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大学統合に伴う情報処理センターの統合とネットワークの統合について

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(1)社団法人 情報処理学会 研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 2004−DSM−32 (9) 2004/3/29. 大学統合に伴う情報処理センターの統合と ネット ワークの統合について 藤村 直美 、堀 良彰  、平山 善一. . 九州芸術工科大学と九州大学は平成  年  月 日付で統合し,九州芸術工科大学は新しい九州大学の一 部となった.これに伴って, ,九州芸術工科大学の学内ネットワークを九州大学の学内ネットワークに統合 する作業を行った.具体的には, アドレスの変更,ド メイン名の変更,キャンパス間接続の高速化であ る.また, ,九州芸術工科大学情報処理センターを九州大学情報基盤センター大橋分室として統合し ,関 連する学内規則の整備を行った.ここでは大学の統合に伴って行った作業内容,手順,問題点,およびそ の後の経緯などについて報告する..     

(2)          

(3)

(4)     

(5)           

(6)     

(7)   . .    

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(34) . . センター大橋分室として統合するための作業内容. はじめに. と問題点,およびその後の経緯などについて報告 九州芸術工科大学( 芸工大と略す)と九州大学. ( 九大と略す)は平成  年  月. 芸工大は新しい九州大学の一部となった.これに 伴って,芸工大の学内ネットワークを平成  年 % 月  日 &土)から ' 日(火)にかけて,九大の学 内ネットワークに統合する作業を行った.具体的に は, アドレスの変更,ド メイン名の変更,キャ ンパス間接続の高速化である. また,芸工大情報処理センターを九大情報基盤 センター大橋分室として統合し ,関連する学内規 則の整備を行った.ここでは今回の統合に際して, ネットワークの統合に関連した基本方針,作業内 容,問題点,および情報処理センターを情報基盤 ½ 九州大学大学院芸術工学研究院、. 

(35)     . ¾ 九州大学大学院システム情報科学研究院、.                 ¿ 九州大学大学院芸術工学府、. する.. 日付で統合し ,. . 大学の統合の体制と基本方針 芸工大と九大の統合について,新聞発表など の. いわゆるメディアへの発表は  年  月  日(金) に行われた.大学全体の統合についての基本的な枠 組みとして,基本方針は統合協議会が決定し,下部 組織として ( つの検討分科会( 管理運営体制,教 育体制,研究体制,事務体制)が設置され ,それ ぞれの担当分野の詳細について議論を行う体制が 取られた..  年  月  日に開催された第  回統合協議 会において,九大と芸工大の統合に関して了解さ れた事項のうちで,情報処理センターに関連する ものは次の通りである.まず,統合後のキャンパ スの名称は、 「大橋キャンパス」とすることになっ.  . 

(36)     . −49−.

