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On the Genetical Relation between the IgneousRocks and the Pyrite Deposits at the YanaharaMine, Okayama Prefectur

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(1)

九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

On the Genetical Relation between the Igneous Rocks and the Pyrite Deposits at the Yanahara Mine, Okayama Prefectur

松石, 秀之

九州大学理学部

https://doi.org/10.15017/4740672

出版情報:九州大学理学部研究報告. 地質学之部. 4 (1), pp.41-58, 1952-12. Faculty of Sciences, Kyushu University

バージョン:

権利関係:

(2)

岡 山 縣 柵 原 鐵 山 に 於 け る 火 成 岩 と 黄 鐵 鐵 鐵 床 と の 闊 係 に つ い て

On t h e  G e n e t i c a l  R e l a t i o n  between t h e  I g n e o u s  Rocks and t h e   P y r i t e  D e p o s i t s  a t  t h e  Y  a n a h a r a  M i n e ,  Okayama P r e f e c t u r e  

(195235日受理)

松 石 秀

( H i d e y u k i  M a t s u i s h i )  

1952 

目 次

  1 2 3 4 5  

え が 成 岩 因 的 す び

1 .  

か き

鎖床學最近の動向の一つとして,鎖床と地質構造,並びに鎖床と火成活動との成因 的闊係が應々問題に$れ,それらの究明が重要視$れている。鐵床の生成に,その地 域の地質構造が,大なる役割を果しているここは,次第に,多くの人の伯究によつて明 又鎮床と火成岩との成因的相互闊係については,古くから種々 の見解が骰表芯れて来たが,未だ充夕わなる結論を得る迄には至つていない。 運鐵岩

らかにごれて来た。

( o r e  b r i n g e r ) ,  

姉妹岩

( s i s t e rr o c k )  

"なる概念が提唱$れて以来,今日に及んでい るが,最近では運鐵岩の存在$え間題視する人が出て来た。又運鐵料自證の存在を否 定する迄は行かなくても,現在迄考えられて来たのとは多少範叫合を異にする見方に進 此 の 運 鍍 岩

( o r eb r i n g e r )  

"の間題は鐵床研究者の是非 解明しなくてはならない重要課題である事は殊更に述べる迄もない。 か\る地質構 造と鎖床との闊係,就中構造線一例えばスラスト,剪裂幣等ーとの密接な因果闊係,

或いは鍼床と成因的因果嗣係を有する火成岩の問題については,本邦のマンガン鑽床 に於ける多くの資料を某にして,多年に亘つて吉村豊文博士が強調された問題であ んでいる事は疑いない。

つた。 (1)  (2)  (3) 

(1)吉 村 豊 文 : 栃 木 縣 加 蘇 鎖 山 の 地 質 ・ 鎮 床 並 び に 鎖 物 共 生 に 闘 す る 研 究 地 質 學 雑 誌45pp.95‑204 (19~8) (2)吉 村 豊 文 : マ ン ガ ン 讀 本 (1942)

(3)吉 村 豊 文 : 日 本 の マ ン ガ ン 鎖 床(1952)

(3)

42 

筆者は最近岡山縣棚原鐵山を調査する機會を得,現在なお研究を績行中であるが,上 記の問題と嗣連して,ー,二の興味ある事頁を認め得たので,その概略を報告し,諸賢 の御批判を仰ぐ事とした。桐原鐵山の鐵床は輝緑告々開を下盤とし,時代未詳中生層

のホJVン フ エJVスを上盤としてをの間に胚胎すろ黄鐵籟鐵床である。本鐵山について

は加藤武夫博士(4)による詳細なる論文が猿表$れて,地域の地質及鐵床が明らかに されている。その他一,二の報文(5)(Ci)があるのみで,加藤武夫博士の御研究以来,比較 的に繹った報告はなされていない。本地域には輝緑岩をはじめ,優白質岩石,斑網岩へ 様岩石,石英閃緑岩,石英斑岩,り)岩,リパライト等多種類の火成岩が骰逹していて,

火成活動と鐵床との相互園係を吟味するのに,極めて示唆に富む地域である。

本報文を庫するに嘗つて,調査研究の機會を輿えられ,野外に室内に直接御懇篤な る御指導と御敦示をたまわり且つ本稿の御校閲の努をとられた吉村豊文教授に深湛 なる戚謝の意を捧げる。なぉ調査中は桐原鎖業所所長新井友蔵氏占栄鐵課長井上忠二 氏,地質課中野忠直氏には種々御配慮を辱うした。又九大工學部野口高教授にも何か

と御敦示をいたゞいた。絃に記して御麗申し上げる。

なお本報文は,筆者が昭和 26年 H本地質學會第 58年學術講演會に於いて一部殷 表したもの (7)に,更にその後の資料を加え検討したものである。

2 .  

火 成 岩 類

本鍍山地域内に分布する火成岩としては,

( 1 )

輝緑岩,

( 2 )

優白質岩石,

( 3 )

斑棚 岩檬岩石,

( 4 )

石英閃緑岩,

( 5 )

石焚斑岩,

( 6 ) J J )

岩,

( 7 )

リパライトを主なるも のとする。その分布欣態は第

1

圏に示す通りである(別紙)。

(1) 輝 . 緑 岩

産朕:本岩は地域の大半を構成する。 分布朕態は第

1

圏(地質岡)に示した如<, 吉井川を境にして北部のものと南部のものとの 2つの岩開が認められるが,岩質 並びに鏡下に見られる鎮物成分には何等異なる所はない。 輝緑岩膿と中生層(ホJV

ン フ ェJVス)との境界面を追跡し,地圏上にプロツトするとその面はゆるやかな傾

(4)  T. Kato:  Geology and Ore  Deposits of  the  Yanahara  Mining  District,  Province  of  Mirnasaka, Japan. Japanese Journal of Geology & Geography Vol. 1. pp. 77‑116 (19221  (5)久原幹雄: l・ Hil原 岩 漿 分 結 鐵 鎖 床 地 質 學 雑 誌27pp.165‑177, pp.198‑204, pp.251‑260 (1920)  (6)瀧 本 岡 山 縣 柵 原 鎖 山 の 黄 鐵 鍍 鎖 床 ( 講 涼 要 旨 ) 地 質 學 雑 誌 56 p 234 (1950) 

7J松 石 秀 之 : 岡 山 縣 柵 原 鎖 山 に 於 け る 輝 緑 岩 と 黄 鐵 鎖 鎖 床 と の 闘 係 ( 講 演 要 旨 ) 地 質 學 雑 誌 57 p 327 (1951) 

(4)

第 I 圃 柵 原 鐵 山 地 質 圏 1

・石英閃緑岩

5 .   9

パ ラ イ ト

2 .  

