<論説>建設管理計画と手続・形式の瑕疵
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(2) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. て,都 市 計 画 の 決 定 又 は変 更 手 続 の 有 効 要 件 とな る もの と解 す べ きで あ っ て,右 審 議 会 の 審 議 手 続 に著 しい環 疵 が あ る場 合 に は,都 道 府 県 知 事 の 都 市 計 画 の 決 定 又 は変 更 に関 す る判 断 に も 当然 に重 大 な 影 響 を も た らす もの と して,右 審 議 手 続 は,〔 都 市 計 画 〕 法18条1項. … … の規 定 に違 背 す る違. 法 な もの とな る と い うべ きで あ る」 と判 示 して い る(2)。 ドイ ツ に お いて は,建 設 管 理 計 画 が,そ の 策 定 につ いて の 手 続 ・形 式 規 定 が 遵 守 され て い るか と い う観 点 か ら,行 政 裁 判 所 に よ る統 制 を 受 け る こ とが あ る。 建 設 管 理 計 画 は,土 地 利 用 計 画(準 備 的 な 建 設 管 理 計 画)と, 地 区 詳 細 計 画(拘 束 的 な 建 設 管 理 計 画)の 両 者 を 意 味 す る(建 設 法 典1条 2項)。 土 地 利 用 計 画 に お いて は,市 町村 の 全 域 に つ い て 土 地 利 用 の 種 類 が その 基 本 的 特 質(Grundzug)に. お いて 表 示 され る(建 設 法 典5条1項)。. 地 区 詳 細 計 画 は,法 的 拘 束 力 を 有 す る都 市 建 設 上 の 整 序 の た め の 指 定 (Festsetzung)を. 含 み(建 設 法 典8条1項1文),通. ら展 開(entwickeln)さ. れ る(同 条2項1文)。. 例 と して 議 決 す る(建 設 法 典10条1項)。. 常 は土地利用計 画か 市 町 村 は地 区 詳 細 計 画 を 条. 建 設 管 理 計 画 の 適 法 性 な い し有 効. 性 は,建 築 許 可 の 取 消 訴 訟 や 義 務 付 け訴 訟 等 に お け る前 提 問 題 と して 審 査 され う る(付 随 統 制(lnzidentkontrolle))(3)。 さ らに地 区詳 細 計 画 は,1976 年 の 行 政 裁 判 所 法 改 正 以 降,連 邦 全 域 に お いて,同 法47条 に よ る規 範 統 制 (Normenkontrolle)の. (2)大. 橋洋一. 対 象 にな る もの と され て い る(4)。. 「判 批 」 自 研74巻3号(1998)121頁. 画 決 定 は 無 効 で あ り,審 合 に は,審. 議 会 に 諮 問 し た が,そ. は,審. 議 会 の 議 を 経 な い都 市 計. こで の審 議 が 適正 で な か った 場. 議 手 続 は 違 法 で あ る 旨 主 張 す る。 行 政 計 画 と手 続 の 関連 が 問題 に. な っ た 判 例 の 概 観 と し て,見. 上 崇洋. 『行 政 計 画 の 法 的 統 制 」(信. 山 社,1996). 336頁 以 下 参 照 。 (3)FrankStollmann,OffentlichesBaurecht,5.Aufl.,2008,§9Rn.4,6. (4)土. 地 利 用 計 画 は,従. れ て い た が,連. 前 の判 例 に お い て は規 範 統 制 の対 象 に な らな い もの と さ. 邦 行 政 裁 判 所2007年4月26日. 判 決 は,風. 力発 電施設 の集 中設. 置 用 地 を 表 示 す る 土 地 利 用 計 画 が 規 範 統 制 の 対 象 と な る こ と を 認 あ た 。Vgl./. 88.
(3) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. も っ と も 建 設 法 典 は,第3章 (214条 ∼216条)に. 第2部. 第4節. 「計 画 維 持(Planerhaltung)」. お い て,土 地 利 用 計 画 お よ び 条 例 に 対 す る 裁 判 的 統 制 を. 制 限 す る 規 定 を 置 い て い る 。 建 設 法 典214条1項1文 及 び 形 式 規 定 の 違 反 が,土. 地 利 用 計 画 及 び この 法 典 に よ る条 例 の 法 的 有 効. 性 に と っ て 顧 慮 さ れ る(beachtlich)」 お り,衡. は,「 こ の 法 典 の 手 続. 場 合 を,各. 号 に お い て 限 定 列 挙 して. 量 素 材 の 調 査 お よ び 評 価 に 関 す る 環 疵(1号),公. 庁 参 加 に つ い て の 規 定 の 違 反(2号),土. 衆 お よ び行 政. 地 利 用 計 画 お よ び条 例 な ら び にそ. れ らの 案 の 理 由 書 に つ い て の 規 定 の 違 反(3号),土. 地 利 用 計 画 も し くは条. 例 の 議 決,認. 挙 げて い る。 さ ら に建. 可 ま た は公 示 に関 す る王 段疵(4号)を. 設 法 典215条1項1文. は,建. 設 法 典214条1項1文1号. か ら3号. に よ り顧 慮 さ れ る 手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 で あ っ て も,そ 画 ま た は 条 例 の 公 示 か ら1年. まで の 規 定. れ らが 土 地 利 用 計. 以 内 に 市 町 村 に 対 して 書 面 で 主 張 さ れ な か っ. た 場 合 に は,「 顧 慮 さ れ な く な る(unbeachtlichwerden)」. と定 め る。 ド. イ ツ に お い て も か つ て は,王 段疵 の あ る 規 範 は 無 効 で あ る と の 考 え 方 が 支 配 的 で あ っ た が(無 典214条. 効 の ドグ マ(Nichtigkeitsdogma))(5),少. ・215条 が 適 用 さ れ る 限 り,も. 本 稿 は,建. な くと も建 設 法. は や 無 効 の ドグ マ は 妥 当 しな い(6)。. 設 管 理 計 画 の 有 効 性 が 裁 判 で 争 わ れ る 場 合 に お い て,手. 形 式 の 環 疵 の う ち,ど. の よ う な も の が 顧 慮 さ れ,ど. 続 ・. の よ うな もの が 顧 慮 さ. れ な い の か を 明 ら か に し よ う とす る も の で あ る(7)。こ れ ら を 明 ら か に す る. \BVerwG,Urt.v.26.4.2007,BVerwGE128,382(384). (5)Vgl.FritzOssenbUhl,EineFehlerlehrefUruntergesetzlicheNormen,NJW1986,2805(2806-2807). (6)現. 在 に お い て は,無. 効 の ドグ マ は 憲 法 上 の 要 請 で は な い と解 され て い る。. Vgl.MichaelUechtritz,in:WillySpannowsky/MichaelUechtritz (Hrsg.),BaugesetzbuchKommentar,2009,§214Rn.15. (7)本 (2・. 稿 に 関 連 す る 先 行 研 究 と して,高 完)ド. 頁 以 下,3号31頁. 橋 寿 一 「『計 画 保 全 規 定 」 の 意 義 と 機 能(1). イ ツ 建 設 法 典 の 都 市 計 画 策 定 手 続 と 司 法 審 査 」 横 国14巻2号1 以 下(2005∼2006),大. 橋 洋 一・「都 市 計 画 訴 訟 の 法 構 造. 89. 規/.
(4) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. こ と は,日 本 に お いて 都 市 計 画 の 策 定 手 続 に お け る環 疵 が 都 市 計 画 決 定 の 適 法 性 な い し有 効 性 に どの よ うな 影 響 を 及 ぼす か を 考 え る に あ た って も参 考 に な る の で は な い か と思 わ れ る(8)。 以 下 で は まず,建 設 管 理 計 画 の 策 定 手 続 に 関 す る規 定 を概 観 した上 で(本 稿1),手. 続 ・形 式 の 環 疵 の効 果 に. つ いて の 規 定(建 設 法 典 制 定 前 に お け る連 邦 建 設 法 の 規 定 を 含 む)の 検 討 に移 る(本 稿2)。 参 加 の環 疵 に つ い て の建 設 法 典214条1項1文2号,理 由書 の環 疵 につ い て の建 設 法 典214条1項1文3号. は,複 雑 な 構 造 を 有 し. て い る た め,別 に項 目を 設 けて 検 討 す る(本 稿3,4)。 な お,衡 量 素 材 の調 査 お よび評 価 に関 す る暇 疵(建 設 法 典214条1項1文 1号)は,既. に別 稿 で 論 じた の で(9>,以 下 で は取 扱 わ な い。 ま た,2006年. の 改 正 で 追 加 され た建 設 法 典214条2a項. も,検 討 対 象 外 とす る。 同項 は,. 手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 につ いて の 規 律 を 含 ん で い るが,建 設 管 理 計 画 一般 に適 用 さ れ る も の で は な い。 本 稿 で は,議 論 の過 度 な複 雑 化 を 避 け るた め,同 項 につ いて は言 及 しな い。. \ 範 審 査 訴 訟 と計 画 維 持 原 則 の 関係 を 中心 と して 」 法 政72巻3号(2005)1頁 下,佐 藤 岩 夫 「都 市 計 画 を め ぐる住 民 参 加 と司法 審 査 の 動 向 」 原 田純 孝=大 村 謙 二 郎 編 「現 代 都 市 法 の新 展 開 展 と住 民 参 加. 以. ドイ ツ に お け る近 年 持続 可 能 な 都 市 発. ドイ ツ ・フ ラ ン ス」(東 京 大 学 社 会 科 学 研 究 所,2004)81頁. 以. 下,村 上 博 「ドイ ツ に お け る都 市 計 画 暇 疵 論 」 室井 先 生 還 暦 記念 『現 代 行 政 法 の 理 論 」(法 律 文 化 社,1991)72頁. 以 下 等 が あ る。. (8)た だ し,大 橋 ・前 掲 注(7)24頁は,「 ドイ ツ法 の よ うな,無 視 しう る違 法 事 由を 正 面 か ら法 定 す る こ と は,日 本 で は コ ンセ ンサ ス が得 られ に くい 」 と主 張 し, 佐 藤 ・前 掲 注(7)95頁 は,「 計 画 保 全 の 議 論 の結 論 だ け を 日本 に 持 ち込 ん で し ま うな ら ば,… … 都 市 計 画 の 司法 審 査 の可 能 性 を さ らに 限 定 して しま う結 果 につ な が りか ね な い 」 と述 べ て い る。 これ らの 指 摘 には 十 分 に留 意 す べ きで あ る。 (9)拙 稿 「建 設 管 理 計 画 の 衡 量 統 制 に 関 す る 一 考 察 に」 近 法57巻1号(2009)124頁. 以下参照。. 90. 衡 量 過 程 の統 制 を 中 心.
