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密教研究 Vol. 1941 No. 76 003竹内 道説「國民學校教育と宗教々育 P92-101」

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國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 育 九 二

佛 教 に 依 る 宗 教 々 育 の 日 本 的 役 割 は い ふ 迄 も な く 日 本 精 神 を 存 分 に 獲 揮 せ し む る 推 進 力 と な る こ と に 依 て 果 さ れ る。 日 本 精 紳 に 就 て の 解 繹 は 種 々 あ る が、 若 し そ の 内 容 が 紀 準 博 士 の ﹁ 聾 依. 随 順 ・ 奉 仕 ﹂ で あ る と す る な ら ば H 日 本 諸 學 振 興 委 員 會 研 究 報 告 第 一 篇 参 照 ー そ れ は 結 局 佛 教 の 信 ・ 受 ・ 奉 行 に 依 て 最 も よ く 身 に つ け ら れ る 筈 で あ る。 果 し て 然 ら ば 日 本 精 神 の 獲 揮 の 爲 の 最 優 勢 な 推 進 力 は 印 ち 佛 教 に 依 る 宗 教 女 育 で あ る と い ふ こ と が で き る。 否 私 は 斯 く 確 信 し て 居 る も の で あ る。 佛 教 に 依 る 宗 教 々 育 の 歴 皮 は 古 い と い へ ば い へ な い こ と は な い が、 そ れ が 全 く 教 育 的 に 行 は れ る や う に な つ た の は 最 近 の こ と で あ る。 從 つ て そ の 敷 果 を 論 す る の は 爾 早 で あ る か も 知 れ な い。 け れ ど も そ の 敷 果 が 常 に 財 待 を 裏 切 り 勝 で あ る の は 一 膣 ど う い ふ 謬 で あ ら う か。 私 は そ の 課 を 左 の 二 の 事 の 中 に 見 て 居 る。 そ の ー は 教 育 家 自 身 に 上 述 の 確 信 が な い と い ふ こ と、 そ の 二 は 特 に 見 童 を そ の 樹 象 と す る 場 合 見 童 が 小 畢 校 に 於 て 如 何 な る 教 育 を 受 け て 居 る か と い ふ. こ と を 知 ら な い と い ふ こ と で あ る。 換 言 す れ ば、 流 行 的、 模 倣 的、 お 役 目 的 に 日 曜 學 校 等 を 維 螢 し た ら 馬 そ の 生 徒 が 卒 常 受 け て 居 る 小 學 校 教 育 と い ふ 秀 の x 認 識 を 敏 く か ら で あ る。 そ れ で は 如 何 に 多 く の 時 日 と 金 銭 と 勢 力 と を 費 し て も 数 果 が 上 る も の で は な い。

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過 去 の こ と は 先 づ 止 む を 得 な い こ と 玉 し て も、 今 後 億 決 し て 遷 う で あ つ て は な ら な い。 周 知 の 如 く 昭 和 十 六 年 度 か ら は 所 謂 新 制 の 國 民 學 校 の 教 育 即 ち 皇 道 蹄 一 の 教 育 が 徹 底 的 に 行 は れ る の で あ る。 惑 れ ば 吾 汝 宗 教 汝 育 家 は 先 づ 第 一 に こ の 國 民 墨 校 に 於 て 如 何 な る こ と を 如 何 な ゐ 方 法 に 依 て 教 へ 而 し て 如 何 な る 目 的 を 達 せ ん と す る の で あ る か と い ふ こ と を 知 ら ね ば な ら な い。 こ の 知 識 な く し て は 今 後 の 宗 教 々 育 は 決 し て 行 は れ 得 な い し、 叉 行 つ て は な ら な い の で あ る。 