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植物相による佐保川の汚濁度の評価

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(1)

奈良教育大学学術リポジトリNEAR

植物相による佐保川の汚濁度の評価

著者 東村 隆子, 牛居 美知子, 森井 ふじ

雑誌名 奈良教育大学紀要. 自然科学

巻 44

号 2

ページ 1‑16

発行年 1995‑11‑24

その他のタイトル Evaluation of Water Pollution by Means of Floristic Composition in the Case of the Saho River, Nara City

URL http://hdl.handle.net/10105/1614

(2)

植物相による佐保川の汚濁度の評価

東 村 隆 子 ・ 牛 居 美知子' ・ 森 井 ふ じ

(奈良教育大学生物教室)        (日本分析化学専門学校) (平成7年4月28H受理)

Evaluation of Water Pollution by Means of Flonstic Composition in the Case of the Saho River, Nara City

Takako Higashimura, Michiko Ushii

(Department of Biology, Nara University of Education, Nara 630 , Japan) and

Fuji Morii

(College of Analytical Chemistry, Osaka 530, fa妙)

(Received April 28, 1995)

At威ract

The floristic composition of the Saho river in Nara City was studied in order to evaluate the water quality.

The floristic composition and the chemical water quality were investigated at seven sites of the river. These sites are numberd (1 to 7) from the upper stream.

The floristic composition changed along the river; species and individuals of plants gradually increased in number from the site 1 to 6, while they decreased in the site 7. The water quality also changed; the concentration of nutritive salts and the electric conductivity gradually increased from the site 1 to 6 and steeply increased at the site 7.

This fact proves a close relationship between the floristic composition and the water quality. Thus, it is concluded that the water quality can be evaluated by the florictic composition in the Saho river.

はじめに

都市化にともなって人間活動の結果による河川の汚染が進み,河川の水質は悪化している.こ のため,そこに生育する動物,植物の種類や個体数にも重大な変化が起こっている.即ち動植物 では,以前に多かった種が減少する半面,帰化植物などのかつては存在しなかったり,極めて少 なかった種が増加するという変化が起きている.河川の水質汚濁の状況を測る生物学的な指標と

*奈良教育大学卒業。現在開智義塾講師

(3)

しては,水生動物1)2)珪藻類3),および水草4)等が用いられている.しかし,水中や水辺に生育す る植物相の観察から河川の水質を判断することはできないだろうか.この方法は一般の人々にも 容易に利用できると思われるが河川の植物相と水質の関連については殆ど報告されていない.本 研究では,典型的な都市型河川である佐保川の植物相を調査し,化学的水質と植物榊との関連に ついて検討した.さらに,従来行われている水生植物,珪藻類による水質の評価と本法とを関連 させて,植物相を指標とする水質評価法について考察した.

概  要 佐保川の概要

佐保川は,奈良盆地の東北にある春日奥山の鴬の滝近くを源流とし,菩提川,秋篠川や菩提仙 川などの支流が流れ込み,初瀬川と合流して大和川となる.流路延長8.6叫 流域血債119.9fcが の都Ifl型河川である.流域は奈良市,大和郡山市にまたがり,家庭排水,農業排水,工業排水な どの汚濁源が加わっている.

観察地点設定(図1)

河川周辺の環境によって,汚濁度がどのように変化するかを調査するため,周辺が森林で覆わ れている地点(地点1, 2) ,周辺が水田であり水田からの排水が流れ込んでいる地点(地点3) , 周辺が住宅地であり家庭からの排水が流れ込んでいる地点(地点4 ‑5)を選んだ.

また,支流によって,汚濁度がどのように変化するのか調査するため,支流との合流地点を選 んだ(地点6, 7) .地点設定の際,水深がほぼ同じであること,砂州があり植物が牛育してい ること,採水や植物観察が行いやすいことを条件とした.

観察地点の概要

地点1.鴬の滝:川幅は約1.5m,水深5‑35cmである.川底には大きな石が沢山あって段差が あり,所々で小さな滝のようになっているので流速は速い.佐保川の源流近くであり, 観光地となっており,近くに観光客のための店が 軒ある.また,標高約260mで,気 温が平地に比べると約6℃低く,両岸は照葉樹林に覆われているため,じめじめしてい てコケやシダが多くみられる.

地点2.奈良市中ノ川町:川幅は約1.5m,水深5‑40cmである.川底には大きな石が所々にあ り流速は速い.両岸は二次林に覆われているため,じめじめしていてコケやシダが見ら れる.人がほとんど立入らない所である.

