dsPIC33/PIC24 Family Ref. Manual, Deadman Timer

全文

(1)

ハイライト

本書には以下の主要項目を記載しています。

1.0 はじめに ...2

2.0 DMTレジスタ ...4

3.0 DMT動作 ... 12

4.0 レジスタマップ ... 15

5.0 関連アプリケーション ノート ... 16

6.0 改訂履歴 ... 17

デッドマンタイマ (DMT)

(2)

DS70005155A_JP - p.2  2016 Microchip Technology Inc.

1.0 はじめに

デッドマンタイマ

(DMT)

モジュールは、ユーザが指定したタイミング ウィンドウ内で周期的な タイマ割り込みを要求する事でアプリケーション ソフトウェアが正常に動作しているかどうか を監視できるように設計されています。DMTモジュールは同期カウンタです。有効にすると命 令フェッチをカウントし、設定した命令数内で

DMT

カウンタがクリアされない場合ソフトト ラップを発生させる事ができます。通常、

DMT

はプロセッサを駆動するシステムクロック

(T

CY

)

に接続します。ユーザは、タイマのタイムアウト値と、ウィンドウレンジを指定するマスク値 を指定します。マスク値とは、比較イベント用で考慮しないカウントレンジを意味します。

このモジュールの主な特長は以下の通りです。

コンフィグレーションまたはソフトウェアによるイネーブル制御

タイムアウト期間または命令カウントを設定可能

タイマをクリアするための

2

つの命令シーケンス

タイマをクリアするための

32

ビットの設定可能なウィンドウ 図1-1に、デッドマンタイマ モジュールのブロック図を示します。

図 1-1: デッドマンタイマ モジュールのブロック図

Note:

本ファミリ リファレンス マニュアルはデバイス データシートの補足を目的とし

ています。本書の内容は

dsPIC33/PIC24

ファミリの一部のデバイスには対応して いません。

本書の内容がお客様のご使用になるデバイスに対応しているかどうかは、最新 デバイス データシート内の「デッドマンタイマ

(DMT)」の冒頭に記載している

注意書きでご確認ください。

デバイス データシートとファミリ リファレンス マニュアルの各セクションは、

Microchip

社のウェブサイト

(http://www.microchip.com)

からダウンロードでき ます。

32-Bit DMT Counter DMT Enable(1)

System Clock Instruction Fetched

Note 1: DMTは、コンフィグレーション レジスタ、FDMT、特殊機能レジスタ(SFR) DMTCONのいずれかで有効に できます。

2: DMTは、システムクロックを使ってプロセッサが命令をフェッチするたびにクロッキングされます。

例えば、GOTO命令(4命令サイクル使用)を実行した際、DMTカウンタは1つだけインクリメントします。

3: BAD1BAD2は不正シーケンスフラグです。詳細はセクション3.5「DMTのリセット」を参照してください。

4: DMTの最大カウントは、FDMTCNLおよびFDMTCNHレジスタの初期値で設定します。

5: DMTイベントはノンマスカブル ソフトトラップです。

Counter = DMT Max Count(4) Strobe(2)

BAD1(3) BAD2(3)

Improper Sequence Flag

DMT Event(5)

(3)

図1-2に、デッドマンタイマ イベントのタイミング図を示します。

図 1-2: デッドマンタイマ イベント

0 1 N-2 N-1 N

DMT Enable

TCY

Counter Reset

DMT Max Count DMTCNT

DMT Event

(4)

DS70005155A_JP - p.4  2016 Microchip Technology Inc.

2.0 DMT レジスタ

DMT

モジュールは以下の特殊機能レジスタ

(SFR)

