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兵庫県中部の宍粟花崗岩類とその付近の溶結凝灰岩

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Academic year: 2021

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(1)93. 兵庫県中部の宍粟花南岩類とその付近の溶結凝灰岩. A汗Ji'.-f'.-vイこfj" (平成3年9月18日受理) 1はじめに 兵庫県のほぼ中央部の生野,明延地域には花尚岩類あるいは溶結凝灰岩が広く分布する。 宍粟郡波賀町を中心にして千種町から一宮町にかけて分布する苦鉄質で白色から灰色を呈 する花向岩体(これを本研究では宍粟花尚岩類と呼ぶ事にする)はK-Ar法による年代測 定により古第三紀に固結した1.2)事が示されている.二畳系から三塁系の舞鶴層群と夜久 野塩基性岩が付近に露出している他に,この花向岩類を取り巻くような形で生野層群に属 する流紋岩質あるいは安山岩質の溶結凝灰岩が広く分布している。溶結凝灰岩に関する正 確な年代決定はなされていないが,宍粟岩体との接触部付近でホルンフェルス化している ことから,溶結凝灰岩は宍粟花繭岩類が貫入する以前,白亜紀末2)に堆積したと考えられて いる。 さて,宍粟花尚岩類は山陰型(あるいは磁鉄鉱系)花南岩類の特徴を示している事が帯 磁率の測定から論じられている1.3) 。しかしながら,岩石化学的には,わずかに田結庄3)が 全岩化学組成といくつかの造岩鉱物の化学組成について記載を行っているのみである。ま た,溶結凝灰岩に関する岩石化学的研究はこれまで行われていない。そこで,本研究では, 宍粟花向岩類について全岩化学組成といくつかの造岩鉱物の化学組成という観点から検討 を加えるとともに,溶結凝灰岩についてもその全岩化学組成と造岩鉱物の化学組成につい て同様に検討し,花尚岩類と比較する。なお,本研究を進めるにあたって,著者の一人(佐々 木)は全岩化学分析を担当した。 2岩石・鉱物の化学分析 岩石の全岩化学分析は次のようにして行なった。以下にその概略を示す。 まず,試料を炭酸ナトリウムで融解後,フッ化水素酸による重量法でSi02を定量した。 これとは別に秤りとった試料をフッ化水素酸と硫酸で分解し,塩酸で溶解して得た溶液を 用いて次の成分を定量した。(DTiO2:過酸化水素で発色させて比色定量した。(2)A1203 :8-キノリノール塩としてクロロホルム中に抽出し,比色定量した(3)Fe203:アンモ ニア水で沈殿させ分離後,溶液にして0-フェナントロリン法により比色定量した。得ら れた全鉄はFe203で表示する(4)MnO,MgO,CaO:秩,アルミニウムを沈殿させた後,ろ 液を原子吸光分析法により定量した(5)Na20,K20:秩,アルミニウムを沈殿させ,ろ液 を炎光分析法により定量した。以上の試料とは別に秤りとった試料を熱重量法により H20として定量した。 原子吸光及び炎光分析には日立製作所製原子吸光光度計518型,比色分析には島津製作所 製紫外分光光度計UV-200型,熱分析には島津製作所製熱天秤TGA-40型を使用した。 分析試料はいずれも変質が肉眼的には認められないものである。分析結果をAppendix1. '兵庫教育大学第3部(自然系教育講座) ‥香川大学教育学部化学教室.

