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「 中国学園小学校英語活動支援講座 」 ( 文部科学省小学校英語活動地域サポート事業) 報告
( 2) 受講生アンケー ト報告
Chugo kuga kue nEngl i s hAc t i vi t i e sf o rEl e me nt a r ySc ho o l
( Mi n i s t r yo fE d u c a t i o n, C u l t u r e , S p o r t sa n dTe c h n o l o g ye l e me n t a r ys c h o o l En g l i s ha r e as u p p o r tp r o j e c t )
( 2 ) Re po r to nt hePa r t i c i pa nt s ‑ Fe e dbac k
(2006年 3月31日受理)
松畑 照一 中野 宏 名合 智子
K i i c h iM a t s u h a t a Hi r o s hiN a k a n o T o m o k oN a g o h
垣見 益子 佐生 武彦 佐藤 大介
M a s u k oK a k e hi T a k e hi k oS ai ki D ai s u k eS a t o
橋 内 幸子
S a c h i k oH a s h i u c h i
Ke ywo r ds:
「中国学園小学校英語活動支援講座」,「文部科学省小学校英語活動地域サポー ト事業」,小学校英語活動, 支援体制の確立,実践 と評価抄 録
本学で開講 した 「中国学園小学校英語活動支援講座」に関 して受講生を対象にアンケー ト調査をした結果,講座の回 数,長 さ,時間帯,時期,会場 ・設備,配付資料のいずれの項 目においても,満足のい くものであった とい う回答が全 体の8割を超えていた。ほぼ2週間おきの土曜 日開講については,前述の項 目に比べて満足度がやや下がったものの, 全体の7割近 くが支持 をしている。特に役 に立っ内容 としては,ゲームやチャンツのよ うな実践的指導スキルが最 も多 く挙げ られてお り,続いて,クラスルームイング リッシュな どの英語力強化内容,模擬授業な どの実践,年間計画な ど の順であった。
以上の結果か ら,本講座は,受講生のニーズに十分に応 えたものであった といえる。
Ⅰ.は じ め に
「文部科学省小学校英語活動地域サポー ト事業」 とし て本学で開講 した 「中国学園小学校英語活動支援講座」
(本稿では以後 「支援講座」 と呼ぶ)の詳細については,
『(1)実施報告』に記 されているとお りである。
支援講座の実施 に当た り,英語 コミュニケーシ ョン学 料では,時期,回数,会場,内容な ど,全般的に十分な 検討 を重ねてきた。それ らを含 めて,受講生が本支援講 座 をどのよ うに評価 しているかを知 るために,受講生を 対象に したアンケー ト調査 を実施 した。本稿はそのアン ケー ト結果 を分析 し,ま とめたものである。
Ⅱ. アンケー ト調査全体の概要
1.調査全体の 目的
本研究の 目的は,以下のよ うであった。
①今回の支援講座 に対す る受講生の意見を知 り,今後本 学で同様の講座 を開講す る際の参考 とす る。
②本学の英語 コミュニケーシ ョン学科では,児童英語教 育 コースを設 け,子 どもに英語 を教 える人材の育成に 取 り組んでいる。現場で児童英語教育を行っている小 学校の先生たちに, さまざまな角度か ら質問を し,得
られた回答を今後の教員養成の参考 とす る。
紙数の関係か ら,本稿では,①のみに絞って報告す る ことにする。
2.
