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平成 28 年 9 月 20 日 第 8 回経済 財政一体改革推進委員会教育 産業 雇用等ワーキング グループ 資料 1 文部科学省説明資料

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(1)

平成28年9月20日

第8回 経済・財政一体改革推進委員会

教育、産業・雇用等ワーキング・グループ

文部科学省説明資料

(2)

経済・財政再生計画改革工程表に係る

主な平成29年度概算要求事項について

(3)

改革工程表に係る主な平成29年度概算要求事項について

①少子化の進展を踏まえた予算の効率化、エビデンスに基づいた

PDCAサイクル

○ 国立大学法人の基盤的経費の充実

11,601億円(11,025億円)

○ 地域産学バリュープログラム

(旧マッチングプランナープログラム)

16億円(

9億円)

※2 ※2 運営費交付金中の推計額

②民間資金の導入促進

③予算の質の向上・重点化

○ 卓越研究員制度

26億円(

10億円)

○ 卓越大学院プログラム(仮称)構想推進委託事業

0.4億円(

○ 科学研究費助成事業

2,437億円( 2,273億円)

○ 先端研究基盤共用促進事業

20億円(

11億円)

○ 少子化・人口減少社会に対応した活力ある学校教育推進事業

0.5億円(

0.4億円)

○ 学校現場における業務の適正化の推進

14億円(

5億円)

※1

○ 教育政策に関する実証研究

1億円(

0.5億円)

○ 義務教育費国庫負担金

15,185億円(15,271億円)

○ 多様な学習を支援する高等学校の推進事業経費

0.8億円(

0.8億円)

※1 関連事業の内数 2

(4)

経済・財政再生計画

改革工程表の進捗状況について

(5)

①「改革工程表」の進捗状況 ②今後の進展について

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

①少子化の進展を踏まえた予算の効率化、エビデンスに基づいた

PDCAサイクル

ⅰ 学校規模適正化と学校の業務効率化

• H29年度概算要求において、引き続き、統合による魅力ある 学校づくり等のモデル創出に向けた市町村への委託研究に 必要な経費を要求(53百万円)。 • 委託研究の成果も踏まえ、学校規模の適正化の好事例を全 国に周知し、各自治体の取組を促進。 • 学校規模の適正化に関する進捗状況について、今年度中に 調査を実施。 • 平成26年度「学校規模の適正化及び少子化に対応した学校 教育の充実策に関する実態調査」(平成26年5月1日現在) を実施。 • 平成27年1月 「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等 に関する手引」を策定。 • 平成27・28年度 「少子化・人口減少社会に対応した活力 ある学校教育推進事業」(H28予算 37百万円(H27予算 27百万円))として、統合による魅力ある学校づくり等のモデ ル創出に向けた市町村への委託研究を実施。 <学校規模適正化>

 学校規模の適正化については、これまでも手引の策定(平成27年1月)、統合による

魅力ある学校づくり等のモデル創出に向けた委託研究等を実施。

 直近10年間は、児童生徒の減少とともに学校の数が減少。

学校数及び児童生徒数の推移 22,856校 20,302校 19000 19500 20000 20500 21000 21500 22000 22500 23000 23500 増減数 増減割合 a b c(b-a) c/a 児童生徒数 10,430,295人 9,616,553人 ▲813,742人 ▲7.8% 学校数 33,094校 29,939校 ▲3,155校 ▲9.5% 児童生徒数/校 315人 321人 6人 1.9% H17 H27 増減(H17→27) 10,238校 9,637校 9300 9400 9500 9600 9700 9800 9900 10000 10100 10200 10300 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 小学校( 公立) 出典:文部科学省「学校基本調査」 中学校( 公立) 4

(6)

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

①少子化の進展を踏まえた予算の効率化、エビデンスに基づいた

PDCAサイクル

ⅰ 学校規模適正化と学校の業務効率化

 学校の業務効率化については、「次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方

と業務改善のためのタスクフォース」の報告(平成28年6月)等に基づき、必要な制

度の整備や予算措置も含めた方策を着実に実施。

 校務支援システムの導入率:

81.6%(平成27年3月31日時点) → 83.4%(平成28年3月31日現在【速報値】)

<学校の業務効率化> 教育委員会における業務改善の推進体制を強化する 部活動における教員の負担を大胆に軽減する 教員が担うべき業務に専念できる環境を確保する 長時間労働という働き方を見直す ○ 学校給食費の会計業務の負担軽減等に関する 実践研究を実施。 ○ 重点モデル地域を指定し、業務改善の加速についての実践研究を実施。業務改善ポリシー(KPI含む)を策定し、教員の行う業務の明確化、業務 の効率化、勤務時間管理の徹底などに取り組む。 ○ 業務改善アドバイザーの派遣や、長時間労働是正のための周知・啓発キャンペーン等を実施。 ○ 校務に係る業務分析・標準化、統合型校務 支援システムの共同調達・運用のための指針 の作成等 ○ 運動部活動に関する総合的な実態調査・適切な 練習時間等に関する調査研究を実施、その結果 を踏まえたガイドラインの策定 ○ 実践研究を通じた運動部活動指導者の配置促進 ○ 学校経営におけるタイムマネジメントに関す る研修プログラム開発事業や、中央研修及び 学校組織マネジメント指導者養成研修の研修 内容の見直し等を実施 ○ 教員の土日の部活動指導手当の引き上げ 【平成29年度概算要求における関連事業】平成29年度概算要求額:13.5億円(平成28年度予算額:5.1億円)※関連事業の内数 5

(7)

 「経済・財政再生計画 改革工程表」を踏まえ、教育政策に関する実証研究を推進。

ⅱ エビデンスの提示

研究テーマ 実施主体 協力自治体 進捗状況 学級規模等の影響・効 果 (学力、非認知能力等) 国立教育政策 研究所(東京大 学・大阪大学等 の所外研究者 が参加) 埼玉県、 大阪府箕面市 • 国立教育政策研究所が東京大学・大阪大学等の所外研究者(教 育経済学、教育心理学等)の参加を得て研究に着手。 • 協力自治体が実施する学力調査における非認知能力等の追加質 問項目に関し検討・調整中。 加配教員・専門スタッフ 配置の効果分析 国立教育政策 研究所 等 6都道府県 15市町村 • 協力自治体の学校に加配教員を配置。 • 協力自治体の学校における不登校児童生徒の状況及び不登校の 未然防止・早期発見等に向けた取組について、調査を実施。 高い成果を上げている 地域・学校の取組・教 育環境の分析 大阪大学 北海道、大阪府 (及び道内・府内 の市町村) • 公募により大阪大学(教育社会学)に委託。 • 今年度は、全国学力・学習状況調査や協力自治体から提供を受 けるデータに関する統計的分析及び、北海道内において高い成 果を上げている学校について、フィールド調査を実施。 教員の勤務実態の実 証分析 <教員実態調査・労働 負荷> 株式会社リベル タス・コンサル ティング/東北 大学・筑波大学 全国の 小学校400校、 中学校400校 • 公募により民間調査会社(研究チームは、東北大学(教育行政 学)及び筑波大学(精神医学)等から構成。)に委託。 • 本年10月及び11月に、小学校・中学校各400校に対して、学校 質問紙調査及び、当該校の教員の1週間の勤務実態及び労働負 荷等に関する調査を実施予定。 教員の勤務実態の実 証分析 <ICTを活用した業務 改善> 鳴門教育大学 北海道、 北海道江別市 • 公募により鳴門教育大学(教育情報システム学)に委託。 • 統合型校務支援システム未配置校にシステムを新たに導入し、 導入前・後の業務負担の継時的な変化等を測定、分析。 6

