仕上材の感触に関する研究 : 打音感触:その2

NII-Electronic Library Service 【研 究 論 文】 UDC ：691 ：72

．

011 日本 建築 学 会構造系 論 文 報告 集 第 348 号

・

昭 和 60 年 2 月

仕

上

材

の

感

触

に

関

す る

研 究

打 音感 触 　

その

2

正 会 員 正 会 員

松

笠

井

井

芳

勇

＊

夫

＊ ＊ 　1

．

は じめに 　 先 報そ の 1で は

，

打 音の測定 方法 を確 立し

，

仕上材 料 の種 類

・

板 厚を変え た供 試 体の打 音 特 性と打 音 感 触 （板 厚 感 触お よ び重厚感触）との関 係につ い て述べ

，

_打音の 音圧 レ ベ ル お よ び 1／

3

オ ク タ

ー

ブ 周 波 数 分析の_結果 か ら 求め た最 大 音圧 レベル時の中心 周 波数と を 用いて， た た い た と きの 重 厚 感 触が評 価でき るこ とを示 し た

。

　本 報で は_， 胴縁の間隔

，

仕 上 材 料 を胴縁に取り付ける 際の釘の間 隔， 仕 上 材 料と 下地コ ンク リ

ー

トとの間の背 後 空 気 層の厚さお よ び供 試 体の形 状 寸 法が打 音 特 性に_及 ぼ す影 響 を明らか に した

。

また市販の ボ

ー

ド類お よ びこ れ に壁 紙 を張っ た場 合の打 音 特性を試 験し， 次に既存建

・

物の壁

，

建 具お よび 家 具の打 音 特 性 を測 定し

，

先 報その ユ で得られ た打 音 感触の評 価方法に基づ い て _， これ らの 壁

，

建 具お よび家具の打音感 触 （重 厚 感 触）を評価し た ものであ る

。

　2

．

桟 木の 間 隔が打 音 特 性に及 ぼ す 影 響 　2

．

1 打 音の測 定 方 法 　 （1） 供 試 体 　 供 試 体の形 状は

，

図

一

1に示す もの で

，

そ の種 類を表

一

_1に示す 。 仕上材 料は普 通 合 板

，

板 厚 ：3

，

6

，

12mm であ る。 桟 木の間 隔は

300，450

お よ び

600mm

で

，

背 後空 気 層の _厚さ は 30mm で あ る。 仕 上材 料の桟木へ の ’ 　 　 ヒ 「

一一

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；

服 木の問 隔

pp：

釘の1［uua d

：

背 後 空q 層 の 厚 さ t：11　1

・

材 料の1学さ 図

一

1 供試 体の形 状 ＊ 日本 大 学 　 講 師

・

工博 ＊ ＊ 日本 大 学 　教 授

・

工 博 　 （昭 和 59 年 4 月 4日原稿 受 理日

，

昭 和 59 年 9 月 25日改 訂 原 稿 受理 　 日

，

討 論期限 昭和60年S月末日） 表

一

1 桟 木の間 隔を変え た供 試 体 ‘州

・

」

・

材料 觚 　 　ρヌ

　　．

1

聞

1 桟 ボ

の

間　 　隔 1

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1 背 畿 衆置 層の 匡’ さ 　ron， 取卜1け 餌 の 跚 隅 　r

・

司 蔚 　 　逝 合 　 　板

「

聾 612 ユooL501i “o 忽oa7

．

5 取り付けは釘 打 ちとし

，

釘の間 隔は 37

．

5mm と し た

。

釘は合 板の板 厚が3mm

，

6mm の場 合 直 径 1

．

9mm

，

長 さ32mm と し

，

板 厚12mm の場 合は直径 2

，

15mm

，

長 さ

38mm

と し た。 　 （2 ）　打撃方 法 　 供試体の 打撃方 法 は

，

図

一

2に示す ように

，

打 撃ボ

ー

ル _（ゴ ム製

，

直径 ：30

．

5mm

，

質 量 ：14　_{g） を}300　mm の高さ か ら自由落 下させ

，

はね返っ たボ

ー

ルをす ば や く キャ ッ チし

，

第

一

打の みを供 試 体の 中央 部に衝 突さ せ る

。

打 撃 回数は同

一

供 試 体で 3回である

。

　 　 　 　 コン デ ン サ SJ 撃ボ

ール

　 　 　 　 マイク

卩

ホン

［

　 　 　 8n

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インパル ス開 晴 E計 こ；ゐ 　 　 　 m 試砿　　 　 　 　　 　 　 　　頓位