(2) 94. にまとめて示す。 鉱物の化学分析は日本電子製Ⅹ線マイクロアナライザーJXA-733を用いて行った。 Ⅹ 線の取出角は400であり,測定時間は10秒である。 Ⅹ線強度はBence and Albee法4)を用 いて重量%に換算している。本研究では特に,黒雲母と角閃石を分析の対象にしたが,これ は,他の山陰型(あるいは磁鉄鉱系)花尚岩類と比較するためである。なお,角閃石の Fe2 (Fe2++Fe3+)比を求めるために,本研究ではⅩ線分析で得られたFeO含有量を結 晶化学的拘束条件を基にRobinson et al,の13eCNK法を採用してFeOとFe203の含有量 に配分した。黒雲母や角閃石は風化変質を受け易いので,分析結果の中より, totalの低い もの(黒雲母については94wt%以下,角閃石については96wt%以下)をまず除外した。さ らに,黒雲母については酸素数22,角閃石については酸素数23にして化学式を求め,層間陽 イオン数が1.7以下の黒雲母,あるいはRobinson et al,が示した角閃石の各siteに関する 結晶化学的条件を満たさないものを除外した。代表的な分析値をAppendix2まとめて示 す。 」KJli3i胃道 調査地域付近の岩相分布をFig. 1に示し,後に議論する溶結凝灰岩も含めて分析に用い. -一・^・:.・・:.・. 1km. *.:一崎も髄. し. Mt. Higs∫hj. ∫hisou mine ・こ.I X r-:一二・:/::-:・. Gran°tliorili (Granite, 1帥alitel. EコGranite porphyry [≡ヨfiyoUtic tuff. V. [≡ヨAnflcsitic volcBniH I EヨRhyolitit volcintcs EヨpillfI【 rock [::ヨBaS-c roc. Y V. ・. ▼さkuno c帥pier *. I- -Itndi【 rCIC I*IDiorlM. Fig. 1. Geologic map of the studied area shown in Fig,2, modified from Metal Mining Agency of Japan2' た試料の採集地点をFie. 2に示す。 宍粟花簡岩類はFig. 1中の花尚閃緑岩,花尚岩,あるいはトーナル岩に相当する。本岩.

(3) 兵庫県中部の宍粟花向岩頬とその付近の溶結凝灰岩. 95. N. L、〉-ig。shi T !-. ¥ _ 1 ・ 1 - I. 87071301 -6 7071313. 0 lkm L.. /.′ヽ. \ -一`、-・つ. ( 880 72301 ノ ∫ 〔hikusa Town\ i=. SB0723 C,. 、.,/'.. mコ. し\ aw一. \. ∫. Fig. 2. Location of samples for chemical analyses in this work.. 体は一般に不均質であるが,細粒から中粒のものが多く,弱い斑状組織を示す花尚閃緑岩質 のものが大部分を占める。斑晶は, clot状に集合した緑色黒雲母,緑色角閃石,石英,斜長石 であり,これらの長径は2cmから4cmである。本岩体の南部あるいは引原川の河床で苦鉄 質の捕獲岩を多く含む部分が見られるものの,捕獲岩は概して少ない。 Fig. 1中の西端部では花寓岩質になっており,黒雲母が少なく等粒状組織を示している。 また,西端部に限らず本岩体と流紋岩質凝灰岩との接触部付近でも花尚岩質になっており, 黒雲母が粗粒化しその量も多くなるが全体としては細粒で強い等粒状組織を示している。 このような接触部付近の花向岩中では黒雲母の色調が黒色に変わっている。なお,花尚岩 と花尚閃緑岩との境界は明瞭であるが,岩石の組織から判断すると,ほぼ同時に固結したも のと考えられる。 また,黒尾山の北東3 kmで見られる粗粒で優白質な花尚斑岩や宍粟鉱山付近で見られる 石英と桃色カリ長石を含むペグマタイト6)など著しく岩相の変化した所もある。 調査地域内で,閃緑岩が泥質岩あるいは砂質岩との接触部付近でわずかに露出している。 この閃緑岩は中粒で斜長石,石英,緑色黒雲母,緑色角閃石を主成分とするが,他に斜方輝石 (Fe34-Mg56-Mni-Ca2)*を含む。閃緑岩と花向閃緑岩との境界は著しく風化されておりこ れらの相互関係は不明である。 これまで述べてきたいずれの岩石中でも構成鉱物は同じような外形を示す。自形の斜長 石はしばしば累帯構造を示し,半白形のカリ長石は一般に葉片状パーサイトになっている。 石英はほとんどのものが他形で,自形の長石の粒間を埋めている。黒雲母や角閃石は板状 あるいは長柱状の自形を呈しているが,緑泥石化していることが多い。なお,角閃石は黒雲 母に取り巻かれるように結晶化している場合が多く,角閃石の後で黒雲母が晶出したと考 えられる。副成分鉱物として磁鉄鉱,燐灰石,くさび石,ジルコンが見られ,各薄片内で磁鉄 * Fe, Mg, Mn, CaはそれぞれFeSiOs成分, MgSiO3成分, MnSiOs成分, CaSiO3成分,の モル分率を表す。.

