執筆者一覧(紀要48号)-執筆順-
國 學 院 大 學 名 誉 教 授井上 順孝
中 央 学 術 研 究 所 研 究 員綿貫 丈雄
宗教情報リサーチセンター研究員藤井 修平
筑波大学大学院単位取得退学兼子 直也
中 央 学 術 研 究 所 研 究 員出野 尚紀
北 海 道 大 学 大 学 院 メ デ ィ ア ・コミュニケーション研究院准教授天田 顕徳
発 行 者 川本貢市 発 行 日 令和元年11月15日 発 行 所 中央学術研究所 東京都杉並区和田1 2 1 TEL 03(3382)5687 FAX 03(3381)9771 印刷・製本 タナカ印刷㈱ Bulletin of Chuo Academic Research Institute No.482019 非売品 URL:http://www.cari.ne.jp/ 編集後記 『中央学術研究所紀要』48号をお届けいたします。 井上順孝先生からは、21世紀に西欧を中心に広がりを見せている認知宗教学的研究の立場から、葬 送儀礼が多様に変容している現代においても尚、宗教的要素の濃いものとして社会的・文化的に継 承されている理由について考察し、葬儀の背後にある宗教的シナリオに大きな変化が見受けられな いことをご指摘いただきました。藤井修平先生には、「西洋における禅の広がりの様相」を概括的に まとめた前業績を踏まえ、本稿ではその禅を中心に仏教は西洋でいかに受容され、どのような変貌 を遂げるに至ったかについての考察をしていただきました。兼子直也先生には、インド諸思想のな かで議論されてきた直接知覚(pratyaks4a)の無分別・有分別いかんの問題について、ジャイナ教徒か らの仏教徒への論難を仏教徒がどのように応酬しているか、『真理綱要』第17章を中心にその論駁の 様相を明らかにしていただきました。天田顕徳先生には、昨今の修験道情報ブームのなかで、日本 の文化として国際的に認知度を増した修験道について、改めて欧米に向けた案内書として、修験道 認識が歴史的に非常に例外的な状況にあることをそのイメージの変遷を辿りながら示していただき ました。 なお、当研究所の「年度事業報告」の概要は、所報『CANDANA』278号(2019年7月)に掲載し ておりますので、そちらをご覧いただければと存じます。 お読みいただいた読者諸氏に感謝を申し上げますと共に、忌憚のないご意見ご感想を賜りました ら、幸甚でございます。今後とも何卒ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。 (中)