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麦類の幼常に於ける分乗と粉末比重との関係
深 城 貞 義Thei・elationof the tiller with specifjc
POWder gravlty Of barley and
Wheat seeding
By
SadayoshiFuKAKl
（LaboIatOIノアOfPlant童〉bysiology and Ecologγ）
Ⅰ 緒
音 一腰禾穀類の分索現象は脅の生長生理を理解する上紅最も畢棄なる考究事項で、幾多の斬究漁締 が発表されて磋るが（1I2，3）蓑でほその一端として分魔と粉末比患との関係如何を見るべく、幼笛の分 車数別に．地上部乾畳並■に組織の粉末比重の測定を行って見た。 本所穿遂行に当り有鱒なろ助言を賜った九大名巻数授棚樽土佐封し、侍文献の渉猟に閲し格即 の配意を賜った小島九大教授に対し、深甚の謝意を表はす。侍実験遂行に当り材料の供与を決諾さ れ串本学農場官本喜太郎講師町謝意を表する。Ⅱ 費験材料及受験方法
実験材鱒として本学農場に習通に戯培せる裸麦（品僅≡保珍子及答川−＝号）及び小麦（品種新中 長）を採乳佃栽増法は本学農場にて普通に戯曙せるもの、林間5−10cmに．点播せるもの及び日長 変を異にせる鉢植の羽料を用ひた。此等各品種濫つき夫々栽増時期を異にし且栽碍方改も多少異に せるものゝ和料を分垂芽数別虹区別して乾景及び魔末比嵐を測定した。粉泉比‘翼の測定法は輝締・ 抹城：粉末．比翼測定法（4）に依った。 皿 賓 飴 結、果 a 分襲と乾農と．の関係 裸麦及小麦について幼苗斯（分車初期） 其結農ほ啓一・表及第二義の通りである。 即分魔始期（第・−・次、第一骨分重出現期） 及び：分桑初期（分車芋2一−3本出甥時期）？ 材料何れ紅於ても分車芽の形成乃至芽数の に於て分垂芽数別に区別して夫々乾畳を測定した。 第一嚢変額の分乗と地上部乾丑との関係。分 薙始期の財料、＝普通圃場栽培 裸 ≡麦 小 変 ／一−−一人‥−−−− ′一一−−−−− 分 韓 芽 数 0 1 0 1 一牒平均乾盈 瓦 0・039 0・048 0・037 0．038 増大するにつれて乾量の急激なる増大を示 同 上 此 数 （81・0）（】00）（97小0） 100 ∴各区】0株宛の平均 第二表 変額の分薬歴と地上部乾．監との国保。日長度 を異にせる材料に就て。分乗旺盛期の材料 分 0 1 2 3 4 している。此結果は著者の将に於ける実験 結晶と1一致する（王・2・3）。 舟乾畳との関係については別の材料の分 東証盛期のものについても（筍三、第四表 及第一国）同様に分簗芽数の増加するに．従 つで正比例的に乾畳の増大を示している。 而して分・襲茸と乾量との問に正の高い相調 ・一株平均乾盟瓦 0‖0760・1290．2300…3360・557 同上此駅〝 （59）（100）（178）（261）（433） 裸麦 瓦憎‡
∴各区三珠の平均OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
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も 分重安と粉末∴比富との官別系 第三表変額の分乗度とヲ粉末此還及乾蕊とのI謁係9 一・股間場より採取せる材料分乗初期 大 麦 小 麦 A係が藷められるd 一策一認 大変の分韓と敦盛との痢感盛 （第四表参照） 刷 90 鞋 惑 此 数 ′￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣￣￣￣■ 「 0 1 2 分 乗 芽 数 0 1 2 一株当り乾蕊瓦0．047 0．082 0、10ア 0046 0．．062 0，065 同 上 此 数 （58）（100）（13り（73‖7）（】00）（153り4） 腐工末 一比∴題∴瓦0564 0・663 0660 0，．639 0670 0．685 同 上 比数 （85）（100）（99い5）（95−3）（100）（102．2） （四固冥換の平均結果、毎回各区小西は15・−・20株 大■詰は3・−5殊につき実験した。） 第四表 大変の分築庭と）扮末比竃及乾盈と．の関係。 点横領瀾の材料、牢贋旺盛期に探夜 分確芽数 0 1 2 3 4 5 6 平均乾塵瓦00370．0850い408b．627 0‖759 0．799 0∫．886 0 1 2 3 4 5 一 ○ 分 塾 芽 数 第二図 大麦の分染と粉末比藍との関係図 （第四表虐照）．．一
0 90 80 1 粉末比麓二比徴︶ し 同上比数 （43）（100）（480）（740）（890）（940）（1040） ∋粉末とと竃二瓦04740・60406320652 0・644 0・652 0…661 同上比数、（78）（100）（104）（108）（】03）（108）（109） （四囲突放の平均結果、使周材料数は第三衆と同株） 分欒初期の岸及分乗旺盛凝の苗軋ついて、分童芽数 別に．夫々粉末比富を測定せる結果（第三表及第四衆）／