(8)

全国学力・学習状況調査個票データの貸与の在り方について(平成28年8月)のポイント 1.趣旨・目的について  申請者の個票データの利用目的・趣旨が以下のいずれかに該当することを確認。 ①我が国の児童生徒の学力、学習状況又は生活習慣等の把握・改善を目的としていること ②我が国(又は教育委員会)の教育施策の改善・充実に資することを目的としていること 2.データ貸与の方法について  申請者から提出される貸与申請書に記載の趣旨、目的、貸与を希望するデータの種類、範囲等の妥当性を 専門的観点から審査するため、有識者から構成される審査会を設置。  審査結果を踏まえ、貸与の可否を決定。貸与期間満了時や貸与の目的を達成したときには、記憶媒体の返 却や中間生成物を含む最終成果物以外のデータの削除を徹底。 3.貸与するデータの範囲について  平成29年度調査に関する実施要領において、個票データの貸与に関する記載を追記。各教育委員会等から 同意を得た上で、平成29年度以降の本体調査の個票データについて、来年度から貸与できる体制を整備。

 全国学力・学習状況調査の個票データについて、「全国的な学力調査に関する専門家

会議」において貸与の在り方について整理を実施。

※ 年度内に貸与のルールを整備するため、引き続き検討。

ⅱ エビデンスの提示

7

(9)

ⅲ 教職員定数の見通し

 「経済・財政再生計画 改革工程表」を踏まえ、予算の裏付けのある教職員定数の中期

見通しとして、法改正を伴う「『次世代の学校』指導体制実現構想」を概算要求におい

て提示。10年間で約16,000人の減(国・地方合わせて約1,000億円の減額)。

少子化の進展(児童生徒数、学級数の減等)及び 小規模化した学校の規模適正化の動向、 学校の課題(いじめ・不登校、校内暴力、外国人子弟、 障害のある児童生徒、子供の貧困、学習指導要領の全面 改訂への対応等)に関する客観的データなどの上記iiの データ収集及び 実証研究の進展、 地方自治体の政策ニーズ等 を踏まえた予算の裏付けのある教職員定数の中期見通し を策定、公表、各都道府県・指定都市に提示 ① 実現構想における定数減部分に反映。  今後10年間で45,400人の定数減を想定。児童生徒数の減、 学校統合の動向も反映。 ② 実現構想における定数改善に反映。  障害に応じた特別の指導(※)  外国人児童生徒等の教育(※)  貧困等に起因する学力課題の解消  いじめ・不登校等の未然防止・早期対応  小学校専科指導及び主体的・対話的で深い学びの充実など 学習指導要領改訂に対応した教育 ③ 通級指導、外国人児童生徒等教育などを中心に、これま での研究成果を要求に反映。  教育政策に関する実証研究の成果は、随時実現構想に反映 ④ 実現構想における「定数改善」の要求に適切に反映。加 配教員の一部(※)の基礎定数化により、地方自治体 の安定的・計画的な採用・配置に寄与。 「経済・財政再生計画 改革工程表」の内容 区 分 H29~H38 うちH29 少子化等に伴う定数減(a) ▲ 45,400 ▲ 3,100 定 数 改 善 ( b ) 29,760 3,060 差 し 引 き 増 減 ( a + b ) ▲ 15,640 ▲ 40 ■今後の教職員定数の見通し ① ② ③ ④ ④ (人) ■概算要求における対応状況 8

(10)

①これまでの進捗状況 ②今後の進展について

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

①少子化の進展を踏まえた予算の効率化、エビデンスに基づいた

PDCAサイクル

ⅳ ICTを活用した遠隔授業拡大

・平成29年度概算要求において、引き続き、遠隔教育の拡大に向けた委託研究を含む経費を要求 (79,145千円) ・遠隔教育により担当教科の免許保有教員による科目開設を可能とし、 2018年までに42校・科目、2020年までに70校・科目を目標とする。 (平成28年度中を目途に調査を実施し、遠隔授業の実施状況を把握する予定) ・平成28年度「多様な学習を支援する高等学校の推進事業経費」の一環として、遠隔授業拡大を実施。 7都県において、ICTを活用した高等学校における遠隔教育の普及・推進を実施 9

(11)

・学校や教員の業務の見直しを推進し、教員が担うべき業務に専念 できる環境整備を推進 ・業務改善と学校指導体制の整備を、両輪として一体的に推進 学校現場における業務の適正化に向けて 次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース報告(概要) ○学校が抱える課題が複雑化・困難化する中、教員の長時間労働の実態が明らかに。 ○これからの時代を支える創造力をはぐくむ教育へ転換し、複雑化・困難化した課題に対応できる「次世代の学校」を実現するため、教員が誇りや情熱を もって使命と職責を遂行できる環境へ。 ○教員の長時間労働の状況を改善し、教員が子供と向き合う時間を確保するための改善方策を提案。 ◆教員の行う業務の明確化 ・事務職員の職務内容の見直し 業務アシスタント(仮称)の検討 ・民間ノウハウの活用の促進 ◆給食費等徴収管理業務からの解放 ◆統合型校務支援システムの整備 1.教員の担うべき業務に専念できる環境を確保する ※次世代の学校指導体制TFに 沿って着実に推進 業務改善 ◆毎年度の調査*を活用し、各中学校の休養日の設定状況を 把握し改善を徹底 ◆総合的な実態調査、スポーツ医科学等の観点からの練習時 間や休養日等の調査研究 ◆運動部活動に関する総合的なガイドラインの策定 ◆中体連等の大会規定の見直し ◆部活動指導員(仮称)の制度化・配置促進等 2.部活動の負担を大胆に軽減する全国体力・運動能力、運動習慣等調査 休養日の明確な設定等を通じた運営の適正化等を促進 重点課題 教育課題に対応した教職員定数 SC、SSWの配置拡充 マネジメントを担う事務職員等 の定数改善 学校指導体制の整備 ◆勤務時間管理の適正化(GP発信、長時間労働是正のための周知・啓発キャンペーンの実施) ◆教員の意識改革((独)教員研修センターの管理職等研修の見直し) メンタルヘルス対策の推進 業務改善を断行するためには、働き方そのものの価値観の転換が必要 国、教育委員会、学校のパッケージの取組(明確な目標設定と、適切なフォローアップ・支援)により、実効性を確保 3.長時間労働という働き方を改善する ◆省内に「学校環境改善対策室」(仮称) を設置、業務改善アドバイザーを配置し自治体等に派遣 4.国・教育委員会の支援体制を強化する 明確な目標の設定・周知、学校サポート、フォローアップを行い、学校組織全体としての業務改善のPDCAサイクルの確立を促進 長時間労働という働き方を見直し、心身ともに健康を維持できる職場づくり 両輪として 一体的に推進 生徒の多様な体験の充実、健全な成長の促進の観点からも、 部活動の適正化が必要 参考資料 10