調査全体 の概要前掲 の 目的のために,次の よ うなア ンケー ト調査 を実 施 した。
1)調査期 間 :2006年2月18日〜2006年2月末
2)調査方法 :無記名 ア ンケー ト。最終講座 で配布 し記 入。欠席者 には郵便 で依頼 し返送。
3)調査対象者 :平成17年度本学支援講座 の受講生77人 4)有効回答数 :60人 (回収率77.9%)
ア ンケー ト用紙 を作成す るに当たっては,単 に支援講 座 実施状況 に関 してのみでな く,多角的 な方 向か らの調 査 を試 みたため,設 問数 が多 くなった。最終講座 目に講 座 の合 間 を利用 して回答 して も らったため,回答 時間不 足 の感 はいなめない。 回答者 に よっては無 回答 の項 目が 散見 され たが,全般 的な傾 向を把握す る上で,大変貴重 な資料 となった。
本支援講座 に関す るア ンケー ト結果 を分析 ,考察す る に当たっては,次の観 点か らの比較 も試 み る。
① 回答者 の支援講座 への出席 回数
② 回答者 の教職歴
Ⅲ.
回 答 者 の 属 性1
.教職歴教職 歴 につ い て, 1年 〜 5年 , 6年〜 10年 ,11年 〜 15年,16年〜 20年, それ 以 上, と5段 階 に分 けて尋 ね た ところ,図
1
の よ うな回答 で あった。図1 教職歴 n‑60
教職歴 が20年 を越 える受講生が30人 で,回答者 の半数 を 占めてい る。今 回 の支援 講座 に経 験 豊 か な先 生 た ち が多 く出席 して くれ た こ とが分 か る。 その他 の区分 の割 合 は,1年〜 5年 が5人 (8.3%),6年〜 10年 が7人 (ll.7%),11年〜 15年 が 9人 (15%),16年〜 20年 が 8 人 (13.3%)であった。
教職歴 の観 点か らアンケー ト結果 を比較分析す るに当
た っては,回答者 を教職歴20年 までの グル ー プ (29人) と,それ以上のグループ (30人) とに分 けることにす る。
2.
出席 回数平成17年10月8日か ら翌年 2月18日まで,講座 は合計 10回開講 され た。1回〜 3回,4回〜 6回,7回〜 8回,
9回〜 10回 の4段 階 に分 けた ところ,60名 の回答者 の 参加状況 は図2の よ うであった。
図2 講座出席回数 (全体) (∩‑60)
回答者 の37%が9回以上 出席 してお り,7回以上 が全 体の75%を越 えてい る。
ア ンケー ト結 果 を比較 分析 す るに 当た って は,1回〜
6回 (14人),7回〜 8回 (24人),9回〜 10回 (22人) の3グループに分 けるこ とにす る。
なお, 出席 回数 を教職 歴 別 に見 る と, 図
3
の よ うで あった。20年 を越 える教職歴 の受講生が若干 出席 回数 が 多かったが, あま り大 きな違 いは見 られ なか った。6.9%
20年まで 3.3% それ以上
瑚 20.70,0 日日.34.5% :.:.:.:.:.:37.9%.:.:.:.:.:.
0% 25% 50% 75% 100% 同ト3回ロ4‑6回□7‑8回口9‑10回
図3 講座出席回数 (教職歴別)∩‑59
Ⅳ.
支援講座 についてのアンケー ト結果1.講座 回数 につ いて
10回 とい う講座 回数 の多寡 につ いて は, 「ち ょ うど良 かった」 とい う意見が圧倒 的 に多 く,全体では82%を 占 めた。 「多す ぎた」の意見は
9
人 (15%), 「少 なす ぎた」は 1人 (1.7%)であった。
出席 回数別 に見 る と,出席 回数 が減 るに従 って 「多す ぎた」 の回答率が上がってい るのが分 か る.,何 らかの理
51
「中国学園小学校英語活動支援講座」報告 (2)受講生アンケー ト報告
由で欠席せ ざるを得なかった回数が多いほど,実施の回 数が 「多すぎる
」
と感 じたよ うである。逆にほぼ全回参 加 できた回答者 は 「ちょうど良かった」 と感 じてお り,「少なかった
」
と回答 した人までいたのは興味深い。 (図 4)図4 講座回数について (出席回数別) ∩‑60
開講回数 に対す る意見を教職歴別に見ると,図5のよ うであった
。2 0
年 を越 える教職経験者のグループに 「多 す ぎた」 とい う意見が多かった一方,「少なかった」
と の意見 も出た。1 0 . 7 %
::::::::::.:一:. . . . 8 9 . 3 % . . . ∴
.:
.:
.:
.:
.:
.:.:.:t:.:.2 0 . 0 % ・ : . : . : . : . : . : . : . : . : . 二 . : . : . : . . 7 6 . 7 % . . . 二 . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :
図5 講座回数について (職歴別)
∩‑5 9
2.
