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へルペスウイルス 3 (HHV-3/VZV) インフルエンザウイルス ( E ) 型 水痘 ( C ) インフルエンザ 脳症 唾液への接触 飛沫を介して感染 鳥類 ( F ) ヒトに感染する人獣共通感染症 HIV-1 エイズ 血液や性行為により感染 B 型肝炎ウイルス急性 / 性肝炎 性行為 針刺し

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Academic year: 2021

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(1)

【0】下記のウイルスについて、下群から関連のあるものを 1 つ選びなさい。  

ヒ ト サ イ ト メ ガ ロ ウ イ ル ス (CMV)、 単 純 ヘ ル ペ ス ウ イ ル ス 1 型 (HHV-1)、 水 痘 帯 状 疱 疹 ウ イ ル ス (HHV-3/VZV)、B  型肝炎ウイルス、C 型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス A 型、ヒト免疫不全ウ イルス 1(HIV-1)、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、パピローマウイルス  

     

a-1:ウイルスは RNA ゲノムとエンベロープを持つ。   a-2:ウイルスは RNA ゲノムを持つが、エンベロー プは有していない。a-3:ウイルスは DNA ゲノムとエンベロープを持つ。   a-4:ウイルスは DNA ゲノムを 持つが、エンベロープは有していない。     正 解   a-1:  C 型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス A 型、ヒト免疫不全ウイルス 1(HIV-1)     a-2:   ノロウイルス、ロタウイルス   a-3:   ヒトサイトメガロウイルス(CMV)、単純ヘルペスウイルス 1 型(HHV-1)、水痘帯状疱疹ウイルス (HHV-3/VZV)、B   型肝炎ウイルス、   a-4:   アデノウイルス、パピローマウイルス       【1】   以下のウイルスの構造とゲノムに関する説明を読み、空欄に適切な語句を解答欄に記入しなさい。     ウイルスは、原核生物や真核生物と異なり、(   A   )やタンパク質をウイルス単独で作ることができない。 増殖に関して、ウイルスは(   B   )ができないことから、ウイルスは大腸菌や細胞などの宿主に寄生し、宿主 の機能や物質を利用して(   B   )を行う。ウイルスの基本構造は、DNA または RNA からなるウイルスゲノム を中心に有し、それを取り囲む(   C   )と呼ばれるタンパク質の殻から構成される。(   C   )は、形態的に 大別して(   D   )と「らせん型」のものがある。ウイルスには、(   C   )を包むためのエンベロープを持つ ものと持たないものがある。このウイルス・エンベロープは宿主細胞の(   E   )を由来とし、標的細胞への吸 着・侵入に必要な(   F   )と呼ばれる糖タンパク質が点在している。   正 解   A 核酸   B 単独での増殖(自己増殖)   C キャプシド(カプシドも OK)   D 正二十面体   E 脂質二重膜   F   スパイク(スパイクタンパク 質、エンベロープタンパク質)     【2】   エンベロープ(脂質二重膜)を持たないウイルスを3つ書きなさい。また、エンベロープを持たな いウイルスの特徴について簡潔に説明しなさい。   エンベロープ(脂質二 重膜)を持たないウイ ルス   ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、   パピローマウイルス、   A 型肝 炎ウイルス、   E 型肝炎ウイルス、   ポリオウイルス     特徴   エンベロープを持たないウイルスは、エンベロープを持つウイルスに比べ、乾燥や界面活性剤、さらに消毒 用エタノールに対して抵抗性を持つ。また、ウイルス蛋白質のキャプシドを表面に持つことから免疫系から の標的になりやすく、血管内で増殖することは稀である     【3】下表の各ウイルスの臨床症状、伝播・感染様式、治療薬・ワクチンの空欄(A)から(N)に適切な語句を 下記の語群一覧から選び、解答欄に記入しなさい。   ウイルス名   臨床症状   伝播・感染様式   生物的特徴   治療薬・ワクチン   サ イ ト メ ガ ロ ウ イルス(CMV)   (  A  )、小頭症   唾液、精液、子宮分泌 液を介して感染     (   B   ) の患者では重篤な症 状 が 発 症 す る た め 注 意 が 必 要となる   ガンシクロビル  

(2)