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囗

n 図

一

2　水平 面の打 撃 方 法および打音の測 定方 法 　（3 ）打 音の録 音 　 打音の_録音は_{， 夜}

_，

_静か な と きに_行っ た （暗騒 音 ：約

50dB

）

。

打音は打 撃ボ

ー

ル の衝 突 点か ら300　mm _離れた 位 置に コ ンデンサマ イクロ ホン （

UC −

11A ：リ オン） を設 置し_， イン パ ル ス_{精 密騒音 計 （}

NA −57

：リ オン_〉 の

C

特 性 を通し て，テ

ー

プレコ

ー

ダ （

DR −

3215： ソニ

ー

） で録 音し た 〔図

一

2参 照 ）

。

打 音の音 圧レ ベ ル は

，

イン パ ル ス精 密騒 音 計の指 示目盛で読み取っ た

。

試 験を行っ た_室の_大き さ は

_，

6×12×3m _（幅×長 さ×高さ｝である。 　（4 ） 打 音の周 波 数 分析 　テ

ー

プレ コ

ー

ダに録音した打音は

，

これ を再生し て

，

1／3オクタ

ー

ブ 周_{波 数}分析器 （

SA −57

：リ オン_）を用い て周 波 数 分 析 し， 高 速 度レベ ル レコ

ー

ダ （

LR −03

：リ オン）で記 録し た

。

打 音の周 波 数特性 は 打 撃 回 数

3

回の 平 均 値を用い た

。

一 1 一

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N工 工

一

Eleotronio _Library

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一

3 桟 木の間 隔 を変えた打 音の周波 数 特 性 　

2．

2

　結 果お よ び考 察 　 （1） 打 音の周 波 数 特 性 　桟 木 間 隔を変えた打音の周波 数 特 性 を 図

一

3に示 す

。

打 音の_{周 波 数}特_性は_， ピ

ー

クを有し

，

こ の ピ

ー

ク （最大 音圧 レベ ル_{時 ）}を 示す中心 周 波 数は_， 桟 木の 間 隔が小さ く な る に従い高 域へ _{移 行し}て い る

。

また

，

板 厚 3m 皿 で 桟 木 間 隔600皿m の場合， すな わ ち

，

板 厚が薄く

，

かつ 桟木間 隔が大きい と， こ の ピ

ー

_{ク は他に比し明確に現れ} ない。 　桟 木 間 隔と最 大 音圧レベ ル _時の_中心 周波 数と の関 係を 図

一

4に示す。 桟 木間隔が大き く な る に従い最大 音 圧レ ベ ル 時の中 心 周 波 数は低く な る。 これ は

，

桟木の間 隔が 大き く な る ほ ど

，

仕 上 材 料の振 動 が 低 周 波 数になる ため であ る。 ま た桟木間 隔 が 同 じ場 合は板 厚が厚い ほど最 大 音圧 レベ ル時の中 心 周 波 数は大 きく なる。 　 （2） 桟 木 間 隔と音 圧レベ ルとの関 係

　

桟木の間 隔と音圧レベ ルとの関係 を 図

一

5に示 す

。

板 厚3mm お よ び6mm では

，

桟 木の間 隔が 大 き く な る と 音 圧レベ ルが若 干 大き く な る が

，

板厚

12mm

で は

，

こ の傾 向は み られ ない。 す な わ ちt 板 厚 が 薄い もの ほど桟 木の間 隔 を 小さ く す ることに よっ て

，

音圧 レベ ル を小さ くする こ と が で き る。

　

（3 ｝音 圧レベ ル と最 大 音圧 レ ベ ル時の中心 周波 数と 　 　 　 　の関 係 　桟 木の間 隔を変えた場合の音 圧レ ベ ル と最 大 音 圧レ ベ ル時の中心周 波 数との関係を 図

一

6に示す

。

桟 木の間 隔 が大き く な る に従っ て， 最 大 音 圧レベ ル時の 中心周 波 数 が低く な り

，

かつ板 厚が薄い もの は音圧レベ ル も若干大 き く なる ため

，

薄く て

，

安っ ぽい 感 触と な る

。

　

3．

取付け 釘の間 隔が打 音 特 性に お よ ぼ す 影 響 　3

．

1 打 音の測 定 方 法 　 （1） 供 試 体 　供 試 体の形 状は 図

一

1に示す もので， その種 類 を表

一

2に示 す。 仕 上 材 料は普 通 合板，板厚 3， 6， 12m 皿 とし

，

桟 木の 間 隔は300

，

450お よび

600mm

で， 背 後 空 気 層 　 115

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と1龜。 ル 「

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一

4 桟 木の間 隔 と最 大 音 圧レ ベ ル時の 　 　 　中心周 波 数との_関係 　 　 300　　　　　　450　　　　　　50D 　 　 　 　槿 イ

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1 隔　厂rnmb 図

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　桟 木の間 隔と音 圧レ ベ ル との_関係 500

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一

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一

2 取付け 釘の間隔を返え た供 試 体 蚕

一

2　目y付けi叮の 間隔を返 えノ

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　 3DO 萵o

、

　 6冂o の厚さ は

30mm

で あ る

。

取 付け釘の最 小 間 隔 を37

．

5mm と し た

。

釘は 2

，

1（1）に示したものを用い た。 　（2） 打 音の測定 方 法 　打音の測 定 方 法は

，

前 項 2

．

1〔2）

〜

（4）に準ずる

。

　

3，

2 結 果お よび考 察 　 （1 ） 打 音の周 波 数 特 性 　取付け釘の 間隔を変え た打 音の周 波 数 特 性を図

一

7に 例示す る （桟 木 間 隔：300mm

，

板 厚6および 12mm の

一

₂

一

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ア　取付け釘の間隔 を 変えた打 音の周 波数 特 性

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一

8 取 付け 釘 の間 隔と最大音圧 レ ベル_時の_中心 周波 数との_関 　 　 　係 （仕 上 材 料は普 通 合 板 ） 場 合 ）

。

板 厚が 6mm の場 合は

，

取 付け釘の間 隔が 37

．

5

−

₁₅₀　mm の 最 大 音 圧レベ ル時の 中心周 波 数は 315　Hz と な り， 釘の間 隔が 300mm （こ の場 合 供 試 体の 四隅に 1 本つつ 釘_を打_ち付_けた もの _）で は 200Hz とな っ て い る。 ま た

，

板 厚が 12mm の 場 合は

，

釘の 間 隔 ：37

．

5 mm で SOO　Hz

，

75_{お よ び} 150　mm で 400　Hz

，

300　mm で 315Hz とな り

，

取 付け釘の間 隔が大 きく な るに従っ て

，

最 大 音圧 レベル時の中心周 波 数は低 域 側へ _{移 行す}る傾 向 を 示し て い る。 　取 付け 釘 の 間 隔 と 最 大 音 圧 レベ _{ル時 の 中 心 周 波 数 と の} 閧係を 図

