JSR 新中期経営計画
JSR株式会社
(4185 JP)
代表取締役社長
小柴
満信
(2011年度-2013年度)
当資料に記載の業績予想、見通し及び事業計画につきましては、現時点で入手可能な情報からの判断に基
づいて作成したものであり、様々な不確定要素が内在しております。今後、当社を取り巻く市場の経済情勢等
により実際の業績は、当資料記載のものと異なる可能性があります。
2011年3月11日に発生致しました東日本大震災を受け、当社の生産活動並びに顧客業界は少なからず影響
を受けております。中長期的な観点においての影響は軽微であろうとの判断から、本中期経営計画を予定通り
公表致しますが、今後状況の変化が判明した場合、計画を修正する事に致します。
この度の震災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。皆様の安全と被災地の一日も早い復興
を心よりお祈り申し上げます。
Contents (目次)
Section.1 Targets
Section.2 Strategy
Section.0 Overview
0-2. 前中期計画
“JUMP2010”
の振り返り
0-1. 社長メッセージ
0-3. 新中期計画
“JSR 20i3”の位置付け
1-1. JSR 20i3 フレームワーク
1-2. 収益目標
2-1. 全社戦略
2-2. 石化事業
2-3. ファイン事業
2-4. 戦略事業
2-5. 資源配分
Section.3 Summary
3-1. JSR 20i3 経営戦略まとめ
3-2. Vision Chart (Sunrise)
3
4
5
7
8
11
12
20
26
2-6. コストダウンプロジェクト
E-100 plus
28
29
30
1-3. 収益目標の骨子
9
15
Section.0-1 社長メッセージ
•
2010年度をもって
“JUMP2010”
は終了し、
2011年度より新たな中期経営計画
“JSR 20i3”
が始まりました。
•
“JSR 20i3”
は、
–
2030年の社会・環境分析をベースに2020年のありたい姿を描き、そこへ向けた初期
3年間の経営計
画
です。
–
2020年ビジョン到達の為の
“成長への始動”
と位置付けています。
•
今後10年、20年の世の中は「多様化・多極化」の時代であり、同時に「不確実性・不安定性」の時代と考え
ます。
従い、これらの環境変化をチャンスと捉え、機敏に対応していくことで、当社の企業理念・ビジョン
達成、企業価値増大を目指した航海図が中期経営計画
“JSR 20i3”
になります。
•
“JSR 20i3”
では、石化/ファインから石化/ファイン/戦略の3つの事業構造へ転換し、「多様化」「不確
実性」といった環境変化への対応を進めていきます。
更には3つの事業ポートフォリオをベースに、そこ
へ「環境」と「グローバル起点(世界市場を対象にした展開)」という新たな視点を取り入れて事業(領域)の
拡大、創出を推進していきます。
事業別には、
–
2009年度から進めてきた重点投資の結果として
戦略事業の事業化を加速
させ、第3の収益源に育
成すること、
–
基盤事業(石化・ファイン)において競争力のあるものはグローバルNo.1、No2.を目指し、デファクト化
を図り、
対面業界の成長を上回る事業拡大
を達成すること、に要約されます。
•
“成長への始動”
と位置付ける
“JSR 20i3”
を着実に実行し、
–
第一に、過去ピーク営業利益600億円への回帰を2013年度までに達成し、
–
2015年度にはオリジナルJUMP2010の営業利益目標750億円への到達、
–
2020年に向けて時価総額1兆円企業を目指していきます。
代表取締役社長
0 100 200 300 400 500 600 700 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500
石化
多角化
売上高 (右軸)
Section.0-2 前中期計画
“JUMP2010” の振り返り
2010年度
当初計画
2007年4月
作成
修正計画
2009年4月
作成
実績
売上
石化
2,300
1,900
2,132
多角化
2,700
1,700
1,275
計
5,000
3,600
3,407
営業
利益
計
750
360
391
売上比
15%
10%
11%
ROE
14%
10%
11%
為替
(円/$)
115
95
85
(単位: 億円)
2010年度の営業利益は390億円に達し、成長軌道に回帰したが、現状の事業環境(原油・ナフサ・
モノマー価格高騰と円高)における収益性の一層の向上(過去収益ピークへの回帰)と更なる成長ド
ライバーが必須という課題が明確となった。
営業利益推移(単位:億円)JUMP2010
