The Development of W. Wordsworth's View ofNature

全文

(1)

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

The Development of W. Wordsworth's View of Nature

前川, 俊一

https://doi.org/10.15017/2332969

出版情報:文學研究. 38, pp.23-46, 1949-12-20. The Kyushu Literary Society バージョン:

権利関係:

(2)

ワー

ヅワ

ース

に於

ける

自然

熙の

進展

, 

グリッシュ

・ ア

・ こ . ( 1 )

ァーネスト︒ド︒セリンコートが一九一=六年に

英 語 協 合 の會長として

試み

た癖演きワー・ツワース﹂は︑未

﹁ 若

褻表のワー

* ツ ワ

ース の 詩わ断片を紹介しながら︑習作時代のこの詩人の成長の跡を辿った︑地味ながら興味深

い小

である︒引用の詩のうちに︑一七八七年︑ワーヅウースが十七オの頃に害いた﹁ニスウェイトの淡間﹂と題

する

草稿

がある︒ワー・ツワースが晩

年に

なっ

て.

學瓶時代に自分の同瞼や︑自分が育った田合の光景を害き立てた﹂と述懐し

てゐ

る詩がこれである︒彼の年少時代のものとしては﹁最も野心的﹂なこの作品が︑すでに︑51ヅワースの作品の

イーヴニング・ウオーク全休を特微つける自偲的なものであるこ とは

意味深い︒彼は晩年に

﹁ 夕 の 逍

逝﹂につき︑﹁この中で私がば地に

観察しなかった形象は一っとして

ない

︒ ﹂ と

語り︑それに附加して︑彼は﹁自分の卸る限りでは如何なる時代の如何な

る國の詩人

も氣

附かなかったやうな自然の様相の無限の慧化

への

意識﹂を持ち︑さういふ意味で従来の詩人の欠

陥を

幾分でも補はうと決心した︒それは自分がまだ十四オを過ぎない頃であ

った

・ と

語つてゐる︒﹁エスウェイトの

櫃間﹂は︑さういふ彼の抱負の最初の現はれであらう︒これは残念ながら断片的な形でしか差つてゐないし︑また一

・休彼によって完成されたものかどうかも明らかでないが︑引用された章句のうちに︑すでに凡庸ぃ脱した瓢察と

言葉

/ 

前 ヮ 9 ヅワースに於ける

自然観

の進展

J I I  

.. 

(3)

i::--~i::-r<JL~~ 心皿蕊聡Q器底

兼るぶ武か¥J,Q i-0~l-0~,.JJ-(

fy1a.rks・{he white smoke, rising slow 

From the wood‑built pile below, 

Ri?e like a spirit on its way, ・ ヽ.Hang lingermg round wJth fond delay ; 

,.JJ~l-0,Ql‑0 ;5廷へ渤旦

The ploughboy by his jingling wain 

Whistles along the ringing'lane, 

And as he strikes with sportive lash 

The leaves of the o'erhanging ash, , 

Wavering they fall; while at the sound 

The blinking bats flit round and round. 

,.JJ~l-0呉如 .....,','  II

/ 

.ヽ i::--.~'0!:'-. 一灼廷1碍逹湛Q回匿Q丑や.JJ Q

rl

r<

ti""-'-Q~ 臣」旦領心菜梃瞬倫やヤ沢半廷'器Qz,忍嬰Q曾~~

Q任旦挙等約菜¥J,Q t‑0 ‑‑v悔¥I¥J ,Q t‑0゜り菜廷,~=;

n‑.,̲ of墜菜い知釘ヤ,c,.,!d.'!:'‑.—

・幻応→<茶令堂

Q

咄匡掲器

¥

麟此§砂年饂昇凶ぷ宮戸如J全l)nct;'¥料ぢ咋戸此鯰記這直心繹這鯰'麟町

(4)

ヽ一

廷鼻 始悪辿疑も叩疇恥麟唸l‑0,, Q全I.("¥?@.<::‑.Q眠唸廷'

JJ ..(\や~l-0,JJQ~.!d. 如器Q1 <Jill捷峠涅:慶'Ca血isthe fragrant air'Q

The bat, lured forth where trees the lane o'ershade, Flits and reflits along the close arcade; 

..\.I~l-0 ..,§)JJ Q ‑‑S, 堂

e

呂蕊.!d.・(\-vQ.IQ/,C\O'’来Q~~怠任Q,--<Q~-u1"'l-0瞬縣

「迩者」採<~百互点ヒ~ft--.!d. ぃ—•紅ヽー灯胆記~~ 全囲孟~~~堂l訊遺如Qや叙心,00的出荘i;~

臨 写

Q丑

'bat‑haunted ash'出怠心示幻.J,Q !‑0 k.) ..¥)廷和へ入n‑• 召乳詳託設勾'r~Q紺滴JQQ

\ 

,, 

. the charcoal pile 

Breathed up its smoke, an image of his ghost 

Or spi1cit that full soon must take her f!ight. 

. 

. 

~~\I \.J肱惑~l-0゜

r

1‑:¥ r<H'¥""‑'‑Q

瞬巨 J

Qか心出は鯰胚湛1

t

認砂°

ヽ ‑・ 

At noon I ̲hied to gloomy shades 

Religio1.1s woods and midnight shades, 

When: brood.log supersti廿onfrowned 

chill a_~d <!,~

I̲horror round. ·.

r::---~r::---r<~:\;:t(l皿緑聡Q栽苺 ... 