一8

に示す

。

桟 木の間隔が

300mm

の 場合

，

板 厚 6mm は釘の間 隔が 150　m 皿 ま で は_{最 大}音圧 レベ ル時 の 中 心 周 波 数は 315Hz で変 化しな い が

，

釘の 間 隔が 300mm に な る と 200Hz と低 く なっ て い る

。

板 厚 12 mm _{も板 厚6mm} と同様に

，

釘の間 隔が大き く な ると最 大 音 圧レ ベ ル時の中心 周 波 数は小 さ くなっ て い る。 板 厚が3mm の場 合は

，

釘の 問 隔が37

．

5

，

75お よ び 150mm で 250　Hz _と なっ て お り

，

釘の 間 隔が 300mm で は その周 辺 部が強く固 定さ れて いないた め

，

仕 上材料の振 動 波 形が複雑に な り

，

最 大 音圧 レ ベ ル _時の_中心周 波 数が 400Hz と高く なっ て いる。 　桟 木の間 隔が450mm の 場合は， 最大音圧レ ベ ル 時の中心 周波 数は桟 木の 間隔が

300mm

に比し小さ く な り

，

取付け釘の_{間 隔}が 37

．

5_， 75_， 150mm の_最 大 音圧 レベル時の 中心 周波 数は

一

定で， 板 厚6mm と12m 匸n の 場 合は釘の間 隔が 450　mm に な る と

，

低く なって い る

。

板 厚 3mm の 場 合は桟 木の 間 隔 300mm の場 合 と 同 様に

，

釘の聞 隔が450　mm で最 大 音 圧レベ ル時の中 心 周 波 数は高く なっ て いる

。

桟禾の間 隔 が 600mm の場 合は_， 板 厚 6mm お よ び12mm の最 大 音 圧レベル時の中 心 周 波 数は取 付 け釘の間 隔 を変えて も 変 化し ない

。

　こ の よ う に

，

打 音の最 大 音圧 レベ ル時の中心 周 波 数は 仕上材 料の _{取 付}け釘の間 隔に よっ て影 響をうけ

，

特に仕 上材料の板厚が薄く

，

桟 木間 隔が大きいほ どこの影響は 顕 著であ る

。

　 （2 ）取付け釘の間隔と音圧 レベ ルとの関係 　 取 付け釘の間 隔 と 音 圧レベ ル との関 係 を 図

一

9に示 す

。

音圧 レ ベ ルは敢付け釘の 間 隔 が大き く な るに従い

’

小さ く なる

。

特に釘の 間隔が 150mm を越え る と_， そ の 影 響が顕 著であ る

。

　 （

3

） 音圧レ ベ ルと最大音圧 レベ ル時の中心 周波 数と 　 　 　 　の_関係 　取付け釘の間隔を変えた打 音の音 圧レベ ル と最 大 音 圧 レ ベ ル 時の中 心 周 波 数 との 関 係 を 図

一

10　に例 示す る （桟 木間隔 ：300mm の場 合 ）

。

取 付け釘の間隔が 大き く なる ほど音 圧レベ ル は小さ く な り

，

また最 大 音 圧レベ ル時の中心 周波 数も低く なり

，

薄く かつ _安っ ぽい感 触 に な る傾向を 示 してい る

。

　桟木 間 隔が 450mm の_{場 合，} 釘の _{間 隔}が 150　mm 以 内 では音 圧レベ ル および 最 大 音 圧 レベ ル時の中心周 波 数は ほと ん ど変わ ら ないが

，

釘の間 隔が450mm で は音 圧レ ベ ル は小さ く な り， 最 大 音 圧レベル時の 中心 周 波 数は板 115

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9　 取 付け釘の間 隔と音 圧レベ ルとの関 係 上r乏　500

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／Hj 115 音 圧レ ベ ルと最 大 音 圧レ ベ ル時の 中心 周 波 数 との関 係

一 3 一

N工 工

一

Eleotronio _Library

厚3mm を除くと小さ く な っ て い る （図

一

8

，

9参照｝

。

　 桟 木 間 隔が600mn1 の場 合

，

最 大 音 圧 レベ ル時の 中心 周 波 数は ほ と ん ど変化 しない で

，

_音圧レ ベ ルが釘の _間隔 に反 比例して小さ く なっ てい る （図

一8，9

参照〉

。

　こ の ように

，

釘の間 隔が150mm を越えると

，

音圧 レ ベ ルは小さ く な り

，

最 大 音 圧レベ ル時の中 心 周波数は小 さ く なり

，

安っ ぽい 感触 にな る傾向を 示 している

。

　

4．

背 後 空 気 層が打 音 特 性に及ぼす 影 響 　

4．1

打音の測 定 方 法 　 （1 ） 供試体 　供 試 体の_{形 状}は

，

図

一

1に_示す もの で

，

その_種類を表

一3

に示す。 仕上材 料は普通合 板， 板

ff

　

3

，

6

，

12mm

で あ る

。

桟 木の 間隔は300mm で

，

取 付け釘の 間 隔は 37

．

5mm である。 背 後 空 気 層の厚さ は 15

，30，60

お よ び

90mm

であ る。 釘 は

2．

1

（

1

）に示し た も の を用いた

。

た だし背後空 気層 が15mm の もの は釘を カッ ト して用 いた

。

　 （2） 打 音の測 定 方 法 　打 音の測 定 方 法は

，

前 項 2

，

1（2 ）

〜

（4）に準 ずる。 表

一

3　 背 後 空 気 層の厚さを変え た供 試 体 坂 　 　厚 桟 宋の 背 族 胃r 錻 取 付 け 斜 仕 上 研 “ 聞 　　隔 働の 厚さ の闇隔 【m ， ぐ司司 1囗ロ〕 r■卩｝ ヨ 1『 曹 　 通 63 叮o

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図 一

11

背 後空気層 の厚さ を変えた打 音の 周 波 特

性

一

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　　　 　背後丐 『軾周の厚 さ 背 後空気 層 の 厚 さ 最 大 音 圧レ ベ ル 時 の中 周 波 数 と 　 　 　0 　　 　 　 　 　 　　 　　40

