でない 解が存在す る。
こ のと き,S
.上で は変位の連続 性よ りUJ=0,
(8 ) 式と (15)の比較よ りρ,=O
で あ る。
これ ら を (4 )式 に代入 す る とX
∈y
に対しUj(X
)= oと な る。
す なわち, (12)式で 自明でない解が存 在す る と き領域V
は静 止し て い る。
こ の よ う な現 象を領 域V ’
にお け る内部 共 振現 象 と呼ぶ 。 ま た,
自 明で ない解 (15
}式を内部 共 振解と 呼んで いる。 以上 述べて き た よ う に内部共 振解が存 在す る場 合に は,
(9)式の解を一
意に定 め るこ と ができ ない。
したがっ て,
(9 )式と (ユ1
)式に基づい て掘削地 盤の 解 析を行う場 合には解 析の対象と な る振 動 数領域か ら内 部 共 振 解を除去 す る 必 要 が あ る。
それゆえ, 内 部 共 振 振 動 数の下 限 値をω’
,
解 析 対象振 動 数の上限 を 娩肌
と す る と,
少な く と も 働 <ω’・
・
……・
……・
一 ……・
………・
……・
(16) と なるよ うに内 部 拘 束 面の設定個数と配置に留 意すべ き で あ る。
一
般に内部 拘束面を適切 に均等配置す る な らば, ω’
は, 内部 拘 束 面の個 数に比例して上昇す る。
一
様 地 盤にお け る剛な掘 削 面のインピー
ダンス関 数は 振 動 数の増 加と共に高 振 動 数 域の漸 近 解に滑らか に収 束 する。 した がっ て,一
様地 盤では上 記の インピー
ダンス 解 析に よっ て (16
)式の検定を容易に行うこ とがで き る。
一
方,
多 層地 盤の・
f
ンピー
ダンス関 数は漸 近 解に収 束 す る 以 前に激 しく振 動 する傾向が あ る。
し か もそ の要因 が 重 複 反 射に あ る の か内 部 共 振にあるの か を判 別す るこ と は容 易で な い。それ ゆ え,
多 層 地 盤の解 析に当たっ ては, あ ら か じ め上記の一
様地 盤解 析を行っ て (16)式 を満 足 するよ う な内 部 拘束 面の設 定 を して お く必要が ある。
3.
離散化 3−
1 離 散 化 方 程 式 (9 )式と (11)式に示 した境 界 積 分 方 程 式は,
次に 説 明す る離 散 化 手 法に よっ て近似 的に解か れ る。
ま ず,
掘 削 面S
。を簡 単な幾 何形状を持つM
個の.
平.
面パ ネルSn
(n=
1,
2,
…
,M
)に分割す る。
Sn
と面 積が同 程 度の 内部 拘 束 面 L 個を内 部 領 域V
’
内に均等配 置す る。 各パ ネル上の ソー
ス分 布 を一
定と し,
その強 度をη?とす る。 点 加 振の位 置 (選 点)をパ ネルsm
の重 心 点 xm に とり,
(9)式 を離 散 化 すると 次 式 を得る。
.
u・(・ ・
曙 ∫
蝋 … ξ)dS
(ξ)・
・ワー ・
・
…
(・7> sn 上 式 をベ クトル・
マ ト リ クス表示す る と M+L {u”1
=
Σコ[Gmn
].
