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( 太陰暦を使用するのでプアサはずれていく ) しかし イスラム教は国教ではなく 政府はキリスト教プロテスタント 同カトリック 仏教 ヒンドゥー教を国家公認の宗教と認め 憲法上平等に扱っている 公認以外の宗教や無神論は許されない 従って 国民は公認宗教のいずれかを選び 住民登録等の際に申告することに

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Academic year: 2021

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帰国 報告書・ インドネ シア・ジ ャカルタ日 本人学校

イ ン ド ネ シ ア 語 で

あ り がと う

前ジ ャカルタ日 本人学校 校長 現大空町立東藻琴中学校長 岩 本 謙一郎 1. はじめに 1. はじめに 1. はじめに 1. はじめに 1 9 9 7 年 か ら 3 年 間 シ ン ガ ポ ー ル 日 本 人 学 校 ク レ メ ン テ ィ 校 で 一 般 教 員 と し て 勤 務 し た 経 験 が あ っ た が 、 管 理 職 ( 校 長 ) と し て 赴 任 す る に は 非 常 に 不 安 であった 。 1 1 月 末 に イ ン ド ネ シ ア ジ ャ カ ル タ 日 本 人 学 校 に 決 ま り 、 早 速 場 所 を 確 認 す る と 何 と シ ン ガ ポ ー ル の お 隣 の 国 。 気 候 も ほ と ん ど 同 じ で 住 む こ と に は 不 安 は 感じてい なかっ た。 ス カ ル ノ ハ ッ タ 国 際 空 港 に 降 り 立 ち 、 シ ン ガ ポ ー ル と は 全 く 違 う 雰 囲 気 を 感 じ て 、 初 め て や っ て い け る だろうか という 不安感に 襲われた。 し か し 、 こ こ で 生 活 す る 子 ど も た ち の た め に 精 一 杯 頑 張 ら な く て は と 思 い 、 3 年 間 を 過 ご し て き た 。 教 員集団に も恵ま れ、素晴 らしい児童 ・生徒、 協力的な 保護者の 皆様には本 当に感謝 している 。 2. インドネ シアに ついて 2. インドネ シアに ついて 2. インドネ シアに ついて 2. インドネ シアに ついて イ ン ド ネ シ ア 共 和 国 ( イ ン ド ネ シ ア き ょ う わ こ く)、 通 称 イ ン 総面 ド ネ シ ア は 、 東 南 ア ジ ア 南 部 に 位 置 す る 共 和 制 国 家 で あ る 。 、 、 、 、 積が日本の約5倍強であり 島々は東西5 100㎞ 南北1 900㎞にわたって点在し、その数約17、000で世界最大 の島嶼国家である。環太平洋火山帯に属し、現在も噴煙を上げ ている火山も多い。 総 人 口 は 約 2 億 4 0 0 0 万 人 を 超 え る 世 界 第 4 位 の 規 模 で あ る が 、 そ の 大 多 数 は イ ス ラ ム 教 徒 で あ り 、 世 界 最 大 の イ ス ラ ム 人 口 国 としても 知られ る。 島 々 に よ っ て 構 成 さ れ て い る 国 家 で あ る た め 、 そ の 広 大 な 領 域 に 対 し て 陸 上 の 国 境 線 で 面 し て い る の は 、 東 テ ィ モ ー ル の テ ィ モ ー ル 島 、 マ レ ー シ ア の カ リ マ ン タ ン 島 ( ボ ル ネ オ 島)、 パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア の ニ ュ ー ギ ニ ア 島 の 3 国 だ け で あ る 。 海 を 隔 て て 近 接 し て い る 国 は 、 パ ラ オ 、 イ ン ド ( ア ン ダ マ ン ・ ニ コ バ ル 諸 島)、 フ ィリピン 、シン ガポール 、オースト ラリアで ある。 言語 は、マレー 語を母体 としたイ ンドネシア語が公用語で、 地方語はジャワ語、スンダ語、バリ語等約250あると言われ る。 宗教については、憲法で「国民の信仰の自由並びに宗教的義 務遂行の自由の保障」を規定しているが、国民の90%はムス リム(イスラム教徒)であり、インドネシア社会におけるイス ラムの中心性は顕著である。日本人学校に働く現地職員の多く もムスリムであり、お祈りの時間は大切である。特に断食月の 期間は学校行事等に影響が出ないように配慮する必要がある。 日本大使館周辺 普通の光景 バジャイ