講座の長 さについて各講座 は,午後1時か ら4時まで3時間開催 された。
その長 さについての意見 は,図6の よ うに,全体では
「ち ょうど良かった」 とい う意見が
8 3 %
を占めた。 しか し,回数 と同様 に 「長すぎた」の意見 も17%あった。 「短 す ぎた」 とい う回答は無かった。出席回数別 に見ると,出席回数が多い人ほど 「ちょう ど良かった」 とい う意見が多 くなっている。
教職歴別 には違いは見 られなかった。 (図 7)
図6 講座の長さについて (出席回数別) ∩‑60
1 7 . 2 % ・ : : : : : : : : : : : : . : . 二 . :
.:
82.8 % . : . : . : . : . : . : : : : : : : : : : 二 : : : ̀ : ̀ : ̀ ̀
図7 講座の長さについて (教職歴別)
∩‑5 9
3.
講座の時間帯について午後1時か ら支援講座 を始めたことについては,全体 では 「ちょうど良かった」が
8 0 %
を占めた。 (図 8) 「早 すぎた」の8人 (13%)の内2人は,次のよ うに記述 し ていた。・遠い ところか ら来ているので2:00‑ 5:00が良かっ た (出席7回〜 8回)
・1: 3 0
頃か らが良い。 (出席4
回〜6
回)反対に 「遅す ぎた」 とい う回答は3人 (5%)であっ た。
図8 講座の時間帯について (出席回数別) ∩‑60
出席回数別 に見ると,出席回数の少ない受講者 に 「遅 す ぎた」 は無 く,逆 に 「早す ぎた」 が3人 (21.4%)
と最 も多 か った。 (図8) 9回〜 10回出席者 の内3人
(13.6%)が 「早す ぎた」 と回答 してい る。何 とか都合 をつ けて毎 回 あ るいは
9
回参加 して くれ た こ とが分 か る。教職歴別 に見ると,20年以内のグループで 「早すぎた」
が 5人 (17.2%)「遅す ぎた
」
が 2人 (6.9%)と,20年 を越 えるグループのそれぞれ3
人 (10%),1
人 (3.3%) を上回った。 (図 9)1 7 . 2 %
:::::::::::::: . : 7 2 . 4 % : . : : : : : : : : : : : : : ニ : 日. : : : : : : : : : . 9 0
図9 講座の時間帯について (教職歴別) ∩‑59
4.
講座の開講時期 について10月か ら
2
月 とい う講座の開講時期 については,全体 では80%の参加者 が 「都合が良かった」
と答 えてい る。(図10)
図10 講座の時期について (出席回数別) ∩‑60
出席 回数別 に見 ると,他の項 目以上にグループ間の差 が大 き くなっている。 1回〜 6回のグループに無回答が 3人 (21.4%)と多 く, 「良 くなかった」の回答 も 5人 (35.7%)と他 の グル ー プ を大幅 に上回 ってい る。 「良 かった」の回答が半数 を下回っていることか ら,支援講 座 の開講時期 が,欠席 が多 くなった大きな原因の一つで あった と考 え られ る。 この ことは,9回〜 10回出席者 の95.5%が 「良かった」 と回答 してい ることにも裏付 け
られてい る。
教職歴別 に見た場合,講座 の時間帯について と同様 に, 20年 を越 える教職歴 を もつ グルー プに 「都合 が良か っ
た
」
とい う回答が多 くなっている。 (図11)17.