混生岩,優日質岩

3 .  

輝 緑 岩

4 .   a .  

石英斑岩岩脈

b .  

研岩岩脈

6 .  

ホ ー ン ク エJレス

7 .  

JVビ ウ ム

8 .  

噺 層 ス ラ ス ト

9 .  

優日質岩名

1 0 .

鎮体

++ + + t‑+ +‑t + +‑+ +‑+ +  ++++‑t‑t+++t++++ 

t‑;‑+十十ヤ十++十十+++

t‑+ +‑t +++++‑t‑‑t‑++  +t+++++++‑‑t+++ 

++‑+‑1‑‑t‑++ + + ‑t  + + +  ++++‑t‑++‑t+‑t‑t++ 

+‑+ + + ‑t  ‑+  + ++ ‑‑t ‑t‑+ t‑ ++ + ++ t‑+‑t ++‑t‑t +  +++++++++‑t‑t‑++ 

+++++++‑++++++, 

十ャ+十‑t‑t++++++

++++++→ ‑+‑1‑‑+ +‑t 

1

↓ +++++ ++t t. 

十↓+++++十十

++++++++++ 

t‑‑l‑+++‑1‑++++ 

‑+++‑i‑‑++t‑++

++++‑t‑+++‑++ 

‑+‑+ + + t‑+ + + +‑+  + + ‑1‑++‑1‑‑1‑+‑1‑+ 

++++‑i‑‑+++十 ↓ ++↓++++++ 

+ +‑+‑t‑i‑+++ +++ +,‑+ + + +  ++‑I‑‑l‑‑‑t‑+ + ‑+  +1  +‑+++++++ 

+++••— +-t +  ++++++++ 

++‑1‑++++ +  +++‑+‑++‑1‑‑1‑ +++++ +++‑1‑

++++‑!‑+++↓↓、

++++↓ ++‑+++ 

+++++‑++++ 

++++++‑1‑+ 

+++++七

+++++ 

++‑+‑+‑+  +++++ 

++ +‑‑1‑‑++  +++‑+++ 

++ + +  十 七+‑I‑七↓

++‑1‑+++. 

‑I‑+++‑+  +‑‑1‑十+

+‑+‑I‑‑1‑ +‑+‑+‑h  +++ 

[ / [   1

2

響 3

言 4

5

67

巴 8

500 

1 q o o  

* 

9

~ 1 0 I

C  ・ o  

(5)

43 

斜を示して南に傾く一つの平面となろし,輝緑岩と中生層との接鯛部それ自身は可成

りに複雑な構造を示しているが,これは恐らく中生層中の古いスラスト面に泊つて輝 緑僻盟が逃入した結果であろうC 逃入後もスラスト面に泊ふ愛動作用を行ったので,

その接胴部が更に悛胤されたのであらう。なお本輝緑岩は鍍床の母岩としてみられる 事が多く,鐵床に接する部分約20‑‑‑‑30mの間は著しく珪化作用,緑泥石化作用,絹雲掲 化作川等を蒙り一見珪岩様の外観を呈する0然し注意深く鏡下に椀すると粒状石英に よって全く交代$れているが,斜長石の拍子木欣結晶による

o p h i t i ct e x t u r e  

(オフィ テイツク梢造)が歿つている。此の珪化幣は漸次未愛質の輝緑岩に移化するのが観察 出来た。

性質:緑黒色乃至緑色を呈する塊欣緻密な岩石で,一部では多少順晶質な部分も 認められるが殆んどが隠晶質である。鏡下に検すると,輝緑岩組織を星し,成分鍍物 は斜長石,角閃石,緑泥石,燐灰石,磁鐵鍍,石英等である。斜長石はオプイティック 構造を示す短冊朕結晶の集合であって,その間を皿めて,角閃石,緑泥石が疲逹する()

浸液法にて求めた斜長石の屈折率は

r 1 . = l . 5 4 1 ,   / 3 = 1 . 5 4 6 ,  r=l.549 

で,その成分は

a n d e s i n e, ̲ , ,  o l i g o c l a s e

である。角閃石は針状父は繊維状をなす陽起石 質のもので,多色性が著しく

・X=paleg r e e n i s h  y e l l o w ,   Y=brownish y e l l o w ,  Z= 

y e l l o w i s h  g r e e n

を示す。 結晶は可成りに黙砕芯れ,屈曲を示し,波動消光の顧著な 場合がある。浸液法による屈折率は

a . = l . 6 4 3 ,  / 3 = 1 . 6 5 8 ,  r=l.669 

である。本岩石中には肉眼的にも認め得る緑簾石の細脈が登逹する。父多少顕晶質 の部分は,成分鍍物は微晶質部と大差ないが,斜長石の比較的に大巻い結晶を有する こと,陽起石質角閃石の生成の著しいことが特徽的である。最も典型的な微晶質部を とつて分析に附した。その化學成分は第 3表 (A)に示す如くであろ。 この輝緑岩は 加藤武夫博士(8)

d i a b a s i cand g a b b r o i c  r o c k s

として報告$れているものに含ま れる。本岩中に

a p h a n i t i cf a c i e s

p h a n e r i t i cf a c i e s

があるとされているが,此の

a p h a n i t i c  f a c i e s

が輝緑岩の本龍であって,

p h a n e r i t i cr o c k s

と苔れたのは後述する 混生岩の事を指して呼ばれたものである。

(6)