(4) 96. 鉱が黒雲母あるいは角閃石のclot中に含まれている。花尚閃緑岩(試料番号87071311)関 してのモード分析の結果は以下の通りである。石英:34.48% ;斜良石: 38.04% ;カリ長 石: 14.38% ;黒雲母:9.01% ;角閃石:3J副成分鉱物: 0.15% ;不透明鉱物: 0.76 ;00. 3. 1花尚岩類中の黒雲母,角閃石の化学組成 黒雲母の色調や粒径は凝灰岩の近くや岩体内で多少の変化を示している事はすでに述べ た。しかしながら,化学組成上の系統的な違いは見られず,また結晶内の組成は均質であっ た。本研究で得られた黒雲母の分析値をMg/ (Fe+Mg+Mn)とSiに関してプロットす るとFig. 3のようになり,Mg/ (Mg+Fe+Mn)比は0.47から0.60である。また,角閃石. tn. 0. 一 U ∑ ◆ 3 d + 6 w ) / 6 ∑. l. ll. AL). l u -.* I I. o Still°U. l. ロ87071)°9 0一. o 17071311. O.50. * 81071)12 0 87071日】 lり070705 v BOO72JOl . B8090302 サ8809030i. 5.7. 5. 6. 5.5. Si. Fig. 3. Mg/ (Mg+Fe+Mn) ratio versus numbers of Si in the standard cell of biotite in the Shisou granitic rocks.. の分析値をMg/ (Mg+Fe2+)とSiに関してプロットするとFig.4のようになり,Mg/ (Mg+Fe2十)比は0.62から0.84である。角閃石の多くはmagnesio-hornblendeであるが, 一部actinoliteに近いものも見られる。 o Shis°LJ ・17071】10. 9. - 87071】lZ t 83070705. I. 8. o. t A. 瑚. * A. X X. a 88012302. .. x 48072301 l. 7. o. 。 0 ヒ. ′. o. U 9 J + 6 ≡ \ 6 ∑. o. -I707Ul1. A eaO9030▲. 0. H 一g n e s io - h o r n b t …. O. -. ・saO9030Z. -. t :. *・ c こ Q ? *. A. A. d .. c. 、. 。 .t t. 8.0. 7.5. 7.0. 6.5. Si Fig.4.. Mg/. (Mg+Fezナ). ratio. versus. numbers. of. amphibole in the Shisou granitic rocks.. Si. in. the. standard. cell. of.