(5) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 1建. 設管理計画の策定手続. こ こで は,建 設 法 典214条1項. の理 解 に必 要 な 限 りで,建 設 管 理 計 画 の 策. 定 手 続 に関 す る建 設 法 典 の 規 定 を 概 観 す る(以 下 の 条 文 は,現 行 の 建 設 法 典 の もの で あ る)。 な お,建 設 管 理 計 画 の 策 定 に 関 す る 規 定 は,そ. の変. 更 ・補 完 ・廃 止 に も妥 当す る(1条8項)。. (1)策. 定開始の議決. 建 設 管 理 計 画 は,市 項1文),建. 町 村 が 自 己 の 責 任 で 策 定 しな け れ ば な ら ず(2条1. 設 管 理 計 画 を 策 定 す る と い う 議 決 は,地. 法 で(ortsUblich)公 条1項2文)。. 示(bekanntmachen)さ. 地 方 に お け る 通 常 の 方 法 と は,州. (Hauptsatzung)で. 定 め ら れ た 方 式 の こ と で,公. 方 に お け る通 常 の 方. れ な け れ ば な ら な い(2 法 や市 町村 の基 本条 例 報 や 新 聞 へ の 掲 載,市. 町. 村 の 掲 示 板 に お け る 掲 示 等 が 考 え られ る ⑩。. (2)衡 量 素 材 の 調 査 ・評 価,環 境 審 査 建 設 管 理 計 画 の 策 定 に あ た って は,衡 量 に と って 意 味 の あ る利 益(衡 量 素 材)が 調 査 お よ び評 価 され な け れ ば な らな い(2条3項)。 利 益 につ いて は,環 境 審 査(UmweltprUfung)が 測 され る有 意(erheblich)な bericht)に は,EUの. 環境保護 の. 実 施 され,そ こで は,予. 環 境 影 響 が 調 査 され,環 境 報 告 書(Umwelt-. お い て 記 述 お よ び評 価 さ れ る(2条4項1文. 前 段)。 環 境 審 査. 計 画 環 境 審 査 指 令(一 定 の 計 画 お よ び プ ロ グ ラ ム の環 境 影 響 の. 審 査 に関 す る指 令)等 の 国 内法 化 を 目的 とす る2004年 の 改 正 に よ り導 入 さ れ た もの で あ る。 環 境 審 査 に関 して 市 町 村 は各 建 設 管 理 計 画 につ き,衡 量 ωStollman(Fn.3),§6Rn.5.. 91.
(6) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. に と っ て 利 益 の 調 査 が ど の 範 囲 お よ び ど の 詳 細 度(Detaillierungsgrad) で 必 要 で あ る か を 確 定 す る(い 境 審 査 の 結 果 は,衡. わ ゆ る ス コ ー ピ ン グal)。2条4項2文)。. 環. 量 に お い て 考 慮 さ れ な け れ ば な ら な い(2条4項4. 文)。 環 境 審 査 は,建 設 管 理 計 画 の 策 定 手 続 か ら独 立 し た 手 続 で は な く,建 設管理計画の策定手続の. 「統 合 さ れ た 構 成 要 素 」 で あ る ⑫。. (3)案 の 理 由 書,環 境 報 告 書 市 町 村 は,策 定 手 続 に お い て,建 設 管 理 計 画 の 案 に 理 由 書(BegrUndung)を. 添 付 しな け れ ば な らな い(2a条1文)。2004年. の 改 正 前 に お いて. は,土 地 利 用 計 画 の 理 由 を 記 載 す る文 書 は 説 明 報 告 書(Erlauterungsbericht)と 呼 ば れ て い た が,同 年 の 改 正 で,建 設 管 理 計 画 の 理 由を 記 載 す る文 書 の 名 称 が 理 由書 に統 一一され た。 手 続 の 段 階 に応 じて,理. 由書 に お い. て は,建 設 管 理 計 画 の 目標,目 的 お よ び本 質 的 な 影 響 が 説 明 され な けれ ば な らず(2a条2文1号),環. 境 報 告 書 に お い て は,建 設 法 典 の 附 則 に従 っ. て,環 境 審 査 に基 づ いて 調 査 お よ び評 価 され た環 境 保 護 の 利 益 が 説 明 され な けれ ば な らな い(2a条2文2号)。 た一 部 分 」 で あ る(2a条3文)。. 環 境 報 告 書 は,理 由書 の 「分 離 され 理 由書 の 内容 は,手 続 の進 行 と と も に書. き改 め られ る こ とが 予 定 され て い る⑱。. (4)公 衆 参 加 (a)早 期 の 公 衆 参 加 公 衆 は,可 能 な 限 り早 期 に,計 画 策 定 の 一般 的 な 目標 お よ び 目的,地 区 qDBT-Drucks.15/2250,S.42. (12.)BT-Drucks.15/2250,S.42. ⑬HilmarFerner,in:HilmarFerner/HolgerKr6ninger/Manfred Aschke(Hrsg.),BaugesetzbuchmitBaunutzungsverordnungHandkommentar,2.Aufl.,2008,§2aRn.1;BT-Drucks.15/2250,S.43.. 92.
(7) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. の 新 形 成 ま た は発 展 の た め に考 慮 に値 す る相 互 に本 質 的 に区 別 され る解 決 策(L6sung),な. らび に計 画 策 定 の 予 測 さ れ る影 響 に つ い て,公. (unterrichten)さ. れ な け れ ば な らず(3条1項1文. 陳 述 お よ び討 議(Er6rterung)の 1項1文. 前 段),公. に告 知. 衆 に は意 見. 機 会 が 与 え られ な けれ ばな らな い(3条. 後 段)。 意 見 陳 述 お よ び討 議 の 方 式 は,法 律 上 特 に定 め られ て い. な い⑭。 告 知 お よ び 討 議 を 実 施 しな い こ とが で き る の は,地 区詳 細 計 画 が 策 定 も し くは廃 止 され,か つ これ が 計 画 地 区 お よ び近 隣 地 区 に影 響 しな い も し くは非 本 質 的(unwesentlich)に 2文1号),ま. 影 響 す る にす ぎ な い場 合(3条1項. た は告 知 お よ び討 議 が 既 に先 に別 の根 拠 に基 づ い て行 わ れ. た場 合(3条1項2文2号)で. あ る。 討 議 が 計 画 策 定 の 変 更 を もた らす 場. 合 に お いて も,告 知 お よ び討 議 に引 き続 いて,3条2項. に よ る縦 覧 が 実 施. され る(3条1項3文)。. (b)縦. 覧. 建 設 管 理 計 画 の 案 は,理 由書 お よ び市 町 村 の 評 価 に よれ ば本 質 的 な,環 境 に関 係 す る既 存 の 意 見 と と も に,1ケ ば な らな い(3条2項1文)。. 月 間,公 衆 の 縦 覧 に供 され な けれ. 縦 覧 の場 所 お よ び期 間 な ら び に環 境 に 関 係. す る どの よ うな 種 類 の情 報 が 入 手 可 能 か につ い て の記 述(Angabe)が, 遅 く と も1週 間 前 に地 方 に お け る通 常 の 方 法 で 公 示 され な け れ ば な らず (3条2項2文. 前 段),そ. の 際 に は,期 間 内 に意 見 を 表 明 す る こ とが で き る. こ と,期 間 通 りに表 明 され な か っ た意 見 は建 設 管 理 計 画 につ いて の 議 決 に あ た り考 慮 され な い ま ま に され う る こ と,地 区 詳 細 計 画 を 策 定 す る場 合 に は,行 政 裁 判 所 法47条 に よ る規 範 統 制 の 申立 て は,そ れ に よ って,申 立 人. ωHenningJ註de,in:HenningJ註de/FranzDirnberger/JosefWeiB, BaugesetzbuchBaunutzungsverordnungKommentar,5.Aufl.,2007, §3BauGBRn.5.. 93.
(8) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. が 縦 覧 の 範 囲 内で 主 張 す る こ とが で き た に もか か わ らず,主 張 しな か っ た ま た は時 機 に遅 れ て 主 張 した異 議 が 主 張 され る と き は,不 適 法 で あ る こ と が,指 示(hinweisen)さ. れ な けれ ば な らな い(3条2項2文. 後 段)。4条. 2項 に よ り参 加 す る行 政 庁 お よ び公 益 主 体 は,縦 覧 につ いて 通 知 され な け れ ば な らな い(3条2項3文)。. 期 間通 り に表 明 さ れ た 意 見 は審 査 され な. けれ ばな らず,そ の結 果 は報 告 され な けれ ば な らな い(3条2項4文)。6 条 ま た は10条2項. に よ り建 設 管 理 計 画 を 認 可 庁 に提 出す る に あ た って は,. 考 慮 され な い意 見 が 市 町 村 の 意 見 と と も に添 付 され な けれ ばな らな い(3 条2項6文)。. (5)行 政 庁 参 加 (a)早 期 の 行 政 庁 参 加 そ の 任 務 領 域 が 計 画 策 定 に 関 係 し う る行 政 庁 お よ び そ の他 の 公 益 主 体 は,3条1項1文. 前 段 の 規 定 に従 って 告 知 され な けれ ばな らず,2条4項. に よ る環 境 審 査 の 必 要 な 範 囲 お よ び詳 細 度 に関 して も,意 見 陳 述 を 求 め ら れ な け れ ば な らな い(4条1項1文)。4条1項 は,2条4項2文. に よ る早 期 の 行 政 庁 参 加. の いわ ゆ る ス コ ー ピン グ と結 合 して い る点 に1つ の 特 色. が あ る⑮。 意 見 陳述 が 計 画 策 定 の変 更 を もた らす 場 合 に お い て も,こ れ に 引 き続 いて,4条2項. に よ る意 見 聴 取 が 実 施 され る(4条1項2文)。. (b)行 政 庁 の 意 見 聴 取 市 町 村 は,計 画 案 お よ び理 由書 に関 して,そ の 任 務 領 域 が 計 画 策 定 に関 係 し う る行 政 庁 お よ び そ の 他 の公 益 主 体 の 意 見 を 聴 取 す る(4条2項1 文)。 そ れ ら は1ケ 月 以 内 に意 見 を表 明 しな け れ ば な らず(4条2項2文 q5>Vgl.KlausJoachimGrigoleit,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6), §4Rn.9;BT-Drucks.15/2250,S.44.. 94.