9 %
: l : ■ : l : ■ : ■ : ̀ 二 . : . : . : . : . : . : . : . 7 6 . 7 % : . : J : I : ● : 一 : I : I : ー : ■ 二 . : . : . : , : : 1
図11講座の時期について (教職歴別) ∩‑59
それぞれの回答 には,次のよ うな意見が添え られてい た。
(都合が良 くなかった (9人))
・長期休業 中 (夏休み)が良い。 (出席 4‑ 6回)
※同様 の意見ほか 3人
・5月〜 6月か らのスター トがよい。 (出席 7‑ 8回)
・12月だけは避 けてほ しい。通知表が厳 しいので。
・県北なので,雪の少ない時期 に してほ しい。教育課 程編成 にかか らない早い時期 に。 (出席 4‑ 6回)
・年度 当初 に計画できると都合が合いやすい。 (出席 7‑ 8回)
(無回答 (3人))
・どの時期で も全部参加 はできない と思った。
2
月は 出張 と重なることが多かった。 (出席 4‑ 6回)・夏な どの長期休業中の方が参加 しやすい。 (出席 9
‑10回)※同様の意見ほか
1
人 (都合が良かった (1人))・どの時期 で もい ろい ろあるので, 同 じこ とだ と思 う。 (出席 7‑ 8回)
多忙 を極 める現職の先生たちに共通 して都合の良い時 期 を設定す ることがいかに困難であるか,痛感 させ られ る。そ うい う状況の中で,今回の支援講座の開講時期 に ついて80%の回答者が肯定的であったのは喜ば しい こと である。 しか し,今後同様の講座 を設定す るに当たって は,長期休暇 中の実施 を希望す る意見やその他 の意見 も 取 り入れて検討す る必要があることを認識 させ られた。
5.
開講方式 (土曜 日開講) について今回は年末年始の
4
週間を除いて,ほぼ平均2
週間に1
回,土曜 日にのみ講座 を開催 した。 (諸般 の事情 で3
週間空いたのが1
回,2
週連続 になったのが2
回あった)53
「中国学園小学校英語活動支援講座」報告 (2)受講生アンケー ト報告
支援講座 を土曜 日のみに開講 した ことについては,「都 合 が良かった
」
「連続開催が良かった (例 えば夏に5
日 間)」 「その他」の選択肢 を用意 した。他 の項 目と比べて,「都合が良かった」の割合が全体 で68.3%ともっとも低 くなった。 (図12)
出席回数別 に見ると,グループ間の差 も,開講時期 よ りもさらに広がっている。土曜 日のみの開講が欠席のも う一つの原因であると察せ られ る。
図
1 2
土曜日開講について (出席回数別)∩‑6 0
教職歴別には,
2
グループ間で大きな差は認 められな かった。 (図13)20年まで それ以上
; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . ; . : , : . : , 6
9.0%:.:.:.: 2 7 . 6
%0
% 2 5
%5 0 % 7 5 %
仁良かった 口達続開催 ロその他□NA
鍋肌肌仇
3∩"03
図13 土曜日開講について (教職歴別)
∩‑5 9
この項 目では,次のような記述がみ られた。
(都合が良かった (41人))
・土曜 日に学校行事な どがあったが,仕方のないこと だ と思 う。 (出席7‑ 8回)
・連続 的に集 中す ると,夏は出に くい場合 もあるの で,土曜 日のみで良かった。 (出席9‑10回) (その他 (1人))
10回)
(無回答 (1人))
・どのや り方でも一長一短である。 (出席7‑ 8回) 支援講座開催の方式を考えるに当たっては,前述の開
講時期 を併せて考慮に入れな くてはな らない。
開講時期 と開講方式のいずれにも 「都合が良 くなかっ た」 と回答 しているのは5人であ り,異 口同音に長期休 暇 (夏休みな ど)を希望す る記述を している。 このこと か ら, 「連続 開催が良かった」の回答者 は,必ず しも例 示のよ うな毎 日連続の開講 を望む とは限 らないことが察 せれ られ る。比較的時期 を集 中させた狭い間隔での開催 を望む声 も含 まれているもの と考えられ る。
週末開催,集 中開催,両方の折半な ど, どのよ うな開 講方式にす るのが良いか,上述の時期設定 と同様 に,大 変難 しい問題である。今回は回答者の過半数の賛意 を得 られたが,今後現場の先生方の参加がより容易な開催方 法を検討 してい くことが課題である。
6.