(5) 兵庫県中部の宍粟花嶺岩類とその付近の溶結凝灰岩. 97. さて,山陰地域の花商岩類の多くで,黒雲母のMg/ (Fe+Mg+Mn)比,あるいは,角閃 石のMg/ (Mg+Fe2+)比が他の地域のものに比べて相対的に高くなっている事が報告 されている。8)宍粟花尚岩類について得られた値は山陰帯の花尚岩類中の黒雲母や角閃石 の8, 9)値と調和的であり,山陽帯や領家帯の花尚岩類に比べて高い。この結果は浪江6)が 予察的に示した結果を支持している。 4溶結耳灰若 4. 1流紋岩雷、E々轄凝灰岩 新鮮なものは桃色であるが,風化されると赤茶けた色あるいは白色を呈する。流理構造 など堆積構造を示すものはほとんど見られず,石基の部分は石英やカリ長石に結晶化して 緻密になっている事が多い。岩片は少なく,全体として細粒であるが,斑晶(長径5mm以下) 鉱物として石英,斜良石,黒色黒雲母,あるいは緑色角閃石が見られる。ただし,黒雲母ある いは角閃石のいずれかを含まないものもある。なお,ホルンフェルス化すると黒雲母の再 結晶化(長径1cm程度)と,量の増加が認められる。 鏡下の観察において本岩中の斜長石は変質あるいは風化されているものが多いが,一般 にカリ長石に比べて斜長石の方が量的に多い。融食形を示す石英の斑晶も希に見られるも のの,多くは粒状である。花繭閃緑岩の付近に分布するもの(試料番号87071301から87071305) についてのモード分析の結果(平均値)は次の通りである。石英: 59.20% ;斜良石:27.07 %;カリ長石:7.35%;黒雲母:5.57%;角閃石:0.30%;副成分鉱物:0.29% ;不透明鉱 物: 0.22%。花尚閃緑岩に比べて斜長石とカリ長石の量が少なく,石英が多くなっている。 4. 2安山岩質溶結凝灰岩 本岩は見かけが黒色で,斑状の安山岩あるいは凝灰角礫岩を挟んでいるものの,本調査地 域内では溶岩が優勢である.ただし,本調査地域(Fig. 1)の西北部ではやや泥質岩が優 勢になっているところもある。弓酌、流理構造がみられることもあるが,一般には見られな い。ホルンフェルス化すると,黒雲母の量がやや増加し,再結晶した斜長石や黒雲母の斑晶 (長径1cmから2cm)が生じている。 鏡下での観察では,斑晶鉱物として,柘櫓石,単斜輝石(Fei4Mg4iCa45)斜方輝石 (Fe35Mg62MniCa2),斜長石,石英が認められる。柘柑石の斑晶は黒尾山の北3 kmに分布 する安山岩質の溶岩中に見られるが,変質風化を受けており,良好な分析値を得ることがで きなかった(totalが96から97%)cこの点でやや唆昧さが残るが,鉄バン柘櫓石成分を多 少固溶かしている灰バン柘稽石(化学式はCai. aeFeo. 87Mno. osMgo. 10AI1. 9sSi3. 07012) のようである。石基はほとんどが結晶化しており,石英あるいは斜長石が生成している。 4. 3黒雲母,角閃石の化学組成 流紋岩質溶結凝灰岩および安山岩質溶結凝灰岩について,黒雲母の分析値をMg/ (Fe +Mg+Mn)とSiに関してプロットするとFig.5のようになり,Mg/ (Mg+Fe+Mn) 比は0.53から0.62である。また,角閃石の分析値をMg/ (Mg+Fe2+)とSiに関してプロッ トするとFig.6のようになり,Mg/ (Mg+Fe2+)比は0.72から0.86である。角閃石は花 尚岩類中のものと同じくmagnesio-hornblendeからactinoliteに属する。 Fig. 3とFig.5,Fig. 4とFig. 6を比較すると;黒雲母や角閃石のMg/ (Fe+Mg+Mn) 比やMg/ (Mg+Fe2十)比が花尚岩類中のものの値とほぼ同じ分布域を示していると言.

(6) 98. mm. ォ ー 0. el. a. rsuiuft Eわ n 17071)03. *. - O O D. CJ v . -. 0. (U∑◆3J+6∑一\5∑. o t70Tl301. o (7071305 ( 17071307 サ87071308 x 88010】01. 0. 50. y e8090303 * 18090)05. 5.B. 5.7. 5.6. 5.5. 5i. Fig. 5. Mg/ (Mg+Fe+Mn) ratio versus numbers of Si in the standard cell of biotite in the welded tuffs.. D 87071303 く>87071305. (詛2ad+6∑一\5∑. x 88090〕01 A 88090305. Si Fig. 6. Mg/ (Mg+Fe2+) ratio versus numbers of Si in the standard cell" ofamphibole in the welded tuffs.. 5全署化学組成 トーナル岩,花向閃緑岩,花尚岩,溶結凝灰岩に関する組成変化図をFig. 7に示す。トー ナル岩から流紋岩質溶結凝灰岩にわたって各岩相はほぼ直線的な変化を示している。ただ し,花向閃緑岩中のAhOaやFe203の含有量はわずかに直線よりずれている。 黒雲母や角閃石の化学組成が類似している事も考慮すると全岩化学組成について得られ.

