エコフィード利用畜産物の販売と
消費者の反響について
(株)小田急ビルサービス 環境事業部 小田急フードエコロジーセンター 顧問 高橋巧一 (獣医師)
エコフィード導入の背景
エコフィードの導入には次の
2つの背景があります。
畜産経営の問題解決
①穀物高騰による飼料費支出の増大 ②疾病問題 ③安全、安心な畜産物のニーズエコフィード製造
食品循環資源の飼料化ゴミ処理の問題解決
①食品リサイクル法の遵守 ②廃棄物処理費の高騰 ③最終処分場の不足※ 2006年度から「食品リサイクル法」の罰則規定適用(
100t/年以上の排出事業者)
現在、焼却炉で燃やされているうちの約半分が生ごみです。1t を燃やす為に約4万円のコストがかかりますが、 その半分以上を皆さんの税金で補填している状況です。 これを少しでも緩和させるために2001年に全ての食品排出事業者を対象に「食品リサイクル法」が施行されました。 *2007年度に法改正があり、規制が強化されました。 ・ 各排出事業者に発生量とリサイクル状況の報告が義務化されました。 ・ 排出事業者別の目標値が設定され、食品製造業85%、食品小売業45%、外食産業40%となります。エコフィード導入時に留意すべきポイント
1)安全性の確保の問題
昨今、畜産物については、BSEや偽装問題をはじめ、ポストハーベスト、遺伝子組み換え飼料、抗 菌剤の大量投与等様々な問題が露呈し、消費者の間で安全性の確保に対して関心が高まっている ことから、このエコフィードの普及においても安全性の確保を最優先して推進していくことが、関係者 間での合意事項となっています。農林水産省では「食品残さ等利用飼料の安全性確保のためのガイ ドライン」を制定し、原料排出、収集、製造、給与等の各過程における管理の指針を示しました。 エコフィードの原料となる食品循環資源は、内容物の特性や量によって成育や肉質等へ大きな影響 を及ぼします。コスト削減にこだわりすぎると、リスクが大きくなる可能性があるため、原料自体の特 性を的確に把握し、配合設計に留意してコントロールしていくことが大切です。2)成育、肉質への影響等の問題
3)法令上の問題
原料を扱ううえで 「廃棄物処理法」が障壁になることが見受けられます。この内容を理解し、法令遵 守を心がけることが必要です。またエコフィードを製造、利用するうえでは「飼料安全法」、「家畜伝染 病予防法」等の知識も必要となります。工場概要
小田急フードエコロジーセンター小田急フードエコロジーセンター 項 目 内 容 施設の名称 小田急フードエコロジーセンター (TEL042-777-6316 FAX042-777-6317) 施設の設置場所 〒229-1125 相模原市中央区田名塩田1-17-13(工場設置場所) 相模原市中央区田名塩田1-10215-6(駐車場) 土地利用の区分 市街化区域、工業専用地域 面積 【工場】土地面積: 1527m 2建物面積: 909.5m2 【駐車場】土地面積: 1325m2 取扱廃棄物名 動植物性残渣、廃酸、廃アルカリ、汚泥(食品に限る) 一般廃棄物(生ごみ) 処理方式、能力 飼料化(破砕・発酵処理) 39t/日 施設稼動時間 搬出入時間:午前8時~午後5時 365日稼動 取得許認可等 一般廃棄物処理施設設置許可証 (相模原市) 2005.10.25 許可番号:C016701 相模原市指令(廃指一)第67号 一般廃棄物処分業許可証 (相模原市) 2005.12. 6 相許可第B0167号 一般廃棄物処分業 相模原市指令(廃指一)第69号 産業廃棄物処分業許可証 (相模原市) 2005.12. 6 許可番号:09820121593 再生利用事業登録証明書 (環境省・農水省) 2006. 3. 3 登録番号:14-4 再生利用事業計画認定 (農水省・経済産業大臣・環境 省) 2008. 9. 4 (2013. 3. 31) 20総合第1034号・平成20・08・06産第5号・環廃企発 第080904001号小田急フードエコロジーセンター リキッド飼料化工場 バーコードにより把握した食品資源の排出者、 種類、量に関する情報をもとに、 製造飼料の配合設計を実施
食品関連事業者
事業活動によって 発生した 食品原料(余剰食品)契約養豚農家
グループ内外 (百貨店・OXスーパー・ホテルetc) でブランド肉として販売 事業概要 ・獣医資格者をオルガナイザーとして、 2006年3月3日再生利用事業者登録で本格稼動 ・現在40 t/日の液状発酵飼料を製造 ・契約養豚生産者と協力して付加価値のある 豚肉を生産し、グループ内外で販売ループリサイクル
(循環型社会) の形成
飼料を10t車タンク ローリーで 関東近郊の16戸 小田急グループ 36事業所 グループ外 120事業所 収集運搬業者① 食品循環資源の搬入
