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早産で生まれた子どもの授乳 : 母親が抱く困難さとその対処方法

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Academic year: 2021

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(1)59. 研究報告. 早産 で生 まれ た子 どもの授乳 ―― 母親 が抱 く困難 さとその対処方法 ――. 安. 積. 陽. 子. Feeding Premature lnfants: How Premamre lnfant's Mother ]Deal with E)ifflculties of Fceding. ASAKA Yoko Abstract: The purposc of this smdy is tO identlfy the difflculties related to the feeding the premamre infants and strategies to deal with them by the mothers during the post― discharge period from an NICI」 Data derived fronn seⅡ Info]肛 ned. littst」. .. uctured inteⅣ iews was examined after the cach intelL/iew was transcribed.. consent was obtained from all participants after a nlll discussion of the smdy's prOcedures. The. participants were ten mothers with mean age of 28.8 years old. The infants had been home for an aver― age of ll months at the tilne of the inten/iews. Two categories were identifled as the difflculties related. to feeding the premamre infants, regardless of the type of feeding; ``Difference in taking care of a pretenn infant'ち. Uncertainty about infant's growth''。 “. Three categOries also were identifled as the strate―. gies dealing with these difflculties; ``Sceking subtle clues related their infants are getting full or hungry",. ``Changing indicators" and. “Obtaining guarantees from the medical profession". These results stress the. ilnpOrtance of nursing care provided in both hospitalization and the carly post― discharge period.. Key words: feeding the premamre infants, NICLI, contlnuing care. 要 旨 :本 研 究 は ,早 産 で生 まれ た 子 ど もが NICUを 退 院 した 後 ,母 親 が感 じた授 乳 に 関 す る 困難 さ と そ の 対 処 法 を明 らか し,母 親 へ の 継 続 看護 を考 え る基礎 的 デ ー タを得 る こ とを 目的 と した。 対 象者 は. ,. NICUを 退 院 した 子 ど もの 母 親 10名 で あ る。 半 構 成 的面 接 法 に よ って デ ー タ収 集 し,面 接 内容 を逐 語 録 と して デ ー タ化 した 。 デ ー タ分 析 は ,授 乳 に 関連 す る と思 わ れ る 内容 を質 的 に分 析 した 。 対 象 者 に は研 究 内容 や 目的 な どを説 明 し,研 究 協 力 の 同意 を得 た 。 分 析 結 果 か ら,対 象 者 が感 じた授 乳 に 関 す る 困難 さは≪ 小 さい こ とへ の わ だ か ま り≫ ,≪ 子 ど もは 本 当 に育 つ のか≫ で あ った。 退 院 時 もな お子 ど もは小 さ く,小 さ く生 ん だ こ とを 償 お うとす る もの の 子 ど もの サ イ ンが 曖 味 で あ り,授 乳 量・ タイ ミングな ど判 断 は難 しい。 この よ うな 困難 さへ の 対 処 は ,. ≪ わず か な空 腹 /満 腹 のサ イ ンを求 め る≫ ,≪ わが子 の成長 を捉 え る≫ ,≪ 医療者 か らの保証 を得 る≫ であ った。以 上 の ことか ら,母 親 が家庭 で育児 を始 め る時 に感 じる授乳 に関す る困難 さ軽減 で き るよ うに,母 親 が用 いた二 つ の対処方法 を考慮 しなが ら,継 続 的 な看護 を提供 す る重要性 が示唆 され た。 キ ー ワー ド 早産児 へ の授乳 ,新 生児集 中治療室 ,継 続看護.