( 2 )  

優 白 質 岩 石 ( 斜 長 石 質 部 )

次に本鎖床地園の調査に嘗つて,特に興味深く又軍要視すべき事と考えたのは,輝 緑岩膿中に外見乳白色乃至灰白色を呈する優白質部(斜長:石質部)が可成りの範園に 分布している事である。

産状:この優白質部は小なるものは顕微鋭的のものから,大なるものは巾敷米 の岩脈朕乃至不規則岩龍をなすもの迄見られる。 細粒緻密のものから粗粒のもの迄 存在し,又少量含まれる有色鎖物(角閃石,・緑泥石等)によって淡灰色のものから淡 緑色のもの迄種々観察出来た。又本優白岩はその分布状態並びに賦存朕態が極めて 不規則で,輝緑岩膿中に不均質な分布をなし,且つ次項に述べる斑槻岩様混生岩と密 に伴うので,地質圃には混生岩中に含めて示し殊夏に雨者を属別しなかつた。

本岩石は後述する如く,鎖床との成因園係を考察する上に極めて重要と考えるので', この盟伯更に今後精細に考究したいと思う。本料は坑内に於いても屡々,鍍床の丹岩を なす輝緑碧開中に廣く見られ,或場合には直接その中に鍍膿が認められる。鍍床の母 岩としてみられる場合には珪化作用(粒欣石英による交代作用)が顧著である。

性質:鏡ドに検すると殆んど斜長石,石英の集合開であつて,その間をうめて少 量の緑泥石,角閃石,磁鐵鍍,緑簾石等が見られるn

斜長石は自形乃至半自形を早し,緊片双晶が極めて顕著である0

角閃石の緑泥石化作用も著しい。 緑泥石化作用に伴つて緑簾石も相常に生成され ている。斜長石,角閃石の漫液法にて測定した屈折率は

斜長石

, 1 . = 1 . 5 3 8  , 1 1 = 1 . 5 4 4 ‑ ‑ 1 . 5 4 7  , r=l.553 

角 閃 石 炉 =

1 . 6 6 2  , f l =  1 . 6 7 0  , r  =  1 . 6 8 5

そあろ。

本岩開中,灰白色を早し,肉眼的じも有色鍍物の少い部分を注意して探集し分析を 行った。その化學成介を第四表, (C)(D)に示した。 (D)は多少有色鍍物の認められ

ろものである。

此の典型的な優白質部の成分を注意すると, (1)ア 炉 カ リ の 総 最

(Na20+K20)

が他の成分に比して著しく多鼠な事,

( 2 ) S i 0 2

の多量なこと,

( 3 ) FeO+Fe203, 

MgO, CaO

の比較的に少量なこと,

( 4 )Na20/K20

が大なる事等の諸貼が特徽的で ある。

S i 0 2

7 3 o J o

に も 逹 す る 事 は , 岩 石 中 の 石 英 並 び に 長 石 の 性 質 に 由 来

(7)

するものと思われる。 酸 化 鐵 並 び に 苦 士 の 最 の 少 な い 事 は 優 白 質 岩 石 と し て は 至極営然の事と云える。酸化鐵に於いては

F e 2 0 a

力::

FeO

に 比 し て ず つ と 少 贔 で ある。 特に注意すべきは全ア炉カリ

(Na20+K20)

の多量な事と,

K20

に比して

Na20

の多い事である。 この

K20

は 岩 石 中 の 少 量 の 曹 長 石 に 由 来 す る も の と 考えられるが,又加里を含有する長石の少ない事を物語る。加藤武夫博士(9)は本 岩石を

d i a b a s i cand g a b b r o i c  r o c k s

の周邊に存在する

l e u c o c r a t i cf a c i e s

又は

a n o r t ‑ h o s i t i c  r o c k

と$れその成因については,産朕からして,輝緑府〜斑梱岩々漿の歿漿 の貰入せるものか,或いは

s e g r e g a t i o n

によ心ものではないかと述べられている。

( 3 )

混 生 岩 ( 斑 槻 岩 様 岩 石 )

産状:輝緑岩膿中に不規則な形欣をなしている。 その分布は地質闘に示した如 く,輝緑岩聞の周縁部に主としてみられる。一見斑榔府様の外観を早し,前述の逍b 曝々優白質部を相伴つている。此の優白質部については既に述べた通りであり,混生 岩は此の優白質岩と輝緑府との混生作用の結果生成したものと思はれる。 本岩石中 にも緑簾石脈の骰逹が顕著で,多少片理様の鍍物配列も認められる。加藤武夫博士(11))

が,輝緑府開中の

g a b b r o i cr o c k

として務表芯れているものである。

性質:成分鍍物は斜長石,角閃石を主とし,石英,磁鐵鍍,緑泥石,陽起石,燐灰 石,黒雲母,白雲母等が副成介鍍物としてみられる。斜長石は著しくソーシユ;v

石化され,波動消光が著しく,屈曲の現象が可成りに見られる。屈折率を泣液法にて 求めた

r 1 . = l . 5 3 2  , f i = l . 5 3 7  , r=l.544 

成分は

a l b i t e . . . . . , o l i g o c l a s e

である。 角閃石は多色性著しく

X =  y e l l o w i s h   g r e e n ,  

=  b r o w n i s h  y e l l o w ,  Z  =  g r e e n i s h  y e l l o w

を晶する。 屈折率を同じく浸液法にて 求めた

r 1 . = 1 . 6 5 5   , f i = l . 6 6 6  , r=l.678 

角閃石の周緑部は陽起石化作用によつて,針欣の陽起石質となる。又可成り

s h e a ‑ r i n g

を蒙た為か,波動消光著しく,結晶がこわされている。此の角閃石の陽起石化作 用に伴つて緑泥石の生成が顕著に見られろ。角閃石中には斜長石結晶の

c h a d a c r y s t

¥8)  (9)  (10)  T. Krnl : 前 褐

(8)