会場や設備 について支援講座会場 としては,以下の理 由か ら本学の合唱教 室を選んだ。
① ピアノ,AV機器 な どが設置 されている。
② 南門か ら近い。
③ 定員の
5 0
名 を十分収容できる広 さがある。④ 教材展示用の補助的な部屋 を確保 しやすい。
⑤ トイ レが近 くにある。
全体的に 「良かった」との意見が8割 を越えたが,
「良 くなかった」 との回答 も13%以上あった。 (図14)
図
1 4
会場や設備について (出席回数別)∩‑6 0
出席 回数別 に見 る と,3グループ間に大 きな差 はな かったが,教職歴別では,20年 を越 えるグループに無回 答が多 く,ちょうどその分 「良かった」の割合が下がっ ている。 (図15)
図
1 5
会場や設備について (教職歴別)∩‑5 9
回答 には次の よ うな意見が添 えられていた。 「良かっ た」 と回答 したものの,全ての点で満足がいったわけで はない よ うである。
(良かった (49人))
・トイ レが少な くて困った。 (出席9‑10回)※同様 の意見他
1
人・毎回少 し暑かった。 (出席9‑10回) (良 くなかった (8人))
・ (椅子 と一体の折 り畳み)机が不安定だった。机は あった方がよい。 (出席7‑ 8回)
・も う少 し広い場所,グループや列になった り,ゲー ムを した りす る場所がほしい。 (出席9‑10回)
※同様の意見ほか
2
人・も う少 し広い方が見えやすい。 (出席7‑ 8回) まず トイ レの不足について。短時間の休憩時に利用が 集 中す る状況 を見て,急速,他の建物の トイ レも案内を 出 して対応 した。 しか し,一部が不慮の故障により使用 できない 日もあ り,参加者 には迷惑をかけて しまったよ うである。学内にある多 くの トイ レを利用 してもらえる よ う,今後案内をす る上で万全 を期す必要があると認識 された。
次に広 さについて。会場決定に当たっては,募集時点 の定員50名 を想定 していたので,比較的十分な広 さが確 保できるもの と期待 していた。 しか し,現実には予想 を 大幅に越 える申込みがあ り,定員 を遥かに越 える80人近
くを受け入れ ざるを得な くなった。
講座の中では毎回のよ うに机の配置を途中で学年別の 輪 に変 えた り,教卓の前のスペースでゲームや模擬授 業 をした り, と,様々な活動がなされたので,受講生が 少 し狭 く感 じたことは無理か らぬことであると察せ られ
る。
多 くの条件 を満たす教室を確保 しつつ,定員を越 える 申込みにどう対応 してい くのか,これ も今後の大 きな課
題であるといえる。
7.