の

_関

係

60

　

　　 巳

oln

ロ 一

4

一 　

4

．

2

　 果 お よ び 考 察 　（

1

）打音 の周波 数 特 性 　

背

後空 層の 厚さ を 変え た 打 音 の周波数特 性

を

_{図 一} 11 に例 示する 桟 木 聞 隔 ：300mm ， 板 厚：

3mm

の 場 合 ）。 背 空気層の 厚 さが薄くなる _に従_{い， 最 大} 音 レ ベル時 の中心 周波 数 が 高域側 へ移行し て い る 。 @ _{背 後}空 気

層

の厚 さと最

大

音 圧 レベ ル 時の 中心周 波数と の 関 係 を図一

12

に 示す 。板厚

3mm

は 背後空気 層が 厚 く なるほ ど 最 大音圧 レベル 時の中 心 周 波

数

は 低くな って いる が，板厚6mm および12mm _では ，背

後

空気層 の さを

15mm

か ら 90 　

mm

まで変 えても，中

心

周 波数 変

化

し な い 。こ れ は，仕上材 料の 板 厚

が

薄 い と，打 し たとき，仕上 材料の た わ み量が大 きいの で， 背 後 気 層 内の空気を 圧 縮 する た め ， 仕上 材料の振動が励 さ れ

る

た め で，板 厚 が 厚くな ると ， 仕 上材 料の

た

みが少な い ので，背 後 空 気 層 の 影 響 を受 _けに い た めであ ろう。 　 （ 2） 背 後 空 気 層 の 厚

さ

と音 圧 ベルと の関 係 　背 後 空 気 層の厚さ と音圧レベルと の 係

を

図 一

13

に 示す 。 _音圧 レ ベル

は

背 後 空気層 が厚 な る と 大

き

く な

る

が，背 _{後 空}気 層が 60mm を

こ

え と ， ほと ん ど変化 し _なくな る _{。また ， 仕}上材料 の板 厚

3mm

の _{ものは ，}背 後 空 気 層

を

mm

から

15mm

と 薄く す るこ と に よって 音 圧 レベ が 約

5dB

小さ なる。 　（

3

） 音圧レベ_{ル と}最大音圧レ ベ ル時 の 中 周 波 数 と 　　　 　 の関係 　背

後

空気 層の厚

さ

を えた打 音 _の音圧レ ベ _{ルと 最 大 音 圧 レ ベル時の中 心 周 波} と の 関係を 図一

14

に示 す。板 厚6mmと 12mm は背後 空 気 を 小 さ くする

と

最 大 音圧 レベ ル時 の中 心 周 波数 は そ ぞ れ31@ とseoHﾆ な 阨 ﾏらな が，

音

圧 ベ ル は 小 さく な る 。 板厚3mm は 　175 漂 11 ・ ル ｛

d

団 　105 板 ：

3

　 　　　

0

　　　 　

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　 　 　40 　　 50 　　

8

　

　

　　　背 空

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さ

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図

一13 後 空 気

層

の

さ と

音

_{圧 レ ベ ルとの}

係

　

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’25 　 　 　 100 　 　 　 70　　　　　se　　　　　90　　　　　100　　　　110 　 　 　 胥月≡レペル　｛dll） 図

一

15 桟 木の 間 隔

，

釘の間 隔および背 後 空 気 層の厚 さ が最 大 　　 　 音 圧レベ _ル時の中心周波数お よ び音圧レ ベ ル に お よ ぼ 　 　 　 す影 響範 囲 表

一

4　 供試体の種 類

「

1

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．

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一

17　 供 試 体の設 置 方 法

典

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　 　 　 　 竹 ひc 　 　 　 y喞 園 　 　　 　　 　／ 図

一

18　垂直面の打 撃 方 法 背 後 空 気 層が 60mm

，

90　mm で は最大 音圧 レベ ル 時の 中心 周 波 数お よ び音圧 レベル いずれ も変わ ら ないが 背 後 空 気 層が15mm

，

30　mm に な る と

，

音 圧 レベ ル は小 さ く なり

，

最 大 音圧レ ベ ル_時の_中心 周波 数は大き く な る

。

　これ までに述べ_{て き た桟 木 間 隔} ， 取 付け釘の間 隔お よ び背 後 空 気層を 変え た打 音の音 圧レベ ル と最 大 音 圧レベ ル_時の中心 周波 数と の関 係を先 報そ の 1で提 案し た重 厚 感 触の定 量 化の 図 （先 報そ の 1の図

一

25参 照 ）に示す と 図

一

15の よ うにな る

。

重厚感触に及ぼ す影響は

，

桟 木の間 隔が最も大き く

，

次いで取 付け 釘の 間 隔

，

背 後 空 気 層の厚さの順と なっ てい る。 　

5．

供 試 体の形 状が打 音特性に 及ぼす影響 　これ まで述べ て き た供 試 体は

，

コ ンク リ

ー

ト板に_{桟 木} を取り付 けて

，

こ の _{桟 木}に仕上 げ材 料を張り付け た もの であっ た が

，

こ こ では

，

桟木の両 側に仕 上げ材料を張り 付けた供 試 体の打 音 特 性とこれ まで述べ て きた供 試 体の 打 音 特 性 と比 較し た。 　5

．

1 実 験 方 法 　 （1） 供試体 　供試 体の 形 状

・

寸 法 は 図

一

ユ6_（a_）

_，

_（b_）に示す もの で 　 　 goo300 　 　　3DO　 　　300

，

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由

5 評

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・

900 　zm　儀MCf 図

一

16　 供 試 体の形 状

・

寸 法 あ る。 これ らの供試体の仕 上材料は， 2

．

1（1）に示し た 釘を用いて桟 木に取り付け た

。

釘の間 隔はこの影 響を少 な く す る た め

，

こ れ まで に用い た最 小の間隔 37

．

5mm と し た。 背 後空 気層は こ れ ま で の結 果と 比較する た め

30mm

とし た （表

一

4参 照）。 　 （2） 打 音の測 定 方法

　