へ ル ペ ス ウ イ ル ス 3   (HHV-3/VZV)   水痘、(  C  )     唾液への接触・飛沫を 介して感染   神経節に潜伏感染する   ア シ ク ロ ビ ル 、 (   D   ) の定期接種 がある   イ ン フ ル エ ン ザ ウイルス(  E  )型   イ ン フ ル エ ン ザ、脳症   鳥類、(   F   ) 、ヒトに 感 染 す る 人 獣 共 通 感 染症   ウイルスの(   G   )が気道上皮 細胞のシアル酸に結合する   ザナミビル、オセ ルタミビル   HIV-1   エイズ   血 液 や 性 行 為 に よ り 感染   ウイルスは(  H  )に感染する   アジドチミジン   B 型肝炎ウイルス     急性/性肝炎、 肝硬変、肝がん   性行為、針刺し、血液 を介して感染   感 染 前 の ウ イ ル ス ゲ ノ ム は (  I  )である   (  J  )の予防接種   C 型肝炎ウイルス   急 性 / 慢 性 肝 炎、肝硬変、肝 がん   血 液 や 血 液 製 剤 を 介 して感染   日本脳炎ウイルスや(K) と同 じフラビウイルス科に属す   リバビリン   ノロウイルス   (  L  )     糞便、吐しゃ物、(  M  ) の 生 食 に よ る 経 口 感 染   カ リ シ ウ イ ル ス 科 に 属 す RNA ウイルスである   ない   エボラウイルス   エボラ出血熱   野生動物が媒介する   感染症法の(   N   )に分類され る   ない   語群一覧   胃炎、カポジ肉腫、肺炎や網膜炎、尖圭コンジローマ、細菌感染中、免疫不全、結核、帯状疱疹、結膜炎、 ライ症候群、生ワクチン、MMR ワクチン、不活化ワクチン、MR ワクチン、神経節、リンパ節、血管内皮 細胞、肺上皮細胞、A、B、C、D、E、両生類、ブタ、魚類、は虫類、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、 ロタウイルス、麻疹ウイルス、デングウイルス、CD4 陽性T細胞、B 細胞、CD8  陽性T細胞、急性肝炎、 慢性肝炎、不完全二本鎖 DNA、不完全一本鎖 DNA、不完全二本鎖 RNA、感染性気管支炎、感染性食道炎、 感染性口内炎、感染性胃腸炎、野生のシカ、野生のイノシシ、カキなどの二枚貝、1 類、2 類、3 類       A   肺炎や網膜炎   B   免疫不全   C   帯状疱疹   D 生ワクチン   E     A   F   ブタ     G   ヘマグルチニン   H     CD4 陽性T細胞   I   不完全二本鎖 DNA   J     不活化ワクチン   K     デングウイルス   L   感染性胃腸炎   M     カキなどの二枚貝   N     1 類       【4】以下のウイルスの構造に関する説明を読み、空欄(A)から(J)に適切な語句を解答欄に記入しなさい。なお、 空欄(G)と(J)は、「持つ」「持たない」から選択しなさい。     ウイルスは、他の生物(宿主)の細胞を利用して自己を複製する生物的特徴を持った微小構造体である。ウイ ルスは、原核生物や真核生物と異なり、核酸や(   A   )をウイルス単独で作ることができない。さらに、ウイ ルスは(   B   )ができないことから、ウイルスは大腸菌や細胞などの宿主に寄生し、宿主の機能や物質を利用 して(   B   )を行う。ウイルスの基本構造は、DNA または RNA からなるウイルスゲノムを中心に有し、それ を取り囲む(   C   )と呼ばれるタンパク質の殻から構成される。(   C   )は、形態的に大別して(   D   ) と「らせん型」のものがある。ウイルスには、(   C   )を包むためのエンベロープを持つものと持たないもの がある。このウイルス・エンベロープは宿主細胞の(   E   )を由来とし、標的細胞への吸着・侵入に必要な (   F   )と呼ばれる糖タンパク質が点在している。   一般的に、エンベロープを持たないウイルスは、乾燥や洗剤に対して耐性を(   G   :持つ・持たない   )ものが多

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い。例えば、(   H   )、(   I   )、ノロウイルスはエンベロープを持たないウイルスである。また、エンベロ ープを持つウイルスは、乾燥や界面活性剤に対して耐性を(   J  :持つ・持たない   )ものが多い。  