(7) 兵庫県中部の宍粟花繭岩類とその付近の溶結凝灰岩. 99. た結果より,花尚岩類の火成活動がこれらの流紋岩質から安山岩質の火成活動と密接に関 連していると考えられる。 ロTonalite - Granodiorit9 AAndesitiCluff ∇Rhyolitictuff・G「anile. Fig.7. Variations of AI203, Fe203, MgO, CaO, Na20, and K20 contents (wt%) against SiOz contents (wt%). Total iron is expressed as Fe203.. 6要約 兵庫県中部波賀町付近に分布する宍粟花尚岩類及びその付近の流紋岩質あるいは安山岩 質の溶結凝灰岩について記載し,これらのモード分析,全岩化学分析及び黒雲母,角閃石,早 斜輝石,斜方輝石,柘檎石,などの主要な構成鉱物の化学分析を行った。 宍粟花尚岩類に含まれる黒雲母,角閃石の化学組成は山陰型(あるいは磁鉄鉱系)花向.

(8) 100. 岩類の特徴と類似しているoまた,黒雲母や角閃石の化学組成及び全岩化学組成に関する 分析結果は宍粟花尚岩類とこれを敢り巻く溶結凝灰岩が密接に関連した火成活動によるも のである事を示唆している。. 7謝辞 Ⅹ線マイクロアナライザーを使用するにあたって東京大学海洋研究所の藤岡換太郎博士, 石井輝明博士に便宜を計っていただいた。ここに記して感謝する。 文献 1)石原舜三,佐藤興平,月村勝宏(1981) :明延鉱床に関する若干の問題について.鉱山地質,31,147156.. 2)金属鉱業事業団(1987) :昭和62年度精密調査報告書,播但地域. 3)田結庄良昭(1986) :兵庫県西北部,波賀累帯深成岩体の地質および岩石.岩鉱, 81, 32-45. 4) Bence A.E. and Albee, A.L. (1968) : Empirical correction factors for the electron microanalysis of silicates and oxides. J. Geol., 76, 382-403. 5) Robinson, P., Spear, F. S., Schumacher, J. C, Laird, J., Klein, C, Evans, B. W., and D∞lan, B. L. (1982) : Phase relations of metamorphic amphibole, Natural occurrence and theory. Reviews in Mineralogy, 9A, 1 -227. 6)浪江靖弘(1989) :兵庫県生野・明延地区の宍粟モリブデン鉱床,兵庫教育大学研究紀要, 9, 91100.. 7) Leake, B. E. (1987) : Nomenclature of amphiboles, Am. Min. , 63, 1023-1052. 8) Shimizu, M. (1986) : The Tokuwa batholith, central Japan - An example of occurrences of llmemte-series and magnetite-series granitoids in a batholith. Univ. Mus. Univ. Tokyo Bull., 28, 1 -146. 9)今岡照喜(1986) :山陰西部における古第三紀火成活動.広島大学地学研究報告,26, 1 -109. Appendix 1. Bulk chemical compositions of granodiorite, rhyolitic tuff and andesitis tuff. 87 07 13. 880 707. 880 707. 88 070 7. 88 07 23. 8 8 08 27. 8 808 2 7. 08. 04. 05. 07. 04. 02. 06. S iO a. 7 2 .0 0 0 .0 4. 68 .63 0 .09. 60 .18 0 .13. 7 0 .4 6 0 .10. 6 4 .20 0 .14. 6 2 .3 7. T iO 2. 0 .ll. 0 .13. l l .9 1. 13 .53. 15 .8 2. 13 .8 0. 14 .5 2. 1 4 .7 3. 14 .7 1. A lo O,. 6 1.39. F e2 03 *. 1 .7 6. 3 .4 1. 5 .5 2. 2 .4 7. 4 .73. 5 .4 5. 5 .7 1. X n0. 0 .00. 0 .08. 0 .14. 0 .0 0. 0 .0 3. 0 .16. 0 .18. Mg 0. 0 .59. 1 .79. 3 .47. 0 .8 4. 2 .3 7. 3 .0 7. 3 .37. Ca 0. 0 .7 1. 2 .62. 4 .2 1. 1 .7 1. 3 .18. 3 .9 5. 4 .33. Na aO. 3 .83. 3 .60. 3 .88. 4 .25. 3 .7 9. 3 .9 3. .64. 3 .84. 2 .41. 3 .09. 2 .9 1. 2.8 1. 3 .78 2 .56. 0 .25. 1 .01. 0 .13. 0 .16. 0 .5 4. 0 .l l. 0 .3 1. 9 5 .73. .58. 9 5 .68. 96 .89. 5.4 1. 96 .7 0. 9 6 .48. Kj O Hs O To tal. Total iron as Heath. 87071308, rhyolitic welded tuff; 88070704, rhyolitic welded tuff: 88070705, diorite; 88070707, granite; 88072304, andesitic welded tuff; 88082702, granodioritej 88082706, granodiorite..

