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目 次 1. 子吉川水系河川整備計画 ( 大臣管理区間 ) 事業再評価の流れ 1. 事業の概要 3. 社会情勢等の変化 4 4. 事業の投資効果河川整備計画 8 当面事業 ( 概ね6ヵ年 ) 9 事業実施による被害軽減効果 1 5. 費用対効果分析 河川改修 ( 全体事業 残事業 ) 11 河川改修

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(1)

資料 - 5

河川事業 再評価

子吉川直轄河川改修事業

(子吉川水系河川整備計画(大臣管理区間))

平成25年12月6日

国土交通省 東北地方整備局

(2)

1.子吉川水系河川整備計画(大臣管理区間)事業再評価の流れ

・・・

2.事業の概要

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

3.社会情勢等の変化

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

4.事業の投資効果

河川整備計画

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

当面事業(概ね6ヵ年)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業実施による被害軽減効果

・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

5.費用対効果分析

河川改修(全体事業、残事業)・・・・・・・・・・・・・・・・ 11

河川改修(当面事業)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

6.コスト縮減

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

7.対応方針(原案)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

(参考)費用算定の相違

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

(参考)便益算定に係る基礎データの更新

・・・・・・・・・・・・・・ 17

(参考)鳥海ダム建設事業の費用対効果分析

・・・・・・・・・・・・・ 19

(3)

(平成18年3月31日 子吉川水系河川整備計画策定)

平成22年6月 事業再評価 子吉川直轄河川改修事業

平成22年6月 事業再評価 鳥海ダム建設事業

※経過措置5年により、H22年度に再評価実施

H22.4.1以前

再評価 5年毎

H22.4.1以降

再評価 3年毎

平成22年4月1日

公共事業評価実施要領改定

(再評価サイクル短縮等)

(第5回子吉川河川整備委員会)

(第6回子吉川河川整備委員会)

平成18年2月 事業評価

子吉川直轄河川改修事業

平成18年2月 事業評価

鳥海ダム建設事業

(第2回子吉川水系河川整備学識者懇談会(今回))

平成25年12月 事業再評価

子吉川直轄河川改修事業

※経過措置3年により、H25年度に再評価実施

平成22年9月28日

ダム事業の検証に係る検討に関

する再評価実施要領細目策定

平成25年7月10日 事業再評価

鳥海ダム建設事業

※ダム事業の検証に係る再評価実施

事業評価監視委員会(第1回)で審査

※子吉川直轄河川改修事業は、河川整備計画に含まれる事業全体(ダムを含む)で事業評価を実施

1.子吉川水系河川整備計画(大臣管理区間)事業再評価の流れ

※子吉川直轄河川改修事業は、河川整備計画に含まれる事業全体(ダムを含む)で再評価を実施

※子吉川直轄河川改修事業は、河川整備計画に含まれる河川改修事業で再評価を実施

1

(4)

完成堤, 

86%

未施工, 

14%

2.事業の概要(1)

子吉川の概要

・幹川流路延長

61km

・流域面積

1,190km

2

・流域内人口

約 8万人

・想定氾濫区域内人口:

約 2万人

・市町村

4市1町

(由利本荘市、秋田市、横手市、にかほ市、羽後町)

※管理区間延長

36.15km

 子吉川直轄河川改修事業の概要

①事業の目的(目標)

洪水による災害発生の防止及び軽減に関しては『戦後最大洪水である昭和22

年7月洪水と同規模の洪水が発生しても、床上浸水等の重大な家屋浸水被害を

防止するとともに、水田等農地についても浸水被害の軽減に努める』ことを整

備の目標とする。

②事業の内容

L=1.4km

河道掘削

L=7.6km(施行済み延長2.4km)

堤防質的整備

1式

③事業費

約330億円

④事業期間

平成17年度~平成46年度

由利橋

二十六木橋

明法

凡例

単位:m

3

/s

■:基準地点

●:主要地点

2,000

鮎川

900

芋川

石沢川

2,800

河道配分流量図

子吉川の堤防整備率(平成25年3月現在)

下流部(~8.4k)

中流部(8.4k~)

完成堤, 

58%

暫定堤, 

35%

未施工, 

7%

(5)

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 H35 H36 H37 H38 H39 H40 H41 H42 H43 H44 H45 H46

第一段階

●芋川合流点下流の流下能力不足対策

 ①石脇地区(0.8k~3.8k)

第二段階

●芋川合流点上流部の流下能力不足対策

 ②本荘地区(3.8k~6.0k付近)

●③中流部の堤防強化対策

第三段階

●芋川合流点上流部の流下能力不足対策

 ④本荘地区(6.0k~8.4k付近)

●無堤部対策

 ⑤川口地区

●⑥中流部の堤防強化対策

概ね20年

概ね30年

整備メニュー

段階的な整備手順

概ね10年

【河道掘削】

・6.0k付近~8.4k付近

【河道掘削】

・河口~芋川合流点

【河道掘削】

・芋川合流点~6.0k付近

【築堤】

・4.0k~5.4k

整備

0

.8

k~

3

.2

本荘地区

河道掘削

(6.0k~8.4k)

本荘地

稼働掘

(3

.8

k~

6.

0k

南福田地区

質的整備(11.5k~11.8k)

黒沢地区

質的整備(13.2k~13.6k)

⑫曲沢地区

(13.4k~14.2k)

石沢川左岸地区

質的整備(2.0k~2.6k)

川口地区

築堤

(4.0k~5.4k)

本荘地区(整備済)

質的整備(4.1k~5.0k)

当面事業箇所

ダム完成パース

岡本地区(整備済)

質的整備(7.6k~11.2k)

荒町地区

質的整備(10.4k~11.4k)

久保田地区(整備済)

質的整備(16.7k~17.5k)

2.事業の概要(2)

 人口・資産が集中する子吉川河口部(由利本荘市街地)のボトルネック箇所の解消を図るため、下流部の石脇地区及

び本荘地区(下流)の河道掘削を当面事業6ヶ年(H26~H31)で実施し、その後、河川整備計画の目標達成に向け、

鳥海ダム建設事業と合わせて、順次、河道掘削、堤防の量的整備・質的整備を計画的に実施。

ボトルネックとなっている下流部の河道掘削を、当面6ヶ年(H26~

H31)で実施し、治水安全度を向上させます。

その後、河川整備計画目標である昭和22年7月の戦後最大洪水と同規

模の洪水を安全に流下させるため、鳥海ダムの建設と合わせ、河道掘

削、築堤、堤防の質的整備等を計画的に進めて行きます。

整備済箇所

河道掘削

質的整備

整備済箇所

高い

低い

(子

吉川

の安

H17

H25

H31

H46

(時間的経過)

河川整備

計画策定

現在

・河道掘削 等

・河道掘削

・樹木伐採 等

・築堤

・河道掘削

・樹木伐採 等

・鳥海ダム

河川整備計画

河川整備基本方針

河川整備計画の目標

2,000m

3

/s(二十六木橋地点)

河川整備基本方針の目標

2,300m

3

/s(二十六木橋地点)

概ね6年

S22.7洪水

発生

当面事業6ヶ年(H26~H31) 鳥海ダムH40完成

〈子吉川水系河川整備計画

河川改修位置図〉

脇地区

河道掘削(0.8

k~

3.