し か し な が ら 今 日 の 吾 々 が 國 民 墨 校 曾 教 育 の 全 般 に 亙 つ て 國 民 學 校 の 先 生 と 同 量 の 知 識 や 技 能 を も つ と い ふ ご 之 は 殆 ん ど 不 可 能 で あ る か も 知 れ な い。 け れ ど も 眞 實 な る 不 可 能 と い ふ こ と は な い 筈 で あ る か ら、 能 ふ 限 り そ の 認 識 を 深 め る こ と に 努 力 し な け れ ば な ら な い。 斯 う 考 へ て 來 る と 次 の や う な 問 題 が 撒 へ ら れ て 來 る。 國 民 學 校 の 目 的 と 宗 教 汝 育 國 民 學 校 國 民 科 と 宗 教 女 育 國 民 學 校 理 数 科 と 宗 教 々 育 國 民 學 校 實 業 科 と 宗 教 汝 育 國 民 學 校 髄 錬 科 と 宗 教 々 育 國 民 學 校 藝 能 科 と 宗 教 女 育 こ れ 等 の 問 題 は 一 療 充 分 に 考 究 さ れ て、 そ の 關 係 が 明 瞭 正 確 に 會 得 さ れ ね ば な ら な い ぶ、 そ れ は 後 日 の 問 題 と し て、 ご 玉 に は こ れ 等 の 問 題 を 考 究 す る 端 緒 と し て 國 民 學 校 令 等 に 示 さ れ た る 要 鮎 に 就 て 述 べ る こ と に す る。 占、 國 民 墨 校 の 目 的 國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 育 九 三

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國 民 畢 校 教 育 と 宗 教 々 育 九 四 國 民 學 校 の 月 的 は 國 民 學 校 令 第 ー 條 に よ る と、 ﹁ 國 民 學 校 八 皇 國 ノ 道 二 則 リ テ 普 通 教 育 ヲ 施 シ 國 民 ノ 基 礎 的 錬 成 ヲ 爲 ス ヲ 以 テ 本 旨 ト ス ﹂ で あ る。 今 こ の 意 義 を 關 明 に す る と、、 ﹁ 皇 翻 ノ 道 工 則 り 矛 ﹂ は 國 民 墨 校 藪 育 の 原 則 で あ る、 ﹁ 並 凶 通 敏 育 ヲ 施 シ ﹂ は 方 法 で あ り、 ﹁ 國 民 ノ 基 礎 的 錬 成 ヲ 爲 ス ﹂ は そ の 目 的 で あ る。 註 繹 を 加 八 る ま で も な か ち が 一 ﹁ 皇 國 ノ 道 ﹂ と は 教 育 勅 語 の ﹁ 斯 ノ 道 ﹂ で あ る、 普 通 教 育 と は 專 門 に 封 し て 一 般 的 の 意 味 で あ つ て、 國 民 の 総 て が 國 民 と し て の 生 活 を 完 う す る 爲 に 必 要 敏 く べ か ら ざ る 一 般 的 な 事 柄 を 教 育 す る と い ふ 意 味 で あ る。 而 し て 基 礎 的 錬 成 と は、 其 が 基 礎 と な つ て そ の 上 に 將 來 の 獲 展 を 築 き 上 げ る 一 の 段 階 的 完 成 を た 貸 成 る が ま 玉 に 於 て 貸 は な く な す べ き 規 範 に 依 り 践 む べ き 道 に 則 り て 錬 ゆ 上 げ る と い ふ 意 味. で あ る。 今 で の 薪 令 と 奮 令 邸 ち 小 學 校 令 第 一 條 と を 比 較 し て 見 る と 二 者 の 問 に 注 目 す べ き 相 異 が あ る こ と が わ か る で あ ら う。 梛 ち 小 墨 校 令 第 一 條 は、 ﹁ 小 學 校 ハ 見 童 身 髄 ノ 獲 達 ユ 留 意 シ テ 道 徳 教 育 及 國 民 教 育 ノ 基 礎 並 二 其 ノ 生 活 二 必 須 ナ ル 普 通 ノ 知 識 技 能 ヲ 授 ク ル ヲ 以 テ 目 的 ト ス ﹂ と " ふ の で あ る。 二 者 を 只 護 み 比 べ た 丈 で も、 奮 令 は 児 童 の 自 然 的 獲 達 に 重 黙 を 置 い て 居 る 趣 が 強 い が 新 令 は 當 爲 即 ち 践 む べ き 道 に 重 黙 が 置 払 て あ る と い ふ こ と が 分 明 す る。 