に．よれば、分重婚野迄は、粉末比重は急増するも乗れ以 後は僅かに増大する。（第二図） 4 S 6 分 死 罪 政 1！！l考 察 上記の通り麦斯の幼苗斯に於ける分蘭芽の増加に・伴って起る乾■最及粉末比重の変化の経過を鱒た のでちるが、分乗前期（第一次第一号分靡芽の葉蘭外への出現前）と分車初期（掛一欣第一・啓分垂 井出現始めより 2−・3芽の増加期間）の二期に分けて考泰すると究づ分襲前期にば乾意の増大ほ割 合に．少いのに組職の粉末比重二の急増が起る。然るに．合葬初期には乾愚は分桑芽数の増大に伴って急 激なる増大を示すも粉末比翼は余り変化せぬか濃くは漸増を示す。玉井。綴楯岡氏（5）は「■トウロウ サウ」の切姫したる某に於て再生牢若くほ母英有茅部の粉末比重は大と．なるを証し、田口氏（8・7）は 「ホウセンクワ」について花熱瑚に達するに際して茎葉部のて分末∴比翼の増大を見、物質の充実が起 ると述べている，本実験に於ける麦斯の幼苗に於て、分喪前期に．粉末比翼が著しく増大を示すのほ 組俄に先づ物質の充葵が起ることを示すものと認められる。つまり最初に分乗軒を出現させるに．は そこ軋先づ物質の充実を伴ふ頚∵を要するのであって、随って物質の充実を妨げる原因が起れば分墳 が抑制されるらしい。 著者は小麦の鉢植せる或個体の最初の分靡芽の出現が他の個体に比し数日遅延せるにつき、仔細 に観察せる軋主梓の最頂上の葉身の内側に．線虫が十数匹相集せるを見たのでそれを醒除せる所其翌 日直ちに最初の分薬芽を出現した。簡実験的に別の封棺材料につき炭素同化作用を叩庄する目的に． て最上の菜身を患布の袋で番うた場合にも最初の分重罪の出現が多少遅硬した。即ちこの両事実も 分垂の出現に・は物質の充実を伴はなければならぬことを英語するものと認められる。なほ最初の分 垂芽の出現に次で引乾き甥れる後続の分輩芽の増加は一・株をなす個体の乾畳増加と正比例的な経過 をとるのに、株の物質充集塵を示す粉末比重は最初の分索芽生成後には著しい変化を示さない寄実 は分垂芽生成には関係姐頗内の物質充実度が或範囲内で、ほぼ定まった程変にある寄が必要にして、OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ
ウ4 十分である笥を暗示するものと解せられる。 而して、麦顆の幼苗が最初の分墳芋を生成する紅必要なる物質充実度に達する番は、幼苗生長の 一・劃期に達するこ七を音昧し、この卦期点に到着する速さはとりもなお■さず幼笛成長の速さを示す 番となり、これは最初の分廃字の生成を精機として測卸することが出来る訳である。，随って麦顆の 幼苗の生長の速さを比庵すろに当りてほ、最初の分薬Fの出現期の遅速を以て目安とすることによ って、相当高安の確実虔を期する可紆性がある。
Ⅴ 摘
要 理麦及小麦の幼苗を分薬草数別に採取し、黄地上部乾意及び粉末比蚤を測優した。異結果によれ ば酪農は分車芋数の増大と共に．荘■比例郎に増大∵を示すが、組織の粉束比翼ほ分壌前期にほ急に増大 し物質の充実を来すことを示すが、そわ後ほ著しい変化を不等ない。 即ち分聴には大体定まった硬変の組徴内物質充冥を必要とするものゝ如く、所要の充実更に・到着り した轟は最初の分囁芋の生成を目安と．して指摘すろことが出来、またこれを以て幼苗の生長の速さ
を比較する−つの目安とすることが出来るようである。 引 用 文 献 （1）深城虞童：稲の分贋に関する研究 第一儲 濯漑水及日光供給度其他の・一二条件の分凍既に及ばす影響、九 大農学部学芸雑誌第二巻滞5号1927・ （2）津城貞凝：同上 第二報 温度及峯中湿歴と分粟歴との関係、同上鉦Voll4，No−4，1931・ （、3）深城貞壱：同上 第三報 水耕に．於ける培養液の靡度。浪庶並に含雪繋鮪撰の形と分辞圧との開陳に戯ての 二三の実験 同上舘Voll5，Nα・4，1933 （4）顆瀞哩一郎。深城貴重‥砥物体内物質含萄盈測定に「紺織筍末法」を利関する軍の数巣に就て ∬種了の乾偲及び灰分含有塵の比較測定、九大農学部学芸雑誌 VoI・2，Noい4，1927 （5）式辞虎太郎。糎儲唾一郎：トウロウサケ（政財opん〆J祝mαJγ￠五指むm）の切離された産に於ける再生芽の形成に 伴ふ含有水分及び乾燥物質分布の変化と紐解針扮末法 同上記 Ⅴ■dl・8，No…2，1938 （6）田口琵平：ほうせんくわの発育経過中崎に花熱に伴ふ細繹瀞宥比雷、含水盈並に細胞硬濃度の変化、同．上証 Vol，．9， No．4，1941 （7）田口苑平：発育超過中に放ける植物体の組挿偏末比蕊、含水褒並に細胞囁浪壁の変化より見たる日長効果、 同＿ヒ誌 Vol．11，No．1，1944 Rるsumる 本PickingOut the seedlingOf bar・1ey and wheat by the number of tillers，t meaSu工ed
itsdry weight and specific powder gTaVity
The resultis as follows：1）Asto thedry weight of seedlingrs，itgTOwSlarger’with
theincreaseofnumber of ti11ers．Itseems that thereis the high positive correlati6n
bet如een the dry weightand number of tillers．
2）工n the previous period of seedling・whenit has no tillers，Viz・the period whenit has no emergence of the fir・St tiuer，rapidihcrease of“specificpowder gravity”1）and repl占tion of materialare found but after・・Wards no rIemar・k8ble va‡iation of them can be
Seen．
3）工t seems thatit needs，for the tiller，aCertain extent of repletion of materialin the tissue of seedlingい Consequentlyitis highly preferable tO COmPare the gTOWth of Seedling of barley and wheet as theindex fo工m Of se3dling，ta・kingthe form thatemerged
the firsttiller。
1）by K6ketsu，s“Pulvermethodeり
