鶏気嚢の研究 : IV. 鶏の発育各時期の直腸温およ び気嚢温
その他(別言語等)
のタイトル
Studies on Air Sacs in Domestic Fowls : IV. On the Body Temperatures in the rectum and the air sacs of different growing stages of chickens
著者 北沢 作治郎, 鈴木 直義
雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部
巻 10
号 4
ページ 785‑792
発行年 1978‑06‑25
URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002276/
帯大研報,
10 (1978),沼
5‑790鶏 気 嚢 の 研 究
IV.
鶏 の 発 育 各 時 期 の 直 腸 温 お よ び 気 嚢 温
北 沢 作 治 郎 ・ 鈴 木 直 義
(帯広畜産大学家畜生理学教室)
1977年
11月初日受理
Studies on Air Sacs in Domestic Fowls
lV. On the Body Temperatures in the rectum and the air sacs of different growing stages of chickens
Sakujiro KITAZAWA*, 叩dNaoyoshi Suzu回 *
緒 言
785
鳥類の呼吸器については古くから研究されている。肺気管支は互いに接続して終末がな く,気管支の一部が肺外部に開いて,嚢すなわち気褒を形成している九気褒の全容積は肺容 積よりはるかに大きく,直接肺と接続し気畿膜,あるいは内臓器官によって区分されている。
気裂はその占有する位置によって頚気褒,鎖骨閲気嚢,前胸気褒,後胸気嚢,腹気嚢に区分さ れる。これらの気繋よりさらに細く,あるいは薄くなって分岐した気嚢を胸筋閑気嚢,
n直下気 嚢,脊椎上気繋と称し,鶏体の各部に広く分布しているむ的。
気裂は呼吸に応じて拡張収縮し,その都度呼吸気 ! t気裂に出入して気袈空気の交換が行わ れている
10)。このことから気袈の作用に関して各種の作用が推測されている。すなわち呼吸の 際のフイゴ的作用,気裂がそれぞれに区分されていることによって呼吸気の有効な利用,気装 全容積は肺容積よりはるかに大きいことから呼吸気の貯蔵,体内に大きな気袈を有することに よって飛刻時の体比重の軽減,呼吸気の気袈に流入呼出する聞に温度湿度の調節,内臓の諸器 官に接触していることから内臓諸器官の混度調節
9,
1, 1 ) 体内各部に広く分布していることから 体温の調節等の作用が憶測されている
1ー の 。
気嚢作用の一つに体温調節作用が推測されているので,今回は鶏の各発育過程ごとに直腸 温と気嚢温との関係を検討するため,気繋温の測定と同時に直腸温の担 u 定を試みた
830材料および方法
鶏の発育過程を
4期に分け, 瞬化後
2日固までの餌付前を勝化時として70羽 , j 時化後
25普 Depariment01 Veterinary Physiology
,
Obihiro University,
Obihiro,
Hokkaido,
I apan.1