(9) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 前 段),市. 町 村 は重 要 な理 由が 存 在 す る場 合 に は この 期 間 を 適 切 に延 長 す. るべ きで あ る(4条2項2文. 後 段)。. (6)公 衆 ・行 政 庁 参 加 に共 通 す る規 律 (a)再 度 の 参 加 建 設 管 理 計 画 の 案 が,3条2項 た は補 完 され る場 合,案. ま た は4条2項. に よ る手 続 に よ り変 更 ま. は再 び縦 覧 され な けれ ばな らず,行 政 庁 お よ びそ. の 他 の 公 益 主 体 の 意 見 が 再 び聴 取 され な けれ ばな らな い(4a条3項1文)。 その 場 合,変 更 ま た は補 完 され た部 分 につ いて の み 意 見 を 表 明 しう る 旨を 定 め る こ と が で き(4a条3項2文. 前 段),こ. の こ とは3条2項2文. 再 度 の公 示 に お い て指 示 され な けれ ば な らな い(4a条3項2文. による 後 段)。 縦. 覧 の 期 間 お よ び意 見 表 明 の期 間 は 適 切 に短 縮 され う る(4a条3項3文)。 建 設 管 理 計 画 の 案 の 変 更 また は補 完 が,計 画 策 定 の 基 本 的 特 質 に関 係 しな い場 合,意 見 の 聴 取 は,当 該 変 更 また は補 完 に よ って 影 響 を 受 け る公 衆 な らび に行 政 庁 お よ びそ の 他 の 公 益 主 体 に限 定 され う る(4a条3項4文)。. (b)国. 境 を 越 え る参 加. 近 隣 国 に 有 意 な 影 響 を 有 し う る 建 設 管 理 計 画 に あ っ て は,近 村 お よ び 行 政 庁 は,相 tigkeit)の 4a条5項1文. 互 性(Gegenseitigkeit)お. 原 則 に 従 って,告. 隣国の市町. よ び 対 等 性(Gleichwer-. 知 さ れ な け れ ば な ら な い(4a条5項1文)。. に よ る 告 知 に つ い て は 相 互 保 証 主 義 が と られ て お り,計. 画. 策 定 市 町 村 が外 国 の市 町 村 等 に対 して 当 然 に 告 知 義 務 を 負 うわ け で は な い(16)。4a条5項1文. に 相 違 し て,あ. 設 管 理 計 画 に あ っ て は,こ. る他 国 に 有 意 な 環 境 影 響 を 有 し う る 建. れ を 環 境 適 合 性 審 査 法 の 規 定 に従 って 参 加 させ. q6>Vgl.Grigoleit,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§4aRn.17;BTDrucks.13/6392,S.46.. 95.
(10) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. な けれ ば な らず(4a条5項2文. 前 段),他. 国 の公 衆 お よ び行 政 庁 の 意 見 に. つ いて は,適 時 に表 明 され な か っ た意 見 の 法 効 果 も含 めて,建 設 法 典 の 規 定 が 準 用 され る(4a条5項2文 参 加 の 要 否(Ob)は (Wie)は. 後 段)。 この規 定 の趣 旨に つ き連 邦政 府 は,. 環 境 適 合 性 審 査 法 にお いて 規 律 され るが,参 加 の 方 式. 建 設 法 典 の 規 定 に 従 う 旨説 明 して い る⑰。 建 設 管 理 計 画 に あ って. 4a条5項2文 条2項2文. に よ る国 境 を越 え る参 加 が必 要 で あ る 場 合,こ の こ とは3 に よ る公 示 の 際 に 指 示 さ れ な け れ ば な らな い(4a条5項3. 文)。. (c)適 時 に表 明 され な か っ た意 見 の 排 除 公 衆 ・行 政 庁 参 加 の 手 続 に お いて 適 時 に表 明 され な か っ た意 見 は,市 町 村 が その 内容 を 知 らな か っ たが,知. って いな けれ ばな らな か っ たわ けで は. な く,し か も その 内容 が 建 設 管 理 計 画 の 適 法 性 に と って 無 意 味 で あ る場 合 に は,建 設 管 理 計 画 につ いて の 議 決 に あ た り考 慮 され な い ま ま に され う る (4a条6項1文)。. こ の規 定 が 公 衆 参 加 に お い て 表 明 さ れ た 意 見 に妥 当 す. るの は,こ の こ とが3条2項2文. に よ る公 衆 参 加 につ いて の 公 示 に お いて. 指 示 され た場 合 に限 られ る(4a条6項2文)。. (7)簡 素 化 され た 手 続 建 設 管 理 計 画 の 変 更 ・補 完 が 計 画 策 定 の 基 本 的 特 質 に関 係 しな い場 合 や,34条. に よ る地 区 に お け る地 区 詳 細 計 画 の 策 定 に よ って 既 存 の 近 隣 周 辺. の 特 性 か ら生 ず る許 容 性 基 準 が本 質 的 に変 更 され な い 場 合 ⑱等 にお いて,. ⑰BT-Drucks.15/2250,S.46;vgl.auchJ註de,in:J註de/Dirnberger/ WeiB(Fn.14),§4aBauGBRn.24. ㈹. 建 設 法 典34条1項1文 haben)は,そ. は,建. 築 物 が 連 担 す る 地 区 の 内 部 で は,事. 業 案(Vor-. れ が 近 隣 周 辺 の 特 性 に 適 合 す る場 合 に 許 容 され る 旨規 定 す る。. 96.
(11) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 市 町 村 が 簡 素 化 さ れ た(vereinfacht)手. 続 を 適 用 す る こ と が で き る の は,. 環 境 適 合 性 審 査 法 も し く は 州 法 に よ り環 境 適 合 性 審 査 の 実 施 を 義 務 づ け ら れ る 事 業 案 の 許 容 性 が 準 備(vorbereiten)さ と の な い と き(13条1項1号)で,か た 保 護 利 益(連. れ る また は基 礎 づ け られ る こ. つ1条6項7号bに. 邦 自然 保 護 法 の意 味 に お け る共 同 体 重 要 地 区 お よ び ヨー. ロ ッ パ 鳥 類 保 護 地 区 の 維 持 目 的 ・保 護 目 的)が haltspunkt)が た は2号. お いて 掲 げ られ. 害 さ れ る 手 が か り(An-. 存 在 しな い と き(13条1項2号)で. に 該 当 しな い 場 合 に は,公. あ る 。13条1項1号. ま. 衆 参 加 な らび に行 政 庁 お よ びそ の 他 の. 公 益 主 体 の 包 括 的 な 参 加 が 必 要 と な る ⑲。 簡 素 化 さ れ た 手 続 に お い て は,3条1項. お よ び4条1項. 加 を 実 施 しな い こ と が で き(13条2項1文1号),影. に よ る早 期 の 参. 響 を 受 け る公 衆 に適 切. な 期 間 内 に 意 見 を 表 明 す る 機 会 を 与 え る か,3条2項. に よ る縦 覧 を 実 施 す. る か を 選 択 す る こ と が で き(13条2項1文2号),関. 係 す る行 政 庁 お よ びそ. の 他 の 公 益 主 体 に 適 切 な 期 間 内 に 意 見 を 表 明 す る 機 会 を 与 え る か,4条2 項 に よ る 参 加 を 実 施 す る か を 選 択 す る こ と が で き る(13条2項1文3号)。 13条2項1文2号 項2文. に よ り影 響 を 受 け る 公 衆 を 参 加 さ せ る 場 合 に は,3条2. 後 段 の 指 示 義 務(Hinweispflicht)が. 妥 当 す る(13条2項2文)。. 簡 素 化 さ れ た 手 続 に お い て は,2条4項 境 報 告 書,3条2項2文. に よ る 環 境 審 査,2a条. に よ る環 境 に関 係 す る どの よ うな 種 類 の 情 報 が 入. 手 可 能 か に つ い て の 記 述,な. ら び に6条5項3文. 括 説 明 書(zusammenfassendeErklarung)は 前 段)。13条2項1文2号. に よ る環. お よ び10条4項. 不 要 で あ る(13条3項1文. に よ る 参 加 に あ っ て は,環. 境 審 査 が 実 施 され な. い こ と が 指 示 さ れ な け れ ば な ら な い(13条3項2文)。 な い こ と を 定 め た 規 定 は,こ. に よ る総. の13条3項. の み で あ る。. ⑲Jade,in:Jade/Dirnberger/WeiB(Fn.14),§13BauGBRn.8.. 97. 環 境 審 査 を実 施 し.
(12) 近畿大学法学. な お,2006年. 第57巻 第4号. の 「都 市 の 内 部 発 展(lnnenentwicklung)の. た めの 計 画 策. 定 案 の 容 易 化 に 関 す る 法 律 」 に よ る 建 設 法 典 改 正 で 導 入 さ れ た 「内 部 発 展 の 地 区 詳 細 計 画 」 は,迅. 速 化 さ れ た(beschleunigt)手. る こ と が で き る が(13a条1項1文),迅 2項. ・3項1文. 続 において策定す. 速 化 さ れ た 手 続 に お い て は,13条. に よ る 簡 素 化 さ れ た 手 続 の 規 定 が 準 用 さ れ る(13a条2項. 1号)。. (8)計 画 の 理 由 書 土 地 利 用 計 画 に お いて は,市 町 村 の 全 域 につ いて,意 図 され る都 市 建 設 上 の 発 展 か ら生 ず る土 地 利 用 の 種 類 が,当 該 市 町 村 の 予 測 され る必 要 に応 じて,基 本 的特 質 にお い て 表示 され な けれ ば な らな い(5条1項1文)。. 土. 地 利 用 計 画 か ら土 地 お よ び その 他 の 表 示 を 除 外 す る こ とが で き るの は,そ の こ とが5条1項1文. に よ り表 示 され な けれ ばな らな い基 本 的 特 質 に関 係. せ ず,か つ 市 町 村 が 後 の 時 点 で 表 示 を 行 う こ とを 意 図 して い る場 合 で あ り (5条1項2文. 前 段),理. 由書 に お いて は これ に関 す る理 由が 説 明 され な け. れ ば な らな い(5条1項2文. 後 段)。 土 地 利 用 計 画 に は,2a条. に従 った 記. 述 を有 す る理 由書 が 添 付 され な けれ ばな らな い(5条5項)。 地 区詳 細 計 画 に は,2a条 れ ばな らな い(9条8項)。. に従 っ た 記 述 を有 す る理 由書 が 添 付 さ れ な け 計 画 の理 由書 と案 の理 由書 の 内容 は,同 じで あ. る場 合 も あ りう るが,異 な る こ と も考 え られ る⑳。. (9)議. 決. 市 町 村 は地 区 詳 細 計 画 を 条 例 と して 議 決 す る(10条1項)。 画 につ いて は,こ の よ うな 定 め はな い。 ⑳WillySpannowsky/BirgitBaumann,in:Spannowsky/Uechiritz(Fn. 6),§9Rn.170.. 98. 土地利 用計.
