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プロトコールに従って、S‑1+MMC を用い た根治的化学放射線療法を行った

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Academic year: 2022

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厚生労働科学研究費補助金(がん臨床研究事業) 

分担研究報告書 

肛門扁平上皮癌に対する新規化学放射線療法の確立   

分担研究者    高橋 慶一    がん・感染症センター都立駒込病院  外科部長   

研究要旨 

  S‑1+MMC による根治的化学放射線療法により CR が得られた肛門管扁平上皮癌の一例 を経験した。Grade 3 の白血球数減少、好中球数減少、放射線皮膚炎を認めず、安全 性と有効性に優れていた。3 年 6 ヶ月間、再燃・再発を認めていない。 

    A.研究目的 

肛門管扁平上皮癌に対する S‑1+MMC を用いた根治 的化学放射線療法の推奨投与量の決定および安全 性、有効性について検討を行った。 

 

B.研究方法 

当院からは 50 代の初発肛門管扁平上皮癌の女性 を登録。プロトコールに従って、S‑1+MMC を用い た根治的化学放射線療法を行った。 

 

(倫理面への配慮) 

研究計画は当院の倫理委員会で審議され、承認を 受けている。 

 

C.研究結果 

2010 年 7 月より S‑1+MMC を用いた根治的化学放射 線療法を開始。経過中、白血球数 1500/mm3、好中 球数 830/mm3と共に Grade 3 の有害事象を認め、

化学療法の延期を要した。8 月下旬までに 59.4  Gy/33fr の放射線照射を行った。非血液学的毒性 として Grade 3 の放射線皮膚炎を認めたが、用量 制限毒性は認めなかった。 

初回の治療効果判定において病変の存在を認めず、

一ヶ月後の再検査で CR を確認した。2014 年 1 月 現在、病変の再燃・再発を認めていない。 

 

D.考察 

S‑1+MMC による根治的化学放射線療法により CR が 得られた肛門管扁平上皮癌の一例を経験した。

Grade 3 の白血球数減少、好中球数減少、放射線 皮膚炎を認めたが、用量制限毒性の発現は認めな かった。 

 

E.結論 

S‑1+MMC を用いた根治的化学放射線療法は安全

性と有効性に優れており、有用な治療法と考える。 

 

F.健康危険情報  なし 

 

G.研究発表  1.  論文発表  なし 

 

2.  学会発表  なし 

   

H.知的財産権の出願・登録状況  1.  特許取得 

なし   

2.  実用新案登録  なし 

 

3.  その他  なし   

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