師 ち 新 令 は 皇 民 錬 成 の 原 則 を 明 瞭 に 示 し、 其 に 依 つ て 國 民 學 校 教 育 の 全 髄 を 進 め て 行 か う と す る も の で あ る。 換 言 す れ ば 我 が 國 民 教 育 の 全 膿 を 墨 げ て 皇 道 に 蹄 一 せ し 諭 ん と す る 竜 の で あ る。 而 し て 之 を 國 民 個 入 の 側 か ら す れ ば 從 來 は ﹁ 身 を 立 て る ﹂ 爲 に 教 育 を 受 け た の で あ る が 踊 今 後 億 ﹁ 園 を 立 て ﹂ る 爲 め ﹁ 國 を 興 す ﹂ 爲 に 教 育 を 受 け る こ と に な る の で あ る。 爾 ほ 之 を 封 他 的 に い へ ば 八 紘 を 一 宇 と し、 萬 物 を し. て 其、 所 を 得 さ し め る 爲 に 教 育 を 受 け る の で あ る。 こ の 黙 私 が ⋮從 來 宗 教 々 育 の 目 的 を 以 て 聖 な る 便 値 を 實 現 す る こ と 卿

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ち 萬 物 を し て 各 自 の 贋 値 を 充 分 に 発 揮 し 途 に 大 和 の 償 値 に 麟 一 せ し む る こ と で あ る と な し て 居 る 黙 に 通 す る も の で あ る。 二、 國 民 學 校 の 蹴教 科 上 述 の 目 的 を 達 成 す る 爲 に 設 け ら れ た も の が 即 ち 國 民 科、 理 敷 科、 實 業 科、 髄 錬 科、 藝 能 科 の 五 科 で あ る。 即 ち ﹃ 國 民 科 ハ 我 ガ 國 ノ 道 徳、 言 語、 歴 史、 國 土 國 勢 等 一r ツ キ テ 習 得 セ シ メ 特 二 國 艦 ノ 精 華 ヲ 明 ニ シ テ 國 民 精 神 ヲ 源 養 シ 皇 國 オ 使 命 ヲ 自 畳 セ シ ム ル コ ト ﹄ を 目 的 と す る も の で あ り、 科 目 は 修 身、 國 語、 國 史、 地 理 の 四 科 目 で あ る。 而 も そ の 教 授 方 針、 は 一( 一)、 皇 國 二 生 レ タ ル 喜 ヲ 感 ゼ シ メ 敬 榊 ・ 奉 公 / 眞 義 ヲ 髄 得 セ シ ム ル コ ト ( 二)、 我 ガ 國 ノ 歴 皮、 函 土 ガ 優 秀 ナ ル 國 民 性 ヲ 育 成 シ タ ル 所 以 ヲ 知 ラ シ ム ル ト 共 昌 我 ガ 國 丈 化 ノ 猫 自 性 ヲ 明 ユ シ テ 其 ノ 創 造 獲 達 二h カ ム ル ノ 精 神 ヲ 養 フ コ ト ( 三)、 東 亜 及 世 界 ノ 大 勢 ヲ 明 二﹁ シ テ 大 國 民 タ ル ノ 資 質 ヲ 啓 培 ス ル コ ト ニ カ ム ル コ ト ( 四)、 他 教 科 ト 相 侯 チ テ 政 治、 経 濟、 國 防、 海 洋 等 三 關 ス ル 事 項 ノ ⋮教 授 二 留 意 ス ル コ ト で あ る。 次 に 理 歎 科 は、 ﹃ 通 常 ノ 事 物 現 象 ヲ 正 確 三 考 察 シ 慮 理 ス ル ノ 能 ヲ 得 シ メ 之 ヲ 生 活 上 ノ 實 践 二 導 キ 合 理 創 造 ノ 精 紳 ヲ 渦 養 シ 國 蓮 ノ 嚢 展 解 貢 職 ス ル ノ 素 地 二 培 フ コ ト ﹄ を 目 的 と す る も の で あ り そ の 教 授 方 針 は、 ( 一)、 我 ガ 國 二 於 ケ ル 科 學 ノ 進 歩 ガ 國 家 ノ 興 隆 一三 貝 獄 ス ル 所 以 ヲ 理 會 セ シ ム ル ト 共 二 皇 國 ノ 使 命 工 鑑、 ミ 丈 北 創 造 ノ . 任 務 ヲ 自 畳 セ シ ム ル コ ト ( 以 下 略) で あ り、 科 目 は 理 科 と 藪 學 で あ る、 次 に 實 業 科 は ﹃ 産 業 ノ 一 般 ヲ 理 會 セ シ メ 其 ノ 部 エ 關 ス ル 普 通 ノ 知 識 國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 育 九 五