が隠々見られ,緑泥石に作って多最の磁鐵鍍が認められる。緑簾石は鏡下に濃酒黄色 を星し,多色性顕著で

v e i n

又は

v e i n l e t

をなす。最も典型的な混生岩部を注意して 採集し分析に附した。その化學成分は第 3表 (B)に示した。

本岩石の化學成分をみると,

S i 0 2

の 輩 か ら は 極 め て 聾 非 性 で あ る に も か \ わ らず,

r

炉カリ

(Na20+

氏0

)

は全龍の

4 . 5 4 o / o

を示して,酸性岩のそれに匹敵する もので,岩石の成分としては一應奇異に戚ずるものである。 又

A l 2 0 3

並びに

F e 2 0 a

の斌は優白岩並びに輝緑岩のそれに比して遥かに増加している事は,混生岩中に多最 に見られろ角閃石に照らし合はせて極めて面白い。此れは恐らく,輝緑岩中に逃入し た優白岩質岩漿が,その混生作用の途中に於いて角閃石の再生作用を行ったものと考 えたい。此れに似た現象は

g r a n i t i cp e g m a t i t e

が盪基性岩中に貰入する場合にも見ら れ,この場合には

p e g m a t i t e

自開が基性となり,その中に角閃石を生ずると云う。(11)

本混生岩中のア戸カリは,優白岩質岩漿から浸入したア炉カリ・エマネーシヨンに よるものと解繹されるが,此の場合にも

Na20

K20

に比して極めて豊富で,優白岩 中に見られる

Na20/K20

と比較して興味深い。此の

Na20/K20

も,本岩石が優白岩に よる混生作用の結果生成されたものとの考えを有利ならしめる。 又混生岩中に見ら れる多量の角閃石は,本岩の生成條仲下に於いて,角閃石の生成を良好ならしめた事

を示すものと考えられるが,この事は幅岡市西方飯場峠附近 (12)に於いて唐木田芳文 學士が認められているものと良く似た現象である。本岩石も著しい角閃石の量から

して,

h o r n b l e n d e ‑ h y b r i d s

と呼んで然るべきであろう。

( 4 )

石 英 閃 緑 岩

産状:石英閃緑岩は下谷部落の北方から,休石部落の北方にかけて不規則な形朕 をなして分布する。

性質:主成分鎖物は斜長石,角閃石,及び石英で,黒雲母,緑泥石,燐灰石,磁 鐵鍍等が副成分鍍物として存する。斜長石は自形又は半自形結晶を呈し,

1 . 4 ‑ ‑ 2m m  

(11  柴 田 秀 賢 : 筑 波 山 附 近 の 深 成 岩 類 。 東 京 文 理 科 大 學 地 質 學 鎮 物 學 敦 室 研 究 報 告 第 一 鰊 pp. C9‑8fi.  (1914) 

(12)  唐 木 田 芳 文 : 輻 岡 市 西 方 飯 場 峠 附 近 のHornblende‑hybridsに つ い て 。 九 大 理 學 部 研 究 報 告 Vol.  3.  No. 2.  pp. 21‑30  (1951) 

(9)

4 7  

の大さを有して,緊片双晶,累幣構造が顕著である。浸液法にて屈折率を求めた

1 1 . = 1 . 5 4 2   , ; ' 3 = 1 . 5 4 7   , r=l.554 

成分は

a n d e s 1 n e ‑ o h g o c l a s e

である ノ ンユ炉石化が薯しく,鰹質して絹雲栂檬鐵 物,塵埃欣鐵物を生成している。緑色角閃石は多色性著しく

X =  g r e e n i s h  y e l l o w ,  Y  = 

b r o w n i s h  y e l l o w ,  Z  =  p a l e  y e l l o w

を旱し,大型長柱欣のものと,小さい短廿廿欣結晶 の集合よりなるものがある。浸液法にて屈折率を求めた

r . 1 . = 1 . 6 4 6   , 

月=

1 . 6 6 4  , r  =  1 . 6 7 6  

石英は,斜長石と角閃石との間をみたして骰逹し,波動泊光を呈する。不定形種々 の大さのもので,鳩々正長石を交代して

m i c r o g r a p h i ci n t e r g r o w t h

を示す。 その他 緑泥石,磁鐵鍼が可成りに見られる。本岩の化學成分を第3表ぶ)に示す。

石英閃緑岩中の包裏物:なお,石英閃緑岩中には屡々嫌基性の包褒物が認められ る。不規則な形肱をなし,種々の大$のものが見られる。成分鎖物は斜長石,角閃石,

緑泥石,磁鐵鎖,石英,燐灰石であって,斜長石はオフイテイツク構造と示し,ソーシユ ライト化作用が著しい。角閃石は

g r e e n ‑ ‑g r e e n i s h  y e l l o w

の多色性を有し,彼動消 光を呈する。周緑部は著しく緑泥石化作用を蒙る。この岩石は,周園の輝緑岩の破片 が石英閃緑岩に取り込まれたものと考えられる。

( 5 )  

其 他 の 火 成 岩 類

石英斑岩及び花闇斑岩は

4‑8m

の巾を有し,略南北方向に汀成りに連績する敷l

條の告脈である。 ホJレンフエJV,ス,輝緑岩,混生岩,優白質岩石,鐵床を明瞭に切つ て疲逹する。 な苓本料脈は一部に於いて,周緑昨じが冽岩ナ

l

犬の

c h i l l e dmargin

を相伴

う。更に二,三の fj}料々脈が認められる。

I R J

じく,明瞭に上記の語岩石類を切る。

3 .  