(13) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. ㈲. 認 可,公 示,総 括 説 明 書. (a)土 地 利 用 計 画 土 地 利 用 計 画 は上 級 行 政 庁 の 認 可 を 必 要 とす る(6条1項)。. こ こで い う. 上 級 行 政 庁 は,州 に よ って定 め られ るが,行 政 管 区長(Regierungsprasident)や. 行 政 管 区 政 府(Bezirksregierung)が. 考 え られ る⑫1)。 認可 の拒否. は,土 地 利 用 計 画 が,適 式(ordnungsgemaB)に. は成 立 しな か った場 合,. ま た は建 設 法 典,建 設 法 典 に基 づ いて 発 布 され た も し くは その 他 の 法 規 定 に反 す る場 合 に限 り許 され る(6条2項)。. 従 って上 級 行 政 庁 の審 査 権 は,. 適 法 性 の統 制 に 限 定 され て い る⑳。 認 可 に つ い て は3ケ 月 以 内 に判 断 され な けれ ばな らな い(6条4項1文. 前 段)。 認 可 は,そ れ が 期 間 内 に理 由を 示. して 拒 否 され な けれ ば,付 与 され た もの とみ な され る(6条4項4文)。 認 可 の 付 与 は,地 方 に お け る通 常 の方 法 で 公 示 さ れ な け れ ば な らな い (6条5項1文)。. 公 示 を も っ て 土 地 利 用 計 画 は有 効 と な る(6条5項2. 文)。 土 地 利 用 計 画 に は,環 境 利 益 お よ び公 衆 ・行 政 庁 参 加 の 結 果 が 当 該 土 地 利 用 計 画 に お いて どの よ う に考 慮 され たか,な. らび に当 該 計 画 が,審 査. され,考 慮 に値 す る別 の 計 画 策 定 の 可 能 性 との 衡 量 に よ りどの よ うな 理 由 か ら選 択 さ れ た の か に つ い て の 総 括 説 明 書 が 添 付 さ れ な け れ ば な らな い (6条5項3文)。. いか な る者 も,土 地 利 用 計 画,理. 由書 お よ び総 括 説 明 書. を 閲 覧 す る こ とが で き,そ れ らの 内容 につ いて 説 明 を 求 め る こ とが で き る (6条5項4文)。. 総 括 説 明 書 は,2004年. の 改 正 で導 入 さ れ た もの で あ る. が,環 境 報 告 書 と は異 な り,理 由書 の 構 成 要 素 で はな い㈱。. ⑳UlrichBattis/MichaelKrautzberger/Rolf-PeterL6hr,BaugesetzbuchKommentar,11.AufL,2009,§6Rn.6. ⑳Ferner,in:Ferner/Kr6ninger/Aschke(Fn.13),§6Rn.1;Stollmann (Fn.3),§6Rn.32. ⑳BernhardStuer,HandbuchdesBau-undFachplanungsrechts Planung-Genehmigung-Rechtsschutz,4.Aufl.,2009,Rn.1084.. 99.
(14) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. (b)地 区 詳 細 計 画 8条2項2文,8条3項2文,8条4項. に よ る地 区詳 細 計 画(20は上 級 行. 政 庁 の 認 可 を 必 要 と し(10条2項1文),6条2項. か ら4項 まで の 規 定 が 準. 用 さ れ る(10条2項2文)。. に よ り土 地 利 用 計 画 か ら. 従 って8条2項1文. 展 開 され る通 常 の 地 区 詳 細 計 画 は,認 可 を 要 しな い㈱。 認 可 の 付 与 ま た は,認 可 が 不 要 で あ る場 合 に は,市 町 村 に よ る地 区 詳 細 計 画 の 議 決 は,地 方 に お け る通 常 の 方 法 で 公 示 され な けれ ばな らな い(10 条3項1文)。. 地 区詳 細 計 画 は,理 由書 お よ び10条4項. に よ る総 括 説 明 書. と と も に,す べ て の 者 が 閲 覧 しう る よ う に して おか な けれ ばな らず(10条 3項2文. 前 段),そ. の 内 容 につ い て は請 求 に基 づ い て 情 報 が 与 え られ な け. れ ばな らな い(10条3項2文. 後段)。 公 示 に お い て は,ど こで 地 区 詳 細 計 画. を 閲 覧 し う る か が 指 示 さ れ な け れ ば な らな い(10条3項3文)。 も って 地 区 詳 細 計 画 は発 効 す る(10条3項4文)。. 公示 を. 地 区詳 細 計 画 に は,環 境. 利 益 お よ び公 衆 ・行 政 庁 参 加 の 結 果 が 当該 地 区 詳 細 計 画 に お いて どの よ う に考 慮 され たか,な. らび に 当該 計 画 が,審 査 され,考 慮 に値 す る別 の 計 画. 策 定 の 可 能 性 との 衡 量 に よ りどの よ うな 理 由で 選 択 され たの か につ いて の 総 括 説 明 書 が 添 付 され な けれ ばな らな い(10条4項)。. ⑳8条2項2文 あ る 場 合 は,土. は,都. 市 建 設 上 の発 展 を整 序 す る た め に地 区 詳 細 計 画 が 十 分 で. 地 利 用 計 画 は 不 要 で あ る と規 定 す る。8条3項2文. は,土. 地利. 用 計 画 の 策 定 と 同 時 に 地 区 詳 細 計 画 を 策 定 ・変 更 ・補 完 ・廃 止 す る 並 行 手 続 (Parallelverfahren)に. お い て,土. 地 利 用 計 画 の前 に地 区詳 細 計 画 を 公 示 す る. こ と が で き る 場 合 を 定 め て い る 。8条4項. は,土. 地 利用 計 画 の 策 定 の 前 に地 区. 詳 細 計 画 を 策 定 ・変 更 ・補 完 ・廃 止 で き る 場 合,土. 地 利 用 計 画 の 補 完 ・変 更 の. 前 に地 区 詳 細 計 画 を 策 定 で き る場 合 を 定 め て い る。 ㈲. 州 は 認 可 を 要 しな い 地 区 詳 細 計 画 に つ き 届 出 手 続 を 導 入 す る こ と が で き る が (建 設 法 典246条1a項),現. 在 届 出 手 続 を導 入 して い る州 は 存 在 しな い よ うで. あ る 。Vgl.MichaelKrautzberger,in:WernerErnst/WillyZinkahn/ WalterBielenberg/MichaelKrautzberger,BaugesetzbuchKommentar,Loseblatt,Stand:April2009,§246Rn.28.. 100.
(15) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 2手. 続 ・形 式 の 暇 疵 の効 果(概 観). 建 設 法 典 は,第3章. 第2部 第4節. 「計 画 維 持」(214条 ∼216条)に. おい. て,土 地 利 用 計 画 お よ び建 設 法 典 に よ る条 例 の 策 定 に関 す る規 定 の 違 反 に つ いて 定 めて い る。 以 下 で は まず,建 設 法 典 制 定 前 に お いて,連 邦 建 設 法 が 手 続 ・形 式 の 環 疵 につ いて どの よ うな 規 定 を 置 いて い たか を 参 照 す る。 その 上 で,現 行 の 建 設 法 典214条 ∼216条 が,手 続 ・形 式 の 王 段疵 を どの よ う に取 扱 って い るか を 概 観 す る。. (1)連 邦 建 設 法 の 規 定 (a)1976年. の連邦建設法改正. 連 邦 建 設 法 は,1976年. の 改 正 で,条 例 の 成 立 に あ た って の 手 続 ・形 式 規. 定 の違 反 に 関す る定 め を 置 い た(155a条)。. そ れ に よ る と,同 法 に よ る条. 例 の 成 立 に あ た って の 同法 の 手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 は,そ れ が 書 面 で 当 該 違 反 を 表 示 して 当該 条 例 の 発 効 か ら1年 以 内 に市 町 村 に対 して 主 張 され な か っ た場 合 に は,顧 慮 され な い(同 法155a条1文)。. この こ とは,条 例 の. 認 可 ま た は公 布 につ いて の 規 定 の 違 反 が あ っ た場 合 に は,妥 当 しな い(同 法155a条2文)。. 条 例 の 公 布 に あ た って は,同 法155a条1文. に よ る法 効 果 が 指 示 され な けれ ばな らな い(同 法155a条3文)。. お よび2文 地区詳細. 計 画 の 法 的 拘 束 性 は,建 設 管 理 計 画 へ の市 民 の参 加 に関 して は,同 法2a 条6項. に よ る手 続(縦. 覧)が 遵 守 され た か 否 か の み に よ っ て 決 定 さ れ る. (同法155a条4文)e6)。 連 邦 政 府 は,手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 の 主 張 に関 して 期 間 制 限 を 設 け る理 ⑳1976年. 改 正 後 の 連 邦 建 設 法2a条. 項 ∼5項)お. よ び縦 覧(6項)を. は,市 民 参 加 につ き,早 期 の 市 民 参 加(2 定あていた。. 101.
(16) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. 由 につ いて,次 の よ う に説 明 して い る。 「こ れ は,法 的 安 定 性 の た め に必 要 で あ る。 と い うの も,地 区 詳 細 計 画 は数 多 くの 執 行 行 為 の 根 拠 で あ るか ら で あ る。 ま た,地. 区詳 細 計 画 が 状 況 に よ って は地 区 の建 設 が な さ れ た 後. や,多 数 の 土 地 所 有 者 が その 存 続 力 を 信 頼 して き た執 行 行 為(例. と して は. 区 画 整 理 が 挙 げ られ る)が 完 了 した後 に何 年 も経 っ た時 に は じめて 主 張 さ れ た形 式 ・手 続 の 王 段疵 に基 づ いて 無 効 と宣 言 され る と い うの は,市 民 の た め に もな らな い⑳」。. (b)1979年. の連邦建設法改正. 1979年 に連 邦 建 設 法 は再 び改 正 され,土 地 利 用 計 画 お よ び条 例 の 策 定 に あ た っ て の手 続 ・形 式 規 定 の違 反 に関 す る定 め(155a条),建 につ い て の そ の他 の規 定 の違 反 に 関 す る定 め(155b条),認 関 す る定 め(155c条)が 同法155a条1項. 設 管理計画 可庁 の 任 務 に. 設 け られ た。. 前 段 に よ る と,土 地 利 用 計 画 ま た は 同法 に よ る条 例 の. 策 定 に あ た って の 同法 の 手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 は,そ れ が 書 面 で 当 該 土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 の 公 示 か ら1年 以 内 に市 町 村 に対 して 主 張 され な か っ た場 合 に は,顧 慮 され な い。 土 地 利 用 計 画 また は地 区 詳 細 計 画 の 法 的 有 効 性 は,建 設 管 理 計 画 へ の市 民 の 参 加 に関 して は,同 法2a条6項(縦 お よ び7項(制. 覧). 限 さ れ た 参 加)㈱ に よ る手 続 が 遵 守 さ れ た か 否 か の み に. よ っ て決 定 され る(同 法155a条2項)。. 同法155a条1項. は,土 地 利 用 計. 画 ま た は条 例 の 認 可 お よ び公 示 につ いて の 規 定 の 違 反 に は妥 当 しな い(同 法155a条3項)。. 土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 の認 可 の公 示 に あ た って は,手. (2TBT-Drucks.7/2496,S.62. ⑳1979年. 改 正 後 の 連 邦 建 設 法2a条7項. 変 更 ・補 完 さ れ る 場 合 に,制. は,縦. 覧 の 結 果,建. 限 さ れ た(eingeschrankt)参. が で き る 旨規 定 して いた 。. 102. 設管理計画の案が 加を実施 する こと.