1
ηnl・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−・
…
一…
(18) n=
1 ここに,
lum
}’
「=
L
筋 (xm
),
u!(x 瓰 ),
Us (X
吟」,
i
ηnlT=
L
η,
η窒
,
η?」
,
[們 喊 分Gnn−
f
・・(x
・ ・ξ)dS
(ξ) Sn 同様に,
(ll
)式 を 離散 化すると下 式と な る。
・・α
・
曙 [
者
・一 ・1・・
f
・・’(… ξ)dS
〔ξ}}
・y
・
・
…・
…
(・9
) Sn 上 式をベ ク トル・
マ ト リ クス表示 す る と,
H+L1
ρM}一
Σ [Hmn ]1rpnl
・
……一 ・
・
……・
・
…一 ・
…
(20) n=
1 こ こに,lpMIT
=Lp
,(xm),
ρ:(xm);
p3
(XM)」, [Hmn
]の 成分・理一
去
娠 …+f
・ .(x
・ ・ξ)dS
(ξ) Sn (18 )式をm=
1,
2,
…,
M +L につ いて ま と め る と次 の よ う な全 体マ トリク ス表 示 を得る。
[G
]lol
=
lul
………・
・
…
こ こ 亭こ,
1
η}T=
Ll
η1}『,
1
ηi}「,
・
lui
「=
UUi
}「,
lu21T
,
・
…・
……・
・
…・
・
・
・
………
(21 >・
・
1
η耀+
L }7」 ,・
・
luM
+L }T」 [砕に
∵
:
:
:
:
:
:
:
噐
]
同じく, 表 面 力 を知る必要のあ るSd
上の m=
1,
2,
…,
M
につ い て (20>式 をま と め る と,[
H
]1
η1
=
ヨP¢卜…
P・
…
一…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22) こ こ に
,
IPdlT
=
Up
ユ ド,
lpZIT
,…
,lpM
} 「 」,
[・・一[
、盟
_
耐
淵
(2ユ)式の [G
]を変位マ ト リ クス,
(22)式の [H ]を 応 力マ ト リク ス と呼ぶ こ と にする。
3−2
内 部 拘 束 面に よる応 力マ ト リク ス の修正薄 層 法によっ て求めた点 加 振 解の応 力は加 振 点近傍で 乱れを生じ
,
精度 も 著 し く低下す る。 し たがっ て, 応 力 マ トリク ス の対 角 部分に あ る [Hmm
]には大きな誤 差が 含ま れ てい る。
そ れ ゆ え,
これ を何ら かの条 件 式に基づ き修正 す る 必要が あ る。 ま ず,
(21)式と (22) 式の解 の性 質につ い て検 討 を加える。
変位
Iul
をSd
上の変 位lu
、1
とS。
上の変位1
媚 に分け る。
今,Sd
面 を 固定し て Se面の み を加 振する。
勉α
1
=
IO
},
lu
。1
=
lu
’1
≠IOI
・
…………一 ・
……
(23
) こ の と きの ソー
ス分 布 を 」ηJiと する。
領 域 γは静 止 し て いるの で次 式が成 立 する。
[H]1
η」}=
10
}・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24
) 次に,
S。
面の み な らず Sd面を も加 振する。
1u
.}=
lul
}≠iO
},
lu
ε}=
1u
” }・
/・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
25
) こ の と きの ソー
ス分 布 を1
ηJ}と する。Sd
上には表 面 力が生 じ て い る の で[
H
]1
η’1
= =IPdi
≠{o}・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
…
(26 ) と な る。 そ れ ゆ え
,Sd
上の表 面 力IPdl
はS
.面の加 振 変 位 勉’1
に よっ て決 定され,
内 部 拘 束 面Se
の運 動とは無.
関 係で あ るこ と が分か る。 そ れ ゆえ, (23
)式と (24
) 式は応 力マ ト リ クス の修正条 件とし て用い るこ と ができ る。 す な わ ち,
(26) 式より Sd上の表 面 力1
ρ」を求め る前に,
(23),
(24)式 を条 件 式 とし て応 力マ ト リ ク ス の対 角 部 分にある [HMM](m・
=
1,
2,
…
,M
)を修 正す る こ と がで きる。
(21
>式の右 辺に 3方 向の独 立な剛 体 並 進モー
ド [σ『]=
[0] [o ] [0 ] [1] [1
] [1
] 1 番 目2
番目M
番 目………・
・
…・
…
(27
) M + 1番目M
+ 2齟[
騰
継 斟
綴
M
+L
番目 を与えて,
3種の ソー
ス分 布 を求め る。
こ れ ら を並べ た マ ト リク ス を次 式とする。
[N]=
[G]−
1[ua]=
[N’ ] [N2
] [N { [NM
+1 ] [NM+L ]・
・
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(28) これを (24 >式に代入 す る と,
各m につ い て りtL [Hmm ][Nm]−
1一
Σユ [HMn
][Nn
]= [0]・
・
・
・
・
…
一
(29) η=
1、
nキ 切 こ れ よ り,
[1f明 の修正値は次 式と なる。
[
H
・M ]・.
’
一
[
。胤
[H
・ ・ ][lv・ ]]
[lvm]−
1−
…
(3。)4.