(2) 甲南女子大学研究紀要第 2号. 看護学・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年 3月 ). Hヶ 月)。 面接 時間 は,40分 か ら120分. I.緒 言. (平 均70分 )で. あ った。面接 内容 は事前 に対象者 の承諾 を得 た後,テ ー プに録音 した。. 周産期 医療 お よび新生児医療 の進歩 によ り,現 在低. 録音 された面接 デー タか ら逐 語録 を作成 した。逐語. また,出 生. 録 は詳細 に読 み 内容 の把握 に努 めたの ち,意 味 の ま と. 体重 1500g未 満 の極低 出生体重 児 の生 存退 院率 は 8割. ま りごとに コー ド化 を行 った。 その後 ,授 乳 に関連す. とな り2),今 日の新生児 医療 の 目標 は,子 ど もの救命. ると思 われ る概念 に注 目 し概念 間 の比較 を行 い,類 似. りよ い成長発達 へ とシフ トしてい る。 この こ. 性 や関 係性 に注 目 しなが ら分類 し,分 析 の過程 で修 正. とは早産児 が家庭 へ 戻 った時 に主 た る養 育者 とな る母. あ るいは変換 しなが ら概念 を ま とめカテ ゴ リー を決 め. 親 へ のサ ポ ー トの重要性 が増 してい る ことを意 味 して. た。. 出生体重児 の 出生 率 は増加傾 向 にあ る. か ら,よ. 1)。. い る。 しか し,早 産 で子 どもを 出産 した母親 は,健 康 な子 ど もを産 めなか った ことに対す る喪失体験 を味 わ. 3.倫 理的配慮. ぃ 3)4),子 どもが医療 機 関を退 院す る時期 は育 児 に関. 対象者 へ の イ ンフ ォーム ドコ ンセ ン トは口頭 お よび. 9),子 ど もの 成 長・ 発達 が 期 待通. 文書 で研究依頼 時 に行 い,以 下 の 内容 を含 む もの と し. 5)∼. す る不安 が 高 く. りではな い と感 じる時悲嘆反応 を想起す る傾 向がある と報告 されてい るЮ 早産児 の育 児 に関す る不安 は. た。①研究対象者 か ら得 られたデー タは,本 研究以外. 子 ど もの体重 が増 えてい るのか,適 切 な量 を飲 んで い. を保持す る,③ 研 究参加 の決定 は研究 対象者 の 自由意. るのか, とい った授乳 に関す る内容 が子 ど もの発達 に. 思 にまかせ られている,④ 研究参加 の有無 に関 わ らず. 並 んで 多 いHm。 そ こで,母 親 が授乳 に関 して困難 で. それ による不利益 はない,⑤ 研究者 の所属 ,連 絡先。. ,. )。. ,. の 目的 で使用 されない,② 研 究対象者 の 匿名性 と秘密. ,. あ ると感 じた 内容 と母親が用 いた対処法 を明 らか にす Ⅲ .結 果. ることを 目的 に調査 を行 った。 この ことは,家 庭 で早 産児 を育 て る母親 へ の効果的 な援助 を考 え る一助 とな るだ ろ う。. 1。. 対象者 の背景. 施設 の責任者 か ら紹介を受 けた母親 10名 の うち,デ ー Ⅱ .研 究 方 法. タ収 集 まで に研究協力 の意思 に変更 が あ った もの はい なか った。 対 象 者 10名 の うち 7名 が 初 産 婦 で あ った. 1.対 象 A市 内 で NICUを 持 つ施設 1か 所 の責任者 に研究 内 容 を説 明 し,NICU退 院後 1年 半 未満 の母子 の紹介 を. ∼35週 ,出 生 体重 は836g∼ 1440gで あ り,入 院期 間. 依頼 した。責任者 か ら研究 内容 につ いて賛 同を得 た上. 学 的 に異常 な所 見が認 め られた子 ど もは いなか った。. で, フ ォ ロー ア ップ外来 で早産児 の成長発達 を担 当す. (表 1)。. (平 均年齢 28.8歳 )。 子 どもの 出生 時 の在胎週数 は25週. は51日 間 ∼ 153日 間で あ った。 退 院時 に医学 的 ,神 経. る医師か ら,母 親 へ 研究 につ いて紹介 して もら った。. 授乳方法 は,完 全母乳育児 2名 ,混 合栄養 2名 ,人. その後 ,研 究 につ いて興味 あ るいは協 力意 図を示 した. 工 栄養 6名 で あ った。対象者 は全 員 出産 の翌 日に児 に. 母親 と面談 の機会 を持 ち,研 究 の 目的 や方法 を文書 と. 面会 し,そ の後 は タ ッチ ング,カ ンガルーケアな どの. 口頭 で説 明 した。参加 の 同意 は署名 にて確認 し,そ の. 機会 を得 てお り,児 の状態 に合 わせて育児 に参加 して. 後面接 日時や場所 を相談 し決定 した。. いた。対象者 は全 員児 の退院前 に母 子入院 を経験 して いた。. 2。. データ収集方法 および分析方法. デー タ収集期 間 は,2004年 1月 か ら 5月 で あ った。. 2.対 象者 の授乳方法 の選 択理 由. 半構成 的面接法 を行 い,家 庭 に戻 ってか らの授乳方法. 補完 食開始 まで の 間,完 全母乳栄養 で育 てた 2名 の. や授乳 が うま くい って い る/い っていない と感 じた エ. 母親 は,初 産婦 と経産婦 それぞれ 1名 であ った。彼女. ピソー ドを尋ね,対 象者 が取 り上 げた出来事 に関 して. らは,母 予Lは 出 る ものであ る と捉 えていた。 この うち. 詳 しい状況 を尋 ね るよ うに努 めた。面接場所 は,対 象. 経産婦 は,一 度母乳 で育 てた経験 が あ ったため,直 接. 者 の至便性 に合 わせ て選 択 した。初 回面接 は,子 ども. 授乳 がで きるよ うにな るまで の 間 に,母 乳分泌量 が減. が NICU退 院後 4ヶ 月 か ら18ヶ 月 の 間 に行 った (平 均. 少 して も退院後 に吸わ せれば分泌量 は増 え ると信 じて.