(12)

実施枠組

教育の目的の多面性と教育の手段の多様性を踏まえて、(1)政策効果や(2)現場における政策ニーズを総合的 に把握するための(ⅰ)量的研究及び(ⅱ)質的研究を組み合わせて実施。自治体の協力を得つつ、国立教育政策研究所や外部の研究者・有識者により実証研究を実施。関連施策の費用と効 果について把握・分析。学校や児童生徒の状況全体を通じた政策の効果を評価するためには、政策と目指す教育目的との間をブラックボッ クス化せず、学校で教育活動が実際にどのように展開されているのかなど、教育の過程に着目した研究が必要。個々の成果が特定のサンプルに関する特定の条件下でのものであることを踏まえ、政策が実施される背景にある環 境要因も総合的に考慮しつつ、多様な研究成果を踏まえて、全体としての傾向を把握することが必要。これらの研究成果を踏まえ、教育政策について質の向上を図りつつ、PDCAサイクルを確立。

基本方針

有識者委員会 学級規模等の影響・効果(学力、非認知能力等)の 調査 加配教員・専門スタッフ配置の効果分析 高い成果を上げている地域・学校の取組・教育環 境の分析 教員の勤務実態の実証分析 【構成員】 石田 浩 東京大学社会科学研究所教授 大橋 弘 東京大学大学院経済学研究科教授 貞広斎子 千葉大学教育学部教授 耳塚寛明 お茶の水女子大学基幹研究院人間科学系教授 • 教育政策に関する実証研究の方針、枠組みの検証 • 各実証研究の助言、フィードバック • 各実証研究から得られる知見のとりまとめ 【実施主体】大阪大学 <協力>大阪府、北海道 【実施主体】(勤務実態調査)民間調査会社、東北大学、筑波大学 (ICTの活用)鳴門教育大学 <協力>北海道、北海道江別市 【実施主体】国立教育政策研究所(東京大学等から所外研究分担者が参加) <協力>埼玉県、大阪府箕面市 【実施主体】国立教育政策研究所 <協力>関係自治体(21都道府県・市町村) 11

教育政策に関する実証研究について

第 5 回 教 育 、 産 業 ・ 雇 用 等 W G ( 平 成 2 8 年 4 月 1 2 日 開 催 ) 配 付 資 料 を 一 部 更 新 参考資料

(13)

研究内容 研究テーマ 実施主体 研究内容 学級規模等の影響・効果 (学力、非認知能力等) 国立教育政策研究所 (協力先) 埼玉県、大阪府箕面 市等 ●学級規模等が児童生徒の資質・能力に与える影響調査 ・自治体独自の学力や学習状況の調査(パネル)等の結果を活用し、学級規模や指導方法等が学力や学習態 度の向上等に与える複数年度にわたる影響を検証。 ・29年度調査から、質問紙調査に項目を追加し、学級規模や指導方法等が非認知能力(コミュニケーション能 力、社会性等)の伸び等に与える影響も検証。 ●学級規模が授業中のフィードバックに及ぼす影響の計測による実験調査 ・学力に影響を与える教師-児童間の相互交渉の一形態である、授業中の教師から児童生徒へのフィードバックにつ いて、学級規模による実施状況の違いを明らかにする。 加配教員・専門スタッフ配 置の効果分析 国立教育政策研究所 等 (協力先) 都道府県:6程度 市町村:15程度 ●加配定数や専門スタッフの配置の教育的効果の分析 ・加配定数や専門スタッフの配置が不登校児童生徒に対する取組に及ぼす効果を分析する。 ●障害のある児童生徒や外国人児童生徒に関する必要な取組についての調査 高い成果を上げている地 域・学校の取組・教育環 境の分析 大阪大学 (協力先) 北海道、大阪府 (及び道内・府内の市 町村) ●学習指導の実践事例についての調査 ・学力調査データと自治体の教員加配の状況等に関する追加調査を組み合わせ、「配置校」と「非配置校」との比 較等により、加配教員の配置等による少人数学級編制・習熟度別少人数指導の採用等の措置がどのような教 育効果に結びついているのかを統計的に検証する。 ・さらに、調査対象校において、教員間、あるいは教員と専門スタッフ、地域人材等との間の協働や組織的工夫が行 われ、いかなる成果に結びつくかについて訪問調査により事例分析を行う。 教員の勤務実態の実証分 析 <教員実態調査・労働負 荷> 株式会社リベルタス・コンサ ルティング/東北大学・筑 波大学 <ICT> 鳴門教育大学 (協力先) 北海道、 北海道江別市 ●教員実態調査 ・教員の総勤務時間数(平成18年調査との経年比較等)に加えて、教員の事務業務が効率化され、児童生徒 に対する指導の時間を確保できているかなど、勤務の質・内容も把握・分析する。そのため、教員や専門スタッフの 配置やICTの整備状況、学校が抱える課題等との関係について分析を行う。 ●教職の労働負荷について他職種と比較 ・単なる労働時間だけでなく、教職の特性から来るストレスの強度など労働負荷について他職種との比較や教員の 担当業務ごとの違いなどを分析。 ICTを活用した業務改善についての調査 ・校務支援システムの導入等のICTの活用により、業務の改善や教育活動の質の向上に及ぼす効果について実 証的な調査研究を行う。 ※2016年9月時点 ◆研究内容については、各研究の結果や政策課題の状況等に応じて、修正や追加を検討。 自治体の協力を得つつ、国立教育政策研究所や外部の研究者・有識者により実証研究を実施。関連施策の費用と効果について把握・分析。