を備えています。

DMTCON:デッドマンタイマ制御レジスタ

このレジスタを使ってデッドマンタイマを有効または無効にします。

DMTPRECLR:デッドマンタイマ プリクリア レジスタ

このレジスタを使ってプリクリア キーワードを書き込んでデッドマンタイマをクリアします。

DMTCLR:デッドマンタイマ クリアレジスタ

プリクリアワードを

DMTPRECLR

レジスタに書き込んだ後、このレジスタを使ってクリアキー ワードを書き込みます。クリアキーワードの書き込みの後、デッドマンタイマはクリアされます。

DMTSTAT:デッドマンタイマ ステータス レジスタ

このレジスタは、不正なキーワード値またはシーケンス、デッドマンタイマ イベント、DMT クリアウィンドウが開いているかどうかの各ステータスを提供します。

DMTCNTL:デッドマンタイマ カウントレジスタLOW、

DMTCNTH:デッドマンタイマ カウントレジスタHIGH

これらの下位および上位カウントレジスタを合わせて

1

つの

32

ビット カウンタレジスタとし て使う事で、ユーザ ソフトウェアは

DMT

カウンタの内容を読み出す事ができます。

DMTPSCNTL:ポストステータス設定DMTカウント ステータス レジスタLOW、

DMTPSCNTH:ポストステータス設定DMTカウント ステータス レジスタHIGH

これらの下位および上位レジスタは、それぞれ

FDMTCNTL

および

FDMTCNTH

レジスタの

DMTCNTx

コンフィグレーション ビットの値を提供します。

DMTPSINTVL:ポストステータス設定DMT間隔ステータス レジスタLOW、

DMTPSINTVH:ポストステータス設定DMT間隔ステータス レジスタHIGH

これらの下位および上位レジスタは、それぞれ

FDMTINTVL

および

FDMTINTVH

レジスタの

DMTIVTx

コンフィグレーション ビットの値を提供します。

DMTHOLDREG:DMT保持レジスタ

このレジスタは、DMTCNTHおよび

DMTCNTL

レジスタが読み出された際、DMTCNTHレジ スタの直近の読み出し値を保持します。

表 2-1: デッドマンタイマ モジュールに影響するヒューズ コンフィグレーション レジスタ

Note: dsPIC33/PIC24

は、デバイスに応じて

1

つまたは複数の

DMT

モジュールを内蔵

しています。詳細は各デバイスのデータシートを参照してください。

レジスタ名 説明

FDMT

このレジスタの

DMTEN

ビットをセットすると

DMT

モジュールは有効になり、クリアすると

DMT

モジュー ルは無効になります。

FDMTCNTL

FDMTCNTH

下位

16

ビット

(DMTCNT<15:0>)

と上位

16

ビット

(DMTCNT<31:16>)

で、

32

ビット

DMT

命令カウントの タイムアウト値を設定します。これらのレジスタに書 き込む値は、DMTイベントに必要な命令の総数です。

FDMTINTVL

FDMTINTVH

下位

16

ビット

(DMTIVT<15:0>)

と上位

16

ビット

(DMTIVT<31:16>)

で、32ビット

DMT

ウィンドウ間 隔を設定します。これらのレジスタに書き込まれた 値は、DMTのクリアに必要な命令の総数です。

(5)

2.1 DMT 制御レジスタ

レジスタ 2-1:

DMTCON:

デッドマンタイマ制御レジスタ

R/W-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0

ON

(1)

— — — — — — —

bit 15 bit 8

U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0

— — — — — — — —

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15 ON:

デッドマンタイマ モジュール イネーブルビット(1)

1 = デッドマンタイマ モジュールを有効にする 0 = デッドマンタイマ モジュールを無効にする

bit 14-0

未実装

:「0」として読み出し

Note 1:

このビットは、FDMTレジスタで

DMTEN = 0

の場合のみ意味を持ちます。

レジスタ 2-2:

DMTPRECLR:

デッドマンタイマ プリクリア レジスタ

R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0

STEP1<7:0>

bit 15 bit 8

U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0

— — — — — — — —

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-8 STEP1<7:0>:

プリクリア イネーブルビット

01000000 = デッドマンタイマのプリクリアを有効にする

(

ステップ

1)

その他の全ての書き込みパターン = BAD1フラグをセットする

DMT

リセットイベントが発生すると、これらのビットはクリア されます。STEP2<7:0>ビットに正しいシーケンスで正しい値 が書き込まれた場合、STEP1<7:0>ビットもクリアされます。

bit 7-0

未実装

:「0」として読み出し

(6)

DS70005155A_JP - p.6  2016 Microchip Technology Inc.