(9) 兵庫県中部の宍粟花尚岩頬とその付近の溶結凝灰岩. 101. Arpendix 2. Representative analyses of biotite (Bio) and a叩hibolo (Aip). b i 0. S h is Ou. 8 70 7 13. 8 70 7 13. 87 07 K 】. 87 07 13. 8 807 0 7. 88 07 23. 8 6 09 03. 8 80 90 3. 88 00 03. 8 809 03. 88 0 90 3. 0 1. 0 8. 09. 13. 0 5. 0 1. 0 1. 0 2. 03. 0 4. 0 5. S i O>. 3 B .48. 3 8 .5 9. 3 7 .55. 3 7 .3 7. 37 .2 1. 36 .0 2. 3 8 .67. 3 7 .4 2. 37 .18. 3 8 .0 4. T i O>. 3 .8 2. 4 .0 0. 4 .84. 4 .0 5. 3 .3 3. 3 .7 7. 4 .59. 3 .88. 4 .3 8. 4 . IS. 38 . M 4 .77. 3 7 .5 5 3 .28. k l ,O ,. 13 .48. 1 3 .5 0. 1 4 .04. 12 .9 1. 3 .8 7. 13 .3 1. 12 .83. 13 .09. 1 2 .5 4. 13 .5 1. 3 .35. 13 .18. F e O i 。t. ー7 .6 2. 2 0 .58. 1 7 .8 9. 1 7 .03. 18 .37. 17 .3 0. 19 . 12. 17 .84. IB . 5. 1 7 .0 4. 17 .BO. 18 .65. H n 0. 0 .4 1. 0 .21. 0 . ー9. 0 .3 8. 0 .3 0. 0 .2 8. 0 . Z. 0 .2 1. 0 .17. 0 .39. 0 . 18. 0 .15. H kO. 10 .15. 2 .7 4. 1 2 .5 1. 】2 . 3 9. 3 .0 3. 12 .6 7. 3 .3 7. 14 .75. 14 .17. 13 .38. 12 .40. 1 4 .3 8. C a0. 0 .10. 0 .0 5. 0 .0 0. 0 .0 3. 0 .0 【 ,. 0 .0 7. 0 .10. 0 .08. 0 .0 0. 0 .13. 0 .07. 0 .15. N a ;O. 0 .l l. 0 .10. 0 .0 7. 0 .09. 0 .0 8. 0 .1 8. 0 . 0. 0 .14. 0 . 3. 0 .09. O . n. 0 .0 6. 【∼0. 8 .93. O .n. 9 .12. 0 .07. 8 -9 7. 9 .6 8. 8 .9 7. 8 .79. 9 .0 7. 9 .3 5. 8 .8 1. 8 .4 8. 9 5 .2 1. 3 .28. 9 4 .66. 0 1 . 18. 0G .0 0. 9 1 . 5 1). 9 4 .49. 9 4 .7 7. 9 5 .57. 04 .5 2. 9 5 .8 3. T o ta l. S t ruc tu re. 0 4 .09. f o r is u l a e. 2 2. 0I y` e ns ). S l. 5 .6 88. 5 .50 9. 5 .6 23. 5 .7 2 1. 5 .6 1 1. 5 .607. 5 .05 8. 5 .597. 5 .555. 5 .66 4. 0 .4 4 8. 0 .46 0. 0 .5 45. 0 .4 6 8. 5 .6 8 0 0 .^ 8 2. 5 .6 1 9. T i. 0 .43 1. 0 .5 2 7. 0 .430. 0 .50 0. 0 .470. 0 .55 2. 0 .37 2. lり A l. 2 .3 M. 2 .40 1. 2 .3 77. 2 .279. 2 .3 H. 2 .38 1. 2 .3 1 3. 2 .333. 2 .2 48. 2 .40 3. 2 . 4 19. 2 .33 6. ' ・' 1 1. 0 . 163. 0 .03 1. 0 . 10 1. 0 .0 5 1. 0 .18 4. 0 .0 0 7. 0 .0 0 0. 0 .00 4. 0 .00 0. 0 .00 0. 0 .00 0. 0 .00 7. F e. 2 .6 8 2. 2 .28 0. 2 .2 45. 2 .3 5. 2 .2. 0. 2 .43 3. 2 .2 8 2. 2 .01 5. 2 . 18 7. 2 .2 28. 2 .397. Z .2 22. K n. 0 .0 5 8. 0 .0 27. 0 .0 24. 0 .0 4 9. 0 .03 9. 