Japanese Society for the Science of Design
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Japanese
Sooiety for the Soienoe of
Design
パ
ネ
ル
デ
ィ
ス
カ
ッ
シ
ョ
ン
「
木
と デ ザ
イ
ン
を
語
る
」
観
蝸
豊
か
な
自
然
の
中
で
の
家
具 作
り
桑
原
義 彦
匠工芸 代 表 取 締役
私は北 海 道
・
旭 川の とな りの
東 神楽
町で
家具
を 製 造 してお り
ます
一
企 業の社 長で して
、
皆
さん の
前
で
何
を ど
う話
してい いか
分 か り ませ ん が
、
た
ま
さ か
、
私共
の工
場
が
昨 年
8
月
、
大
雪 山 を
ロケ
ー
シ ョ ンとした大 変
自然 環境
の
す
ば ら しい とこ ろ に移
転
し
まし た
。
そこ の ス ライ ドを
皆
さん に
見
て い ただ
く
こと と
、
北 海
道の 田舎で
、
41
名のス タッ フが 木と毎 日楽 しんで それ を職に し
てい る こと を
皆
さん に分 かっ て頂 け れば幸い と思いま す
。
会
社は創
業
15
年
目 と
大 変経 歴
の
浅 く
、
40
名 中
の ス タッ フ中
、
15
、
6
名が
京
都
、
大 阪
、
東 京
、
静
岡 な ど北
海
道
外
の
学 校
を 卒 業 さ
れ た
方
です。 私は
、
生まれ
も育
ち も北
海
道で
す
。
し か し
、
内 地
の方 が ま して や大 学 を卒
業
した
若
い
人
た
ち
が ど
う
して こ の よう
な
寒
い
とこ ろ に来て
、
木 とい
う
職
業
につ
く
のか
、
最初
は
な
か
な
か 理解で き ませ ん で した
。
私が
育
っ た
環 境
は木
材
.
に関 係 する人 た ち が
多
かっ たことも あ
り
、
自
分
も木
が
好 き
だっ た の ですんな り と
家 具業 界
に入っ たわ
けです。 その よ
う
なこと を
考
えて みま
す
と
、
今
の
若
い 人 た ち が
木が
好 き
で北 海 道に
来
て
木
の
職
をし たい とい
う
こと が
何
と な く
わ か る よ
う
な
気
がいた しま す。
北 海
道に生 ま れ 育っ た だ けに意
識 してい
な
かっ たのですが
、
す ば ら しい
自然環境
の中でモ ノづ
く り を す る とい うことがど れ だけ 大
事
か とい
う
こ とを
、
北
海 道
外のスタッ フが た く さん 集 まっ て来て
、
改め て教わっ た よう な
気 がい た し
ま
す,
ま
ず
どの よ
う
なと こ ろ で
仕事
を やっ てい る の かとい
う
こ と を
ス ライ ド
を
見てい た だ
き
たい と思い ま
す
。
演 題の
横
に
示
したの が
私
ど
も
の
「匠
工
芸 」
とい
う
会
社
のロ ゴ
です
、
巨 匠の
「
匠
」
とい
う字 を台 形
の
型 取
っ た
文字
で
、
土
台
が
しっ か り し た 会 社になろ
う
とい
う
こ と と
、
匠とい
う字
は
技
術で
は
最
高の地 位 を 示 した 神の よ う な 大 変 恐れ多い字で
、
わ れ わ れ
は
技術 者
と して はその
神
に
少
しでも 近づ くた め に
、
そ
う
い
う
名
前 を
つ
け ま
した。
写 真
1
は会 社 か ら見
え
る
冬
の風 景で
、
大
雪
山
の
一
番 高
い とこ ろ
が旭
岳
です
。
北 海 道の冬 は大 変 厳 しい で
す
けれど
も
、
ち
ょっ と
日差し が温か くな り ます と
、
真
白
な 雪 が 目 に
染
み
ます
。
この 辺
に
あ
りま
す
の は
、
カ ラマ ツ で
す
。
写 真2は
、
秋口 に
撮
っ た会 社
、
工場の風 景です
。
2
万
2
千 坪の敷
地の
一
角
にカラマ ツ
林
が
残
してい
ます
。
外 観
はブロ ックを その
ま ま 積 ん だ もの と
、
コ ンク リ
ー
トの打 ちっ ぱ な し
を併 用
し た
建
物 で す
。
壁 は 自 然 に 優 し くする た め
、
針
葉樹
の
板
を
張 り
まし
た
。
将 来は環 境 を 整 備い た し
ま
して
、
こ こ で モ ノを
作
るだ
け
で
な く昼 休みだ とか 夜 仕
事
を 終わっ てか らで
も
み ん
な
で
楽
しめ る
よう な 空 間 を 創 りたい と思っ てい ま す
。
写 真
3
は ヒか ら写 したエ ン トラン ス です
。
床は
、
カエ デ の
木
を
フ ロ
ー
リン グ
張
り してい ま す
。
木 製の 鳥の モ ビ
ー
ル があり ま
塗
匠工芸の ロ
ゴ
覊 騨 灘
糠
覊
纛
毒嶷覊
態
嚢蚕毒韈
叢
懇
纂
鑾縫
欝
孅雛 囃 騫 響
難
警
鷺
饗轢
簿鞭
響 譌
鱗鱗
華
態
噌
’
加
耐
岬…
葬蕪
翫
動
噸
黒
乳
嫡 鷺
“
縄典
’
“
.