0 200 400 600 800 1,000 2002 年度 2003 年度 2004 年度 200 5年度 200 6年度 200 7年度 2008 年度 2009 年度 2010 年度 2013 年度 e 2015 年度 e 2020 年度 e 多角化 石化
・
2020年に1,000億円の営業利益を達成する為の第1フェーズ
・
絶え間ない事業創造により再び持続的な成長を遂げていくための“始動”の期間
Section.0-3 新中計
“JSR 20i3” の位置付け
JSRevolution
(2002-2003)
JSRevolutionⅡ
(2004-2006)
JUMP 2010
(2007-2010)
JSR 20i3
(2011-2013)
転換準備
成長への始動
持続的成長
持続的成長
営業利益推移(単位:億円)(2014-2016)
(2017-2020)
マテリアルを通じて価値を創造し、人間社会(人・社会・環境) に貢献します。
Materials Innovation
Materials Innovation
絶え間ない事業創造
時価総額1兆円への到達(目標営業利益1,000億円)
~2020年度
~2015年度
JUMP2010オリジナル計画
(営業利益750億円)への到達
~2013年度
過去ピーク
(営業利益600億円)
への回帰
企業理念
経営方針
2020 ビジョン
企業風土の進化
企業価値の増大
企業理念の下、時代の成長 産業を捉え、グループを挙げ た取組みにより大きく社会貢 献している 戦略性に富む企業として、 それぞれの事業分野で グローバルにデファクト製 品を有している 「自由」と「規律」の文化の 下、多様な人材が環境変 化に対応し新しいやり方に 常に挑戦している事業成長シナリオ
•石化:
グローバルNo.1、2事業群
の確立
•ファイン:
最先端技術市場でのリー
ダーシップ堅持と新興国ボリュー
ムゾーンでのシェア獲得
•戦略:
メディカル/精密材料・加工/
環境・エネルギーの収穫加速
⇒対面業界の成長を上回る事業拡大
資源配分シナリオ
Section.1-1 JSR 20i3 フレームワーク
<設備投資>
•20i3累計3年間:
1,300億
•全体の25%(約300億円)を
戦略事業に配分
<要員計画>
•連結従業員:
5,200人⇒5,700人
•増加500人の内300人が海外での増員
•R&Dへの人員配分を2%増加(単体ベース)
2007年度
(ピーク)
2010年度
実績
ROS
売上
石化
2,248
2,132
* 多角化1,822
1,275
計
4,070
3,407
営業
利益
石化
157
173
8%
* 多角化443
218
17%
計
600
391
11%
戦略事業売上構成比-
-海外売上比
約40%
44%
ROE
15%
11%
*2013年度
計画
ROS
CAGR
2,290
3%
2,210
20%
4,500
10%
200
約10%
5%
**490
約20%
30%
600以上
約15%
15%
8%
50%
12%
2015年度
計画
ROS
2.360
2,640
5,000
240
10%
**580
22%
750以上
15%
15%以上
52%
15%
Section.1-2 収益目標
・
過去ピークである営業利益600億円までの回帰を2013年度までに達成する。
・
ROS目標は石化事業で10%、多角化事業で20%と設定。
・
さらに2020年度に向け営業利益1,000億円を目指す。
(単位:億円)
* 2013年度までの間での達成を意味する2020年度
計画
2,650
4,450
7,100
300
700
1,000
25%以上
-JSR20i3
** ファイン事業と既存の戦略事業のみで、 新たな次世代事業の損益は含まず。 * 多角化はファイン事業、戦略事業及びその他で構成Section.1-3 収益目標の骨子
・
基盤事業(石化・ファイン)
:
重点事業で対面市場を上回る成長
・
戦略事業
:
過去のファイン事業を上回る成長
エラストマー
合成樹脂
半導体材料
FPD材料
戦略事業
売上高CAGR
2010年度→2013年度
+ 6%
+ 2%
+ 15%
+ 13%
+ 80.0%
対面市場CAGR
2010年度→2013年度
+ 6~7% :自動車生産台数(アジア)
+ 4~5% :半導体市場金額(グローバル)
+ 2~3% :液晶パネル市場金額(グローバル)
+ 8~9% :タイヤ生産本数(アジア)
石化事
業
フ
ァ
イ
ン
事
業
+ 30% :1990年⇒1999年ファイン事業成長
*当社調べ+ 5~6% :自動車生産台数(グローバル)
+ 6~7% :タイヤ生産本数(グローバル)
+ 6~7% :シリコンウエハ投入面積(グローバル)
+ 10~11% :液晶パネル市場面積(グローバル)
Section.2-1 全社戦略
石化/ファインの事業構造から、基盤(石化+ファイン)/戦略への転換
石化/ファイン
の事業構造から、
基盤(石化+ファイン)/戦略
への転換
石化事業