0 .0 3 8. 0 .0 1 6. 0 .02 7. 0 .0 2 2. 0 .05 0. 0 . 0 20. 0 .0 10. H e. 2 .3 5 7. 2 .00 4. 2 .7 07. 2 .8 2 (,. 2 .96 7. 2 .87 2. 3 .0 4 8. 3 .32 8. 3 .2 1 2. 3 .0 19. 2 .8 41. 3 .2 31. C a. 0 .0 17. 0 .00 8. 0 .0 00. 0 .0 0 5. O .O H. 0 .0 11. 0 .0 1 7. 0 .0 13. 0 .0 15. 0 .0 21. 0 .0 12. 0 .0 24. N a. 0 .0 3 3. 0 .0 28. 0 .0 2. 0 .0 2 8. 0 .0 22. 0 .05 2. 0 .0 3 1. 0 .01 1. 0 .03 9. 0 .0 27. 0 .05 2. 0 .0 17. K. 1 .7 7 4. 1 .07 6. 1 .7 4 1. .7 7 1. 1 .74 9. .88 0. .7 5. 1 .89 7. 1 .75 8. 1 .80 6. 1 .7 2B. 1 .8 20. Calculateon icthods of ferrous!ferric ratios of a叩hiboles are shovn in text. '"AK Tetrahedral Al. '"Al: Octahedral Al. Granodiorite: Shisou, 87071309, 87071312, 87071313, 88072302, 88090304 Diorite: 88070705, 88090302 Rhyoliticォelded tuff: 87071301, 87071303, 87071305, 87071308 Andesiticサe]dod tuff: 83072301, 88072304, 8809030!, 88090303, 88090305.

(10) 102 Granitic rocks and welded tuffs in the Shisou district, Central Hyogo. Yasuhiro Shibue and Nobuyuki Sasaki. In order to characterize the granitic rocks and rhyolitic or andesitic welded tuffs in the Shisou district, Hyogo Prefecture, petrography and petrochemistry of these rocks, and mineral chemistry of biotite, amphibole, pyroxene, and garnet were examined. It was found that biotite and amphibole from the Shisou granitic rocks show high. Mg/ (Fe+Mg+Mn) and high Mg/(Mg+Fe2つratios.These features are in good agreement with those of the San'in-type granitic rocks. The results of the chemical analyses of biotite and amphibole show that Mg/ (Mg+Fe十Mn) versus Si relation for biotite and Mg/(Mg十Fe2つversus Si relation for amphibole are both similar between the granitic rocks and the welded tuffs, Furthermore, variation in the bulk chemical compositions of these rocks show some concordant tendencies.These results suggest that the granitic rocks have genetically close relationship with the rhyolitic or andestic volcanism prior to the plutomsm..

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参照

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