• 検索結果がありません。

*1 * Wilcoxon 2 2 t t t t d t M t N t M t n t N t n t N t d t N t t at ri

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "*1 * Wilcoxon 2 2 t t t t d t M t N t M t n t N t n t N t d t N t t at ri"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

ログランク検定と一般化

Wilcoxon

検定

H23

年度

BioS

継続勉強会:第1回補助資料2

土居正明

1

はじめに

本稿では、ログランク検定と一般化Wilcoxon検定の計算方法を扱います。なお、超幾何分布の平均・分散を用いますの で、不安な方は補助資料1「超幾何分布の平均・分散・共分散」をご覧ください。

2

状況設定と2つの検定の共通部分

2.1

データ

以下のデータを扱います。投与群は1:実薬群、2:プラセボ群とします 投与群 被験者番号 生存時間または 死亡(1)か センサーまでの時間(月) センサー(0)か 1 1 5 0 1 2 7 0 1 3 8 1 1 4 12 0 2 5 2 0 2 6 3 1 2 7 4 1 2 8 10 0 このデータに対して、ログランク検定・一般化Wilcoxon検定の両方を考えます。

2.2

仮説

次に仮説を考えます。まず、 • S1(t):実薬群の生存関数 • S2(t):プラセボ群の生存関数 として、両側検定を考えることにします。ログランク検定・一般化Wilcoxon検定の帰無仮説H0・対立仮説H1は、 H0: S1(t) = S2(t) H1: S1(t)6= S2(t)

(2)

です。つまり、 帰無仮説:両群の生存関数が等しい 対立仮説:両群の生存関数が異なる ということです*1 生存関数の形そのものは何でもよい状況で考えています*2。つまり、この2つの検定はデータの従う分布に依存しない、 ノンパラメトリックな検定 です。

2.3

死亡発生ごとのクロス表

2.3.1 クロス表の作成 ログランク検定・一般化Wilcoxon検定共に、死亡が発生するごと に2× 2クロス表を作成します。 t = 3 死亡例数 生存例数 合計 実薬群 0 4 4 プラセボ群 1 2 3 合計 1 6 7 t = 4 死亡例数 生存例数 合計 実薬群 0 4 4 プラセボ群 1 1 2 合計 1 5 6 t = 8 死亡例数 生存例数 合計 実薬群 1 1 2 プラセボ群 0 1 1 合計 1 2 3 となります。センサーは、発生時点では生存関数に影響を与えませんので、発生時点でのクロス表を作成する必要はあり ません。センサーの影響が出るのは、次に死亡が発生した時点です。 2.3.2 死亡例数の期待値・分散の計算 次に、実薬群の死亡例数の期待値・分散を計算します。なお、ここで重要なポイントは各投与群の合計例数・両群合わせ た死亡例数・両群合わせた生存例数は全て固定された定数を考えるということです。つまり、 時点t 死亡例数 生存例数 合計 実薬群 dt Mt(固定) プラセボ群 Nt− Mt(固定) 合計 nt(固定) Nt− nt(固定) Nt(固定) とします。このとき、確率変数dtは超幾何分布に従います。以下、 • Nt:時点tでの、両群合わせたat risk number*3 • dt:時点tでの実薬群の死亡例数 *1ここで、S1(t) = S2(t) とは、ある時点 t において両方の関数の値が等しい、という意味ではなく、「関数として等しい」つまり、「y = S1(t) のグ ラフと y = S2(t) のグラフが完全に一致する」ことを意味します。 *2なお、生存関数 Si(t) と生存時間の確率密度関数 fi(t) の間には fi(t) =− dSi dt (t) という関係があります。つまり、生存関数が 1 つに特定されれば、生存時間の確率分布は完全に決まります。 *3at risk number とは「その時点の直前での対象例数」を指します。つまり、「その時点での死亡やセンサーの症例を含めた例数」です。

(3)

• et:時点tでの実薬群の死亡例数の期待値 • vt:時点tでの実薬群の死亡例数の分散 とします。このとき、超幾何平均の平均・分散を用いると et= E[dt] = ntMt Nt , vt= V [dt] = Mtnt(Nt− Mt)(Nt− nt) N2 t(Nt− 1) と表せます。これらを時点ごとに計算しますと、まずt = 3の場合、 N3= 7, d3= 0, e3= 1· 4 7 = 4 7, v3= 4· 3 · 1 · 6 72· (7 − 1) = 12 49 です。次に、t = 4の場合 N4= 6, d4= 0, e4= 1· 4 6 = 4 6, v4= 4· 2 · 1 · 5 62· (6 − 1) = 8 36 で、最後にt = 8の場合 N8= 3, d8= 1, e8= 1· 2 3 = 2 3, v8= 2· 1 · 1 · 2 32· (3 − 1) = 2 9 となります。表にまとめると以下の通りです。 t Nt dt et vt 3 7 0 4 7 12 49 4 6 0 4 6 8 36 8 3 1 2 3 2 9