イン ピー
ダン スマ ト リ クス 4−
1 掘 削 面 自 由 掘 削 面S
。上の変 位と表 面力の関 係を求める。 (21) 式と (2Z)式よ り捌を 消 去す る と,
一
101
−一
一
[
Kd
]lul
=ip
.ト…・
…・
…・
・
………・
・
…・
・
…
(31) こ こ に,
[K
α]=
[H
][G
]一
匚1
堀 と1Ue
}に分け て表 現す ると,1
帽 [[K哩][K
.]]=
1
ρα1
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(32
)lu
。} あ るい は,IPdl
= [K
.al
lu
ご1
十[Kde
]IUe
} 3−
2節で示 し たよ うに,
lu
.1
=
lo
}の 下で は,
Sd
上の 表 面 力lp
講は生じ な い。
し たがっ て,
[
K
. ]lol
十[Kde
]1u
.}=
lol
’
・
…・
…………・
・
…・
(33)と書 ける
。
それ ゆ え,
(32)式は [K. .]1
包」=
IP
.}・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(34) とな る。
上 式の [K
副 は掘 削 面 自 由の インピー
ダンス マ トリク ス で ある。
4−
2 掘 削 面 剛 掘 削 面Sd
が剛で ある と きの イン ピンダン スマ トリク ス を 求め る。
(25) 式に おける面Sd
の加 振 変 位 を次の よ うな剛体 運 動と する。
u{(X
)=
uL (X)五,=
[ひ’ (X)jlAI
・
…
r【
・
・
・
・
・
・
・
…
(35) こ こ に,
[ui(X}]=
[el,
e2,
e3,
e、XX ,e、XX,
e、×X]lAIT
=
LA
,,A2,
A,,
φ1,
φ2,
φ3」 ej :」方 向 単 位ベ ク トル,
A
, :ノ方 向 並 進モー
ド,
φJ :」軸 回りの回 転モー
ド。
(35
)式に対 応し て表 面 力 を 次の よ うに表 す。 P{(X
)=
P{J {X)A,ニ
[vi(X)]IA
}・
・
・
……… …
(36) [ui
(X )]と [vi(X)]は Sd上の 選 点で (34)式に より 次の よ うに関 係す る。
Σ[K
嬲][ui
(xn
)]=
[vi
(xm}]………
(37) η≡
1 ;m=
1,
2,
…,
M こ こ に,
[K
麗]は点xn
の変 位と点xm
の表面 力を関係 付け る [κ囲 の部 分マ ト リ クスであ る。
モー
ド ん の加 振に対す るモー
ドA
,の イン ピー
ダン スKCj
は次 式で定 義さ れ るUl。
Kw
−f
・k
(x
)・k
(x
)dS
(x
)・
一
………
(・8) Sd 上式に (35 )式と (36
)式を代入 し、
(37
)式の関係 を 用い た後,
積分 を 近似 的に 評 価す る と,
掘 削 面 剛の イン ピー
ダン ス マ ト リクス [K]が得ら れ る。
M H[
K
]止Σ ΣASm
[び (xm
>]T [K
蜑野[び (xn
)]鷹
昌
匚 n=
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
『
一
・
・
一
・
…
∵一・
・
−t…
(39) こ こ に,ASm
は パ ネルSm
の面 積。 また,
上式は 全体マ ト リ クスを 用い て次の よ うに も書 か れ る。
[κ]=
[σ]『 [S
][Kd、
il
[U]t・
・
・
………・
…
(4G) こ こ に,
一102一
[u ]=
[ぴ (Xi)] [σ゜ (xz)] [ui
(XM
)] [・・一
[
[
S’ ][s, ]
ー
矧S
[ 阡吟
・瓶 ]
5.
