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新宿区の結核患者における治療中断の関連要因とDirectly Observed Therapy の意義

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58 第49巻 日本公衛誌 第1号 平成14年1月15日

新宿区の結核患者における治療中断の関連要因と

DirectlyObserved Therapyの意義

ヌ マ タ クミコ 沼田 久美子 フジタ トシハル 藤田 利治 目的 新宿区登録結核患者について,治療成功者と比べた治療中断者の特徴を検討する。 方法 1996年∼1999年に新宿区新登録の日本人結核患者のうち治療成功と治療中断について,結 核登録カードより得た情報(性別,年齢,婚姻状態,同居者の有無,呼吸器症状の有無,結 核の既往,合併症,飲酒状況,喫煙状況,職業の有無,初診時病型,菌検査,発見方法,受 診の遅れ,診断の遅れ,および入院期間)に関して比較した。 成績 女性の治療中断は2人と極めてわずかであった。男性に限定して検討したところ,治療成 功者と比べた治療中断者の特徴は,婚姻状態が死別・離別,一人暮し,呼吸器症状あり,1 日に3合以上の飲酒,ホームレス,入院期間が2ヵ月未満などであった。ホームレスについ ては,入院期間で顕著な違いが認められ,6ヵ月以上の入院での治療中断の割合は少なく, 30歳未満ではすべてが治療中断となっており,一方,呼吸器症状なしでは治療中断はみられ なかった。ホームレス以外については,婚姻状態が死別・離別ないし不明の者や一人暮しの 者で治療中断が多くみられた。 結論 治療中断リスクが高いことが明らかになったホームレス結桟患者に対して,新宿区では療 養支援の一環として2000年6月より対面して服薬を直接確認する体制(DOT: DirectlyOb-served Therapy)を開始した。ホームレス以外でも,一人暮しでの治療中断が多いことが明 らかになったため,今後このような人々への支援方法も具体的にしていく必要がある。 Key words : 結核,結核治療中断,ホームレス,一人暮し,DOT(対面服薬支援)

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