(37) 回数 第. 年月 回. 第回 第回 第(回 第回 第'回. 表 ) 九大と芸工大のセンター間の打ち合わせ 概要.  年  月  日  年  月  日  年 * 月 日  年 * 月  日  年 . 月 . 日  年 . 月  日. 統合後の運用方針について 検討項目の分類,整理,確認 システムの連携,分室,+,- の分解点,ネットワーク切り替え作業 大橋分室関係規則 文部科学省との交渉の結果,これまでのまとめ 規則,システム更新,予算,物品管理,!!! ページ. た.学内共同教育研究施設等の管理・運営について. 次に示すような満たすべき条件があがった.. は、 「 &(/ 情報処理センターは,九州大学情報基盤. ¯ 国立学校設置法によれば  年 . 月  日 現在で芸工大に在籍している学生が存続する 限りは,芸工大は存続する.したがって芸工 大としての,!!! サーバ,学生用メール サーバなどを運用する必要がある.. センターの大橋分室として位置付ける. 」とされた. また、芸工大の学生については, 「 芸工大生と九大 生は同等に扱う」という基本方針も確認された. しかしながらど の検討分科会においてもネット ワークの統合と情報処理センターの統合について. ¯ 統合後の九大大学院芸術工学研究院・芸術 工学府・芸術工学部としてのメールサーバや !!! サーバを運用する必要がある.. は具体的には議論されず,統合を決断された吉田 学長と後任の瀧山学長から情報処理センター長に 一任された形になった.そのため平成 . 年. 月か. ら情報処理センター長を担当していた藤村は,通. ¯ 芸工大としても,また九大大学院芸術工学研 究院・芸術工学府・芸術工学部としても,固 有な情報処理サービ スが必要である.. 常は最大でも  年を  期の ( 年で終了するはずの 任期が延びて,大学の統合完了まで,ほぼ ' 年間 にわたってセンター長を担当することとなった.. クを九大のネットワークの一部に組み込むことに. ¯ 芸工大生と九大生を同等に扱うということか ら,芸工大の学生が九大箱崎キャンパスなど でも教育用の計算機を使用できる,逆に九大 生が大橋キャンパスでも情報処理センターの 教育用計算機を使用できる体制を整備する必 要がある.. ついて,本格的な議論を始めたのは,情報処理セ. 最初の三項目については,情報基盤センターは. . センター統合の体制と前提条件 実際に情報処理センターを九大情報基盤センター. 大橋分室として統合し ,芸工大の学内ネットワー. ンター内では  年 . 月  日のセンター会議か らで,合計 . 回の会合を行った.芸工大における 打ち合わせでは情報処理センターの関係者 * 名が 関わったが ,九大との打ち合わせにはその中の ( 名が臨んだ.. のサービスを行わないという立場があり,大橋キャ ンパスとして,別途対応を考える必要があった. 今回の大学統合に際して,実際に運用している ネットワークをど うするかが一番大きな問題であ. 九大との打ち合わせでは,情報基盤センターか ら管理運用班として ' 名,総務班として  名,全部 で. 全国共同利用の組織であり,学内組織に対する個別. り,情報処理センターとして次の点については早 い時期から決断をしていた.. 名が参加した.これらのメンバーで,九大情. 報基盤センターとの打ち合わせは表. に示すよう. に  年  月から,合計 ' 回の打ち合わせを行っ た.またこれ以外にも,メーリング リストを作成 し ,会議の前と後の連絡・調整を行った. 芸工大情報処理センターを情報基盤センター大 橋分室として統合するに当たって,検討した結果,.  −50−. ¯ キャンパス間接続は九大の他のキャンパスと 同等以上の帯域を確保する ¯ 大橋地区の  アドレ スは芸工大の  ' % 0 から九大の     の一部に移行 する.

(38) ¯ ド メイン名は $ 1

(39)   2# から  

(40) . $ 1  2# に移行する また教養教育を芸術工学部の学生も含めて六本 松キャンパスで行い, 年生では週に一日だけ大橋 キャンパスに授業を受けに来ることから,計算機 の利用についてはそれなりの対応を考えないとい けない.. たが,これについては情報処理センターとしての 判断で断行することにした. アドレスの全面変 更はインターネットに接続して以来,これで  回 目で,利用者にもある程度の慣れがあるという判 断もあった. ド メイン名については「 芸術工学」を表す適当 な名前ということで,サブド メイン名を  

(41)  と し 、全体としては  

(42)  $ 1  2# とするこ とを企画運営委員会に提案し, 年  月の企画 運営委員会で承認してもらっていた.なお,芸工. ネット ワークの統合. . 大の学生については,国立学校設置法の定めでは,. キャンパス間接続. 九大はキャンパス間を,ダークファイバーを借 り上げて,両端に !3 装置を設置し, 4# で 接続するように  年  月に変更した.芸工大も それまで ,53 メガ リンクの ((3# の線で大橋 地区と箱崎地区を結んでいたが,これを機会に他 地区と同様にダークファイバーによる 4# に前.  年 . 月  日現在で芸工大に在籍する学生が存 続する限りは芸工大も存続することから,教職員 のメールアドレスは九大(  