教育政策に関する実証研究

参考資料 12

(14)

工程表

2016 2017 2018 2019 2020 教員加配・専門スタッ フの追加配置、学校 での取組 必要に応じて研究テーマ等の追加を検討 ※2016年9月時点 効果の検証、 背景にある環境要因 の分析 分析結果を 踏まえた追加調査 勤務実態調査 の実施 調査結果の分析 学級規模等の 影響・効果 加配教員・専 門スタッフ配置 の効果分析 学校の抽出、 定量データの測定・質的調査の実施、分析 高い成果を上げ ている地域・学 校の取組・教育 環境の分析 教員の勤務実態 の実証分析 学力調査の実施(埼 玉県、大阪府箕面 市)、学力の影響・ 効果の把握・分析 調査結果を活用した更なる研究の促進 分析結果を 踏まえた追加調査 学力調査の実施、 学力及び非認知 能力の影響・効果 (経時的変化) の把握・分析 データを活用した 多様な実証的研究 の促進 総 括 ・ 本 W G へ 報 告 全国学力・学習 状況調査データ の活用推進 専門家会 議において 論点整理 貸与ルー ルの整備 学力調査の実施、 学力及び非認知能力の 影響・効果(経時的変 化)の把握・分析 学力調査の実施、 学力及び非認知能 力の影響・効果 (経時的変化)の 把握・分析 学力調査の実施、 学力及び非認知能力 の影響・効果(経時的 変化)の把握・分析 本 W G へ 中 間 報 告 大学等の研究者に対する データ貸与の開始 研究成果を踏まえ、教育政策について質の向上を図りつつ、PDCAサイクルを確立 13 参考資料

(15)

評価の対 象

学力

知識・技能 思考力・判断力・表現力 学習意欲

非認知能力

他者との協働 コミュニケーション能力 ・・・・・・ 自尊心

児童生徒の行動

いじめ 不登校 ・・・・・・ 暴力行為

少人数教育

チーム学校の推進

教員の質向上

教育に関する

アウトカム(例)

教育政策(例)

14

教育政策に関する「エビデンス」研究についての考え方

参考資料 第 5 回 非 社 会 保 障 W G (平成27年11月10日開催) 配 付 資 料 よ り

(16)

「次世代の学校」指導体制実現構想

(平成29~38年度までの10ヶ年計画) 1.学習指導要領改訂による「社会に開かれた教育課程」の実現 580人≪8,160人≫ ①小学校専科指導(外国語・理科・体育など)の充実 330人≪1,260人≫ ②主体的・対話的で深い学びの充実(「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善) 250人≪6,900人≫ 2.多様な子供たち一人一人の状況に応じた教育 2,030人≪14,650人≫ ③貧困等に起因する学力課題の解消 400人≪1,000人≫ ①、②については、基礎定数化 対象児童生徒数に応じた算定によ り、安定的・計画的な教員採用・配 置を促進 ④いじめ・不登校等の未然防止・早期対応等の強化 400人≪1,850人≫ ①教員の質の向上に向けた指導教諭の配置促進 50人 ≪ 200人 ≫ ②「チーム学校」の実現に向けた次世代の学校指導体制の基盤整備 300人≪6,450人≫ ③提案型「先導的実践加配制度」の創設 100人≪ 300人 ≫ ①発達障害等の児童生徒への「通級による指導」の充実 基礎定数化 890人≪8,900人≫ ②外国人児童生徒等教育の充実 基礎定数化 190人≪1,900人≫ 《義務教育費国庫負担金》 平成29年度要求額:1兆5,185億円(対前年度 86億円減) ・教職員定数の自然減 ▲67億円(▲3,100人) ・教職員の若返り等による給与減 ▲87億円 ・教職員定数の改善 +65億円(+3,060人) ・メリハリある給与体系の推進 +3億円 (参考)被災した児童生徒のための学習支援として 前年同(1,000人)で要求【復興特別会計】 メリハリある給与体系の推進や部活動指導に対する教員の負担の実態等を考慮し、休養日の設定など部活動の適正化に向けた取組を 進めつつ、土日の部活動指導業務に係る手当を引き上げ 部活動指導業務手当の改善:3,000円→3,600円(H30.1~) 等 区 分 H29~H38 うちH29 少 子 化 等 に 伴 う 定 数 減 ( a ) ▲ 45,400 ▲ 3,100 定 数 改 善 ( b ) 29,760 3,060 差 し 引 き 増 減 ( a + b ) ▲ 15,640 ▲ 40 ■今後の教職員定数の見通し ≪ ≫内はH38年度までの改善予定数 3.「次世代の学校・地域」創生プランの推進 450人≪6,950人≫ 「社会に開かれた教育課程」を実現し、複雑・困難化する教育課題に対応する「次世代の学校」の創生に必要不可欠な教職員の配置充実を 図る。特に、「一億総活躍社会」の実現に向けて、「通級による指導」や外国人児童生徒等への特別な指導に必要な教員について、対象児 童生徒数に応じた基礎定数による措置へ転換し、指導体制を安定的に確保する。【義務標準法の改正】 ⑤統合校・小規模校への支援 150人≪1,000人≫ 【教職員定数の改善の内訳】 「経済・財政再生計画」を踏まえ、少子化の進展、学校の規模適正化 の動向、学校の課題に関する客観的データ、実証研究の進展、地方自 治体の政策ニーズ等を踏まえた予算の裏付けのある教職員定数の中期 見通しを策定 【教員給与の改善】 ※厳しい財政状況を勘案し、真に必要性の高い事項に限定することにより 国民に追加的な財政負担を求めないように最大限努める。 参考資料 15

(17)

①これまでの進捗状況

・「国立大学経営力戦略」に基づき、国立大学法人第3期中期目標期間(平成28~33年度)における 国立大学法人運営費交付金において、機能強化に積極的に取り組む国立大学に対し、その機能強化の 方向性に応じて、重点配分する仕組みを導入。学部等の再編・統合や大学間・専門分野間の連携等を 含めた、大学の将来ビジョンに基づく改革構想の実現を支援。

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

①少子化の進展を踏まえた予算の効率化、エビデンスに基づいた

PDCAサイクル、

②民間資金の導入促進

ⅴ 大学間の連携や学部等の再編・統合の促進

ⅰ 国立大学法人運営費交付金を重点配分するインセンティブ導入

②今後の進展について

・平成29年度概算要求において「3つの重点支援の枠組み」として453億円を計上。 (平成28年度:308億円) ・各大学の取組構想の進捗状況を確認、民間資金の獲得割合の上昇も一つの指標とするなど、各大学 が設定した評価指標を用いて評価の上、予算配分における重点支援に反映。 16