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(太陰暦を使用するのでプアサはずれていく) し か し 、 イ ス ラ ム 教 は 国 教 で は な く 、 政 府 は キ リ ス ト 教 プ ロ テ ス タ ン ト 、 同 カ ト リ ッ ク 、 仏 教 、 ヒ ン ド ゥ ー 教 を 国 家 公 認 の 宗 教 と 認 め 、 憲 法 上 平 等 に 扱 っ て い る 。 公 認 以 外 の 宗 教 や 無 神 論 は 許 さ れ な い 。 従 っ て 、 国 民 は 公 認 宗 教 の い ず れ か を 選 び 、 住 民 登 録 等 の 際 に 申 告 す ることになっている。 首 都 は ジ ャ カ ル タ で あ り 、 人 口 1 、 2 0 0 万 人 の 大 都 会 で あ る 。 政 治 ・ 経 済 ・ 文 化 ・ 教 育 。 、 。 の中心地として活気が漲っている 街にはとにかく人と車が多く 交通渋滞は想像を絶する 市 内 は 近 代 的 な 高 層 ビ ル が 林 立 し 、 広 い 道 路 を た く さ ん の 車 が 走 っ て い る が 、 一 歩 裏 通 り に 入ると貧しい人々の家々が並び、裸足で歩く人も見かける等、貧富の差が激しい。 《 インドネ シア国旗 》 Merah( 赤) Putih(白) 赤は勇 気と情熱 を、白は 真実と聖な る心をあ らわす。 イ ン ド ネ シ ア の 国 章 は 「 ガ ル ー ダ ・ パ ン チ ャ シ ラ」( G a ru da P an c as i l a ) と 呼 ば れ る 。 こ れ は 、 胸 に 盾 を 抱 え 、 足 で 巻 物 を 持 っ た 金 色 の 神 鳥 ガ ル ー ダ で あ る 。 盾 ( シ ー ル ド ) に あ る 5 つ の エ ン ブ レ ム は 、 インド ネシアの 建国5原則 であるパ ンチャシ ラを表す 。

ジ ャワ語:Bhinneka Tunggal lka 「多様 性の中の 統一」 3.ジャカルタ日本人学校の様子 3.ジャカルタ日本人学校の様子 3.ジャカルタ日本人学校の様子 3.ジャカルタ日本人学校の様子 (1)学校の概要 ジャカ ルタ日本人 学校は首 都ジャカル タ郊外の Banten州Tangerang

県 のBintaro Jayaに ある 。19 96 年4 月に 手狭 にな った Pasar Mi

nggu校舎からこの地に移転した。 当 時 の 児 童 生 徒 数 は 1 、 1 0 0 名 を 超 え て い た が 、 1 9 9 8 年 5 、 。 月のジャカルタ暴動により休校となり 再開後はその数が半減した そ の 後 、 徐 々 に 増 加 し て い き 、 私 が 赴 任 し た 2 0 1 1 年 4 月 の 児 童 生 徒 数 は 8 0 1 名 で あ っ た 。 幼 稚 部 も 同 じ 敷 地 内 に あ る 。 在 任 し た 3 年 間 で 児 童 生 徒 数 が 約 3 5 0 名 増 え 、 現 在 は 幼 稚 園 児 を 含 め る と 約1 、 4 00 名を 超 え る在 籍 数と な った。( 単一 校 舎で は 世界 4 位) 敷 地 面 積 は 7 9 、 1 9 2 ㎡ で 3 階 建 て 校 舎 が 3 棟 、 小 学 部 中 学 部 そ れ ぞ れ に グ ラ ウ ン ド 、 体 育 館 、 プ ー ル 、 コ ン ピ ュ ー タ 室 が あ り 、 校舎正面 入学式 水泳記録会