(3) 安積. 陽子 :早 産 で生 まれた子 どもの授乳 表. (). 対象者. 母親 の年齢 初経産 の別. 母親 の職業. 1. 対象者 の背景. 児 の性別. 在胎週数. 出生 体重. 入院期 間. 退 院時体重. 授乳方法. A(18ヶ 月 ). 36才. 経産婦 専業主婦. 男児. 30週. 1405g. 67日 間. 3090g. 混合栄養. B(15ヶ 月 ). 33才. 経産婦 専業主婦. 男児. 34週. 1260g. 67日 間. 2595g. 人 工 栄養. C(14ヶ 月 ). 32才. 経産婦 専業主婦. 男児. 28週. 1150g. 74日 間. 2560g. 母乳栄養. D(Hヶ 月 ). 27才. 初産婦 看護 師 (休 職 中). 男児. 33週. 1305g. 153日 間. 2640g. 人工 栄養. E (6ヶ 月 ). 28才. 初産婦 専業主婦. 女児. 29更 ヨ. 1240g. 80日 間. 2487g. 母乳栄養. (4ヶ 月 ). 35才. 初産婦 事務 員 (休 職 中). 女児. 271ヨ. 1070g. 84日 間. 2780g. 人 工 栄養. G(15ヶ 月 ). 25才. 初産婦 専業主婦. 男児. 32週. 1256g. 58日 間. 2520g. 人工 栄養. H(15ヶ 月 ). 28才. 初産婦 専業主婦. 女児. 291ヨ. 1440g. 51日 間. 2336g. 人工 栄養. I(9ヶ. 月). 32才. 初産婦 専業主婦. 男児. 30週. 940g. 95日 間. 2500g. 人工 栄養. J(13ヶ 月 ). 26才. 初産婦 夫 の事業 の手伝 い. 女児. 31週. 836g. 63日 間. 2410g. 混合栄養. 表2. 授乳 に関 して 困難 で あ ると感 じた内容 とその対処法. 大 カテ ゴ リー. 小 カテ ゴ リー. 小 さい ことへ の わだか ま り. 1.子 どもの小 ささ・ 脆 さ 2.小 さ く産 んだ ことへ の償 い. 子 どもは本 当 に育 つ のか. いつ 飲 ませ た らいい のか 十分 な量 を与 えてい るのか 母亭Lは 出 てい るのか. わずかな空腹/満 腹 のサインを求める. 1. わが子 の成長 を捉 え る. l. 医療者 か らの保証 を得 る. 1. いた。 一 方 で,人 工 栄養 で育 てた 6名 は,母 乳分泌量 へ の不安 ,母 乳 だ と哺乳量 が不 明瞭 であ るとい う理 由 を述 べ て いた。. 授乳 に関す る情報 を得 る 子 ど もの反応 を探 りだす 比較 す る 基準 を変更す る 取捨選択す る 『 お墨 す き』 を もらう 授乳方法 を支持 され る. 1)授 乳 に関 して困難 である と感 じた 内容 (1)小 さいことへ のわ だか ま リ 対象者 は,退 院 して もなお子 どもは小 さい と感 じ 泣 き声 の小 ささ,吸 啜力 の弱 さな ど,子 どもか ら発 す ,. 3.母 親が授乳 に関 して困難 であ る と感 じた 内容 とそ. るサイ ンの弱 さを感 じて いた。 そ して,な ん とか大 き くして あげたい と感 じて いた。. の対処法 子 どもの退 院後 ,対 象者 が授乳 に関 して 困難 であ る と感 じた 内容 は,二 つ の カテ ゴ リー に集 約 で きた. ;. ①子 どもの小 ささ・ 弱 々 しさ. ≪ 小 さい ことへ の わだか ま り≫ ,≪ 子 ど もは本 当 に育. 対象者 は,子 どもは退 院す るにはまだ小 さい ので は. つ のか≫ で あ る。 これ ら二 つ の 困難 さへ の具体 的な対. ないか とい う′ 思い を抱 いていた。 そ して, 恐 る恐 る子. 処 は二 つ のカテ ゴ リー に整理 された ;≪ わずかな空腹. どもに接 していた。 また,子 どもが上 手 に哺茅Lで きな. /満 腹 の サ イ ンを求 め る≫ ,≪ わ が 子 の 成長 を提 え る≫ ,≪ 医療者 か ら保証 を得 る≫ (表 2)。 以下 ,各. い こと も気 にか けて いた。経産婦 の場合 では,以 前 の 経験 と比 較 をす るため,余 計 に子 どもが小 さ く,泣 き. カテ ゴ リーにつ いて具体例 を用 いて説 明す る。 なお. な どの子 どもか らのサイ ンが少 ない ことに戸惑 う様子. 大 カ テ ゴ リー ,小 カ テ ゴ リー の 表 記 は そ れ ぞ れ. が伺 えた。. ,. ≪ 分 は「. ≫,. <. >と. ,. した。 また,対 象者 の語 った部. 」 内 に斜体 で記 した。途 中,結 果 に影響 し. ない と判 断 した箇所 は (略 )と 示 した。. こだ け (ぼ っぺた,な んか肉が つ 「 そ う小 さいのにこ いてる,な んか ちょっとこ う… 仲 略)退 院 した時 ,.