(17) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 続 ・形 式 規 定 の 違 反 の 主 張 につ いて の 要 件 お よ び法 効 果 が 指 示 され な けれ ばな らな い(同 法155a条4項)。. 市 町村 は,土 地 利 用 計 画 も し くは条 例 の. 認 可 お よ び公 示 につ いて の 規 定 の 違 反 か ら生 ず る暇 疵,ま た は 同法 も し く は州 法 に よ るそ の 他 の手 続 ・形 式 の 王 段疵 を除 去(beheben)す. る場 合,当. 該 土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 を 遡 及 効 を も って 再 び発 効 させ る こ とが で き る (同法155a条5項)。 同法155b条1項1文. は,建 設 管 理 計 画 の諸 原 則 お よ び衡 量 に つ い て の. 諸 要 求 が 守 られ て い る場 合 に は,建 設 管 理 計 画 の 法 的 有 効 性 に と って 顧 慮 され な い環 疵 を,各 号 に お いて 列 挙 して お り,建 設 管 理 計 画 に関 係 す る個 別 の 公 益 主 体 が 建 設 管 理 計 画 の 策 定 に 参 加 させ られ な か っ た と い う報 疵 (2号),土. 地 利 用 計 画 の 説 明 報 告 書,地 区 詳 細 計 画 の 理 由書 また は縦 覧 に. 供 され な けれ ばな らな い建 設 管 理 計 画 の 案 の 説 明 報 告 書 も し くは理 由書 が 不 完 全 で あ る と い う王 段疵(3号)等. を 挙 げて い た。 ま た 同 法155b条1項. 2文 は,説 明 報 告 書 ま た は理 由書 が 衡 量 に と って 本 質 的 な 関 係 にお いて 不 完 全 で あ る場 合 で,正. 当な 利 益 が 説 明 され る と き は,市 町 村 は請 求 に基 づ. いて 情 報 を 与 え な けれ ばな らな い と規 定 した。 最 後 に 同 法155c条. は,土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 の認 可 権 限 を有 す る行. 政 庁 の,そ の 違 反 が 同 法155a条. お よ び155b条. に よ り土 地 利 用 計 画 また は. 条 例 の 法 的 有 効 性 に影 響 を 及 ぼ さな い規 定 の 遵 守 を 審 査 す る義 務 は,依 然 と して 妥 当す る 旨規 定 した。 国 土 整 備 ・建 築 ・都 市 建 設 委 員 会 の 報 告 書 は,上 記 の 改 正 につ いて,次 に よ う に述 べ て い る。 「当委 員 会 は,こ れ らの規 定 は全 体 と して,放 棄 しえ な い法 治 国 的 な 諸 要 求 を 維 持 しな が ら土 地 利 用 計 画,地 区 詳 細 計 画 お よ び そ の他 の 条 例 の 存 続 力 を 確 保 す る と い う,必 要 な 貢 献(Beitrag)で. ある. と考 え る。 この 拡 大 され た 〔暇 疵 の 治 癒 の 〕可 能 性 を求 め る 緊急 の利 益 は, … … 計 画 手 続 な らび に説 明 報 告 書 お よ び理 由書 につ いて の 過 大 な 要 求 の 故. 103.
(18) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. に,建 設 管 理 計 画 お よ び条 例 が 結 果 に お いて は非 難 され え な い場 合 に お い て も,そ れ らを 破 棄 す る行 政 裁 判 所 の 裁 判 実 務 が ます ます 増 加 して い る こ とか ら生 ず る。 この 実 務 は,当 委 員 会 の 見 解 で は,是 認 しえ な い市 町 村 の 負 担 とな るだ けで な く,… …建 築 を意 図 す る市 民 の利 益 を も害 す る⑳」。 こ こ で は,手 続 よ り も結 果 を 重 視 す る立 法 者 の姿 勢 を読 み 取 る こ と が で き る⑳。 連 邦 行 政 裁 判 所 は,1979年9月7日 建 設 法155a条 ungen)に. 判 決 で,「 いず れ に して も1979年 連 邦. 以 下 も,地 区 詳 細 計 画 を 形 式 上 の諸 要 求(Formanforder-. 対 して可 能 な 限 り 『維 持 す る(halten)』. とい う,適 切 な 傾 向 の. 表 れ で あ る」と述 べ ⑳,こ れ らの 規 定 につ き早 い段 階 か ら肯 定 的 な 評 価 を 下 した。 その 後 連 邦 行 政 裁 判 所1986年11月21日. 判 決 も,連 邦 建設 法155a条. ・. 155b条 は 「法 的安 定 性 の理 由 か ら建 設 管 理 計 画 の存 続 を確 保 し,計 画 策 定 お よ び規 範 制 定 に関 す る法 治 国 的 な 諸 要 求 な らび に建 設 管 理 計 画 の 諸 原 則 に関 係 しな い王 段疵 を,広 範 囲 にわ た って,計 画 の 有 効 性 に影 響 させ な い と い う 目的 を 追 求 す る」 と述 べ 勧,こ れ らの 規 定 の 意 義 を 認 め て い る㈱。. ⑳BT-Drucks.8/2885,S.35.1970年 は,高 (3①. 橋. 村 上. ・ 前 掲 注(7)「. ・ 前 掲 注(7)74頁. (dienend)機. 能 」 が 語. 代 前 半 ま で の 規 範 統 制 の 実 態 計 画 保 全(1)」11頁 も参 照 。. に つ い て. 以 下 参 照 。. ド イ ツ で は,近. 年 に お い て も. 「手 続 法 の 奉 仕 的. ら れ る こ と が あ る 。Vgl.MartinKment,Planerhal-. tungaufdemPrtifstand:DieNeuerungender§. §214,215BauGB2007. europarechtlichbetrachtet,DVBl.2007,1275(1275). (31)BVerwG,Urt.v.7.9.1979,DVBI.1980,230(232). ([32)BVerwG,Urt.v.21.11.1986,BVerwGE75,142(145). ⑬. 連 邦 建 設 法155a条 主 張. お よ び155b条1項. が い ず れ も 憲 法 適 合 的 で あ る こ と を. し た 学 説 と し て,vgl.FerdinandKirchhof,DieBaurechtsnovelle1979. alsRechtswegsperre?ZurVereinbarkeitder§. §155aundbBBauG. mitArt.191VGG,NJW1981,2382(2384-2385);HermannHill,Das fehlerhafteVerfahrenundseineFolgenimVerwaltungsrecht,1986, S.154-167.. 104.
(19) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. (2)建 設 法 典214条1項 建 設 法 典214条1項1文. は,「 この 法 典 の 手 続 及 び形 式 規 定 の 違 反 が,土. 地 利 用 計 画 及 び この 法 典 に よ る条 例 の 法 的 有 効 性 に と って 顧 慮 され る」 場 合 を,そ の 第1号 か ら第4号. に お いて 限 定 列 挙 して い る。 従 って,建 設 法. 典 の手 続 ・形 式 規 定 の違 反 が あ っ た と して も,そ れ が建 設 法 典214条1項 1文 各 号 の いず れ に お いて も掲 げ られ て いな けれ ば,当 該 違 反 は土 地 利 用 計 画 な い し条 例 の 有 効 性 に影 響 しな い(こ れ を 「外部 不顧 慮(externeUnbeachtlichkeit)」 と い う こ とが あ る鋤 。 この よ うな 規定 の仕 方 は,建 設 法 典 の 制 定 と と も に採 用 され た もの で あ り絢,連 邦 政 府 は,「 手 続 規 定 の う ち 本 質 的 な もの 」が列 挙 さ れ て い る 旨説 明 して い る(36)。 そ うで あ る とす る と, 建 設 法 典 に は非 本 質 的 な 手 続 規 定 も少 な くな い と い う こ と にな る。 建 設 法 典 の 手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 の う ち,建 設 法 典214条1項1文 の いず れ に も該 当 しな い もの の 例 と して,建 設 法 典2条1項2文(策. 各号 定開. 始 議 決 の公 示)の 違 反 が 挙 げ られ る(3D。これ に関 して 連 邦 行 政 裁 判 所1988 年4月15日. 決 定 は,「適 式 な 計 画 策 定 議 決 の 存 在 は,連 邦 法 に よ れ ば,そ の. 後 の 地 区 詳 細 計 画 に と って の 有 効 要 件 で はな い」 と判 示 し,そ の 理 由 と し て,「 連 邦 建 設 法 ・建 設 法 典2条1項2文. に よ る策 定 議 決 は,建 設 管 理 計. 画 の 策 定 手 続 につ いて の その 他 の 規 定 に お いて 言 及 され な い」 と い う点 を. (3・DJohannesKirchmeyer,in:Ferner/Kr6ninger/Aschke(Fn.13),§214 Rn.17;Stollmann(Fn.3),§8Rn.4. (3Dこ. れ を 立 法 技 術 的 な 観 点 か. ら 批 判. し た 学 説. と し て,vgl.MartinMorlok,. DieFolgenvonVerfahrensfehlernamBeispielvonkommunalenSatzungen,1988,S.228. ㈹BT-Drucks.10/4630,S.156.建 続. 設 法 典 制 定 前 に お い て も,非. ・形 式 の 報 疵 は そ も そ も 顧 慮 さ れ な い と い う説 が 存 在. 本 質 的 な 手. し て い た 。Vgl.Hill. (Fn.33),S.155. (3D立. 法 資 料 で は,建. 設 法 典2条4項2文(ス. コ ー ピ ン グ)の. げ ら れ て い る 。Vgl.BT-Drucks.15/2996,S.70.. 105. 違 反 が 例 と し て 挙.
