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第3章 地域生活の現状と課題 「元気ないるま福祉プラン」|入間市公式ホームページ

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Academic year: 2018

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第3章

地域生活の現状と課題

本計画の策定に当たり、市民の福祉ニーズ・課題を明らかにするために、入間市の 福祉圏域9地区において、入間市との共催により2回の地域福祉地区懇談会を実施し

ました。(平成25年2月に9ヶ所、7月には

近隣助け合い活動推進会との共催により10

ヶ所)

また、入間市民地域生活に関するアンケート、保健師や ※

ケアマネージャー等専門 職へのアンケート、障害者団体、外国人団体等へのヒアリングを行い、生活の困りご とを中心に住民の声をお聞きしました。

これらのニーズ把握を踏まえ、地域生活の現状と課題を整理し、その解決に向けて 取り組む活動を計画しました。

また、取り組むべき課題と活動の中で、今求められている地域福祉を総合的に進め る事業・活動を研究検討し、重点事業に掲げました。

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取り組むべき課題と活動

地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑴ 近所づきあいの稀薄・交流の減少

・地域生活に関するアンケート(H24.12月実施)では、「地域に気になる人 (日中独居の高齢者や障害者、地域で孤立しているように見える等)がいます か」との問に、約6割の人が「気になる人はいない」と答えています。 ・アパート、マンションの増加、転入者、外国人の在住などにより、隣近所のお

付き合いの環境は変化しています。

・地区懇談会では、「隣の人とあいさつをしたい」、「困った時など声をかけてもら いたい」など、地域のコミュニケーションの機会を求めている声が上がってい ます。

課題

地域住民の様々な交流の機会づくり

近くてもどんな人が住んでい るのか分からない。あいさつ ぐらいしたい。

障 が い が あ る け ど 、 も っ と 地 域 の 人 と 交 流 し たい。

地域におけるコミュニケ

ーションが稀薄になって

きていて、地域に孤立、

孤独な人が多い。

新しくマンションに 入居した方に町内活 動への参加を呼びか けるのが難しい。

高齢者の方が多くなって 地域活動が難しい。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

 1 取り組むべき課題と活動

(3)

活動方針

⑴ 様々な交流の機会をつくろう

取り組むべき課題 住民の主な活動

① 気 軽 に 声 を 掛 け 合 え る 意 識 づ くり

あいさつは気持ちの良い人間 関係づくりのスタートです。声 をかけ合える地域づくりを進め ます。

○隣近所とのつきあいを大切にする。

○地域で積極的にあいさつするように心が ける。

②地域における交流活動の活性化 身近で集まりやすい 場所で、 互いの交流を深めると ともに、 相互理解と施設の有効 利用にも つながるための取り組 みを進め ます。

○既存施設を利用したサロンを運営する。

○地域の人の出会いと交流の場を広める。

○住民に顔が見える自治会活動に取り組む。

社会福祉協議会の取り組み

・声かけ運動、あいさつ運動への協力。

・民間、公共に拘わらず既存施設を有効活用し、 ※

サロン活動の場の確保や住民 が気軽に立ち寄れるための地域交流スペースを確保するよう、関係者に働きか ける。

・サロン活動が広まるよう広報や研修会等を実施する。

関連:地域福祉計画 第6章「一人ひとりのふれあいを大切にしよう」

(4)

72

地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑵ 地域モラルの低下・心の ※

バリアフリー問題

・地区懇談会では、ペットを飼うマナー、ゴミ出しルールについて意見が多く上 がりました。

・障害 がないの に 障 害者専用 駐車場に 車を 止める等 、体の 不 自由 な方や障 害の ある方への理解不足、無関心によってつくられる「心のバリア」があります。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

課題

快適な生活環境づくり

猫 やカ ラス がゴ ミの 集

積所を荒らして困る。

地域外の人がゴミ

を捨てていくこと

もある。

ペットの糞に

困っている。

障がい者ではないの

に障がい者用駐車場

に車を止めている人

がいる。 ゴミの分別を

守らない人が

いて困る。

点字ブロックの上に自転

車を止めたり、店の物を

置いたりしてるのを見る

と、白杖を使っている人

は困るのではないか。

(5)