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全 教 室 や 中 学 部 体 育 館 に 冷 房 が 完 備 さ れ て い る 。 他 の 日 本 人 学 校 と 同 様 に 日 本 の 学 習 指 導 要 領 に 則 っ た 教 育 を 実 施 す る と と も に 、 小 学 校 1 年 生 か ら 「 英 会 話 学 習 」 の 実 施 や 、 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に は イ ン ド ネシア理解学習やインドネシア語の学習を実施している。 また 、 体 育祭 やJ J S フェ ス ティ バ ル( 文 化祭)、 様々 な 体験 活 動 や 社 会 科 見 学 、 遠 足 、 修 学 旅 行 な ど 日 本 国 内 の 学 校 と 同 様 た く さ ん の 学校行事が組まれている。 ( ) 、 児童生徒はスクールバス 約60台 やアパートメントの所有バス 自 家 用 車 等 で 通 学 し て い る 。 ジ ャ カ ル タ の 酷 い 交 通 渋 滞 を 避 け る た め に 、 朝 は 午 前 7 時 2 0 分 ま で に 登 校 す る 。 中 に は 1 時 間 か ら 2 時 間 も か け て 通 学 す る 子 ど も が お り 、 朝 5 時 に 起 床 し 、 6 時 に 家 を 出 る 児 童 生 徒 も い る 。 こ の よ う な 子 ど も た ち の た め に 『 中 間 食 』 が あ り 、 持 参 す る か 校 内 の 売 店 で 買 っ た パ ン を 食 べ る 。 給 食 は な い の で 、 弁 当 を 持 参 し 、 水 道 水 が 飲 め な い の で 水 筒 を 持 参する。 下 校 の バ ス 発 車 は 安 全 対 策 上 多 少 の 渋 滞 に 巻 き 込 ま れ て も 明 る い う ち に 帰 宅 が 可 能 な 午 後 2 時 5 0 分 を 通 常 と し 、 こ れ を 厳 守 し ている。 我 々 教 員 も 日 本 に 比 べ 出 勤 時 間 が 早 い 。 多 く の 教 員 は 朝 6 時 半 ま で に は 出 勤 し て い る 。 私 も 6 時 に ア パ ー ト を 出 て 6 時 半 に は 学 校 に 到 着 す る が 、 ほ と ん ど 。 ( ) ( ) 、 の教員が出勤している 校長・教頭 2人 ・教務主任 2人 の打ち合わせは7時から行い 職員朝会は7時20分から始まる。 (2)学校行事 体育祭、JJSフェスティバル(文化 祭 ) 、 遠 足 、 宿 泊 学 習 、 修 学 旅 行 な ど 、 国 内同様たくさんの学校行事がある。すべて の行事は安全第一で行われ、小学部の修学 旅行には警備員も同行する。 中でも小学部と中学部が合同で行う体育 祭は、5色に分かれた(1年目は3色、2 年目は4色であった)縦割りで行われ、応 援合戦もあり、児童・生徒はもちろんのこ と、来賓や保護者の方々も熱狂する。朝の 場所取り後(6時)は保護者がビールを飲 む姿も多く見られる。また、日本食スーパ ーが出店し、ビールや焼き鳥、かき氷等を 販売している。 校内にある喫茶店 体育祭後 各団長たち Jフェス最終日 授業参観 校長 室へイン タビュ ー 中学部 バリ修 学旅行 書き初め大会 体育祭 入場行進