地 震 強 制 力 5−
1 掘 削 面自由 掘 削 されて いない自 由 地 盤の入 反 射 場変位と表面力を それぞれ 砿 冨と す る。 曜 の 入射に対 し内 部 領域y ’
全 体を静止さ せ る と外 部 領域 V 内に は散乱波 曜 が生 じ る。
こ のよ うな散 乱 場を決 定す るS
,上の ソー
ス 分布 をηi
とする。 こ の場 合,
(21
)式は次式と な る。 [G ]1
ηsl=
1us
}ニー
lu
! }…
一…
一
一
・
・
・
・
・
…
一・
・
t■
・
・
・
…
(41) こ こ に,
1
が},
luSI
,
lu
’1
は そ れ ぞ れS
,上の 選点に お け る η7
,
u拿,
uf の値を 並べ たベ ク トル。
(8)式 よ りSd
上では η夛(X
)=
P?(X
)−
P;s(X
) ;X
∈Sd− ………
(42) 内部 領 域V ’
は静止 して い るの で,
P ∫(X )+P;s(X )= =O ;X ∈S
。・
・
………・
・
(43) (42)式 と 〔43)式 より,Sd
上の散乱 波 を生起さ せ る ソー
ス分 布は掘 削 面上 に生じて い る外 部 表 面 力に等し い。
ηヲ(X)=
ρ∫(X
)十 ρゴ(X
) ;X
∈Sd…・
・
…・
…・
(44 ) し た がっ て,
この反 力と して静止 し た掘削面Sd
に作 用 す る 地 震強制力の 分布ベ ク トル 脆 }は,
(41) 式よ り次 の よ うに評 価さ れ る。
lf
.1
=
:
−
1
η瀏=
[Z
』iu
’1
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(45) こ こ に,
下 添字d
はSa
上の量である こと を表し, [Z』 は次 式に示す [G
]−
1 の 3M ×3 (M +L }の部分マ トリク ス。
[
G
]−
1−
[
[
ξ
f
]]
5−
2 圭屈肖i亅面 岡1∫ 剛 掘 削 面の運 動変 位モー
ドA
,に対す る地 震 強 制 力は 次 式で定義さ れ る1‘)。
・、
一一
f
・ks
(x)1
・‘(x)+・2
(・)ldS
(x
)一
(・・) Sd 上式に (44)式 を 用いる と 次 式 を 得る。
・广
∫
畑 )・2
(・)dS
(・)一 一 一
《・・) Sdこ のよ うに
,
剛 掘 削 面に対する地 震 強 制 力は散 乱 波を決 定する ソー
ス分 布に剛体変位を掛け, これ を掘削 面上で 積分し た も の と な る。 (47 )式の 積分を (40 )式と同様な形 式に よっ て近 似 す る と,
剛 掘 削 面に対 す る 地 震 強 制 力ベ ク トル を 次の よ う に得る。
1F
}=一
[〔1]7[S
]1
η謹i
=
[u]γ [S][Z姦】lu
’ 卜・
・
・
…
鹽
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
《48)6,
解 析 例 以 上で述べた解 析 法の有 効 性 を検 討 するた め, 薄 層 法 リング状 線 加 振 解 を用い て,
軸 対称剛掘 削 面の ね じ れ イ ン ピー
ダンス解析 を行う。
薄 層 地 盤に おけ る点 加 振 解5}・
6) は,
円 筒 座 標 系に おい てFourier・
Hankel
変 換され た3次元等 方弾性体の変位 解 を 有 限 要素法 を用いて離 散 化す ること に よっ て得ら れ る。
本 論で は, こ の 離 散 化に 2次の変位関 数 帥 を用い る。 ま た,薄層の最下面よ り下方は,
半無限 弾 性 体と み な し,
半無 限弾性体の剛性マ ト リ クスを波数が十 分小さいと仮 定 して 2次 まで テー
プ展 開し た もの を最下 面に付 加す るs )・
LS)。
リン グ状 線 加 振 解は, 文献 16)の 乎 法に従っ て 導 出す る。
その具 体 的 表 現は,Waas
の文 献12
)に示さ れて いるの で こ こ で はその記 述 を 省 略す る。
そ れ らの変 位 解お よび変 位 解 を加 振 位置で微分 し た応力 解 を (9 > 式,
(10)式に適 用す る。
こ こ で,
参 考の た め前 節 まで の諸 式に よ る剛 掘 削 面の インピー
ダンス解 析の手 順 を整理 し て お く。
[1 ] [2] 配 置。
[3] [4] 全 層の材料定 数 を表層の そ れ に等し く置く。 内 部 拘 束 面の個 数 (L
)の決 定と そ れらの均 等 新 ω=
旧 ω+△ω.
