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日本企業の対 中国直接投資 に関する一考察

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Academic year: 2021

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修士論文要 旨 「日本企業の対 中国直接投資 に関する一考察

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日本企業の対 中国直接投資に関する一考察

一 深 別 、大連 、上海 にお ける 日本企 業 の事業展 開 の比較 ・分 析 を中心 と して ‑ AconsiderationoftheDirectInvestmentinChinaofJapaneseCompanies

‑ 1tbasedAoncomparisonandAnalys上sOftheEnterprisedeploymentofJapanesecompaniesinShenzhenDailian,andShanghaiI

神奈川大学大学院 経営学研究科 国際経営専攻 博士前期課程

葛 静

要 旨

本論文 は、中国の改革開放 と外資導入 を基軸 と して、い ままでに、 日本企業の対 中国直接投資 と その投資企業が 中国での事業展 開を考察 ・分析 を し、 これか ら日中両国経済関係の展望 とあ り方 に ついて解説 したい。

そ こではまず、 日本 と日本以外 の諸外 国が、中 国での直接投資状況 を解説 した上で、中国沿海開 放都市であ り、現在、改革の最前線 にある東北の 大連 、華東 の上海 お よび華南 の深

を例 に とっ て、それ らを比較 しなが ら、 日本企業が中国での 直接投資 についての意義、成果、問題点 を明 らか にする

また、 日本企 業 に とって、最 も身近 で あ り、

「世界 の工場」 と言 われてい る中国での事業展 開 の実態 を明 らかにす ることを試みている。さらに、

中国のWTO (世界貿易組織)への加盟 によって、

中 ・日両国企業の経営活動が どの ような影響 を受 けるか、 また、 この大 きな試練 を目の当た りに し て、両国企業が、 これか らどの ような経営行動 を

とるかについての予測 を試み ることにす る。

第‑章 、 「日本企業 の対 中国直接 投 資」 で は、

まず 中国 と 日本 の国交正常化 してか ら、30年 間 にわたって、両 国経済交流の発展過程 について解 説す る。それか ら、 日本企業の対 中国直接投資の 概況、 これ までに生 じて きた問題点、 日系企業の 対 中投資 による中国経済への刺激、中国市場 に対

しての促進作用ついて考察す る

さらに、 よ り詳細 に解説す るため、第‑章の第 2節では、 日系企業以外 の外資系企業の中国での 投資概況、経営形態、 さらには、対 中国投資の役 割 について考察 し、日系企業 との比較 を しなが ら、

中国改革開放政策 を実施する際 に、 日系 を含 む外

資系企業が とる経営行動 を明 らかに したい。

第二章、「日本投資企業 についての一考察」 で は、改革 開放 の窓口 となる、深 別 経 済特 区、大 連経済技術 開発区、上海高新技術産業開発 区で活 躍 している 日本投資企業の例 を取 り上げて解説す

昔 か ら日本 と深 いかかわ りを持 つ沿 海都市 大 連、中国の心臓 とも言 うべ き国際都市上海、 また 改革 開放 政策が もっ と も先 に実施 され た華南 の 探

とい う三つの典 型 的 な都市 を例 に取 って、

この三都市の地理的位置や特徴 を示すな ど。 さら に、経済特区、経済技術 開発 区、高新技術産業 開 発区 とは どんな区別があるのか、それぞれ を設置 した意味や役割、そ して、その成果 について解説 す る。そ して、中国改革開放政策実施の点か ら面

‑の展 開、 また、無差別的な外資導入か ら技術拠 点 の形成‑ の移行 の過程 、お よび、対外 開放 の

2 0

数年 の成果 を認識 した上 で、特 に多 くの関心 を集めているこの三都市 を注 目し、概括 的な比較 分析 を行 ってお く。 中国の対外 開放政策 は、 まさ にこの三つの都市 を基軸 として、推進 されて きた と言 うことがで きる

さらに、 この三都市 における 日系企業の例 とし ては、深

では三洋電機 、大連 で はマ ブチモ ー タ、上海で は ダイケ イ (デー タ処理 関係 の企業) とい う、探

と大連 で は、最初 に中国 に進 出 し た 日系企業、高新技術産業開発区に もっとも相応

しく、上海 に進 出 したデー タ処理関係の ダイケイ と言 う、いずれ も典型的な 日本企業 を選択するこ とに しま した。

第3章、 「今後 中 日経 済協 力の課題」 で は、主 に中国wTO加盟へ の歩み、wTO加盟後 の意味 、 そ して今後 中 ・日両国企業 にとって、その経済関 係 にお けるあ り方 や今後 の課題 につ いて解 説す

る。

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162 研究年報 第7

WTO加盟 を契機 と して、 中国国内経 済の一層 の 改革 に弾 みがつ くだけで な く、社会、政治、外交 関係 などの面 で もきわめて大 きなインパ ク トを与 えることになる。加盟後5年 くらいの期 間におい て、経済体質の強化 、国際競争力の向上が期待 で きる。その反面、経済面での グローバル化 は、そ れを推進す る共産党、中央政府 の改革 をも促す こ とに もなるであろう。経済の一層の国際化 を通 し て、他 のアジア諸国や 日本、欧米諸国 との関係 も 大 きな影響 を受 けることになるであろう。

この ような背景 を意識 しなが ら、 これか らの中 国改革開放の進展、外資系企業の発展 、特 に、 日 系企業の これか らの企業行動 について考察 し、中 国の発展 の道筋 を参考 に しなが ら、今後の中 ・日 両国の相互の 「共生関係」の構築の可能性 を探索 することに したい。

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