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闘 門民 學 佼 教 育 と 出添 蹴荻 々 育 九 六 技 能 ヲ 得 シ ム ル ト 共 二 勤 勢 ノ 脅 慣 ヲ 養 ヒ 産 業 ノ 國 家 的 使 命 ヲ 自 畳 セ シ 凶 國 運 ノ 護 展 二 貝 献 ス ル ノ 素 地 ユ 培 フ コ ト ﹄ を 目 的 と し、 そ の 教 授 方 針 は、 ( 一)、 我 ガ 國 産 業 ノ 情 勢 及 特 質 ヲ 明 ニ シ 國 運 ノ 獲 展 ガ 産 業 二 負 フ ト コ ロ 大 ナ ル 所 以 ヲ 知 ラ シ メ 産 業 ヲ 通 ジ テ 國 静 報 ズ ル ノ 信 念 ヲ 養 フ コ ト み 以 下 略) で あ る。 而 し て 科 目 は 農 業、 工 業、 商 業 及 水 産 で あ る。 次 に 藝 能 科 は ﹃ 國 民 一 必 須 ナ ル 藝 術 技 能 ヲ 修 練 セ シ メ 惰 操 ヲ 醇 化 シ 國 民 生 活 ノ 充 實 二 資 セ シ ム ル コ ト ﹄ を 目 的 と し、 其 の 教 授 方 針 は、 ﹁ ( 一)、 技 巧 二 流 レ ズ 精 神 ヲ 訓 練 ス ル コ ト ヲ 重 ン ジ 眞 摯 ナ ル 態 度 ヲ 養 フ コ ト ( 二)、 我 ガ 國 藝 術 ノ 特 質 ヲ 知 ラ シ メ 工 夫 創 造 ノ カ ヲ 養 フ 一闘 力 ム ル コ ト で あ り、 科 目 は 費 樂、 轡 字、 工 作、 圖 書 ふ 家 事、 裁 縫 ( 女) 等 で あ る。 最 後 に 髄 錬 科 は ﹃ 身 罷 ヲ 鍛 錬 シ 精 神 ヲ 錬 磨 シ テ 潤 達 剛 健 ナ ル 心 身 ヲ 育 成 シ、 厭 身 奉 公 ノ 實 践 力 二 培 フ コ ト ﹄ を 目 的 と し、 其 の 教 授 方 針 は ( 一)、 躾 姿 勢 其 ノ 他 訓 練 ノ 敷 果 ヲ 日 常 生 活 二 具 現 セ シ ム ル ニ カ ム ル コ ト ( 二)、 特 二 児 童 ノ 心 身 ノ 稜 達、 男 女 ノ 特 性 ヲ 顧 慮 シ テ 適 切 ナ ル 指 導 ヲ ナ ス コ ト ( 三)、 衛 生 養 護 ユ 留 意 シ 身 艦 検 査 ノ 結 果 ヲ 参 酌 シ テ 指 導 ノ 適 正 ヲ 期 ス ル コ ト ( 四)、 強 靱 ナ ル 髄 力 ト 旺 盛 ナ ル 精 神 力 ト ガ 國 防 二 必 要 ナ ル 所 以 ヲ 自 畳 セ シ ム ル コ ト で あ り、 科 目 は 大 別 す れ ば 禮 操 と 武 道 と で あ る が、 禮 錬 科 罷 操 に は、 髄 操 ・ 教 練 ・ 遊 戯 ・ 競 技 ・ 衛 生 等 が 課 せ ら れ る。 以 上 述 べ た こ と に 依 て 國 民 學 校 教 育 の 概 略 が 判 明 し た こ と N 思 ふ が、 斯 の 如 き 五 科 は 既 に 言 へ る が 如 く 皆 皇 道 に 則

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つ て 教 へ ら れ る の で あ る o 之 を 演 繹 的 に 翻 れ ば 五 科 は 皆 皇 道 の 展 開 で あ り、 之 を 蹄 納 的 に 襯 れ ば 五 科 悉 く 皇 道 に 蹄 一 す る も の で あ ら ね ば な ら ぬ。 結 局、 國 民 科 に よ り て 皇 民 と し て の 心 の 道 を、 髄 錬 科 に よ り て そ の 髄 の 道 を、 藝 能 科 に よ り て そ の 藝 能 の 道 を、 實 業 科 に よ り て そ の 世 渡 り の 道 を、 理 籔 科 に よ り て 事 物 の 道 を 禮 得 せ し め、 こ れ 等 の 道 を 途 に ﹁ 斯 ノ 道 ﹂ た ら し め ん と す る も の で あ る。 ざ れ ば 各 科 は 皆 斯 の 道 に 蹄 二 す る こ と に 依 て の み 各 自 猫 特 の 役 割 を 果 す こ と が で き る の で あ る。 換 言 す れ ば 各 科 は 皆 ﹁ 斯 ノ 道 ﹂ の 中 に 於 て の み そ の 償 値 を 獲 揮 す る こ と が で き る の で あ る。 