11lr4 ,, 

(5)

I

Th

a t   ,  h

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・ツ

スが幼時ヂャックと豆の木

ビン・フッドのやな茶伽話︑こと

ラビア・ナイトのやう

な空想

的な物語に拶

中で

頭み耽つたこ序曲

の中にも記され

ゐる

恐怖派

訛の祖

ホラ

ウォルボウルのオトランはワ

・ ツ

ス出生の五

年前に硯はれ

彼の少年時代にはゴシッ

︒ ロ

ンス

に到する典味はすでに世間では

商潮

に逹てゐた

・ ツ ワ

スも時代の流行に染

んで

かうふ細

類の文熙にも親しんでゐたら

い ︒

9

シッ

ク趣味の自然描葛の見

られ

るヂ

ェイ ム

・ビ

ティ

吟遊詩

は彼

の愛蔽書であ

った し︑

営時の少年ワ

︐ ツ

スの

性行がこの詩

の主

公の羊飼エ

ドウ

のそれに生き窮であ

妹ドの語るとこるで

ある

かういふ詔物の影密の下に自然に於ける畏怖すべきもの

崇高

な る も の

l o v

d e

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h e  dg i

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ee p  ヅワ

の進

, r  

. 

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(6)

得られる︒

 

︐ 

と ︑

・ロ

マン

ティックな物語の中の紳秘的︑恐怖的な要索との結付き﹂が︑上掲のやうな幼稚で粗硬な表現を

とつ

て現

はれてゐるのである︒この意味でワT.ツワースもやはり時代の子であった︒

イーヴニンこれと相似たこがらがで作れた夕の逍遥デスクスケッチについても言

﹁夕の逍逝﹂はワーヅワー

スの

ムプ

リツヂに於ける披初の二回の夏の休暇︑柳ち一七八八年及び一七八九年に作

られたも

ので

︑今までに

複 表

された彼の創作の中では批籾のまとまった作品である︒これはチェ

イム

ズ・トムスンな

リ .

t

ど に 倣 っ た 記 述 的 な

詩であっ

て ︑

正午︑午後︑夕方︑夜と順を追つて湖水地方の景

観の推

移を語り︑その間に作者

の感想や︑田舎の迷信や︑女乞食などについての叙述をはさんでゐる体裁は︑例へば﹁四季

﹂ 中

の﹁豆﹂の行き方

と同じである︒しかしワーヅ

ワー

スに

あっては︑

その

記述の大部分が︑

彼の

親しんで来た湖水地方の風光の宜

地の

細な観察から成つてゐる点から言

へば

るク

ーバーの﹁課題﹂あたりの描邸に似よった趣きをもつてゐる︒但

し︑

ワー

・ ツ ワ

スは

此の場合にも︑先きのそれと同じゃうに︑営

時の因

製的な表現形式を無批判に採り入れた:・:と言

ィックふよりも︑文休に劉する鑑職

眼の

未燕さか

ら ︑

営時の所謂﹁

詩 語

﹂の上を行く不自然で

奇矯

な用語をこと

さらに弄んでゐるために︑折角の新鮮な観察が歪曲され︑生彩を失っ

てし

まつ

てゐる︒のみならす︑

その自

然の描腐

も︑精細とは言

へ ︑

要するに個々の印象のばらばらの叙述に留ま

つて

それらが有機的に結合

して 一 幅の格を形づく

るこ

の な 芯 は

直大な欠陥である︒彼がこの際︑すでにト

ムス

ン︑コリンズ︑クーバー等の先例があるのに︑

無 韻 詩を用ゐすにヒロイ・ク・

カプ

レットを用ゐてゐる

こと

なども︑かういふたちの詩想を盛るうつはとし

ての

詩体に︑

ワー

ヅワ

スに

於け

る自

然観

の池

'

 

(7)

ふ.:..r<'U条かQ皿恙聡Q

涅桑 .一 II< 

州夜択余Q腿握.t\d~S¥J:Q長JJ,.JJ,t¥d蓉臨心如Qゃ心心い゜

....:i和J'JJQ~ 心旦如,~ 忍婚Q区‑・虹区—k叫記蛉Js‑0もい挺記苓終器殺囚饂類瞬縣糾品昇遷苺叶如五嘩

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出 輝

E直輝知出噂砂ふ化麟小啜1('15:,4

lll直無砂砂国・匹麟謬応峠'器虹J心臼睾鯰砂認認李恥'か°知J(出

Sweet are the sounds that mingle from afaJ, 

Heard by ca‑!m lakes, as peeps the folding star, 

Where・the duck‑dabbles'mid the rustling sedge, 

And feeding pike sta11:s恥omthe . water's edge, 

9r the swan・stirs the reeds, his ‑neck and bill 

Wetting, that drip upon t)1e water stil!! ; 

And heron, ̲as resounds the trodden shore, 

Shoots upward,darting his long neck before. ,,. 

,'lJ .IQ !‑0')J ,.JJ~!-06

The song of mountain streams, unheard by day, 

Now、hard!yheard, begtii!es my homeward way. 

' Air listens, iike the sleeping water, sti!:, 

(8)

 

To catch the spiritual music of the hil!, 

Broke・only by .the・slow ci:ock to Hing deep, 

Or shout that wakes the ferry‑man from sleep, 

The echoed hoof nearing the distant shore, 

` 

The boat's first motion"‑made with dashing o̲ar : 

Sounds ot closed・gate, act'oss the water borne, 

Hurrying the timid hare through rustling corn ; 

The sportive outcry of the mocking owl ; 

And at !ong intervals the miH-do~•s·howl ; 

The distant・forge's swinging th~mp profound ; 

` 

Or yeH, in the deep·woo~s , of lonely hound. 