8k

川西地区

質的整備(16.0k~17.0k)

(6)

暫定)

暫定)

1,

820

2,

300

1,

570

2,

40

0

1,

50

0

1,

9

40

1,

39

0

1,

380

1,

350

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

S2

2

S2

3

S2

4

S2

5

S2

6

S2

7

S2

8

S2

9

S3

0

S3

1

S3

2

S3

3

S3

4

S3

5

S3

6

S3

7

S3

8

S3

9

S4

0

S4

1

S4

2

S4

3

S4

4

S4

5

S4

6

S4

7

S4

8

S4

9

S5

0

S5

1

S5

2

S5

3

S5

4

S5

5

S5

6

S5

7

S5

8

S5

9

S6

0

S6

1

S6

2

S6

3

H1

H2

H3

H4

H5

H6

H7

H8

H9

H1

0

H1

1

H1

2

H1

3

H1

4

5

H1

H1

6

H1

7

H1

8

H1

9

0

H2

H2

1

H2

2

H2

3

H2

4

H2

5

流量(m3/s)

現況流下能力:1,400m

3

/s

戦後最大の昭和22年7月洪水(約2,400m

3

/s:二十六木橋)

S22.7.23洪水 S30.6.25洪水 H14.7.16洪水 S62.8.17洪水 S44.7.30洪水 S47.7.9洪水

平均年最大流量:860m

3

/s

H2.6.27洪水 S55.4.7洪水 H23..6.24洪水

第1位

第4位

第3位

第2位

3.社会情勢等の変化【洪水の発生状況】

 近年では、昭和22年以降4番目の年最大流量を記録した平成23年6月洪水において浸水被害が生じ、平成25年7月洪水

においても内水による被害が発生。

子吉川

石沢川

破堤箇所

子吉川右岸

10.4k

破堤箇所

石沢川左岸

0.0k

×

×

● ●11.0k

二十六木橋付近(11.0k付近)

(出典:秋田河川国道事務所資料)

平成23年6月洪水

平成2年6月洪水

昭和50年8月洪水

平成47年7月洪水

旧本荘市薬師堂にて救助される住民

(出典:秋田河川国道事務所資料)

笹子川の増水による氾濫被災状況

(出典:秋田河川国道事務所資料)

旧本荘市岩渕下地区の家屋等に浸水

(出典:秋田河川国道事務所資料)

◆洪水の発生状況

<二十六木橋基準地点(治水)の年最大流量>

河川整備

計画策定

二十六木橋

実績流量

上流域雨量

二十六木橋

(mm/2日)

(m

3

/s)

昭和22年

床下浸水

842戸 全 半 壊

26戸

7月21~24日

床上浸水

1,434戸 農  地

4,113ha

昭和30年

床下浸水

896戸 全 半 壊

-戸

6月24~26日

床上浸水

361戸 農  地

2,635ha

昭和44年

床下浸水

31戸 全 半 壊

-戸

7月29~30日

床上浸水

6戸 農  地

249ha

昭和47年

床下浸水

326戸 全 半 壊

1戸

7月 5~ 9日

床上浸水

197戸 農  地

1,827ha

昭和50年

床下浸水

518戸 全 半 壊

5戸

8月 5~ 7日

床上浸水

152戸 農  地

1,380ha

昭和55年

床下浸水

134戸 全 半 壊

-戸

4月 6日

床上浸水

68戸 農  地

4ha

昭和56年

床下浸水

6戸 全 半 壊

1戸

8月23日

床上浸水

1戸 農  地

189ha

昭和59年

床下浸水

147戸 全 半 壊

2戸

9月 2日

床上浸水

61戸 農  地

-ha

昭和62年

床下浸水

24戸 全 半 壊

2戸

8月16~18日

床上浸水

-戸 農  地

226ha

平成 2年

床下浸水

20戸 全 半 壊

-戸

6月26~27日

床上浸水

4戸 農  地

702ha

平成 9年

床下浸水

8戸 全 半 壊

-戸

7月 3~ 6日

床上浸水

2戸 農  地

-ha

平成10年

床下浸水

222戸 全 半 壊

4戸

8月 6~ 8日

床上浸水

124戸 農  地

498ha

平成14年

床下浸水

7戸 全 半 壊

-戸

7月13~16日

床上浸水

1戸 農  地

84ha

平成19年

床下浸水

27戸 全 半 壊

-戸

8月21~22日

床上浸水

2戸 農  地

100ha

平成23年

床下浸水

49戸 全 半 壊

-戸

6月23~24日

床上浸水

25戸 農  地

341ha

平成25年

床下浸水

0戸 全 半 壊

-戸

7月11~13日

床上浸水

0戸 農  地

129ha

※昭和22年7月21~24日, 昭和30年6月24~26日洪水の実績流量は再現計算流量(河川整備基本方針)を用いた。

※昭和44年7月29~30日の実績流量は再現計算流量を用いた。

※平成25年7月11~13日洪水の実績流量は出水概要の値(暫定)を用いた。

※被害状況は、秋田県「災害年表」および「消防防災年報」の本荘市・由利町の集計値とする。

※農地については、流出・埋没・浸水・冠水を全て含めた。

※平成10年8月洪水は、主に二十六木橋地点下流の芋川流域に被害が生じている。

被害状況

発生年月日

出水要因

梅雨前線

及び低気圧

207.2

1,820

前線及び

低気圧

128.3

1,007

梅雨前線

129.8

740

梅雨前線

及び低気圧

133.5

1,350

梅雨前線

97.1

1,210

136.1

1,380

梅雨前線

1,940

停滞前線に

よる豪雨

137.6

1,390

低気圧に

伴う前線

151.5

1,260

前線及び

低気圧

111.8

952

低気圧に

よる豪雨

222.1

1,210

(1,500)