(18)

・各国立大学において寄附金収入の拡大に向け専門スタッフの配置や寄附金獲得に向けた戦略策定。

①これまでの進捗状況

ⅱ 国立大学の財源の多様化

②今後の進展について

・国立大学法人等が実施することのできる「収益を伴う事業」の明確化について通知を発出。 ( 平成28年3月31日) ・国立大学法人等の資産の有効活用を図るための措置等を内容とする国立大学法人法の一部を改正す る法律の成立。(平成29年4月1日施行) ・「本格的な産学連携による共同研究の拡大に向けた費用負担等の在り方について」や「大学におけ る知的財産マネジメントの在り方について」の報告書をとりまとめ。 ・平成28年度税制改正により、国立大学法人等が行う学生の修学支援に係る事業への個人からの寄附 について、税額控除と所得控除の選択制を導入。 ・国立大学法人法の改正を踏まえ、平成28年度中に土地の貸付けに係る認可基準、寄附金等の運用に係 る認定に関する基準を策定。 ・産学官連携を円滑に推進する観点から、大学や国立研究開発法人等の課題に対する処方箋や考え方及 び産業界に求められる取組等を検討し、経済産業省等と連携してガイドラインを本年秋までに策定する。

①これまでの進捗状況

②今後の進展について

ⅴ 国立大学に対する寄付金

17

(19)

国立大学法人機能強化促進補助金 各国立大学の強み・特色を最大限に生かし、自ら改善・発展する仕組みを構築することにより、持続的な 「競争力」を持ち、高い付加価値を生み出す国立大学への転換を推進していく (「国立大学経営力戦略」(平成27年6月))

国立大学法人運営費交付金の改革

18 1.機能強化の方向性に応じた重点支援 2.学長の裁量による経費の区分 3つの重点支援の枠組みを新設し、新領域の開拓、地域ニーズや 産業構造の変化に対応した人材育成等を行う組織への転換を促進 学長がリーダーシップを発揮し、学内のマネジメント機能を予算 面で強化する観点から、教育研究組織や学内資源配分等の見直し を促進するための仕組みとして「学長の裁量による経費」を新設 高等教育共通政策課題対応 機能強化促進分 (3つの重点支援の枠組み) 平成29年度国立大学法人運営費交付金の配分方法のイメージ 国立大学法人の目指す姿 <第3期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金の配分方法> 基幹経費 高等教育共通政策課題対応 産学共創体制の抜本的強化 数理・データサイエンス教育の強化 共同利用・共同研究体制の強化・充実 等 3つの重点支援の枠組み による機能強化(新規分) 機能強化促進分 機能強化促進分 重点支援① 地域のニーズに応える人材育成・ 研究を推進 重点支援② 分野毎の優れた教育研究拠点や ネットワークの形成を推進 重点支援③ 世界トップ大学と伍して卓越した 教育研究を推進 基幹経費 機能強化促進係数影響額 国立大学法人運営費交付金 新規補助金 財源を活用し 再配分 各大学の改革意欲をしっかり 受け止め、強み・特色を更に 発 揮 し 、 我 が 国 の 成 長 や 地域・日本・世界が直面する 課題解決のため、各大学の 機能強化を一層加速 特殊要因経費 特殊要因経費 退職手当 等 教育研究の基盤経費 (ジャーナル講読等) 施設・設備の維持管理 等 学長裁量経費 学長裁量経費 ※括弧内は各経費の主な増要因 基幹経費から「機能強化促進係 数」により一定の財源を確保した 上で、各大学の機能強化の方向性 に応じた取組に再配分

(20)

○3つの重点支援の枠組み(453億円) (平成28年度:308億円) ※国立大学法人運営費交付金、国立大学法人機能強化促進補助金(60億円(新規)) ・各大学の機能強化構想に対し評価に基づくメリハリある 重点支援。 ・運営費交付金による支援に加え、意欲的な教育研究組織 整備等を支援する新規補助金を創設。 重点支援① 地域のニーズに応える人材育成・研究を推進 (55大学) 重点支援② 分野毎の優れた教育研究拠点やネットワークの形成を推進(15大学) 重点支援③ 世界トップ大学と伍して卓越した教育研究を推進(16大学) ○「攻め」の産学共創体制の抜本的強化(70億円)(新規) ※国立大学法人運営費交付金 ・大学と企業等による「組織」対「組織」の産学共創や地域の持続的 な成長を促すため、企業等への企画・提案型の産学連携を全学的に 行うための人的体制等を抜本的に強化。 ○国立大学の国際競争力の強化(30億円)(新規) ※国立大学改革強化推進補助金 ・大学改革を先導する「指定国立大学法人」が、世界最高水準の教育研究を展開 するために必要なスタートアップ経費を支援し、国際競争力を抜本的に強化。 Society 5.0 を実現し、科学技術イノベーションを引き起こすため、核となる国立大学法人の基盤的な力を強化 民間からの投資を最大限に呼び込む体制を強化し、成長戦略の実現を加速化 次代の科学技術イノベーションを担う人材育成・知の基盤強化 民間投資拡大に向けた「攻め」の産学共創 各大学の強み・特色をいかした機能強化 平成29年度概算要求の主な事項 平成29年度概算要求・要望額 関係予算計:11,601億円(対前年度:575億円増) ・国立大学法人運営費交付金等:11,431億円(対前年度:485億円増) 【国立大学法人運営費交付金:11,371億円(対前年度:425億円増)、国立大学法人機能強化促進補助金:60億円(新規)】 ・国立大学改革強化促進事業 :170億円(対前年度:90億円増) 金融・保健 農業・食料 健康・医療 交通・輸送 災害対策 建築・インフラ 全学教育センター 整備 工 医 ・保健 AI・ロボット 理 人文 社会 科学 農 ○数理・データサイエンス教育の強化 (12億円)(新規) ※国立大学法人運営費交付金 ・全学的な数理及びデータサイエンス教育を 実施するとともに、全国へ普及・展開する 拠点形成を支援することで、数理やデータ サイエンスをツールとして活用し新産業創 出や企業の経営力・競争力強化に貢献する 人材を育成。 期待される効果 共同研究の規模の大型化や民間投資の拡大を実現。

国立大学法人の基盤的経費の充実(国立大学法人運営費交付金等)

平成29年度概算要求 19

(21)

○小口寄附に有利とされる税額控除制度の導入を契機に、個人からの寄附金の獲得をさらに推進することにより、学生の修学環 境の改善ひいては国立大学の経営環境の改善が期待される。