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J J S フ ェ ス テ ィ バ ル と は 、 小 学 部 が 学 習 発 表 会 、 中 学 部 が 合 唱 コ ン ク ー ル を メ イ ン に 行 う 行 事 で あ る 。 ま た 、 小 中 交 流 も 行 わ れ 、 小 学 部 高 学 年 、 、 中学部の生徒が模擬店を出し 小 学 生 を 楽 し ま せ る こ と も 行 っ て い る 。 ま た 、 御 輿 の 練 り 歩 き も 行 わ れ 、 雰 囲 気 が 最 高 潮 に 達 し た と こ ろ で フ ィ ナ ー レを迎える。 日 イ ス ク ー ル と い う 中 学 生 が 参 加 す る 日 本 ・ イ ン ド ネ シ ア 友 好 親 善 ス ク ー ル は 2 0 年 以 上 の 伝 統 を 持 ち 、 イ ン ド ネ シ ア の 現地 校 生 徒と 食を 共 に する 楽し い行 事で ある 。そ の他部 活動 の親 善試 合、 ヘリテ イジ (イン ドネシア理解学習)など、楽しい行事がたくさんある。 また、日本から様々な分野の方が学校を訪問してくれる。 4. 特色ある 教育 4. 特色ある 教育 4. 特色ある 教育 4. 特色ある 教育 1年に一 度、東 アジア・ 大洋州地区 日本人学 校校長研 究協議会 が開催され る。2年 目には本 校 が 当番校で あった 。そこで 、中学部が 実践して きた取組 について 教務主任が まとめて くれたの で 紹 介したい 。 ☆ 中学部の 実践か ら と も す れ ば、「 海 外 に あ る 学 校 だ か ら 自 然 と グ ロ ー バ ル な 視 点 が 身 に つ く だ ろ う 」 と 簡 単 に 考 えがちで ある。 しかし、 ジャカルタ 日本人学 校では、 現在文部 科学省から も重要と 言われて いる 「キャリ ア教育 」の視点 で様々な教 育活動を 行い、そ の中に在 外教育施設 ならでは のエッセ ンス を取り入 れてい る。 子ども 達のキ ャリア形 成を育む活 動の中に 、国際感 覚を育む 活動を取り 入れるこ とで、グ ロー バルな視 点で自 分の将来 を思い描く ことので きる児童 生徒を育 成すること ができる と考えた から である。 ジャカル タ日本 人学校「 キャリア教 育指導目 標」 ジャカル タ日本 人学校「 キャリア教 育指導目 標」ジャカル タ日本 人学校「 キャリア教 育指導目 標」 ジャカル タ日本 人学校「 キャリア教 育指導目 標」 個 性を生か し、生き 抜く力を 養い、自己 実現を図 れるよう にする。 国 際的な広 い視野を 持つ生徒 を育てる。 目標の 文面に も「国際 的な広い視 野」とい う文言が 含まれて おり、我々 教職員も 意識をし なが ら日々の 教育活 動を展開 してきた。 右 に あ る の が キ ャ リ ア 教 育 の 構 想図であ る。 キ ャ リ ア 形 成 に 必 要 と さ れ る 四 能 力 が 積 み 上 が っ て 行 く イ メ ー ジ で あ る 。 そ こ で、「 人 間 関 係 育 成 能 力 」 を 育 む た め に、「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力」「 コ ラ ボ レ ー シ ョ ン 能 力 」 を 高 め る 活 動 を 行 っ て い る 。 ま た、「 情 報 活 用 能 力」「 将 来 設 計 能 力 」 を 育 む た め に、「 職 業 観 ・ 国際感覚 」を高 める活動 を行ってい る。 最 終 的 に こ の 三 能 力 を 高 め る 事 で、「 意 志 決 定 能 力 」 を 育 む 事 に 繋 が り 、 結 果 「 グ ロ ー バ ル な視点を 持った 児童生 徒」の育成 に繋がる と考えた からであ る。 まずは、「 人間関係能 力」を高 めるための 活動につ いてであ る。