3

ログランク検定と一般化

Wilcoxon

検定の構成

今、2× 2のクロス表が3つできました。ログランク検定・一般化Wilcoxon検定共に、この3つのクロス表を合わせて、 両群の生存関数に違いがあるのかどうかを検討するものです。 なお、大変重要なことですが、時点ごとの死亡発生例数d3, d4, d8は全て独立と仮定 します。

3.1

ログランク検定

ここで、各時点の死亡例数について平等に足し算をしてやった dlog= d3+ d4+ d8 を用いて構成されるのが、ログランク検定です。いま、 dlog= 0 + 0 + 1 = 1 であり、期待値・分散は独立性から両方とも足し算で求まり、

E[dlog] = E[d3+ d4+ d8] = E[d3] + E[d4] + E[d8]

= e3+ e4+ e8= 4 7+ 4 6 + 2 3 = 12 + 14 + 14 21 =40 21 ; 1.9048

(4)

V [dlog] = V [d3+ d4+ d8] = V [d3] + V [d4] + V [d8] (∵ d3, d4, d8は独立) =12 49+ 2 9 + 2 9 =304 441 ; 0.6893 となります。これを用いて検定統計量

χ2log=(dlog− E[dlog]) 2 V [dlog] = (1− 1.9048) 2 0.6893 ; 1.1877 を求めます。2群の場合、帰無仮説のもとでχ2 logが漸近的に自由度1のχ2分布に従う ことを用いて検定を行います*4。つ まり、有意水準5%の両側検定の場合、 χ2log> χ2(1, 0.95) のときに帰無仮説が棄却されます。今回はχ2 log= 1.1877, χ 2(1, 0.95) = 3.8415より、帰無仮説は棄却されません。p値は SASのデータステップで data d1;  p log = 1- cdf(’chisq’, 1.1877, 1); run; とおくと、p log = 0.2758が求まります。

3.2

一般化

Wilcoxon

検定

3.2.1 ログランク検定と一般化Wilcoxon検定の違いと使い分け 一方、時点ごとにd3, d4, d8の重みを変更する のが一般化Wilcoxon検定です。「最初は例数が多いから信頼性の高い値に なるが、後になると例数が減るから信頼性の低い値になる」という風に考えるのです。例えば、100例生存していた中から 20例死亡すると、「大体2割」とある程度自信を持って言えそうですが、5例中1例死亡しても「大体2割っぽいと言えなく もないような…」とお茶を濁したくなります。そのため、例数の多く残っている前の方の時点に大きい重みを、例数の少な くなる後の方の時点に小さい重みをつけてやるのです。結果として、「時間が経てば経つほど、群間差が開いてくる」タイ プの薬剤に対しては、一般化Wilcoxon検定よりもログランク検定の方が有意差がつきやすくなります。一方、「結局はほぼ 全員が死亡するのだけれど、生存時間が延びる」タイプの薬剤では、一般化Wilcoxon検定の方が差がつきやすくなります。 3.2.2 一般化Wilcoxon検定の構成

さて、一般化Wilcoxon検定では、重みとして「両群合わせたat risk number」を用います。つまり、ログランク検定の

dlogの代わりに dW il= N3d3+ N4d4+ N8d8 を用いて検定を行います。今、 dW il= 7· 0 + 6 · 0 + 3 · 1 = 3 *4χ2 logが自由度 1 の χ2分布に従うことの、かなり大まかなイメージをご説明します。まず、今回のデータとはかなり異なりますが、「各群とても例 数が多くて、あまり死亡が起こらない。死亡は 1 例ずつ起こる。」という状況をイメージしてください。そうすると、死亡が起きてもほとんど例数 は減らないですし、2×2 のクロス表を作るたびに両群合わせた死亡例数は 1 例ずつとなりますので、大体どの時点のクロス表で見ても死亡例数 dt の平均・分散が等しくなります。dtは全て超幾何分布に従いますので、各 dtは大体独立同分布に従う、っぽくなります。そこで、足し算してやっ た dlog=Ptdtに対して中心極限定理が使えそうな気がしてきます。 とはいえ、「想定が非現実的すぎる。大丈夫なのか?」と思われる方も多いかと思います。そのため、第3回でシミュレーションによりログラン ク検定や一般化 Wilcoxon 検定の性能を検討します。