レジスタ 2-3:

DMTCLR:

デッドマンタイマ クリアレジスタ

U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0

— — — — — — — —

bit 15 bit 8

R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0 R/W-0

STEP2<7:0>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-8

未実装

:「0」として読み出し

bit 7-0 STEP2<7:0>:

クリアタイマ ビット

00001000 =

STEP1<7:0>

ビットに正しいシーケンスで正しい値が書き込ま れた場合、

STEP1<7:0>、 STEP2<7:0>、デッドマンタイマをク

リアする

これらのビットへの書き込みは、

DMTCNT

レジスタを読み出して カウンタがリセットされている事を観察する事で確認できます。

その他の全ての書き込みパターン = BAD2フラグをセットする

STEP1<7:0>

の値は変わらずに保持 され、

STEP2<7:0>

で書き込まれた新規の値が取り込まれます。

DMT

リセットイベントが発生すると、これらのビットもクリア されます。

(7)

レジスタ 2-4:

DMTSTAT:

デッドマンタイマ ステータス レジスタ

U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0 U-0

— — — — — — — —

bit 15 bit 8

R-0, HC R-0, HC R-0, HC U-0 U-0 U-0 U-0 R-0

BAD1 BAD2 DMTEVENT — — — — WINOPN

bit 7 bit 0

凡例

: HC = ハードウェア クリア可能ビット

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-8

未実装

:「0」として読み出し

bit 7 BAD1:

不正

STEP1<7:0>

値検出ビット 1 = 不正な

STEP1<7:0>

値が検出された 0 = 不正な

STEP1<7:0>

値が検出されていない

bit 6 BAD2:

不正

STEP2<7:0>

値検出ビット

1 = 不正な

STEP2<7:0>

値が検出された 0 = 不正な

STEP2<7:0>

値が検出されていない

bit 5 DMTEVENT:

デッドマンタイマ イベントビット

1 =デッドマンタイマ イベントが検出された

(

カウンタがタイムアウトした、またはカウンタのイ ンクリメントの前に不正な

STEP1<7:0>

または

STEP2<7:0>

値が入力された

)

0 = デッドマンタイマ イベントが検出されていない

bit 4-1

未実装

:「0」として読み出し

bit 0 WINOPN:

デッドマンタイマ クリアウィンドウ ビット

1 = デッドマンタイマ クリアウィンドウが開いている 0 = デッドマンタイマ クリアウィンドウが開いていない

(8)

DS70005155A_JP - p.8  2016 Microchip Technology Inc.

レジスタ 2-5:

DMTCNTL:

デッドマンタイマ カウントレジスタ

LOW

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

COUNTER<15:8>

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

COUNTER<7:0>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 COUNTER<15:0>:

下位

DMT

カウンタの現在の内容の読み出しビット

レジスタ 2-6:

DMTCNTH:

デッドマンタイマ カウントレジスタ

HIGH

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

COUNTER<31:24>

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

COUNTER<23:16>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 COUNTER<31:16>:

上位

DMT

カウンタの現在の内容の読み出しビット

(9)

レジスタ 2-7:

DMTPSCNTL:

ポストステータス設定

DMT

カウント ステータス レジスタ

LOW

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSCNT<15:8>

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSCNT<7:0>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 PSCNT<15:0>:

下位

DMT

命令カウント値設定ステータスビット

このビットは、常に

FDMTCNTL

コンフィグレーション レジスタの値と同じです。

レジスタ 2-8:

DMTPSCNTH:

ポストステータス設定

DMT

カウント ステータス レジスタ

HIGH

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSCNT<31:24>

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSCNT<23:16>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 PSCNT<31:16>:

上位

DMT

命令カウント値設定ステータスビット

このビットは、常に

FDMTCNTHL

コンフィグレーション レジスタの値と同じです。

(10)

DS70005155A_JP - p.10  2016 Microchip Technology Inc.

レジスタ 2-9:

DMTPSINTVL:

ポストステータス設定

DMT

間隔ステータス レジスタ

LOW

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSINTV<15:8>

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSINTV<7:0>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 PSINTV<15:0>:

下位

DMT

ウィンドウ間隔設定ステータスビット

このビットは、常に

FDMTINTVLL

コンフィグレーション レジスタの値と同じです。

レジスタ 2-10:

DMTPSINTVH:

ポストステータス設定

DMT

間隔ステータス レジスタ

HIGH

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSINTV<31:24>

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

PSINTV<23:16>

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 PSINTV<31:16>:

上位

DMT

ウィンドウ間隔設定ステータスビット

このビットは、常に

FDMTINTVH

コンフィグレーション レジスタの値と同じです。

(11)

レジスタ 2-11:

DMTHOLDREG:DMT

保持レジスタ

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

UPRCNT<15:8>

(1)

bit 15 bit 8

R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0 R-0

UPRCNT<7:0>

(1)

bit 7 bit 0

凡例

:

R = 読み出し可能ビット W = 書き込み可能ビット U = 未実装ビット、

「0」として読み出し

-n = POR

時の値

1 = ビットはセット 0 = ビットはクリア x = ビットは未知

bit 15-0 UPRCNT<15:0>: DMTCNTLおよびDMTCNTHレジスタが最後の読み出しビットの場合、 DMTCNTH

レジスタの値を格納します。(1)

Note 1: DMTHOLDREG

レジスタはリセットで「0」に初期化され、DMTCNTLおよび

DMTCNTH

レジスタを読

み出した場合のみ書き込まれます。

(12)

DS70005155A_JP - p.12  2016 Microchip Technology Inc.

3.0 DMT 動作

3.1 動作モード

デッドマンタイマ

(DMT)

モジュールの主な機能は、ソフトウェアの動作に異常が発生した際に プロセッサに対して割り込みを生成する事です。システムクロックで動作する

DMT

モジュー ルは、フリーランの命令フェッチタイマであり、カウント一致が発生するまで命令フェッチが 発生するたびにクロッキングされます。プロセッサのスリープ中、命令はフェッチされません。

DMT

モジュールは、

32

ビットカウンタと読み出し専用の

DMTCNTL

および

DMTCNTH

レジス タから成ります。これらのレジスタには、2つの外部

16

ビット コンフィグレーション ヒュー ズレジスタ

(FDMTCNTL, FDMTCNTH)

で指定したタイムアウト カウント一致値が格納されて います。カウント一致が発生すると

DMT

イベント (ソフトトラップ

)

が発生します。

通常

DMT

モジュールは、ソフトウェア機能およびシーケンシングの障害を全て検出する必要が あるミッション クリティカルおよびセーフティ クリティカル アプリケーションで使います。

3.2 DMT モジュールの有効化と無効化

DMTモジュールは、

デバイス コンフィグレーションの設定またはソフトウェアによるDMTCON

レジスタへの書き込みにより有効

/

無効にできます。

FDMT

レジスタの

DMTEN

コンフィグレーション ビットをセットすると、DMTは常時有効に なります。

DMT

有効時、

ON

制御ビット

(DMTCON<15>)

は「1」が読み出されます。このモー ドでは、ソフトウェアで

ON

ビットをクリアできません。

DMT

を無効にするには、デバイスの コンフィグレーションを書き換える必要があります。ヒューズで

DMTEN

が「0」に設定され ている場合、DMTはハードウェアで無効にされます。

ソフトウェアは、デッドマンタイマ制御

(DMTCON)

レジスタの

ON

ビットをセットする事で

DMT

を有効にできます。しかし、ソフトウェア制御のためには、

FDMT

レジスタの

DMTEN

コ ンフィグレーション ビットを「0」に設定する必要があります。ソフトウェアでは

DMT

を無 効にできません。

3.3 DMT カウントのウィンドウ間隔

DMT

モジュールにはウィンドウ式動作モードがあります。ウィンドウ間隔値は、FDMTINTVL レジスタのDMTIVTコンフィグレーション ビットとFDMTINTVHレジスタのDMTIVTコンフィ グレーション ビットで設定します。ウィンドウ式モードでは、カウンタが

DMT

周期の終端に 設定されたウィンドウ内である場合にのみ、ソフトウェアで

DMT

をクリアできます。つまり、

DMT

カウンタ値がウィンドウ間隔値に書き込まれた値以上の場合、クリアシーケンスのみが

DMT

モジュールに挿入できます。許容ウィンドウよりも前に

DMT

をクリアすると、デッドマ ンタイマ ソフトトラップが即座に発生します。

3.4 省電力モード時の DMT の動作

DMT

モジュールは、命令フェッチでのみインクリメントされるため、コアが非アクティブの場 合カウント値は変わりません。

DMT

モジュールは、スリープ

/

アイドルモード中は非アクティ ブのままです。デバイスがスリープ

/

アイドルから復帰するとただちに、

DMT

カウンタはイン クリメントを開始します。

(13)