(21> 式の [G
]マ ト リクス と (22 )式の [H
] マ ト リク ス作 成。
[5] [6] [7] [8】 (30)式によ る [H
]マ トリ クス の修 正。
(40)式による イン ピー
ダン ス算 定。
ω〈 ahnax な ら ば,
[3]に戻る。
(16) 式の検 定;イン ピー
ダン ス 虚部に内部 共 振 現 象 が発 生し ていればL
を増や して [2 ]に戻る。
[9] 多層 地 盤 を対 象に [3 ]か ら [7 ]までを実 行 する。
地 盤 を図一
2に示す よ うに薄 層 要素に分割す る。
掘削 さ れ た地 盤 層 内で は,
掘 削 面の境界要 素分 割に適合 す る よ うに地 盤 を薄 層に分 割す る。
そ れ よ り下層の分割は, 地表 面 点 加 振 解の地 盤 分 割に よる収 束 性の調 査と,
掘 削 面の底面下の応 力こ う配 を考 慮して,
層 厚0.
1×R。(R。 :掘削 半 径 )の もの を 1層,O.
2×R
。の もの を 2層,
Ls
/6
(L
。lS 波の 波長)の もの を6
層と す る。 た だ し,
各 薄 層 厚h
‘は層 内のS
波 速 度V。
と 円振 動 数ω に対 し ωht
/ Vs<1,
0 とな るよ うに設 定さ れ てい る もの と する。
一
;
+ 申一
=
中 +昌
卩
ECAPSFLAH
図一
2 掘 削 地 盤の離 散化 モ デル また,
掘 削 面お よび内部 拘 束 面の境界要素は, ソー
ス分 布を要 素 内で一
定とする一
定 要 素である。
な お,
以下の 図表で は,
ね じ れイン ピー
ダン ス関数KTr
をKTT
(aa}=2
πμR
まlleTT
〈αo)十saoCr τ(ao)} ;ao; ωRo
/Vs…
…………・
…………・
…・
…
(49) と表 し た 場 合の無 次 元 化 量hTT,
CrTを示す。 こ こ に,
μ は地 盤の せん断剛性。
最初に,
内部拘束 面に よ る内部共振解の除 去と,
応 力 マ ト リ クス の修 正の効果を検 討す る た め,
半 無 限一
様 弾 性 地 盤に半球お よ び円筒の剛 掘 削 面が存 在す る場 合につ いて,
そ れ ぞ れの掘 削 面の ね じれ インピー
ダン スを解析 す る。
円 筒 掘削 面の半 径と深さの比 は1と する。
図一
3一
図一
6は,2−
1節に示さ れ る内 部 拘 束 面を付 加し,
(30) 式 を用い て応 力マ ト リ クス を修正 し た後,
(40)式に よっ て求め た半球お よ び 円筒 掘 削 面の ね じ れイン ピー
ダン ス 関数であ る。掘削面の境 界 要 素 数は,
半 球の場 合 がユ0で,
半球母線に沿っ て等 分 割,
円 筒の場 合は,
側 面および底 面の各々 で 10と し,
等分割とし た。 内 部 拘 束 面は, 幅 をR
。/10 と し,
個 数と配 置の 調 査を行っ た結 果,
半 球 の場合は5
個を,
円 筒の場合
は9個 を 各 図 中の右 上に示 す よ うに配置す るこ とに よっ て,
内部 共 振 解 を解析 対 象 振 動 数 領域か ら完全 に除 去で き るこ と が確か め られ た。
図一3,4
は,
半球 掘削面のleTT
と CTTを,
図一
5,
6は 円筒 掘 削 面のkTT
と CTT を 示 してい る。
図には,
応 力マ ト リク ス を修正 し たもの を実 線で, 修 正し てい ない もの を1
点 鎖 線で示 し,
比 較の ため半 球の場 合は厳 密 解171を, 円筒の 場 合は厳 密な グ リー
ン関 数IS +を 用い て解 析し た結 果 を 破 線で示 して いる。
ま た,
CT7は 地 盤に粘 性の な い 場 合に は掘 削 面 上の ソー
ス分布か ら直接 求め ら れ る1)・
S)一 103一
4
.
0 B,
D 互2,
0 1.
0゜
’
も
.
。 L。 2.
, ,.
。 、.
。 ,.
D 6,
。 se=
wR.
!vt 図一3
半 球掘 削 面の ね じれインピー
ダン ス実部の比 較 (弾 性一
様 地盤 ) 2.
0 1.
5 三1.
o D.
5゜
’
%
.
Dt
,
。2
.
。3
.
、4
.
。5
.
。、
.
。 a,
=
URe !V:
図一
4 半 球 掘 削面の ねじ れ インピー
ダン ス虚 部の比 較 (弾 性一
様 地 盤 ) 8.
o G’
D 蚕4.
o 2.
o 0.