国立大学法人等が実施する学生等への修学支援事業に対する個人寄附に係る

税額控除の導入【所得税等】

国立大学法人等が行う学生の修学支援に係る事業への個人からの寄附について、税額控除と所得 控除の選択制を導入する。 〔対象法人〕 国立大学法人、公立大学法人、(独)国立高等専門学校機構、(独)日本学生支援機構(JASSO) ※これら法人のうち、PST(パブリック・サポート・テスト)要件等を満たす法人。 〔対象事業〕 経済的理由により修学が困難な学生等に対する①授業料減免事業、②奨学金事業、③留学支援事業、④ TA(ティーチングアシスタント)・RA(リサーチアシスタント)等に係る費用負担 修学支援事業に係 る基金 その他事業に係る 基金 確定申告 税の還付 【国立大学法人等】 【個人】 【税務署】 所得控除と 税額控除の選択 ◆所得控除 (寄附金額-2,000円) を所得から控除 ◆税額控除 (寄附金額-2,000円) ×40%を所得税額から 控除 20

(22)

①これまでの進捗状況

②今後の進展について

• 第1回採択分実施期間満了(平成28年9月末)以降、順次事後評価を実施し、KPIの達成度 合を確認するとともに、次の研究フェーズに進むための十分な成果が得られた課題については、 継続的フォローアップを実施予定。 • 平成29年度概算要求においては、マッチングプランナープログラムに係る予算(別添タイプ A)について、前年同額を要求中。 • 本制度で創出された成果を含め、次のステージにおける支援メニュー(別添タイプB)を創設。

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

②民間資金の導入促進

ⅳ マッチングプランナー制度の活用推進

採択件数 (応募件数) 実施期間 第1回採択 260課題 (1,133課題) H27.10.1~H28.9.30 第2回採択 106課題 (308課題) H28.1.1~H28.12.31 第3回採択 255課題 (647課題) H28.6.1~H29.3.31 合計 621課題 (2,088課題) • 地域の企業ニーズと、全国の技術シーズをマッチングプランナーが結びつけることを通じて、 企業と大学との共同研究から事業化までの展開を支援することで、地域科学技術イノベー ションの創出とともに、地域における企業の「稼ぐ力」の向上によるローカル・アベノミク ス実現の寄与に向けて、平成27年4月にマッチングプランナープログラムを開始。 • マッチングプランナープログラムにおける採択件数は平成27年度・28年度において62 1課題であり、KPI(共同研究件数)の達成に向けて現在実施中。 ※ 現在、全採択案件が事業実施中。 21

(23)

タイプA タイプB(新設) 目的 企業ニーズの解決にも資するコア技術の創出(地域企業のニーズと全国の 大学等シーズとの最適マッチング) 技術的実現性の提示による、スケールアッ プに向けた概念実証(性能等の検証、試 作品の開発等の概念実証試験を対象) 申請要件 橋渡し人材等の支援のもと課題を提 企業と大学等が共同で事業化につながる課題を提案 件数 140件程度 70件程度 金額 300万円程度/1年度 1,000万円程度/1年度 支援対象 大学等 企業及び大学等

地域産学バリュープログラム

(旧:マッチングプランナープログラム) JSTのネットワークを活用して、全国の大学等発シーズと地域の企業ニーズとを、マッチングプランナーなどの 橋渡し人材が結びつけ、共同研究から事業化に係る展開を支援することで、企業ニーズの解決にも資す るコア技術を創出するとともに、マッチングによる成果も含め、次の段階で民間資金を誘引するために、ス ケールアップに向けた概念実証を進める。 平成29年度要求・要望額 : 1,563百万円 うち優先課題推進枠要望額 : 700百万円 (平成28年度予算額 : 863百万円) JST保有のネットワーク も活用したシーズ探索 橋渡し人材 マッチング 大学等の 研究者 地域 企業 全国の最適な 大学等発シーズの特定 地域の企業の ニーズの掘り起こし 社会的インパクトにつながる 可能性のある技術の探索 マッチングプランナー等 タイプA タイプB (新設) 事業化フェーズ 支援規模 • 自社での製品、事業化事業化へ展開 • 他社への技術移転 • JST内他支援制度や 他省庁支援制度の活用 300万円 1000万円 スケールアップ等に 向けた概念実証 シーズとニーズのマッチング (企業ニーズの解決に資 するコア技術の創出) 採択回 応募件数 採択件数 第1回 1,133件 260件 第2回 308件 106件 第3回 647件 255件 (例)脳深部用極微細内視鏡イメージングシステムの開発(東北大学) 事業を開始した平成27年度から、 平成28年度までに621件を採択。 ※事業期間は最長1年間。 • 地域企業のニーズと全国の大学等のシーズを、マッチングプランナーが広域のネットワークを 生かし、最適なマッチングを行う。 • マッチングされたプロジェクトについては、審査を踏まえ事業化に向けた初期的費用を支援。 従来大型・高価だった脳内イメージング 装置について、大学の有する脳内イメー ジングシステムを企業と共同で機器間の 結合効率を向上させることで、安価・小 型化を達成。可搬性の付与により、検 査範囲も拡大。 試作品製作まで 達成。今後は、 量産化に向けた 試作機の検証を 行う実証段階へ。 中小企業のニーズを掘り起こし、大学等の知的財産や技術シー ズとのマッチングを進めるとともに、大学や企業等が保有する知的財 産の利活用を促進する。 科学技術イノベーション総合戦略2016(平成28年6月2日閣議決定) ※運営費交付金 中の推計額 概要 マッチングの仕組み 支援実績と成果例 課題解決・基礎的データ取得のための費用(300万円/年)支援 現在の課題と支援の方向性 橋渡し人材 主体によるマ ッチング活動 企業が主導し、大学 等技術の事業化可 能性を検証 • 企業ニーズの解決に資するコア技術の創出後に、量産に向けラボスケールからベンチスケー ルでの検証(スケールアップ)や、エンジニアリングデータの取得、他の用途展開等に向けた 開発が必要。 • このスケールアップ等に向けた概念実証段階は、そもそものデータ不足等のため企業等が開 発リスクを取っていくことが難しい段階。 支援タイプ(概念実証に向けた支援プログラムの強化) 企業がリスクを取りにくいスケー ルアップに向けた概念実証段階 の支援を強化する必要性 22

(24)

①これまでの進捗状況

・「国立大学経営力戦略」に基づき、第3期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金におい て、学長のリーダーシップを予算面で発揮し、組織の自己改革や新陳代謝を進めるため、教育研究組 織や学内資源配分等の見直しを促進する仕組みとして「学長の裁量による経費」を区分。 ・文部科学大臣が、世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれるものを「指定国立大学法人」と して指定し、中期目標や業務に関する特例(出資対象範囲の拡大等)を設けること等を内容とする国 立大学法人法の一部を改正する法律の成立(平成29年4月1日施行) ・優れた若手研究者に対し、産学官の研究機関において、安定かつ自立した研究環境を整備するため の「卓越研究員制度」について、本年度より運用を開始。 ・世界最高水準の教育力と研究力を有する「卓越大学院(仮称)」の在り方について、産学官からな る有識者会議にて議論を行い、「卓越大学院(仮称)構想に関する基本的な考え方」を取りまとめ。 (平成28年4月)