地点3.奈良市中ノ川町:川幅は約1.5m,水深5‑40cmである.川底にはこぶしくらいのオIl'が 多く,流速は比較的速い.周辺には水田が多くあり,水田からの排水が佐保川に流れ込 んでいる.また,地点から上流に少し離れた所に住宅が一一軒あり,家庭排水も流れ込ん でいる.土手は護岸工事されており,そこには植物は生育していない.

地点4.奈良市川上町(若草橋) :川幅は約3m,水深15‑50cmである.川底には小石と砂が多 く,流速は比較的速い.周辺には住宅が密集している. L流には下水管があり,家庭か らの排水が佐保川に流れ込んでいて,川の表面が泡立っていることが多い.また,川に は投げ捨てられた空き缶などのゴミが流れついていて汚い.

地点5.奈良市芝辻町(大宮橋) :川幅は約4m,水深20‑50cmである.川底には小石と砂が多

(4)

図1 佐保川の調査地点

いが,オオカナダモが川底を隠すように一面に生育している.上流にはいくつかの堰が ある.周辺には住宅が多く建ち並んでいる.土手は護岸T̲事がされているため,そこに は植物は生育していない.

地点6.奈良市大安寺町:菩提川との合流地点である.川幅は約3m,水深15‑40cmである.川 底には小石と砂が多く,石には藻類が付着している.周辺には住宅が多く建ち並んでい て,菩提川にも家庭からの排水が流れ込んでいる.水の流れの表面に泡が見られ,悪臭 がすることが多い.

地点7.大和郡山市番条町:川幅は約6m,水深20‑70cmである,川底には砂が多く,流れはゆ るやかである.周辺には水田があり,水田からの排水が流れ込んでいて,その水は泡立っ ている.水は濁っていて悪臭がする.砂州にはタイヤなどのゴミが多く流れついていて 非常に汚い.そのゴミは藻類が付着している.また,砂州は水位が下がった季節にしか 見られない.上手は護岸工事がされていて,コソクリートの隙間に植物が見られる.

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調査方法

調査期間

1993年4月から10月までの7カ月間原則として月に一度行った.調査はなるべく晴れた日が3 日以上続いたHとした.

調査方法

植物の採集調査:河川の7地点において水中,砂州(よく水につかる所) ,土手(年数回水に つかるところ)に分けて生育する植物を採集調査し,植物相の目録を作成した.

各地点の水質検査:水質チェッカー(HORIBA‑U‑10)によってpH,導電率,溶存酸素,水 温および透視度の測定を行った.

水質の化学分析:河川の水を採取し(冷凍保存) ,後日,栄養塩(アソモニア態窒素,亜硝酸 態窒素,硝酸態窒素,リソ酸態リソ)の分析を行った.アンモニア態窒素(NH4‑N)の定量法:

チモール法5',亜硝酸態窒素(No2‑N)の定量はナフチルエチレソジアミソ法5',硝酸態窒素 (No3‑N)の定量はサリチル酸ナトリウム法6),リソ酸態リソ(PO4‑P)の定量はモリブデソ青 法7)によった.

結  果

各調査地点の植物相

目録に記載した被子植物の種数は111である.そのうち双f‑薬植物は68種,単子植物は33種で ある.また,植物を場所ごとにみると,水中に8種,砂州に89種,土手に52種生育している.

調査地点のなかで,地点1と地点2に生育している植物は共通しているものが多い.しかし, 地点2では水中にはセキショウが生育しているが,地点1にはセキショウが生育していないとい

う違いがある.砂州にはシュウブソソウ,トウバナ,チャルメルソウ,ドクダミなどが生育して いる.土手にはキクムグラ,ショウジョウバカマなどが生育している.植物の種類は22であり, 他の地点と比べて最も少ない.

地点3に生育している植物の種数は37であり,地点1, 2に比べて多い.水中にはセリが少数 生育しているだけである.砂州にはセイタカアワダチソウ,ヤブジラミ,ヤブマメなどが生育し ている.特に,セイダカアワダチソウが高い優占度を示している.土手は護岸工事がされている ため植物は生育していない.