1,570

180.8

前線及び

低気圧

梅雨前線

断続した

豪雨

204.5

梅雨前線

 ただし、昭和30年については「秋田魁新報」、昭和47年については「水害統計」、平成25年については、出水概要

 の値(暫定)を用いた。

248.9

梅雨前線

164.3

(1,420)

低気圧によ

る雨と融雪

65.8

(2,400)

171.0

(2,300)

(7)

3.社会情勢等の変化【渇水の発生状況】

 子吉川では、夏場を中心に慢性的な水不足が生じ、平成に入ってからも9回の渇水被害が発生。

 近年の平成24年渇水は、平成以降の年渇水流量で平成6年に次ぐ3番目の流量。

◆渇水の発生状況

平成24年渇水

黒森川第2貯水池の状況【平成24年10月5日撮影】

長瀬橋下流(子吉川20.1km付近)における

平成元年渇水時の様子

平成元年渇水

平成6年渇水

吉沢地区(21.2km付近)より

H6.8.19撮影

渇水年 主な渇水被害の状況 市町村等被害 昭和21年 ・388町歩の水田に亀裂が発生した。 由利郡 - 昭和32年・3町歩の地割れと47町歩の地表乾燥が発生した。(鳥海村川内で20町歩、大内村岩谷で30町歩) 鳥海村大内村 - 昭和33年・大内村7.3町歩、由利村4.1町歩、本荘市0.7町歩で稲作が枯死した。 大内村 由利村 本荘市 - 昭和45年・約400haでかんがい用水不足や田んぼのひび割れが発生した。 岩城町 大内町 由利町 - 【水道】 本 荘 市 上 水 道 断水、給水制限実施 【かんがい】 川 口 下 中 島 揚 水 機 塩水遡上による取水中止 昭和63年 ・本荘市上水道で、市内全域(約12,400戸、約43,000人)への節 水呼びかけ(広報紙掲載、チラシ配布、宣伝カー巡回)が実施 された。 本荘市 - 【かんがい】 川 口 下 中 島 揚 水 機 塩水遡上により、7/19~7/21、7/29~7/31、8/1~8/8、8/12~8/17(延べ22日間)の取水中止、ため池から補給を実施 岡 本 揚 水機 塩水遡上により、8/3~8/6(4日間)の取水中止 土 谷 揚 水機 塩水遡上により、7/29~8/8(11日間)の取水中止、ため池から補給を実施 二 十 六 木 揚 水 機 塩水遡上により7/29~8/8(11日間)の取水中止、ため池から補給を実施 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、7/25~8/7、8/22~8/23(延べ16日間)の取水中止、本荘第一揚水機から補給を実施 本 荘 第 二 揚 水 機 塩水遡上により、7/28~8/7(11日間)の取水中止 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、7/20~8/8(20日間)の取水中止、水道水への切り替えを実施 【水道】 本 荘 地 区 簡 易 水 道 減圧給水を実施 大 内 町 簡 易 水 道 時間断水を実施 矢 島 町 上 水 道 矢 島 町 簡 易 水 道 減圧給水を実施 【かんがい】 川 口 下 中 島 揚 水 機 塩水遡上により、8/7~8/16(10日間)、時間帯取水を実施 土 谷 揚 水機 塩水遡上により、8/7~8/16(10日間)、時間帯取水を実施 二 十 六 木 揚 水 機 塩水遡上により、7/31~8/3、8/15~8/18(延べ8日間)の取水中止 ため池から補給を実施 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、7/29~8/4、8/12~8/19(延べ15日間)の取水中止、時間帯取水及び本荘 第一揚水機、本荘第二揚水機から補給を実施 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、7/29~8/4、8/12~8/19(延べ15日間)の取水中止、時間帯取水及び本荘 第一揚水機、本荘第二揚水機から補給を実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、7/21~8/5、8/11~8/22、8/25~8/29(延べ33日間)の取水中止、水道水へ の切り替えを実施 【水道】 大 内 町 簡 易 水 道 給水制限を実施 【かんがい】 川 口 下 中 島 揚 水 機 塩水遡上により、8/5~8/20(16日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 土 谷 揚 水機 塩水遡上により取水中止となり、ため池から補給を実施 茨 野 揚 水機 塩水遡上により取水中止となり、ため池から補給を実施 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、8/7~8/15(9日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 本 荘 第 二 揚 水 機 塩水遡上により、8/6~8/15(10日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、8/6~8/15(10日間)の取水中止となり、水道水への切り替えを実施 【かんがい】 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、8/19~8/20(2日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 【発電】 鳥 海 川 第 3 発 電 所 河川流量の減少により、7/25~7/27、8/5~8/21、8/24~9/11、9/14~9/15(延べ41日間)の 運転停止 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、7/30~8/1、8/16~8/24、9/10~9/11(延べ14日間)の取水中止となり、水 道水への切り替えを実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、8/11~8/23(13日間)の取水中止となり、水道水への切り替えを実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、8/14~8/17(4日間)の取水中止となり、水道水への切り替えを実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、8/12~8/14(3日間)の取水中止となり、水道水への切り替えを実施 【かんがい】 川 口 下 中 島 揚 水 機 塩水遡上により、7/20~8/16(28日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 土 谷 揚 水機 塩水遡上により、7/21~7/30、8/1~8/16(延べ26日間)取水中止となり、他系統用水の反復 利用を実施 二 十 六 木 揚 水 機 塩水遡上により、7/21~8/16(27日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、7/21~8/16(27日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 本 荘 第 二 揚 水 機 塩水遡上により、8/2~8/16(15日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 三 六 揚 水機 流量低下により取水中止、他系統用水の反復利用を実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、7/21~7/25、8/1~8/12、8/16(延べ18日間)の取水中止となり、水道水へ の切り替えを実施 【かんがい】 川 口 下 中 島 揚 水 機 塩水遡上により、7/29~8/20(23日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 土 谷 揚 水機 塩水遡上により、7/28~8/20(24日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 二 十 六 木 揚 水 機 塩水遡上により、7/30~8/31(33日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 本 荘 第 三 揚 水 機 塩水遡上により、7/29~8/31(34日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 本 荘 第 二 揚 水 機 塩水遡上により、7/31~8/31(32日間)の取水中止となり、他系統用水の反復利用を実施 三 六 揚 水機 流量低下により取水中止、他系統用水の反復利用を実施 【雑用水】 清 掃 セ ン タ ー 塩水遡上により、7/30~8/14、8/20~9/30、10/5~10/15(延べ69日間)の取水中止となり、 水道水への切り替えを実施 ※当資料内においては、渇水被害位置を明確にする観点から、旧市町村名で明記  (出典:平成11年まで子吉川水系河川整備計画(大臣管理区間)平成18年3月)  (出典:平成13年以降由利本荘市、秋田河川国道事務所資料及び関係土地改良区聞き取り) ・4月以降の少雨傾向から、本荘市上水道の主要水源である黒 森川貯水池の貯水率は約39%まで低下し、本荘市上水道で は、市内全域(約12,900戸、約44,000人)への節水呼びかけ(広 報紙掲載、チラシ配布、宣伝カー巡回)が実施された。 ・本荘市簡易水道では、減圧給水と地区内への節水呼びかけ (チラシ配布)が実施され、約300戸(約1,200人)の生活に影響 を与えた。 ・大内町簡易水道で、時間断水と地区内への節水呼びかけ(チ ラシ配布)が実施され、約800戸(約3,600人)の生活に影響を与 えた。 ・矢島町上水道で、減圧給水と地区内への節水呼びかけ(広報 誌掲載)が実施された。また、矢島町簡易水道でも減圧給水が 実施され、合わせて約1,800戸(約7,000人)の生活に影響を与 えた。 ・塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった施設が発 生した。 平成6年 (7~8月) 由利本荘市 平成20年 (8月) ・塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった施設が発 生した。 由利本荘市 平成19年 (8月) ・塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった施設が発 生した。 施設等の状況 昭和48年・本荘市上水道で断水が発生し、8,930戸(約33,000人)に影響が出た。 本荘市 平成18年 (8月) ・塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった施設が発 生した。 由利本荘市 本荘市 矢島町 平成元年 (7~8月) 本荘市 大内町 矢島町 昭和60年・塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった施設が発生した。 本荘市 本荘市 鳥海町 平成11年 (8月) ・大内町簡易水道で、半日近くの給水制限が実施され、地区内 の生活に影響を与えた。 ・塩水遡上等により、河川からの取水ができなくなった施設が 発生した。 本荘市 大内町 平成13年 (7~9月) ・塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった施設が発 生した。 ・河川流量の減少により、鳥海川第3発電所の運転が停止され た。 ・冬季の降雪が平年の30%と少なく、また、4月~7月の少雨に より、本荘市上水道の主要水源である黒森川貯水池の貯水率 は32%まで低下し、本荘市では、市内全域(約12,600戸、約 44,000人)への節水呼びかけ(広報紙掲載、チラシ配布、宣伝 カー巡回)が実施された。 ・7月下旬から子吉川の流量の急激な低下と塩水遡上等によ り、河川からの取水できなくなった施設が発生した。 ・かんがい用取水施設である滝沢頭首工がかりの地区におい て、節水呼びかけのチラシ配布が実施された。 由利本荘市 平成23年 (7~8月) ・塩水遡上等により、河川からの取水ができなくなった施設が 発生した。 由利本荘市 平成24年 (7~10月) ・春から9月までの少雨傾向により、由利本荘市上水道の主要 水源である黒森川貯水池の貯水率は約31%まで低下し、由利 本荘市上水道では、地区内への節水呼びかけ(HPへの掲載、 CATV放送、宣伝カー巡回等)が実施された。 ・宮内地点では、7月下旬から断続的に正常流量を下回り、流 量の低下と塩水遡上により、河川からの取水ができなくなった 施設が発生した。