3.5 DMT のリセット

DMT

2

つの方法でリセットできます。1つはシステムリセットを使う方法で、もう

1

つは

DMTPRECLR

および

DMTCLR

レジスタにシーケンスを書き込む方法です。DMTカウンタ値

をクリアするには、以下に示す特殊な動作シーケンスが必要です。

1. DMTPRECLR

レジスタの

STEP1<7:0>

ビットに「01000000」(0x40)を書き込む。

2. DMTCLR

レジスタの

STEP2<7:0>

ビットに「00001000」(0x08)を書き込む

(

これは、

ステップ

1

の後

DMT

のウィンドウが開いている間のみ書き込む事ができます

)。

これらの値が書き込まれると、DMT カウンタはクリアされます。DMTPRECLR, DMTCLR,

DMTSTAT

の各レジスタの値もゼロにクリアされます。

0x40

以外の値が

STEP1x

ビットに書き込まれた場合、DMTSTATレジスタの

BAD1

ビットが セットされ

DMT

イベントが発生します。

0x08

以外の値が

STEP2x

ビットに書き込まれた場合、

DMTSTAT

レジスタの

BAD2

ビットがセットされます。また、ステップ

1

の後ステップ

2

とい

う順序で実行されなかった場合、またはステップ

2

が開ウィンドウ間隔中に実行されなかった 場合、

BAD2

フラグがセットされます。そして即座に

DMT

イベントが発生します。図3-1に示 すフローチャートを参照してください。

図 3-1:

DMT

のリセットのフローチャート

Insert Preclear

Is Counter ≥ DMT

Window Yes

No DMT Enable

Start

Yes Sequence

Is Sequence

Proper?

BAD1 Flag Set

Is Sequence

Proper?

DMT Event

Interval?

Insert Clear Sequence

BAD2

Flag Set DMT Event

Yes Insert Clear

Sequence

BAD2

Flag Set DMT Event

DMT Reset Occurs

No

No

(14)

DS70005155A_JP - p.14  2016 Microchip Technology Inc.

3.6 DMT カウント選択

デッドマンタイマのカウントは、FDMTCNTLレジスタの

DMTCNTL

レジスタビットと

FDMTCNTH

レジスタの

DMTCNTH

レジスタビットで設定します。現在の

DMT

カウント値は、

下位および上位デッドマンタイマ カウントレジスタ

(DMTCNTL, DMTCNTH)

からを読み出す 事ができます。

ソフトウェアは、DMTPSCNTLおよび

DMTPSCNTH

レジスタの

PSCNT

および

PSCNT

ビッ トを使って、デッドマンタイマの最大カウントの設定値を読み出す事ができます。これは、こ れらの

PSCNTx

ビットがコンフィグレーション ヒューズレジスタ

(FDMTCNTL, FDMTCNTH)

DMTCNTx

ビットに最初に書き込まれた値と同じである事を意味しています。DMTイベン

トが発生したら、

DMTCNTL

および

DMTCNTH

レジスタの現在のカウンタ値が、最大カウント 値を保持するDMTPSCNTLおよびDMTPSCNTHレジスタの値と等しいかどうか確認できます。

DMTPSINTVLレジスタの PSINTV

ビットとDMTPSINTVHレジスタのPSINTVビットを使って、

ソフトウェアは

DMT

ウィンドウ間隔値を読み出す事ができます。これは、これらのレジスタが

FDMTINTVL

および

FDMTINTVH

レジスタに書き込まれた値を読み出す事を意味しています。

つまり、DMTCNTLと

DMTCNTH

の現在の

DMT

カウンタ値が、DMTPSINTVLおよび

DMTPSINTVH

レジスタの値に達すると、

STEP2x

ビットにクリアシーケンスを挿入できるよう

にウィンドウ間隔が開き、DMTがリセットされます。

DMTHOLDREG

レジスタの

UPRCNT<15:0>

ビットは、DMTCNTLと

DMTCNTH

が読み出さ れると

DMT

上位カウント値

(DMTCNTH)

の直近の読み出し値を保持します。

(15)

DS70005

デッドマンタイマ (DMT)

表 4-1: DMT関連のレジスタマップ

SFR アドレス bit 15 bit 14 bit 13 bit 12 bit 11 bit 10 bit 9 bit 8 bit 7 bit 6 bit 5 bit 4 bit 3 bit 2 bit 1 bit 0 全て