活動方針

⑵ 快適な生活環境をつくろう

取り組むべき課題 住民の主な活動

①地域モラルの向上

地域福祉の規範、最 低限守る べき事項をお互いに確認し意識 することでマナーの向上を図り ます。

○地域住民が気持ちよく暮らせるためのル ールを守る。

○イラスト、写真、外国語などを使いゴミの 収集方法について、誰もが理解しやすいよ うに工夫する。

②地域バリアフリーの環境づくり 身体が不自由な人た ちにとっ て生活をしづらくして いる心の バ リ ア を 取 り 除 く こ と に よ っ て、暮らしやすい環境 づくりを 目指します。

○身体が不自由な人たちのために作られた ルールやマナーを守る。

○ちょっとしたやさしさ、思いやりを持って 暮らし、心のバリアフリーを広める。

社会福祉協議会の取り組み

・ルールやマナーを守るために広報紙やホームページなどで啓発を行うととも に、地域住民と一緒に啓発運動に取り組む。

・出前講座による高齢者や障害者の生活を考える学習会やボランティア講座を行 う。

関連:地域福祉計画 第6章「一人ひとりのふれあいを大切にしよう」

第7章「みんなで福祉を支える地域をつくろう」

第8章「まちづくりにつなげよう」

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74

地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑶ 防災・防犯、移動支援の問題

・防災、防犯は地域で関心の高い課題になっています。

・子どもを対象とした犯罪への不安から、防犯対策への取り組みが必要です。

・ ※

東日本大震災の体験から、人命に係る被害に対する地域ぐるみの防災体制に ついて意見が出されました。

・高齢者や障害者の方から、安全に安心して出かけることのできる外出支援を求 める声があります。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

課題

誰もが安全・安心に暮らせる地域づくり

ひとり暮らしの高齢者、

障 が い 者 の 災 害 時 の 不

安は大きい、日頃からコ

ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を と

っていることが必要。

子どもを安心して遊ばせられ

ない。

中学生、高校生にも集まれる

健全な場所が必要。

難病のため、車の運転が

困難です。外出を支援す

るサービスが必要。 防災連絡網や救護の対策

について、地域ぐるみで

取り組む必要がある。

子どもへの声かけ、

見守りパトロール

などは地域で取り

組むことだと思う。

(7)

活動方針

⑶ 誰もが安全・安心に暮らせる地域をつくろう

取り組むべき課題 住民の主な活動

①地域ぐるみの防災活動の推進 災害に備えた身近な体制作り を進めます。

○地域福祉圏域内にある小中学校との災害 時における協力体制を構築する。

○災害時に地域福祉圏域内にある中学生 の持てる力を活用できるように、中学校と の協力体制を構築する。

②地域ぐるみの防犯活動の推進 地域における防犯意 識を高め ます。

○地域の防犯パトロールへ積極的に参加す る。

③ ※

移動困難者の支援体制づくり 高齢化や病気、障害などによ り自力移動が難しくなった人を 支えるサービスの開発に取り組 みます。

○ボランティアや地域ささえあい組織で移 動困難な人を助ける。

社会福祉協議会の取り組み

・各地域の防犯組織同士の連携が図れるように支援する。

・災害ボランティア研修。災害ボランティアセンターの立ち上げ。

・関係機関の協力を得て、移送サービスが実施できるように検討を進める。

関連:地域福祉計画 第8章「まちづくりにつなげよう」

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地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑷ 地域で求められている支え合い・助け合い

・入間市の少子高齢化は確実に進行しています。ひとり暮らしの高齢者の方が地 域に多く生活しています。

・電球の交換やゴミ出しを頼める人がいない、ひとり暮らしで日中ほとんど会話 をしないという声があります。

・隣近所の住民による高齢者への支援、障害者への支援、子育て支援について、 助けたい、手助けしたいという多くの意見がありました。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

課題

困っている時に助け合う地域づくり

高 齢 者 、 障 が い 者 の

ゴ ミ 出 し な ど 、 ち ょ

っ と し た 生 活 上 の 支

援 が 必 要 か な と 思

う。

隣近所に高齢で独居

の方がいて心配。

身 近 な 隣 近 所 の

助 け 合 い っ て 必

要だよね。

地域で子ども

を育てること

が大切。

子育て中の家族が交流

できたり、子どもと高

齢者が交流できるサロ

ンがあるといい。

近隣助け合い活動って

聞くけどよく活動が見

えない。

(9)