0 0.
O LO 2.
0 3.
0 4』 5,
0 6,
0 島.
=
凵
R。
!Vs 図一
5 円 筒 掘 削 面のね じ れインピー
ダン ス実部の比較 (弾性一
様地 盤) 4.
0 3.
0 三2,
0 1,
口゜
’
、
。1』
2
.
。,
.
。4
.
。5
.
。6
.
。 So,
けRり
!V国
図一
6 円 筒 掘 削 面の ね じれ イン ピー
ダン ス虚 部の比 較 騨 性一
様地盤 )一
104
.
一
一
の で, 図一4
,6
に はこの結果 も2
点鎖 線で示し た。 図 か ら・
, 修 正 前の応 力マ ト リ クス を用い て解 析したイン ピー
ダン ス 関 数に比較して, 修正後の 応 力マ ト リ クスを 用いて解 析 したインピー
ダンス関 数は, 著し く そ の精度 が改 善 され,
半 球の場 合は厳 密 解 と, 円筒の場合は厳密 な グリー
ン関 数を 用い た解 析 値と極めて良 好な一
致を示 すこと がわ か る。
図一
7,
8は,
先の 円 筒 掘 削 面 を もつ掘 削 地 盤に粘 性 を考 慮し た場 合の解析例で ある。
グ リー
ン関数分布法に よ るApsel
の解 析 結 果4) と比較す る た め に, 減衰定数hs
は 0.
Olとし た。
図 中の実 線が応 力マ ト リ クスを修正し て求め た本解 析値で, 破線がApsei
の解 析 値であ る。 図一8
に は粘弾性地 盤の特色で あ るインピー
ダン ス虚部 の低 振 動 数域で の立ち上が り が見ら れ る。図一
7,
8 より,
解析され たhrT
と CTTは共にApsel
の 解と非 常に 良い一
致 を示し てい ること が わ か る。
次に,
掘 削 面 を もつ 多 層 地 盤の解析例と して,
図一9
の よ う な基本 的な モ デル を考え る。 掘 削 面の底 面は基盤 層に達する もの とし, 表 層 地 盤のせ ん 剛性をtt、, 基 盤 層の せ ん 剛性 をμ2 とす る。
表一
1は, 表層と基盤 層の剛性 比μ1/μ2を 1,
0,0.
75 ,0.5
,0,
25
の4
通り に変 化さ せ た時の円 筒 掘 削 面の静的 ね じ れ イン ピー
ダン ス値をLuco
によっ て求め られ た厳 fi.
o 6.
Dia
.
o 2.
0 0,
0 0.
D l.
0 2,
0 3.
0 4.
0 5.
0 巳、
口 ani ωR◎
IVs 図一
ア 円 筒 掘 削 面のね じ れ インピー
ダン ス実 部の比 較 (粘 弾 性一
様地盤〉 4.
D ].
口 ε2・
囗 1.
o a◎
=丗
RelV■
図一
8 円筒 掘 削 面のね じ れインピー
ダン ス虚 部の比 較 (粘弾 性一
様 地 盤 )Z → R 図
一
9 円筒掘 削面を有す る 二層 地 盤 表一
1 円筒 掘 削 面の瀞的ね じれインピー
ダンス の比較 (弾 性二 層 地 盤 〉 ku (0) μ1 /μ2 本 解 析 値 byLuco 1.
00 3.
21 3.
170.
75
3.
53 3.
490.
50
4,
13 4、
110.
25
5.
83 5.
87
h
/R。
= 1.
0 密 解]8)と比 較し た もの であ る。
静 的 イン ピー
ダン ス値は α。=
0.
1,
0.
2,
0.
3のkTT
の値から代 数 補 間して定め た もの である。
こ こ に, 剛 性 比 ユ.
Oは半 無 限 地 盤に相当す る。 解 析に当たっ て は地 盤の減 衰 定 数 を零と し,
地 盤の 薄層 分 割,
掘 削 面の境界 要 素 分 割およ び内部拘束面の 分 布は,
半 無 限 地 盤の場合と同様なものとし た。
な お,(49) 式によるインピー
ダン ス の無 次 元 化に は,
表 層の地 盤 剛 性μ1 を用い て い る。
表 より,
どの剛 性 比に おい ても,
本 解析 値は, 厳 密解と良 好な一
致 を示してい ること が わ か る。図
一
10,
llは,
静的 インピー
ダンス と同じ4
通 りの 剛 性 比で, 円筒 掘削 面のねじれインピー
ダン ス関 数を求 め たものである。
興 味深い もの は,
剛 性 比が O.