正 解 :A タンパク質、     B 単独での増殖(自己増殖も OK)、     C   キャプシド(カプシド、コアも OK)、   D 正二十面体、     E 脂質二重膜(細胞縛)、     F スパイク(スパイクタンパク質、エンベロープタンパク質)、   G 持つ、     H&I アデノウイルス、   ロタウイルス、パピローマウイルス、J 持たない       【5】下表の空欄(A)から(O)に適切な語句を解答欄に記入しなさい。なお、ワクチンの欄は、生 ワ ク チ ン 、 不 活 化 ワ ク チ ン (成分ワクチンを含む)、日本で臨床使用されているワ ク チ ン は 無 い の3つから 1 つを選 択すること。   ウ イ ル ス 名   臨 床 症 状   伝 播 ・ 感 染 様 式   生 物 的 特 徴 ・ 抗 ウ イ ル ス 薬   ワ ク チ ン   インフルエンザウ イルス A 型   インフルエンザ、 インフルエンザ脳 症   鳥類、(  A  )、ヒトに 感染する人獣共通感 染症   ウイルスの膜タンパク質(  B  )は 細胞膜のシアル酸を切断し、細胞 からのウイルス遊離を促す   (  C  )     ヒト免疫不全ウイ ルス 1(HIV-1)   (  D  )   血液や性行為により 感染   ウイルスはヒトの   (  E  )細胞に感 染する   ワクチンは無い。   (  F  )   肺炎、網膜炎、小 頭症   唾液、精液、子宮分 泌液を介して感染   ヘルペスウイルスの 1 種で日和 見感染症を起こす   (  G  )   ヒトへルペスウイ ルス 3(HHV-3/VZV)   (  H  )、帯状疱疹   唾液への接触・飛沫 を介して感染   神経節に潜伏感染する。抗ウイル ス薬として(  I  )が使用される   (  J  )     B   型肝炎ウイル ス     急性肝炎、慢性肝 炎、肝硬変、(  K  )   性行為、針刺し、血 液を介して感染   ウイルスゲノムは不完全二本鎖 環状 DNA である   (  L  )   C 型肝炎ウイルス   急性肝炎、慢性肝 炎、肝硬変、(  K  )   血液や血液製剤を介 して感染   ウイルスタンパク質は 1 本の前 駆体ペプチドとして合成される。   ワクチンは無い   (  M  )   疣贅、尖圭コンジ ローマ、子宮頚が ん     主に性交渉、銭湯や プールの床やマット を介して感染   環状の 2 本鎖 DNA をゲノムと してカプシド内部に有する。抗ウ イル薬は無い   不活化ワクチン・ ウイルス様粒子が 原料   麻疹ウイルス   (  N  )、脳炎   唾液の飛沫より経気 道感染する   坑ウイルス薬は無い   生ワクチン(MR ワクチン)   デングウイルス   (  O  )     ウイルスはネッタイ シマカやスジシマカ により媒介される   C 型肝炎ウイルスや日本脳炎ウ イルスと同じフラビウイルス科 に属す   ワクチンは無い   正 解 例   A:  ブタ、B:  ノイラミニダーゼ、C:  成分ワクチン、D:後天性免疫不全症候群、エイズ、E:  CD4  陽性T(ヘ ルパーT)、F:(ヒト)サイトメガロウイルス(CMV、HCMV)、G:   ワクチンは無い、H:   水痘、水疱瘡 I:  アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、J:生ワクチン、K:  肝がん、L:  成分ワクチン、M:  ヒ トパピローマウイルス(HPV)、N:はしか、O:デング熱、デング出血熱     【6】生物学的にウイルスが原核生物や真核生物と異なる点について簡潔に説明しなさい。   正 解 例   ウイルスは、他の生物(宿主)の細胞を利用して自己を複製する生物的特徴を持った微小構造体である。ウ イルスは、原核生物や真核生物と異なり、核 酸( D N A や RNA )を ウ イ ル ス 単 独 で 作 る こ と が で き な い   ( タ ン パ ク 質 を ウ イ ル ス 単 独 で 作 る こ と が で き な い ) 。さらに、ウイルスは単 独 で 増 殖 ( 複 製 ) が で き な い ことから、ウイルスは大腸菌や細胞などの宿主に寄生し、宿 主 の 機 能 や 物 質 を 利 用 し て 増 殖

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( 複 製 ) を 行 う 。       【7】インフルエンザウイルスのヘマグルチニン(HA)とノイラミニダーゼ(NA)の感染や増殖に関する機能 について説明しなさい。   ヘマグルチニン(HA):ヘマグルチニンは、A 型及び B 型インフルエンザウイルスのウイルス膜上にスパイ クとして存在する。ヘマグルチニンは、気道上皮細胞表面のシ ア ル 酸 に 結 合 し ウ イ ル ス の 細 胞 内 へ の 侵 入 ( 感 染 ) に関与する。なお、ヘマグルチニンはインフルエンザワクチンの成分として使われる。     正 解 例   ノイラミニダーゼ(NA):   A 型及び B 型インフルエンザウイルスのウイルス膜上に存在するノイ ラミニダーゼは、ウイルスの出芽時に、娘ウイルスが感染細胞膜上の HA と結合してしまうので、細胞膜 上のシ ア ル 酸 を 切 断 し ウ イ ル ス の 遊 離 を 促 進 する。なお、ザナミビル(リレンザ)とオセルタミビル(タ ミフル)はノイラミニダーゼを阻害するインフルエンザ薬である。      

【8】ヒト免疫不全ウイルス 1(HIV-1)が宿主細胞に感染後、HIV-1 の RNA ゲノムが宿主細胞 DNA に組み込 まれるまでの過程について書きなさい。なお、説明には「逆転写酵素」と「インテグラーゼ」の2語を必ず用い ること。  