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

③予算の質の向上・重点化

ⅰ大学改革と競争的研究費改革の一体的推進

(大学改革の主な取組)

23

(25)

・文科省における全ての競争的研究費について、平成28年度以降の新規採択から、順次、間接経費を 原則30%措置 ・大学改革の進捗を踏まえ、大型の研究プロジェクトを主宰する研究代表者については、一定条件の 下、人件費の一部について、競争的研究費の直接経費から支出可能とすることを検討 ・我が国最大の競争的資金である科学研究費助成事業(科研費)について、第5期科学技術基本計画 等を踏まえ、審査システムや研究種目の見直しなどの抜本的な改革を実行中

②今後の進展について

・平成29年度概算要求において、「学長裁量経費」について対前年度同額を計上。 ・「指定国立大学法人制度」について、国立大学法人評価委員会における意見聴取を経て平成29年 夏頃に指定国立大学法人を指定。平成29年度概算要求において、大学改革を先導する「指定国立大 学法人」が世界最高水準の教育研究を展開するために必要なスタートアップ経費として30億円を計 上(新規)。 ・卓越研究員制度については、本年8月より、大学等の研究機関と若手研究者との間で調整が行わ れており、本年10月以降、調整が完了した者について、順次、卓越研究員に決定予定。また、当該 制度にかかる経費について、平成29年度概算要求において26億円を計上。 ・平成29年度概算要求において、平成30年度から構築する「卓越大学院プログラム(仮称)」がよ り実効性の高いものとなるよう、プログラムの公募・審査の仕組みの方向性を検討するための調査 研究を行う経費として0.4億円を計上(新規)。 ・第5期科学技術基本計画を通じて着実に推進・拡大 ・取組状況とその成果について中間検証

(競争的研究費改革の主な取組)

①これまでの進捗状況

②今後の進展について

24

(26)

指定国立大学法人制度の創設 ○ 国立大学は、新たな経済社会を展望した新たな研究領域の開拓、産業構造の変化や雇用ニーズに対応した新しい時代の産業を担う人材 育成、地域・日本・世界が直面する経済社会の課題解決などを図りつつ、学問の進展やイノベーション創出などに最大限貢献できる組織 へ自ら転換。 ○ 各国立大学は、 ・ 既存の枠組みや手法等にとらわれない大胆な発想で、学長がリーダーシップとマネジメント力を発揮し、組織全体をリードする将来 ビジョンに基づく自己改革・新陳代謝を実行。 ・ 確かなコスト意識と戦略的な資源配分を前提とした経営的視点で大学運営を行うことで経営力を強化。 国立大学法人の財務基盤の強化 財務基盤については、社会全体からの支援を受け、その期待 に対し目に見える形で応える、という好循環を形作っていく 中で、財源を多元化し、強化を図ることが重要国立大学法人等の資産の有効活用を図るための措置(平成29年 4月1日施行) (1) 対価を教育研究水準の一層の向上に充てるため、教育研究 活動に支障のない範囲に限り、文部科学大臣の認可を受 けて、土地等を第三者に貸し付けることができることとする。 (2) 文部科学大臣の認定を受けた国立大学法人等に関しては、 公的資金に当たらない寄附金等の自己収入の運用対象範囲を、 一定の範囲で、より収益性の高い金融商品に拡大。 国立大学経営力戦略(平成27年6月)の基本的考え方 優秀な人材を引き付け、研究力の強化を図り、その成果が社会に 創出されることで、社会から適切な評価・支援を得る好循環を実 現。この好循環を軸に、国立大学が抱える様々な課題(学問分野 の硬直化、固定化された組織、横並び主義等)を打破し、その改 革をリードすることが重要指定国立大学法人制度を創設(平成29年4月1日施行) (1) 文部科学大臣は、申請のあった国立大学法人のうち、教育研 究上の実績、管理運営体制及び財政基盤を総合的に勘案して、 世界最高水準の教育研究活動の展開が相当程度見込まれるもの 、国立大学法人評価委員会の意見を聴いて、「指定国立大学 法人」として指定 (2) 指定国立大学法人については、特例として① 研究成果の活用 促進のための出資対象範囲を拡大、② 役職員の報酬・給与等の 基準の設定における国際的に卓越した人材確保の必要性を考慮

国立大学法人の国際競争力及び経営力の強化 (指定国立大学法人制度の創設等)

25

(27)

卓越研究員制度

 優秀な研究者の新たなキャリアパスを提示することにより、不安定な雇 用によって、新たな研究領域に挑戦し、独創的な成果を出すような若手 研究者の減少を防ぎ、若手を研究職に惹きつける。  産学官の様々な研究機関における研究者の活躍を促進することにより、 分野、組織、セクター等の壁を越えた人材の流動性を高め、急速な産 業構造の変化への対応を図る。  「第4次産業革命に向けた人材育成総合イニシアチブ」を受け、AI、IoT、 ビッグデータ等の分野における若手研究者の活躍を促進する。  国立大学については、「国立大学経営力戦略」等に基づく自己改革を 基盤として、若手研究者が活躍できる環境を整備する。 卓越研究員 ピアレビュー、 候補者決定(※3) 若手研究者が「卓越研究員」に申請(※2) 希望が一致した 機関での雇用 趣旨 ○研究領域 : 自然科学、人文・社会科学の全分野 ○人 数 : 250名程度(新規) ○受入機関 : 国公私立大学、国立研究開発法人、民間企業等 ○支援内容 : 1人当たり研究費:年間6百万円程度(2年間) 研究環境整備費:年間3百万円程度(5年間) ※人文・社会科学系は、それぞれ3分の2程度の額を支援予定 ※その他、審査等経費(150百万円)を計上。 概要 受入れ希望機関が ポストを提示(※1) 受入れポストの 一覧化公開 国・JSPS 制度概要 指定国立大学法人 特定国立研究開発法人 民間企業 大学 卓越大学院(仮称) ※1.受入れポストの主な要件 ・学長等のリーダーシップに基づき、受入れ希望機関の将来構想に基づく ポストであって、 若手研究者の自立的な研究環境が用意されていること ・年俸制(無期)、又は当初の雇用期間が5年程度(民間においては3年程 度)かつ当該期間後のテニュア化等の条件を明示していること 等 ※2.当面の間は、受入れ希望機関からの推薦を得ている者も含む。 ※3.新たな研究領域の開拓等を実現できるような者を選定。 国公私立大学 国立研究開発法人 平成29年度要求・要望額 :2,574百万円 (平成28年度予算額 :1,000百万円) ○第5期科学技術基本計画(抄)(平成28年1月22日閣議決定) 優れた若手研究者に対しては、安定したポストに就きながら独立した自由な研究 環境の下で活躍できるようにするための制度を創設し、若手支援の強化を図る。 ○日本再興戦略2016 (-第4次産業革命に向けて-)(抄)(平成28年6月2日閣議決定) 優れた若手研究者が安定したポストと自由な研究環境で活躍できることを可能に する卓越研究員制度については、(中略) 制度を着実に推進する。 《卓越研究員》 ・ 新たな研究領域に挑戦するような若手研究者が、安定かつ自立 して 研究を推進できる環境を実現 ・ 全国の産学官の研究機関をフィールドとして活躍し得る若手研究者の 新たなキャリアパスを開拓 26