(4) 甲南女子大学研究紀要第 2号 25θ θ 位 あ った と思. 看護学・ リハ ビリテーション学編 (2009年 3月. ご退院 して いい ご, ぼん と′ う。先生 ′. ). たため,一 般 的 に考 え られ る空腹 時 のサ イ ンで は,授 予Lの タイ ミングを 図 ることが難 しか った。 また,病 院. ん ですか って聞 いたん。」. か ら家庭 に戻 り,子 ど もに とって よ りよ い授乳方法 を っ ご 「 何をするノ も小 さいん でね,退 院 した時 も,泣 く力 てい うか,あ ん ま り声 が 聞 こえ な くて。ゴ. 模索 しよ うと して 自律授乳 に変更 したため に, さ らに. 1電 院 していい と言 われ て も, うちの 子 は急 に生 まれ. の 「 あん ま り泣か ない ってい うかね,あ 帰 って きて授 乳時 FE7っ てい うは,あ の (班 勁リ ロを覚 ま しておむ つ. たん で,扱 うの も怖か った。ゴ. タイ ミングが 図 りに くい状況 もあ った。. ,. ご換 え た ら,欲 しい ってい うか,そ うか な 一 っ その時 ′ っぱ ク飲 みはね,母 乳 も全然 あん ま り吸 って くれ 「 や ご吸え な くて なか ったか ら,Fl■ 乳瓶 ミル ク も上 手 ′ ,. て思 って, あげてみ る。 なんか そん なガ ー っと泣 くよ うな感 じじゃないん ですね。ゴ. こ う哺乳瓶 吸 うの も,あ ん ま り上 手 じゃなか ったゴ 「 私 は病院 では, こん な時 FE7, こん な時 FE7っ て 鮮 聞 授乳り,病院 だか らや っぱ り仕方 ないですか ら,衆帰 っ. ②小 さ く産 んだ ことへ の償 い 対象者 は,出 産 時 に体験 した悲 嘆反応 と して小 さ く. てや っぱ り友達 か ら語 じ聞 いた ら,7fJ′ ご時敵. めな く. 生 んで しま った とい う罪責感 を抱 いていた。 そのため. て も子 ど もは欲 しい ときにあの,あ げた方 が いいです. なん と してで も大 き くしてあげ たい とい う気持 ちが強. ご一 日申,と りあえずあげる っ よ って,そ れか らは大 事 ′. く,子 ど もの体重 に敏感 であ った。 さ らに,で きるだ. て感 じで。ゴ. ,. け子 どもに とって益 の あ る形 で育 てたい とい う思 いか ら,で き るな らば母亭Lで 大 き くして あげた い とい う思 いが あ った。. ②十分 な量 を与 えて いるのか 授乳 のタイ ミングを計 る ことと同様 に,対 象者 にとっ て は,授 乳量 が適 切 であ るか どうか の判断 が難 しか っ. 「 小 さ く生 まれたか ら, ちょっとで も大 き くしてあげ た い。ゴ. た。少 しで も授乳量 が少 ない と,成 長 が止 まるので は ないか と不安 も抱 いて いた。 そのため,常 に足 りて い るか 自問 自答 し,子 どもの体重増加 の程度 を気 に して. ご 「 体重 は増'え てて も,顔 は小 さい し。 子 ど も′お肉が つい て,飲 ま して飲 ま して体重増 や してるみた い, そ. いた。. ん な感 じやか ら,よ その赤 ちゃん見 た ら, ちょっと違. にのせ て もあ ま り増え てないか ら,ぼ ん とに 「 体重 計 ` ヽ だ 産シセった。ゴ. ごな ったか な, や っぱ り。ゴ うか らね, それ は気 ′ ごな らな 妹 熟月 で,生 まれ て,お 腹 の 申 ではね4θ 週 ′ いで生 まれ て しま って, そん な のが とで もか わ いそ う. ヘ った らどうしよ って。 ちょっ 「 毎 日不安 で,足 ク んか とでも足 クヘんか った ら痩 せてい くんかな一と為 ちょっ. だ 一 と思 った気持 ちが あ るか らね。 い つ で も,(母 乳. とで も足 りへ ん のが, こ う積 み重 な った ら痩 せ てい く. を,何 回 もあげ てね。」. んか な一 とか。ゴ. ≪ 子 どもは本 当 に育 つ のか≫ は,十 分 な量 を与 えて. 一 だ ったのは,お っぱ い と ミル クの量 が足 ク 「 番心配 な くって,体 重 の増 えが悪 か った らど う しよ う ってい. い るのか,子 どもは本 当 に育 って い るのか,果 た して. うの力ち 未熟児 の身 体 の 中 で,何 かが悪 い とか,そ ん. 母乳 で足 りるのだ ろ うか, とい う思 いであ る。授乳量. なのあ った らど う しよ 一 って。ゴ. (2)子 どもは本 当 に育 つの か. が足 りて い るか どうか の判断 が難 しい 中,対 象者 は授 乳量 が不足すれ ば,子 ど もは大 き くな らない とい う強 い不安 を抱 いて いた。. ③母平Lは 出て いるのか 子 ど もの入 院 中 は,搾 乳 で母乳分泌量 を維持す るよ う努力 して いた に もかかわ らず ,子 どもが退 院す る時. ① いつ飲 ませた らいいのか 子 どもの示す空腹 のサ イ ンが,弱 く曖味な状態 であ っ. 期 には,母 乳分泌量 は低下 していた。 そのため,対 象 者 は母乳 で育 て られ るの か不安 を抱 いて いた。 この不.