‑IQt‑0垣佃゜

醗暉臼恕露Q廷仰忍銅ll!Q声I畔即戸炉砂,..jI‑'廷'紐暉認応Iい食「舎脚区」

Qlf'\心旦串零袷~~o忌心.._IJQ膝l狂QI!!<_:—吋棘~,.田如Q叫細且ぶいJ~心葵1ijll!..¥J ..J I‑',. ヨ饂¥思品f‑t‑0‑$三Q

坪知咋心1ttm":!J‑Q含窟牲如Q銅Ill鼻忽匿止争が喝匡Q雑,.~ 揮'招如訊冴&・孤’濫0巻ざ~~Q嵌Q耐

姻如ヨお叡狙+---S虚Q10塑’殺筵.\:.!~~-0-v-苓;o今<’黍零b-fl<Q謳慶油祓Q口揮’担珊Q蜘,.~ 豆心誤五心眠臨‑

ts-',\ts..:.r<~ 案:¥::心皿蕊器Q器塞II~

(9)

 

たらぬ人々の耳を打つ村の時計の饗︑鵡

組の

飛立つ洞音︑木蔭に嗚くきじば

と ︑

空に

さへ

づる雲雀の朦を列繰

t

てゐ

る︒また︑ウィリアム・クー︒ハーは﹁課題﹂の第一竺八

マー ー

ニ0九行に︑心を楽しませる田舎の物昔として ︑森

を ゆ る が す

大風の音︑遠くにきこえる大洋の波昔︑泉や小川のささやき︑小烏

のさ

まざまの嗚咤などを敷べ上

げて

る︒かない

ふ趣

向について︑ワー・ツ

スが

︑クーパトはともか

く ︑

少くともピーティから暗示を得たことは先づ疑

ひのないところであらう︒それはビーテ

ィー

の章句のうちの

Th

ro

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s t !ing

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the hare 

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ある

くだりを︑ワー・ツワースが先きの

箇所

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ng

deep'として利用してゐることか

らも傍證

れる

︒しかしな

がら

︑かういふ描葛が︑ビ

ーテ

ィー

の場合にしても︑クーバーの場合にしても︑物昔の躁なる羅列に終

つて ゐる のに

到し

て︑ こ

の場合のワ

ーヅ

ワー

スに

あっては︑さういふかすかな物音が︑瞬れ合

ひ ︑

部然と融合し合

って

こに 孵かな湖畔の蔀荘の情呆を浮

び止

らせ

言はば

物︱

音 によ

る風批描潟を形成してゐる点に︑彼の獨創性のびらめきが見られる︒

﹁夕

逍逝﹂と約一=

年の

間隔を叫

I l l

いて

1

スに於ける自

進展

﹁夕の逍逝﹂‑に更に

輪を

かけた浮荊な用語と文体で 一七九二

年 ︑

彼が廿ニオのときに害かれた﹁

デス

クリ

プテ

4ゥ・

スケ

ッチ

ズ﹂についても︑大体同じことが言へるであらう︒これは彼が執筆

の 一 一

年前に︑ケ

ムプ

リッ

ヂに於ける最後の

豆季休

喉を利用

して

なされた大陸旅行の際のア

ルプ

ス 印象記であるが︑

へば

/ 告かれて

ゐる

︒しかしそのうちにも︑やはり後年の彼を予想させる飯れた描潟が所々

には

さまつて

ゐる

︒たと

` 

10  

(10)

 

,.,̲IJ Q百〇ば起茂ド辿'ヨ..LJQ蓉宦お試紐据5,¥..J 

'Tis morn: with g,old the verdant m~yntnglows; 

More high, the snowy peaks with hues of rose. 

Far stretched beneath the many‑tinted hills, 

A mighty waste・of mist the va!!ey fills: 

A so!emn sea r whose biJ!ows面dearound 

Stand motionle¥,S, to awfu! silence・bound ! ・, . 

Pines, on the coast, throu

hmist their tops uprear, 

That like to Ieani111g masts of stranded ships appear. 

A single chas・a・gl!llf‑of gloomy hue, 

Gapes in・th・e centre 0f the‑sea

and• th>‑・ough 

!hat・dark mysterious gulf ascending, sound 

Jnnitmer~ble streaswithoarprqfound: 

...v o¥Q t‑0忌如゜

' 

' . 

応m、一心か露疇臨凍叡玲叩ど·心~"'認立冷'知恥ぎ立鱈Q犀匡に畔酬如·~

よ・¥¥‑,

rn 心入豆 l 證 ~r< 心パ ョ 韮 吋匹芦砂咋立 4\,-.J 声 認麟 芦 蜘疇疇廷咽

i:---~i:---r<'~: 怠お心皿蕊器知都当¥1¥ 1 

(11)

r:‑‑‑';‑..r:‑‑:,.;rくど怠た心皿怨聡Q器誤11I 11 

炉⑪歯砂4廷'器茶愧浬」Q蛍沿等炉鯰忌直硼(¥J砂゜

・・・・・・・・・・・・onthe shore 

I found 1nyself of. a huge sea of mist. 

枷ch.meek and siient,1rested at my feet ! 

A hundred hms their dusky ,backs upheaved 

邸overthe sti11 Ocean, ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・. ・ ・ ・・ ・ ・ ・ ・ 

・・・・・・・・・・・・andfrom the shore 

At distance not the third part of a mile 

Was .a blzヽechasm, a frai:.ture in the vapour, 

︐ 

・A deep and glooybreathing‑place throz1,gh whicr 

・Mounted the roar of waters, torrents, streams 

︐ 

\ 

J'rl1lZt1加rable,・oaringwith one voice. 