活動方針

⑷ 困っている時に助け合う地域をつくろう

取り組むべき課題 住民の主な活動

①地域支え合い活動の体制づくり 様々な地域課題に対して、住 民相互の支え合いにより解決す る た め の 体 制 づ く り を 進 め ま す。

○地域ささえあい組織に積極的に参加する。

○地域にある生活課題を知り、困っている人 を理解し助け合いのできる活動体制を整 える。

②子育てを地域で支える環境づく り

様々な世代が関わる ことによ る豊かな子育て環境づ くりに努 めます。

○多世代による子育てサロン活動を進める。

○子育てのためのボランティア活動へ参加 する。

社会福祉協議会の取り組み

・地域ささえあい組織の推進。

・多世代が交流できるコミュニティサロンづくりの推進。 ・家庭訪問型子育て支援ボランティア養成に向けての検討。

※ 「地域ささえあい組織」は、たとえば地域におけるゴミ出しや草むしりなどの ちょっとした家事援助、地域福祉への理解や関心を深めるための学習会の開催、 サロン活動などを行う地域福祉を推進する組織です。

入間市では地域福祉を推進する組織として、福祉圏域(9地区)ごとに9つの 「近隣助け合い活動推進会」があり、主にひとり暮らし高齢者への声かけ、見 守り、安否確認などを中心に活動しています。

関連:地域福祉計画 第7章「みんなで福祉を支える地域をつくろう」

第8章「まちづくりにつなげよう」

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78

地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑸ 理解を深め手助けしたい気持ちを活動につなげる

・地域生活に関する意識アンケートでは、「本人から手助けを求められれば、手助 けをしたい」、「手助けしたいが、なかなかできない」の意見が約7割もありま した。

・ボランティア活動への関心が高まっています。地域の中で高齢者、障害者と交 流する機会を通して、障害や病気等に対する理解を深めるための機会づくりを 求める声があります。

・地域と学校の連携による子どもの心を育てる福祉教育が求められています。 ・助けを求め、助けられる関係性を築くことが求められます。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

課題

みんなで支え合う意識づくり

ゴ ミ 出 し が で き な い 人

の手助けをしたいけど、

ど う し た ら い い か わ か

らない。

障がいのある人と地域の人が交流

する機会があったら、理解が広が

ると思う。

福祉の心は子どもの頃

から育てていくことが

大事ではないか。 退職したけど、趣味

だけでなく何か地域

でのボランティアを

やってみたい。

近所のおばあさんは、

認知症みたいだけど、

どう接したらいいん

だろう。

(11)

活動方針

⑸ みんなで支え合う意識をつくろう

関連:地域福祉計画 第6章「一人ひとりのふれあいを大切にしよう」

第7章「みんなで福祉を支える地域をつくろう」

取り組むべき課題 住民の主な活動

①福祉について学ぶ機会づくり 学 習 会 や 多 様 な 機 関 、 人 と の 交 流 を 通 し 、 福 祉 へ の 理 解 を 深 め 、 お 互 い に 助 け ・ 助 け ら れ る 意識を高めます。

○多様な機関、人との交流の機会を持つ。

○生活を支えるためのサービスを知って活 用する。

○生きづらさを抱えている方たちの現状に ついて学ぶ機会をもつ。

②地域福祉活動の担い手の発掘と 養成

日 常 生 活 を 支 え る ボ ラ ン テ ィ ア 等 担 い 手 を 発 掘 し 、 養 成 し ま す。

○身近なボランティア活動に参加する。

○地域の人材を生かすボランティア活動を 行う。

社会福祉協議会の取り組み

・出前講座による地域福祉に関する学習会、講座の開催。

・福祉施設利用者や外国人等と地域住民との交流の場が持てるようコーディネ ートする。

・身近なボランティア活動事例を積極的に紹介する。

(12)

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地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑹ 身近な相談場所と課題解決のための連携

・保健師、ケアマネージャー等の専門職、民生委員・児童委員、障害者施設等活 動団体へのアンケートによると、課題解決にあたっては、他の部署、他機関と の連携をとらないと解決できない複雑なケースがあると言う意見も多く聞かれ ました。