25 の場 合のhTT,
CTT の性 状で,
特に CTTは,
α。=
1.
8 付近で正 から負へ と著し く変化す る。 これ は,
表 層 地 盤の共振現 象の影 響を示すもので あ る。
基盤層を剛と すれば,
表 層 の ね じ れ振 動に関する無 次元 化 n 次 固 有 振 動 数 α蔬は, 次 式で与 え ら れる。
・命
一
(・・− 1
)』鍔
・η一
1,
・,・
………・
(・・) し た がっ て,
h/R。=
1.
0の場合の 1次および2次の 固 有 振動 数 は, 磁 ≒1.
57,
磁 ≒4.
71
と な る。
図一
11に おける著しい変化は,
こ の 1次固有振 動 数 よりも やや高 い振 動 数で発生して おり,
2次 共 振に相当す る現 象は α。≦6.
0の範 囲に は現れ ていない。 これは,
本 解 析 例に おい て基盤層を剛と してい ない た めの結 果と考え られ 8,
0 E,
D 互4.
囗 2.
口 h〆R卩
=
1、
0 u ノ Ptt=
o.
25\
》
一 啝 ぐ
愚
、
’
区
_一
\、
\・
くー
i’
.
〜、
.
_
、
、
.
一
、 μ ltu2=
1.
00 μ 1 〆μユ
富
0・
了5゜
’
亀
.
。1
.
。 2.
。 3.
。 、.
。 , 』,
、
。 aP=
ω
Roiv81 図一
10 円 筒 掘 削 面のね じれ インピー
ダン ス実 部 (弾性二 層地 盤 ) 2,
0 L コ 言:.
z一
1.
oIh 〆Re
写
Loμ
コ
ノβ
z=
1,
00・
、 \.
・
1
彡
ぞ
辱
μ、
ノ… ・.
5・\
幽湘 崩い
…づ
濡
…
一
2.
o 口・
0 ].
D 2.
0 ヨ,
0 4_
口 [t、
0 6.
D & o=
凵
Re!vSl 図一
11 円筒掘 削 面のね じれ インピー
ダン ス虚 部 (弾性二層地 盤) る。 そ れで は, 基 盤層を剛に近い状 態に した場 合に はど の よ うな現 象 を呈 す るであ ろ う か。この こと を知るた めには, 表層に比 較し て基 盤層の剛 性を極 端に高 くμ1/μ、
=1
/25
に設 定し た場 合の解 析 を試 み た。
図一
12, 13は その結 果を側 面 イン ピー
ダン ス と 底面 イン ピー
ダンス およ び その和で ある全 イン ピー
ダン ス につ い てPtし た もの であ る。 図一
13の インピー
ダン ス虚 部に は,
α。= aM と α。= αあ付 近に おい て明ら か な 共 振 現 象の影 響が現れて い る。一
方,
図一10
と 図一12
の インピー
ダン ス実 部におい ても表 層の共 振 現 象の影響 が若干 見ら れ る が,
イン ピー
ダン ス虚部の場 合に比較す る と そ れほ ど大き な変 化は現れていない。
側 面 イン ピー
ダン スの性 状は, 円 筒 剛 基礎の回転動に関 する側 面 イン ピー
ダン ス を求め た田治見19切 結 果に類 似し て い る。 す な わ ち,
実 部は α。=
α濫まで や や放 物 線 的に減 少し, α。>a。M
で はほぼ一
定 値 を示す。
虚 部は α。耳 磁 まで極 めて小さ く,
それ以 降 急 激に変化 し た後ほ ほL 定 値 を保 ち,
α。=
磁 付 近で わ ずか で は あ る が再び同じ様な変 化 を 生じ てい る。
これ は α。〉磁 で表 層にお け る水 平 方 向 へ の波 動 逸 散 性が優 勢になる た め と解 釈で きる。
底 面 イ ンピー
ダン ス の実 部は,
基盤 層の剛性が高い た め に全 イ ンピー
ダン ス実 部の 90%程 度を占め る支 配 的 要素で あ一 105一
40
.
口 30.