(5) 安積. 陽子 :早 産 で生 まれ た子 ど もの授乳. 安 は,乳 房緊満感 が少 ない とい う身体感覚 か ら生 じて いた。加 えて,入 院 中 に母乳量測定 を行 い不足分 を ミ. ごり 病 院来 てた 時 に,あ の計 のため ′ の 「 (子 ど も 面会 るで しょ母乳 を, もう飲 ん でなか ったか ら。 もう帰 っ てか ら ミル ク飲 ん でるか わか らへん ってい うのが不安. ル クで追加す る経験 が影響 していた。. ご替 え て しま って。 や ったか らもう ミル ク′ 」 ご の 「 張 りもそん な′,最 初 方 は張 ってたん ですけ と 途 申か らもう, 1回 張 らな くな って, で,泣 いて くわ え て, しば ら くしてか ら張 って くる って感 じで。 や ―タ. (2)わ が子 の成長 を捉 える ≪ わが子 の成長 を提 え る≫ は,他 の子 ど もとの比較 や,成 長 を提 え る基 準 を変更す る ことで,子 どもの成. これ で大丈夫 なのか な って…」. 長 を前 向 きに捉 え る ことであ る。 っぱいあ げるの は, なんか毎回計 った りとか して。 「お あん ま り出 なか ったん ですよ,お っぱい。 で,な んか ,. ①比較 す る. ?6θ だ ったか な,6θ 位 ですか,生 まれ た子 が飲 む量. <比 較 す る >は ,よ その子 ど も,特 に 同 じよ うなハ. ご帰 って も足 りな い よ り全然達 してな くて… だか ら家 ′. イ リス ク児 とわが子 を比 べ ることで あ る。 同 じよ うな. ん だ ろ うな, とは思 ってた。」. 経過 を辿 る子 ど もとわが子 の体 の大 きさを比 べ る こと. 6θ. や,他 に も同 じよ うに して生 まれ た子 どもの存在 を知. 2)授 乳 に関す る困難 さへ の対処 (1)わ ずかな空腹 /満 腹 のサイ ンを求 める ≪ わずかな空腹 /満 腹 のサ イ ンを求 め る≫ は,不 確. 児 の成長発達 の様子 を写真 で見 る ことで も,同 じよ う. かな 中 に も判 断基準 を見 出す試 みで あ る。 この方法 に. な効果 があ った。. ることで,わ が子 が小 さい とい う認識 は薄 らいで い く。 実 際 に他 の児 と接す るだ けで はな く,他 のハ イ リス ク. は,授 乳量 や授乳 間隔 につ いて本 や専 門家 の ア ドバ イ スか ら一 般 的 な 知 識 を得 る <授 乳 に 関す る情 報 を得 る >と. ,子 どもが示す サイ ンに注 目 してゆ く<子 ども. ゞ の って,月 た ら 「 で,み ん な I才 6ヶ 月 子達 力集 ま ご うちの子 が 一番大 きい方 で したか ら,そ うゆ うメゝう′ ,. ,. の反応 を探 りだす >の 二 つ が ある。. うちの子大 き くな ったわ 一 って。ゴ. ①授乳 に関す る情報 を得 る. ②基準 を変更す る. 子 どもの退 院後 ま もな い時期 は,子 どものサ イ ンが. <基 準 を変更す る >は ,子 どもの成長 を捉 え るため. 曖味 で あ るため,対 象者 はア ドバ イスや本 か らの知識. に用 い る基 準 を変 え ることで あ る。 この方法 には,修. を頼 りに授乳 の リズ ム や授乳量 を決 めていた。. 正 月齢 を用 い る ことや,子 ど も自身 の示 す変化 を重視 す ることがあ る。. ご関 して,量 もわか ん な いか ら,先 生 ′ ご聞 κ授 乳量 ′ ιヽ てその量 をあげてたん です。 」. の よ れ てる ってい うのは もう 「 3か 月 弱 は他 子 りは遅 わか ってたか ら,そ れだ けか けて大 き くなる って mの. ②子 どもの反応 を探 りだす. 退院 してか ら,退 院 した時 が生 まれ た時 だ と思 って成. ,. 対象者 は,<授 乳 に関す る情報 を得 る >と 同時 に. 長 してい くと思 って考. 子 どもか らの反応 も得 よ うと工 夫 して いた。具体 的な. う感 じで言われ て。ゴ. Lぇ. ,. て くれ た らいいですよ ってい. 例 と して は,直 接授乳 の後 に敢 えて 哺乳瓶 で授乳 して. 排 除 し哺乳量 を正確 に把握す るために直接授乳 を中止. った らね,時 FE7も 長 くな った り,飲 む量 も 「 ぼん とだ 増 え た りす るのか な―なん で思 うん ですけ ど, もうそ. し,瓶 授乳 に変更す ること も含 まれて い る。. れ は もう先生 に も聞 いた し, この子 のペース でいいか. 子 どもの反応 を確 かめ る ことが あ る。 また,曖 味 さを. な一 と思 ってるん ですけ ど。ゴ つ 「 母乳 で育 はずなのに, や ― (な ぜ うま くいか ない のかり と思いなが ら。 で,4 /己 ヽ するために ミル ク。 ま ,. 飲 まへ んか った ら,飲 まへん で,今 日は これ でいいん か な 一 って。ゴ. ③取捨選択 す る. <取 捨選択す る >は ,育 児 に関す る情報 の 中で も. ,. 自分 の子 どもの成長 を肯定 的 に捉 え られ るよ うな内容 を選択す る ことで あ る。1日 の授乳 回数 につ いて 自分.