・民生委員、 ※

地域包括支援センター、社会福祉協議会の連携をはじめ、住民、 地域福祉推進機関(保健・福祉・医療・教育関係)等がお互いに持っている機 能を効率よく発揮して、様々な地域課題に対応できる連携が求められています。 ・地域では住民の福祉に関する問題を気軽に相談できる場所や人が求められてい

ます。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

課題

生活を支えるネットワークづくり

相 談 に 行 っ た ら い ろ い ろ 回 さ れ て 大 変でした。

保健師をしているが、ケースに複数 の課題があるとわかっても、そこに 関わる専門職がそれぞれ個別に支援 をしており、組織として連携が取り づらく、支援がつながらない。

気軽になんでも相 談できる窓口があ るといいなあ。

介護支援専門員をしています。ゴミ出 し分別ができず困っている高齢者がい ます。地域の人に助けてもらえないで しょうか。

障がいのある子と高齢者の2人 暮らしの家を知っているけど、 多問題の家族について相談でき る窓口ってどこでしょう。

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活動方針

⑹ ネットワークで生活を支えよう

取り組むべき課題 住民の主な活動

①住民活動と福祉関係者との協働 の体制づくり

多様化する生活課題 を住民と 福祉関係者間で協働し て解決す る仕組みをつくります。

○ 地 域 さ さ え あ い 組 織に 積 極 的 に 参 加 す る (再掲)。

○地域にある生活課題を知り、困っている人 を理解し助け合いのできる活動体制を整 える(再掲)。

○住民と福祉関係者が、課題解決のための連 携を図る。

②総合的な相談支援の体制づくり 地域の身近な場所で 気軽に相 談でき、必要な情報が 得られる 体制づくりを進めます。

○声かけや見守りを通し、支援を必要として いる人を発見し、相談窓口につなげる。 ○困っている人に必要な情報提供を行う。

③生活を支えるサービスの開発 既存の福祉サービス 等では補 えない制度の狭間にあ る生活課 題に対し、新たなサー ビスを開 発するための取り組み を進めま す。

○ゴミ出し、買い物代行など住民活動ででき る助け合い活動を実践する。

社会福祉協議会の取り組み

・福祉圏域ごとの ※

地域福祉コーディネーター配置の実現。 ・地域福祉総合的相談窓口の設置。

・福祉・保健・医療・教育機関など地域課題を専門的に解決するためのネットワ ークづくりの推進。

・地域の中で福祉活動を行っている人を支援する。 ・新たな生活支援サービスを検討する。

関連:地域福祉計画 第5章「安心して暮らせる福祉サービスをめざそう」

(14)

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地域生活の現状と課題 (住民の声)

⑺ 地域生活・活動をするために必要な情報

・福祉サービスや制度に関する情報は、広報誌、パンフレットなどさまざまな方 法で、情報の提供がされているが、懇談会、意識アンケートでは、「情報が届か ない」「内容がわからない」の声があがりました。

・地域のささえあい活動を推進する上で、地域福祉を推進する専門機関・福祉推 進団体・組織、住民間のお互いの情報が共有されていないとの声が多く出され ました。

・身近な場所と人による情報提供、相談支援が求められています。

住民の声

~地区懇談会より抜粋~

課題

誰もが必要な情報を得られる地域づくり

福祉サービスのパンフレット

に書かれていることって、高

齢 者 の 人 が 理 解 で き る か な

あ。

どこに情報があるのかわか

らない。わかりやすい所で、

誰にでもわかりやすい情報

がほしい。 個人情報保護の意識が

強すぎて、地域で支援

するの難しいね。

困った時にどこに相

談に行っていいかわ

からない。

情報が正しく伝

わる仕組みが必

(15)

活動方針

⑺ 誰もが必要な情報を得られる地域にしよう

取り組むべき課題 住民の主な活動

①多様な方法による情報の提供 誰もが求めている情 報を得ら れ、地域支援活動を行 うための 情報共有が行われるよ う、取り 組みを進めます。

○福祉に関する研修や講座に参加し情報を 得る。

○地域の中で情報を共有するよう努める。

社会福祉協議会の取り組み

・情報共有と提供のルールづくりに努める。 ・情報交換ができる場を設ける。

・地域福祉総合的相談窓口の設置(再掲)。

関連:地域福祉計画 第5章「安心して暮らせる福祉サービスをめざそう」

参照

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