意志決定

能力

将来設計能力

情報活用能力

人間関係育成能力

大 相 撲 力 士 の 訪 問 警 視 庁 音 楽 隊 の 演 奏

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「 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 」 に つ い て は 日 常 の 学 校 生 活 で の 取 り 組 み を、「 コ ラ ボ レ ー シ ョ ン 能 力 」 に つ い て は 学 校 行 事 で の 取 り 組 み を 中 心 に 紹 介 し て い く 。 ま た、「 情 報 活 用 能 力」「 将 来 設 計 能 力 」 を 高 め る た め の 活 動 に つ い て は 「 職 業 観」「 国 際 感 覚 」 を 育 む 取 り 組 み に つ い て 紹 介 す る。 ①「コ ミュケ ーション 能力」を育 成する取 り組み ア. 生徒会 活動の充 実 ★ 公的な 場で、自 分の意見を 発表でき る力を ★ 学年を 問わず、 議論が成立 できる集 団に この 2つの 事を念頭 に取り組ん でいる。 生 徒 総 会 で は 、 役 割 や 立 場 に 合 わ せ た 発 言 や 発 表 を 意 識 さ せ て い る 。 ま た 、 生 徒 会 本 部 役 員 の ラ ン チ ミ ー テ ィ ン グ を 行 っ て い る 。 放 課 後 が 事 実 上 な い 日 本 人 本 校 に お い て 、 ラ ン チ の 時 間 は 学 年 を 超 え た 話 し 合 い 活 動 の 有 効 な時 間であ る。 イ.「学部 交流活動 」の充実 ★ 学年・ 男女の壁 を越えて、 学部の一 体感を高 める ★ 生徒自 身による 運営で、企 画力・計 画性を高 める この 二つの 事を念頭 に取り組ん でいる。 交 流 委 員 会 主 催 の 「 お 弁 当 集 会 」 で は 教 職 員 も 輪 の 中 に 入 り 、 交 流 を 図 っ て いる 。 ま た 、 この 他 にも 生 徒 会本 部 主 催の 「新入 生歓迎会 」等がある 。 こ の よ う に 、 生 徒 自 身 の 手 に よ る 企 画 ・ 運 営 で 、 学 部 ・ 男女 を超え た交流活 動を進めて いる。 ウ.「プレ ゼンテー ション活 動」の充実 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 中 心 に 、 計 画 的 に プ レ ゼ ン ス キ ル を 高 め て い る 。 ま た 、 コ ン ピ ュ ー タ ー 活 用 の ス キ ル を 高 め る こ と に 主 眼 を 置 く の で は な く 、 他 の 手 法 も 含 め て 「 情 報 を伝 える 」力 を育 んで いる。「 職場 体験 事後報 告 会」で は、 パ ワ ー ポ イ ン ト を 活 用 す る 生 徒 が 多 い が 、 紙 芝 居 や ロ ー ル プレ イで発 表する生 徒も見られ る。 現 地 校 交 流 で の 発 表 で は 、 現 地 校 の 生 徒 と デ ー タ の や り と り を し な が ら 一 つ の プ レ ゼ ン を 創 り 上 げ 、 体 育 館 で 保 護 者 を 招 い て 発 表 会 を 行 う 。 言 葉 の 違 う 人 た ち と の コ ミ ュ ニ ケー ション 活動は、 在外教育施 設ならで はある。 ②「コ ラボレ ーション 能力」を高 める取り 組み ア. 体育祭 小 中 一 貫 校 と い う 特 色 を 活 か し 、 9 学 年 縦 割 り で 実 施 し てい る。 ★ 全 児 童 生 徒 が 関 わ り 、 共 に 創 り 上 げ る 喜 び を 実 感 す る ★ 生 徒 の 手 に よ る 企 画 ・ 計 画 ・ 運 営 で 、 先 を 見 通 す 段 中学部女子 ダンス 公開型執行部会 大使館訪問 幼稚部での読み聞かせ