地点4, 5, 6に生育している植物は共通しているものが多い.植物の種類は70であり,ほか の地点と比べてかなり多い.地点4の水中には,セリ,ミゾソバ,そしてアシカキが少数生育し ている.砂州にはセリ,ミゾソバ,ギシギシ,クサヨシとジュズダマなどが生育している.特に,

セリとミゾソバが高い優占度を示している.土手にはヨモギ,オドリコソウなどの植物が生育し ている.地点5の水中にはセリ,ミゾソバ,アシカキ,オオフサモ,ヤナギモ,オオカナダモが 生育している.特に,オオカナダモの優占度は高く,水中一面に生育している.砂州にはミゾソ バ,ケイヌビ工,クサヨシなどが生育している.特にミゾソバの優占度が高い.土手は護岸工事 がされているため植物は生育していない.地点6の水中にはオオイヌタデ,ミゾソバ,アシカキ, オオカナダモ,ヤナギモが生育している.砂州にはオオオナモミ,オオイヌタデ,ジュズダマ,

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クサヨシ,ケイヌビエなどといった比較的背丈の高い植物の優占度が高い.また,土手にはアレ チウリ,セイヨウカラシナとオオオナモミなどが生育している.特に,アレチウリとセイヨウカ ラシナの優占度が高い.

地点7に生育している植物の種類は46であり,地点3, 4, 5, 6に比べて少ない.水中には ミゾソバ,アシカキ,そしてオオカナダモが少数生育しているだけである.砂州にはセリ,オオ イヌダデ,ミゾソバなど8種しか生育していない.種ごとの個体数も地点4, 5, 6に比べてか なり少ない.また,地点7のみに生育している植物はタガラシだけである.

調査地点ごとに代表種をあげると,次のような表にすることができる(表1) .

調査地点の水質

水温:各地点の水温を表2に示す.

pH:図2より地点ごとに値をみると,地点1, 2, 3, 4では7‑8と中性に近い値を示し, 季節的な変動はほとんどない.地点5, 6, 7では7.5‑9とややアルカリ性に傾いた値を 示す.特に地点6では4月に10というかなりアルカリ性に傾いた高い値を示す.また,地点 5, 6, 7は地点1, 2, 3, 4に比べて季節的な変動は大きい.特に地点6では4月と7 月で約2.5の差がある.

導電率:図3より地点ごとに値をみると,地点1, 2では約40m s/cmを示し,ほかの地点に比 べて値は低い.地点3, 4, 5, 6では100‑200u s/cmを示し,地点1, 2の約2倍から

4倍である.地点7では200‑300/;s/c打を示し,地点1, 2の約4倍から8倍であり,地 点3, 4, 5, の約2倍である.また,季節的な変動はどの地点にはおいてもほとんどな

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溶存酸素:図4より,地点ごとに値をみると,地点1では8‑llmg/lを示し,地点2, 3, 4 では約8.5‑9.5mg/1を示し,ほかの地ノ如こ比べて季節的な変動は小さい.地点5では

9‑llmg/lを示し,地点2, 3, 4に比べて季節的な変動は大きい,地点6では7‑12mg/l を示し,他の地点に比べて季節的な変動は非常に大きい.地点7では ‑10mg/lを示し, 地点2, 3, 4に比べて季節的な変動は大きい.

透視度:表3より,地点ごとに値をみると,下流にいくにしたがって低くなり,水が濁っている ことがわかる.

栄養塩

アソモニア態窒素:図5より地点ごとにみると,地点1, 2では調査期間を通じて, 0に近い値 を示す.地点3では約0.1ppmを示し,地点1, 2に比べて値は少し高い.地点4, 5, 6 では0.1‑0.3ppmを示し,地点3に比べて値は高い.地点7では1.2‑1.6ppmを示し,他の 地点に比べて値は非常に高く,地点6の約6倍である.

亜硝酸態窒素:図6より,地点ごとにみると,地点1, 2は調査期間を通じて, 0に近いあたい 示す.地点3では約0.02ppmを示し,地点1, 2に比べて値は少し高い. 7月において地点

4では0.12ppmと急激に高くなるが,地点5, 6では約0.05ppmを示し,地点4の約1/2倍 である.地点7では再び値は高くなり,地点のなかでの最高値である0.19ppm示し,地点5 ,

6の約4倍である. 10月においては,地点4, 5では約0.05ppmを示し,地点6では約 0.1ppmを示し,卜流にいくにしたがって値は高い.地点7では0.18ppmを示し,値は7地

(7)

点のなかで最も高く,地点6の約2倍である.

硝酸態窒素:図7より,地点ごとにみると,地点1, 2では約0.3ppmを示し,ほかの地点に比 べて値は低い.地点3では約0.5ppmを示し,地点1, 2に比べて値は少し高い.地点4, 5, 6では約l.lppmを示し,ほかの地点に比べて値は高い.特に地点4では7月において 1.2ppmを示し,地点のなかでの最高値である.地点7では約0.3ppmと急激にドがり,地点

1とほとんど同じ値を示す.

