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共同研究機構から研究所へ

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Academic year: 2021

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共同研究機構から研究所へ (和光大学総合文化研究 所十年誌 : 1995‑2005) (総合文化研究所の十年に 思うこと)

著者 水上 建造

雑誌名 東西南北

2006

ページ 354‑355

発行年 2006‑01‑31

URL http://id.nii.ac.jp/1073/00003369/

(2)

 和光大学総合文化研究所が生れてもう10年、長いようで短かく、短かいよ うで長い、これが私のいまの心境です。

 和光大学に研究所を作ろうという声は大学創立当初からありました。本学 が昭和41年4月(1966)に開学されるに当って、初代学長梅根悟先生は、本 学の教職員および第1回の入学者に配布された教育方針の冒頭で、研究の場 としての大学をかかげ、そこでは共同研究機構と研究紀要の刊行に努力した いと、一種の研究所設立ともとれる歴史的和光大学宣言がなされています。

 和光大学総合文化研究所1995年4月に誕生しました。この年は和光大学創 立30周年を記念する年でもありました。前述しました研究所を持とうという 願いは創立以来ですが、とりあえず個々の研究グループというかたちでスタ ートし、それをまとめるものとして1991年「和光大学共同研究機構」を発足 させ、さらに、1995年に念願の研究所が発足することになります。その原点 を和光大学の開学宣言ともいうべき梅根先生がかかげられた「教育方針」ま での歴史をふくめると30年にわたる長い伝統を受け継いできたことになりま す。

 私が研究所立ち上げの仕事を手伝うようになったのは1991年に共同研究機 構を発足させられた杉山康彦先生に同年11月、突然に呼び出しを受け、共同 研究機構が設けられているが、その衝にあたるように、そして、これを研究 所設立にまでめざすようにと、要請をうけました。杉山先生は翌年4月に和 光大学長就任が決まっていたので、浅学ながら喜んでこれを請け早速に、そ の準備にかかりましたが、共同研究機構は幸にして、杉山先生をはじめ機構 委員の先生方によって、その基礎が固められ、レールが敷かれていました。

ちなみに、学部学科の枠を越え、専任教員の共同研究グループの研究発表会、

それとは別に共同研究機構主催のシンポジウムなど、その活動の重要なもの として『東西南北』なる紀要が創刊されました。が、この紀要も第3号をも って終刊号となりました。この共同研究機構は1995年4月1日から衣更し、

「和光大学総合文化研究所」として新しく出発することになったからです。

354 ―――

十年誌総合文化研究所の十年に思うこと

共同研究機構から研究所へ

水上健造 総合文化研究所第2代所長・和光大学名誉教授

(3)

――― 355  研究所設立について、機構委員会が最初に学長宛に答申を提出したのは 1992年4月ですが、人文学部教授会と経済学部教授会で審議をいただき、そ こでは激しいご意見があったと伺っていますが、それを踏まえ、他方、委員 会が独自に他大学の大学研究所を訪問し聞取り調査、さらには研究所へのア ンケート調査を実施し、その回答を頂くなど、これらを参考にして1994年2 月、再答申をいたしました。当時の機構委員は鈴木勁介、上西哲雄、松枝到、

松永巖の諸先生と私の5名、それに事務局の村上静男氏と渡邊優子さんにあ れやこれやにわかに、なれぬ事に忙殺されることになったのですが、ここに 心から感謝申し上げます。

 初代研究所長杉山康彦先生(学長兼任)は、研究所設立と、それの現状を

「和光大学創立30周年、和光大学総合文化研究所創設記念」のシンポジウムの 開会に当って、次のように

「研究所は、共同機構のプロジェクト・チームをそのまま引き継いでいま すが、現在15グループ、学内外の研究員のべ154名が、それぞれ活発な活動を 続けています。

 研究所は、〈アジア・地域研究系〉〈表象・文化研究系〉〈教育・生活研究 系〉という3つの系をたてています。……これらのグループの組み替えを不 断に行なっていく方針です。」と、あいさつされています。

 この杉山先生のお言葉は私たちの研究所を立ち上げるときの指針となりま した。

 研究所が今後とも益々発展していくことを切望して止みません。

 研究所設立10周年おめでとうございます。

(みずかみ けんぞう)

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