リセット

DMTCON 0700 ON — — — — — — — — — — — — — — — 0000

DMTPRECLR 0704 STEP1<7:0> — — — — — — — — 0000

DMTCLR 0708 — — — — — — — — STEP2<7:0> 0000

DMTSTAT 070C — — — — — — — — BAD1 BAD2 DMTEVENT — — — — WINOPN 0000

DMTCNTL 0710 COUNTER<15:0> 0000

DMTCNTH 0712 COUNTER<31:16> 0000

DMTHOLDREG 0714 UPRCNT<15:0> 0000

DMTPSCNTL 0718 PSCNT<15:0> 0000

DMTPSCNTH 071A PSCNT<31:16> 0000

DMTPSINTVL 071C PSINTV<15:0> 0000

DMTPSINTVH 071E PSINTV<31:16> 0000

凡例: — = 未実装、「0」として読み出し、リセット値は16進表記

(16)

DS70005155A_JP - p.16  2016 Microchip Technology Inc.

5.0 関連アプリケーション ノート

本書に関連するアプリケーション ノートの一覧を下に記載します。一部のアプリケーション

ノートは

dsPIC33/PIC24

製品ファミリ向けではありません。ただし概念は共通しており、変更

が必要であったり制限事項が存在するものの利用が可能です。デッドマンタイマ

(DMT)

に関連 する最新のアプリケーション ノートは以下の通りです。

タイトル アプリケーション ノート番号

現在、関連するアプリケーション ノートはありません。

Note: dsPIC33/PIC24

ファミリデバイスファミリ関連のアプリケーション ノートとサン

プルコードはMicrochip社のウェブサイト(www.microchip.com)でご覧になれます。

(17)

6.0 改訂履歴

6.1 リビジョン A (20142)

本書は初版です。

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DS70005155A_JP - p.18  2016 Microchip Technology Inc.

NOTE:

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本書に記載されているデバイス アプリケーション等に関する 情報は、ユーザの便宜のためにのみ提供されているものであ り、更新によって無効とされる事があります。お客様のアプ リケーションが仕様を満たす事を保証する責任は、お客様に あります。Microchip社は、明示的、暗黙的、書面、口頭、法 定のいずれであるかを問わず、本書に記載されている情報に 関して、状態、品質、性能、商品性、特定目的への適合性を は じ め と す る、い か な る 類 の 表 明 も 保 証 も 行 い ま せ ん。

Microchip社は、本書の情報およびその使用に起因する一切の

責任を否認します。生命維持装置あるいは生命安全用途に

Microchip 社の製品を使用する事は全て購入者のリスクとし、

また購入者はこれによって発生したあらゆる損害、クレーム、

訴訟、費用に関して、Microchip社は擁護され、免責され、損 害を受けない事に同意するものとします。暗黙的あるいは明 示的を問わず、Microchip社が知的財産権を保有しているライ センスは一切譲渡されません。

商標

Microchip社の名称とロゴ、Microchipロゴ、dsPIC、FlashFlex、

flexPWR、JukeBlox、KEELOQ、KEELOQlogo、Kleer、

LANCheck、MediaLB、MOST、MOST logo、MPLAB、OptoLyzer、

PIC、PICSTART、PIC32 logo、RightTouch、SpyNIC、SST、SST Logo、SuperFlashおよびUNI/Oは米国およびその他の国に おけるMicrochip Technology Incorporatedの登録商標です。

Embedded Control Solutions Company、mTouchは米国に おけるMicrochip Technology Incorporatedの登録商標です。

Analog-for-the-Digital Age、BodyCom、chipKIT、chipKIT logo、

CodeGuard、dsPICDEM、dsPICDEM.net、ECAN、In-Circuit Serial Programming、ICSP、Inter-Chip Connectivity、KleerNet、KleerNet logo、MiWi、motorBench、MPASM、MPF、MPLAB Certified logo、

MPLIB、MPLINK、MultiTRAK、NetDetach、Omniscient Code Generation、PICDEM、PICDEM.net、PICkit、PICtail、RightTouch logo、REAL ICE、SQI、Serial Quad I/O、Total Endurance、

TSHARC、USBCheck、VariSense、ViewSpan、WiperLock、

Wireless DNA、およびZENA は米国およびその他のMicrochip Technology Incorporatedの商標です。

SQTP は米国における Microchip Technology Incorporated サービスマークです。

Silicon Storage Technology は 他 の国 に おけ る Microchip Technology Inc.の登録商標です。

GestICMicrochip Technology Inc.の子会社であるMicrochip Technology Germany II GmbH & Co. & KG社の他の国における 登録商標です。

その他本書に記載されている商標は各社に帰属します。

© 2016, Microchip Technology Incorporated, All Rights Reserved.