(20) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. 挙 げ て い る㈱。 この 判 示 に従 う と,策 定 開 始 の 議 決 に関 す る環 疵 は,連 邦 法 上 は,建 設 管 理 計 画 の 法 的 有 効 性 に と って 顧 慮 され な い こ と にな る紛。 建 設 法 典214条1項1文2号 2項. 前 段 は,「 第3条 第2項. 〔 行 政 庁 の意 見 聴 取 〕,第4a条. 第3項. 〔 縦 覧 〕,第4条. 第. 〔 再 度 の参 加 〕 及 び第5項 第2. 文 〔 環 境 影 響 に関 す る国境 を越 え る参 加 〕,第13条 第2項 第1文 第2号 及 び 第3号(第13a条. 第2項 第1号. との 結 合 も含 む)〔 簡 素 化(迅 速 化)さ れ. た手 続 に お け る参 加 〕… … に よ る公 衆 及 び行 政 庁 参 加 に つ い て の 規 定 の 違 反 が あ っ た」 場 合 と定 めて い る。 従 って,早 期 の 公 衆 ・行 政 庁 参 加 につ い て の 規 定(建 設 法 典3条1項. ・4条1項)の. 不 顧 慮)。 他 方 で建 設 法 典214条1項1文2号. 違 反 は,顧 慮 され な い(外 部 後 段 は,同 号 前 段 に掲 げ られ. た規 定 の 違 反 が あ る場 合 に お いて も,当 該 違 反 が 顧 慮 され な い と きが あ る こ とを定 めて い る(こ の種 の規定 を,「内部 不顧 慮条項(interneUnbeachtlichkeitsklausel)」と い う こ と が あ るω)。詳 細 につ い て は,本 稿3で 検 討 す る。 建 設 法 典214条1項1文3号 2項. 〔 縦 覧 〕,第5条. 書 〕,第9条. 第8項. 第1項. 前 段 は,「 第2a条 第2文 後 段 及 び第5項. 〔 案 の 理 由書 〕,第3条. 第. 〔 土 地 利 用 計 画 の理 由. 〔 地 区詳 細 計 画 の理 由書 〕… … に よ る土 地 利 用 計 画 及 び. 条 例 並 び に それ らの 案 の 理 由書 につ いて の 規 定 の 違 反 が あ っ た」 場 合 と定 め て い る。 建 設 法 典214条1項1文3号. 中 段 お よ び 後 段 は,同 号 前 段 に掲. げ られ た規 定 の 違 反 が あ る場 合 に お いて も,当 該 違 反 が 顧 慮 され な い と き が あ る こ とを 定 めて い る(内 部 不 顧 慮 条 項)。 詳 細 につ い て は,本 稿4で 検 討 す る。 建 設 法 典214条1項1文4号. は,「 土 地 利 用 計 画 若 し くは条 例 につ いて の. ㈱BVerwG,Beschl.v.15.4.1988,BVerwGE79,200(204-205). ⑳Vgl.Stollmann(Fn.3),§8Rn.4;BVerwG,Beschl.v.23.10. 2002,NVwZ-RR2003,172(173). ωBT-Drucks.15/2250,S.63;Battis,in:Battis/Krautzberger/L6hr (Fn.21),Vorb§214-216Rn.2.. 106.
(21) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 市 町 村 の 議 決 が な され な か っ た,認 可 が 付 与 され な か った,又. は土 地 利 用. 計 画 若 し くは条 例 の 公 示 に よ って 追 求 され る指 示 目的(Hinweiszweck)が 達 成 され な か っ た」 場 合 と定 めて い る。 土 地 利 用 計 画 また は条 例 につ いて の 議 決 は,計 画 な い し条 例 の 成 立 根 拠 で あ り,こ れ が 欠 け る場 合,計 画 な い し条 例 は効 力 を 有 しな いω。 建 設 法 典 制 定 前 で あ る が,連 邦 行 政 裁 判 所 1986年12月5日. 判 決 は,地 区 詳 細 計 画 に つ い て,そ の 内 容 に 関 わ る 負 担. (Auflage)付 の 認 可 が 付 与 され た 事 案 で,「市 町 村 に よ り議 決 され た 内容 を 有 す る地 区 詳 細 計 画 が 認 可 庁 に よ り認 可 され ず,条 件(MaBgabe)付. で認. 可 され た計 画 が 認 可 の 公 示 お よ び計 画 の 縦 覧 の 前 に市 町 村 に よ りそ の よ う に議 決 され な か っ た場 合 に は,そ の よ うな 地 区 詳 細 計 画 は有 効 と はな りえ な い」 と判 示 して い る働。 建 設 法 典214条1項1文4号. に い う 「認 可 が付 与 さ れ な か った」 場 合 は,. 認 可 が 当然 無 効 の 場 合 を 含 む が,認 可 が単 に違 法 で あ る場 合 を含 ま な い⑬。 ま た 同号 に い う 「土 地 利 用 計 画 若 し くは条 例 の 公 示 に よ って 追 求 され る指 示 目的 」とは,新 た な 法 を 市 民 に指 示 す る 目的 を 意 味 す る幽。 建 設 法 典 制 定 前 で あ るが,連 邦 行 政 裁 判 所1984年7月6日. 判 決 は,「 〔 地区詳細計画の〕. 認 可 の 公 示 に お いて 含 まれ る指 示 は,当 該 計 画 地 区 を 限 定 も し くは別 の 方 法 で 規 定 す る道 路 も し くは耕 牧 地 名(Flurnamen)ま. た は類 似 の 当 該 計 画. (41)Kirchmeyer,in:Ferner/Kr6ninger/Aschke(Fn.13),§214Rn.31; StUer(Fn.23),Rn.1240. ωBVerwG,Urt.v.5.12.1986,BVerwGE75,262(265). ⑬Uechtritz,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§214Rn.74.地 細 計 画 が 発 効. 区 詳. し た 後 に お け る 認 可 の 職 権 取 消 し は 許. さ れ な い と い う の が 判 例 で. あ る 。VgLBVerwG,Urt.v.21.IL1986,BVerwGE75,142(146). 幽Uechtritz,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§214Rn.77.連 法 裁 判 所 の 判 例 に よ る と,法. 治 国 原 理. が 確 実. 式. に 知. り う る 仕 方 で,正. 邦 憲 は. 「法 規 範 が,そ. の 内 容 を 利 害 関 係 者. に 公 衆 に 公 開 さ れ る こ と 」 を 要 求 す る 。Vgl.. BVerfG,Urt.v.22.11.1983,BVerfGE65,283(291).. 107.
(22) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. 地 区 の 標 語 的 な(schlagwortartig)特 こ と に よ っ て,大. 徴 づ け(Kennzeichnung)を. 示 す. 抵 は 達 成 さ れ う る」 と 判 示 して い る ㈲。 他 方,そ. 公 示 が な い 場 合 に は,指. もそ も. 示 目 的 は 最 初 か ら 達 成 さ れ え な い ㈱。 下 級 審 裁 判. 例 で は,ど. の 部 署 に お いて 地 区 詳 細 計 画 を 閲 覧 しう るか が 指 示 され な い場. 合 に は,当. 該 地 区 詳 細 計 画 は 無 効 で あ る 旨 判 示 し た も の が あ る ㈲。. (3)建 設 法 典214条4項 建 設 法 典214条4項. は,「 土 地 利 用 計 画 又 は条 例 は,環 疵 の 除 去 の た めの. 補 完 手 続 に よ って,遡 及 的 に発 効 させ る こ と もで き る」 と規 定 す る。 建 設 法 典 制 定 前 に お いて,1979年. 改 正 後 の 連 邦 建 設 法155a条5項. は,市 町 村. が 手 続 ・形 式 の 環 疵(土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 の 認 可 お よ び公 示 につ いて の 規 定 の 違 反 を 含 む)を 除 去 し,土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 を 遡 及 的 に発 効 さ せ る こ とが で き る 旨定 め て い た。 連 邦 行 政 裁 判 所1986年12月5日. 判決. は,「遡 及 効 は,計 画 関 係 者 の 保 護 に値 す る信 頼 に対 す る許 容 され な い侵 害 を も た らす の で な く,む しろ立 法 者 意 思 に よれ ば ま さ に これ らの 者 に よ り σ段疵 の あ る)計 画 に寄 せ られ た信 頼 を 保 護 しよ う とす る もの で あ る」 と 判 示 し,こ の 規 定 の 合 憲 性 を 認 め た姻。 建 設 法 典214条4項. に い う補 完 手 続 に よ り除去 し う る報 疵 は,法 律 上 特. に 限定 さ れ て い な い㈲。 典 型 例 と して は,公 衆 ・行 政 庁 参 加 に 関 す る報 疵 や,公 示 に関 す る王 段疵 等 が 考 え られ る⑳。 ㈹BVerwG,Urt.v.6.7.1984,BVerwGE69,344(349). ㈹Vgl.BVerwG,Beschl.v.22.12.2003,BauR2004,1129(1129).地. 区. 詳 細 計 画 の 一 部 に つ い て の 認 可 の み が 公 示 さ れ た 事 案 で あ る 。 ㈲VGHMannheim,BeschLv.13.2.1989,NVwZ1989,681. ㈹BVerwG,Urt.v.5.12.1986,BVerwGE75,262(268). ㈲. た だ し,計. 画 上 の 全 体 構 想 を 危. う くす る よ う な 修 正 は 認 あ. BVerwG,Urt.v.18.9.2003,NVwZ2004,226(228). ([50)Vgl.Uechtritz,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§214Rn.127.. 108. ら れ な い 。Vgl..
(23) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. (4)建 設 法 典215条 「第214条 第1項 第1文 第1号 乃 至 第3号. に よ り顧 慮 され る,そ こで 掲 げ. られ た手 続 及 び形 式 規 定 の違 反」(建 設 法 典215条1項1文1号)は,「. そ. れ らが 土 地 利 用 計 画 又 は条 例 の 公 示 か ら1年 以 内 に書 面 で 市 町 村 に対 して 当該 違 反 を 基 礎 づ け る事 実 関 係 を 説 明 して 主 張 され な か った 場 合 に は,顧 慮 され な くな る」(建設 法 典215条1項1文)61)。 1文2号. 従 って,建 設 法 典214条1項. ・3号 に よ り顧 慮 され る参 加 の 王 段疵 ・理 由書 の 暇 疵 が あ った と し. て も,期 間 内 に適 式 な 主 張 が な され な けれ ば,当 該 暇 疵 は も はや 土 地 利 用 計 画 な い し条 例 の 有 効 性 に影 響 しな い もの とな る6⇒ 。 建 設 法 典 制 定 前 にお いて は,1979年. 改 正 前 の 連 邦 建 設 法155a条1文. お よ び改 正 後 の 同条1項. が,手 続 ・形 式 規 定 の 違 反 につ き 同様 の 期 間 制 限 を 定 めて いた 。 そ の 立 法 趣 旨 は,既 述 の 通 り法 的 安 定 性 の 確 保 な い し信 頼 保 護 に あ るが,適 式 な 主 張 を契 機 と して 市 町村 が 暇 疵 を 除 去 す る こ と も期 待 され て い る よ うで あ る63)。 連 邦 行 政 裁 判 所1982年6月18日. 決 定 は,「具 体 的 に書 面 で1年 の 期 間. 内 に市 町 村 に対 して 主 張 され な か っ た,い か な る個 々の 手 続 また は形 式 の 王 段疵 も,… … 条 例 の 有 効 性 に と って 無 害(unschadlich)と. な る」 と述 べ,. 1年 間 の 期 間 制 限 を 特 に問 題 とす る こ とな く容 認 した勧。. 61)2004年. の 改 正 で,建. 示 か ら2年. 設 法 典215条1項. の 期 間 は 「土 地 利 用 計 画 ま た は 条 例 の 公. 以 内 」 に 変 更 さ れ た が,2006年. れ た 。 こ れ ら の 改 正 に あ た っ て は,規. の 改 正 で,こ. の 期 間 は1年. に短 縮 さ. 範 統 制 の 申立 期 間 との 適 合 性 も考 慮 され. て い る 。Vgl.BT-Drucks.15/2250,S.96;BT-Drucks.16/2496,S.17. 62)期. 間 経 過 前 に お い て は,裁. 判 所 に よ る 審 理 が 建 設 法 典215条1項. に よ って 制. 限 さ れ る こ と は な い 。Vgl.BT-Drucks.13/7589,S.31. (B)Vgl.BT-Drucks.8/2885,S.44;BVerwG,Beschl.v.2.1.2001,BauR 2001,1888(1889).大. 橋 ・前 掲 注(7)16頁 は,こ. の 機 会 付 与 機 能 」 と呼 ぶ 。 励BVerwG,Beschl.v.18.6.1982,NVwZ1983,347(347).. 109. れを. 「市 町 村 に 対 す る 自 己 是 正.