嘔11⑰瞬亨鱈号砂如,r<ヽ茫涅嘔疇謬犀心出虚心や,,ti)ll週畔麟琴̲I‑‑..

ぎl'sr<證漆Q

Q呂瓢茶唸屯旦痺お改ミゃ,Q!‑0 /.J ..¥)廷,

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絲栞

ふい゜

ピ砂 — k繹疇邸 ぷ 撃癖 器 麟 砂砂 ~ ,

麟咋認り羹巧繹嗅嘩岱嘩砂'.,Q~

゜ 鍼 系

匿至」Q砂・'spotsof time'祖営芍豆砂も疇暇:琴翠釦暉訳知謬Q妥心恥麟薔ざ蛍譴畔

(12)

'  

は ︑ . つかと

根を下

し ︑

言はば獨立の生命を猿得

して

長年月にわたり︑機會ある侮に彼の心眼に

蘇つ

.て 来

る︒7

して

それ

は︑彼の回想の場に於い・

て ︑

其後に受けた類似の諸経瞼と有機的に結び

つき

営初は自登されなかった意義をあらは

にし

末り︑次第に洗練されると共に︑奥行きと幅を加へて行く︒彼が﹁序曲﹂の中で

f e e !

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・w e 

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b,  

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s t r o n g .  

と言つてゐるのは︑この

間の消息を語るものであ

らう︒この意味で︑少くとも彼の成熟期に入つて以来の作品は︑

︑︑

︑︑

さういふ重府性を具

へた

謡瞼の表白と言ってよからう︒それは彼の休瞼から生れたといふ意味では館宜なものであら︑︑︑︑︑︑︑︑̀

うが

決して郡箕そのままの記録ではなく︑

原体瞼

が詩に結箕するまでには︑そこに複雑な同化と愛容の過程を経て

ゐる

‑ の

で ある

︒これは彼の詩に自偲的な︑あるひは記録的な体裁を取ったものが多いだ

けに

談られ易い点ではなか

これに闘係して考へて見たいことは︑以上﹁デスクリ

プテ

ィヴ

・ス

ケッチズ﹂ま℃の彼の初期の詩に現はれてゐな

い ︑

彼獨自の深い自然の印象についてである︒

ワー

・ ツ

ワースが︑自然に紺して︑幼少時から︑非常に強烈で︑むしろ

異 常 世

llnつていい感受性の持主であったこど

﹁序

應 の 第

一巻︑

土倦あたりを

一 眼

むものの等しく感じるところであらう︒︑ど

ろが先きの﹁

エス ウ

ニイ

トの

••

間﹂.にしても︑﹁夕の消裁﹂にしても︑.﹁

序曲

﹂で隅れてゐるやうな幼少時の異常な経瞼は何一っ述ぺられてゐない︒

辿

らう か︒

ヽ ・

r ' 

/ 

(13)

I •

﹁序曲

﹂第十二巻中に這へられてゐるやうな︑+

w ‑

オの頃父の容痕を案じて家からの迎へ

の馬を待ってゐ

たときの朕況が﹁エスウェイトの深間﹂の中で扱は

5

さゐても

︑そこには﹁

序曲

に見られる稗秘的色彩は全

く匁

七ンチメンタルな氣持の表白があるばかりである︒

先きにも述べたやぅに︑ワー

・ ツ ワ

ースは廿オの豆︑

ロバ

・ヂョウンズ

と一

緒に大陸旅行に出かけた︒そのとき彼

等はジ屯プロンの峠を越えてイクリ1側に出ようと

して

途をふみ迷

ひ ︑

紡後をつづけるうちに︑

巡よ

く酉姓に出進

.つ て

︑自分等はすでにアルプスを越えたーーT

ぎ 良 葛 ぎ a d

gss

ed

 t h

e   A

l p sー—と問かされたこの簡箪言葉. 

をぎくと共に︑ワー・ツ

スは

一種の詩的洸惚吠態に陥った︒そしてそのあ

と ︑

我にかへつてから︑狭い深谷を下つ

て行くうちに︑

周閥に見える商大な森

烈風︑邸所より落下する澗︑

︑空

飛ぶ

雲︑等々すべての事物が︑

同 じ 心の働・

き︑同じ容説の細部︑永遠そのものの象徽と観ぜられた︒これは後年︑

る︒ところが︑彼の大陸旅行中恐ちくは最も慈味深いこの経瞼が︑﹁序曲﹂よりも何年か以前に杏かれたこの時の印

象記﹁デスクリプティヴ・・スケッチズ﹂には全く言

及 が な 唸 こ れ は

一体何を意味するものであらうか︒

それは︑彼のかういふたちの癌瞼が並はづれて強烈で誹秘的であるだけに ︑部沌として容易にその本質をつかみ難

いとこみに由来するものではあるまいか︒それは︑先きのアルプス越えの條に告白してゐるやうに︑多年にわたる冥

想の後に︑はじめて け︑

But to 

my  co

ns

c i o u s   so u l  

n

caow n 

sa

︑ な

^ ^  

~r cogn

lse th y  g lo ry

  : "  たまたま︑ ヅワ

︐ 

 

﹁序曲﹂第六巻中に詳しく語る

と こ ろ で あ

一 四

` 

(14)

