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アクセス予測を利用したHPC向け省電力・高速階層ストレージの性能向上のための負荷分散アルゴリズムに関する検討

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 73 回全国大会. 3A-2. アクセス予測を利用した HPC 向け省電力・高速階層ストレージの 性能向上のための負荷分散アルゴリズムに関する検討 黒川大樹†. 藤本和久†. 東北大学 電気通信研究所†. 赤池洋俊‡. 三浦健司†. 村岡裕明†. (株)日立製作所 システム開発研究所‡. 1. はじめに 近年、ユーザが扱うデータ量が増大したこと により、データセンタ内でのストレージが占め る 電 力 消 費 が 増 加 し て い る 。これまでにも、 MAID[1]や Storage tiering といったストレージの省 電力化技術に関する研究がなされてきたが、そ れらの手法は電力消費と応答性能がトレード・ オフの関係になっていた。このことは現在のデ ータセンタへの高速性の要求の解決方法として は不十分であり、このことから従来の手法はア ーカイブなどの限られた用途での使用にとどま っていた。そこで、我々はストレージシステム において、データセンタで要求される応答時間 や転送速度を維持したまま消費電力の削減を実 現する新たな手法として、アクセス予測を利用 した階層ストレージの階層管理方式を提案して いる[2]。. しかし、ジョブがアクセスするファイルはラ ンダムであり、ファイルサービス専用サーバと し て 複 数 台 用 意 さ れ て い る Network Atached Storage(NAS)の中で特定のものだけに負荷が集中 し、ファイルサービスの低下を招くことが懸念 されていた。そのため、ジョブスケジューラと 連携し、ジョブの情報を利用することにより、 ジョブ実行前に予め NAS ノードに対するアクセ ス負荷を分散して割り当てるアルゴリズムを作 成し、シミュレーションでその効果を検証した。. 2. 提案手法と検証目的 提案手法と検証目的 提案手法のシステムの概略図を Fig. 1 に示す。 高速にデータ転送を行えるオンラインストレー ジ(以下、OL)と低消費電力なニアラインストレ ージ(以下、NL)において階層構造を構成し、2 つ のストレージ間でファイル配置の制御や NL の電 源制御を適宜行うことにより高速・大容量かつ 低消費電力なシステムを実現する。全てのデー タは予め、NL に保存しておき、ジョブが投入さ れキューに並び始めてから、実行されるまでの 待ち時間 Tw を利用し、予めジョブがアクセスす るファイルを NL から OL へコピーすることによ り、ジョブはデータファイルの高速な読み出し が可能になる。 Tw はジョブの投入間隔と実行時 間の分布を考えることにより、理論式を用いて 見積もることができる。これまで、提案手法に 関して待ち行列理論に基づく確率的検証がなさ れてきた [3]。この方式を用いると 1PB クラスの システムを想定した場合、従来の 50%程度の電 力で稼働できることが示されている[2]。. Fig. 1 提案手法のシステムの概略図. Investigation of load-balancing algorithm in high-speed and mass storage systems for HPC systems with access prediction †Hiroki Kurokawa, Kazuhisa Fujimoto, Kenji Miura, Hiroaki Muraoka, RIEC, Tohoku University. ‡Hirotoshi Akaike, Systems Development Laboratory, Hitachi, Ltd.. Fig. 2 提案アルゴリズムの模式図. 1-3. Copyright 2011 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 73 回全国大会. 3. 負荷分散手法 負荷を分散させるアルゴリズムとして、検討し た方式の模式図を Fig. 2 に示す。この方式では、 ジョブスケジューラ内で待機中のジョブが所定 の順番になったときに、そのジョブより前に並 んでいる任意の n 個のジョブの NAS アクセス負 荷を計算し、当該ジョブのアクセス先の NAS ノ ード負荷が閾値を超えている場合、他の NAS ノ ードの中で最も負荷の低い NAS ノードにアクセ スするように設定する。ジョブ投入時にジョブ スケジューラ内のジョブが m 個(m<n)の場合は 1 ~m-1 番目の負荷を計算し、同様の操作を行う。 検証では、イベント駆動型シミュレータである Hyperformix 社、WorkBench5.3 を使用した。ジョ ブの投入間隔と実行時間は超指数分布に従うと した[4]。超指数分布とは確率密度関数が複数の独 立なアーラン分布の重ねあわせで表される超ア ーラン分布の最も簡単な場合であり、複数の独 立な指数分布の重ね合せで表される。このうち、 ジョブの投入間隔は到着率の大きい指数分布に 従う時間帯と到着率が小さい指数分布に従う時 間帯を重ねあわせた超指数分布とした[5]。また、 アクセス負荷を計算するジョブ数 n は 12、NAS の台数は 2 台、CPU 数は 12、1 つのジョブは実 行のために 1 つの CPU を占有するという条件を 想定した。この条件のもとでジョブの投入と実 行をシミュレートし、2 台の NAS ノードの負荷 を、アクセス負荷の分散を行わない場合と、ア ルゴリズムを実装し、負荷分散を行った場合で 比較した。. [3] 岡田尚也, 藤本和久, 赤池洋俊, 三浦健司, 村岡裕明“アクセス予測を利用した HPC 向け高 速大容量階層ストレージの階層管理方式の予測 精度向上手法に関する検討”, FIT2009, ‘09 [4] J. Jann, P. Pattnaik, H. Franke, et al,“Modeling of Workload in MPPs”, LNCS, Vol1291/1997, pp.95116, 2006. [5]黒川大樹, 藤本和久, 赤池洋俊, 三浦健司, 村岡 裕明, “Analysis of probabilistic distribution about job arrival interval and execution interval in high performance computing”, 電気関係学会東北支部連 合大会 講演論文集, pp.2, 2010. Fig. 3 NAS1 の負荷状態. 4. 検証結果 アルゴリズム実装前と実装後の 2 台の NAS の 負荷を経過時間で表した結果をそれぞれ Fig. 3,4 に示す。CPU 数が 12、NAS 台数が 2 台であるこ とから、一方の NAS ノードに 7 以上の負荷がか かっている場合負荷が偏っていると言える。負 荷分散アルゴリズムを実装する前では負荷が偏 っている時間帯が存在していたが、アルゴリズ ム実装後は負荷が分散されていることが確認で きる。. 謝辞 本研究の一部は、文部科学省による次世代 IT 基盤構築のための研究開発「高機能・低消費電 力スピンデバイス基盤技術の開発」の援助を得 て行いました。ここに謝意を表します。. Fig. 4 NAS2 の負荷状態. 参考文献 [1] Dennis C, Dirk G, “Massive Arrays of Idle Disks for Storage Archives”, Univ. of Colorado, Boulder, July 26, 2002. [2] Kazuhisa Fujimoto, Hirotoshi Akaike, Naoya Okada, Kenji Miura, Hiroaki Muraoka, “ Poweraware Proactive Storage-tiering Management for High-speed Tiered-storage Systems”, Sustain IT '10. 1-4. Copyright 2011 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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Fig. 4 NAS2 の負荷状態

参照

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