三、 國 民 學 校 の 教 科 と 宗 教 汝 育 の 教 科 こ の 開 題 は 言 ひ 換 へ る と、 宗 教 々 育 に 於 て 如 何 な る 程 度 迄 國 民 學 校 の 教 科 を 活 か す こ と が で き る か と い ふ こ と に な る。 更 に 言 ひ か へ る と 宗 教 々 育 に 於 て は、 國 民 學 校 の 科 目 に 類 す る も の が、 ど れ 丈 取 り 扱 は れ る か と い ふ こ と に な る。 之 に 答 へ る 爲 に 再 び 國 民 學 校 の 教 科 を 見 る 時、 彼 の 五 科 の 内 理 籔 科 は 日 曜 學 校 等 の 附 帯 と し て 特 設 さ れ た 豫 蟹 會 叉 は 復 脅 會 等 に 於 て 全 く 知 的 な も の に 限 つ た 場 合 可 能 で あ る が、 概 し て い ぺ ば 日 曜 學 校 等 に 於 て 理 藪 科 を 教 授 す る こ と は 不 可 能 で あ る。 叉 實 業 科 の 如 き も 日 曜 學 校 の 所 在 地 に 慮 じ て 幾 分 の 知 識 と 或 る 程 度 の 是 等 を 修 得 す る 精 神 力 例 へ ば 農 業 科 に 於 け る 奪 農 の 精 榊、 工 業 科 に 於 け る 工 夫 考 察 力、 商 悩業 科 に 於 け る 信 義 を 重 ん す る 精 紳、 水 産 科 に 於 け る 敢 爲 進 取 の 氣 性、 海 事 思 想 等 を 培 養 す る こ と は 可 能 で あ る。 し か し そ の 何 れ の 場 合 で も 實 行 を 通 し て 修 得 せ し む る 性 質 の も の で あ る 以 上 は、 た と へ 以 上 の 可 能 性 が あ つ た に し て も 其 丈 で は 不 充 分 な も の で あ る こ と を 冤 れ な い。 次 に 國 民 科 に 就 い て 見 る に、 こ の 科 に 薦 す る 課 目 は 皆 宗 教 汝 育 の 其 に 相 通 す る も の で あ る。 印 ち 修 身 は 訓 話、 童 話 に よ り、 國 語、 國 皮、 地 理 な ど は 特 輯 の 教 科 書 叉 は 童 話 に よ つ て 教 授 す る こ と が で ぎ る。 藝 能 科 に 於 け る、 晋 樂、 習 字、 工 作 ( 手 藝)、 圖 書、 家 事 裁 縫 等 も 亦 所 定 の 課 目 と し て 教 授 す る こ と が 可 能 で あ る。 國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 育 九 七

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國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 菅 九 八 ざ て 最 後 に 罷 錬 科 で あ る が、 是 は 又 宗 教 汝 育 と 髄 錬 と い ふ 重 大 な 簡 題 と し て 特 別 に 考 究 さ れ ね ば な ち ぬ と 思 ふ が、 ご 蕊 に は そ の 大 要 に 就 い て 述 べ る こ と に す る。 髄 錬 と 宗 教 汝 育 と い ふ よ り も 或 は 髄 育 と 宗 教 々 育 と い つ た 方 が ま だ 奮 來 の 考 へ 方 に 多 く 支 配 さ れ て 居 る 吾 汝 に は 解 り 易 い か も 知 れ な い が、 問 題 健 今 後 の も の で あ る か ら や 億 り 髄 錬 と い ふ こ と に す る。 私 ば 從 來 髄 錬 を 宗 教 々 育 の 一 科 と し て 重 要 観 し て 居 る と こ ろ か ち 曾 て ス ポ ー ツ ( 健 康 増 進 の 爲 の 蓮 動 と 熔 ふ 意 味 に 於 て) を 通 じ て の 宗 教 々 育 に 就 て の 意 見 を 公 に し た こ と が あ る。 