グローバルNo.1 or 2の
事業群確立
石化事業
グローバルNo.1 or 2の
事業群確立
ファイン事業
最先端技術市場における
リーダーシップの堅持と
新興国ボリュームゾーンの
積極的取込
ファイン事業
最先端技術市場における
リーダーシップの堅持と
新興国ボリュームゾーンの
積極的取込
戦略事業
メディカル/精密材料・加工/
環境・エネルギー事業を
早期に基盤に匹敵する
利益にする
戦略事業
メディカル/精密材料・加工/
環境・エネルギー事業を
早期に基盤に匹敵する
利益にする
対面業界を上回る事業拡大
・
海外売上高比率の拡大
要員・人材計画
要員・人材計画
設備投融資
設備投融資
R&D
R&D
・
5,200人
⇒
5,700人
(2010年度⇒2013年度 連結ベース)・
人材の多様化とグローバル化
・
JSR 20i3累計
:
1,300億円
(前中期計画の2倍)戦略事業
:
300億円
ファイン事業
:
400億円
石化事業
:
500億円
・
2015年度に向けてR&D人員を
1,000名体制とする。
・
2015年度目標にてR&D要員の
10%を次世代研究に割当
(その他全社共通として100億円)製品
事業戦略
期待成長率
A群事業
Section.2-2 石化事業
ポートフォリオマネジメント
B群事業
C群事業
・ S-SBR
・
IIR
・
BDソースの多様化と
コスト競争力確保
・
積極投資による製造能力拡大
グローバル競争力を
有する製品群
ニッチ市場狙い
成長率は限定的だが
安定した収益源
・
熱可塑性エラストマー
・ E-SBR/BR/IR
・ EP/NBR
・ エマルジョン
・ ABS樹脂
・
新規の用途開拓、市場開拓を推進
し、需要に応じて能力増強を図る。
・
E-100 plusを活用した生産性向上
による収益最大化
・
JV、ライセンスモデルを活用した
事業拡大
・
S-SBR :
CAGR 27%
(2010年→2013年)・
IIR :
CAGR 13%
(2010年→2013年)・ CAGR 7%
(2010年→2013年)・ CAGR 1~3%
(2010年→2013年)・
グローバルの発想で事業戦略の見直し。
・
JVやライセンスモデルを活用しキャッシュフローを意識した事業拡大戦略。
Section.2-2 石化事業
収益目標
A群の拡販をドライバーとし、C群の安定収益で石化事業の収益を最大化する。
2007年度
(ピーク)
2010年度
実績
ROS
売上
石化
2,248
2,132
営業利益
石化
157
173
8%
2013年度
計画
ROS
CAGR
2,290
3%
200
約
10%
5%
2015年度
計画
ROS
2.360
240
10%
(単位:億円)
2020年度
計画
2,650
300
C群売上高
A群製品比率(売上高)
12%
20%
24%
2010年度
2013年度
2015年度
B群売上高
A群売上高
エコタイヤ用世界シェアナンバーワンを目指し、2015年度にてシェア20%以上を確保する。
Section.2-2 S-SBR
(Solution SBR:溶液重合スチレンブタジエンゴム)
~ 2010年
四日市 ドイツ タイ BRICsエコタイヤ用S-SBR需要
2010年
→
2013年
CAGR +8~15%
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年 ~
65kton
90kton
140kton
190kton
11月. +25 6月. +50 +50 タイ25kton能力増強(2011年11月@四日市) 50kton新設プラント稼動(2013年6月@タイ) 50kton第2期プラント稼動(2015年@タイ)
四日市
JSR S-SBR(売上)
2010年度
→
2013年度
CAGR +27%
タイ最大のBD供給メーカー(BST)との合
弁で確実・優位なブタジエン調達と立上
げ早期化
差別化技術(末端変性・擬
似架橋技術)と他社に先駆
けた能力増強で早期に市
場シェア形成
世界トップの供給力確保、
マーケットリーダーへ
2010年自主規制でのラベリング制度が開 始(日本) 2012年 ラベリング制度法制化予定(欧州) 2011~2012年 タイヤ等級化予定(米国) 2012年 ラベリング制度法制化予定(韓国) * 当社調べMore
Moo
re
・短波長化
・開口率NAの増大
・アライナー型→スキャナ型
・変形照明(OAI)
・位相反転マスク(PSM)
・化学増幅レジスト
・Cu配線/LowK材料
・HighKゲート
・液浸露光
・メタルゲート/FinFET
・Computational lithography
・ピッチ分割/自己架橋
・溶剤ネガ型現像
・新しいアルゴリズム
1990-1999
Optical Era
1990-1999
光源の時代
2000-2009
Material Era
2000-2009
材料の時代
微細化限界!