正 解 例  

HIV はウイルス粒子内に逆転写酵素とインテグラーゼを持つ。HIV は感染細胞内において、ウイルス粒子由来の 逆転写酵素でウイルス RNA(1   本鎖+RNA)を cDNA   に変換する。cDNA   が DNA   合成反応により 2   本鎖 DNA(プロウイルスと言う)になると、ウイルス粒子由来のインテグラーゼにより宿主細胞の DNA   に組み込 まれる。     【9】下記のウイルスについて、A 群、B 群、C 群から関連のあるものを選び、解答欄に記入しなさい。   インフルエンザウイルス A 型、ヒト免疫不全ウイルス 1   (HIV-1)、ヒトへルペスウイルス 3(HHV-3/VZV)、 B   型肝炎ウイルス、C 型肝炎ウイルス、エボラウイルス    

A 群:a-1:   2 本鎖環状の DNA ゲノムを持つ。a-2:   一部不完全な 2 本鎖環状の DNA ゲノムを持つ。a-3:   デ ングウイルスと同じ科(フラビウイルス科)に属し、センス(+)鎖の RNA ゲノムを持つ。a-4:   ウイルスの形状は 糸状で RNA ゲノムを持つ。a-5:  8 本の RNA ゲノムを持つ。a-6:  逆転写酵素とインテグラーゼを持つ。a-7:  イ ンテグラーゼと NA を持つ。   B 群:   b-1:  ウイルスは神経節や神経の外套細胞に感染する。   b-2:  アフリカの野生生物(霊長類)を介してヒ トに感染すると考えられている。   b-3:   ウイルスは気道上皮細胞のシアル酸に結合する。b-4:   ウイルスはT細 胞の CD4 に結合する。   b-5:  血液や性交渉により感染し、感染すると約 10%の割合で肝炎を発症するが 90% は自然治癒する。   b-6:   血液やウイルス汚染の血液製剤により感染し、感染すると 50%以上の割合で慢性肝炎 や肝がんを発症する。   b-7:  鹿などの野生動物の生食や糞便により感染し、感染すると約 0.2%の割合で劇症肝 炎を発症する。   C 群:c-1:  後天性免疫不全症候群、c-2:  ヘマグルチニン、c-3  :MMR ワクチン、c-4:  アシクロビル、   c-5:  リ バビリン、c-6:  感染症法の 1 類に分類、c-7:  感染症法の 2 類に分類、c-8:  日本では予防接種の注射針の使い まわしで感染者が増加した、  

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正 解     A 群   B 群   C 群   インフルエンザウイルス A 型   a-5   b-3   c-2   ヒト免疫不全ウイルス 1   (HIV-1)   a-6   b-4   c-1   ヒトへルペスウイルス 3     (HHV-3/VZV)   a-1   b-1   c-4   B 型肝炎ウイルス   a-2   b-5   c-8   C 型肝炎ウイルス   a-3   b-6   c-5   エボラウイルス   a-4   b-2   c-6       【11】下表の各ウイルスの臨床症状、伝播・感染様式、治療薬の空欄(A)から(N)に適切な語句を下記の語群一 覧から選び、解答欄に記入しなさい。   ウイルス名   臨床症状   伝播・感染様式   生物的特徴   治療薬・ワクチン   サイトメガロウイ ル ス (HCMV/CMV)   (  A  )、小頭症   唾液、精液、子宮分 泌液を介して感染     (   B   ) の原因ウイルス なので免疫抑制患者に は注意が必要となる   ガンシクロビル   ヒトへルペスウイ ル ス 3(HHV-3/VZV)   水痘、(  C  )     唾液への接触・飛沫 を介して感染   (  D  )に潜伏感染する   アシクロビル     インフルエンザウ イルス(  E  )型   イ ン フ ル エ ン ザ、インフルエン ザ脳症   鳥類、(  F  )、ヒトに 感染する人獣共通感 染症   ウイルスの(   G   ) が気 道上皮細胞のシアル酸 に結合してウイルスは 侵入する   ザナミビル、アマ ンタジン     ヒト免疫不全ウイ ルス 1(HIV-1)   後 天 性 免 疫 不 全 症候群   血液や(   H   ) により 感染   ウイルスは(   I   ) に感染 する   アジドチミジン、 サキナビル   B 型肝炎ウイルス     急性肝炎、慢性肝 炎、肝硬変、肝が ん   性行為、針刺し、血 液を介して感染   感染前のウイルスゲノ ムは(  J  )である   ラミブジン、   インターフェロン   (   K   ) 型肝炎ウイ ルス   急性肝炎、慢性肝 炎、肝硬変、肝が ん   血液や血液製剤を介 して感染   ウイルスタンパク質は 1 本の前駆体ペプチド として合成され、プロ テアーゼにより切断さ れる   リバビリン、イン ターフェロン   ノロウイルス   (  L  )     糞便や吐しゃ物によ る経口感染、ウイル スが濃縮されたカキ   ウイルスはエンベロー プを持たないので、洗 剤 や 乾 燥 に 対 し て (  M  )     ない   麻疹ウイルス   (  N  )、脳炎   唾液の飛沫や空気感 染     生ワクチン   (MR ワクチン)     [正 解 ]     A   肺炎や網膜炎   B   日和見感染症   C   帯状疱疹   D 神経節   E     A   F   ブタ     G   ヘマグルチニン   H   性行為   I     CD4 陽性T細胞   J     不完全二本鎖 DNA   K     C   L   感染性胃腸炎   M     抵抗性をもつ   N   はしか    