す る と あ る 先 輩 か ら、 そ れ で は 宗 教 々 育 の 凋 自 性 を 失 ふ の み で な ぐ 宗 教 の 奪 嚴 を 胃 漬 す る も の で あ る と 言 て 責 め ら れ た こ と が あ る が、 私 は や は り 今 日 に 於 て も、, 其 を 主 張 し て 止 ま な い。 ざ も あ ら ば あ れ、 今 回 國 民 學 校 に 於 け る 禮 錬 科 の 撰 充 が 行 は れ た こ と 而 も 既 述 の や う な 意 味 に 於 て 行 は れ た こ と は 誠 に 心 地 よ い 極 み で あ る。 而 も 國 民 學 校 教 育 の 特 色 を 言 ぴ、 表 は す 言 語 を、 特 に 髄 錬 科 の 其 を 味 ぼ つ て 見 る と 私 が 唱 道 す る 宗 教 々 育 の 其 に 似 た 趣 が 濃 厚 で あ る。 こ N 江 も 吾 々 が 一 暦 奮 起 し な け れ ば な ら な い 理 由 が あ る。 過 表 の 宗 教 衣 育 又 は 之 に 類 し た も の が 多 く 或 ば 故 意 に 或 は 止 む を 得 す し て 罷 錬 的 な 方 面 を 無 観 し て 來 た と と は、 そ の 當 時 に 於 て は そ れ に 相 當 す る 理 由 が あ つ た の で あ る が、 今 に 於 て 之 を 顧 れ ば 全 く 取 り 返 し の つ か な い 誤 で あ つ た の で あ る。 し か し 今 日 に 於 て も 未 だ そ の 誤 に 氣 が つ か す、 或 は 宗 教 々 育 は 宗 教 に 關 す る こ と を 教 育 す る こ と を 猫 自 の 職 分 と ず る も の で あ る か ら 髄 錬 的 な 事 に ば 關 係 し な く て も よ い と 考 へ て 居 る 宗 教 々 育 家 が な き に し も み ら す で あ る ゆ 智 徳 艦 の 三 位 一 騰 的 な 陶 冶 が 教 育 の 目 標 と し て 行 は れ て 居 た 小 墨 校 教 育 が 國 民 學 校 教 育 と 名 を 改 め、 髄 錬 科 を 凋 立 さ ぜ、 そ の 爲 の 時 間 数 を 壌 加 し、 叉、 課 外 に 作 業 及 び 騰 育 蓮 動、 衛 生 訓 練 を な す ζ と 罫 し て 居 る ご と や ヤ ﹁ 一 時 限 授 業 9、 四 十 分 ト シ 第 四 限 後 ヲ 甕 食 ト ス ﹂ と な し て 身 膣 的 條 件 を 重 親 し て 墨 脅 に よ る 心 身 の 過 勢 を な く し て で き る 丈 心

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身 鍛 錬 の 機 會 を 與 へ 養 護 と 相 倹 つ て 身 心 剛 如 禮 の 鍛 錬 を 重 観 し て 居 る こ と や、 且 又 身 髄 練 磨 の 方 法 と し て 罷 錬 科 の 内 に 積 極 的 な 罷 操 や 武 道 と 共 に 衛 生 を 置 い て、 兇 童 自 身 を し て 自 己 の 身 膣 に 就 て の 認 識 を 深 め 自 獲 的 に 衛 生 訓 練 を な さ し め 巻 こ と を 目 標 と し て 居 る こ と な ど は 如 何 に 國 家 が 所 謂 日 本 精 騨 の 器 と し て の 身 髄 の 鍛 錬 を 重 競 し て 居 る か と い ふ ご と を 語 る も の で あ る。 即 ち 國 家 は 髄 錬 科 に よ り て 見 童 の 身 髄 の 鍛 錬 と 精 棘 の 其 と を ー 罷 的 に 行 つ て 剛 健 瀾 達 な る 心 身 を 育 成 し 以 て 献 身 奉 公 の 實 践 力 を 増 養 せ ん と し て 居 る の で あ る。 而 も そ の 教 授 方 針 の 一 と し で 既 述 の 如 ぐ ﹃ 彊 靱 ナ ル 膣 九 ト 駐 盛 ナ ル 精 神 力 ト ガ 國 防 ユ 必 要 ナ ル 所 以 ヲ 自 畳 セ シ ム ル コ ト ﹄ に 鑑 み る 時、 日 曜 墨 校 等 に 於 て 艦 錬 的 な 運 動 が 顧 み ら れ な い と い ふ と と は 絶 封 に 許 さ れ な い こ と で あ る。 