2010-2020
Architecture Era
2010-2020
Architecture Era
2010
2010
-
-
2020
2020
アーキテクチャーの時代
アーキテクチャーの時代
②More
Than
Moore
④
④
Beyond CMOS
Beyond CMOS
③
③
融合デバイス
融合デバイス
①
①
Extended
Extended
CMOS
CMOS
・TSV
・複合デバイス
Section.2-3 Appendix 半導体技術の方向性
9 CMOS技術は15nm(40nmピッチ)で微細化の限界に達する。
9 微細化の流れ(Mooreの法則)は拡張CMOS技術として継続し半導体の高機能化、低コスト化は実現される。
9 半導体の技術は2000年代の「材料技術」から2010年代は「アーキテクチャー」に移行し、前工程(FEOL)技術に付加
価値が移行する。
9 半導体技術は「多様化」し、拡張CMOSだけでなくMore than Mooreという実装技術で多機能、高機能化が実現される。
9 一方、MEMSやバイオチップ、バイオセンサーなどの半導体が融合技術に応用される。
9 CMOSを超える技術(Beyond CMOS)は演算のアルゴリズムからの変革となるが、実現は2020年以降と予想される。
・MEMS
・バイオチップ、バイオ
センサーなど
製品
事業戦略
期待成長率
Section.2-3 半導体材料事業
・ リソグラフィー材料
・3x(メモリー)、2x(ロジック)世代における ArFレジスト市場シェア向上・ プロセス材料
・微細化の限界(15nm)と共に多様化する半導体技術への対応。
・Extended CMOS領域のFEOL技術に注目。
・More-than-Moore、融合デバイス領域は特に極薄ウエハー積層、LED技術に注目。
¾2010年(35%)→2013年(40%) ・本格化するスピンオン多層膜市場 ¾液浸用上層膜の世界トップシェア堅持 ¾ロジック(2x世代)における下層膜 (SOG/炭素系下層膜)新規採用 ・2x(メモリー)、1x(ロジック)対応ArF及び 非EUVリソグラフィー技術 ¾ダブルパターニング(自己架橋、ピッチ分割) ¾先端光学技術 ¾NIL(ナノインプリントリソグラフィー)対応 ・既存事業堅持 ・28-20nm(ロジック)世代の事業機会探索 ¾PMD研磨 ・20-15nm(ロジック)世代のFEOLプロセス での事業機会追求 ¾メタルゲートプロセスにおける ¾FinFETゲートプロセスにおけるCMP(IBM JDP)・BiCS, ReRAM, MRAM等、新メモリー技術 におけるプロセス材料
・ 先端実装材料
・WLP(ウエハーレベルパッケージング) 技術普及によるTHB, WPRの事業機会拡大 ・LED関連プロセス材料(LUMILON)、 CIS関連拡販 ・TSV(Thru-silicon-via)関連材料事業創出 ¾ウエハー仮止め材 ¾感光性接着剤 ¾無残渣クラックスJSR20i3
2013~
・ CAGR 10%
(2010年→2013年)・ CAGR 35%
(2010年→2013年)・ CAGR 25%
(2010年→2013年)Extended CMOSの領
域における更なる微
細化ニーズへの対応
Extended CMOSの
領域において
FEOL技術に注目
More-than-Mooreの
領域及び融合デバイ
スの領域における材
料事業展開
¾Cu/BMスラリー・パッド CMP及びギャップフィル材料 ・EUVレジスト初期市場シェア形成 ¾融合デバイス等17
FPD産業と関連材料市場は、今後もアプリケーション多様化・技術進化で拡大する。
2010
2010
年~
年~
2020
2020
年
年
¾
3Dによる高機能化
¾
モバイルディスプレイの拡大
¾
新興国ボリュームゾーン
~
~
2030
2030
年
年
¾
アンビエントディスプレイ
¾
大型・フレキシブル化
¾
透明化
Section.2-3 Appendix FPD技術の方向性
外部環境
キーとなる
要素技術