全窒素:図8より,地点1, 2では約0.3ppmを示し,ほかの地点に比べて値は低い.地点3で は約0.6ppmを示し,地点1, 2に比べて少し高い.地点4, 5, 6では約1.5ppmを示し, ほかの地点に比べて値は高い.地点7では7月に地点4, 5, 6とほぼl司じ値を示すが, 10 月には2.1ppmを'jこし,地点のなかで最高値である.

リン酸態リン:図9より,地点1, 2, 3, 4では殆ど差がなく, 0.005‑0.043ppmの範囲内で ある.地点5, 6では0.017‑0.058ppmとわずかに高くなるだけである.地点7になると, 0.299‑0.353ppmと急激に高くなり,地点5, 6のほぼ6倍の値を示す.

植物相の水質の関連

pHと溶存酸素竜については各地点において季節的変動が大きく,採水時間などを考慮すると, 植物相との関係を認めることは困難である.

一方,栄養塩および導電率は植物榊との間に有意な関係を認めることができる.アソモニア態 窒素と亜硝酸態窒素の値が0に近く導電率の値も最も低い地点1, 2では植物の種数と種の個体 数とが最も少なく,代表種としてはショウジョウウバカマ,チャルメルゾウ,シュウプソソウの

ような清浄な山地性のものが生育している.周辺の水「11からの農業排水が流入する地点3では, アンモニア態窒素,醇硝酸態窒素と硝酸態窒素および導電率が少し高くなる.植物は水温性の好 窒素植物セリ,ミゾソバが出現してくるが個体数は少ない.地点4から市街地に入り住宅密集地 を流れるようになると,家庭からの雑排水が加わり,急激に亜硝酸態窒素と硝酸態窒素および導 電率の値が高くなる.植物の種類も急激に増加し,セリ,ミゾソバ,ジュズダマ,ケイヌビ工が 群落を形成するようになる.地点7は岩井川,秋篠川,地蔵院川が流入している下流であって, 透視度は最低で悪臭が強い.アソモこア態窒素,聯硝酸態窒素,リソ酸態リソと導電率が最高値 を示し,調査地点の中で巌も汚染が進んでいる.植物の種数は4, 5, 6地点より減少し,ミゾ ソバ,オオカナダモが/1÷育しているものの個体数は急激に減少している.この地点では他の地点 でみられなかったタガラシがはじめて什).現する.

河川に生育する植物の種叛と個体数とは栄養塩および導電率が高くなると多くなっていくが, さらにこれらがある値を越えて高くなると,種数と個体数とは逆に少なくなるという傾向がみら れる.図10は各地ノ由こおける河川水中の全窒素濃度に対する植物の種数をプロットしたものであ る.図から,河川に生育する植物の種数と個体数は水中の栄養塩濃度の増加とともに増加するが,

さらに高い濃度では,逆に減少することがわかる.すなわち,河川水中の化学成分の増加は,最 初は植物の生育をうながすが,富栄養化が進むと植物の生育を阻害することを示している.

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植物相の特徴と地理的状況から佐保川は河川域を4つに分けられる.

(8)

表1 調査地点の代表種

2    3    4

シュウブソソウ チャルメルソウ ショウジョウバカマ セキショウ

蝣)‑. 1!

ミ ゾソバ オオオナモミ ケイヌピュ アシカキ クサヨシ ジュズダマ オオフサモ ヤナギモ オオカナダモ オオイヌタデ タガラシ

+

+

+

+

+

+ + +      +        + + +       + +       + +

+ + + + + + + + + +

++4

+ + + + + + +

表2 調査地点の水温(単位:℃)

+ + +

+

+

+

+ 10個体以下を示す

ilk 蝣.'.'. 1 地 点 2 地 点 3 地 点 4 地 点 5 地 点 6 地 点 7

4 10 .3 1 9 .4 1 7 .4 2 1 .7 2 2 .9 2 1 .9 2 2 .8

5 14 .4 1 5 .4 1 9 ‑4 2 2 .0 2 5 .0 2 4 ‑4 2 2 .2

6 2 0 .i 1 9 .8 2 2 . 1 2 4 .5 2 3 .7 2 9 .0 2 7 .9

7 2 3 .4 2 4 .6 2 2 .9 2 8 .0 3 3 .2 3 3 . 1 2 9 .2

9 2 3 .7 1 9 .1 2 0 .6 2 3 .2 2 5 .0 2 5 .5 2 7 .3

ュo 1 3 .4 12 .2 12 .7 16 .9 16 .8 18 .4 17 .6

表3 調査地点の透視度(単位:cm)