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  【12】下表のウイルス感染症の原因ウイルス、臨床症状、伝播・感染様式、治療薬の空欄(A)から(O)に適切な 語句を解答欄に記入しなさい。     ウイルス名   臨床症状   伝播・感染様式   生物的特徴   治療薬   ヒ ト 単 純 ヘ ル ペ スウイルス1型   口唇ヘルペス、ヘ ルペス口内炎   口、眼、陰部などの粘 膜や傷口から感染   (   A   ) などの神経系細胞に 潜伏感染する   (     B     )   (     C     )   肺炎、網膜炎、小 頭症   唾液、精液、子宮分泌 液を介して感染   エイズや免疫抑制剤投薬患 者などの免疫不全患者で問 題となるウイルスである   ガ ン シ ク ロ ビル、ホスカ ルネット   ヒ ト 免 疫 不 全 ウ イルス   後天性免疫不全症 候群   血 液 や 性 行 為 に よ り 感染   ウイルスはヒト(     D     ) 細 胞に感染すると、ウイルス 粒子内の(     E     ) により 2 本鎖 DNA となり、宿主の ゲノムに組み込まれる。   ア ジ ド チ ミ ジン、ラミブ ジン   C 型肝炎ウイル ス   急性肝炎、慢性肝 炎 、 肝 硬 変 、 (     F     )   血 液 や 血 液 製 剤 を 介 して感染   ウイルスタンパク質は 1 本 の前駆体ペプチドとして合 成され、後に切断される   (     G     )、   イ ン タ ー フ ェロン   イ ン フ ル エ ン ザ ウイルス A 型   インフルエンザ、 インフルエンザ脳 症   鳥類、哺乳類、豚、ヒ ト に 感 染 す る 人 獣 共 通感染症   ウ イ ル ス 膜 タ ン パ ク 質 の (     H     ) は、細胞膜上のシ アル酸を切断してウイルス の遊離を促進する。   オ セ ル タ ミ ビル   ヒ ト パ ピ ロ ー マ ウ イ ル ス (HPV)   (     I     ) 、 ゆ う ぜ い、イボ、尖圭コ ンジローマ   性交渉   (     I     )発症には、ハイリス ク型の HPV16、18 の感 染が関与している。   ない   ヒト T 細胞白血 病 ウ イ ル ス I 型   (HTLV-I)   (     J     )   母 乳 を 介 し た 母 子 感 染、出産や性交渉でも 感染する   日本国内では九州などの南 西部での感染者が多いのが 特徴である   ない   (     K     )   感染性胃腸炎   感染者の(   L   ) が手 指 か ら 経 口 感 染 す る。ウイルスが濃縮し た カ キ の 生 食 で も 感 染する   ウイルスはエンベロープを 有していない。洗剤や乾燥 に対して強い。   ない   正解   A:三叉神経節、B:アシクロビル(バラシクロビル、イリドクスウリジンもOK)、C:サイトメガロウイルス (HCMV、CMV、HHV-5もOK)、D:ヒト CD4  陽性T細胞   (ヘルパーT 細胞もOK)、E:逆転写 酵素、F:肝がん、G:リ バ ビ リ ン   、H:ノイラミニダーゼ、I:  子宮頸がん、J:成人 T 細胞白血病(adult  T-cell   leukemia、ATL もOK)、K:ノロウイルス、L:吐しゃ物や糞便       【12】以下のウイルスの構造とゲノムに関する説明を読み、空欄(A)から(J)に適切な語句を解答欄に記入し なさい。(10 点)       ウイルスは、他の生物(宿主)の細胞を利用して自己を複製する生物的特徴を持った微小構造体である。ウイル スは、原核生物や真核生物と異なり、核酸や(   A   )をウイルス単独で作ることができない。さらに、ウイル スは(   B   )ができないことから、ウイルスは大腸菌や細胞などの宿主に寄生し、宿主の機能や物質を利用し て(   B   )を行う。ウイルスの基本構造は、DNA または RNA からなるウイルスゲノムを中心に有し、それを 取り囲む(   C   )と呼ばれるタンパク質の殻から構成される。(   C   )は、形態的に大別して(   D   )と「ら せん型」のものがある。ウイルスには、(   C   )を包むためのエンベロープを持つものと持たないものがある。 このウイルス・エンベロープは宿主細胞の(   E   )を由来とし、標的細胞への吸着・侵入に必要な(   F   ) と呼ばれる糖タンパク質が点在している。   ウイルス核酸の合成は DNA ウイルスと RNA ウイルスでさまざまな様式がある。C 型肝炎ウイルスは 1 本鎖(プ