コストダウン グリーン対応 ユビキタス化 プリンタブルプロセス(低コストプロセス、大量生産) フレキシブル基板(Roll to Roll技術) 2010年 2015年 2020年LCD
(PDP) 4K2K放送 デジタル放送 ハイビジョン放送 外部インフラ ●3D ●OLED-Mobile ●デジタル サイネージ ●カラー電子 ブック ●LED 電子ペーパーOLED
パネル入力技術(タッチパネル、モーションセンサー) ●双方向 ディスプレイ 大容量、高速双方向通信技術 2030年バーチャルリアリティ
ディスプレイ
アンビエントディスプレイ
コモディティとハイエンド 二極化 大型化、カラー化、低コスト、汎用化 大型化、フレキシブル化、 透明化 ●OLED-TVAR(拡張現実)
ディスプレイ
●Wallディスプレイ ●Window ディスプレイ ●True Paper-like ディスプレイ ●ホログラフィックディスプレイ 8K4K放送ボリュームゾーン対応TV
●iPad ●iPhone ●超大型TV(70インチ) ●Net-Tv製品
事業戦略
期待成長率
Section.2-3 FPD材料事業
・ LCD材料
・主要5材料を中心に韓国、台湾に新設する R&Dセンターを活用した現地密着型の 事業展開 ¾3D化対応高速応答液晶配向技術・ 新規ディスプイレイ材料
・ Opster拡販JSR20i3
2013~
¾LED-BLU対応着色レジスト技術 ・中国市場:市場シェア確保 ¾2015年市場シェア目標35% ・主流となっているFFS(IPS技術)配向膜 におけるNo.1市場シェア達成 ・高精細化への対応 ¾着色レジスト ¾スペーサー/絶縁膜 ・TSP透明材料 ¾HR,ARコート材 ・ OLED用材料 ¾透明デシカント ¾LED対応CFR材料 ¾平坦膜大型TV用
中・小型用
・次世代高速応答(2msec)配向膜 ・主要5材料以外の LCD関連材料事業創出 ・電子ペーパー材料 ¾マイクロカップ形成樹脂 ・ プリンタブルエレクトロニクス ¾導電インク・ CAGR 11%
(大型用LCD材料: 2010年→2013年)・ CAGR 13%
(中小型用LCD材料: 2010年 →2013年)チャレンジ目標と
しての位置づけ
・
3D化に伴う高速応答性に応える材料開発
/ LCDパネル市場のアジアシフトに対応する事業インフラのシフト
・
モバイル用LCDに対応する主要5材料の品揃え
/ タッチパネル化における精密加工事業とのシナジー活用
¾防汚コート材 ¾高機能コート材 ・耐候性コート剤(UVカット、熱線カット) ・高輝度パネル用放熱材料 ・複眼3D用レンチキュラーレンズSection.2-3 多角化事業
収益目標
引き続き半導体材料事業とFPD材料事業が成長を牽引する。
2007年度
(ピーク)
2010年度
実績
ROS
売上
多角化
1,822
1,275
営業利益
多角化
443
218
17%
戦略事業売上高構成比
(対全社売上)
2013年度
計画
ROS
CAGR
2,210
20%
490
約20%
30%
8%
2015年度
計画
ROS
2,640
580
22%
15%以上
(単位:億円)
2020年度
計画
4,450
700
25%以上
2010年度
2013年度
2015年度
FPD材料売上高
半導体材料売上高
戦略事業売上高
17%
20%
22%
ROS
2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 2015年度 2020年度 ×
2.5
90年代 2000年前後収穫を加速させ、過去のファイン事業成長ペースを上回り、真の収益ドライバーとなる。
Section.2-4 戦略事業
収益目標
戦略事業の立ち上げを最重要課題と位置付け、
重点的な資源配分
を実行。
戦略事業成長ペース
過去の半導体・FPD材料を上回る
成長ペースを目指す
ファイン成長ペース
ファイン事業は2010年度の戦略事
業規模と同程度の売上規模から、
約10年かけて10倍の規模に到達
×4.0
×6.0
×11.0
×28.0
×10.0