② 搬入物の計量
③ 原料投入
④ 選別作業
提携運搬業者が食品工場等から回収 専用保冷車でフードエコロジーセンターへ搬入専用回収容器にて計量
バーコードにより事業別に データ(量)をインプット 金属探知機、マグネット等 (余剰食品)⑤ 破 砕
⑥ 殺菌処理
⑦ 発酵処理
⑧飼料運搬用タンクローリー
給餌風景
リキッド発酵飼料の特徴
1)リキッド状(粥状)の飼料で安価
リキッド発酵飼料は、牛乳、ヨーグルト等の良質な食品循環資源の水分をそのまま利用することにより エネルギーコストを下げ、一般配合飼料の半分程度の価格で提供が可能となりました。2)糞尿の臭気発生を抑制
リキッド状飼料のため、消化効率が良く、余分な窒素分が排出されないため、糞尿のアンモニア臭が軽減 されます。3)疾病率を低下させる
乳酸菌の働きにより腸管内に善玉菌を増加させるため、免疫力の向上、整腸作用等の機能があります。 さらに粉塵の発生がなくなるため、肺炎等の疾病率も低下し、人の労働環境も改善されます。4)安全で健康的な豚肉を消費者に提供
リキッド発酵飼料を給与した豚は疾病率が低くなるため、抗生物質の投与を軽減できます。 そのため、安全で健康的な豚肉を消費者に提供できるのです。㈱ 小田急百貨店 http://www.odakyu-dept.co.jp/ 小田急の贈り物(カタログ) 販売期間:毎年のお中元・ お歳暮 新宿店 ○所在地:〒160-8001 東京都 新宿区西新宿1丁目1番3号 ○TEL : 03-3342-1111(大代表) 町田店 ○所在地:〒194-8550 東京都 町田市原町田6丁目12番20号 ○TEL : 042-727-1111(大代表) 藤沢店 ○所在地:〒251-8580 神奈川県 藤沢市南藤沢21番1号 ○TEL : 0466-26-6111(大代表) あんしん、健康、しかもデリシャス 小田急ブランド名 「優とん」 平成19年度「食品リサイクル推進環境大臣賞」 2007.10 奨励賞 食品循環資源の再生利用等に関する優れた取組を表彰 ※環境省HP: http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=10293&hou_id=8924 第6 回「日本環境経営大賞」2008.6【環境価値創造パール大賞】※環境価値創造部門の最優秀賞 株式会社小田急ビルサービス (小田急グループによる食品ループリサイクルの取組)<環境価値創造部門>三重県 HP:http://www.eco.pref.mie.jp/taisho/05/06/odakyu.htm 第6 回産学官連携功労者表彰における農林水産大臣賞の受賞2008.6 「食品残さを活用した発酵リキッドフィーディングの開発」 株式会社小田急ビルサービス 小田急フードエコロジーセンター 顧問 高橋巧一 ※農水省 HP:http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/080606.htm 優とん商標登録証 登録第537605号 優とん 第29類・第30類・第43類 登録日:2010.12.17 商標権者:小田急商事㈱ 特許庁長官:岩井良之
1.「優とんって、どんな豚なの?」 小田急グループの自社工場(小田急フードエコロジーセンター)が、食品スーパ ーや百貨店などで売れ残ってしまったパンやおにぎり、食品工場の製造ロスの麺 類、菓子等の余剰食品を有効活用するため、独自の技術で殺菌、発酵処理を行 って液体状の乳酸発酵飼料を製造し、提携している養豚農家でこれを給餌して育 てた豚です。 2.「優とんはなぜヘルシーなの?」 通常の豚肉に比べ、健康に有用なオレイン酸の含有率が高く、コレステロール 値が低いヘルシーな豚肉です。 *オレイン酸等の不飽和脂肪酸は、飽和脂肪酸に比べ、生活習慣病 (脳卒中、心臓病等)予防に効果的と言われます。 3.「優とんはなぜ美味しいの?」 乳酸発酵飼料で育った豚の肉質は、筋繊維のきめが細かいため、とてもやわら かく、オレイン酸等の不飽和脂肪酸が多いため、脂の甘さが味わえる点が特徴 です。 4.「優とんはなぜ安心・安全なの?」 乳酸発酵飼料は、腸管内の善玉菌を増やし、体の免疫性を高める働きがあるた め、病気になりづらく、抗生物質をほとんど投与していない安全性の高い健康 豚です。 5.「なぜしゃぶしゃぶをしてもあくがあまり出ないの?」 肉から出る灰汁(あく)は、たんぱく質や脂質が溶け出して凝固した ものです。 優とんの肉は筋繊維が細かく、タンパクや脂質が溶け出 しにくいため、灰汁が少なく、旨み成分が保持されます。 http://www.odakyu-ox.net/index.html