各年渇水流量と正常流量 【宮内地点】

8.73

4.75

4.26

13.65

10.20

14.11

4.88

10.38

6.94

3.58

8.53 8.34

4.88

1.74

10.09

14.63

7.95

18.68

4.39

15.51

12.74

14.17

15.86

8.10

11.40

7.14

13.2813.43

15.15

12.73

7.52

8.48

7.70

11.15

11.95

7.71

6.64

0.00

2.00

4.00

6.00

8.00

10.00

12.00

14.00

16.00

18.00

20.00

S5 1 S5 2 S5 3 S5 4 S5 5 S5 6 S5 7 S5 8 S5 9 S6 0 S6 1 S6 2 S6 3 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H1 0 H1 1 H1 2 H1 3 H1 4 H1 5 H1 6 H1 7 H1 8 H1 9 H2 0 H2 1 H2 2 H2 3 H2 4

渇水流量

正常流量

正常流量

11m

3

/s

平成以降

3番目

(8)

3.社会情勢等の変化【地域の人口・産業の推移】

 由利本荘市の人口はおよそ8.5万人であり、昭和60年のおよそ9.7万人をピークに減少傾向。

 世帯数はおよそ2.5万世帯から2.9万世帯と増加しており、ほぼ同水準で推移。

 産業別の就業者数の構成は昭和50年以降大きく変動し、金属製品製造業を中心とした企業誘致が進んだ結果として、

昭和50年まで約4割を占めていた第一次産業の比率が激減し、第二次産業及び第三次産業の比率が増加。

【地域の人口の推移】

【地域の産業の推移】

出典:S45~H22年国勢調査(合併前のS45~H12は旧市町村積み上げ)

由利本荘市の人口と世帯数の推移

出典:国勢調査より

(旧本庄市、旧矢島町、旧由利町、旧鳥海町、旧東由利町、旧大内町の人口を集計)

産業別就業者数の推移

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

S45 S50 S55 S60

H2

H7

H12 H17 H22

人口

(万人

0

10

20

30

40

50

世帯

(千

帯)

人口

世帯数

22,638

17,466

12,360

10,655

8,101

5,901

4,537

4,599

4,012

8,362

10,469

14,016

16,138

17,538

17,422

16,437

13,046

11,232

14,348

16,063

17,667

17,617

17,944

19,030

20,063

20,174

19,505

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

S45

S50

S55

S60

H 2

H 7

H12

H17

H22

業者数

(人

)

一次産業

二次産業

三次産業

(9)

