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第11回 東京医科大学循環器カンファランス

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Academic year: 2021

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東医大誌 48(2):251〜252,1990

第11回

東京医科大学循環器カンファランス

晒 司

時平成元年7月15日(土)

午後300〜

所東京医科大学病院6階第1会議室

会 高沢謙二(1〜4),石川幹夫(5〜7)

世話人 東京医科大学内科第2講座 伊吹山千晴

2 冠動脈完全閉塞例に対するPTCAの検討

石心会狭山病院循環器科 織田勝敬、

油井 満、藤原正文、清水陽一

Grunentzigらが1977年、新しい血行再建術として PTCAを施行してから、現在その普及には目を見はる ものがある。その適応も初期から比べると拡大されて きており、guide wire system等の改良も加え、冠動 脈完全閉塞例に対してもPTCAが施行可能となってき ている。当院においても現在までPTCA施行150例中 5例に完全閉塞が含まれていた。5例中4例までが紹介 患者であり、診断的冠動脈造影で高度狭窄を認め待期 中に完全閉塞となったものである。男性4人、女性1 人、責任血管は左冠動脈4例、王冠動脈1例であり、他 枝より側副血行路を認めた。PTCAは合併症なく成功 し、術後に運動能力の向上と壁運動の改善を得た。全 例閉塞後2ヶ月以内であった。完全閉塞例に対する PTCAは、閉塞後短期間の場合は成功率も高く、有効 な血行再建法と思われた。

 1  アセチルコリンの選択的冠動脈内注入による 冠動脈攣縮の誘発について

東京医大八王子医療センター循環器内科

磯貝直史、三浦剛士、鎌田達也、吉崎 彰、内山隆史、

渡辺 健、石井俊彦、武藤健一

 冠攣縮性狭心症の診断は労作狭心症に比べ容易では ない。種々の冠攣縮誘発試験が行なわれているが、最 近、副交感神経の神経伝達物質であるアセチルコリン

(Ach)の冠動脈内注入による方法が注目されている。

対象:胸痛の既往歴があり、冠動脈に有意狭窄のない 8例。方法:直接冠動脈内にAchを20、50、100kgと 漸増投与し、ECG変化、胸痛出現時又は注入後1分で 冠動脈造影を行う。陽性基準は冠動脈がdiffuseに 90%以上狭窄出現しECG陽性又は胸痛出現したもの、

結果:8例中5例(62.5%)が陽性を示した。1例を除 きすべて1分以内に自然緩解した。結語:Achによる 冠攣縮誘発は高率であり、短時間に自然緩解が得られ 安全な冠攣縮誘発法と思われた。

3 左冠状動脈主幹部に高度の病変を認めた3症例

戸田中央総合病院循環器内科

佐藤信也、樫木辰次、池谷敏郎、差矢浩章

 昭和63年4月から平成元年3月までの1年間で、戸 田中央総合病院で施行された心臓カテーテル検査症例 130月中、2症例に、左冠状動脈主幹部の完全閉塞を認 め、1症例に、99%狭窄を認めた。

 完全閉塞例のうち、1症例は、心電図上、広汎前壁梗 塞の所見を示し、急性肺水腫となったが、救命され、

現在外来通院中である。

 他の1症例は、心原性ショックに陥り、ショックは 離脱できたものの、IABPからの離脱が困難で、緊急 ACバイパス術を試みたが、発症後約1ケ月で死亡した。

 いずれの症例も、CAG上は左冠状動脈主幹部完全 閉塞の他は、有意狭窄病変を認めず、右冠状動脈から 左冠状動脈への副側血行を認めた。

 99%狭窄の1症例は、狭心症を呈した病例で、CAG 後、一過性のショックとったが、緊急ACバイパス術 によって、現在、狭心症の発生もなく、外来通院中で

ある。

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