け
,
’
,
靴
’
,
tt
.
一
.
9 輳
.
’
写真1 大雪山冬景色
す
。
写真
4は 下 から
写
した もの で
、
天 井 か ら
70
〜
80
羽の鳥の モ
ビ
ー
ルを 吊 る してあ り ま す
。
窓をあ けますと大 雪 山の 風 が心地
好 く吹 き込 み
、
こ の モ ビ
ー
ル が本 当の鳥が飛ん でい る ように
動
くの で
、
こ こは大 変 気 持の い い空 間になっ ていま す
。
こ こ で打
ち 合わ せ とか
、
お客 さん が来た時に ち ょっ と休ん で頂 き ま す
。
私
が
使
っ てい た 手 工 具 も展 示 し
、
洋雑 誌 を
た
く
さん
置
い て
、
休
み
時 間
だ とか
帰
り ぎ わ な ど にス タッ フが
雑誌 を見
な が ら団
欒
で
き
るよ
う
に して お
り
ま
す
。
写 真
4
は
、
カ ウンタ
ー
越 しに
事
務 所 を 見たもの で
す
。 パ
ー
ティ
ショ ンを 立てま して
、
裏 に 道 産の ミズ ナラ の木を矧
ぎ
合わ せ て
2
.
2m
×
1m
ぐ らい の大 き さに し たそれ ぞ れのデスク が置い てあ
り
、
デス クワ
ー
クが で きる よ
う
に なっ て お りま
す
。
ですか らお
客
1
ん が 来 られ た 時 に
、
各
ス タッ フはパ
ー
テ ィシ ョ ン で
遮
ら れ
て
見
え ない 。
け
れ ど もス タッフか ら は 見
え
る わ け で す。 そ して
こ こをミ
ー
ティ ング
・
テ
ー
ブルに してお り
、
デス クワ
ー
クの
担
当
者
は こ こ で打ち合 わせ し ても お 客 さん とは 目線 が 合わない レ
イァ ゥト を考 え ま した
.
食
堂 はこ の建 物の中で
一
番 明るい場 所に
自祉
の
木
製の チェ ア
を
用
い て
、
みんなで明 る く食
事
をし て頂いてい ま
す
。
休
憩 室は
カ ラマ ツの
集成 材
の
大
き なテ
ー
ブルを 置いて
、
喫 煙 した りコ
ー
ヒ
ー
を飲
んだ
り
しま
す
。
ず
っ と
向
こう 側 が 工 場 で す か ら
、
休
憩
中で
も
、
工場の
す
べ て が
窓越
しに
見
え ま
す
。
写真
5
は 工 場の内 部 風 景です
。
私どもの家 具工場は
、
仕 事
が 集
中し た時に は み んな が 協 同 して作 業 分 担 を します。 し か し
、
普
段
は
.
.
.
・
人
一
人の ス タッ フが
自
分の作 業 台を持っ ていまし て
、
そ
れ ぞ れ の
能 力
にあっ た 椅
子
だとかテ
ー
ブルを担 当し
、
基本 的に
は
.
