• 検索結果がありません。

1-パラメータ変換群とリー微分

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "1-パラメータ変換群とリー微分"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

幾何学

III 10. 1-パラメータ変換群と

Lie

微分

1-パラメータ変換群 M を可微分多様体とする.U は R× M の {0} × M を含む開集合で, U ∩ (R × x), x ∈ M は連結とする.C∞写像 ϕ : U → M が次の条件 (1), (2) を満たすとき,ϕ を M 上の 1 径数変換群 (1-parameter transformation group) またはフローとよぶ. (1) ϕ(s, ϕ(t, x)) = ϕ(s + t, x) (2) ϕ(0, x) = x, x∈ M ここで,ϕt: M → M を ϕt(x) = ϕ(t, x) とおく.M 上の 1 径数変換群 ϕ が与えられたとき,ベクトル場 X を Xp = dt(0, p) (1) で定義する.常微分方程式の解の存在と一意性定理より,M 上のベクト ル場 X に対して,上のような開集合 U を適当にとれば,条件 (1) を満た す 1 径数変換群 ϕ が U 上一意に存在する.このとき,ϕtを X が生成する 1 径数変換群とよび,Exp(tX) で表す.Exp(tX) の定義域が R× M 全体 になるとき,ベクトル場 X は完備であるという.M をコンパクトとする と,M 上のベクトル場は常に完備であり,大域的な 1 径数変換群を生成 する. Lie 微分 ベクトル場 X に対して,微分形式の Lie 微分 LX : Ωp(M )−→ Ωp(M ) を対応する 1 径数変換群 ϕtを用いて LXω(x) = lim t→0 ϕ∗tω(x)− ω(x) t で定義する.

(2)

Lie 微分は次のような性質をもつ. 1. LX(ω1∧ ω2) =LXω1∧ ω2+ ω1 ∧ LXω2 2. M 上の C∞級関数 f に対してLXf = Xf 3. dLXω =LX(dω) ベクトル場 X に対して,内部積 ι(X) : Ωp(M )−→ Ωp−1(M ) を次のように定める. まず j = ikのとき, ι ( ∂xj ) dxi1∧ · · · ∧ dxip = (−1) k−1 dxi1∧ · · · ∧ dxik−1∧ dxik+1∧ · · · ∧ dxip とおき,一般のベクトル場と p 次微分形式について線形に拡張する.た だし,j が{i1,· · · , ip} に含まれないときは上の式は 0 とおく.ω1を p 次 微分形式とするとき ι(X)(ω1∧ ω2) = (ι(X)ω1)∧ ω2+ (−1)pω1∧ (ι(X)ω2) が成立する. Lie 微分,内部積,外微分について Cartan の公式 LXω = (ι(X)d + dι(X))ω が成り立つ.

参照

関連したドキュメント

21 これ以後は、PIAC(1967 第 13 会大会)[1]の勧告値を採用し山地・平地部 150ppm、市街地 100ppm を採用し、都市内では重交通を理由として 50ppm

に関して言 えば, は つのリー群の組 によって等質空間として表すこと はできないが, つのリー群の組 を用いればクリフォード・クラ イン形

[50] Restriction of Unitary Representations of Reductive Lie Groups, Inter- national Symposium on Representation Theory and Harmonic Analysis, Urumqi, Xinjiang, China, 2–8 August

[r]

LLVM から Haskell への変換は、各 LLVM 命令をそれと 同等な処理を行う Haskell のプログラムに変換することに より、実現される。

[r]

しかし,物質報酬群と言語報酬群に分けてみると,言語報酬群については,言語報酬を与

・患者毎のリネン交換の検討 検討済み(基準を設けて、リネンを交換している) 改善 [微生物検査]. 未実施