\  ともらし

得る

底の

経験なのであらう︒そして︑そのうちには多分に奇嬌な

要索

も含まれてゐて︑それを詩的

経瞼

︐ に

移行させるには︑並々ならぬ努方が必要だったと思はれる︒さういふ意味

で ︑

. ワ

ー・

ツワ

スの

場合には︑

他の

人の

場合よりも行く手に逝かに強力な抵抗を挫

へて

ゐたと考へられる︒キー

ツが

﹁チャプマン繹ホーマーを限

みて

﹂を害

ぃ 9

のは廿一オ︑シェレ・ーが﹁アラスター﹂を

咽 い

いたのは廿I1オ︑バイロンが﹁チャイルド・ハロルド﹂の第

一 ︑

1

巻を出

版したのは廿四オ︑詩人としての成熟晩きを廿一ニ

オで

歎いているミルトンですら︑

その

翌年には﹁ラレイグロ

ウ﹂や﹁

イル

.. ペンセロウゾウ﹂を杏き上げてゐる︒

とこ

ろがツーヅワースは廿四ー六オに至つても︑﹁罪と不幸﹂

や﹁ボーダラーズ﹂のやうな習作的氣

分の

脱け切らない作品を出してゐる︒彼の詩人としての成然の遠いのは︑恐ら

くかういふ彼特有の郡情

によ

るも

ので

らう

また彼が後年に至つ

ても

︑詩

作の

源となったば際の提瞼

と ︑

執策

との

間に長時日の間隔が

ある

のも︑瓜

上の

叩惰と深い闘係があろ

ので

あらう︒・K

︑ ▼

かういふ次第で︑﹁

デス

リプ

ティヴ・スケッチズ﹂に至る彼の詩作には︑自然は扱はれてゐても︑そこには未だ

‑ . 

深い自然の様相の把握が見られない︒ヮしツワー

スが

彼獨

自の

維瞼

の意義を自党し︑

その

表現への一

歩を踏

み出すに

● ︑これまでの己れの布り方に深刻な反省を強ひるやうな︑ある契機

が必

要であった︒そしてその

契機を典

へた

もの

が︑彼が一箇

年の

佛蘭西滞在を終

へて

蹄つた翌

年の

且に試みたゾールズベリーティンク

ーン

旅行だっ.たと推測される︒

八九

=年初頭

にワ

T

ヅ .

ワー

スが

その生涯に於ける最

初の

精帥的危機に逢恋した

こと

︑ そ

して此の夏の旅行営

時︑

内心の苦讐

誓 た め に

彼の心身が異常な疲努と典

喜 醤 応

l L l

かれてゐて︑接隅

する自然から強烈な

感銘を受け

る 塁

靡の條件を形づくつてゐたことは︑前輯

の拙

醤 ぺ た 通 り で ある

︒その時の喜瞼

の 如 何 な る も の か は

ワーヅワー

スに

於け

る自

然糠

進展

一 五 ︑ ,/

,'

 

︵ 

(15)

つてよからう︒ y1ヅワースに

辿

れを扱った後年の作品からうかがふ外はないのであるが︑それ等を通じて察卸せられることは`彼がこの旅行常時に.

至つて︑︑ はじめて自然と人軍とを何等かの酎立をなすものとして受取るやうになった

とい

ふことで

ある

︒自

然を翼に

自然としてでなく︑人事に何か一ホ浚を投げかけるものとして︑ある不明瞭な言葉でささやきかけるものとして受取っ

てゐ

る とい

ふことである︒この時以後︑自然は彼の思想的な︑個人朗な悩みの脱却に一つの手掛りを典へるものとし

て ︑

彼の眼前に現はれるやうになった︒この旅行常時に受取った自然の印象は︑例によつてその後Q彼の胸底に

幾度

となく去来

し ︑

次第にその意味を明瞭にして行つ

て ︑ 後年

﹁テ牙ンクーンしアベ ︐ィ

・ラ イン

ズ﹂のやう︑ な詩にその具

休的表現をとるに至る9しかし旅行常時にあっては︑この強烈な印象ばいまだ輝沌たる不定の欣碓にあって︑その人

との 結びつきはト

ースノウドン山上に於ける. かの啓示にもかかはらす│ーいまだ明確な形で把握されてゐないと言

一七

九︱

︱一

f D 旅行中ゾ︑

ール

ズベリ平原通過の際にワー

ヅワ

ギル

P一七九四 年頃に完成された

﹁罪

と 不

幸﹂

が︑

ころである︒またその際に彼の登えてゐことは彼自身の語ると.スの受けた強烈な想倣的印象を根源として出来上った

ことは前稲に獨れた︒とこ

ろで

︑セリンコートの愛見したこの詩た内心の苦憐が自然の

姿に暗

い影を投げかけてゐた

公は平原の只中のスン•ヘンヂの初

稿に

よれば︑これには

超自然 的恐怖の涼園氣が浪厚に立ちこめてゐて

C 4 )  

に判荒したときに︑どこからともなく︑彼に密告を典へる自然の墜を耳にしてゐる︒これは勿論︑例の﹁エスウェイ

トの淡間﹂に現はれてゐた彼の効稚なゴシック趣味が﹁夕の逍逝﹂や﹁

デス

︐クリプティヴ

・ス

ケッ

・ チズ﹂を隔

てて

︑ ここに復活したものであらうがその裏には常時彼が自然か

感繹

た強烈な暗示を何年すかの形で表白したいとい

一 六

') 

 

(16)