3.社会情勢等の変化【災害発生時の影響】

 工事実施基本計画の改訂(昭和62年8月)に基づき、現在までに無堤部の築堤及び護岸の工事など再度災害防止のため

の治水対策を順次進めてきたが、現在の治水安全度は未だ不十分。

 戦後最大規模である昭和22年7月洪水と同規模の洪水が発生した場合には、計画高水位を越え甚大な被害の発生が

想定されることから、治水安全度の確保が必要。

計画規模の洪水が発生した場合の浸水想定図

10

8号

JR

← 子吉川

国道

107

10

5号

本荘第一病院

本荘幼稚園

ひかり保育園

由利本荘市文化交流館カダーレ

日本海

沿

東北

車道

7号

東町公民館

本荘保育園

赤沼公民館

羽後本荘駅

10

8号

JR

← 子吉川

国道

107

10

5号

本荘第一病院

本荘幼稚園

ひかり保育園

由利本荘市文化交流館カダーレ

日本海

沿

東北

車道

7号

東町公民館

本荘保育園

赤沼公民館

羽後本荘駅

洪水氾濫による社会的な影響

•子吉川の浸水想定範囲には、家屋や農地のほか、保育園や病院な

どの災害時要援護者施設が存在します。

•JR羽越本線、由利高原鉄道、国道105号、107号などが浸水する恐

れがあり、物流などに支障をきたす恐れがあります。

•流域の基幹産業である農業や工業製品の生産などに大きな被害を

与える可能性があります。

※戦後最大のS22.7洪水相当

:国道

:高速道路

:鉄道

:災害時要援護者施設

:公共施設

:浸水想定区域図(整備前)

浸水想定面積:1,290ha

浸水想定戸数:4,800戸

【下流部:拡散型】

堤防は川口地区を残し整備されている

氾濫は拡散型で、氾濫域には本荘市街地

【中上流部:貯留型】

堤防は暫定堤が残る

河岸段丘が発達し氾濫は貯留型

(10)

整備計画策定時(H17時点)

整備計画完成

4.事業の投資効果【河川整備計画】

 河川整備計画で位置づけられている堤防整備等により、河川整備計画で定めた戦後最大である昭和22年7月洪水と同規

模の洪水に対して、浸水面積を約450ha解消させ、すべての床上浸水を解消。

①整備計画策

定時(H17)

②事業実施後

(H46)

③浸水解消

(①-②)

床上浸水戸数

約4,800戸

0戸

約4,800戸

昭和22年7月洪水と同規模の洪水が発生した場合の浸水想定図

事業箇所

水位の低下

効果イメージ図

河道断面が拡大し流下能力向上

水位低下により氾濫の防止

河道掘削の実施

①整備計画策

定時(H17)

②事業実施後

(H46)

③浸水解消

(①-②)

浸水面積

約1,290ha

約840ha

約450ha

0

1,500

3,000

4,500

6,000

整備計画策定時(H17)

事業実施後(H46)

(戸)

浸水想定戸数

約4,800戸

約0戸

0

500

1,000

1,500

2,000

整備計画策定時(H17)

事業実施後(H46)

(ha)

浸水想定面積

約1,290ha

約840ha

※事業実施後の評価は、「子吉川直轄河川改修事業」と「鳥海ダム建設事業」が完了することによる効果

(11)

4.事業の投資効果【当面事業(概ね6ヵ年)】

河道掘削

石脇地区(3.2k~3.8k)

本荘地区(3.8k~5.4k)

岡本地区(整備済)

質的整備(7.6k~11.2k)

本荘地区(整備済)

質的整備(4.1k~5.0k)

石脇地区

河道掘削(0.8k~3.2k)

川口地区

築堤(4.0k~5.4k)

河道掘削

本荘地区(4.8k~8.4k)

凡 例

事業完了

当面事業(概ね6年)

残事業

0

1,500

3,000

4,500

6,000

現況(H25)

事業実施後(H31)

(戸)

浸水想定戸数

約3,320戸

約2,090戸

①現況

(H25)

②事業実施後

(H31)

③浸水解消

(①-②)

床上浸水戸数

約3,320戸

約2,090戸

約1,230戸

①現況

(H25)

②事業実施後

(H31)

③浸水解消

(①-②)

浸水面積

約1,250ha

約1,160ha

約90ha

0

500

1,000

1,500

2,000

現況(H25)

事業実施後(H31)

(ha)

浸水想定面積

約1,250ha

約1,160ha

 当面6ヶ年(H26~H31)の事業の進め方は、人口・資産が集中する市街地

部のボトルネックの解消を図るため、下流部の河道掘削を優先的に実施。

 これによって、現況(H25)において整備計画規模の洪水が発生した場合、

床上浸水戸数 約3,320戸、浸水面積 約1,250haの浸水被害が想定。

 当面事業を実施することで、床上浸水戸数 約1,230戸、浸水面積 約90haの

被害が解消。

※事業実施後の評価は、「子吉川直轄河川改修事業」の整備が進捗することによる効果

(12)

10

河川整備計画規模の洪水

4.事業の投資効果【事業実施による被害軽減効果】

現況(H25)

事業実施後(H46)

「子吉川直轄河川改

修事業」と「鳥海ダ

ム建設事業」が完了

することによる効果

10

 現況(H25)において整備計画規模の洪水が発生した場合、浸水区域内人口は約8,600人、浸水区域内災害時要援護者

数は約2,700人、想定死者数(避難率40%)は約40人と想定され、事業の実施により被害が軽減・解消。

0

3,000

6,000

9,000

12,000

15,000

現況(H25)

事業実施後(H46)

人口(

人)

浸水区域内人口

約8,600人

約1,200人

約7,400人

被害軽減

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

現況(H25)

事業実施後(H46)

人口(

人)

浸水区域内災害時要援護者数

約2,700人

約470人

約2,230人

被害軽減

0

20

40

60

80

100

現況(H25)

事業実施後(H46)

人口(

人)

想定死者数(避難率 0%)

約60人

0人

約60人

被害解消

0

20

40

60

80

100

現況(H25)

事業実施後(H46)

人口(

人)

想定死者数(避難率40%)

約40人

0人

約40人

被害解消

0

20

40

60

80

100

現況(H25)

事業実施後(H46)

人口(

人)

想定死者数(避難率80%)

約10人

0人

約10人

被害解消

(13)

5.費用対効果分析【河川改修(全体事業、残事業)】

前回評価

今回評価

前回評価との主な変更点

全体事業

(H17~H46)

残事業

(H22~H46)

全体事業

(H17~H46)

残事業

(H26~H46)

現在価値化

現在価値化

B便益

便益(被害防止便益)