す べ て 國 民 學 校 に 於 け る 各 科 は 芽 心 一 如 罷 と し て の 見 童 を 立 派 な 皇 民 に 迄 錬 成 す る と い ふ こ と を 目 標 と す る も の で あ る が、 從 來 ゐ 考 へ 方 か ら す る と、 精 紳 的 方 面 の 鍛 錬 か ら 身 禮 的 方 面 の 其 へ 老 ぺ 及 ぶ と い ふ こ と は 自 然 で あ る が、, 身 馳 罷 的 方 面 の 鍛 錬 に 依 つ で 精 神 的 な 鍛 錬 を 行 は ふ と す る や う に な つ た こ と は 特 に 注 目 す べ き ご と で あ り、 叉 之 が 今 度 の 新 制 の 特 色 の 一 で 貯 あ る 課 で あ る。 そ こ で 吾 々 は、 身 膿 の 鍛 錬 の 方 面 か ら で さ へ 精 紳 的 訓 練 を 行 ふ の で あ る か ら、 吾 汝 の 職 分 に 於 て 精 榊 的 訓 練 に 重 黙 を 置 く 上 に 身 鰹 的 訓 練 を そ の 當 然 の こ と 玉 し て 行 は ね ば な ら な い の で あ る ゆ 若 し さ う で な か つ た な ぢ ば 兜 童 を 心 身 一 如 髄 と し て 取 扱 は な い こ と に な つ て 所 謂 中 世 紀 的 な 宗 教 々 育 か ら 永 久 に 脱 出 す る こ と は で き な い の み で な ぐ 歩 汝 々 自 滅 の 道 を 辿 る こ と に な る の で あ る つ 身 燈 を ﹁ 聖 ﹂ の 胎 勉 る も の 若 く は 道 心 の 器 と、 観 て 居 る 宗 教 女 育 が 若 し そ の 盛 ら れ る も の 丈 に 重 勲 を 置 い て、 そ れ を 盛 る も の を 無 観 し た な ら ば 結 局 は ど ケ な る で あ ら う。 身 心 は 共 健 で な く て は な ら な い。 而 も 二 者 の 關 係 は 密 接 不 離 で あ る。 精 神 を 高 く 買 つ て 身 髄 を 安 く 買 つ て は な ら な い。 吾 々 は 將 に 死 せ ん と す る 生 命 か ら よ を こ と を 聞 く も よ い が、 そ 國 民 學 校 激 育 と 宗 教 々 育 九 九

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國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 育 一 〇 〇 れ よ り も 溌 刺 と し て 躍 動 し て 居 る 生 命 か ら そ の 勝 関 と し て の よ き も め を 聞 く 方 が 唄 暦 嬉 し い の で あ る。 踵 動 せ し む る も の は 心 的 な も の で あ る が、 躍 動 す る も の は 身 罷 的 な も の で あ る。 邸 ち 教 へ を 受 け 容 れ る も の は 心 で あ る が 之 を 實 践 す る も の は 髄 で あ る。 信 行 一 致、 叉 は 行 解 相 慮 を 目 標 と す る 吾 女 が 身 腱 的 條 件 の 爲 に そ の 目 標 に 到 達 す る こ と が で き な い や う で は 波 羅 夷 罪 で あ る。 知 目 行 足 と い ふ。 而 し て 目 足 共 に 健 全 で な く て は な ら な い。 四、 日 曜 學 校 等 犀 於 け る 髄 錬、 口 曜 學 校 に 於 て 高 學 年 の 者 が 次 第 に 減 つ て 行 く と い ふ こ と は 一 の 大 き な 悩 み で あ る が、 適 當 な 蓬 動 を 指 導 す る と 却 つ て そ の 数 を 増 し て 來 る も の で あ る。 