口 三20.
o 且o,
c D.
o.
o 島o=
ω
Ro〆V撃
1 図一
12 円 筒掘削 面の ね じれインピー
ダン ス実部 (軟 弱 表 層+ 硬質 基 盤層) 2.
0.
050 .
ロ一
且.
o’
2’
%
図一
13 h/R卩
=
1.
0 μ圏
!閏 2=
o,
04厂
全 イ ン ピー
ダ ン ス・
.
.
.
.
.
.
・
口面 イン ビー
ダン スー
一
一
・
一
一
・
・
底 面 イ ン ピー
ダ ン ス 1 /‘
.
〆.
/\
、
、
、
一
¶
一
一
/
一
一
_
_
_
}
−
aり
1鹽
=
1,
57r
、_
_
_
一
一
a。
ゴ=
晶.
71.
O l.
02、
D 3.
0 4.
05、
0 5.
o a自
=
URo 〆V釧
円筒 掘 削 面のねじれインピー
ダン ス虚部 (軟 弱表層+ 硬 質 基 盤 層 ) り,
しか も軟弱な表 層の共 振の影 響を さ ほ ど受け ない。
一
方,
その虚 部は基 盤 層の 剛 性が高い た め側面の イン ピー
ダンス 虚 部に 比べ 全 体に小 さい が,
a。= 磁 と αF α毳付近 に おいて は急 激な立 ち上が り と正 値か ら負 値へ の逆転 現 象 を示す。
こ の よ うな底 面 イン ピー
ダン ス 虚 部の性 状は, 半無 限一
様 弾 性地 盤 上の 剛 円 板のね じれ インピー
ダンスm)の 性 状 と大き く異なっ て い る。二 層弾性地 盤にお ける ね じ れインピ
ー
ダン ス関数の振 動 数に対する性 状を剛 性 比が0.
25 よ り 大 きい場合につ い て見る と次の よ う なこと が言え る。1
)kTr
は, 表 層に 比較して基 盤 層の剛性が高く な る程 振 動 数に対す る低 下 率が大き く なる。
2 )CTT は,
a 。≒2.
5付近では,
剛 性 比 に よ らずほ ぼ同じ値を示す が,
α。〈2.
5で は, 表層に比 較し て基 盤 層の剛 性が高く な る程 CrTが低〈 な り,
逆に a。>2.
5で は基盤層の 剛 性 が高くな る程や や高め と な る。.
図一14,
図一
15は,
同じ 二層 掘 削地 盤モ デル に お い て地盤の粘 性 を考 慮し た場合の例で あ る。
減 衰 定 数h
。 は,
半 無 限一
様地 盤の場 合 と 同様に 0.
OIと し た。図か ら,
先の解析 例で剛 性 比 O・25以 下の 場 合に見られ た表層地 盤の共 振 現 象が まっ た く無く なっ ている こ と が わ か る。 減衰 定 数を さ らに小さ く し ても,
CTrの性状に はほとん一 106一
B.
口 6,
D 重4・
囗2
.
c臼
’
%
.
。1
.
。2
.
。3
.
。4
.
D5』
6
.
D ao=
凵
Roiv5L 図一
14 円筒 掘 削 面の ね じれインピー
ダン ス実 部 (粘 弾性二層 地 盤 } 4.
口 3,
口 ε2.
[ 1.
口 hs=
0,
0: h’R。
冨
1・
0 ロ,
tロ 2=
1.
oo/
・・
一 ・丿ダ
認
一 o.
o 口.
0 1.
D 2pD 3鹽
0 4鹽
0 5.
0 5、
O ao=
ω
Roivs1 図一
15 円 筒 掘 削 面のね じれインピー
ダンス虚部 〔粘 弾 性二層 地盤) 表一
2 円筒 掘 削面の ね じ れインピー
ダンス (粘 弾 性二層 地 盤 ) μ i ’μ
2 叫、
ooμ
1
〃諄
昌
0・
75 μ 11 恥盖
o・
50μ
、
1μ
2;
0.
25δ
.
区u
噎
rrk
門
c1丁
kロ
o「
rkITC
H
043,
20O.
663,
520、
η ●.
[20.
835.
臼3【
、
17ロ
、
23.
15o、
393、
0.
雪O層
.
D9D.
045.
呂1o.
59 033.
07o.
353.
4D033 引.
010.
335、
700.
11 052.
日【 0.
咽 3.
22o.
383.
83o.
325.
53o,
291