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取り 力を身に 付ける 体 育祭で は、この 2つを念頭 に取り組 んでいる 。 体 育 祭 で は 、 中 学 部 全 員 に よ る 、 組 み 体 操 ( 男 子 ) や ダ ン ス ( 女 子 ) が 行 わ れ る 。 練 習 の 過 程 で 、 教 え 合 い や 話 し 合 い の 場 面 を 設 け 、 最 高 の 演 技 の 完 成 を 目 指 す 。 ま た 、 本 校 の 体 育 祭 の 目 玉 と 言 っ て も い い 、 一 団 2 0 0 名 を 超 え る 縦 割 り 団 に よ る 応 援 合 戦 も 行 わ れ る 。 中 3 の 応 援 リ ー ダ ー を 中 心 に 、 演 舞 企 画 か ら 練 習 計 画 の 立 案 、 団 着 や 団 T シ ャ ツ の デ ザ イ ン ま で 、 生 徒 自 身 の 手 で 創 り 上 げ る 。 ま さ に 小 中一 貫校の 特色を最 大限に活か した取り 組みと言 える。 イ.「JJ Sフェス ティバル」(いわ ゆる文化祭 ) 児 童 生 徒 実 行 委 員 が 中 心 と な り 、 小 学 部 、 中 学 部 が 協 働 し て 連 帯 感 を 高 め る 行 事 で あ る 。 ま た 、 日 本 人 社 会 の 絆 を 深 め る 事 に も 貢 献 し て い る 。 中 学 部 が 出 店 形 式 で 小 学 部 を 招 待 す る、「 小 中 交 流 企 画 」 が あ り 、 小 学 生 の 視 点 に 立 っ て、「人を 喜ばせよ う」とす る気持ちが 形となっ て表れる 。 最 終 日 の フ ィ ナ ー レ で は 、 最 後 ま で 児 童 生 徒 が 主 役 と な り 、 会 場 の 連 帯 感 が 最 高 潮 に 達 す る 瞬 間 で あ る 。 体 育 祭 同 様、 小中一 貫校だか らこそでき る行事で ある。 ③職業 観の育 成 ア. 職業学 習 1 学 年 で は 、 働 く こ と を 身 近 に 感 じ る た め に、「 職 業 調 べ 」 を 行 っ て い る 。 身 近 な 人 の 職 業 に 関 す る 内 容 を イ ン タ ビ ュ ー す る こ と で 、 職 種 に よ る 仕 事 内 容 の 違 い や そ こ に 至 ま で の 経 緯 を 知 る こ と で 、 よ り 職 業 に つ い て 身 近 に 感 じ る こと ができ る。 2 学 年 で は 、 職 場 訪 問 を 行 っ て い る 。 ジ ャ カ ル タ に あ る 多 く の 日 系 企 業 等 の 協 力 を 得 て 、 様 々 な 職 種 に 触 れ る こ と が で き る 又 と な い 機 会 で あ る 。 事 前 学 習 で は 、 イ ン タ ー ネ 、 、 ット を活用 して 訪 問先の情報 をしっか りと理解 してから 実際 にイン タビュー したり体験 をしたり している 。 3 学 年 で は、「 イ ン ド ネ シ ア 国 会 へ の 訪 問 」 と 「 在 イ ン ドネ シア大 使館への 訪問」を行 っている 。 国 会 や 大 使 館 の 仕 事 に つ い て 理 解 を 深 め る 事 は も ち ろ 、 、 ん キャリ ア教育の 視点からも 色々な話 を聞くこ とができ 将来 につい て深く考 えるきっか けとなる 。 ま た 、 小 学 部 高 学 年 と の 共 同 企 画 と し て、「 職 業 講 話 」 を 毎 年 実 施 し て い る。「 海 外 で 活 躍 す る 人 」 を 招 い て の 講 演 会 で 、 様 々 な 業 種 、 立 場 の 方 か ら お 話 を 聞 け る こ と は 、 こ れ か ら 国 際 社 会 で 活 躍 し よ う と す る 子 ど も 達 に と っ て も 貴重 な経験 である。 ④国際 感覚の 育成 ア. 現地校 との交流 インドネシア国会訪問 現地校との交流 高校受験面接練習 中学部男子 組体操 体育祭 応援合戦

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1 学 年 で は 、 音 楽 を 通 し て の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 を 行 っ て い る 。 昨 年 度 は リ コ ー ダ ー を 現 地 の 生 徒 に 教 え た り 、 お 互 い が 合 唱 や 合奏 を披露 し合った りした。 2 学 年 で は 、 日 本 文 化 の 一 つ と し て 「 書 道 」 を 教 え る 、 と い う 活 動 を 行 っ た 。 そ の た め に は 、 ま ず は 自 分 た ち が 日 本 文 化 の よ さ を 知 った 上で、 相手に伝 えるという ことが大 切になっ てくる。 3 学 年 で は 、 現 地 校 へ 出 向 い て 日 本 語 教 室 を 開 い た 。 事 前 に 、 現 地 校 の 生 徒 の 興 味 関 心 の あ る こ と ( 音 楽 や ア ニ メ な ど ) を イ ン タ ビ ュ ー し て 、 そ れ を 教 材 と し て 指 導 案 を 考 え た 。 当 日 は 、 日 本 語 教 室 以外 に、現 地校で準 備したレク リーショ ンを行っ た。 最 後 に 、 中 学 部 で 行 っ て い る、「 日 本 ・ イ ン ド ネ シ ア 友 好 親 善 ス クー ル」で ある。こ れは、様々 な交流を 通して、 国際理解 を深める事 を目的と している 。お 互い の学校 から実行 委員を選出 し、合同 会議をく り返して 企画を進め ていく。 当日は、 一日 時間 を共有 すること で、国の壁 を越えた 友情が育 まれる。 5.インドネシアでの生活 5.インドネシアでの生活 5.インドネシアでの生活 5.インドネシアでの生活 (1)断食月(ラマダン インドネシアではプアサ) イ ン ド ネ シ ア は イ ス ラ ム な の で 太 陰 暦 を 使 用 し て い る 。 そ れ に よ っ て 、 断 食 月 は 毎 年 変 わ る 。 そ の た め 、 日 本 人 学 校 も 長 期 休 業 の 日 程 を 変 え な く て は な ら な い 。 2 0 1 5 年 度 は レ バ ラ ン ( イ ス ラ ム の 正 月 ) が あ り 、 そ の 後 授 業 を 実 施 し 、 ま た 夏 休 み に 入 る と い う こ と になる。(レバランの時は祝日になる)