(43)  $ 1  2# ) に変わっても,既に在籍している学生はそのまま芸 工大生(  $ 1

(44)   2# または " $ 1

(45)   2# )であることから,ド メインの二重運用を 行うことになる.. 倒しで移行することにした..   アド レスの統合. 移行はできるだけ早い時期が良いという判断で, 平成  年  月末に大橋地区と箱崎地区を ((3# の ,53 メガリンクからダークファイバーの 4# に更新した.これによって九大の他のキャンパス との接続と同じ 通信速度になった.また料金も年 額 %* 万円弱から ** 万円まで下がった. 今回導入した !3 装置は 4# の回線を  回 線確保できる装置で, 回線を教育研究用ネット ワークに,別の. 回線をキャンパス間通信用の . 電話を含めた事務用ネットワークに使用した.その 後,平成 ' 年 月になって、!3 装置の ポー トが故障し ,事務系ネットワークの接続が不調に なった.九大は保守契約を認めず,故障の都度,修 理を依頼する体制であるために,完全回復に  週 間以上を要するという問題が発生した..  アドレスの変更については,九大側と調整した 結果,九大側がキャンパス移転のために  アドレス を整理しており,都合良くクラス 7 ' 個相当の空き が取れることから, アドレスを  ' % 0 から    0 に移行できることになった.と ころで,芸工大では学科単位で 8+,- を構成して おり, 学科にクラス 7 個相当の固定  アドレ スを割り当てていた.しかしながら計算機の増加 が激しく,間もなく固定  アドレスが不足する見 通しの学科があった.この機会に  アドレスの割 り当て方針を,従来のすべて固定  アドレスから, 可能なものは 97 による動的割り当て,それ以 外は固定  アドレスを割り当てるように変更する ことにした..   アドレスとド メイン名.  ド メイン名の統合.  基本方針. 今回の統合では,統合の作業と実際の統合の日.  アドレスについては, アドレスによるアク セス制御( オンラインジャーナル,学内限定の情 報,機能)を考慮すると,九大が使用しているクラ ス 6 アドレ ス     の一部に芸工大が使用し ている  アドレスを変更しないと,九大のネット ワークに統合したとは言えない.学内の一部には 変更しなくても良いのではないかという声もあっ. 時にずれがあることや利用者の利便性を考慮して, 当面は メールは新旧両方のアドレスで利用できる ようにした.しかしながら一部の職員が切り替えと 同時に新しいメールアドレスを使用する例も見られ た.これは予め予想しており,% 月末の切り替え時 には外部に出ていくメールの差し出し人のアドレス は強制的に $ 1

(46)   2# に変更するようにして.  −51−.

(47) 運用し ,  月. 日以降はすべての外部に出て行く. メールの差出人アドレスを  

(48)  $ 1  2# に変更するようにした. 計算機名については,これまで歴史的な経緯か ら学科相当のサブド メイン名をつけていない計算 機( 例えば " $ 1

(49)   2# )があったが, 今回はド メイン名が $ 1

(50)   2# から  

(51) . $ 1  2# に根本的に変わることから,すべて のマシンに学科相当のサブド メインをつけるように 方針を変更した.したがって例えば," $ :

(52)   2# は正しくは " 

(53)   

(54)  $ :  2# になる.. . 作業の日程と内容. ネットワークの統合作業の日程調整は,. 月から  月にかけて統合に関連した様々なイベントなど が予定されており,  月 日前後には作業を行え ない.検討した結果,毎年行われる電気保安協会 の定期点検を % 月 ( 日( 日)に設定してもらうこ とで,% 月  日( 土)から ' 日(火)に実施する ことにした.全学停電にこだわったのは, アド レ スの切り替えに伴って,すべての計算機が停止 することが重要であったからである. % 月  日( 土)は情報処理センターを閉館にし て,主に教育用パソコン関連の設定変更を行った. ( 日( 日)は午前中に情報処理センターの電気の 保安点検を終了してもらい,停電中に寿命が来てい た無停電電源装置のバッテリ交換などを行い,午後 からメール,!!!,ニュースなどの -; サー バ,-< サーバの設定変更と動作確認などを行っ た. 日( 月)は  アドレ スの割り当てに設計 ミスがあったことから,一部の  アドレスを再設 定する必要が生じ,その作業を行った.また -< サーバの !

(55)  関連の設定,ソフトウェアのラ イセンスの再設定など も行った.' 日( 火)はウ イルスバスタの設定変更と動作確認,クライアン ト 7 の電源制御関連の設定変更を行い,残りは 予備時間とした. 基幹ネットワークの設定変更と対外接続の切り 替えは ( 日の午後(  時頃)に完了したので,建 前としては,一般利用者は ' 日( 火)から各人の 計算機の設定を変更することになっていたが,学 内の計算機は  アドレスを変更すると外部と通信 可能な状態になった.. . 問題点. これまで芸工大では独自にクラス 7 ' 個の  ア ドレスを使用していた.今回, アドレスを九大 の  アドレスの一部に変更したことで,九大の方 針として  アドレスのクラス 7 相当一つ分につ き,年間で  万円( 合計で ' 万円)の使用料を 支払う必要があり,今回の統合に伴って経常経費 として新規の負担が発生した..  アドレ スの割り当て方針を 97 を使用す るように変更した結果, アドレスの不足は回避 できる見通しがたった.しかしながら,実際にネッ トワークを統合した結果,設定が不適切な 97 サーバが多数あり,これらがプライベートアドレ スを勝手に配布するために通信できない計算機が いくつかの学科で続出した.この問題は  年  月末現在で,ほぼ収まっており、その後はほとん ど 問題になっていない。ただし 事情の分からない 教官が 97 サーバを不用意に接続することで, 今後も問題が発生する可能性は残されている. さらに引き続き古い  アドレスを使用している 計算機がかなりの台数存在している.これは # サーバや !