(6) 甲南女子大学研 究紀要第 2号. 看護学・ リハ ビ リテ ー シ ョン学編 (2009年 3月 ). の状態 に合 った 内容 を拠 り所 にす る,吸 畷力 や乳房 の. 療者 か ら支持 され ることは,人 工 乳 の選択 を納得す る. 張 りも弱 く十分飲 んで い るのか不安 な 時 ,指 標 を排泄. ため に も大切 で あ った。 また,母 乳育児 の継続 を希望. 回数 や量 に変 え ることな どが該 当す る。. す る場合 は,母 乳分泌量 が低下 し母乳 で育 て る 自信 が 持 てない時期 に,具 体 的 な援助 を通 し母乳 栄養 を続 け. んか, 1日 8か らIθ 回, 3時 FE7お き つ 「 育児 書 で もな て書 い てるん ですけ ど, 3時 FE7お き じゃなか ったん で. る ことを支持 されてい ると感 じて いた。. ご大丈夫 や すよ。I ttFF7半 とか 2時 間 やか ら。 ぼん ま′. ごは,あ た しもだ いぶ (母 乳カリ ど 肪 院退院 す る時 ′. ろか って。 で も, なんか他 の本月 た らね f日 12回 以上. ご聞 い ん どん 出 な くな った りもしたの で,退 院 した時 ′. ごいてる って書 いであ って, そん なの あげ る人 も普通 ′. ごは, ま,3θ くらいは, ま,お 母 さん の 母乳 を飲 た時 ′. で も安 ノ じ`して」. ん でるか ら,免 疫 には, ま,そ の後母乳 が 出 な くな っ て, ミル クに変 わ った とは 言 え ど も,お 母 さん大丈夫. ゞ の っ 「 お しっこ力出 てるか ら,や っぱ りそ 分飲 ん でるわ て。 夜 には ミル ク飲 ますけと 昼 FF7の お しっこはや っ ぱ ク母乳が出 てるか ら,お しっこ出 てるん だ な 一 って 勝手 にいい方 に,い. い方 に …」。. ですよ って, 言 われ ま した。ゴ ご記載 され てる コメ 「 母乳頑張 って 下 さい (母 子手帳 ′ の ン トを読 む, この 頃 (子 ど も 退院後 2∼ 3か 月り は す ごい相談 してたん ですよ。リ. (3)医 療者 か らの保証 を得 る Ⅳ .考 察. ≪ 医療者 か らの保証 を得 る≫ は,対 象者 が選 んだ授 乳 の方法 や子 ど もの成長 を,子 ど もの経過 を よ く知 る 医療従事者 か ら保証 されてい ると感 じる ことであ る。. 1。. 授乳 の 困難 さと対処法 につ いて. この カテ ゴ リーは,医 療従事者 か ら受 けたサ ポー トで. 対象者 は 普通 とは異 な る 出産 を経験 し,子 ど もを. あ るが,対 象者 が 医療従事者 か らのサポ ー トを どの よ. 特別 な存在 と して捉 えた上 で育児 を始 め ざるを得 ない. うに捉 え,授 乳 の 困難 さを軽減す るために役立 てたか. 状態 にあ る。早産 児 の母親 は哺乳量 に関す る心配 事 に. に注 目 し対処法 の カテ ゴ リーに含 めた。. 対 して非常 に脆 く,子 どもの小 ささや未熟 な授乳行動 を繰 り返 し訴 え るため,授 乳 に対す る心配 事 は正 期産 D。. 児 の母親 のそ れ とは質 的 に異 な る. ①『 お墨す き』 を もらう. <『 お墨 つ き』 を もらう>は ,子 ど もの経過 を よ く. 本調査 の対象者. も,子 ど もが示す サイ ンが些 細 であ り,身 体感覚 と し. 知 る医 療従事者 か ら定 期 的 に子 どもの成長・ 発達 ,特. て乳 房 の張 りが弱 い ことか ら,授 茅L量・ タイ ミングと. に体重増加 が順調 で あ る と評価 を得 る ことであ る。 こ. い った授乳 に関す る判 断基準 が不確 かで,常 に「 これ. の ことは,子 ど もが本 当に成長 してい るのか,適 切 に. でいいのか」 と 自問 し,体 重増加 に敏感 に反応 してい. 授乳 して い るの か不確 か さを抱 く対象者 に とって,そ. た。早産 した罪責感 を根底 に,で きれば母乳 で育 てた. れ まで行 っていた授乳 で間違 いがなか った ことを確認. い思 いに葛藤 しなが らも,子 ど もを大 き くす ることを. で きる点 で意 味 が あ る。. 最優先 に子 ど もにあ った授乳方法 を模索 して いた。 この よ うな困難 さに対 して,対 象者 は≪ わずかな空. ご 「 体重 乗 せ て も,あ ま り増 え てない ときは,ぼ ん と′ 心配 だ った。 そん なん で病 院 に くると F大丈夫 だよ」. 腹 /満 腹 のサ イ ンを求 め る≫ ,≪ わが子 の成長 を提 え. とい って もらえ てとで も安 ノ じ`した。 それ で,あ ― この. 応 していた。 ≪ わず かな空腹 /満 腹 のサイ ンを求 め る. ままで. (こ. の ままの授乳 で. 」 丈夫 か な 一 と思 えた。. ',大. る≫ ,≪ 医療者 か らの保証 を得 る≫ の二 つ の方法 で対 ≫ で は,本 か らの知識 や他 者 の ア ドバ イスが頼 りとな る。 これ らの情報 を頼 りに,試 行錯誤 しなが ら子 ども. ②授乳方法 を支 持 され る. の反応 を読 み とる,子 どものサイ ンを見 出す工 夫 を し. <授 乳方法 を支持 され る >は , どの よ うな授乳方法 を選択 して も,医 療者 か らの援助 を通 して,そ の選択 が支持 されてい ると感 じる ことで あ る。特 に,小 さ く. て いた。 また,修 正 月齢 で子 どもの成長 を判断す る. 長 を提 え る≫ によ って,対 象者 は子 どもの育 ちの プラ. 産 んで しま ったか らこそ母乳 を与 えたい と思 いなが ら. ス面 を提 え ることがで きるよ うにな る。 この ことは. も人 工 栄養 に変更 した母親 に とって は,そ の選択 を医. 他 の子 どもの成長 を知 る ことによ り比較 の基準 を新 た. ,. 他 の早産児 との交流 を重視す る,な どの≪ わが子 の成. ,.