1.0
技術確立に加えビジネスモデルを着実に構築し、
2013年度にて売上高350億円以上
を目指す。
M&Aを積極的に推進
Section.2-4 戦略事業
マーケットポテンシャル
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5市場規模(億円)
市場伸率(2010→2015)
参考 :LCD 参考 :LCD環境・エネルギー
環境・エネルギー
精密材料・加工
精密材料・加工
メディカル
メディカル
環境・エネルギー
環境・エネルギー
精密材料・加工
精密材料・加工
メディカル
メディカル
・ サーマルマネジメント材料 ・ リチウムイオンキャパシタ ・BIOLLOY(バイオ樹脂) ・エコ成形品材料 ・二次電池用バインダー ・ELART( ITOフィルム) ・NIRカットフィルム ・ ARTON樹脂 ・FC用プロトン伝導膜 ・LUCERA(超耐熱透明フィルム) ・モバイル位相差フィルム ・分子診断材料 ・ ラテックス診断薬 ・高機能メディカル材料 ・ カラム粒子 * 当社調べ高い成長ポテンシャルを有する市場をターゲットとして設定する。
・粒子素材 ・燃料電池用プロトン膜JSR対象材料市場
JSR対象材料市場
* 円の大きさは縦軸同様に市場規模を表す22
0 2 4 6 8 10 0 1000 2000 3000 4000 重量 エ ネ ルギ ー 密 度 [Wh / kg ] 重量出力密度 [W/kg] LICセル12直列モジュール性能 ラミ2200F STD 2200F LR ラミ2200F ULR(春上市) 角缶3300F LR(秋上市) EDLC (参考) 角缶2300F ULR(秋上市) モジュールの出力密度2倍以上に向上ラミネートセル
超低抵抗
1100F, 2200F
ラミネートセル用モジュール
扁平角缶型セル
2300F, 3300F
扁平角缶型セル用モジュール
春上市
夏上市
秋上市
秋上市
採用実績:瞬低装置、AGV(自動搬送装置)、独立型海洋ブイ、医療機器等 株式会社明電舎 瞬低装置 独立行政法人 海洋研究開発機構 PV搭載CO2係留ブイ コニカミノルタMG株式会社 ポータブルX線撮像装置 株式会社岡村製作所 AGV(自動搬送装置) 0 1 2 3 4 5 セ ル 直流 抵抗 (m Ω) ラミネート型LIC 扁平角缶型LIC 新製品は内部抵抗3分の1以下に 充放電における発熱やエネルギー損失 を抑制、回生用途やピークカットに好適Section.2-4-1 環境・エネルギー材料
(リチウムイオンキャパシタ)
2011年新製品
Section.2-4-2 精密材料・加工
ELART (ITO フィルム)
自社にしかないARTON樹脂を、加工品との相乗効果により離陸させる。
素材開発×精密加工技術×機能性付与
、の相乗効果で参入。 韓国で自社スパッタリング設備を導入、フィルムベースタッチパネルの ハイエンド分野をターゲットとする。優位性①
最新鋭スパッタ装置でのエッチングマークレス
優位性②
高透過率(対PET比較で2%以上向上)
優位性③
樹脂からITOスパッタまでの垂直統合
ARTON
モバイル端末向け位相差フィルム
IPSタブレットPCをターゲットに設定、ARTONの薄膜(35ミクロン以下)での 高位相差発現性を活かす。 拡大するモバイル用途に集中し、2015年度にて目標シェア20%を達成する。携帯電話レンズ用樹脂
高屈折低歪樹脂を2012年度に投入、競合品を凌駕する品質を確立し、 拡大する中国・台湾市場を席巻する。 2015年度にて目標シェア20%を達成する。 0 50 100 150 200 250 300 350 * 売上高(億円) 2013年度 2015年度 2010年度 ELART ARTON LCD 粘着層 粘着層 フィルム ハードコート ハードコート 導電層 導電層 フィルム ハードコート ハードコートITOフィルム
静電容量式タッチパネル
0 5 1 0 光学特性 Tg 熱収縮 耐熱着色 機械特性 吸水率 LUCERA A社透明材 B社透明材 C社透明材 D社透明材