(56)  におけるネットワークプリンタ の設定などで古いものが残っているためである. アドレ ス関係の設定を正し く変更したはずの計算 機で古い  アドレスを使用する例があり,手ごわ い問題になっている. すべての計算機にサブド メインをつけるという 基本方針の変更を理解していない利用者が,例え ば " $ 1

(57)   2# は正しくは " 

(58)   

(59)  $ 1  2# になったが,"  

(60) . $ :  2# だろうと推測してアクセスすると エラーになるという問題が発生している.またホー ムページを個人の計算機で立ち上げている利用者 には,マシン名 $ :

(61)   2# という初期の形 式の計算機名を使っている利用者が多かったため, 公式ホームページの中に含まれている,一括変更 を行った個人のホームページの =+ に不整合(マ シン名 サブド メイン名  

(62)  $ 1  2# で はなく,マシン名  

(63)  $ 1  2# になって いる)が起こって,正常に表示されないという問 題も発生した.. ( −52−.

(64) !. 組織の統合. が多数あるが,これらは九大の教育用システムに はないものであることから,調整が時間的に難し. 相方の打ち合わせで組織や運用に関連して調整. いだろうと判断し ,別々に仕様を策定することに. が必要だと認識された重要な項目について個別に. して、文部科学省に了解を得た.その後、仕様を. 概要を述べる.. 検討しつつ、両者で調整し 、レンタル期間を ( 年. . にすること、ファイルサーバを芸工大側で負担す るなどの協調を行うことで話が進んでいる。. 職員の配置先. 情報処理センターという組織自体が統合でなく なること,引き続き大橋キャンパスの計算機やネッ. . ネット ワークの責任分解点. トワークの管理・運営を行わなければならないこ. 大橋キャンパス内のネットワークを一つの +,-. とから,統合を機会に新し く作られる芸術工学府. として九大の学内 +,- に接続したので,責任分解. デザイン基盤センターに情報基盤室を追加し ,こ. 点を箱崎キャンパスとの接続のための芸工大側の. こに技術系職員を配属することとした.情報処理. !3 装置にした.. センターには事務系職員として情報処理係の職員.  名がいたが,事務系職員は大学全体で '% 名から ( 名に半減し,情報処理センターに配置される事 務系職員はゼロになった.. . . 保守,障害対応. 保守についてはこれまで通り継続することになっ た.保守費用は従来通り大橋キャンパスに配分さ. 買い取り機器とレンタル機器の帰属. れることになっている.ただし 予算が不足してい. 情報処理センターがこれまで管理・運営してき. いことから,実際に故障が発生した時の対応には. るので重要な機器だけしか保守契約に入っていな. た物品( 買い取り,レンタル )の帰属をど う扱う. 以前と同様の不安を残している.. かについて検討を行った.その結果、買い取り物 品を情報基盤室に,レンタル物品を情報基盤セン ターに帰属させることとした.買い取り物品には.  年度の補正予算で購入したメールサーバ  台, ファイルサーバ,!!! サーバなどが含まれてお り,これを情報基盤室の帰属にすれば従来提供し てきたメール、!!! などのサービ スを当面は引 き続き安定して行える.レンタル物品は,主に情 報処理教育に使用されていたパソコンなどが中心 である.ただし 買い取り物品とレンタル物品が全 体としてまとまって機能するシステム構成になっ ていることから,必ずしもすっきり分けられた訳 ではない.. . . 申請書と事務処理. 芸工大でネットワークに接続していた約  台 の計算機を九大に統合したネットワークに接続す るためには本来は九大用の端局設置申請書が必要 である.そのための書類については情報処理セン ターで対応した.また計算機の利用申請について も,統合時点で正式な利用許可が出ているものに ついてはそのまま継続して利用できるようにした. これらの申請手続きは,従来は情報処理センター 長が許可していたが,情報基盤センター長が芸術 工学研究院長に権限を委譲し ,それをさらに情報 基盤室長が許可する形式になったため,書類の形 式,提出方式を情報基盤センターと調整し ,対応. 機器の更新. レンタル物品のレンタル期間を芸工大では  年  月の更新から  年にした.九大の情報基盤セ ンターの教育用システムは  年  月の更新の時 に,当時の文部省の方針でレンタル期間を  年に している.したがって,次回の機種更新の時期が. した. 端局の設置申請を芸工大では紙ベースで行って いたが,大学統合に伴って情報処理センター配属 の事務職員  名がゼロになるため,事務の自動化 を行う必要があり,ネットワークの統合後の端局 申請を !!! のブラウザベースに変更した.. たまたま一緒になる.しかしながら芸工大側が教 育・研究上必要だとして導入しているソフトウェア.  −53−.