ISBN: 978-1-5224-0626-6

• Microchip

流通している同種製品の中でも最も高度であると考えています。

しかし、コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在する事もまた事実です。弊社の理解では、こうした手法

Microchip社データシートにある動作仕様書以外の方法でMicrochip社製品を使用する事になります。このような行為は知

的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます。

• Microchip社は、コードの保全性に懸念を抱いているお客様と連携し、対応策に取り組んでいきます。

• Microchip社を含む全ての半導体メーカーで、自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません。コード保

護機能とは、Microchip社が製品を「解読不能」として保証するものではありません。

コード保護機能は常に進歩しています。Microchip社では、常に製品のコード保護機能の改善に取り組んでいます。Microchip社の コード保護機能の侵害は、デジタル ミレニアム著作権法に違反します。そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著作 物に不正なアクセスを受けた場合、デジタル ミレニアム著作権法の定めるところにより損害賠償訴訟を起こす権利があります。

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DS70005155A_JP - p.20  2016 Microchip Technology Inc.

北米

本社

2355 West Chandler Blvd.

Chandler, AZ 85224-6199 Tel: 480-792-7200 Fax: 480-792-7277 技術サポート:

http://www.microchip.com/

support URL:

www.microchip.com アトランタ Duluth, GA Tel: 678-957-9614 Fax: 678-957-1455 オースティン、TX Tel: 512-257-3370 ボストン

Westborough, MA Tel: 774-760-0087 Fax: 774-760-0088 シカゴ

Itasca, IL

Tel: 630-285-0071 Fax: 630-285-0075 クリーブランド Independence, OH Tel: 216-447-0464 Fax: 216-447-0643 ダラス

Addison, TX Tel: 972-818-7423 Fax: 972-818-2924 デトロイト Novi, MI Tel: 248-848-4000 ヒューストン、TX Tel: 281-894-5983 インディアナポリス Noblesville, IN Tel: 317-773-8323 Fax: 317-773-5453 ロサンゼルス Mission Viejo, CA Tel: 949-462-9523 Fax: 949-462-9608 ニューヨーク、NY Tel: 631-435-6000 サンノゼ、CA Tel: 408-735-9110 カナダ - トロント Tel: 905-673-0699 Fax: 905-673-6509

アジア

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太平洋

アジア太平洋支社 Suites 3707-14, 37th Floor Tower 6, The Gateway Harbour City, Kowloon Hong Kong

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マレーシア - クアラルンプール Tel: 60-3-6201-9857 Fax: 60-3-6201-9859 マレーシア - ペナン Tel: 60-4-227-8870 Fax: 60-4-227-4068 フィリピン - マニラ Tel: 63-2-634-9065 Fax: 63-2-634-9069 シンガポール Tel: 65-6334-8870 Fax: 65-6334-8850 台湾 - 新竹 Tel: 886-3-5778-366 Fax: 886-3-5770-955 台湾 - 高雄

Tel: 886-7-213-7830 台湾 - 台北

Tel: 886-2-2508-8600 Fax: 886-2-2508-0102 タイ - バンコク Tel: 66-2-694-1351 Fax: 66-2-694-1350

ヨーロッパ

オーストリア - ヴェルス Tel: 43-7242-2244-39 Fax: 43-7242-2244-393 デンマーク - コペンハーゲン Tel: 45-4450-2828

Fax: 45-4485-2829 フランス - パリ Tel: 33-1-69-53-63-20 Fax: 33-1-69-30-90-79 ドイツ - デュッセルドルフ Tel: 49-2129-3766400 ドイツ - カールスルーエ Tel: 49-721-625370 ドイツ - ミュンヘン Tel: 49-89-627-144-0 Fax: 49-89-627-144-44 イタリア - ミラノ Tel: 39-0331-742611 Fax: 39-0331-466781 イタリア - ヴェニス Tel: 39-049-7625286 オランダ - ドリューネン Tel: 31-416-690399 Fax: 31-416-690340 ポーランド - ワルシャワ Tel: 48-22-3325737 スペイン - マドリッド Tel: 34-91-708-08-90 Fax: 34-91-708-08-91 スウェーデン - ストックホルム Tel: 46-8-5090-4654 イギリス - ウォーキンガム Tel: 44-118-921-5800 Fax: 44-118-921-5820

07/14/15

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