` 

ワーヅワースに於ける自然観の辿展

` ` 

一 七

ふ烈

しい

糊動が働いてゐたと考へられる︒さう肯へば︑彼の少時のゴシック的超自然趣味自体が ︑

セリ

ンコ

ート

も躙

れてゐるやうに︑幼少時から彼を屈々訪れる紳脳的経瞼を現はさうといふあがきにその一年の動機を持つものと言ヘ

.干ぅ

l i

一七九五年から九六年にかけて執筆された﹁逃税の徒﹂は﹁罪と不幸﹂に績く彼の大

作で

ある︒

この

複雑怪寄な脚

アム・ギャロドとの間に見解の到立があったが︑先年セ

詩 を 支 へ る 中

心思想については︑

エミ

ール

・ル

?)  イとウィリ

て︑

ヅワ

ー不自身の節に成る

この

側詩の解説が装見され

て以

︑一

先づ決滸はついたと考Eつて

リン

コー

によっ

よか

らう︒それは大休ルグイの解繹を証むするものであった︒それは一面から言へば︑恐怖政治を生むに至ったフラ

ンス

革命の経過の心理的追求であり︑他面から言へば︑ワー

ヅワ

ースがフランス革命に幻滅を悦えて以来奉じ来った

とこ

るの

︑ゴドウインの理性至上主義の第く現宜の陥穿の燥紺である

︒しかし︑この点に於ても︑問

題はワーヅワー

ス自

身の個人的心

理め

ひだに躙れたデリケ

ート

な様相を帯び来つてゐる︒

. .

﹁罪と不幸﹂に於いて︑

ワー

疇ツ

スが

戦争犠牲者として登場させた主人公のうちに︑作者の平原通過常時の心境 腐 込 ま れ

てゐることは前稲に躙礼忍

I l l

いた︒とこるが﹁邊境の徒

﹂の

中でも︑革命の

羹 常

心理の説明のだめに登場

させたオスワルドといふ奇怪な性格の持主のうちに︑ワー 令ツワースの個人的休瞼が影を投じてゐるやうに思はれる︒

注意したいことは

︑﹁

罪と不幸﹂の主人公にせよ︑オズワルドにせ

よ ︑

過去に犯した罪に憐んでゐることである︒ア

イアンスン・フォーセットは﹁涵採の徒﹂に於ける自偲的要素を非常に直硯し︑この刺詩全体を作者自身. の帥話化な

eりとさへ 断 言

してゐる︒これは恐らく一方的に過ぎる見解であらう︒しかしながら︑ワー・ツワースのやうな極度に内

 ( 

,

. 

 

, 

  . .

' . ,  

. 

(17)

 

 .,

有様を彼は回願して︑次の如くに語る︒ 鮮かな自然の姿は︑ の告白を聴く氣持がするのである︒

T l •

s   d o n e ,

n   a d  i n   t h e   a f

t e r   , v

ac

an

cy

 

ーヅワースに於け

る自然観の辿展

省的で自己中心的な性

向の詩人にあっては︑彼が創作常時に心を占めてゐた個人的な瑚みが︑た

とへ 無 意 識 裡 に せ よ ︑ その作品に深

t

影を投じて来るのは常然のご

とで あらう︒例へば︑オズワルEのもらす次の言葉の如き

︑現

宜の

休瞼からでなくては︑到底疫し得な f

い切

宜の轡をもつてゐないであらうか︒

Ac ti on   i s   t r a n s i t o r y

a

s t e p

,   a 

b l o w ,   Th e  m ot io n  o

ーー—thisf   muscle

wa y  o r that~  

We 

wo

nd

er

 a t   o u r s e l v e s   l i

ke

  m

en   be t r a y e d

  : 

S u f f e r i n g

i s   pe rm an

en t

o ,   b s c u r e   a

nd

d   ar k 

̀ 

̀

An d  s h a r e

s t h

n e   a t

u r e 

o f   i n f i n i t y .  

吾人はここに ︑フランスにあつて彼の犯した宵春の過失ーーー少くとも結果的に見てさうであったーーーに到する苦悩

.﹁罪と不幸﹂に現はれるものが︑ある異常な

心的

吠隙にある人間の受取った︑異常に感動的な自然の印象であるこ

とは前稲に陶れた︒かういふ環境にある人間ー│`胸中に烈しい苦悩をいだいてゐる人間ーの眼に映する︑不思議に

二 璽 の 徒

﹂の中にも現はれる︒宵年オズワルドは︑十字軍に従つて船でシリアに赴く途中︑隊

長を憎む他の乗組員等のたぐらみに乗せられて︑何の罪もない隊長を孤品に誼去りにして︑餓庇させる︒そのときの

. 

 

¥ 

(18)

‑‑‑‑‑

\ 

Naked was the spot ; 

`  ' 

. 

Methinks I see it now‑how in the sun 

Its stony surface glittered like a shield ; 

.And in that miserable place we left him, 

Alone but for a swarm of minute creatures 

~

Not on:e of which could help him while alive, 

Or mourn him dead. 

・ ・ ・・・・・・  ・・・・・...  ...  ・... . . 

,  <≫ 

I‑know noゼhowhe perished ; but the calm, 

The sarr,ie calm, continued many days. 

応慶釦玲べ心瞑蕪遠Q疇応バ廷慄恙祖碑巽筵四貸‑I<('Ki::‑‑Q回声鯰,

j‑

岱廷追嘔lII

匹麒醤坦饂只環姦駈託恥呈如聴ゎ炉゜

パ l:)~

玉嘔紅峠繹珊嘩

0 譴暉心心如

J訳直I邸鯉叡釈

1

撚鴎疇駅蝶'鱈

因記埠叶吋峠訳還菜出訳戸,~t<~'<;心全.&,;、‑→珪芦゜JJQ.姐匹沢卑起\印品長如刈ゞ泣環茶'逹:Qt‑0 

~'Ki::--~:,_Q堅溢.s!.~1"'~;・・・

1:\-"'I:\r<~$お心皿茶Q器忌\1\~

(19)

\ 

\ 

ふ→心—k唸豆辛i這苓

• ・・・・・・・・oftI left the camp,  0

/ 

  , 

'WQ.en all that roultltude of hearts ̲was sti.11, 

And foTiow.ed

n,through woods of gloo1J1Y cedar, 

I11to deep chasms troubled by roaring streams ; 

Or ,from the top of Lebanon surveyed 

The・moonlight desert, and the moonlight sea : 

In these my lonely wanderings I perceived 

What ,~jghty obj.eat~-~o impr~ss their fonn~

ヽ・

̀ ,  

To eietrate・our・intellectual being ; 

And felt, if‑ought on. ea池dese1:vesa curse, 

'Tis that worst principle of ill which dooms 

` 

` 

︐ 

︐ 

A thing so ‑great to perish self‑consumed. 