然 ら ば 如 何 な る 蓮 動 を 指 導 す べ き か と い ふ こ と が 問 題 と な る が、 こ れ に 樹 し て ' 歎 年 前 私 が 試 み た 調 査 の 結 果 に よ る と、、 大 罷 に 於 て 野 球、、 デ ツ ド ボ ー ル、 マ リ 投 げ 等 が 適 し て 居 る や う で あ る。 即 ち ﹁ 如 何 な る 蓮 動 を 好 む か ﹂ と い ふ 問 に 封 し て 答 へ ら れ た も の を 整 理 し て 見 る と、 米 國 に 於 け る 日 本 児 童 の 五 七 三 は 四 七. 種 の 遊 び を 答 へ て 居 る が、 こ の 中 四 〇 八 は ス ポ-ツ 的 な 遊 び で あ る。 而 し て 四 〇 八 中 の 二 〇 四 は 野 球 で あ る ゆ 次 に 東 京 市 内 の 某 小 學 校 生 徒 の 五 一 六 ぼ 四 九 種 の 遊 び を 答 へ、 そ の 中、 三 〇 九 は ス ポ ー ツ 的 な も の で あ つ て、 こ の 申 の 最 大 多 藪 は 一, 七 九 の デ ツ ド ボ ー ル の 愛 餅 者 で あ る。 衙 ほ 大 阪 府 下 の ー 農 村 の 小 學 生 の 六 二 三 は 六 十 三 種 の 遊 び を 答 ヘ ス ポ ー ツ 的 な 遊 び を 好 む も の は 二 六 八、 こ の 中 最 大 多 激 の 一 一 四 は マ リ 投 げ で あ る。 米 國 と 我 が 國、 そ し て 都 市 と 田 舎 と に 依 て そ の 愛 好 す る も の が 異 つ て 居 る こ と ム、 大 多 籔 の 見 童 が 如 何 な る 遊 び ( 蓮 動) を 最 も 好 む か と い ふ こ と は こ の 数 字 に 依 て 略 見 當 が つ く こ ど 製 思 ふ。 勿 論 是 丈 が 日 曜 學 校 等 に 於 て 指 導 す る 蓮 動 で は な い。 虹 の 他 の 團 燈 遊 戯 や 髄 育 舞 踊、 等 児 童 の 年 齢 や 能 力 に 鷹 じ た も の を 遊 ば せ て よ い の で あ る。 、 倫 ほ 私 は 運 動 指 導 の 注 意 事 項 と し て、 一、 競 争 心 の 醇 化、 二、 目 的 の 自 畳、 三、 正 し い 規 則 に よ る ご と、 四、 他 の

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教 課 と の 蓮 絡 を 保 つ こ と を 墨 げ た い。 帥 ち 徒 ら に 競 孚 心 を か き 立 て ざ 岡 箏 本 能 を 喚 び 醒 ま し て も い け な い し、 何 の 爲 の 蓮 動 で 必 る か を 畳 ら 激 い で 徒 な 時 間 潰 し と な つ て も な ら な い。 又 不 規 則 に 蓮 動 す る こ と に 依 つ て 國 民 生 活 に 於 け る 法 規 法 則 を 輕 覗 す る 心 持 を 養 つ て は な ら な い し、 他 の 教 課 と の 蓮 絡 を 倹 た な い で 蓮 動 の み を 樂 し み、 各 教 課 の 有 機 的 統 合 を 破 る や う な ご ど が あ つ て も な ら な い。 要 す る に 子 供 は 風 の 子 で あ る。 動 く も の で あ る。 而 も 遊 び に 依 て 動 く こ と を 最 も 好 も の で あ る。 こ の 意 味 に 於 て 蓮 動 を 通 じ て 教 育 の 目 的 を 達 せ ん と す る こ と の 意 義 が 深 い の で あ る。 宗 教 汝 育 の 一 教 科 と し て 運 動 を 重 要 覗 せ ね ば な ら 滋 理 由 も こ 玉 に あ る の で あ る。 さ れ ば 日 曜 學 校 等 に 於 て 蓮 動 を 重 覗 す る こ と は 且 曜 墨 校 等 を 隆 盛 な ら し め て 國 家 の 要 求 に 磨 ーす る 一 途 で あ る と 畳 悟 す べ き で あ る。 ( 一 五、 二 一、 二 二 稿) 國 民 學 校 教 育 と 宗 教 々 育 一 〇 一

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