地 点 1 地 点 2 地 点 3 地 点 4 tfe " . 5 Ife 蝣.'.'.6 地 点 7 1 i] 1 0 0 以 上 1 00 以 上 10 0 以 卜 8 7 .0 80 . 1 3 7 .5 2 3 .5 7 10 0 以 ヒ 10 0 以 上 10 0 以 上 1 00 以 L 10 0 以 上 2 .1 3 3 .2 10 10 0 以 上 10 0 以 L 10 0 以 上 1 00 以 上 10 0 以 上 10 0 以 上 3 8 .2

*1・‑地点6では, 7月の調査日にL流部で護岸工事を行っていた.

(9)

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5 4 3 2 l

図5 調査地点のNIも+‑N

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地 地 地 地 地 点 点 点 点 点 3  4  5  6  7

2 l

図9 調査地点のPO< ‑P

5 2

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図2 調査地点のpH

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地 地 地 地 地 場 地

点 点 点 点 点 点 点

1 2 3 4 5

図4調査地点の溶存酸素

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図6 調査地点のNCV‑N

7

cU

5 4 3 2 l

図8 調査地点の全窒素

1 1

' l   I . 1 1

'                                         ‑     O   l   O   O   0

(10)

lLl地性渓流域(地点1, 2) ,汚濁の殆どない平地性河川域(地点3) ,汚濁の比較的少ない平 地性河川域(地点4, 5, 6) ,汚濁の著しい平地性河川域(地点7) .

① 地点1, 2では植物の種板と個体数が少なく清浄な山地性植物が生育している.代表種はセ

キショウ,シュウブソソウ,チャルメルソウ,ショウジョウバカマである.このような河川域

を山地性渓流城とする.

② 地点3では,植物種数がわずかに増加して,はじめて好窒素植物が出現する.代表種はセリ, ミゾソバであるが,個体数が少ない.この地域を汚濁の殆どない平地性河川流域とする.

③ 地点4, 5, 6では,植物の種類が最も多く好窒素植物が群落形成する.代表種はセリ,ミ ゾソバ,ケイヌビ工,オオカナダモ,オオオナモミ,アシカキ,ジュズダマで多種である.こ の河川域を汚濁の比較的少ない平地性河川域とする.

④ 地点7では,植物種数が急激に減少する.好汚濁性植物が出現する.代表種は,タガラシで ある.この地点を汚濁の著しい平地性河川域とする.

このように,調査した佐保川の7地点では,水中や水辺に生育する植物により,汚濁度の評価 ができる.表4に佐保川の4つの区分域に生育する植物相の変化と,化学的水質,水生動物およ び珪藻類と比較して,任侠川の水質の汚濁度を評価した.

山地性渓流域の水生動物をみると, ‑般的に好活水性種のサワガこ,ヨコエビ, ‑どトンボと モソカゲロウなどの優占度が高い1).珪藻類では好清水性種の優占度が高い3)

汚濁の殆どない平地性河川域では,水生動物の種類は山地性渓流域と同じである.珪藻類は広 適応性種の優占度が大きい.

汚濁の比較的少ない平地性河川域では,中腐水性の指標であるサホコカゲロウ,コガタシマト ビケラ,ヒル,ミズムシなどの水生動物の優「㌧度が高い.珪藻類においては広適応性種の優占度 が高い.

汚濁の著しい平地性河川域では好汚濁性の指標であるイトミミズの優占度が高い.珪藻類は好 汚濁性種の優占度が高い.

佐保川における植物相の変化は水質の化学的成分の変化と良好な相関を示し,水生動物や珪藻 類等の生物指標による水質評価とも良く対応していることが分った.このような河川の植物調査 は,植物相による水質評価を吋能にする.

植物の生育は環境によって大きく支配される.すなわち,貧栄養環境では種数と個体数が少な く,肥沃な環境になるに従ってその種数と個体数が増す.さらに肥沃な富栄養な環境では,植物 の生育が阻害され種数も個体数もすくなくなる.このような環境に鎖敏な性質に着服して,植物 相の変化を河川の水質環境と関連して調査した.調査した佐保川流域では,植物相の変化は化学 分析によって求められた河川水中の栄養塩濃度と良好な相関を示した.

これらの植物相が‑一般的な河川においても水質汚濁の評価の目安になるかどうかについては今 後さらに検討を加えたい.植物の観察調査は特別な器具や道具を必要とせず,一般の人々も簡単 に行なうことが出来ることから,植物相による水質評価法は,河川の環境を守るために有意義な 方法と考えられる.これらの観点から,さらに調査を行ない,この方法の適用範囲や環境教育へ の活用について検討したい.