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ラス鎖)RNA をウイルスゲノムとして有している。そのため、ウイルス感染後にウイルスゲノムは(   G   ) としてそのまま機能し、ウイルスタンパク質を発現させる。一方、HIV や HTLV-1 などの(   H   )科のウイ ルスゲノムは 1 本鎖(プラス鎖)RNA である。HIV は感染後、ウイルス粒子内から放出された(   I   )により マイナス鎖 DNA が合成され、さらに宿主の DNA 依存性 DNA ポリメラーゼにより 2 本鎖 DNA となり、ウイ ルス粒子由来の(   J   )により、宿主のゲノム DNA に組み込まれる。  

  正 解  

A タ ン パ ク 質 、     B 単 独 で の 増 殖 ( 自 己 増 殖 も OK)、     C   キ ャ プ シ ド ( カ プ シ ド 、 コ ア も OK)、   D 正 二 十 面 体 、     E 脂 質 二 重 膜 、     F ス パ イ ク( ス パ イ ク タ ン パ ク 質 、エ ン ベ ロ ー プ タ ン パ ク 質 )、   G  m RNA、     H   レ ト ロ ウ イ ル ス 、     I 逆 転 写 酵 素 ( RNA 依 存 性 DNA ポ リ メ ラ ー ゼ も OK)、 J イ ン テ グ ラ ー ゼ  

    【13】下表の各ウイルスの臨床症状、伝播・感染様式、治療薬の空欄(A)から(O)に適切な語句を下記の 語群一覧から選び、解答欄に記入しなさい。   ウイルス名   臨床症状   伝播・感染様式   生物的特徴   治療薬・ワクチン   サイトメガロウイルス (HCMV)   (  A  )、小頭症   唾液、精液、子宮分 泌液を介して感染   日和見感染症の原因ウイル ス   ガンシクロビル   ヒトへルペスウイルス 3(HHV-3/VZV)   水痘、(  B  )   唾液への接触・飛沫 を介して感染   神経節に潜伏感染する   (  C  )     インフルエンザウイル ス(  D  )型   イ ン フ ル エ ン ザ、インフルエ ンザ脳症   豚、(   E   ) 、ヒトに 感 染 す る 人 獣 共 通 感染症   ウイルスの(   F   ) が気道上 皮細胞のシアル酸に結合し てウイルスは侵入する   ザナミビル、   (  G  )   ヒト免疫不全ウイルス 1(HIV-1)   後 天 性 免 疫 不 全症候群   血 液 や 性 行 為 に よ り感染   ウイルスは(   H   ) に感染す る   (  I  )、   サキナビル   (  J  )型肝炎ウイルス     急性肝炎、慢性 肝炎、肝硬変、 肝がん   性行為、針刺し、血 液を介して感染   ウイルスゲノムは不完全二 本鎖環状 DNA である   ラミブジン、   インターフェロン   (  K  )型肝炎ウイルス   急性肝炎、慢性 肝炎、肝硬変、 肝がん   血 液 や 血 液 製 剤 を 介して感染   ウイルスタンパク質は 1 本 の前駆体ペプチドとして合 成され、プロテアーゼによ り切断される   (   L   ) 、インターフ ェロン   ノロウイルス   (  M  )     糞 便 や 吐 し ゃ 物 に よる経口感染、ウイ ル ス が 濃 縮 さ れ た カキ   ウイルスはエンベロープを 持たず洗剤や乾燥に対して (  N  )     ない   麻疹ウイルス   (  O  )、脳炎   唾 液 の 飛 沫 や 空 気 感染     生ワクチン   (MR ワクチン)     語群一覧   A、B、C、D、E、HCMV 胃炎、カポジ肉腫、肺炎や網膜炎、尖圭コンジローマ、帯状疱疹、結膜炎、ライ症 候群、感染性食道炎、感染性口内炎、感染性胃腸炎、はしか、三日はしか、おたふく風邪、鳥類、魚類、は虫類、 アマンタジン、ヘマグルチニン、ノイラミニダーゼ、CD4 陽性T細胞、B 細胞、CD8   陽性T細胞、強い、弱 い、ガンシクロビル、アシクロビル、アジロクビル、オセルタミビル、オセロタミビル、アジドチミジン、アジ ドチトシン、アジドグアニン、リバロビン、リバビリン、テオフィリン     正 解   A :   肺 炎 や 網 膜 炎 、 B:帯 状 疱 疹 、 C :   ア シ ク ロ ビ ル 、 D :  A 、 E:   鳥 類 、 F:   ヘ マ グ ル チ ニ ン 、 G :   オ セ ル タ ミ ビ ル 、 H:   CD4   陽 性 T 細 胞 、 I:   ア ジ ド チ ミ ジ ン 、 J:   B、 K:   C、 L:   リ バ ビ リ ン 、 M :   感 染 性 胃 腸 炎 、 N:   強 い 、 O: は し か     【14】ウイルスに関する次の問題の答えを解答欄に書きなさい。   (A)生物学的にウイルスが原核生物や真核生物と異なる点について簡潔に書きなさい。   (B)   性交渉により伝播するウイルスを2つ、下記の中から選択し解答欄に書きなさい。   (C)  DNA ウイルスに分類されるウイルスを2つ、下記の中から選択し解答欄に書きなさい。   ノロイルス、ヘルペスウイルス、B 型肝炎ウイルス、インフルエンザウイルス、HIV-1    