2,420億円

546億円

2,906億円

526億円

・評価基準年の変更

・資産の更新に伴う変更

・河道評価年次の変更

残存価値

4億円

3億円

4億円

3億円

総便益

③=①+②

2,424億円

549億円

2,910億円

528億円

C費用

建設費

130億円

86億円

245億円

174億円

・評価基準年の変更

・河道掘削(残土処理費含む)の見

直し

・護岸撤去設置の見直し

維持管理費

22億円

14億円

21億円

14億円

総費用

⑥=④+⑤

152億円

101億円

266億円

189億円

費用便益比(CBR)

B/C

16.0

5.5

11.0

2.8

純現在価値(NPV)

B-C

2,272億円

448億円

2,645億円

340億円

経済的内部収益率(EIRR)

141.8%

21.5%

 事業全体に要する費用(C)は、約266億円であり、事業の実施による総便益は約2,910億円。これをもとに算出され

る費用便益比(B/C)は約11.0となる。(前回評価B/C約16.0)

 平成26年以降の残事業費に要する総費用(C)は約189億円であり、この事業の実施によりもたらせる総便益(B)は、

約528億円。これをもとに算出される費用便益比(B/C)は約2.8となる。

■費用対効果分析

11

全体事業(B/C)

残事業(B/C)

残事業費(+10%~-10%)

10.3~11.7

2.6~3.1

残 工 期(+10%~-10%)

11.3~10.6

2.9~2.7

産(+10%~-10%)

12.0~9.9

3.1~2.5

■感度分析

○評価基準年次:平成25年度(前回評価基準年:平成21年度)

○総便益(B):・便益(治水)については評価時点を現在価値化の基準点とし、治水施設の整備期間と

治水施設の完成から50年間までを評価対象期間にして年平均被害軽減期待額を割引率

を用いて現在価値化したものの総和

・残存価値:将来において施設が有している価値

○総費用(C):・評価時点を現在価値化の基準時点とし、、治水施設の整備期間と治水施設の完成から

50年間までを評価対象期間にして、建設費と維持管理費を割引率を用いて現在価値化

したものの総和

・建設費:子吉川改修に要する費用(残事業は、H26年度以降)

※実施済の建設費は実績費用を計上

・維持管理費:子吉川の維持管理に要する費用

○割 引 率

:「社会資本整備に係る費用対効果分析に関する統一的運用指針」により4.0%とする

(14)

前回

今回

前回評価との主な変更点

当面事業(H22~H28)

当面事業(H26~H31)

現在価値化

B便益

便益(被害防止便益)

419億円

393億円

・評価期間の変更

・事業実施箇所の変更

残存価値

1億円

1億円

総便益

③=①+②

420億円

394億円

C費用

建設費

31億円

51億円

・評価期間の変更

・事業実施箇所の変更

維持管理費

5億円

4億円

総費用

⑥=④+⑤

36億円

55億円

費用便益比(CBR)

B/C

11.6

7.2

純現在価値(NPV)

B-C

384億円

339億円

経済的内部収益率(EIRR)

35.3%

 当面事業(H26~H31)に要する総費用(C)は約55億円であり、この事業の実施によりもたらせる総便益(B)は、

約394億円。これをもとに算出される費用便益比(B/C)は約7.2となる。

■費用対効果分析

○評価基準年次:平成25年度(前回評価基準年:平成21年度)

○総便益(B):・便益(治水)については評価時点を現在価値化の基準点とし、治水施設の整備期間と治水施設の完成から50年間までを評価対象期間にして年平均被害軽減期待額を割引率を用いて現

在価値化したものの総和

・残存価値:将来において施設が有している価値

○総費用(C):・評価時点を現在価値化の基準時点とし、、治水施設の整備期間と治水施設の完成から50年間までを評価対象期間にして、建設費と維持管理費を割引率を用いて現在価値化したものの

総和

・建設費:子吉川改修に要する当面6ヶ年の費用

※実施済の建設費は実績費用を計上

・維持管理費:子吉川の維持管理に要する費用

○割 引 率

:「社会資本整備に係る費用対効果分析に関する統一的運用指針」により4.0%とする

5.費用対効果分析【河川改修(当面事業(概ね6ヶ年))】

12

(15)

6.コスト縮減

 子吉川の河道掘削により発生した土砂の一部を秋田県で実施している「あきた総合家畜市場」の基盤造成材として有

効利用を実施。

 堤防管理のために除草した刈草及び伐採木について、これまで処分していたものを地域住民のニーズを踏まえ、無償

提供することによりコスト縮減を実施。

13

掘削土を造成

材に活用

掘削状況

あきた総合家畜市場(平成24年4月開業)

事例1

事例2

刈草受取状況

伐採木受取状況

(16)

①事業の必要性に関する視点

②事業の進捗の見込みの視点

③コスト縮減や代替案等の可能性の視点

④地方公共団体等の意見

事業継続

事業の必要性、重要性には変化はなく、費用対効果等の投資効果も確認できる。

⑤対応方針(原案)

子吉川水系における治水安全度は、未だ十分ではなく、整備計画対象流量に対しても流下能力が不足する区間が多く存在し、中小規模の洪

水が発生した場合でも甚大な被害が生じる恐れがある。

当面の事業(概ね6年程度)として、人口・資産が集中する河口部(由利本荘市街地)のボトルネック箇所の解消を図るため、下流部の石

脇地区及び本荘地区(下流)の河道掘削を環境に配慮した上で実施し、モニタリングを継続しつつ、治水安全度の向上を図る。

その後も引き続き、子吉川水系河川整備計画(大臣管理区間)に基づき整備を図り、計画目標の達成を目指す。

堤防の刈草や河道の伐採木等は、地域の皆さんに無償で利用していただくことにより、処分費などの縮減に努めている。

工法の工夫や新技術の積極的な採用等により、コスト縮減に努める。

代替案立案の可能性について比較検討し、社会的影響、環境への影響及び事業費等を総合的に勘案した結果、河川整備計画策定時の「築堤、

河道掘削、新たな洪水調節」が最も効率的と判断している。

7.対応方針(原案)

秋田県知事の意見

 子吉川流域においては、度重なる洪水被害の軽減に加え、渇水対策等の水資源の活用など、流域一体となった計画的な治水対策が必要

となっており、特に、上流部の鳥海ダムの整備は、地元の強い要望もあり、県としても総合的観点から極めて重要な事業と認識してい

ますので、事業の継続に異議はなく、引き続きコスト縮減に努めながら、より一層の事業促進をお願いします。

14

(17)