(5)

であり、期待値・分散は

E[dW il] = E[N3d3+ N4d4+ N8d8] = N3E[d3] + N4E[d4] + N8E[d8]

= N3e3+ N4e4+ N8e8= 7·4 7 + 6· 4 6+ 3· 2 3 = 4 + 4 + 2 = 10 V [dW il] = V [N3d3+ N4d4+ N8d8] = N32V [d3] + N 2 4V [d4] + N 2 8V [d8] (∵ d3, d4, d8は独立) = N32v3+ N42v4+ N82v8 = 72·12 49+ 6 2· 8 36+ 3 2·2 9 = 12 + 8 + 2 = 22 となります。これより、検定統計量は χ2W il=(dW il− E[dW il]) 2 V [dW il] = {3 − 10} 2 22 ; 2.2273 となります。ログランク検定と同様、帰無仮説のもとでχ2 W ilは漸近的に自由度1のχ2分布に従います ので、有意水準5% の両側検定は χ2W il> χ2(1, 0.95) のときに帰無仮説を棄却すればよいことになります。今回のデータでは、χ2W il= 2.2273, χ2(1, 0.95) = 3.8415より、帰無 仮説は棄却されません。p値はSASのデータステップで data d2;  p Wil = 1 - cdf(’chisq’, 2.2273, 1); run; とすると、p Wil = 0.1356が求まります。

4

まとめ

では、本稿の内容をまとめます。 ログランク検定・一般化Wilcoxon検定の両方とも 生存関数を比較 するノンパラメトリック検定である。 時点の情報は、死亡の発生時点での例数しか用いていない(死亡もしくはセンサーの発生時間そのもの、発生時間の 間隔等は無視している)。 ログランク検定 は、どの時点での死亡の発生も同等と考える。一般化Wilcoxon検定 は「最初の方が例数が多いから 信頼性が高い。後の方は例数が少ないから信頼性が低い」として、時点ごとの発生例数に対して、その時点の両群合 わせたat risk numberで重みづけをする。

(6)

5

【補足】

SAS

の出力について

最後に、今回のデータに対して、SASのProc Lifetestで解析を行い、先の手計算の結果と比較してみます。

5.1

プログラムと出力

データ入力のプログラムは以下の通りです。

data d1;

 input group patno t censor;

 cards;  1 1 5 0  1 2 7 0  1 3 8 1  1 4 12 0  2 5 2 0  2 6 3 1  2 7 4 1  2 8 10 0  ; run; 解析プログラムは

proc lifetest data = d1;

 time t * censor(0);  strata group; run; です。出力は以下の通りです。 層のtに対する生存曲線の同等性の検定 順位統計量 group ログランク Wilcoxon 1 -0.90476 -7.0000 2 0.90476 7.0000

(7)

ログランク検定の共分散行列 group 1 2 1 0.689342 -.689342 2 -.689342 0.689342 Wilcoxon検定の共分散行列 group 1 2 1 22.0000 -22.0000 2 -22.0000 22.0000 層に対しての同等性の検定 検定 カイ2乗 自由度 Pr>Chi-Square ログランク 1.1875 1 0.2758 Wilcoxon 2.2273 1 0.1356 -2Log(LR) 1.0626 1 0.3026

5.2

手計算の結果との比較:準備

まずは一番下の表「層に対しての同等性の検定」に注目します。手計算の結果と見比べますと、ログランク検定の検定統 計量の手計算の値χ2 log= 1.1877と、表中の「ログランク」の「カイ2乗」の値がほぼ一致していることが分かります。同 様に、一般化Wilcoxon検定の検定統計量の手計算の値χ2 W il= 2.2273と、上の表の「Wilcoxon」の「カイ2乗」の値もほ ぼ一致していることが分かります。また、両検定ともp値も一致しています。一番下の「−2Log(LR)」はあまり使いません ので無視しますと、この表については大体ご理解いただけたかと思います。 次に、残り3つの表に注目しますと、どうもよく分からない点が2つほど出てきます。 (i) 順位統計量とは何か? (ii) ログランク検定の共分散行列・Wilcoxon検定の共分散行列とは何か? の2つです。ポイントは手計算のときは実薬群だけに注目してきましたが、SASは両群の計算をしているということです。 5.2.1 両群のデータを確率変数と考える 時点tでの2× 2クロス表を 時点t 死亡 生存    合計 実薬群 dt(確率変数) Mt(固定) プラセボ群 det(確率変数) Nt− Mt(固定) 合計 nt(固定) Nt− nt(固定) Nt(固定)

