ヒメモノアラガイ(Lymnaea pervia MARTENS)の個体間の社会的干渉-香川大学学術情報リポジトリ

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ヒメモノアラガ宵(風脚詑α¢αタe㌢び言α舶虚聞苫)

の個体問の敢金的干渉 織 野 末 夫 (香川農奴出市坂出笑修高等学校) 序 梅悼ぐ亜)は,長物れ=用克酵′ゐのオクマジャクシを使って,個体問の社会的干渉を実験した. 著者は,ヒメモノアラガイ 左り沼ナハαgαβgγ即才αを使って,同様の実験を試みた. 実論方法亡1)材料,本実験で用いられたわ,沼才7αeαクβγ〃gαは,1952年の7月24日,8月15日 の両日に採集さかたもので,夫々室内で5日間飼育した後∴水中で活発に運動しているものの1うち, 一定の大きさ(殻の高さ10mm,幅7mm)にたつしているものばかりを実馬如こ供した.なお,実験 中は,アオアキクサエg仰ヱα如αCグcoぶオαfαを餌として与えた。 2)装置 小野教授の考案された実験箱(1立方禾)の中に,シャーレを8伺おいた.どのシャー レも径16cm,深さ3cmで,水道水200ccを入れた。この水槽の下に墨で十字をかいた白紙をしき, 交点がシヤー}の底面の中心と重なるようにした.このようにして底面を王,Ⅱ,韮,班という等し い4つの象限に分けた.実数箱の4側壁の各々の中央より精々下に,夫々20Wの電球をとりつけた. 相隣る2偶のシヤ【レは,すぐ近くの一つの電燈について,相称的に並べられた.したがって;すべ てのシャーレの照明条件は一様にされたわけである.なお,各シャーレの外側には,白紙を張りつけ た. 3)手順 木箸で実験に必要な個体数(r)の動物をとり出して,シャーレの中心位へしづかに入れ た.そして,この実験では,ど=1,2……10について観測された.したがって,例えばr=5のと きは,8偶のシャーレは,夫々5個体づつ被験動物を入れていたわけである. 4)観測 シャーレへ移してから5分掛こ観測した.すなわち,各象限の中にいる個体数(i)を記 録した.その際,個体が象限の境界線上にあるときほ,体の前端の入っている象限の方にかぞえる. また,前端が境界線上にあるときは,′若い象限の番号にかぞえ入れた.このような観測が,各シャー レについて,5分毎に12回繰返され,舜13回目では,4偶のシャーレについて記録された.したがつ て,夫々のrについて100回の観測値が得られた. このような観測を,まったく新しい被敬個体について,繰返した.したがってrの夫々の値につい ては,合計200回の観測値が得られた. 突放結果 r個体のうち,i個体が同一象限内にある確率を≡f(r.i)とすれば,表1の実測値が侍ら

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表1f(T・.i)に・ついての実測値(%)

f=Mi/Nn 但しn=4 N=200

Mi=i個体がある象限に入った場合の数  ̄ 冥散結果の有意性 6】

ir−

11 2 】 3 1 4 」 5

7 1 8 t 9 l10 これらの実測値をつ ぎの式によって瞼定 した. 10 が(r)=∑が(f) r=2 すなわち,ガ2(γ)三 ー 一 75,000 25,000 0 ユ 2 3 4 5 6 7 8 9 10

っている.したがって,これらの芙測倦ほ.,干渉の笑在を明示している・

考察冥験に・よって得られた干渉のおこり雰をしらべ,・そ・の意味などを考えてみたい・この目的の

ために,夫々のr・に?いてd=f−

アを由・質し,それとiの値との関係

をしらべてみた(因1). すなわち,すべてのrについて,

i)iの十分に′j、さい倍と.十分に大き

い借に対しては,どれも,つねにd

>0(例外としてご、r・=2がある),ii)

iが0>i<r・?ときは,d<0と なるiが必ず存在する.この場合,

もちろんごf=gF=1,ズ(f−・F)=

ズd=0である.

づぎに.,これらの干渉の意味を考

えてみたい.すなわち,dの変化が,

つねにi一),ii)のような型を示すごと

は,1区制の申に,a)多くの個体がいつしよにいる場合と,b)十分に小さい個体(0の場合を食

む)がいつしよにいる場合とのおこる確率が,干渉がないと仮定したときの確率よりも大で奉る三と

/ を意味する.すなわち.、a)とb)とは,実は同じ頸象であって,これらの動物でほ,多くの個体が近接

した位置を保とうとする傾向が軌、ことを示Lている.つまり“相互にattr■aCtiveな方向に干渉が

起つだ,ことを意味する.但し,r=2の場合はrIePulsiveの方向に干渉が起っている・しかし,全

体的にみるとプラスの干渉が起ったとみなしてよいであろう.attractiveの芳何の干渉,すなわち,

この条件のもとでは,その被胎動物の集合は,なるべく近「い位置を保とうとする傾向を示すといえ

る.

要約 一億の照明条件をもった実験箱の申の,同じような8偶のシャーレの中で,ヒメモノアラガ

イについて僻体干渉をしらべた結果は,かなり強度のプラスの干渉があることがわかった・

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5 筆をおくに際し,香大生物学教室′J、野嘉喫発生;その他,数量わ詩境生の御懇切な御指導に対し, 註しんで御礼申上げる. 文献 小粒勇作,1949:生物統計学,廟倉書店. 柘植忠夫,1948:個体間の社会的干渉,生物科学 Ⅰ(1)19∼29.

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