一
入
一
人 違 う
作
業 を してお り ま す
。
冬 季
に
暖 房
を ど
う
するか とい
う
こと を 悩 み
ま
した。
私
ど
も
は
本 を削 り込
ん で
家 具
を
作
っ てい
ま す か ら、
例え
ばスチ
ー
ム
を
上
か ら 工場 内に 這 わ せま す と
、
そこ の部 分 だ け がど
う
して
も
乾 燥
14SPECIAL
亅SSUEOF JSSD Vol
.
3 NQ
.
1 1995 デ サ
.
イ ン学研 究特集 号
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Japanese
Soolety for the Solenoe of
Deslgn
気味
に
な
っ て し
ま
い
、
何とか
一
定
に したい とい
う
こ とで
、
床 暖
房
の
方 式 を
と り
ま
し た。
もう
一
つ ど こにいて も 寒 さ を
感
じ な
い
、
そ
う
い
う
工 場に したいと 思っ た か らです
。
床 暖房
で
す
か ら
温 度 が 上 がる と
、
その
F.
に敷い た木 材は
当
然 なが ら乾 燥し て縮
みま す か ら
、
床
暖房
とフロ
ー
リ ン グとは
相
反し
、
建
築
屋 さ ん に
ちょっ と難 しい とい われまし た
。
しか しコ ンク リ
ー
ト より も
木
の
方
が
ず
っ と
足
に
優
し
く
、
疲
れ
な
い わ
け
で
、
床 板
の問が隙い て
も
い い とい
う
条
件
で
800
坪 ぐ らい床 下 に床 暖 房 を 回 しま し た
。
実
際
に
使
っ て み
ま
す と
、
思っ ていた ほ ど隙 か な く
、
ス タッフに は
大 変 好 評です
。
写 真
6
は 工
場
の
2
階の
約
250
坪 ぐ
らいの ショ ウル
ー
ム で
、
そこ
に
私
ど もの
作
っ た
商 品
を
陳
列し て お りま
す
。 材
料
は
、
基 本 的 に
道
産 材のナラ で
、
黒い 材
料
は ア メ リ カン
・
ウォ
ー
ルナッ トで
写 真2 工場 外観
写 真
3
エ ン トラン ス
写 真4 事務 所 内 景
写 真5 工場 内景
写 真
6
工場 内ショ
ー
ル
ー
ム
垂
碧
島
蘿
繋
/ 噌
1
響
驚
:
・
髄
禦 斬
羅
Vff融
龕
母 融讃融
写 真7 ダ イニ ングテ
ー
ブル
璽
簿
}
蕊 懿
’
議
あ
デ ザ イン学 研 究特 集 号 SPECIAL ISSUE OF JSSD
Vo」
.
3 No
.
1 199515
N工 工
一
Eleotronlo
Llbrary
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Japanese
Sooiety for the Soienoe of
Design
す
。 その
黒
さと
白木
の
白
さ が
う
ま く
対
比 させて商 品 を作っ て お
り
、
色
をか
けず
、
素材
その もの を 強
調
し た 商 品 を作っ てい ま
す
。
このチェ ス ト は
、
ウォ
ー
ルナ ッ ト
、
カエ デ
、
チェ リ
ー、
ナ
ラの木 などの素 材を組み合わ せ てい ま
す
。 端
材
を小 さなク ラ フ
ト商 品にし
、
引 き出 し な ど に し てい ま す
。
中を
機
械でえ ぐっ
て
、
い ろ んな もの が入 ります。 そこ で ど こ に入れ た か分から な
くな り
、
探
す と き は 大 変 イライ ラす るとい
う
こ と で
「
イ ラ イ ラ
ボック ス
」
と名 付 け ま し た ら大 変
好
評 で した。
これ は柾 目の材 料 を
使
っ た 北 欧のデ ザ イ ナ
ー
の
椅
子です、
座
が大 変
低
く
、
見た 目 は デザ イン っ ぽい の で す が
、
座 りや
す く
、
や は り北 欧の方は椅 子の生 活 が 長いだけ あっ て
、
デザイン の 取
り
組
み方 が 形 だ けでな く座 り心 地 も しっ か りし て おり
、
感 心し
まし た
。
図7は
、
当
社の代 表 的 な 製 品です