(11)

0.4         1.2   1.6    2.0

全窒素浪度(ppm) 図10 全窒素濃度と植物の種数との関係

摘  要

佐保川の水質について,環境の異なる7地点をえらび,水中および水辺に生育する植物の種数 と個体数を調杏した.同時に分析した化学的水質と比較し,植物相による水質評価について検討 した.植物相の特徴と地理的状況から佐保川は次の4つに区分することが出来た.

① 地点1, 2 :pH7‑8.5,伝導率は約50!∠s/cm,全額素は0.2‑4ppm,りん酸態リソは 0.005‑0.012ppmとはかの地点に比べて低い値を/]ミす.この地点の水中と砂州に生育している 植物の種数は18であり,ほかの地点に比べて少ない.特徴的な植物として,水中にはセキショ ウが生育し,砂州にはシュウブソソウ,チャルメルソウ,ショウジョウバカマが/l二育している.

② 地点3 :pH7‑8,伝導率は100‑150;ォs/cm,全窒素は0.3‑0.8ppm,リソ酸態リソは 0.005ppmと地点1, 2に比べて少し高い値を示す.この地点の水中と砂州に生育している植 物の種数は37であり,地点4, 5, 6に比べて少ない.砂州にはセイタカアワダチソウの優占 度が高い.

③ 地点4, 5, 6 :pH7.5‑10,伝導率は100‑200n s/cm,全窒素は0.8‑1.5ppm,リソ酸 態リン約0.015‑0.05ppmと地点1, 2に比べ高い値を示す.この地点の水中と砂州に生育し ている植物の種数は66であり,他の地点に比べて多い.水中にはオオカナダモの優占度が高い.

砂州にはセリ,オオイヌタデ,ミゾソバ,クサヨシといった比較的背丈の高い植物の優高度が 高い.

④ 地点7 :pH7.5‑8,伝導率は約300u s/cm,全窒素は1.5‑2ppm, Uソ酸態リンは 0.3ppmである.伝導率とリソ酸態リソは他の地点に比べて非常に高い値を示す.したがって, 他の地点に比べて汚濁が進んでいると思われる.この地点の水中と砂州に生育する植物の種は 10種であり,他の地点に比べてかなり少ない.特徴的な植物として砂州にはタガラシがみられ る.タガラシは汚濁に強い所に生育するということを反映している.

これらのことにより,佐保川に生育する植物の種数と個体数は栄養塩濃度が高くなるとともに 増加するが,さらに栄養塩濃度が高くなり河川の富栄養化が進むと種数と個体数は減少すること がわかった.このことは水牛動物や珪藻類等の生物指標による水質評価とも良く対応している.

このような河川の植物調査は,植物相による水質評価を可能にする.

(12)

表4 水質汚濁の評価

r'i 1 , 2 4 , 5 , 6

水 域 rメ二 分 LLL地惟 渓 流 汚 濁 の殆 ど ない 汚濁 の比 較 的 汚 濁 の 著 しい 平 地 性 河 川 少 な い 平地 性 河 川 平地 性 河 川

水 中 の 植 物

砂 州 の 植 物

上 手 の 植 物

セ キ シ ョウが 牛 育 セ リが 少 数 生 育 し オ オ フ サ モ, ア シ カキ , ミゾ ソバ, ア シ カ して い る. て い る. オ オ カ ナ ダモ, ヤ ナ ギモ キ , オ オ カ ナ ダ モ が生 育 して い る. オオ カ が 生 育 して い るが ナ ダモ は群 落 を な して い 個体 数 は 少 な い.

る.

シ ユウ ブ ソ ゾウ, セ イ タ カ ア ワ ダチ セ リ, オ オ イ ヌ タデ , タガ ラシが 生 育 し チ ャル メル ソウ, ソ ウが 群 落 を な し ゾ ソバ, ジ ユ ズ ダマ , ク て い る.

シ ョ ウジ ヨウバ カ て 生 育 して い る. サ ヨシ, ケイ ヌビ工といつ マが!1三育 してい る l た 背 丈 の 高 い 植 物 が群 落 を な して 生 育 して い る.