錆 床

棚原鐵山の黄鐵鐵鐵床は,ホJVンフェ炉スと輝緑料開との接躙部,又は之れに近 い輝緑岩開の剪裂朝中に胚胎する熱水性交代鍍床である。 鎖床は吉井川北部に登 逹する輝緑府開の周邊にこれを悼]饒して分布する。 そ の 分 布 か ら し て 夫 々 伍 砿

ヒサギ 7tイシ' シモクニ カナポ可

鎖膿,久木鎖證,休石鎮盟,火の谷鐵龍,下谷鎖證,金堀績胆と呼稲され,採掘稼行苔

(10)

れて来た。而して之等の各鐵髄は夫々獨立せるものではなくして,相互に連績性を有 する一連の鎮罷である。第 2圏に鎖床分布圏を示す。 分布厠に明らかな如く,桐原・

久木・休石,と連績せる一連の鍍床が,輝緑岩とホ;vン フ エJレスの境界部たるスラス トに泊つて上昇した熱水液により生成$れた事は容易に珊解出来る。 而してこの分 布は又,鐵床の成因を考える上に重要な意味を示すものである。 更に注目すべき は,鎖床の分布と優白岩・混生岩の分布とが極めて一致する事である。即ち鎖床がホ

9—土・・ ‑ ‑ ‑

戸・‑・・・‑‑、 ヘ ー ・ ・ ‑

丁 一

. A B  

スラスト面(輝緑岩と時代未詳中生層との境界)

(1 : 下谷鎖罷, 2 : 久木鎮骰, :1  : 朴Ill原鎮髄,

4 : 火の谷鎮骰, 5 : 休石鎮髄, (i  : 金堀鎖謄)

(11)

4 9  

)い/ブエルスと輝緑岩膿の境界部たるスラスト面に近く胚胎するのに,優白岩及び混 生岩も同じく,輝緑岩證中に,スラスト面に近く,略鍼床の内側帯をなすが如ぎ分布 を示している。此の事は籟床と優白岩及び混生岩が何れも,輝緑岩證の周緑部に生じ た剪裂帯を求めて生成したことを物語るものとして重視したい。 鎖石鎖物としては 磁鐵鎖・亦鐵鎮・黄鐵鐵・黄銅鐵・閃曲鉛鎖・磁硫鐵鎖が認められ,黄鐵鎖がその主たる

ものである。

4 .  

成 因 的 考 察 ( 特 に 優 白 質 岩 石 と 鎮 床 と の 闊 係 に つ い て )

以上棚原鎮床の大略を述べたが,本鎮床で特に留意すべき事賓は屡々述べた如<'

柵 原 鎮 山 産 火 成 岩 類 の ノ ル ム ( 化 學 成 分 は 第3表,第4表参照)

(1)輝 緑 岩

or  0.56 

ab 

19.:39 

an  36.14 

‑ ‑ ‑ ― ‑

W O  

en 

fs 

fo 

fa 

mt 

il 

ap 

‑‑ ‑‑ ‑

3.25  0.30  0.26  20.72  13.46  0.46  1.52  1.01 

(3)優 白 質 岩 石 '

(2)混 生 岩 (混生岩に (4)優 白 質 岩 石 (5)石 英 閃 緑 岩 近いもの)

2.08  39.06 

30. 

13.44 

1.67  0.56  6.12  12.79 

36.15 

27.25 

45.59  26.20 

29.75 

16.40  10.01  28.63  H 3   : ~ - 2 : 

I  ‑ ‑ o . :   ̲  I 

0.61 

9.  2  7.  2  2.70  8.10 

 

9. o  5.14  3.16  I  4.88 

I  ‑ I  ‑

‑I ‑

5.34  0.46  0.46  4.87  1.06  0.46  ‑・0.46 

1.06 

l.OJ 

I  ̲  ‑‑   ̲ I  ニ 一 ー ロ

(12)

硫化鍍床の分布と密接に相伴つて,輝緑岩岩證中に

s t o c k

朕又は不規則な形朕をな して優白質岩石・混生岩が可成りの分布を示していることである。次に本岩類に勁す る考察と合わせて鎖床生成との闊係を少々吟味してみる。 先ず野外に於いては前述 せる如く,優白質岩石と混生岩とは明瞭な境界を示すものではなく,相互に入り混じ つている。又混生岩と輝緑岩とも余り明瞭ならざる境を示して,雨者は漸移朕態に近 い。明らかに野外に於いても優白質岩石による輝緑岩の混生岩化が理解出来る。

次に輝緑岩,混生岩,優白質岩石の化學成分並びにノJレム成分を示し,此等3つの 火成岩相互の間に見られる成分の噌減を検討してみょう。

化學成分から明瞭に,輝緑岩・混生岩・優白岩の間に成分の噌加・減少を追跡出来る。

之等を第

3

圏の

v a r i a t i o nd i a g r a m

に示した。

Weight% 

20 

D C 

1 8  

16 

14‑ 12 

10 

~

/

3 

` 

5 J  . . 3  

C J o  

60  70 

3 閾 柵 原 鎖 山 産 火 成 岩 類 の Variationdiagram 

A: 輝緑岩, B: 混生岩, C: 優白岩, D: 優 白 岩 ( 多 少 混 生 岩 に 近 い も の )

(13)

5 1  

即も輝緑岩ー一混生岩ー一優白質岩石に向つてふ

1. 

S i 0 2

の増加

2 .   N a 2 0 ,  K20

の増加

3 .   Cao, MgO

の減少

4 .   FeO, F e 2 0 s

の減少 等が略直線的に表現$れ,更に混生岩に於け る

A l 2 0 3 ,F e s O s

の増加が顕著である。又此等各火成岩の

normf e l d s p a r

値を算出 して,

An‑Or‑Abd i a g r a m

に示しノJレム長石の成分髪化をみると,輝緑岩・混生 岩・優白岩は明らかに一つの曲線上に位置して来る(第

4

圏参照)。而して石英閃緑岩

は此等と離れた貼に位置する。

次に此等各岩石中の角閃石の成分について考察してみる。 角閃石の成分は極めて 複維で,輩に光學的方法のみをもつてしては,その詳細は知り得ないが,その中の或 特定の成分,即ち

FeO,  CaO ,  MgO

等の成分ならば主屈折李の測定から略その値を 推定することが出来る。銑述せる輝緑岩,混生岩,優白岩,石英閃緑岩の夫々の角閃 石の屈折李から夫々の

MgO,CaO, FeO

を求め比較してみた。

( 1 3 )

2 表 輝緑岩,混生岩,優白岩,石英閃緑岩中の FeO,MgO, CaO. 