打 音の 測 定 方 法 は

，

前 項 2

．

1（2）

〜

（4＞に準ずる

。

た だ し

，

供 試 体を打 撃す る際， 図

一

_{16（a）に示す 300}×

300mm

の_供試体は

_，

図

一

17に示 す よ うに

，

供 試 体の 周 辺 を枠 組の上に の せ

，

_供試体の四 隅 を 万力で固 定して

，

打 撃ボ

ー

ルを 300mm の高 さ か ら落下 さ せ た

。

また

，

図

一

_{16 （}

_b

_）に示す

₉₀₀

_×

_900mm

_{の供試体は} ， これを 垂 直 に立て て固 定 し

，

図

一

18に示す装置に よ り

，

打 撃 ボ

ー

ル を振 り子に し て

，

供試体中 央 部 を 打 撃 した

。

　5

．

2　 結 果お よ び考 察 　（1） 形 状 寸 法を変えた供 試 体の打音特性 　形 状を変え た供試体の周 波 数 特 性 を 図

一

19に示す

。

こ こ で

，

コ ンク リ

ー

ト板に桟木を 取 り付け た供 試 体の周 波 数特性 （図中の○ 印）は前 項4 で示 し たもの で ある。 寸 法 300×3QOmm の供 試 体の場 合は

，

コ ン ク リ

ー

ト板

＃

　 

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12

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　 　 　 図

一

19　 供 試 体の形 状を変えた場 合の打 音の周 波 数 特性

一

₅

一

表

一

も形 状を変えた供 試 体の打 音の_最大 　 　 　 音圧 レ ベ ル時の中心 周波 数お よ び 　 　 　 音 圧レ ベ ル ｛11

．

げ研 籾の厠類 供 試 体

の

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に桟 木を取 り付けた供 試体と桟 木の_{両 側}に_仕上材 料を張 り付 けた供 試 体 とは

，

ほぼ同じ周 波 数 特 性を示し てい る

。

また 900×900mm の供 試 体の中 央 部を 打 撃 し た 打者の 周 波 数 特 性は_， 板 厚2mm の_{場 合，} 300×300　mm _供試体 とほ ぼ同じ傾 向 を 示し て い るが， 板 厚

6mm

お よび12 mm の普通 合 板の場 合

，

低 域の周波 数で音圧レベ ル が若 干 大きめ とな っ て い る

。

表

一

5に こ れ らの供試体の最大 音 圧レ ベ ル時の中 心 周 波 数 と音 圧レベ ル を示す

。

仕 上 材 料が同じ場 合

，

最 大 音圧 レベ ル時の中心 周 波 数は_， い ず れの _供試体も同じか ある い は1／3オク タ

ー

ブ程 度 変 化し ている

。

音圧 レベ ル は

，

寸 法900×900皿m の供 試 体の 方が 300×300mm の 供 試 体よ り2

〜

4dB 小さ く なっ て い る

。

　

6．

市 販ボ

ー

ド類およ びこれに壁 紙 を張っ た場 合の 　　 打音特 性 　6

．

1 _実験 方 法 　 （

1

） 供 試 体 　供 試 体の形 状は図

一

1に示 す もの で

，

桟 木の 間 隔 ：

300mm ，

背 後空気 層 ：30　m 皿

，

仕 上 材 料は桟 木に接 着 剤で取り付 けた。 壁 紙は仕 上 材料全面に糊付け と し た。 仕上材 料および壁 紙の種 類 を表

一

6お よび表

一

7に_示す

。

　 （2） 打 音の測 定 方 法 　打 音の_{測 定 方 法}は前 項 2

．

1（2 ）

〜

（4 ）に準ずる。 　

6．2

結果お よ び考 察 　（1 ） 打 音の周波 数特性 表

一

6　仕 上 げ材 料の種 類 仕 上げ可厨 の団願 皎厚 【

聴

1 イン シ

ュ

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シ

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ド 9 シ

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ド 12 石

こ

う ボ

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，

15 石ζうボ

ー

ド　 「ガラ ス甅 雄λり， 皇5

．

21 ケ

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カル

シウ

ム

辰 5

．

8

．

10

．

12 石罸スレ

ー

ト 板 5 表

一

ア 壁 紙を張っ た場 合の供 試 体

一

₆

一

　 市販の ド

ー

ド類の_{打 音}の周 波 数特性を図

一20

に例 示 す る

。

ケイ酸カル シ ウム _板と石こ う ボ

ー

ド （いずれ も板 厚 ：12mm ）はほ ほ伺 じ周 波 数 特 性 を 示 し

，

最大音圧レ ベ _{ル時の中心周波数は}

4eo

　

Hz，

_音圧レ ベ ル は103

，

104

dB

となっ てい る

。

シ

ー

ジングボ

ー

ド（板厚 ：12mm ）は

，

こ れ らに比し

，

低周波数で音圧 レ ベ ル が 高 く なっ ている

。

こ れ の最 大 音 圧 レベ _{ル 時の中心 周波 数は400Hz}

_，

_音圧 レベ ル は 105

．

5dB で あ る

。

イン シュ レ

ー

ショ ンボ

ー

ド （板 厚 ：9mm ）は他に比し， 板 厚が薄い の で

，

最 大 音 圧 レ ベ ル時の中心周 波 数は 315Hz と な り

，

音圧 レベ ル は 109dB と なっ て いる。 　 （

2

） 音圧レ ベ ルと最 大 音 圧レベ ル時の 中心 周波 数と 　 　 　 　の 関 係

　