(8)

正 解   (A)     ウイルスは、他の生物(宿主)の細胞を利用して自己を複製する生物的特徴を持った微小構 造体である。ウイルスは、大腸菌などの原核生物や真核生物の細胞と異なり、ATP や DNA などの核酸や タンパク質を自分自身で作ることができない。さらに、ウイルスは自己複製ができないことから、ウイルス は大腸菌や細胞などの宿主に寄生し、宿主の機能や物質を利用して増殖する。   (B)   ヘルペスウイルス、B 型肝炎ウイルス、HIV-1   (C)ヘルペスウイルス、B 型肝炎ウイルス       【15】ヒト免疫不全ウイルス 1(HIV-1)   に関する次の問題の答えを解答欄に書きなさい。   (A)  HIV-1 が感染する細胞はどれか、下記の中から1つ選択し書きなさい。   赤血球、筋細胞、ヘルパーT 細胞(CD4   陽性T細胞)、肥満細胞、肝細胞   (B)   ヒト免疫不全ウイルス1(HIV-1)の特徴はどれか、2つ選び番号を書きなさい。   1.  ヒト T 細胞白血病ウイルス I 型   (HTLV-I)と同じレトロウイルス科に分類される。2.  インフルエンザウイル スと同じオルトミクソウイルス科に属する。3.   逆転写酵素とインテグラーゼを有する。4.   エンベロープ上にノ イラミニダーゼを有する。5.   A 型、B 型、C 型に分類される。6.   不完全環状 2 本鎖 DNA をゲノムとして持 つ。     正 解   (A)ヘルパーT 細胞(CD4   陽性T)(B)1.   ヒト T 細胞白血病ウイルス I 型   (HTLV-I)と同じ   3.   逆転写酵素とインテグラーゼを有する。     【16】エンベロープを持たないウイルスを3つ書き、エンベロープを持たないウイルスの特徴について、 エンベロープを持つウイルスと比較しながら簡潔に説明しなさい。     正 解   ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、   パピローマウイルス、   A 型肝炎ウイルス、   E 型 肝炎ウイルス、   ポリオウイルス等   エンベロープを持たないウイルスは、エンベロープを持つウイルスに比べ、乾 燥 に 強 い 、消 毒 用 エ タ ノ ー ル に 強 い 、界 面 活 性 剤 に 強 い 、などの特徴を持つ。また、ウ イ ル ス 蛋 白 質 の キ ャ プ シ ド を 表 面 に 持 つ こ と か ら 抗 体 、補 体 、貪 食 細 胞 な ど の 宿 主 免 疫 系 か ら の 標 的 に な り や す く 、血 管 内 で 増 殖 す る こ と は 稀 で あ る 。       【17】下記のウイルスについて、A 群、B 群、C 群から関連のあるものを選び、解答欄に記入しなさい。同 じ 群 か ら の 複 数 回 選 択 可   単純へルペスウイルス 1 型(HHV-1/HSV-1)、B  型肝炎ウイルス、C 型肝炎ウイルス、インフルエンザウイル ス A 型、ヒト免疫不全ウイルス 1  (HIV-1)、デングウイルス    

A 群:a-1:ウイルス内に RNA ゲノムと逆転写酵素を持つ。   a-2:ウイルス内に DNA ゲノムと逆転写酵素を持 つ。   a-3:ウイルスの形状は細長い糸状で RNA ゲノムを持つ。   a-4:8 本の分節型センス(+)鎖 RNA ゲノムと RNA 依存性 RNA ポリメラーゼを持つ。  a-5:8 本の分節型アンチセンス(-)鎖 RNA ゲノムと RNA 依存性 RNA ポリメラーゼを持つ。   a-6:ウイルス内に 1 本鎖環状の DNA ゲノムを持つ。   a-7:一部不完全な 2 本鎖環状の DNA ゲノムを持つ。   a-8:  2 本鎖 DNA ゲノムを持つ。   a-9:フラビウイルス科に属し、センス(+)鎖の RNA ゲ ノムを持つ。       B 群:   b-1:ウイルスは三叉神経節に潜伏感染する。   b-2:ウイルスは腰仙骨神経節に潜伏感染する。   b-3:  野生 生物(霊長類)を介してヒトに感染する。   b-4:ヘマグルチニンが気道上皮細胞のシアル酸に結合する。   b-5: ノイラミニダーゼが気道上皮細胞のシアル酸に結合する。   b-6:ウイルスはT細胞の CD8 に結合する。   b-7: ウイルスはT細胞の CD4 に結合する。   b-8:感染すると 10-15%の割合で慢性肝炎を発症するが 90%は自然 治癒する。   b-9:感染すると 50%以上の割合で慢性肝炎や肝がんを発症する。   b-10 異なる型のウイルスに:二 度感染すると出血熱を起こすことがある。     C 群:c-1:HAART(ART)による治療。   c-2:ヒトとアザラシに感染。   c-3:ヒトとトリに感染。c-4:MMR ワ クチン。c-5:アシクロビルによる治療。c-6:日本ではウイルス汚染の血液製剤で感染者が増加した。c-7:感染症 法の 1 類に分類。c-8:感染症法の 2 類に分類。c-9:日本では予防接種の注射針の使いまわしで感染者が増加し た。現在では性交渉で伝播。c-10:蚊(節足動物)が媒介する。    