また、レバラン明けにはスンバコ(Sembilan barang pokok スン

ビラ ン バラ ン ポ コ ッ 9 種類 の 生活 必 需品 の 意 味。) を贈 る 習慣 が あ る 。 日 本 の お 歳 暮 の よ う な も の で あ る 。 日 本 人 学 校 で も 周 辺 住 民に ス ン バコ を贈 る。( 約1 、0 0 0袋 に P TA の ボラ ン ティ ア の方 々が袋詰めをする) レ バ ラ ン の 時 は 、 運 転 手 さ ん 、 メ イ ド さ ん も 休 み を と る。( 約 10日間 ほど) (2)お祈り イ ス ラ ム 教 の 信 者 は 毎 日 5 度 の お 祈 り を す る 。 朝 4 時 く ら い か ら お 祈 り を す る た め に 集 ま っ て 下 さ い と い う 音 楽 が 流 れ る。( 朝 は そ れ で 目 が 覚 め る ) 2 回 目 は 1 2 時 か ら 。 3 回 目 は 3 時 頃 、 4 回 目 は 夕 方 6 時 頃 か ら 行 わ れ る 。 そ の 後 が 就 寝 前 の よ う で あ る 。 運 転手(ソ ピル) さんはお 祈りの時間 には使わ ないよう にしてい る。 (約20 分ほど だが、金 曜の12時 は1時間 ほどであ る) (3)カリヤワンさん ジ ャ カ ル タ 日 本 人 学 校 で は カ リ ヤ ワ ン さ ん と 呼 ば れ る 人 が 約 4 0 人 ほ ど 働 い て い る 。 仕 事 は 、 印 刷 、 掃 除 、 物 品 の 制 作 、 電 気 関 係 、 行 事 の 準 備 ( 椅 子 や 机 を 並 べ る 、 ラ イ ン 引 き 、 テ ン ト を 立 て る ) 等 全 て に 渡 っ て 行 っ て く れ る 。 教 員 は セ ッ テ ィ ン グ 依 頼 書 ( い つ 、 ど こ を 、 ど のようにしてほしいかを書く)を事務室に提出するとセッティングしてくれる。 この他にも公用車の運転手さんも10人ほどいる。 歩道橋は危険 DA ISOも ありま すが 日イ 友好親善 スクー ル 世界一の渋滞