(7) 安積. 陽子 :早 産 で生 まれた子 ど もの授乳. 65. に得 る とい う効果 を示 した Brabchardら の 指摘 と一 致. せ る機会 にな り得 ることに留意 す る必要 があ る。児 の. して い る1の 。 こ う した ことを契機 に,小 さい ことへ の. 成長 つ いて継続 的 に確認 す るとともに,児 の成長 や乳. わだか ま りは軽減 し,子 どものペ ースで成長す れば よ. 房 の状態 の変化 な ど,個 別 の状態 に合 わせ た授乳方法. い と思 え るよ うにな り,授 乳 にゆ と りが生 じると考 え. を提案 した り,相 談 を受 ける ことは看護者 に求 め られ. られ る。. る援助 であ る。. 本調査 の母親 たちは「 子 ど もを大 き くす る」 ことが. 退 院後 の継続 的 な支援 と して,子 どもの成長 を肯定. 先決 で,母 乳 で大 き くな る保証 がない,不 安 だ と感 じ. 的 に受 け止 め られ るよ うな援助 が重 要 であ る。授乳 に. る場合 は人工乳 を選択 して いた。母乳育児 を希望 し実. 対す る不確 か さは,子 どもの成長 が順調 であ る と知 る. 践 した母親 も, 自分 な りの方法 で満腹 /空 腹 の反応 を. ことで軽減 す る ことか ら,他 職種 との連 携 の もと継続. 確 かめなが ら慎重 に進 めて いた。 その点 で は,い かな. 的 に子 どもの成長 を把握 し,助 言 を行 う ことは看護 の. る授乳 方法 を選択 して も, 自分 の選択 が 間違 いで はな い と安心 す るために,≪ 医療者 か らの保証 を得 る≫ が. 役割 と して大 切 で あ る。実際 に NICU退 院児 の訪 問看 Ю 護 の試 みが始 ま って い る 。 こ う した援助 の充実 が今. 重要 な 医療者 の 関わ りと して捉 え られて いた。 医療者. 後 の課題 であろ う。 また,わ が子 の成長 や変化 に 目が. が子 どもの成長 を確認 し「 順調」 とい うメ ッセー ジを. 向 け られ るよ うに,本 調査 の対象者 が語 っていた≪ わ. 伝 え ることによ って,母 親 は子 どもの育 ちにつ いての. が子 の成長 を提 え る≫ を参考 に して,他 の早産児 との. 恐怖 ,不 安 を払拭 し, この ままの授乳 で子 どもは育 つ. 交流 を早 くか らもて るよ うな機会 や比較 の基準 を変更. と思 う気持 ちを維持 で きると考 え る。. す るよ うな情報提供 な ど も意 図的 に行 う必要 が あ る。. 2.看 護 への示 唆. ま とめ. 本調査結果 か ら,児 が退 院 し家庭 生活 に入 る移 行期 の授乳援助 は非常 に重 要 であ ることがわか った。今 回. 早産児 の母親 が抱 く授乳 に関す る困難 さとその対処. の対象者 は,全 員段 階的 に子 どもに接 し,養 育 の機会. 法 を明 らか にす るために,10名 の対象者 に対 して半構. を得 て いた。 それで もなお,子 どもが退 院す る時,改. 成 的面接 を実施 した。 その結果 ,早 産児 の母親 が授乳. めて子 ど もの小 ささや 弱 々 しさを感 じ,子 どもの示す. に関 して 困難 で あ る点 は,≪ 小 さい ことへ のわだか ま. 空腹 /満 腹 のサ イ ンがわか らない,十 分 な量 を飲 ませ. り≫ ,≪ 子 どもは本 当に育 つ のか≫ であ り,小 さ く生. てい るのか不安 であ る, とい う不確 か さの 中で育児 を. まれたわが子 の授乳方法 を模索 し自信 が持 て るよ うに. 始 めて いた。 また,経 産婦 の場合 は,吸 いつ き方 ,哺. な るために≪わずかな空腹 /満 腹 のサイ ンを求 め る≫. 乳力 の判 断 は上 の子 どもの様子 を参考 にす るため,早. ≪ わが子 の成長 を提 え る≫ ,≪ 医療者 か らの保証 を得. 産 で生 まれた子 どもの哺乳力 は弱 々 しい と感 じていた。. る≫ とい う方策 で対処 していた。今後 は,継 続看護 の. 早産児 の母親 は,子 どもが退 院 して初 めて 自 らが主 た. 視点 を踏 まえ,二 つ の方策 を吟味 し授乳 の 困難 さに対. る養育者 で あ ることを実感 し,育 児 へ の不安 が高 くな. 処 してゆけるよ うな援助 に役 立 てたい。. D。. る傾 向 が あ る. ,. これ らの ことか ら,育 児経験 の有無. に関わ らず ,入 院 中母親 が養育 の主体 であ ると感 じる. 謝辞. ことがで きる環境 ,わ が子 を実感 し,母 であ る ことを. 本研究 を進 め るにあた り,デ ー タ収集 に協力 して 頂. 実感 で きるよ うな環境 を作 ることが,ひ いては移行期. いた お母様方 ,対 象 とな るお母 様方 を紹介 して下 さい. の授乳 の援助 の充実 につ なが ると考 え る。. ま した小児科 医師 の方 々 に心 よ りお礼 申 し上 げます。. 対象者 は「 で きれ ば母乳 をあげた い」思 いが根底 に ある ものの,母 乳分泌量 の低下 を身体感覚 と して体験 し,「 母乳 で は足 りな い」 ことを児 の入 院 中 に授 乳 を 通 して体験 してい る。母子分離 中は,定 期 的 に母親 の 意思 や思 い を確認 しなが ら,乳 汁分泌量 の低下 を抑 え. 引. 1)厚 生 統 計 協 会 編 集 田語欧宇葺当千J。. 2)中 村 肇. 用. :国 民 衛 生 の 動 向・ 厚 生 の 指 標. 2002;49(9):40-44 :出 生 体 重 児 の 予 後 に 関 す る全 国 統 計 .周 産. 期 医学 1999;29:903-907. る関わ り,母 乳栄養 へ の希望 を失 わな いよ うな関わ り. 3)Kaplan DM,Mason EA.:Matemal reactions to prema―. が重 要 で あ る。特 に,入 院 中 に直接授乳 によ って 哺乳. ture birth viewed as an acute emotional disorder. Am J. 量 を測定 す る必 要性 は児 の成長発達 のアセ スメ ン トに は必 要 で あ るが,母 親 には母茅Lで 育 て る 自信 を低下 さ. Orthopsychiatry 1960;30: 539-532. 4)藤 本 栄 子. :極 小 未 熟 児 を 出産 した 母 親 の 心 理 過 程 の.