Q

泰殺 Q 任

l;;l'II

嘩粽

Q~ー~'K'〈-

符器

zi::--""

三 世心箋 汰や お廻

泉 4 如 Q 箋 器袷 据 -咀

祖-~\J,Q

Sや

心ふか全゜応'砂—いか)Q涸醒訳臼炉砂”皿怨如計<.it§窟認忍匡韓盆壁言豆知遠隣応麟註:~

辟い項i‑00,..J全ふ料謬弓01--'~\心知丑グ全マ逗K終ぐ芦譴~;;:i...:i也令'心噂叫斎噂.惑韓環噸

s;::..,.JJ謳心長羊巨Q図器&額瞬ふ瞬證,..J¥J, : 匡黍旦企図迂菜廷5,11]菜Q課栞Q令~--<胡咄斗Q底詞--urt‑0握睾忌料奪

.b 

(20)

ワーヅワースに於ける自然観の辿展

f̀  

に 到

逹じてゐるのである︒

Wh en  f ro m  , t h e

s e  

fo nn s 

t

um e̲ d 

t o  

co

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em p

l a t e   Th

e W

orld

' s   0 p i n . i o n a s  

nd

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ge

s , 

se

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d Bea 

e i n g  wh o 

had 

pa ss e d・

la o

ne 

Wh

os

e  n a t u r a

l .

e l e me

n t  

wa

f r e ed om

これは自然の美に打たれて心の昆拗と党えながらも︑己れの理卸に立

てこ

もって世間を疵諷する︑思ひ上った心撓

` 

と言ふべきであらう︒

ワー

・ツ ワー スは

﹁逸英の徒﹂の執筆とほぼ同じ時期︵'

一七 九

五年︶に

﹁い ち

ゐの木の坐席に殊し

沈る

詩行﹂といふ

短詩を杏き上げてゐるが︑この中に描かれた人物の心境は︑この場合のオズワルドの態度と相通するものがある︒帥

ちこの人物は

︑人

並すぐれた魂の持主で︑功名心に燃えながら世間に出て行ったが︑世人の誹謗と嫉妬と憎謡と︑そ

して

閑却に堪え得す

して

閤々の情をいだいて田合に退応

し ︑

周園の美はしい風景を愛しながらも︑遂に人を愛する

こと

を狭び得ないで世を終へるのである︒

この人物や︑先きの

オズ

ワルドは\自

然の

うちに己れの苦個をやは

らげ

あるひは己れの精誹を高め︑.

淫めてくれ

る力を認めながら︑・世を瓶視し︑己れひとりを商

しと

する痕度に留まつてゐぉ︒これはワーヅワースの自然観の形成[

の途 上に

って

彼自身が現箕に踏んだ一.段隋ではなか

らう か︒

彼は先きにス.J

︑ ウ

ドシ山上に於いて︑.

自然の啓示す

I n t o

  a .

r e g i o n  o f ・ f u t u r i

t y, 

ヽ l) 

. 

(21)

< 

I n  

wi se

  p

as sw

en

e s s . 

 

Th

at we 

ca n  f ee d  t h i s m  in d  of  ou

rs  

J

超感梵

的な力が

粛述な精肺

の把持する光輝に充ちた能力と一致することに思ひ至ってゐるが︑以上の事情と照らし

合はせるとき︑彼の到

達した

この 擦域も

︑いまだ個人的︑抽象的段隊に留まり ︑その意義は照深更に披充され

︑充

るべき余地を競

して

ゐたと考へられる︒

9.マ

J O

ーンドエクポスチュレイシ~•アッド・リブライ.ワー

ヅワ

スは

﹁呪護の徒﹂を告いた翌々年の一七九八年に︑﹁

諌 告

應 答

﹂と﹁

局面一新﹂の

ニ短

脊古

品呪

した︒ここに至つて彼は︑はじめて確乎たる自然猥に到逹し︑自然のもたらす無盤蔵の数

へを︑大

謄.

に︑明瞭に語り出でてゐる︒彼はここで︑吾人ば己れの自然の節動にま

かせ

心に 素直に自然に接すぺきだ

と訛

The 

eye~'|

‑ i t   ca n

ot n

c h o o s e .   b

ut 

se e  ;  W e

 can

no t  bi d  th e  e

ar 

be  s t i l l  

Ou r  b od i es  f e e l w ,   he re

'e

t h e

, b e ,  

Ag ai ns t  o r  wi th   o ur w i  

l l . 

No r 

le s

ds   eem 

t h ere   ar e  Po we rs   Wh ic h  o f  t h em se lv es   o z t r   min ds

  impress 

四 一 d

/ 

`  . 