(8)

とおくと、補助資料1「超幾何分布の平均・分散・共分散」から、 E[dt] = ntMt Nt , E[ edt] = nt(Nt− Mt) Nt V [dt] = Mtnt(Nt− Mt)(Nt− nt) N2 t(Nt− 1) , V [ edt] = Mtnt(Nt− Mt)(Nt− nt) N2 t(Nt− 1) Cov[dt, edt] =−V [dt] = Mtnt(Nt− Mt)(Nt− nt) N2 t(Nt− 1) となります。

5.3

ログランク検定

ログランク検定で構成した、実薬群の死亡例数dlog= d3+ d4+ d8に合わせて、プラセボ群の方もdelog= ed3+ et4+ et8と おくと、

E[dlog] = e3+ e4+ e8(= elogとおく)

E[ edlog] =ee3+ee4+ee8(=eelogとおく) V [dlog] = V [d3+ d4+ d8] = V [d3] + V [d4] + V [d8] = v3+ v4+ v8(= vlogとおく) V [ edlog] = V [ ed3+ ed4+ ed8] = V [ ed3] + V [ ed4] + V [ ed8] =ev3+ev4+ev8(=evlogとおく) となります。ここで、 dlog= ( dlog e dlog ) とおき、dlogの平均・分散を考えます。いま、平均は E[dlog] = ( elog eelog ) で、分散は V [dlog] = ( V [dlog] −V [dlog] −V [dlog] V [dlog] ) = ( vlog −vlog −vlog vlog ) となります。 5.3.1 順位統計量とは ログランク検定の順序統計量とは、

dlog− E[dlog] = ( dlog− elog e dlog− eelog ) のことです。いま、det= nt− dtより、 e dlog= ed3+ ed4+ ed8 = (n3− d3) + (n4− d4) + (n8− d8)

(9)

= (1 + 1 + 1)− (0 + 0 + 1) = 2 また、eet= E[nt− dt] = nt− E[dt] = nt− etより、 eelog=ee3+ee4+ee8 = (n3− e3) + (n4− e4) + (n8− e8) = nlog− elog = (1 + 1 + 1)− 1.9048 = 1.0952 となります。これより、

dlog− E[dlog] = ( dlog− elog e dlog− eelog ) = ( 1− 1.9048 2− 1.0952 ) = ( −0.9048 0.9048 ) となります。 5.3.2 共分散行列とは ログランク検定の共分散行列とは V [dlog] = ( vlog −vlog −vlog vlog ) のことです*5。いま、 V [dlog] = ( vlog −vlog −vlog vlog ) = ( 0.6893 −0.6893 −0.6893 0.6893 ) となります。 5.3.3 順位統計量と共分散行列を用いたχ2統計量について ここで、検定統計量χ2 log

(dlog− E[dlog])0V [dlog]−1(dlog− E[dlog]) (1)

みたいなものなのですが、形を見ていただくと明らかのように、V [dlog]に逆行列は存在しません*6。そこで、逆行列っぽい ものとして一般化逆行列というものを考えます。簡単のため、しばらくV [dlog]をVと書くことにします。このとき、VVの一般化逆行列であるとは、 VVV = V が成り立つときに言います*7。いま、 V= 1 vlog ( 1 0 0 0 ) *5「分散共分散行列」ということの方が多いと思います。 *6 V [dlog] = vlog −vlog −vlog vlog !

=⇒ det`V [dlog= vlog2 − v

2

log= 0

より、逆行列は存在しません。

*7定義から明らかなように、V に逆行列が存在する場合、逆行列は一般化逆行列となります。また、これは明らかではありませんが、正方行列 V に

(10)

とおくと、 VVV = ( vlog vlog −vlog vlog ) · 1 vlog ( 1 0 0 0 ) · ( vlog −vlog −vlog vlog ) = ( 1 0 −1 0 ) ( vlog −vlog −vlog vlog ) = ( vlog −vlog −vlog vlog ) = V となり、VVの一般化逆行列(の1つ)となっていることが分かります。これより、(1)のV [dlog]−1V [dlog]で 置き換えたものを検定統計量として、

χ2log= (dlog− E[dlog])0V [dlog](dlog− E[dlog])

= (

dlog− elog delog− eelog ) 1 vlog ( 1 0 0 0 ) ( dlog− elog e dlog− eelog ) = (dlog− elog) 2 vlog = (1− 1.0952) 2 0.6893 ; 1.1877 とします。これは、最初に手計算で求めた式やSASの出力と同じになっています。