(24) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. 建 設 法 典214条1項1文4号 く は 条 例 の 議 決,認. に よ り顧 慮 さ れ る 報 疵(土. 可 ま た は 公 示 に 関 す る 暇 疵)は,建. 1文 各 号 に 掲 げ られ て い な い た め,期 と し て も顧 慮 さ れ る(こ. 設 法 典215条1項. 間 内 に適 式 な 主 張 が な され な か っ た. れ らの 王 段疵 を. ⑮)。 建 設 法 典 制 定 前 に お い て も,認. 地利用計画 も し. 「絶 対 的 王 段疵 」 と い う こ と が あ る. 可 ・公 示 に つ い て の 規 定 の 違 反 は,期. 間 制 限 の 適 用 を 除 外 さ れ て い た 。 連 邦 行 政 裁 判 所1986年2月21日 「1979年 連 邦 建 設 法155a条 (Abstufung)が. お よ び155b条. の 規 定 か ら,あ. 導 出 さ れ う る 」 と述 べ,次. 決 定 は, る段 階 づ け. の よ う に 判 示 し て い た66)。「建. 設 管 理 計 画 に つ い て の 規 定 に 対 す る 一一 定 の 違 反 を 立 法 者 は 一般 的 に 顧 慮 さ れ な い も の と み な し た … …(1979年 号)。 そ れ に 対 し て,よ る が,た. ∼8. り大 きな 重 み を もつ 暇 疵 は … … 計 画 を無 効 と しう. だ し こ の こ と は,そ. に 限 られ る(1976年. 連 邦 建 設 法155b条1項1文1号. れ ら が 期 間 通 り に 告 発(rUgen)さ. 連 邦 建 設 法155a条1文=1979年. れ る場 合. 連 邦 建 設 法155a条1. 項)。 一・ 定 の 手 続 お よ び 形 式 の 暇 疵 を 立 法 者 は,そ. れ らが … … 常 に か つ 告. 発 な しで 計 画 を 無 効 と す る 程 に 重 大 で あ る と み な して い る(1976年 設 法155a条2文. ま た は1979年. 顧 慮 さ れ な い 環 疵,期 慮 さ れ る 報 疵 の3区. 連 邦 建 設 法155a条3項. … …)駒 。 一 般 的 に. 間 内 に 主 張 が あ っ た 場 合 に 顧 慮 さ れ る 環 疵,常 分 は,現. 連邦建. に顧. 在 に お い て も 妥 当 す る68)。. ㈲Uechtritz,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§214Rn.67;Battis, in:Battis/Krautzberger/L6hr(Fn.21),§214Rn.10. ㈹BVerwG,Beschl.v.21.2.1986,BVerwGE74,47(52). (5D本. 件 で は,地. 区 詳 細 計 画 に 理 由 書 が 添 付 さ れ な か っ た 場 合 に つ い て は,1979. 年 改 正 前 の 連 邦 建 設 法155a条1文 解 す べ. き か 否 か が 争 点 と な. お よ び 改 正 後 の 同 条1項 っ た 。 本 決 定. Vgl.BVerwG,Beschl.v.21.2.1986,BVerwGE74,47(48,52). ㈱Vgl.auchHansKarstenSchmaltz,RechtsfolgenderVerletzung vonVerfahrens-undFormvorschriftenvonBauleitpl証nennach§214 BauGB,DVBl.1990,77(77).. 110. は,そ. は 適 用 さ れ な い と. の よ う な 解 釈 を 否 定. し た 。.
(25) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 建 設 法 典215条1項1文. に よ る王 段疵 の主 張 は,あ. らゆ る者 が な し うる69)。. ま た,期 間 内 に適 式 な主 張 が な され た場 合 の効 果 は,す べ て の者 に及 ぶ㈹。 従 って,訴 訟 の 原 告 が 期 間 内 に環 疵 の 主 張 を して いな い場 合 で も,他 の 何 者 か が適 式 な 主 張 を して い る と き は,当 該 暇 疵 が 建 設 法 典215条1項1文 に よ り顧 慮 され な い もの と な る こ とは な い㈹。 さ らに,土 地 利 用 計 画 また は条 例 の 発 効 に あ た って は,規 定 の 違 反 の 主 張 につ いて の 要 件 お よ び法 効 果 が 指 示 され な けれ ばな らな い(建 設 法 典215条2項)。 環 疵 が あ る場 合 に は,1年. この 指 示 に関 して. 間 の 期 間 は走 らな い(62。. (5)建 設 法 典216条 建 設 法 典216条 は,認 可 手 続 につ い て権 限 を有 す る行 政 庁 の,そ の 違 反 が 建 設 法 典214条 お よ び215条 に よ り土 地 利 用 計 画 また は条 例 の 法 的 有 効 性 に 影 響 しな い規 定 の遵 守 を審 査 す る 義 務 は,依 然 と して 妥 当す る 旨規 定 す る。 建 設 法 典 制 定 前 に お いて も,連 邦 建 設 法155c条. が,実 質 的 に 同一 の 内. 容 を 定 めて い た。 そ も そ も1976年 な い し1979年 改 正 後 の 連 邦 建 設 法 にお い て 一一 定の王 段疵 が 顧 慮 され な い もの と定 め られ た の は,裁 判 所 に よ る建 設 管 理 計 画 の 無 効 宣 言 が 問 題 視 され た た めで あ った 。 そ れ ゆえ に認 可 手 続 にお け る行 政 庁 の 審 査 権 を 制 限 す る必 要 はな いわ けで あ る。 これ を,建 設 管 理 計 画 の 適 法 性 統 制 に関 す る認 可 庁 と裁 判 所 の 役 割 分 担 と して 捉 え る こ と も. 69)Jade,in:Jade/Dirnberger/WeiB(Fn.14),§215Rn.8;vgl.auchBTDrucks.8/2885,S.44. ㈹Kirchmeyer,in:Ferner/Kr6ninger/Aschke(Fn.13),§215Rn.12; vgl.auchBT-Drucks.7/2496,S.62. ㈹Vgl.BVerwG,Beschl.v.18.6.1982,NVwZ1983,347(347-348). 勧Kirchmeyer,in:Ferner/Kr6ninger/Aschke(Fn.13),§215Rn.16; vgl.auchBVerwG,Beschl.v.31.10.1989,NVwZ-RR1990,286(286).. 111.
(26) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. 可 能 で あ ろ う。 ただ し現 行 の 建 設 法 典 に お いて は,土 地 利 用 計 画 か ら展 開 され る通 常 の 地 区 詳 細 計 画 は認 可 を 要 しな い もの と され て お り,認 可 庁 に よ る統 制 が 及 ばな い領 域 が あ る こ と に は注 意 が 必 要 で あ る。. 3参. 加 の蝦 疵. (1)原 則 的 顧 慮/外 部 不 顧 慮 建 設 法 典214条1項1文2号 「第3条 第2項. 前 段 は,原 則 的 に顧 慮 され る環 疵 と して,. 〔 縦 覧 〕,第4条. 第2項. 項 〔 再 度 の 参 加 〕及 び第5項 第2文. 〔 行 政 庁 の 意 見 聴 取 〕,第4a条. 〔 環 境 影 響 に関 す る国 境 を 越 え る参 加 〕,. 第13条 第2項 第1文 第2号 及 び第3号(第13a条 含 む)〔 簡 素 化(迅 速 化)さ. 第3. 第2項 第1号. との 結 合 も. れ た手 続 に お け る参 加 〕… … に よ る公 衆 及 び行. 政 庁 参 加 につ いて の 規 定 」 の 違 反 を 挙 げて い る。 他 方,公 衆 ・行 政 庁 参 加 につ い て の 規 定 の違 反 で あ っ て も,建 設 法 典214条1項1文2号. 前 段 に掲. げ られ て いな い もの は,顧 慮 され な い(外 部 不 顧 慮)。. (a)公 衆 参 加(建 設 法 典3条) 公 衆 参 加 につ いて 定 め る建 設 法 典3条 の 規 定 の う ち,2項(縦. 覧)の 違. 反 は原 則 的 に顧 慮 され る。 建 設 法 典 制 定 前 に お いて は,縦 覧 手 続 が 遵 守 さ れ たか ど うか は,地 区 詳 細 計 画 な い し建 設 管 理 計 画 の 法 的 有 効 性 に と って 有 意 な もの と して 位 置 づ け られ て い た。 連 邦 行 政 裁 判 所1968年1月8日 定 は,1976年. 改 正 前 の 連 邦 建 設 法2条6項. 決. に よ る縦 覧 手 続 が 終 了 す る前 に. 条 例 の議 決 が な され た事 案 で,「 連 邦 建 設 法2条6項. の違反が条例 の無効. を 招 来 す る と い う こ と は,そ の 場 合 に法 制 定 手 続 の 本 質 的 な 環 疵 が 問 題 と な る が故 に,疑 問 の 余 地 が な い」 と判 示 した ㈹。 連 邦 行 政 裁 判 所1978年4 ㈹BVerwG,Beschl.v.8.1.1968,DVBl.1968,517.. 112.