(22)

.  ヽ

正に

﹁局面一新

﹂である︒恐らく

︑こ

の境地に逹するまでには︑

Bu

t  we 

mu st  s t i l l   be   se e k i n g  

• Thi~k

yo u, 'm id l l     a

m

f h t y

;um 

Of  t h i n g s   f o r   ev er p   s ea ki ng

‑ ̀ 

 

Th at   nothi

ng f   o   i t s e l f   w i l l   co me , 

これが先きの﹁過型の徒﹂の中のオズワルドの自然観につながりを持つてゐることは︑先きの引用句中に現はれた

p

er

e i c

d v e

Wh at

 1

謎g

ht y o b j e c t s   do  z "

m P r e s s   t . h e i r   fa rm s 

•••••••••••••••••••••••.

と言

った

葉 の 端 ぷ ら も 察 せ ら れ る で あ ら う

︒但し﹁

邊境の徒﹂の件の箇所にあっては︑自然の雌大なる形象は

 

びたす●に吾人の理性に訴へ︑それを迎めるものと観ぜられたが︑この二短章にあっては︑自然は一轄して︑吾人

5

ンテイニャス.ゥー

感畳を通じて本能的な

﹁自

然 の 智

悠﹂を目登まさせ︑喜説の箭に訴へるものと見られてゐる︒かつて

﹁化 學害

CA ) 

を薬言︑・ゴドウィンの必然論を試め﹂と叫ん

だワ

* ツ ワ

スは

︑ 今

や害物を漿てて森の紅雀に聴けと諒くに至った︒

﹁序曲﹂の中で彼自身が告白してゐるやうに︑

On

e  g

u l

d e, 

t h e   l i g h t o f     c i r c w n s t a n c e s , f   l a s h e d  

ヅワ

辿

 

. 

/ ﹃

 

. 

< 

, 

', 

` 

(23)

  ~.

/ ̲ 

Thlseee en s •

s s   bo

dy , 

an d  w hy  n o t   t h ie m

nd

 

に照みあたるとき︑すでにこの中に﹁局面一新﹂中の

かの

有名な一

節の

胎動を感じる氣がする

ので

︑あ る

︒ Wed

~

辿

Up

on an 

i n

d e p

en det n

i n t e l l ec t .   翠ふりか

ざし て︑

就會生活の構造を徹底

的に

分析し︑人間一

切の詞

題を解決しようと悪戟苦岡した末に

t i l

l dema, 

nd i n g   fo on

al p

for o , 

And 

s e e k

i ng 

i t   i n   e v e r y t

. h ing, 

l o .

" `  . 

s

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A l l  

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e l i n g 

o f   co

v i n

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on ,  

an

d ln , 

` 

f i n e , 

S i c k , 

we a r i e d   o

ut h  itw

c o

n t rar

i e t i es 

,.

Yi e l

ae

t l ・ u inp 

o r a l

  qu

est

i o ns 

i n  

despair. 

. 

と言った絶体絶命の境地をくぐらねばならなかったQであらう︒彼がおのが最後のよりどころと

頼んだ理性を放菜

して

赤裸々の ︑︑無

心の 姿にかへったとき︑自然ははじめて

朗々

たる言葉で

彼に

語りはじめたのである︒そして﹁逸

境の徒

﹂はかかる絶望の境地からの恢復の途上に執筆されたも

ので

おらう︒理性の数ふるところよりも︑寧る人間本

. ヽ

然の情愛と本能の指し示すところに箕理`の存する

こと

f

の削 詩の中で︑老

人ハ

ー・バー

トの

虞紐をめぐるマーマデ

ュークと

オズ

ワルドの交渉を通じて作者の語る

とこ

ろではないか︒かういふ経過にかん

炉み

て︑例へば人事百般をひ

たすら冷厳な瑶智のメスをふるつてさばいて行かうとする

オズ

ワルドの吐く言葉 四四

 

\ 

(24)

,:, ヽ、

Sweeis the lorwhich nature bring

Our meddliriintellect 

Mis.shapesebeauteous form of thin~s

Wmurdetdisse~!.

. 

︐ 

. 巧’葬謬応砂'応ふ応—K紅這叡麟謬葉ぷ、柑叫暉謬疇囀逗哉'露恥鯰追

忌判訳嘩ぼ゜鯰霊匹螂謬忌向譴叫直麟鯰畔瞑「麟」・証戸立知臼蝉嘩

疇如知此砕砂叫J1]ncふ狙炉叫知゜

和ふJ嘉臼坦李逗虹砂出砂峠年齢噂ぼ冠砂麟〜

り¥呉(¥J

諏 長 °

挙Q皿怨認簗怪Q輯噸.¥d.\1如S和印全終.S:,..\J~要沢ふ祁△零菜也鼻怜輝Q血盆廷細⇒捉Qや~i-Q゜

(1) The En~lish Association PresidentiaAddress 1936 

ヽ•TheEarly Wordsworth" dy E.De Selincourt'. 

'(2ibid. PP.. 1,1‑1

(3ibid. P26 

(4) The Nineteent4 Century and After No DXCVll‑Novem"ber 1926 

1'The Hitherto U11published Preface to Wordsworth's'Borderers• by E. De Selincourt. 

. 

(5) Hug!•Anson Fauss̲eThLosll Leader. Study oWordsworth, 1933Jonathan Cape. P. 17S. 

(6William Hazlitt "Mr. Wordsworth• in "The Spirit of theAge."    .、

~',;.,~k:\:-rO皿怨聡Q栽塞臣甘ヽ ヽ

(25)

 

正して

E l l L

` 

   ,,

  . .

. 

. .  

︑ 一 を殺

したと

いたのは︵七六頁︶小生の思ひち

1

ひで︑穴は行

四六

.9

\ 

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参照

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