(65) . ". 利用者の範囲・制限. 利用者については,これまで芸工大の教職員,学. 外部団体への参加. 芸工大情報処理センターとして参加していた外. 生のみを対象にしていたが,統合に伴って,九大. 部団体がある。検討の結果、国立大学情報処理セ. の教官と学生を対象にする必要が生じた.教職員. ンター協議会については参加を止める,サイエン. については,大橋キャンパスと他キャンパスの教. ティフィックシステム研究会( << 研)と国公立大学. 職員ともに,利用資格に区別はないが,運用上の. センター情報システム研究会( < 研)については. 都合から,申請手続きでは区別することにした.. 九州大学大学院芸術工学府デザイン基盤センター &情報基盤室/ として参加していくことにした.. 学生の利用については, 「 九大の学生と芸工大の 学生が同等の立場にたつ」ことが統合の基本理念 である.芸工大の学生約  名を九大の教育用計 算機システムに追加登録することは可能であるが, 芸工大のシステムに九大の全学生. 万名以上を登. 録することは現実的でない.そこで九大の学生に ついては希望者が大橋分室の計算機の利用を申請 すれば使えるようにした.なお,次期システムで は教育用の計算機システムの認証を統合する予定 である.. . おわりに 今回の九州大学と九州芸術工科大学との統合は,. 理念から考えると芸術に関連した学部がない九州 大学に芸術工学部として芸工大を統合するという ことで,全体としては望ましい構成の大学になる 良い機会であった.しかしながら情報処理センター を情報基盤センターの大橋分室として位置付ける ということについては,当初は良い考えだと思え ていたものが,検討を重ねるにつれて,芸術工学. 利用料金,利用時間. のための独自の情報処理サービ スを提供する組織. 利用料金は,例えばファイル負担金が芸工大では. 36 まで無料, 36 を越える部分については 36 で   円,情報基盤センターでは 36 ま で 36 が  円となっており,( 倍の開きがある. 今回は互いのこれまでの独自性を尊重して,特に 利用料金を統一することはしなかった.また運用形 態も,これまで平日は . 時から  時まで有人で開 館し ,土曜は  時から * 時まで無人で開館して いたが,これらをそのまま継続することになった. 利用負担金については,大橋キャンパスに設置 されている機器の利用分については大橋キャンパ スにおける機器の運営・維持費として充当するこ とで了解されたので,従来通りの運用が可能にな ると考えている.. !. ". の必要性を痛感し ,実は必ずしも最適な解ではな かったかもしれないと感じている.今後の経過を 見守る必要があろう. 統合に関連して行った打ち合わせや作業につい て考えると,情報処理センター内はもちろん,情 報基盤センターとも大変円滑に行われた.ネット ワークの統合については,( 年  月末現在では ほとんどトラブルもなく、全体としては満足のい く結果になった.今回の九州大学と九州芸術工科 大学との統合はネットワークの統合も含めて成功 だったと言えよう.. 謝辞 今回,芸工大情報処理センターを九大情報基盤. 規則の準備. センター大橋分室として統合するために,情報基. 芸工大の情報処理センターを九大情報基盤セン ター大橋分室として統合するための規則を作成し た.当初は分室長をおく予定であったが,検討に つれて必要ないことになり,特に分室長はおかな いことになった.結果的に、大橋分室には情報基 盤センターの関係者はだれもおらず、大橋キャン パスの利害代表者が情報基盤センター内に誰もい. 盤センターのセンター長を始め,多くの教職員の 方々に気持良く協力して頂きました.心から感謝 の意を表します.また  アドレスの変更やド メイ ン名の変更という面倒な作業に協力して頂いた芸 工大の関係者の方々にも感謝します.歴史的な流れ とは言え,今回の極めて円滑に行われた両大学の 統合について,多くの関係者の方々に感謝します.. ないことになった。. ' −54−.

(66)

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