(27) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. 月11日 決 定 は,縦 覧 の 公 示 に お いて 「補 償 に関 す る事 項 を 計 画 策 定 手 続 に お いて 取 扱 う こ と はで きな い」 旨の 付 記 が な され た 事 案 で,「 そ の よ うな, 法 律 上 予 定 され た市 民 の 参 加 を 不 法 に制 限 す る付 記 は,〔1976年 改 正 前 の〕 連 邦 建 設 法2条6項,1976年. 連 邦 建 設 法2a条6項. に違 反 し,当 該 地 区 詳. 細 計 画 を無 効 とす る」 と判 示 した(6D。連 邦 行 政 裁 判 所1978年5月26日. 判決. は,縦 覧 の 公 示 に お いて 地 区 詳 細 計 画 の 番 号 の み が 表 示 され,ど の 地 区 に つ いて 計 画 が 策 定 され るの か が 不 明 で あ っ た事 案 で,十 分 な 公 示 が な され て い な い こ とを理 由 に問 題 の地 区詳 細 計 画 を 無 効 と した㈲。 現 行 法 下 にお いて は,こ れ らは原 則 的 に顧 慮 され る王 段疵 と して 位 置 づ け られ よ う。 そ の ほか 顧 慮 され る環 疵 と して は,縦 覧 期 間 が1ケ 月 間 に満 た な い場 合 や,縦 覧 の期 間 ・場 所 の 公 示 が 不 十 分 で あ る場 合 等 が 考 え られ る㈹。 他 方 で 下 級 審 裁 判 例 に お いて は,建 設 法 典3条2項4文. 後 段(審 査 結 果 の 報 告)の 違. 反 は地 区 詳 細 計 画 の 有 効 性 に影 響 しな い 旨判 示 した もの が あ る㈱。 それ に対 して 建 設 法 典3条1項(早. 期 の 公 衆 参 加)の 違 反 は顧 慮 され な. い㈱。 従 って,法 律 上 早 期 の 公 衆 参 加 を省 略 で き る場 合(同 項2文. 各 号). に該 当 しな い に もか か わ らず,こ れ が 全 く実 施 され な か った と して も,当 該 暇 疵 は建 設 管 理 計 画 の 法 的 有 効 性 に影 響 しな い。 早 期 の市 民 参 加 手 続. (64BVerwG,Beschl.v.IL4.1978-4B37/78,juris. (6DBVerwG,Urt.v.26.5.1976,BVerwGE55,369(373,377). ㈹JUrgenStock,in:Ernst/Zinkahn/Bielenberg/Krautzberger(Fn.25), §214Rn.41.他. 方,連. 間 が 法 定 の 期 間 よ り も1日 れ た 事 案 で,公. 邦 行 政 裁 判 所2003年7月23日 短. く,縦. 決 定 は,縦. 覧 期 間 が 法 定 の 期 間 よ り も1日. 示 期 間 の 短 縮 は 地 区 詳 細 計 画 の 有 効 性 に 影 響. 覧 の 公 示 の 期 長 く 設 定 さ. し な い 旨 判 示 し て. い る 。Vgl.BVerwG,Beschl.v.23.7.2003,NVwZ2003,1391(1391). (6DOVGLUneburg,Urt.v.17.2.2005,BauR2005,1520;vgl.auch Stock,in:Ernst/Zinkahn/Bielenberg/Krautzberger(Fn.25),§214 Rn.41. ㈹. 連 邦 行 政 裁 判 所. も,こ. の. こ と を 特. Beschl.v.23.10.2002,NVwZ-RR2003,172(173).. 113. に 問 題 視. し て い な い 。Vgl.BVerwG,.
(28) 近畿大学法学. は,1976年. 第57巻 第4号. の 連 邦 建 設 法 改 正 で 初 めて 導 入 され た もの で あ るが,同 時 に設. け られ た 同法155a条4文. は,早 期 の 市 民 参 加 に つ い て の 規 定 の違 反 を 地. 区 詳細 計 画 の 法 的拘 束 性 に と って有 意 で な い もの と して位 置 づ けて い た㈹。 これ に関 して 連 邦 政 府 は,早 期 の 市 民 参 加 につ いて の 規 定 の 違 反 は 「それ 自体 と して 見 れ ば(fUrsichbetrachtet)」. 地 区 詳 細 計 画 を 無 効 とす る もの. で はな い 旨述 べ て お り,当 該 違 反 が 他 の 王 段疵 を 基 礎 づ け う る こ とを 示 唆 し て い た⑩。 現 在 の学 説 にお い て も,早 期 の 公 衆 参 加 の 不 実 施 が実 体 法 的 な 観 点 で暇 疵 の あ る衡 量 を もた ら し う る こ とを 指 摘 す る もの が あ るσ1)。 ここ で は,手 続 法 よ りも実 体 法 を 重 視 す る思 考 を 見 出す こ とが で き る⑫。. (b)行 政 庁 参 加(建 設 法 典4条) 現 行 の 建 設 法 典 は,行 政 庁 参 加 を 公 衆 参 加 と 同様 の2段 階 手 続 と して 構 成 して お り,環 疵 の 効 果 につ いて も,公 衆 参 加 の 場 合 と 同様 の 区 別 を 行 っ て い る。 す な わ ち建 設 法 典4条2項(行. 政 庁 の 意 見 聴 取)の 違 反 は原 則 的. に顧 慮 され るが,建 設 法 典4条1項(早. 期 の 行 政 庁 参 加)の 違 反 は顧 慮 さ. れ な い。 も っ と も建 設 法 典4条1項. は,建 設 法 典3条1項. と は異 な り,早. 期 の 参 加 を 省 略 す る こ との で き る場 合 を 予 定 して いな い。 その 点 で 早 期 の 行 政 庁 参 加 は,早 期 の 公 衆 参 加 と は異 な る特 別 の 意 義 を 有 して い る よ う に も思 わ れ る。. ㈹. そ の 理 由 と し て,野 号(2009)61頁. は,縦. 参 加 は そ う で は な い,と. 田崇. 「市 民 参 加 の. 「民 主 化 機 能 」 に つ い て 」 関 学60巻3. 覧 手 続 が 権 利 保 護 機 能 を 有 す る の に 対 し て,早. 期の市民. い う点 を 指 摘 す る。. ⑩BT-Drucks.8/2451,S.31. ⑳JensKersten,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§3Rn.55;Sttier (Fn.23),Rn.1228. ⑰. 他 方,早. 期 の 市 民 参 加 につ い て の規 定 の違 反 が顧 慮 され な い こ と に疑 問 を 呈. す る 学 説 と し て,vgl.Morlok(Fn.35),S.229.. 114.
(29) 建 設 管 理 計 画 と手 続 ・形 式 の 理 疵. (c)再 度 の 参 加 建 設 法 典4a条3項(再 (建 設 法 典3条2項)お. 度 の 参 加)の 違 反 は 原 則 的 に顧 慮 され る。 縦 覧 よ び行 政 庁 の 意 見 聴 取(建 設 法 典4条2項)に. 関. す る王 段疵 が 原 則 的 に顧 慮 され るの で あ るか ら,再 度 の 縦 覧 ・意 見 聴 取(建 設 法 典4a条3項1文)に. 関 す る暇 疵 が原 則 的 に 顧 慮 され る の は 当然 で あ. ろ う。 建 設 法 典4a条3項3文. は,縦 覧 お よ び意 見 表 明 の 期 間 を適 切 に短. 縮 しう る こ とを 定 め るが,こ の 規 定 の 違 反 も原 則 的 に顧 慮 され る。 他 方, 参 加 主 体 を 制 限 しう る こ とを 定 め る 同項4文 の 違 反 につ いて は特 則 が あ る (後述)。. (d)国 境 を 越 え る参 加 国 境 を越 え る参 加 につ い て定 め る建 設 法 典4a条5項. の規 定 の う ち,第. 2文(環 境 影 響 に 関 す る 国境 を越 え る参 加)の 違 反 は原 則 的 に顧 慮 さ れ る。 それ に対 して,指 示 義 務 につ いて 定 め る 同項3文 の 違 反 は顧 慮 され な い。 さ らに,環 境 影 響 以 外 の 有 意 な 影 響 が 生 ず る場 合 にお け る近 隣 国 へ の 告 知 につ い て定 め る同 項1文. の違 反 も顧 慮 され な い。 建 設 法 典4a条5項. 反 につ いて この よ うな 区 別 が 定 め られ た の は,2006年. の違. の 改 正 に よ る もの で. あ るが,こ れ に関 して 連 邦 政 府 は次 の よ う に述 べ て い る。 「建 設 法 典214条 1項1文2号. の 改 正 は,建 設 法 典4a条5項2文. に よ り要 求 さ れ る国 境 を. 越 え る参 加 の 欠 如 は本 質 的 な 手 続 規 定 の 違 反 に該 当 し,土 地 利 用 計 画 お よ び条 例 の 法 的 有 効 性 に と って 原 則 的 に顧 慮 され る と い う こ とを 明 確 化 す る こ と に資 す る。 それ に対 して,公 示 に あた り国 境 を 越 え る参 加 の 実 施 に関 して 指 示 を しな い こ と また は不 正 確 な 指 示 を す る こ と は,土 地 利 用 計 画 ま た は条 例 が 効 力 を 有 しな い と い う結 果 を もた ら さな い こ とに な る殉 。 他 方,建 設 法 典4a条5項1文. につ い て は,特 段 の言 及 はな い。. ㈱BT-Drucks.16/2494,S.30.. 115.
(30) 近畿大学法学. 第57巻 第4号. (e)簡 素 化(迅 速 化)さ れ た手 続 に お け る参 加 簡 素 化 され た手 続 につ いて 定 め る建 設 法 典13条 の 規 定 の う ち,2項1文 2号(公. 衆 参 加)お よび3号(行. 政 庁 参 加)の 違 反 は原 則 的 に顧 慮 され る。. 迅 速 化 され た手 続 に お いて これ らの 規 定 が 準 用 され る場 合 も 同様 で あ る。 顧 慮 され る環 疵 の 例 と して は,不 適 切 に短 い意 見 表 明 期 間 が 設 定 され た場 合,関 係 す る行 政 庁 が 参 加 させ られ な か った 場 合 等 が考 え られ るσ の。 簡 素 化 され た手 続 を 実 施 しう る場 合 を 定 め る 同条1項 や,環 境 審 査 を 実 施 しな い こ との 指 示 につ い て定 め る 同条3項2文 1文2号. の違 反 は,建 設 法 典214条1項. 前 段 に掲 げ られ て いな い た め,当 然 顧 慮 され な い もの で あ る よ う. に も思 わ れ るが,こ れ らにつ いて は特 則 が あ る(後 述)。. (2)内 部 不 顧 慮 条 項 建 設 法 典214条1項1文2号. 後 段 は,同 号 前 段 に掲 げ られ た規 定 の違 反. が あ っ た場 合 で も,「当該 規 定 の適 用 に あ た り個 別 の人,行 政 庁 若 し くは そ の 他 の公 益 主 体 が 参 加 させ られ な か った が,対 応 す る利 益 が些 細(unerheblich)で あ った若 し くは決 定 に お い て考 慮 さ れ た とき,又 は環 境 に関 係 す る どの よ うな 種 類 の 情 報 が 入 手 可 能 で あ るか につ いて の 個 別 の 記 述 が な か った と き,又. は第3条. 13a条 第2項 第1号. 第2項. 第2文. 後 段(第13条. 第2項. 第2文. 及 び第. との 結 合 も含 む)に よ る指 示 が な か った と き,又 は第. 13条 第3項 第2文 の 適 用 に あ た り,環 境 審 査 が 実 施 され な い こ と につ いて の 記 述 が な され な か った とき,又 は 第4a条 (第13a条. 第2項 第1号. 第3項 第4文 若 し くは第13条. との 結 合 を含 む)の 適 用 に あ た りこ れ らの 規 定 に. よ る参 加 を 実 施 す る た めの 要 件 が 誤 認 され た と き」 に は,当 該 違 反 は顧 慮. ㈹Vgl.Stock,in:Ernst/Zinkahn/Bielenberg/Krautzberger(Fn.25), §214Rn.43;Uechtritz,in:Spannowsky/Uechtritz(Fn.6),§214Rn. 39.. 116.
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