FeO  MgO  CaO 

- ~ - I

14.5 %  14.2 %  12.0 % 

Y.  16.5 %  11.5 %  11.5 % 

f.1..f  19.5彩 9.0 %  11.5 % 

石 英 閃 緑 岩 15.5 %  12.0劣 12.0 % 

即ち

FeO

の量は輝緑岩→混生岩→優白岩と噌加し,

MgO

は著しく減少している。

輝緑岩・混生岩・優白岩の三者の間に行はれた,化學成分の増減(移動)が,各岩石中 の角閃石にも表現されていて面白い。而して各岩石の穂化學成分は

FeO,MgO, Cao 

何れも輝緑岩→混生岩→優白岩と減少するに封し,角閃石中の

FeO

が逆に噌加して

いる如き傾向は,恐らく優白岩質岩漿(残漿)中の

FeO

が角閃石中に集中苔れて,

FeO

に富んだ角閃石を生成したためと,混生岩中には量的に角閃石が多最なりし為 と考えられる。

又斜長石の屈折李から夫々の成分をみると,

(13)杉 健 一 ・ 久 綱 正 典 : 山 口 縣 高 山 斑 欄 岩 の 岩 石 學 的 研 究 九 大 理 學 部 研 究 報 告 第 一 巻 第 三 猿 pp. 60‑‑78 (1943) p 62第二岡により求めた。

(14)

52 

岩 岩 岩

石 英 閃 緑 岩

Ab75

Ab9

。 , ̲

Abso  Ab80 ‑ Ab65  Ab75 ,̲,  Ab60 

である。即ち混生岩中のものが最も Abに富んでいる。これは穂化學成分が著しく アlレカリに富んでいること,而も氏0に比して

Na20に多最なる事とも考え合わ

せて興味深い。即ち混生岩生成の環境は相営に

Na20に富んだ朕態であった事がう

なづける。而して混生岩中に少量乍ら柘梱石の認め得られること及び角閃石結晶・斜~

長石結晶の屈曲の現象,波動消光,並びに角閃石結晶の多少片理様の配列等と考え合 わせると混生岩化の行われた環境が可成りの偏在を伴った,高温の朕態であったこ

とが理解出来る。 更に混生岩中に見られるア炉カリの全量と,

Na20/K20及び優白

岩中のアJVカリの全量と,

Na20/K20

の相似性と,合わせて雨岩證の密接な共存を考 えるとき,此の混生岩化を招来したことの原因を優白質岩石に求めるのが最も妥嘗な 解繹であらう。

本地域に於ける優白質岩石に良く似た化學成分を有する二,三の例を,北海道から 報告芯れたもの,(14) 及び外國産 (15) のものを比較参考の為述べる。北海道のものは,

鈴木醇博士によつて骰表芯れたもので,クローム鍍床に伴つて蛇紋岩を貰いている ものであるe 此れは明瞭に蛇紋岩を切つて岩脈朕に骰逹するもので,種々の岩相のも のが確認芯れている。

鈴木醇博士は此等北海道に於ける優白岩け恐らく超甕某性岩逃入の末期現象とし て生じた分化岩脈又は特殊の同(原捕獲岩,或いは

s e g r e g a t i o n

とみな芯れたので,此 等優白岩の生成と,

s e r p e n t i n i z a t i o n

及びクローム鍍床等の特殊の鍍床との間に密接 な闊連性があるものではないかと述べられた。

更に

Harryvon Eckermann 

ciB>は輝緑岩・斑棚岩を貰いて骰逹する敷種の優白質 岩石を報告している。 此等は何れも塵某性岩漿の末期分化現象を代表するものと 苔れている。 此等各岩石の化學成分並びにノlレム長石値を一括して,第4表 及 び

(14)  鈴 木 醇 : 北 海 道 に 於 け る 蛇 紋 岩 に 伴 ふ 優 白 岩 類 に 就 い て 岩 石 廣 物 礫 床 學 23(I)  pp. 55‑70,  (II) pp.  110‑128  (1940) 

(15;  (16)  Harry  von  Eckerrnann  : A contribution  to  the  knowledge  of  the  late  sodic  di fere 1tiates of b1sic eruptives. The Journal of Geology Vol. XLVI. No. 3 pp.412‑437 (1938) 

(15)

5 3  

4

圏に示し,柵原鍍山壺のものと比較した。北海道産のもの並びに

Harryvon  E c k e ‑ rman

の報告せるもの,柵原鎖山能のものを同一ノJVム長石成分髪化圏

(Ab‑Or‑An d i a g r a m )

に示すと,比較的に纏つた同一麗域内に位置して来る。なお参考迄に宮崎 縣横峰鍍山の含銅硫化鍍床の成因と闊連づけられて隠々間題となつた愛質輝緑岩を

f

百一

l   normf e l d s p a r  d i a g r a m

にホした。 (17)

3 表 柵 原 鎖 山 産 輝 緑 岩 , 混 生 岩 , 石 英 閃 緑 岩 の 化 學 成 分 A

B E  

輝 緑 岩 混 生 岩 石 英 閃 緑 岩

分析者松石秀之• 田 中 信 夫 松石秀之• 田 中 信 夫 松石秀之• 田 中 信 夫

No.  A  B  E 

Si02  44.17  51.28  59.18  Ti02  0.83  0.56  0.55  Al203  17.13  18.36  16.36  Fe203  0.36  3.67  3.39  FeO  9.84  6.61  4.50  MnO  0.79  0.89  0.15  CaO  9.47  7,52  6.29  MgO  11.96  3.68  3.24  Na20  2.31  4.27  3 07  k心 0.12  0.27  2.11  Jg. loss  2.93  2.23  1.17  P20s  0 45  0.55  0.36 