ア レチ ウ リとセ イ ヨ ウカ ラ シ ナが 群 落 を な して 牛 育 して い る.

p H 7 .5 7 .5 3.0 3.0

導 電 率 ( 〝s/cm ) 50 130 140 ‑ 170 350

全 窒 素 (p pm ) 0 .22 ‑ 0 .34 0 .48 1 .13 ‑ 1 .49 1 .7 1

N H / ‑N (pp m ) 0 .0 1 0 .07 0 .15 0 .22 1 .3 5

N CV ‑N (pp m ) 0 .014 0 .039 0 .085 0 .139

N CV ‑N fp pm ) 0 .2 1‑ 0 .32 0 .40 0 .92′、1 .12 0 .22 P CV ‑P (p pm ) 0 .0 10 ‑ 0 .020 0 .018 0 .014 0 .042 0 .326

水 生 動 物 モ ソカ ゲ ロ ウ, マ ダラ カ ゲ 口 ウ, サ ホ コカ ゲ ロ ウ, ナ ガ レ トビゲ ラ, ナ ガ レ トビゲ ラ, コ ガ タ シマ トビゲ ラ, カ ワ トビゲ ラ, ヘ ビ 卜ソボ, ヒル, ミズ ム シ,

ヘ ビ トンボ, ヨ コエ ビ, イ 卜ミ ミズ

ヨ コエ ビ, サ ワ ガ ニ サ ワガ ニ

lrI 好 清 水仕 種 広 適 応性 種 広 適 応 性 稚 好 汚 濁 性種

A ch . su bh udson is A ch . m in u tissim a N itzsch ia p alea C om p h onem a parbu lu m

(13)

なお,本文中で引用している表1は,付録「佐保川の植物日録」の中からそれぞれの調査地域 を代表する植物種を抜粋したものである.

謝  辞

河川の調査と水質の化学分析に協力頂いた ‑伊達統氏(現在奈良教育大学大学院生)および久 良美華氏(現在大阪教育大学大学院生)に感謝します.

引用文献

1)一伊達 統: (1994)佐保川における水′ヰー'.底′ト.物昆虫の分布 奈良教市大、t'‑卒業論文

2)津rTl 松前: (1972)水質V'j濁の生態,日本/'I一態学会問題専門委員会:環境と生物指標2 水舛編 3)渡辺 仁治,戸松 麻美: (1987)奈良市を芹流する佐保川の付着珪藻汚染地図の季節変化 水処理技

術28, 7‑17

4)生島  功: (1972)水界植物群落の物質生産I ‑水′L柄物‑ JtlLI:出版 5) M. D. KROM,: (1980) Analyst 105 305‑316

6)厚生省生活衛生局水道環境部監修: (1985) ̀̀上水試験法, 265‑271 II本水道協会 7) H本分析化学会北海道支部編: (1981) "水の分析"第3版 220‑222 化)、f‑n人

(14)

付録 佐保川の植物目録(調査地域に成育する植物種)

地 点 1

キク科 Compositae

キッコウ‑グマ Ainsliaea apiculata オオブタクサ Ambrosia trifida

ヨモギ Artemisia princeps ヒロバホウキギク Aster sp.

アメリカセソダソグサ Bidens frondosa タカサブロウ Eclipta prostrata ヒメジョオソ Erigeron canadensis ヒメムカシヨモギ Erigeron canadensis ノニガナIxeris polycephala

ヨメナ Kalimeris yomena アキノノゲシ Lactuca indica

シュウブソソウ Rhynchospermum verticillatum セイタカアワダチソウ Solidago altissima ハルノノゲシ Sonchus oleraceus オオオナモミ Xanthium strumarium

ウリ科 Cucurbitaceae アレチウリ Sicyos angulatus

アカネ科 Rubiaceae

キクムグラ Galium kikumugura ヤエムグラ Galium spurium

ヨツハムグラ Galium trachyspermum へクソカズラ Paederia scandens

オオバコ科 Plantaginaceae オオバコ Plantago asiatica

キツネノマゴ科 Acanthaceae

キツネノマゴJusticia procumt肥ns var. leucantha ゴマノ‑グサ科 Scrophulariaceae

オオアブノメ Gratiola japonica タチイヌノフグリ Veronica arvensis オオイヌノフグリ Veronica persica

ナス科 Solanaceae

トマト Lycopersicon esculentum ヒヨドリジョウゴ SOlanumlyratum

+

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+ +

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h +

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+    + + + + +

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+ + +

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1 1 +

+ +

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+

(15)

シソ科 Labiatae

トウバナ Clinopodium gracile

オドリコソウ Lamium album var. barbatum ヒメオドリコソウ Lamium purpureum タツナミ ソウ Scutellaria indica