(28)

①我が国が

国際的な優位性と卓越性

を示している研究分野 ②社会において多様な価値・システム を創造するような、

文理融合領域、

学際領域、新領域

③将来の産業構造の中核となり、

経済

発展に寄与するような新産業の創

に貢献する領域 ④

世界の学術の多様性を確保

すると いう観点から

我が国の貢献が期待

される領域 背景と必要性 目的・基本的な枠組み 博士人材育成の場としての対象領域 *養成したい人材像や連携機関の実情に応じた適切な連携方法によって自由な構想作り が出来るよう、多様な方式を認めるべき。 新たな知の創造と活用を主導する 博士人材を育成するため

「卓越大学院

(仮称

を組織的に連携して大学院教育プログラムを形成 (※世界最高水準の教育力・研究力を具備) A 研究科・ 専攻 B 研究科・ 専攻 C 研究科・ 専攻 D 附置研 A大学 A 研究科・ 専攻 B 研究科・ 専攻 B大学

・・・

民間企業 共同研究 への 学生参加 教員-研究者 人事交流 社会人の 博士号取得促進 海外の トップ 大学等 大学共同 利用機関 国立研究 開発法人 学生を選抜・教員参画

卓越大学院(仮称)構想に関する基本的な考え方について(概要)①

平成28年4月 卓越大学院(仮称)検討のための有識者会議  我が国の経済成長が低迷する中で、これまでの政策で蓄積された人材や世界的に高い評価を得ている学術研究の強みを活かせる今こそ、 「卓越大学院(仮称)」形成が必要であると提言。(※平成27年(2015年)9月 中央教育審議会「未来を牽引する大学院教育改革(審議まとめ)」)  優秀な日本人の若者の博士離れは、将来の国際競争力の地盤沈下をもたらす深刻な事態。若手人口減少の中、アジアを含めて世界から優 秀な学生を惹きつけることも重要。  大学院教育に対し、ソーシャル・イノベーションを生み出し新しい社会を創造できる人材の育成が期待されている。  同じ研究領域・分野等に取り組む大学院が機関を超えて連携すれば、大学院教育の競争力向上が見込まれる。  研究大学では、優秀な大学院生に対する密な研究指導を行い、優先的・重点的にその能力を高め活かしていくことが課題。 共同研究 への 学生参加 教員-研究者 人事交流 *上記①~④の複数に該当する申請も可能とし、 領域横断的な審査も可能とする仕組みを検討 することが期待される。 27

(29)

支援方法・支援対象等

卓越大学院(仮称)構想に関する基本的な考え方について(概要)②

【原則】各大学院において検討される独自の構想作りに期待し、申請に当たり必須として求める要件はなるべく少なくすべき。 【支援方法・支援対象】国は、競争的な環境の下で重点的に支援を実施。国公私立の大学が申請可能。競争的な審査を経て支援先を決定する 方式を採用すべき。 申請主体は大学。大学本部のコミットメントと定着化に向けた計画の策定を求めることが必要。 【事業期間】10年間とすることが望ましい 期待される取組等  既存の研究科等や機関の枠を超えて、修士・博士一貫した 体系的な教育課程を編成して、高度な研究を通じ、組織的 な教育を実施 (既存研究科・専攻の下における横断的プログラム の設定/新研究科・専攻創設のいずれも可)  連携先との教育理念等の共通理解  学生の厳密な質保証(QE等の導入)  優秀な学生へ生活費相当額の経済的支援を実施 (産学共同研究に参画する際はRA雇用経費に計上、支援期間の柔軟化等)  優秀な社会人の博士号取得促進 (早期修了・長期履修制度の活用、社員に対する博士号取得促進)  大学と連携先機関との若手教員の人事交流の実施 (クロスアポイントメント制度等の活用、大学⇒企業の派遣増のための 企業の協力を期待)  産学共同研究の場への学生の参画  企業における博士人材の採用・活用促進  学生が論文発表できる領域等に関する組織的な事前合意  「組織」対「組織」の交渉の上で、企業による積極的な投資 (間接経費込)を期待 ~産学共同研究の場を活用する場合~ <教育力の観点> <優秀な大学院生・教員を結集する観点> <人材育成の場としての研究の観点> 開始時期と 審査等  平成28年度(2016年度)より、各大学院において構想づくり開始。  学内調整・連携先機関との密な協議に要する時間を勘案し、文部科学省による事業支援は、平成30年度(2018年 度)から本格実施する方向で検討。  目的達成の過程に高いハードルが予想されること、支援終了後の継続性を見極める必要性があることなどから、文科 省は、支援先を決定するための審査については、慎重かつ時間をかけ、丁寧に行うことが重要。 28

(30)

①これまでの進捗状況

②今後の進展について

・上記23機関については、平成30年度までに共用システムを構築する予定 ・平成29年度は追加で35研究組織に共用システムの導入に着手 以上に必要な予算(約16億円)を平成29年度予算として概算要求

「経済・財政再生計画 改革工程表」の進捗状況について

③予算の質の向上・重点化

ⅲ 研究設備の共用化と研究費の合算使用の促進

・平成28年4月 先端研究基盤共用促進事業(新たな共用システム導入支援プログラム)を開始 23研究組織に共用システムの導入に必要な費用(約6億円)を支援 ・国立大学法人等におけるクロスアポイントメントについて、203名の教員に適用(平成28年 5月時点)。 ・各国立大学法人において策定された第3期中期目標期間を通じた計画に沿って、年俸制・クロス アポイントメント制度等、人事給与システム改革を推進。

ⅱ 有能な人材の流動化

①これまでの進捗状況

②今後の進展について

29

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