市販ボ

ー

ド類の_{打 音}の音 圧レベ ルと 最 大 音 圧 レベ _ル時 の中心周 波 数との関 係 を図

一

21に示す

。

これ は先 報そ の 1で報 告 し た 図 （先 報の図

一

19）に市 販の ボ

ー

ド類の 結 果をプロ _{ッ ト}し たもの である

。

今 回用い た市 販のボ

ー

ドの ほ と ん ど が先 報の普 通 合板とほぼ同じ位 置にある

。

石綿ス レ

ー

ト板 （板 厚 ：6皿m _）だ けは先 報の ア ク リル 樹脂板に近い とこ ろに位 置してい る。 また

，

こ れ らは， 板 厚 が 厚く な る ほ ど

，

音圧 レベ ルは小さ く な り

，

最 大 音 圧レベル時の中 心 周 波 数は高く な る傾 向を 示 し

，

先 報の 結 果と同じ傾 向を示し て い る

。

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一

20　各 種 市 販ボ

ー

ドの打 音の周波 数 特 性

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．

図

一

21 各 種 市 販ボ

ー

ドの_打音の_音圧 レ ベ ル と最 大 音圧 レベ ル 　 　 　 時の中心周 波 数との関 係

NII-Electronic Library Service 表

一

8 壁 紙 を張っ た場 合の打音特性 ド地 蘇 叫 壁 紙 の 配 馴 音圧 レペル 興 大音圧 レ ペ 団 瀬 板 厚 〔dB 〕 ル

．

時の中 心 周 蔽畝　田の mn 飃 　紙　 　な　し ll2 250 3 而

．

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ル 黜u 250 合　 　板 璧　 砥 　 　な　し u3 3夏5 5 缶 　 　 　製 nD 3L5 塩化 ビ

ニル

製 幽10 3L5 璧 　 紙 　 　な 　 し 107 315 9 伍 　 　 　 製 霾05 ヨL5 石こう 塩 化ビ

ニル

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一

ド 屋 　 紙 　 　な 　 し lD4 4DO 12

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市　 　 　 　 　型 m2 40D 化ビ

ニ

ル製 100 400 　 　 　 唱 表

一9

　 測 定し た壁

，

建 具およ び 家 具の仕 様

一一「

側 定 部位 名 称

气

仕 　 　 　康 慣 凹

胃

2 胃3 巴4 石 こ　う ボ

ー

　ド　｛写　

：

　

【

2

皿

田

｝　に 壁 紙 が 張 り 付 け て あ る

。

胴 障 聞 贓 ：3D舳匐

。

化 粧 西 板 　1厚

：

3

皿

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，

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恥 宙通 含板　〔厚 r46

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）　に甓 紙郡彊り付 けてある

。

胴 臆 間 醐 ：30跏

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ド｝ 述 　 具 DlD2D5 じ4 曹 通 含 板の フラ

ッ

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卩ッ

カ

ー

化 粧合板型 たんす 　 （ 嘩

：

12

皿

の 化 氈 合 匪 型 本だな 化 征 告 皈 製 下 臆 笛 　 （3 ） 壁紙を張っ た 場合の打 音 特 性 　壁紙を張っ た場 合の打 音の音 圧 レベ ル およ び最 大 音 圧 レベル時の中心 周波数 を表

一

8に示す

。

壁 紙を張っ た場 合の音圧 レベ ルは，張ら ない場 合に比し

，

若 干 小さ くなっ て いる

。

最 大 音 圧 レ ベ ル時の 中心 周 波 数は

，

壁 紙を張っ た 場合は張らな い場 合と同じとな っ た。 　

7．

既 存 建 物の壁， 建 具お よび 家 具の打 音 特 性 　7

．

1 実 験 方 法 　（1） 試 験し た壁

，

建 具お よび家具

　

打 音特性を試 験 した壁

，

建具お よ び家具の_仕様を表

一

9に示 す。 壁お よ び建 具は

，

新 築 後

1

年の木造 住 宅で あ る

。

　 （2） 打 音の測 定 方 法

　　　　　　●

　打 音の測 定 方 法は前 項

2．

1（

2

）

〜

（

4

）に準ずる が， 打 撃 方 法は図

一

18に示す方法で行っ た

。

ま た

，

打 撃に 尽ee

礼

。

浩

1、 『

隔

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ド

け

ー OQO ◎

燕

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当っ て

，

あら か じめ

，

こぶ しでた たい て

，

胴 縁や桟木の 無い所を探し て打 撃した。 ただ し

，

ガラ ス戸 だ け は桟 木 を打 撃し た。 これ らの打 撃 個 所を写 真

一

1に示す。 　7

，

2　 結 果お よ び考 察 　 （1） 壁

，

建 具およ び家 具の打 音 特 性 　既 存 建 物の壁， 建 具および家 具の打 音の周 波 数 特 性を 図

一

22に示 す

。

全 般 的に

，

これ らの周 波 数 特 性は最 大 音圧 レ ベ ルを 示 す ピ

ー

クが 供 試 体の場 合に比 し 明 確に現 れてい ない _。 これ は

，

供 試体に比 し

，

仕 上材料 1 枚の_寸 法 が大きい た め

，

打撃 す ることに よっ て振 動が伝 搬す る た めであ ろ う

。

　壁の場合， 石こ う ボ

ー

ドに壁 紙 を 張っ た壁 （W ，）は

315Hz，

化 粧 合 板の壁 （

W

，）は 200　

Hz

， 普 通 合 板に壁 紙 を張っ た壁 （Ws）は 250　Hz

，・

繊 維 壁 （W ↓）は 315

Hz

で そ れ ぞ れ最 大 音圧 レベ ル を示し て い る。石こうボ

ー

ドの壁 （

W

∂ は図

一

20に示し た石こうボ

ー

ド供 試 体に 比し

，

最 大 音圧 レベル時の中心周 波 数お よ び音圧 レ ベ ル が 小 さい

。

これ は 石こ う ボ

ー

ドの 壁 （W ，）の 背 後空 気 層が供試体に 比 し大き く

，

ま た取付け釘の間 隔が大きい ためであ ろ う。 化 粧合 板の壁 （

W

，）は図

一

3に示し た 桟 木 間 隔

300mm

供試体に比 し

，

最大音圧 レ ベ ル時の 中 心周 波 数お よ び音圧 レ ベ ルは小さい。これ も背 後空気 層， 取付け 釘の間 隔な どの影 響で あ ろ う

。

　建具の 場 合

，

合 板の フ ラッ シ

・

ユ 戸 （D，）は250Hz

，

金属 製 ドア （

D2

）は

160

　