(8) 甲南女子大学研究紀要第 2号. 看護学・ リハ ビリテーシ ョン学編 (2009年 3月 ). 分 析 。 聖 隷 学 園 浜 松 短 期 大 学 紀 要 1990;13:100-Hl. 5)Hummcl P:Parenting the high― risk inね nt.Newbom and infant nursing re宙. ews 2003;3(3):88-92. 6)小 野 智 美 ,平 林 優 子 :極 低 出生 体 重 児 を 育 て る 母親 へ の 看 護 の 役 割 一 出産 か ら児 が 1歳 6ヶ 月 に な る ま で. H)土 取 洋 子 ,間 野 雅 子. 三母 親 の 育 児 状 況 と乳 児 の 食 行. 動 発 達 に関 す る研 究 ―NICU退 院 後 8∼ 9ヶ 月 まで の 追 跡 調 査 ―.母 性 衛 生 2002;43(4):452-462 12)比 嘉 陽 子 ,神 谷 奈 露 ,城 間 末 子 ほか :未 熟 児 の 健 全 育 成 発 達 に 関 す る調 査. 未 熟 児 を 持 つ 母 親 を 支 え る地. の 母 親 の 体 験 を 通 して 一 。 第 27回 日本 看 護 学 会 集 録 一. 域 保 健 医 療 体 制 の 検 討 。 沖 縄 の 小 児 保 健 2000;27三 38-. 小 児 看 護 -1996;62-65. 45. 7)今 関 節 子 ,常 盤 洋 子 ,. ド田 あ い 子 ほ か :ハ イ リス ク. 児 分 娩 と正 常 児 分 娩 の 母 親 の 母 性 意 識 の 違 い 。. THE. KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 2002;52(1):5-11. 8)Brooten D, Gennaro S,Brown LP, Butts P, Gibbons AL, BakeweH― Sachs S, ct al.: Anxicty, dcprcssion, and. 13)Blanchard LW,Blalock SJ,DeVellis RB,DeVellis BS, Johnson ⅣIR : Social Comparisons Alrlong Mothers of Premature and Fun― Tcnn lnfants. Children's Hcalth Care. 1999;28(49):329-348 14)Kavanaugh K, Mead L, Mcier P, Mangurten HH.:. hostility in mothers of pretcm infants.Nurs Rcs. 1998 ;. Gctting cnough:inothcrs' concems about breastfeeding a. 37(4): 213-216. preterln infant atter dischargeo J Obstet Gynecol Neonatal. 9)堀 妙 子 ,北 澤 明 子. :低 出生 体 重 児 の 母 親 が 退 院 前 に. 感 じる不 安 とそ れ に 影 響 す る要 因 に つ い て 。 日本 新 生. Preteml and fullteml mothers.Ⅳ Iatemal― Child Nursing. 児 看 護 学 会 講 演 集 10回 2000;74… 75. 10)Miles Ms,Holditch― Da宙 sD。 :Compensatory parenting: how mothers describe parenting their 3…. ycar― old,. prema―. turely bom children.J Pcdiatr Nurs 1995;10(4):243253. Nurs 1995;24(1):23-32 15)Mary T Zabiclski:Recognition of Matemal ldentity in. Joumal 1994;22(1):2-36. 16)NICU退 院 児 の 育 児 支 援 の た め の 訪 問看 護 ―訪 問看 護 実 践 と母 親 に生 じた 変 化 との 関 連 探 索 研 究 ― .日 本 新 生 児看 護 学 会 誌 2005;H(2):9… 15.

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表 1  対象者 の背景 表 2  授乳 に関 して困難 で あ ると感 じた内容 とその対処法 いた。一方 で ,人 工 栄養 で育 てた 6名 は ,母 乳分泌量 へ の不安 ,母 乳 だ と哺乳量 が不明瞭であ るとい う理 由 を述べていた。 3.母 親が授乳 に関 して困難 であ ると感 じた内容 とそ の対処法 子 どもの退 院後 ,対 象者 が授乳 に関 して困難 であ る と感 じた 内容 は ,二 つ の カテ ゴ リー に集約 で きた ; ≪小 さい ことへのわだか ま り≫ ,≪ 子

参照

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