。
道 産のナラを主 材 料
とし
、
無垢 材
を
3
枚
に
矧 ぎ合
わ せて
作
っ た ダ イニ ングテ
ー
ブル
で
す
。
縁
は
皮 を磨 き
だ して
、
よ
り自然
を
強 調
してお
り
ま
す
。
他
の箇 所 は あ ま り自 然 を 強 調 し
ま
すと民
芸
っ ぼ
くな り
ま
す
の で
、
少 しシ ンプルなデザ インとし
、
あ
ま
りごちゃ ご
ち
ゃ しない
す
っ
き
り と した
感
じ で
作 り
ま した。 これ も 道 産
材
の ミズ ナ ラ を
使
用
した ボ
ー
ドで
、
塗装
も全
部
オ イル
仕
上 げ と し
、
な るべ
く木の
味
を
殺 さ ない よ
う
にし ま した。
当 地は北 海 道の山
奥
で
す
が
、
自然
を
利用
した
働
く
自
分 た ちの
空 間 を大 事にする こ と が肝 要だ と思い ま す。 そ の
点
、
木
材
業 界
は ど ち ら かとい い ま すと他の
業
界より
も
遅れ てい る と思 い
ま
す。
昨 今 自然 環境
がい ろ いろ語 られて い る中で
、
わ れ わ れ は
自
然
をモチ
ー
フと した 家
具
を作っ ている わけです
。
し た がっ て
作
り手
が もっ と豊 かになっ て
、
豊 か な 環 境の中 で 作る
自
分たち
も
豊か さ を
表
に出 し た 商 品 を作 ら な け れ ばいけ ない。 そ
う
でな
かっ た ら
、
何
百
年
も か かっ て育っ た 木 材 を
、
た か が80
年 ぐ
らい
の
寿 命
の人
間
が 切 り刻んのは 間 違っ てい る。
も
っ と
自然
を
大事
に しなが ら
、
作り
手
も
自然 環境
に十 分 恵 ま れ な が ら もの
を
作っ
ていかな けれ ば な らない
、
と
感
じ てお り ま す
。
わ が 社の ア ピ
ー
ル の方が
多
かっ た よ
う
な
気
がい た しま
す
が
、
い
ず
れにい た し ま
して も、
環 境
のい い所でやっ と仕
事
が で きてい る とい
う
こと を
みな さん にお
伝
え したい と思っ た 次 第で ご
ざ
い
ま
す。
曙
、
露
.
ド
評
瀞
冶
夢
攣
漉
輿
武
睾
塗
‘
馨
ぎ
人
に
や さ
し
く
、
地 球 環
境
と
調
和
した
、
都 市
の
緑 と木
の
デ ザ イ
ン
高 山 啓
子
ヶ イ高 山 プラ ン ナ
ー
ズ 主 宰
私
がやっ てお りま
す
分 野 はラン ドスケ
ー
プ
、
都 市レベ ルある
い は地 域レ ベ ル まで
、
か な りス ケ
ー
ル の
大
き な 空
間
のプ ランニ
ング までを
対 象
と してお
り
ま す
。
今
回
、
デ ザ イン学 会 家 具
・
木
工研
究 部会
主
催
のこの
会
に
出席
させてい
た だ くこと とな り ま し
た が
、
私
が
今
こ こ で
提示
したい と
思
ってお り ま
す
のは
、
地
球
規
模での 環 境 問 題が
様
々 な レベ ルで 研 究
、
議 論さ れ てい る 現在
、
私 達の身 近な 生活空間
あ
るい は
行 動
の 中 で どの ようにそ れ を と
らえ
、
デ ザ イ ン に反 映さ せ てい
くか が
、
デザ イン研 究の
一
.
・
つ の
重
要
な 課 題であろう と
考
え られ る点につ い て です
。
〈地
球 環境 問題
及 び
都 市環 境
問 題 と
緑
〉
最 近
、
地
球
の温
暖 化
に
代 表
される地
球 規模
の
環 境
悪
化
が 懸 念
さ れ てい
ま
す
。
温
暖化
の原
因
の
一
つで
あ
る 二
酸化 炭 素
は
、
人
間
に よっ て
毎 年約
60
億
トン
排
出 されてい
ま
す が
、
これは例
え
ば
火
山 活 動に よっ て排 出さ れ る量の
200
〜
300
倍にあ たると考
え
られ
ま す。 こ の ま ま の 状
態
が
続
く と
、
2025
年に は約
1
℃
、
21
世 紀 中
に は約
3
℃ も気 温が 上昇 する といわ れ てい ま す
。
また
.