Total  100.36  99.89  100.37 

(17)  津 田 秀 郎 : 日 向 横 峰 鎖 山 地 方 の 地 質 及 鎮 床 地 質 學 雑 誌 Vol.32 , pp. 209‑228 (1925) 

(16)

4

柵 原 鎖 山 産 優 白 質 岩 石 並 び に 類 似 優 白 岩 の 化 學 成 分

I   

No.  1  2  3  4  5  6  7  8 

, 

10  11  12  D  13  C  14  15  16  Si02  51.11  53.48  54.66  56.33  57.56  60.19  60.21  67.17  68.54  70.24  70.45  70.75  71.90  72.92  73.12  75.95  78.12  52.44  Ti02  0.25  0.05  0.05  1.76  0.10  0.50  0 52  0.30  0.07  0.10  0.17  0.25  0.16  0.21  0.12  0.09  Al203  14.14  17.83  20.74  16.25  24.96  14.47  16.70  18.22  17.09  16.86  16.43  12.01  13.81  16.69  13.68  12.33  12.23  18.05  Fe203  , 0.38  0.15  0.16  1.22  0.24  2.53  0.28  0.46  2.74  0.14  0.37  0.62  0.30  0.25  0.28  1.67  0.26  13.71  FeO  8.91  1.02  0.58  3.46  0.36  0.78  1.40  0.65  0.45  0.86  0.71  0.94  3.23  0 50  2.11  0.27  0.55  MnO  0.28  0.05  tr.  0.13  0.06  0.22  0.06  tr.  0.03  0.08  0.22  tr.  0.17  0.04  0.02  CaO  12.49  17.72  7.63  6.92  1.82  3 80  7.23  0.92  2.16  0.92  3.11  6.13  3.34  0.42  2.31  2.54  1.13  5.58  MgO  7.78  3.87  0.46  4.89  0.72  4.45  5.27  1.08  1.39  0.73  1‑53  0.56  2.89  0.43  1.10  0.09  0.22  1.58  Na20  1.74  2.12  6.95  6.26  3.61  7.53  6.76  9.46  2.00  f.85  4.43  7.20  3.19  7.43  5.45  5.75  6.83  3.97  氏0 0.24  0.10  Z.84  0.39  0.11  0.88  0.36  0.33  1.84  1.94  1.07  0.79  0.14  0.29  1.06  0.27  tr.  0.34  H20+ 

) 2.59  2.69  1.17  0.80  9.62  3.16  1.31  0.92 

) 3.14  0.86 

) 1.54  0.49 

) 0.90  0.48 

) 1.37  0.84  0.20  ) 3.12  凡

o ‑

0.48  0.31  0.15  0.84  1.14  0.19  0.31  9.48  0.20  0.20  0 20  0.08  P20s  tr.  tr.  o.oo  0.96  0.07  tr.  o.ssl  0.10  tr.  tr.  0.00  tr.  Total  99.88  C020.'25  C024.94  s tr.  C020.08  BaO tr.  100.45  99.88  99.35  99.95 100.35  s tr.  100.02  99.77 100.86 Ba00.60 CO2 0.56  98.63 

99.81  100.49  BaOO 00  100.02  s tr.  C020.40  F.0.00  S 0.02  99.52  C020.38  BaOtr.  100.07  100.31 

99.94  I 100.44 

(17)

 

(1) 

(2) 

(3) 

(4) 

(5) 

(6) 

(7) 

(8)  (9) 

(10) 

(11) 

(12) 

(D)  (13) 

5 5  

閃緑斑構岩質アプライト,石狩國雨龍郡鷹泊ペンケ産(分析者:金成明).鈴木酵岩石韻物鑽 床學 22p.  102 (1940) 

閃 緑 岩 質 ア プ ラ イ ト , 天 甕 國 中 川 郡 間 寒 別 東 部 山 地 産 ( 分 析 者 : 小 松 三 郎 ) 鈴 木 醇 岩 石 礫 物 醸 床 學 22p.  105 (1940) 

Svartvikite (Muscovite‑Calcite‑Albitophyre)  from  Svartviken Cove,  North  Ulfo  Island.  (Analyst : H. voN  EcKERMANN) Journal of Geol. Vol. XLVI  (1938) 

Pyroxene‑albitite  from  West  Varnsingen  Island,  Nordingr乳 (Analyst : N.  SAHLBoM)  Journal of  Geol.  Vol. XLvI.  (1938) 

分解せる曹長岩,日高國沙流郡平取村新日東鎮山坑内産(分析者:小松三郎)鈴木醇岩石韻物 韻 床 學 22p.  62  (1940) 

Garnet‑albitite,  South  of  Norrsand  Cove  North  Ulfo  Island  (Analyst:  N.  SAHLBoM)  Journal of Geology Vol. XLVI.  (1938) 

合葡萄石角閃石曹長岩,天唖國中川郡宇戸内川左支流 (分析者:小松三郎) 鈴 木 醇 岩 石 顔 怖韻床學 22 p.  64  (1940) 

曹 長 岩 , 日 高 國 新 日 東 鎮 山 ( 分 析 者 : 小 松 三 郎 ) 鈴 木 醇 岩 石 薇 物 顔 床 學22p.62 (1940)  トロ=エム岩,石狩國空知郡山部村岸の澤産(分析者:小西尚)鈴木諄岩石顔物韻床學22p.102  (1940) 

石英曹長岩,日高國沙流郡幌去村八田鎖山(分析者:小松三郎)鈴木醇岩石鐵物隈床學 22p. 64  (1940) 

トロニエム岩,石狩國雨龍郡多度志村幌成産(分析者:根本忠窪)鈴木醇岩石敵物蹟床學22p.102  (1940) 

Augite‑albitophyre, Immediately South of  Svartviken  Cove,  North  Ulfo.  (Analyst : N. 

