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― Biology meets human and social sciences

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Academic year: 2021

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Biology meets human and social sciences

氏名:森元良太

所属:慶應義塾大学・日本学術振興会

ダーウィンの『種の起源』出版から150年と少し経つが、進化論は生物学だけでな く、心理学、社会学、経済学、人類学、考古学、歴史学など、人文・社会科学のさま ざまな分野に影響を与えてきた。いまや、道徳の起源や社会的行動、文化の変化を説 明するのに、進化の観点は無視できなくなっている。

このような状況を踏まえ、社会生物学の祖E. O. ウィルソンは

Consilience

という 著作なかで、自然科学と人文・社会科学の知を統合するプロジェクトを提案した。彼 は進化生物学こそが統合の架け橋になると考えた。すなわち、生物学を中心とした統 合である。知の統合や統一科学は多くの人の夢であるが、生物学の知見がさまざまな 分野に波及していることが明らかになってきたいま、科学のありかた、知のありかた をあらためて問い直す時期にきている。人文科学や社会科学は今後どのように進展し ていくべきなのだろうか。自然科学と人文・社会科学の知は統合されるのだろうか。

そして、その統合の中心となるのは生物学なのだろうか。本ワークショップでは、ダ ーウィンに端を発する生物学の多様な影響、とりわけ人文科学と社会科学に及ぼす影 響を検討し、そこから生じる哲学的問題について考察する。その上で、生物学を中心 とした知の統合の試みの是非を問うことにする。

まず、横山氏の発表では、人間社会の理解に進化の観点を導入したスペンサーとウ ィルソンを比較し、知の統合を考える上で、スペンサーの時代の人々とウィルソンの 間の考えの異同を明らかにする。次に、田中氏の発表では、生物経済学という分野を 具体的に検討することで、経済学と生物学の関係を吟味する。最後に、中尾氏の発表 では、文化進化の研究方法を分析し、人文・社会科学の生物学化がおこなわれている のかどうかを考察する。本ワークショップでは、このような多角的な観点から、生物 学を中心とした知の統合の試みの是非を検討する。

参考文献

Wilson, E. O. (1998).

Consilience: The Unity of Knowledge

. Alfred Knopf. (『知の挑 戦―科学的知性と文化的知性の統合』、山下篤子訳、角川書店、2002年。

参照

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