配付資料について支援講座 での配付資料 について, 「少 ない と感 じた」
「ちょうど良かった
」
「多い と感 じた」の選択肢 を用意 し た。その結果図16,図17のよ うな結果 となった。図16 配付資料について (出席回数別) ∩‑60
o i
J" OL%
図
1 7
配付資料について (教職歴別) n‑5 9
「ちょうど良かった
」
との回答が5 1
人 と8 5 %
を占めた。出席回数別で大きな差は見 られなかったが,出席回数 の少ないグループには 「少ない」 との回答は無かった。
また,教職歴別では,前項 目同様に
2 0
年を越 えるグルー プに無記入が多かった。「少ない と感 じた
」
との回答が,出席9回〜 10回のグ ループに1人,7回〜 8回のグループに2人いた。本支援講座では毎回,講師により豊富な資料が用意 さ れた。資料の印刷,製本,セ ッ ト作 りな どの準備は,予 想 を越 えて多 くの時間を要す るものであった。また,欠 席者用に毎回の資料を取 り置き,次回出席の折 りに渡す な どの配慮 もしてお り,開催側 として万全の体制で取 り 組んだ。
それだけに 「少ない と感 じた」人が3人 (5%)いた のは意外であったが,その内の一人は,「もっ と欲 しい とい う意味で」とわざわざ記述 していた。ほかの
2
人 も「不足感
」
とい うよりも,「もらえる資料は少 しでも多い55
「中国学園小学校英語活動支援講座」報告 (2)受講生アンケー ト報告
方が良い」とい う気持 ちの現れ である可能性 があ る。 「多 い と感 じた」の回答 は1人のみであった。
全般的 に,本学 が用意 した支援講座 の資料 が受講生 に 十分満足 して も らえた よ うである。
8.
講座 内容 につ いて 1)役 立つ講座 内容まず, 「今後 の先 生 の活動 に特 に役 立っ と思 われ た講 座 内容
」
について 自由記述 を して も らった ところ,53人 (88%)が何 らか の記述 を していた。 その内容 を項 目別 に集計 してみ る と,表1の よ うになった。「全 て良かった」と回答 した8人 については, 「その他」 以外 の全項 目に加 えた。
「その他 」の内容 は,次の とお りであった。
・開校式 の時のス トレスの話
・ス コッ ト先生の出演 ※同様 の意見 ほか1人
・学級担任 の指導法
・国際理解 と小学校英語
・名合先生の子 ども‑ の接 し方
・相野先生の講演
表1 今後特に役に立つと思われた講座内容 (複数回答) 講座 内容 人数 講座 内容 人数 ゲー ム 26 模擬授業 の実践 15 クラスルーム.イングリッシュ 25 モデル レッス ン 13 チ ャンツ 18 発音 .音声 の指導 13 絵本 (扱い方を含む) 18 フオニ ックス 12 カリキュラム.レッスンプラン 15 年 間計画 9
その他 を除 く11項 目の内容 を大別す る と,以下の よ う に4群 にな る と思 われ る。
① 実践的指導 スキル :
ゲーム、チ ャンツ、歌、フオニ ックス、絵本 の使 い方
② 実践英語能力 :
クラスル ーム ・イ ング リッシュ,発音 ・音声
③ 総合的演習 :
模擬授業の実践,モデル レッス ン
④ 授業計画 :
カ リキュラム, レッスンプ ラン,年 間計画
表1を これ ら4群 にま とめる と,表2の よ うにな る。
表2 今後特に役に立つと思われた内容群
講座 内容群 人 数
① 実践的指導スキル 89
② 実践英語能力 38
③ 総合的演習 28
受講生 には どの群 も今後役 立つ もの と意識 され てい る が,特 に①群 の実践 的な指導 スキル が もっ とも多 く意識
され てい るよ うで,次の よ うに記述 され ていた。
・授業で よ く使 う英語 を学 んだ り,ゲー ムを考 えた り す る内容 の講座 が参考 になった。 とて も実践的で翌 週 か ら役 立 った。 (出席 9‑10回)
・具体的なゲー ム,歌 な どす ぐ使 えそ うな ものはや は りうれ しい。 (出席9‑10回)
・体験参加 形式 の講座 が多 く, 日々の実践 に役 立つ も
図18 特に役立つ内容 (出席回数別) 複数回答
のばか りだった。 (出席9‑10回)