SAHLBOM) Journal of  Geology Vol. XL VI.  (1938) 

優 白 岩 (多少混生岩に近いもの),柵原鏑山産(分析者:松石秀之,田中信夫)

石 英 曹 長 岩 , 日 高 國 沙 流 郡 貫 氣 別 村 糠 平 鎮 山 伴 慶 坑 南 部 産 , (分析者:小松三郎) 鈴 木 醇 岩 石 蔽 物 破 床 學 22 p.  64  (1940) 

(C) 優 白 岩 , 柵 原 鏑 山 産 , (分析者:松石秀之,田中信夫)

(14)  Garnet‑albitophyre  from Svartviken,  North  Ulfo.  (Analyst:  N.  SAHLBoM)  Journal  of  Geology Vol. XLVI.  (1938) 

(15)  Albitophyre  from  Gubben  Island  Rodo  Archipelago,  Sweden.  (Analyst  : R. Bux)  Journal of Geology Vol. XLVI.  (1938) 

(16)  慶 質 輝 緑 岩(Allalinite),宮縮縣横峰鎖山,(分析者:津田秀郎)地質學雑誌32p.220 (1925) 

(18)

An 

\ \ \  E R  

 

\ \ \ 

/ / 

︑ ブ

o ,  

/ 

IO i 

¥ 4 5  

\ \ \ \ 

 

ーー

c /  

'

i2  Ab 

4 ノ ル ム 長 石 成 分 嬰 化 薗

R 柵原鎖山産 ● 北海道産 ▲ 外國産 ● 横峰鎖山産

(番琥は第三表,第四表参照)

柵原鎖床と密接に伴つて見られる優白質岩石は,色々の盟

h

から考察して恐らく輝緑 岩逃入をもたらした早期の嫌某性岩漿の分化によろ末期残漿の生成物と解繹するの が最も嘗を得たものである。而して此の場合更に優白岩質残漿が逃入と同時に,一部 では同源であり且少しく前に逃入していた輝緑岩との間に混生作用を行つて,混生岩 を由来したものと考える。即ち先ず輝緑岩逃入として活動した犠某性岩漿はそれ自 鷹優白質岩の化學成分で示される方向に向つて進化をたどり(此の進化のコ,‑‑スは

Ab‑An‑Or d i a g r a m

に良く表現されている),残漿は次第に珪酸と

Na20

に富み,

且つ

v o l a t i l e

の豊富な歿漿となつた。

v o l a t i l e

の豊富になった事は,混生岩中に見 られる多最の角閃石の生成と,柘梱石の存在からも想像出来る。 或時期に之が輝緑 岩中に貰入し,一部で混生作用を行って混生岩を形成した。 而して鎮床は一部此の 優白質岩石を母岩として胚胎したもので,鍍床は明らかに多少優白質岩石よりも遅れ て生成したものである。即ち換言すれば最初輝緑岩逃入によつて始咬つた部分岩漿 活動が,優白質岩石にて代表される方向へと進化をたどり,残漿は次第に

N a 2 0 ,S i 0 2  

(19)

5 7  

に豊富となる。此の優白質岩石活動の時期に圏岩漿から分離した鐵化液が上昇し,優 白質砦石の活動と相前後して,鐵床を胚胎したものと思はれる。而して此の後,営地 属を含めた廣い地域に活動した花樹岩岩漿は,地園内に見られる石英閃緑岩•石英斑 岩・花岡斑岩の逃入をもたらし,之等は明らかに鐵}求生成後の活動であつて,欠期の火 成活動の系統を代表するものであらう。 此れはノJレム長石愛化圏にも石焚閃緑岩を 代表する盟内の隔離せる表現として見られる。

以上本地域には,一つの枯盤の弱線に滸つて活動した輝緑岩々漿の進化(火成活動)

と,その末期歿漿による混生岩化作用,並びにそれに伴う鍼床の生成との相互刷係が 示$れている戚がある。即ち更に換言するならば,鍮床を伴った火成活動の進化の型 式がうかがはれる。鎮床と火成岩との闊係が重要視さいている現今,極めて膜味ある 資料を提供するものである。

5 .   む

(1) ,t'魯地方に於いて,時代末詳中生附の堆積後,地域全般に亘った構造運動に作 つて一種のスラスト性の連動が惹起され,こ肛に伴つて現在見られる輝緑岩が逃入

した。

(2) 

その後巫らに本;;}牙漿活動の末期況級として,優白質料によって代表さ訊る歿 漿の活動が行はれ,前記スラスト連動の余波がなおその後迄も績いた結呆,そのスラ

スト而に近い弱線に滸つて優白岩の闘入が行はれ,逃入場虞に於いて輝緑岩との間に 種々の程度の混生作用をもたらし,その混生度の強弱によって輝緑岩質のものから,

優白岩質のもの迄種々の混生岩を形成した。

(3) 

而して此の優白岩質賤漿乃活動の時期に,母岩漿から分れた鋤化液が,多少 その時期を後にしながら,優白岩の『[入した弱慮を求めて卜昇し,輝緑岩¥;-]~JV ンフ

J Vスを交代して鍮床を沈澱した。

(4) 

その後花洲岩質岩漿7)活動が行は肛,石侭閃緑岩,石英斑岩,花岡政[岩等の 買入並びに一部でり)岩岩脈が活動した。

以上から明らかな如く,柵原鎖床と最も密接な因果測係を有する火成岩としては,

優白岩・混生岩を上げた v• 。これは加藤武夫博士が,鐵床の成因を論じら肛て鋤床の 連鐵岩として花樹岩質岩漿を指適ごれたものと,本質的には異なるものではないが,

(20)

鑽床との成因的闊係において,より因緑の度の大なるものを取り上げるならば,花樹 岩質岩漿よりは,少々早期に活動しに蟻某性岩々漿の末期活動たる優白質岩・混生岩

と云える事を附らかにしたものである。

参照

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