Hz ，

ガ ラス _戸の桟 木を打 撃し た 場合 （

D

，｝は

，

500Hz

，

ふ す ま （

D

，）は 315　

Hz

で そ れ ぞれ最 大 音 圧レベ ル を示してい る

。

ただ し

，

ガラ ス戸 の_{場 合，} 160Hz か ら2000　

Hz

ま で音 圧 レベ ル は80±2

dB

を 示して い る

。

こ れ は

，

ガ ラスと桟 木の取り合い部 分の音に よるもの と思わ れ る

。

　家具の場 合， 金 属 製ロ ッ カ

ー

_（F ，）は 125Hz

，

た ん す （F2）は 630　Hz

，

_{化 粧 合 板 製}の本 棚 （F3）と下 駄 箱 （

F

、） は

，

250Hz で それ ぞれ最 大 音 圧 レ ベ ルを示 して いる

。

た ん すの場 合， 図

一

_{3に示 した板 厚 12}

_．

mm

_，

_{桟 木 間 隔}

300mm

の供 試 体 と 同じ ように ピ

ー

クが 明 確に現れてお 50

　 1DO 啣 lm

も

00

　

SヨQηQD　 　 2anOM 　 　1001501SO

　

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Leo

　

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　 AF　l1S　踟　315　50D勵 ilMtDee， 聞  AP115 踟　譌　SOO　moIM 跏 mSOmno 　AP　l1E　mo　y5　50D鰤 1Z 幻   M50 　soan 　 　 　

中

　　 心 　　

卜

司 　　 酸 　 　

紐

　 　 　lH

：

’

　 　 　 　 　図

一

22 壁

，

建 具お よ び家具の打音の 周波 数特 性 630

舞

5°°

稟

、 。。 乂

k315e

、

，

25・

憲

覆

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”

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心

一

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一

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、

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レ

ペ」

し

　ftlH， P9

，

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や 幃 図

一

＝

23 壁

，

建具 お よび家 具の重 厚 感 触 M““

一

₇

一

N工 工

一

Eleotronio _Library

Wl 石こうボ

ー

ドに壁紙を張っ た壁

r

「

「

　 　 　 W2

　　　　　　　　　’

　

　

済

　　　　墜

『

　 　 　 つ 　 　 　 　 劉 　 　 　　 　

’

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l

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一

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、

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　　　’

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’

　

監

♂　 　 ii　

tt

・

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　D2 金属 製片 開き戸 　 　 　 　 F2　 た ん す

．

写翼

一

1 壁 の 板 合 粧 化 葡 謄

ll

l

匸

　

。

l

　

l

陛

ご

」

Dl　フ ラッシュ戸 〔引き戸 ）

「

∵

1

　　　　　　

F

　

　

　

。

．

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判

　

　

　

　

　

　

　

　

　

i

　　　　　　　　　 ξ 　F1 　金属 製ロッカ

ー

−

₈

一

　 　 　 W4　 繊 維 壁 　 　 　 　 　W3 普通 合板に壁 紙を張った壁

　

　

　

。

　

、

一．

111

：

一

_：

は

認

認

　

．

蔔

∵

鼠

． ．

　

’

　 　 　 　 　 　D3 　が ラス戸　 　 　 D4 ふす ま

　

　

　

　

　

　

　

　　　　　　　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　 　 　 F3 本 だな 〔化粧 合板 ）　 　 　 F4 壁

，

建具お よ び家具の打 撃 位 置 （※

O

印は打撃位置を示 す ） 　下 駄 箱 （化 粧 合 板）

NII-Electronic Library Service 表

一

10　壁

，

建具お よ び家 具の打 音の最 大 音圧 　 　 　 レベ ル時の中心 周波数 お よ び音 圧レ ベ ル 測 冗

「

部 位 蹤 大音 11レ 音 圧レペ rし 茜 豚 剞 帰

ベル

時

の

中 心周抛敬〔H

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） 〔

匸

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ド 脇_［ u5 民

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コo冂 1【P1 普 圃 台 板 監蔦 25nIOG 櫃縦 壁

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．

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戸 Il135

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金呵 製ドア 1レユ 瞬 冂 92 ガ ラス再 1

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ッ

カ

ー

ド1 巴

．

玉 Ioo 茫 ん す F2li

．

鴨o gs 本だ な ド

．

_135D

【

o鴨 F駄 衛 卜1250 【nq り

，

また

，

供 試 体に比し

，

最 大 音 圧レベ ル時の中 心 周 波 数 は 大 き く

，

音圧レ ベ ル は小さ くなっ て い る

。

こ れ は た ん すの_{場 合}

，

_{供 試 体}に_比し桟 木 間 隔や背 後 空 気 層が小さ く， 接 着 剤で合 板を取り付け て あ る た めであ ろ う。 　今回試 験 し た壁

，

建 具お よび 家具の 最 大音圧レベ ル時 の中心 周波 数と音 圧レベ ルを表

一

10に示す。 　この_結果を先 報 （そ の

1

）で_提案し た打 音によ る重厚 感 触の 定量化の図 （先 報その 1

，

図

一

25参照）に示す と 図

一

23の よ うに な る

。W

_{， （}石こうボ

ー

ドに壁 紙 を張っ た壁）

，W

、 （繊 維 壁），　

D

， （ガラス戸の桟木をた たいた 場 合）は

“

重 厚

”