出席 回数別 にみ ると,図18の よ うであった。 出席
1
回〜 6回のグル ープの記述が最 も少 な く,出席 7回〜 8回 のグループが最 も多かった。
特 に役 立っ と指摘 された11項 目の内容 を,先 に述べた
図
1 9
特に役立つ内容 (出席回数別) 複数回答図20特に役立つ内容 (教職歴別) 複数回答
4群 にま とめて,出席 回数別 に した ものが,図19である。
「実践的指導スキル」に関 して,出席7回〜 8回のグ ル ー プ と9匝ト〜 10回の グル ー プ に大 きな差 が見 られ ら
る。
11項 目を教職歴別 に比較 した ものが図20である。20年 を越 えるグループは, 「カ リキュラム
」
丁模擬授 業」
「モ デル レッスン」
が多 く意識 され,20年以内のグループは「年間計画」 と 「轟音 ・音声の指導」が突 出 していた。他 の項 目では大 きな差は見 られ なかった。
また,図21に見 られ るよ うに,教職歴別 では 「実践的 指導スキル」に大 きな差はなかった。
図
2 1
特に役立つ内容 (教職歴別) 複数回答2)もっ と学びたい講座 内容
次 に, 「もっ と学びたい講座 内容」 について 自由記述 を して もらった。37人が何 らかの記述 を してお り,その 内容 を項 目別 に集計 してみ ると表
3
の よ うであった。表3 もっと学びたい講座内容 (複数回答) 講座 内容 人数 講座 内容 人数 クラスルーム.イングリッシュ 9 モデル レッスン 4
チャンツ 9 フオニ ックス 4
ゲーム 8 カリキュラム.レッスンプラン 2 発音 .音声の指導 8 年 間計画 1
歌 7 模擬授業の実践 1
「その他」の内容 は以下の とお りである。
・絵本 を利用 した展開例
5 7
「中国学園小学校英語活動支援講座」報告 (2)受講生アンケー ト報告
・各学年 に応 じた指導法
・互いの学校 での良かった活動
・担任 が主 として教 える指導法の実践
・英語が分か らない児童 に ど う指導す るかの手だて
・レッスンプ ランによる1時間の流 しの演習
・1年〜 6年 までの系統立てた指導 について,積み重 ね を どう指導すれ ば効果的か
・NETとのチームテ ィーチ ングの仕方,NETの活用の仕 方
・英語 での講義
・ス コッ ト先生の授業
・開校式の時のス トレスの話
・中野先生の英語 についての話
表4 もっと学びたい講座内容 (複数回答)
内 容 群 人 数
1)実践的指導スキル
8 9
2)実践英語能力
3 8
3)総合 的演習
2 8
表4は,11項 目を4群 にま とめた ものである。
11項 目の内容 について,出席 回数別 に比べた ものが図
2 2
である。出席
9
回〜 1 0
回の グル ー プは, 「クラスル ー ム・イ ン グ リッシ ュ」
「モデル レッス ン」 の要望 が多 く,逆 に, 出席1回〜 6回のグループか らは, 「チャンツ」
「歌」の 要望が多かった。既習 内容 によって,今後のニーズが変 わって くることを示唆 してい る とも考 え られ る。図
2 3
は,11項 目を4
群 にま とめた ものである。実践的教育スキルや模擬授業 な どの実践 に,出席回数 グ ループ間の差が見 られた。
教職歴別 に見 る と,図
2 4
の よ うになった。 「カ リキュ ラムの立て方」
「年 間計画」 を除いて,20年 を越 える回 答者 の要望が大幅 に多 くなってい る。特 に 「歌」
は,グループ間の差が最 も大 きい。図
2 5
は,11項 目を4群 にま とめた ものである。「実践的指導スキル」をもっ と学びたい とい うニーズは, 教職歴 が長 い方が強い よ うである。
支援講座 内容 についての回答 で注 目すべ き点は, 「役
図
2 2
もっと学びたい内容 (出席回数別) 複数回答図
2 3
もっと学びたい内容 (出席回数別)複数回答立つ と思われた」 内容 と 「もっ と学びたい」内容 の両方 の欄 に,全てまたは一部 同 じ項 目を書いた参加者 が16人
クラスルームインチャンツグリッシュ I.:.:.:.:.:t:.'.̀∴日5.0% 30%% l20.0% 10.3%
・'.I.'.I.I.I.A.■.I.I.:.I.I.l.■.‑.I...113.3%.