(参考)費用算定の相違(1)

費用算定方法

の相違

前回評価(平成22年)

今回評価(平成25年)

変更内容

河川改修事業費

<全体>

整備期間:平成17年度~平成46年度

全体事業費:約173億円

<残事業>

整備期間:平成22年度~平成46年度

残事業費:約134億円

<当面事業>

整備期間:平成22年度~平成28年度

当面事業費:約36億円

<河道掘削における施工内容>

陸上掘削は、直接仮置き用地に運搬。

水中掘削は、掘削後に仮置き(曝気)し

仮置用地に運搬。

残土処理は、近場に仮置用地を確保し

た上で土地開発行為や道路建設等へ

有効利用することを想定。

<全体>

整備期間:平成17年度~平成46年度

全体事業費:約330億円

<残事業>

整備期間:平成26年度~平成46年度

残事業費:約270億円

<当面事業>

整備期間:平成26年度~平成31年度

当面事業費:約59億円

<河道掘削における施工内容>

陸上掘削は、直接残土処理場に運搬。

水中掘削は、石脇地区においては掘

削後に土質改良し残土処理場に運搬。

その他は、仮置き(曝気)し残土処理場

に運搬。

残土処理は、実現可能な沢部の用地

を確保することを想定し運搬。

残土処理場は、盛土安定処理の対策

を実施。

河道掘削(残土処理費含む)の見直し

護岸撤去設置の見直し

15

○河道掘削(残土処理費含む)の見直しによって、全体事業費が約157億円の増額。

全体事業費

前回評価(平成22年)約173億円 ⇒ 今回評価(平成25年)約330億円

(18)

(参考)費用算定の相違(2)

16

一段階

石脇

河道

掘削

0.8k~

4

.0k)

第三段階 本荘地区

河道掘削(6.0k~8.4k)

4.

0k

6.

0k

一段階

石脇

河道

掘削

0.8k~

4

.0k)

第三段階 本荘地区

河道掘削(6.0k~8.4k)

4.

0k

6.

0k

一段階

石脇

河道

掘削

0.8k~

4

.0k)

第三段階 本荘地区

河道掘削(6.0k~8.4k)

4.

0k

6.

0k

一段階

石脇

河道

掘削

0.8k~

4

.0k)

第三段階 本荘地区

河道掘削(6.0k~8.4k)

4.

0k

6.

0k

護岸設置必要範囲

1.6km~8.0km付近

現況では必要高水敷幅30mを満足

河川改修に伴い河岸防護ラ

インが確保できないため護

岸が必要となる。

▽ HWL 高水護岸 低水護岸

現況では必要高水敷幅30mを満足

河川改修に伴い河岸防護ラ

インが確保できないため護

岸が必要となる。

現況では必要高水敷幅30mを満足

河川改修に伴い河岸防護ラ

インが確保できないため護

岸が必要となる。

▽ HWL 高水護岸 低水護岸

※護岸設置箇所の例(3.4km付近)

護岸撤去設置の見直し

河道掘削に伴う既設の高水敷護岸

と低水敷護岸の撤去費用を見込んで

いたが、河道掘削によって堤防防護

が必要となるため、設置必要範囲区

間において高水護岸と低水護岸を設

置し、堤防の安全性を確保する費用

を見込む。

掘削直後

仮置き直後

●由利橋下流の浚渫土は、運搬中に流動性を呈

するため、土質改良により、残土処理場に運搬。

河道掘削(残土処理費含む)の見直し

残事業費において、河道掘削で発生する残

土は約100万m

3

であり、仮置きを行い土地開発

や道路建設へ有効利用することは困難である

ため、必要な土質改良や残土処理場を確保す

ることとして整理する

[変更理由]

第一段階 石脇地区 河道掘削(0 .8 k~4 .0 k ) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二 段階 本荘地 区 河道掘 削(4.0k ~6.0k )

[変更理由]

第一段階 石脇地区 河道掘削(0 .8 k~4 .0 k ) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二 段階 本荘地 区 河道掘 削(4.0k ~6.0k )

前回評価(H22年)

秋田県港湾区域

河川整備計画策定時点におい

ては、掘削残土を一時仮置し、

土地開発行為や道路建設等へ

有効利用する計画

日本海沿岸

東北自動車道

土地開発や道

路建設等への

利用

[変更理由]

第一段階 石脇地区 河道掘削(0 .8 k~4 .0 k ) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二 段階 本荘地 区 河道掘 削(4.0k ~6.0k )

[変更理由]

第一段階 石脇地区 河道掘削(0 .8 k~4 .0 k ) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二 段階 本荘地 区 河道掘 削(4.0k ~6.0k )

前回評価(H22年)

秋田県港湾区域

河川整備計画策定時点におい

ては、掘削残土を一時仮置し、

土地開発行為や道路建設等へ

有効利用する計画

日本海沿岸

東北自動車道

土地開発や道

路建設等への

利用

[変更理由]

第一段階 石脇 地区 河 道 掘 削 ( 0.8 k~ 4.0 k) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二段 階 本荘 地区 河道 掘削( 4.0k ~6. 0k)

[変更理由]

第一段階 石脇 地区 河 道 掘 削 ( 0.8 k~ 4.0 k) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二段 階 本荘 地区 河道 掘削( 4.0k ~6. 0k)

今回評価(H25年)

残土処理を行うため、実現可能な沢

部の用地を確保することを想定し、

掘削残土を処理する計画

残 土

処理場

日本海沿岸

東北自動車道

[変更理由]

第一段階 石脇 地区 河 道 掘 削 ( 0.8 k~ 4.0 k) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二段 階 本荘 地区 河道 掘削( 4.0k ~6. 0k)

[変更理由]

第一段階 石脇 地区 河 道 掘 削 ( 0.8 k~ 4.0 k) 第三段階本荘地区 河道掘削(6.0k~8.4k) 第二段 階 本荘 地区 河道 掘削( 4.0k ~6. 0k)

今回評価(H25年)

残土処理を行うため、実現可能な沢

部の用地を確保することを想定し、

掘削残土を処理する計画

残 土

処理場

日本海沿岸

東北自動車道

河道掘削(残土処理費含む)の見直しについては、現時点において対処可能な手法に

より評価することとしたが、これまで同様、コスト縮減に向けて他機関との事業調整

を引き続き行い、可能な限り有効利用を図る必要がある。

今回評価(H25年)の費用対効果においては、今後行う他機関との事業調整は確定で

きるものではないため、今後見通しがついた段階で改めて費用対効果分析を行う。

(19)