大 気 中の
二
酸化 濃 度
は
、
産
業
革
命以 前
には
約
280ppm
で
あ
っ たのが
、
約
150
年後
の
現在
350ppm
ま で 上 が り
、
150
年
間に
25
%
も
アッ プ して
いる ことに
な り
ま
す
。 こ の
温 暖化
につ いて は
、
む ろ ん 二
酸 化 炭
素だけが原 因で はありませ ん し
、
実
際に
自
分 達の暮 しと どこ ま
で結び付 くか は ま だ
検 討
さ れ ている
段
階です が
、
様
々 な 形での
環
境変 化
、
例 えば海 面の上昇
、
集 中
豪
雨
、
土
壌 水
分の減
少
な ど
を
も
た ら
す
ことが 心 配 され て お り
、
対
応
が
急
が れ てい
ます
。
1992
年
6
月
に
、
「
環境
と
開発
に 関 す る国 連
会
議
」
が 開
催
され
、
こ こに おいて154ヶ国 と
EC
とによ
り気
候
変動 枠組条
約 が
締 結
さ
れま し た
。
ま た
、
環
境
と開 発 に 関
す
る リオデジャネ イロ 宣
言
で
は
、
こ れを
具体
的に支 える行 動 計 画として ア ゼンダ
計画
とい
う
もの が作ら れ てい ま
す
。 こういっ た 地 球 規 模
、
あるい は国 相互
間の動
き
の中で
、
国
内
、
自
治体
、
ま た 私 達の生 活 レベ
ルで も環
境 保全
に早 急に取 り
組
むことが
求
められ てお り
、
最 近 その動 き
が
各 所
で
大 き く進 屋
しつ つ
あ り
ま
す
。
こ こで
、
地 球 温 暖
化
など の環
境 変化
が
実 際
に
私達
の生
活
に
影
響 を 及 ぼ すのか
、
身
近 な 例で
考 え
て み たい と
思
いま
す
。
東 京の水 資 源は
、
現 在 利
根
川
流
域が80%を
占
め てい ま す
。
利
根 川とい
う
のは群
馬
県の
奥
の
方
で
す
か ら
、
東京
か ら百
数
十 キロ
も離れてお り
、
本 来は東 京は
多
摩川 流域や荒川 流域か ら 取水 し
な けれ ばなら ない に もか か わ ら
ず
、
は る か遠 くに水 源 を 頼っ て
いる とい
う
こ と に な り ま
す
。
こ れ は
利
根川上 流に
.
雨 が 降 ら ない
と東 京は渇 水になる
、
つ ま
り利 根
川 上流 部の
降
雨 特 性の変 化 が
東京
の死
命
を制 す る とい
う状
況 に
もな
るわ
け
で
す
。
水
の
問題
は
、
さ らには 生 物 相の変 化の問 題として
も大 き く取
り
上
げ ら
れて
き
てい ま
す
.
1988
年
の ウ ィル ソンの報 告 による
と
、
地 球上 に現 在生
息
し てい る 坐物の
種
数は知 られているもの
だ けで約150
〜
170万 種
、
調
査
さ れ てい
ない
種
も含め ると
500
〜
3000
万
種
に も上る だ ろ
う
といわれ ていま
す
。
これ らの相 は
、
年
間
の
気
温
変
化
、
二
酸
化 炭 素の
濃
度 変
化
そ の
他
の
環境
変 化に よっ
て
大 き く
生
態 系
に
影 響
を
受
け る で あ ろ
う
と
考 え
られ
ます
。
この
様 な状 況
下 にあっ て
、
私 達に何 が で きるかとい っ たとこ
ろか
ら都市
づ
く り
へ の
取
り
組
み を
考 え
てい
き
たい と思い
ます
。
〈緑 がヒ
ー
トア イ ラン ド
化
を や わ らげる 〉
日常
、
東 京 などの大 都
市
圏で は
車
の
排 気
ガスや暖 房 その他 に
よる
熱
が
排
出 され
、
こ れらに よ
り都 市
の ヒ
ー
トアイラン ド現 象
が
引 き起
こ さ れてい ま
す
。
ヒ
ー
ト ア イ ラ ン ドとは
、
ペ リ
ー
が
1950
年
代 に
都 市
の中
心 部
が
非常
に
高温
にな る
現
象 を発 見 して
名
付
け た わ けです。
例 え ば
、
大
規 模 なシ ョ ッピングセ ン タ
ー
な
どの
周 囲
は
、
よ く
16SPECIAL ISSUEOF JSSD VoL 3 No
.
1 1995 デザイン学研究 特集号