(9)

A 群  

B 群  

C 群  

単純へルペスウイルス 1 型 (HHV-1/HSV-1)  

a-8  

b-1  

c-5  

B   型肝炎ウイルス  

a-7,  (a-2)  

b-8  

c-9  

C 型肝炎ウイルス  

a-9  

b-9  

c-6  

インフルエンザウイルス A 型  

a-5  

b-4  

c-3,  

(c-2,8)  

ヒト免疫不全ウイルス 1  (HIV-1)  

a-1  

b-7  

c-1(c-6)  

デングウイルス  

a-9  

b-10  

c-10  

    【おまけ・難問18】下記のウイルスに関する生物学的特徴と臨床症状を解答欄に書きなさい。   (A)   インフルエンザウイルス   (B)   単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1/口唇ヘルペス)   (C)  C 型肝炎ウイルス(HCV)     正 解   (A)   インフルエンザウイルスはオルソミクソウイルス科に属し、A 型、B 型は 8 本、C 型は 7 本の分節型マ イナス鎖 RNA をゲノムとして持つ。インフルエンザウイルスは NP と M1 蛋白の抗原性から A 型、B 型、C 型に分 類される。A 型:鳥類、哺乳類、豚、ヒトに感染する人獣共通感染症・再興感染症   B 型:アザラシとヒトに感染す る人獣共通感染症   C 型:ヒトだけを宿主とし、   一度罹ると免疫は長期間(一生持続)する。A 型、B 型は毎年冬期 に流行を繰り返し、多くの場合のヒトのインフルエンザの原因になる。A 型(及び B 型)は、脂質二重膜よりなるエ ンベロープの中に、8 本の分節型マイナス鎖 RNA(PB2、PB1、PA、HA(16 種類)、NP、NA(9 種類)、M、 NS)とウイルス RNA ポリメラーゼからなるリボヌクレオプロテイン(RNP)が存在する。外被は M1 に裏打ちされて おり、HA・ヘマグルチニン、NA・ノイラミニダーゼ、イオンチャンネルである M2 が存在する。     (B)   αヘルペスウイルス亜科に分類される。HSV1 の既感染率は成人健常人で、50~80%。HSV は、口腔、眼や 陰部などの粘膜や微小の傷口から感染し、知覚神経末端へと移動し増生する。ウイルスは神経にそって移動し、三叉 神経節(HSV-1)、脊髄神経節や陰部神経節・腰仙骨神経節(HSV-2)等の神経系細胞に潜伏感染する。HSV-1 は、   主 に口唇ヘルペスを生じ、口内炎、ヘルペス角膜炎、ヘルペス脳炎の原因となる。刺激によって再活性化し、抹梢組織 を経て患部に病巣を形成する(回帰発症)。     (C)   C   型肝炎ウイルスは、プラスセンスの1本鎖 RNA をゲノムとし、この RNA ゲノムをカプシドとエンベロープ で包んだ RNA ウイルスである。フラビウイルス科に属す HCV は、主に血液や血液製剤を介して感染し、急性肝炎を 生じた後も完全に排除されることなく 10-30 年と長期にわたって持続感染し慢性肝炎を引き起こす。さらに、感染 者の加齢にともなって肝硬変や肝がん)を発症させる。インターフェロンとリバビリンの併用療法の開発。感染後に HCV 粒子に含まれる RNA ゲノムが放出されると、それはそのまま mRNA として働き単一の前駆体ポリペプチドに 翻訳される。生成した前駆体ポリペプチドは宿主および HCV 自身のプロテアーゼによって切断され、10 個のウイル ス蛋白質が生成する。       【おまけ・難問19】インフルエンザウイルス A 型の宿主細胞への感染過程について説明しなさい。また、 インフルエンザウイルス A 型の増殖後の宿主細胞からの遊離の過程についても説明しなさい。       【おまけ・難問20】ヒト免疫不全ウイルス 1(HIV-1)が宿主細胞に感染後、HIV-1 の RNA ゲノムが宿主 細胞 DNA に組み込まれるまでの過程について説明しなさい。  

参照

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