前回評価(H22年)

H7延床面積

今回評価(H25年)

H17延床面積

メッシュデータ(延床面積)の違いによる浸水被害軽減の相違イメージ

• 平成7年基準は1kmメッシュ単位の一般世帯数を使用し、平成17年基準では丁町字単位の一般世帯数を使用しています。

• また、平成7年と平成17年のデータ分布比較すると、H17では農地・山間部等の延床面積が減少し、市街地の延床面積が増加する傾向に

あるため、由利本荘市市街地の氾濫域では、資産額が増加し、被害額から算出する便益が増加する傾向になっています。

• そのため、延床面積のデータの違いによって、現在価値化後の便益において約15%の増加が見られます。

(参考)便益算定に係る基礎データの更新(1)

17

H17延床

凡 例

延床面積

10m

2

未満

10m

2

~ 100m

2

未満

100m

2

~ 500m

2

未満

500m

2

~ 1000m

2

未満

1000m

2

~ 2000m

2

未満

2000m

2

~ 4000m

2

未満

4000m

2

~ 6000m

2

未満

6000m

2

~ 8000m

2

未満

8000m

2

~10000m

2

未満

10000m

2

以上

1/100氾濫計算

エリア

H7延床

R2

R1

L71

L72

R2

R1

L71

L72

前回評価(H22年)

今回評価(H25年)

前回からの増減

便益:3,525億円(現在価値化後)

便益:4,055億円(現在価値化後)

15%増(約530億円増)

資産が増大している箇所

総合ショッピング

センター

秋田県立大学

R2

R1

L71

L72

《 H11年 撮影 》

《 H18年 撮影 》

(20)

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1km

1km

【パターンA】

堤防の側に資産が集中する場合

【パターンB】

堤防から離れて資産が集中する場合

延床面積のメッシュデータの違い(H7とH17)による被害額の増減イメージ

・前回評価時点の資産データは、1kmメッシュ内の資産を積み上げたデータであり、その資産データを250mのメッシュに按分していた。

・今回評価時点の資産データは、1kmメッシュ内の資産が丁町字単位の詳細なデータに変更になったため、現状の資産状況を250mのメッシュに反

映できるようになった。

・詳細なデータを活用した結果、パターンAの様に被害額が大きくなる場合、パターンBの様に被害額が小さくなる場合がある。

浸水エリア

※1.被害額は、「治水経済調査マニュアル(案)(平成17年4月 国土交通省河川局)」)に基づき、「メッシュ内の資産額×浸水別被害率」で算出するが、ここでは、被害額を250mメッシュにある家屋戸数、被

害率を250mメッシュ毎の浸水深に置き換えて被害額を表している。

被害額

被害額

16戸

16戸

×

×

3m=48戸・m

3m=48戸・m

被害額

被害額

1

1

6戸

6戸

×

×

1m=6戸・m

1m=6戸・m

今回評価時の場合(H17延床面積)

1

1

0

0

2

2

0

0

2

2

0

0

3

3

0

0

1km

1km

0

0

1

1

0

0

2

2

0

0

2

2

0

0

3

3

1km

1km

堤防の側に資産が集中すると、浸水深が

深くなるため、

被害額が大きくなる

被害額が大きくなる

浸水深が浅い

H=3m程度

H=1m程度

被害額

被害額

1

1

8戸

8戸

×

×

m

m

+2戸

+2戸

×

×

m

m

=26戸・m

=26戸・m

浸水深が深い

堤防から離れて資産が集中すると、浸水

深が浅くなるため、

被害額が小さくなる

被害額が小さくなる

1

1

1

1

1kmメッシュ内の資産を積み上げたデータ

を250mのメッシュに按分

1

1

1

1

1

1

3

3

1

1

1

1

1

1

1

1

1

1

3

3

浸水深が深い

浸水深が浅い

浸水エリア

浸水深が深い

浸水深が浅い

浸水エリア

浸水深が深い

浸水深が浅い

19

前回評価時の場合(H7延床面積)

(参考)便益算定に係る基礎データの更新(2)

18

(21)

19

(参考)鳥海ダム建設事業の費用対効果分析

19

• 鳥海ダム建設事業の洪水調節及び流水の正常な機能の維持についてB/Cを算出。

• ダム形式の見直し(ロックフィル⇒台形CSG)を踏まえた事業費・工期の点検結果を反映し、ダムの洪水調節の便益はダム完成時点の河道条件で算出。

• 資産データは、最新のメッシュデータH17年版に更新。

・鳥海ダム建設事業(ダムの洪水調節及び流水の正常な機能の維持分)(下表では「(※)」と表す。)の費用対効果は、全体事業(事業着手から完成

まで)で 1.8、残事業(現時点から完成まで)で 1.9。

・感度分析(残事業、残工期、資産の±10%変動)でも、いずれも 1を超える結果。

総費用は、建設費と維持管理費からなり、建設費は、「全体事業」では863億円、「残事業」では800億円のうち、洪水調節及び流水の正常な

機能の維持の費用負担分(98.6%)の現在価値化を行い算出

(現在価値化後)

(H17延床面積)

【全体事業】

B/C

B:総便益

(億円)

C:総費用

(億円)

鳥海ダム建設事業(※)

1.8

1,214

685

【残事業】

B/C

B:総便益

(億円)

C:総費用

(億円)

鳥海ダム建設事業(※)

1.9

1,134

593

【感度分析】

残事業

残工期

資産

10%

-10%

10%

-10%

10%

-10%

全体事業(B/C)

1.7

1.8

1.7

1.8

1.9

1.7

残事業(B/C)

1.8

2.0

1.9

1.9

2.0

1.8

(現在価値化後)

(H17延床面積)

(ダム完成時点河道)

(ダム完成時点河道)

平成25年度東北地方整備局事業評価監視委員会(第2回)(平成25年7月10日)で「鳥海ダム建設事業の検証に係る検討報告書(原案)」において鳥海ダム建設事

業の再評価を含めて審議され、鳥海ダム建設事業の「継続」については妥当であるとの結果を得ている。

(本資料は、事業評価監視委員会(第2回)で提示した「鳥海ダム建設事業の検証に係る検討説明資料(資料2)」からの抜粋。)

参照

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