理科(生物Ⅱ)学習指導案
学 校 名 福岡県立○○高等学校 指 導 者 職名 教諭 氏名 ○○ ○○ 実施日時 平成○○年○○月○○日 ○曜日 ○時限 実施学級 第○学年○組○○名(男子○名、女子○名) 実施場所 ○年○組教室 1 単元名 第1編 生命現象と物質 第2章 遺伝情報とその発現 2 単元設定の理由 ○単元観 本単元は、DNAの複製の仕組み、遺伝子の発現とその調節の仕組み、遺伝情報の変化及びバイオテクノロ ジーを理解させることが主なねらいである。本教材は次のような点で価値がある。①近年ニュース等で頻繁に 話題となっているバイオテクノロジーについて、基本的な知識を身に付けることができる。②メセルソンとス タールの実験をはじめとするさまざまな考察実験を学ぶ中で、思考力・判断力・表現力を養うことができる。 なお、本題材の指導内容に関しては、前学年で生物Ⅰを履修し、DNAの構造や、遺伝子の役割については学 習している。 ○生徒観 事前アンケートによると、生物Ⅱを学ぶことが「好き」「やや好き」と答えた生徒は95%であり、学習意欲 が非常に高いと言える。また、知識を問う問題については「得意」「やや得意」と答えた生徒が67%であった のに対し、実験結果から考察を行うことについては「得意」「やや得意」と答えた生徒が14%に留まった。考 察問題に対する苦手意識を払拭するため、思考力・判断力・表現力を高めることが求められると言える。 ○指導観 本単元の指導に当たっては、DNAの複製の仕組み、遺伝子の発現とその調節の仕組み、遺伝情報の変化及 びバイオテクノロジーについて説明ができるようになることをねらっている。基礎的・基本的な知識の習得も 重要であるが、複数の考察実験が紹介されているため、生徒間での話し合いの時間を設定し、思考力・判断力・ 表現力を高める授業を展開したい。また、事前アンケートによると計算を伴う問題については「得意」「やや得 意」と答えた生徒が23%であり、苦手意識が強い傾向がある。計算問題を解説する際には、じっくり個人で 考えさせる時間を設け、机間指導を行い、苦手な生徒のサポートをしていきたい。 3 単元指導目標(到達目標) ○ 遺伝子の発現とその調節の仕組み、遺伝情報の変化について基礎的・基本的な知識を習得する。(知識・理解) ○ さまざまな実験と結果の違いから考察を行い、思考力・判断力・表現力を高める。(思考・判断・表現) ○ コドン表を活用し、DNAの塩基配列を元にタンパク質のアミノ酸配列を求めることができる。(技能) ○ バイオテクノロジーの利点と問題点を検討し、探究心を持って生物を学ぶ態度を養う。(関心・意欲・態度)4 指導計画 第2章 遺伝情報とその発現(8時間) 1.DNAの構造と複製(2時間) DNAの構造について理解を深め、実験から複製方法を考察する。 2.遺伝情報の発現(2時間) 生物がDNAの遺伝情報を元にタンパク質を合成する過程について学ぶ。 3.形質発現の調節(2時間) 本時(2/2) 細胞によって形や機能に違いが見られる原因を考察する。 4.バイオテクノロジー(2時間) 遺伝子組換えの方法や、ES細胞について基礎的・基本的な知識を習得する。 5 本時 (1)本時の指導目標 ア 植物が八重咲きになる原因について興味・関心を持ち、意欲的に考察に取り組む。〔関心・意欲・態度〕 イ 植物における調節遺伝子のはたらきについて論理的に思考し、自らの考えを端的に表現できる。 〔思考・判断・表現〕 (2)本時の手立て ア WEBカメラを活用し、八重咲き植物の演示を行う。 イ 考察補助シートとペアワークにより自らの考えを整理する機会を設ける。 (3)本時の授業仮説 ア 植物の形態形成と調節遺伝子の学習において、WEBカメラを活用し、八重咲き植物の演示を行うこと によって、植物が八重咲きになる原因について興味・関心を持ち、意欲的に考察に取り組む生徒が育つ であろう。 イ 植物の形態形成と調節遺伝子の学習において、考察補助シートとペアワークにより自らの考えを整理す る機会を設けることによって、植物における調節遺伝子のはたらきについて論理的に思考し、自らの考 えを端的に表現できる生徒が育つであろう。 (4)教材 【教師】教科書 生物Ⅱ(数研出版)、学習プリント、考察補助シート、パソコン、プロジェクター、 プレゼンテーション資料、WEBカメラ、植物資料(フォーチュンベゴニア) 【生徒】教科書 生物Ⅱ(数研出版)、学習プリント、考察補助シート ※ WEBカメラとはパソコンなどに接続して使用する小型のビデオカメラである。撮影された画像はリアルタ イムでパソコンに伝送される。本時は導入において八重咲き植物を、まとめにおいて生徒の答案を、それぞれ プロジェクターを用いてスクリーンに投影する予定である。 ※ 考察補助シートとは生徒が自身の意見を簡潔にまとめる目的で作成した用紙である。具体的には、「私は ( A )だと思います。根拠は( B )からです。」の様式に合わせて、自らの意見を空欄A、その根拠を 空欄Bに記述する。 (5)学習の展開
学習内容 (指導事項) 学習活動 教師の支援 指導上の留意点 教材 時間 配当 学習 形態 評価 導 入 ○八重咲き植物 の演示 ○調節遺伝子の 説明 ○WEBカメラの映像 を見て、八重咲き品種 が で き る 過 程 に 疑 問 を持つ。 ○調節遺伝子のはたら き に つ い て 復 習 を 行 う。 ○WEBカメラを用いてフォ ーチュンベゴニアの花器官の 違いを見せる。 ○調節遺伝子と形態変化の関 係性を強調する。 ・プレゼン テーション 資料 ・WEBカ メラ ・教科書 ・植物資料 10 分 一斉 展 開 ○ABC モ デ ル の説明 ○考察1 ( 正 し い 仮 説 を選択する) ○考察2 ( 3 つ の 遺 伝 子 の 関 連 性 に つ い て 検 討 す る) ○考察3 ( あ る 事 象 が 行 わ れ た 理 由 を考える) ○考察4 ( あ る 事 象 が 行 わ れ た 理 由 を考え、適切に 言い換える) ○ABC モデルについて の説明を聞く。 ○突然変異と遺伝子の 発 現 の 関 連 性 を 考 察 し 、 解 答 欄 に 記 入 す る。 (考察2~4共通) ○学習プリントを元に 考察を行い、考察補助 シ ー ト に 自 分 の 意 見 を記入する。 ○ペアワーク(隣の生 徒との話し合い)を行 い、自分と他人の意見 の違いを確認する。 ○隣の生徒と協力して よ り 端 的 で 適 切 な 表 現を検討する。 ○指名されたペアは発 表を行う。 ○植物の形態形成には3つの 遺伝子が関係していることを 気づかせる。 ○生徒の理解度を確認するた め、3名の生徒に発表の機会 を与える。 (考察2~4共通) ○プレゼンテーションソフト を用いて、考察のヒントを提 示する。 ○考察補助シートの活用方法 と注意点を説明し、生徒の論 理的思考の助けとする。 ○生徒の理解度を確認するた め、各考察につき1組のペア に発表の機会を与える。 ○活動内容や目的がわからな い 生徒を サポー トす るため に、机間指導を行う。 ・プレゼン テーション 資料 ・学習プリ ント ・考察補助 シート 30 分 一斉 個別 個別 ・ ペア ワー ク ○植物における調 節遺伝子のはたら きについて論理的 に思考し、自らの 考えを端的に表現 できたか。 思考・判断・表現 ま と め ○本時のまとめ ( 八 重 咲 き 植 物 を 作 成 す る 方 法 を 文 章 に まとめる) ○本時の学習内容をも とに、植物が八重咲き に な る 理 由 を 文 章 に まとめる。 ○指名された生徒は学 習 プ リ ン ト を 教 師 に 見せる。 ○自らの意見を文章化するの が苦手な生徒をサポートする ため、机間指導を行う。 ○良いまとめができている生 徒の学習プリントをWEBカ メラで写し、生徒全員に共有 する。 ・プレゼン テーション 資料 ・学習プリ ント ・WEBカ メラ 10 分 一斉 植物が八重咲きに なる原因について 興味・関心を持ち、 意欲的に考察に取 り組むことができ たか。 関心・意欲・態度