l20.0% 6.9%
ゲ⊥ム発音敬 I.I.I.I.‑.I.L.I.'.'.‑.I.'...‑.I.I.L.Ill.7%
Ilo̲0% 13.8%
・∴.......∴...........∴.二.∴.∴.二.113.3%
ll3.133.%8%
∴.∴.∴.二.:.:.二.:.∴一二.:.:.∴111̲7%
l23 0.0%
絵本 ・:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l6̲7% 日0.0%
3.4%
モデルレッスン ・:.:.:.:.:.:.二.:.:.:l6̲70/a日0.0% 3.4%
フオニックス ・:.:L:.:L:.:.:.:.:.:l6̲70/o日0.0%
3.4%
カリキュラム ・:.:.:.:.3.3% 0.0% 6.9% 年間計画 ∴■1..0%7%
3.4%
模擬授業0. % 3.3% 0.0%
0% 25
図24 もっと学びたい内容 (教職歴別) 複数回答
実践的スキル
実践英総合的演習授業計画0.語能力:::二:::::::::::ニ:::::::ニ:::::::::::::::::::l50.0% .0% 173.3%
27.6%
l33.3% 24.l% :.:.:.8.3%
13.3% 3.4% :::5.0%
0.0% 10.3%
0% 25.0% 50.0% 75.0% 100
図
2 5
もっと学びたい内容 (教職歴別)複数回答もいた ことである。 「講座 に出席 して役 に立っ事柄 を学 べたが, さらにもっとそれ らについて学びたい」 とい う 気持ちの表れであろ う。非常に前向きに児童英語教育に 取 り組 も うとす る受講生の姿勢が うかがえる。
も う一点,講座 内容 に関す る調査結果について留意す べきことは, 自由記述による調査であった とい うことで ある。時間的に限 られた中で,過去を含め10回分の内容 について思い出 しなが ら記述す るとい う作業を回答者 に
求めたわけで, どうしても印象の深い項 目に記述が限 ら れ ることになる。その観点か ら見れば,多 くの項 目を書 き出 して くれた回答者の協力的な姿勢に,講座‑の満足 度の高 さが伺 える。
支援講座で扱 った内容の項 目を前 もって提示 し○をつ けてもらう方式であれば,各項 目の選択者が さらに増 え たであろ うことは容易に想像できる。 しか し, 自由記述 によって,今後取 り入れを検討できる新たな要望項 目を 引き出す ことができた ともいえる。
V. お わ り に
以上,支援講座の回数,長 さ,時間帯,時期,会場,資料, 内容 について,アンケー トの結果を考察 してきた。
「開講時期
」
「開講方式」
「会場」
の項 目において今後 の課題が明確 になったが,全般的には,今回の支援講座 が多数 の受講生 によって高 く評価 されてい ることが分 かった。また,出席回数別の比較によって, さまざまな項 目に 関す る満足度や今後のニーズが変わることも理解 でき
た。
教職歴別の比較によっては,特に20年 を越 える受講生 の意識の高 さや,児童英語教育に取 り組む熱意,研修意 欲の強 さを確認す ることができた。 このたび支援講座 を 実施 し,このよ うな熱意あふれ る先生たちのサポー トが できたことは,本学 として大変光栄なことであった。
参 考 文 献
1)大津 由紀雄編 : 「小学校での英語教育は必要か」, 慶庵義塾大学出版会 (2004)
2)松川穂子 : 「明 日の小学校英語教育を拓 く」,アプ リコッ ト(2004)
3)吉田研昨 :「新 しい英語教育‑のチャレンジー小学校 か ら英語 を教えるために‑」, くもん出版 (2003) 4)特定非営利活動法人 小学校英語指導者認定協議会
編 : 「どうなる小学校英語」,アル ク (2004)