ムラサキ科 Boraginaceae キウリグサ Trigonotis peduncularis

ヒルガオ科 Convolvulaceae サツマイモIpomoea batatas

セリ料 Umbelliferae セリ Oenanthe javanica ヤブジラミ Torilis japonica

アリノトウグサ科 Haloragaceae オオフサモ Myriophyllum brasiliense

アカバナ料 Onagraceae ユウゲショウ Oenothera rosea

スミ レ科 Violaceae ツボスミ レ Viola verecunda タチッポスミレ Viola grypoceras

ブドウ科 Vitaceae

ヤプガラシ Cayratia japonica マメ科 Leguminosae

ヤブマメ Amphicarpaea edgeworthii ゲソゲ Astragalus sinicus

コメツブツメクサ Trifolium dubium

ヤ‑ズェソドゥ Vicia sativa subsp. angustifolia ユキノシタ科 Saxifragaceae

ネコノメソウ Chrysosplenium grayanum チャルメルソウ Mitella furusei var. subramosa

ペソケイソウ科 Crassulaceae コモチマンネソグサ Sedum bulbiferum

アブラナ科 Cruciferae セイヨウカラシナ Brassia juncea ナズナ Capsella bursa‑pastoris クネッケバナ Cardamine flexuosa ナガミノイヌガラシ Rorippa indica スカシタゴボウ Rorippa palustris

ケシ科 Papaveraceae

ムラサキケマソ Corydalis incisa

+   十   +

+ +   +

+

+

+

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+

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(16)

キソポウゲ科 Ranunculaceae ウマノアシガタ Ranunculus japonicus キツネノボタン Ranunculus quelpaertensis

タガラシ Ranunculus sceleratus ナデシコ科 Caryophyllaceae

オラソダミ ミナグサ Cerastium viscosum ウシハコベ Malachium aquaticum

‑コベ Stellaria media ヒユ料 Amaranthaceae

ヒナタイノコズチ Achyranthes fauriei ホソアオゲイトウ Amaranthus patulus

アカザ科 Chenopodiaceae

ケアリタソウ Chenopodium ambrosioides タデ科 Polygonaceae

ミズヒキ Polygonum filiforme サナエタデ Polygonum lapathifolium

オオイヌタデ Polygonum lapathifolium subsp. nodosum イヌタデ Polygonum longisetum

ボントクタデ Polygonum pubescens ミゾソバ Polygonum thunbergii スイバ Rumex acetosa

アレチギシギシ Rumex conglomeratus ギシギシ Rumex crispus subsp. japonicus てダイオウ Rumex madaio

エゾノギシギシ Rumex obtusifolius イラクサ科 Urticaceae

ヤブマオ Boehmeria grandifolia アオミズ Pilea mongolica

クワ科 Moraceae

カナムグラ Humulus scandens ドクダミ科 Saururaceae ドクダミ Houttuynia cordata

ユリ科 Liliaceae

ジャノヒゲ Ophiopogon japonicus ショウジョウバカマ Heloniopsis orientalis

ツユクサ科 COmmelinaceae ツユクサ Commelina communis

サトイモ科 Araceae セキショウ Acorus gramineus

+

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十   十

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十   十

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(17)

ウラシマソウ Arisaema urasima カヤツリグサ科 Cyperaceae カソスゲ Carex morrowii マッハスゲ Carex rara ミヤマシラスゲ Carex olivacea コゴメカヤツリ Cyperus iria

イネ科 Gramineae

カモジグサ Agropyron tsukushiense スズメノテッポウ Alopecurus aequalis カラスムギ

ジュズダマ

1 '蝣: L i

ケイヌビエ オヒシバ

蝣l ;蝣<

アシカキ ネズミムギ

Avena fatus Coix lacryma‑jobi Echinochloa crus‑galli

Echinochloa crus‑galli var. caudata Eleusine indica

Digitaria ciliaris Leersia japonica

Lolium multiflorum ホソムギ LOlium perenne ススキ Miscanthus sinensis ヌカキビ Panicum bisulcatumm オオクサキビ Panicum dichotomiflorum チカラシバ Pennisetum alopecuroides

クサヨシ Phalaris arundinacea スズメノカタビラ Poa annua イチゴツナギ Poa sphondylodes キンエノコログサ Setaria glauca アキノエノコログサ Setaria faberi エノコログサ Setaria viridis var. minor カニツリグサ Trisetum bifidum

トチカガミ科 Hydrocharitaceae オオカナダモ Elodea densa

ヒルムシロ科 Potamogetonaceae ヤナギモ Potamogeton oxyphyllus

十       + +

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+++ 十   +

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+ 10個体以トを示す

参照

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