5.4

一般化

Wilcoxon

検定

一般化Wilcoxon検定では、dlog= N3d3+ N4d4+ N8d8に合わせて、プラセボ群の方もdelog= N3de3+ N4et4+ N8et8と

おくと、

E[dW il] = N3e3+ N4e4+ N8e8(= eW ilとおく)

E[ edW il] = N3ee3+ N4ee4+ N8ee8(=eeW ilとおく) V [dW il] = V [N3d3+ N4d4+ N8d8] = N32V [d3] + N42V [d4] + N82V [d8] = N32v3+ N42v4+ N82v8(= vW ilとおく) V [ edW il] = V [N3d3e + N4d4e + N8d8e] = N33V [ ed3] + N 2 4V [ ed4] + N 2 8V [ ed8] = N 2 3ev3+ N42ev4+ N82ev8(=evW ilとおく) となります。ここで、ログランク検定と同様 dW il= ( dW il e dW il ) とおき、dW ilの平均・分散を考えます。いま、平均は E[dW il] = ( eW il eeW il ) で、分散は V [dW il] = ( V [dW il] −V [dW il] −V [dW il] V [dW il] ) = ( vW il −vW il −vW il vW il ) となります。

(11)

5.4.1 順位統計量とは 一般化Wilcoxon検定の順序統計量は、 dW il− E[dW il] = ( dW il− eW il e dW il− eeW il ) です。いま、 e dW il= N3d3e + N4d4e + N8d8e = N3(n3− d3) + N4(n4− d4) + N8(n8− d8) = nW il− dW il (nW il= N3n3+ N4n4+ N8n8とおく) = (7· 1 + 6 · 1 + 3 · 1) − (7 · 0 + 6 · 0 + 3 · 1) = 13 また、eet= E[nt− dt] = nt− E[dt] = nt− etより、 eeW il= N3ee3+ N4ee4+ N8ee8 = N3(n3− e3) + N4(n4− e4) + N8(n8− e8) = nW il− eW il = (7· 1 + 6 · 1 + 3 · 1) − 10 = 6 となります。これより、 dW il− E[dW il] = ( dW il− eW il e dW il− eeW il ) = ( 3− 10 13− 6 ) = ( −7 7 ) となります。 5.4.2 共分散行列とは 一般化Wilcoxon検定の共分散行列は V [dW il] = ( vW il −vW il −vW il vW il ) です。いま、 V [dW il] = ( vW il −vW il −vW il vW il ) = ( 22 −22 −22 22 ) となります。ログランク検定の場合と同様、V [dW il]= 1 vW il    1 0 0 0   はV [dW il]の一般化逆行列(の1つ)となって います。

(12)

5.4.3 順位統計量と共分散行列を用いたχ2統計量について 検定統計量χ2 W ilχ2W il= (dW il− E[dW il])0V [dW il](dW il− E[dW il]) = ( dW il− eW il deW il− eeW il ) 1 vW il ( 1 0 0 0 ) ( dW il− eW il e dW il− eeW il ) = (dW il− eW il) 2 vW il = (3− 10) 2 22 ; 2.2273 となり、やはり最初に手計算で求めた値やSASの出力と一致します。

参照

関連したドキュメント

We first recall the definition of the branching and merging space functors, and then the definition of a T -homotopy equivalence of flows, exactly as given in [3] (see Definition

In the literature it is usually studied in one of several different contexts, for example in the game of Wythoff Nim, in connection with Beatty sequences and with so-called

Since (in both models) I X is defined in terms of the large deviation rate function I T (t) for the hitting times T n /n , this is related to the fact that inf t I T (t) = 0 for

R., Existence theorem of periodic positive solutions for the Rayleigh equation of retarded type, Portugaliae Math.. R., Existence of periodic solutions for second order

     ー コネクテッド・ドライブ・サービス      ー Apple CarPlay プレパレーション * 2 BMW サービス・インクルーシブ・プラス(

Abstract: The existence and uniqueness of local and global solutions for the Kirchhoff–Carrier nonlinear model for the vibrations of elastic strings in noncylindrical domains

In [13], some topological properties of solutions set for (FOSPD) problem in the convex case are established, and in [15], the compactness of the solutions set is obtained in

) Late 80’s ⇠ : Kesten (’86) anomalous behavior of RW on the critical perco. cluster ) Di↵usions / analysis on fractals (Fractals are “ideal” disordered media).. )