と

“

や や重 厚

”

との間 に_{位 置}し

，F

，（た ん す）は

“

や や重厚

”

，

Ws

（普 通合板に壁紙を張っ た壁），

D

， （合板の フ ラッシュ 戸）

，De

（金 属製ド ア）

，

　

D

、 （ふ す ま）

，F3

（化 粧合板の本 棚）

，

　

F

、 （化 粧 合板の壁）は “ ど ち らでも ない

”

と な り

，

W2 _{（化 粧 合 板}の壁）は

“

や や安っ ぽい

”

_，

F

_{，（金 属 製}ロ ッカ

ー

〉は

“

安っ ぽい

”

に位 置す る

。

　今回 は供 試体を用いて行っ た官 能 検 査の結果 〔そ の

1

で報 告 ）に壁

，

建具

，

家具の打 音 特 性 （最 大音圧 レベ ル 時の中心周 波 数お よび音 圧レベル _）を プロ _{ッ ト}し て_， こ れ らの重 厚 感 触 を評 価したが

，

既 存 建 物の壁

，

建 具

，

家 具につ い て の官 能 検査 を行い

，

供 試 体の官 能 検 査 結 果と の対 応 を明ら かに し たい 。 　

8．

むすび 今回行っ た試 験の結果を要 約す ると以 下の ようになる

。

　（1 _）桟木の間 隔 が 小 さ く な る ほ ど最大 音 圧レ ベ ル時 の中心 周波 数は高く な り

，

音圧 レベ_{ル は小さ く な る}

。

_特 に音 圧レ ベ ル は仕 上 材料の 板厚が薄い ものほどこ の_傾向 は顕 著である

。

　（2 ）仕 上 材 料の取付け釘の間隔が小さ く な る ほど最 大 音 圧レベ ル時の中 心 周 波 数は高く な り

，

音 圧レ ベ ルは 大き く な る

。

この傾 向は_， 仕 上 材 料の板 厚が薄い もの ほ ど

，

また_桟木の_{間 隔}が_小さい もの ほど_{顕 著}で あ る

。

　 （

3

）背後空 気 層の厚さ が厚く な る と最大 音 圧レベ_ル 時の_中心 周 波 数 が 低く な るが

，

この傾 向は仕 上 材料の板 厚が

3mm

の _もの に_見ら れ， 6mm お よ び 12mm の もの に は見ら れ な かっ た。 音圧 レベ ルは， 背後空 気 層の厚さ が厚く な る ほど 大き く な る

。

この傾 向は仕 上 材 料の板 厚 が薄いもの ほど顕著である

。

　 （

4

）　コ ンク リ

ー

ト板に桟 木 を取り付けこ れ に仕 上 材 料 を張 り付けた供 試 体と桟 木の両 側に仕上材 料を張り付 けた供 試 体と で は

，

打 音の周 波 数 特 性は両 者ほ ぼ同じ で ある。 　（5） 市 販して い る ボ

ー

ドの打 音の_音圧レ ベ ルと最 大 音圧 レ ベ ル時の中 心 周 波 数 との関 係 はベニヤ 合 板 と ほ ぼ 同じ傾向を示し た。 ま た

，

これ らのボ

ー

ドに壁紙を張っ た場 合の打 音は

，

張ら ない場 合に 比 し

，

音圧 レ ベ ルが若 干 小さくなっ た。 　（6） 既 存 建 物の壁

，

建 具お よ び家 具の打音特 性を供 試 体 を用いた官 能 検 査 結 果に プロ ッ トして

，

これ ら の重 厚 感 触を評 価した が_， こ れ らの結 果を さ らに明確にす

_う

に は既 存の建 物につ い ての_{官 能 検}査 が 必要と な ろ う

。

　 謝 　辞 　本研究を ま と め るに当 た り

，

懇 切 丁 寧に御 指導 して下 さい ま し た 日本大 学教授 板 本守正 博士に対し_， 衷心 より 感 謝の意を表する次 第です

。

参考文献 1_）松 井　勇t 笠井 芳 夫 ：仕上材の感 触に関す る研 究 （打 音 　 感 触 ；その 1）

，

日 本建 築学 会論文 報胄集

，

第338号

，

　 PP

．

1

−

9

，

昭和59年4月

一

₉

一

N工 工

一

Eleotronio _Library

SYNOPSffS

UDC:691:72.011

STUDY

0N

THE

SURFACE

TOUCHES

OF

BUILDING

MATERgALS

Thickness

of materials sensed

by

tapping sound

Part

2

by Dr.iSAMU MATSUI, Lecturerof NihonUniv. and

Dr.YOSHJO KASAI,

ProL

ofNihen Univ.,

Members ofA.I.

J.

'

Recently, the walls,

doors

_and

furniture

_{are constructed} to nail or to stick the surface

board

to the

furring

strips.

The

effects of the spacing of

furring

strips, the spacing on nail

driven

to

fit

surface materials, thickness

of the back air layer,and size and shape of the specimen were investigated.And thetappingsound ofthewalls,

doors

and

furniture

of a existing house were measured.

The

testresult allows improvement

in

material to_give

it

a "thick" sensation. This can

be

done

by

reducing the

spacing of

furring

strips or

driving

nails, or byreducing thethickness of the

back

air layer,even though a

thin-ner material

is

used.

This

method can be used to testthe sound of tapping the walls,

doors

and

furniture

and to

eyaluate

how

thickthematerials

feel

'