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(4)治安は?普段の足は?物価は? 昔 に 比 べ る と 治 安 は 良 く な っ た と 言 わ れ る が 、 日 本 人 は 基 本 的 に 外 を 歩 く こ と は あ ま り な い。( 昔 は 、 教 員 が 外を 歩 い て い る と 保 護者から学校にクレームがあったそうだ) 特 に 、 タ ク シ ー は 決 ま っ た 会 社 の タ ク シ ー に 乗 る 。 歩 道 橋 は 渡 ら な い な ど 心 配 な こ と も あ る 。 携 帯 電 話 ( ス マ ー ト フ ォ ン ) は 狙 わ れ や す く 、すられ ること もよくあ る。 基 本 的 に イ ン ド ネ シ ア は 車 社 会 で あ る 。 我 々 も 赴 任 す る 時 に 新 車 を 購 入 し た 。 道 路 は 車 と バ イ ク で 溢 れ て い る 。 と て も 自 分 で 運 転 す る こ と は で き な い。( 日 本 人 学 校 で は運転し てはい けないこ とにしてい る)そこ で、それ ぞれが運 転手(ソピ ル)さん を雇う。 給料 は 朝6時か ら午後 2時まで がベースと なる時給 。それ以 降はオー バータイム 料金とな る。ソピ ルノ 、 。 、 。( 、 ー トに毎日 の給料 金額を書 き込み 週末に支 払う また 月末に基 本給を支 払う 月給は約 32 0 00円ほ どであ る)毎日 、学校へは 高速道路 を利用し て通勤し ていた。片 道(約3 0分)1 10 円 ほどであ る。ジ ャカルタ は世界で一 番渋滞が 激しいと 言われて いる。道路 の作りが 日本とは 違っ て いて、右 折でき ないとこ ろがたくさ んあり、 一度反対 方向に走 って、Uタ ーンして 戻ってく ると い う 不 思 議 な 作 り に な っ て い る。( こ れ も 渋 滞 の 要 因 で あ る ) 会 議 で 出 か け る 時 な ど 、 日 本 な ら 3 、 。 、 0 分ほどで 到着で きる所も 1時間半ほ どかかり ス トレス となる イン フラ整備 が遅れてい るので 雨 が降ると 渋滞は もっと激 しくなる。 また、洪 水になる こともし ばしばであ る。 物価は日 本に比 べると安 い。マグロ やサーモ ンの刺身 は日本よ り安く美味 である。 日本食の ラン チ もとって も美味 しく安く 食べられる 。ビール もインド ネシアの ビンタンビ ールがあ るが、日 本酒 や 焼酎など は非常 に高くて 滅多に飲め ない。(梅酒が一 番高い) しかし、 めざま しい経済 成長を遂げ ているイ ンドネシ アでは日 本企業が次 々に進出 し、日本 人が ど んどん増 えてき ている。 赴任した当 初に比べ ると物価 はどんど ん上がって いる。日 本人学校 の教 、 。 員 が住むア パート も家賃が 急激に上が り 今 まで住ん でいたア パートには 住めなく なってき ている ガソリン は低所 得者のた めに(バイ クが多い ので)国 から補助 金が出てい るので日 本に比べ ると 日 本 円 で 4 5 円 で あ っ た 。 途 中 で 6 5 円 に 値 上 げ し た 。 非 常 に 安 い の で 驚 い た 。 赴 任 当 初 は 1 リ ッ ト ル 6. 最後に 6. 最後に 6. 最後に 6. 最後に 以 上 、 色 々 な 取 り 組 み を 行 っ て い る が 、 こ の よ う に キ ャ リ ア 形 成 を 進 め て い く 上 で 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 育 む 事 で 、 最 終 的 に グ ロ ー バ ル な 視 点 を 持 っ た 児 童 生 徒 を 育 て る こ と に 繋 が る と 考 える。 。 、 在外教育 施設だ からでき ないことは 確かにあ る それ を補って な お か つ 在 外 教 育 施 設 だ か ら で き る こ と を 、 教 職 員 の 熱 意 と 創 意 工 夫 で 積 極 的 に 進 め て い く こ と が 、 日 本 人 学 校 と し て の 使 命 で は あ ると考え る。 このよう に平成 23年度 から3年間 の文部科 学省在外 派遣期間 において、 本校の職 員、現地 の日 、 、 。 本 人会の方 々 現地校 の先生方 多くのイ ンドネシア の方々か ら多くの ことを学 ばせていた だいた 日 本国内と は大き く異なる 教育環境に も関わら ず、様々 な活動に 積極的に挑 戦する子 どもたち から 刺 激を受け 、在外 教育施設 の重要性を 改めて肌 で感じ取 ることが できた。 3年目に は大相 撲ジャカ ルタ巡業が 開催され 、日本相 撲協会か ら和太鼓、 スポンサ ーのトヨ タ様 か ら化粧ま わし、 そして、 現地の大相 撲支援委 員会から は屋根付 きの土俵が プレゼン トされた こと は 本当に大 きな思 い出とな った。 今回の在 外教育 施設派遣 にあたり、 派遣して 下さった 北海道教 育委員会、 常に温か いご指導 とご 支 援を下さ った在 インドネ シア日本国 大使館、 文部科学 省国際教 育課、外務 省、海外 子女教育 振興 財 団、ジャ カルタ 日本人会 、そして、 大変お世 話になっ たジャカ ルタ日本人 学校維持 会など多 くの 方 々に心よ り感謝 申し上げ たい。 離任式 日本食スーパー

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