• 検索結果がありません。

第 3 回教育セミナー 「若手医師のための勉強会」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第 3 回教育セミナー 「若手医師のための勉強会」"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

平成19年 7 月 1 日

3

 第42回日本小児循環器学会総会・学術集会の最終日に,学術委員会主催の下,第 3 回教育セミナー「若手医師のた めの勉強会」を開催いたしました.長嶋正實会長のご厚意によりメインホールを会場としてご用意いただき,多くの 聴衆を迎えることができましたことは喜びに堪えません.

 今回も,基礎および臨床に分け 3 人の先生方にご講演いただきました.まず,基礎として「先天性心疾患の理解を 深めるmolecular embryology」と題して山岸敬幸先生よりご講演いただいきました.心臓大血管の発生過程を理解する ことは先天性心疾患を診断し治療していく際に大変重要であることは百も承知しております.しかし,ともすると,

できあがった構造物の解剖学的理解だけで十分診断に足りると考えがちでありますが,やはりその発生過程を十分 に頭に入れておくことがより複雑な心奇形を形態学的にまた血行動態的に理解するうえで必要であることは明白で あります.山岸先生の講演のなかで,最近の知見として原始心筒の前方の咽頭弓中胚葉領域に 心筋前駆細胞 と呼 ばれる細胞塊が存在し,心臓の流出路の形成に非常に重要な役割を担っていることを明らかにされました.以前よ り言われておりました心臓神経堤細胞とのかかわりを含め,今後心臓流出路の発生の経緯が明らかにされていく可 能性があります.molecular embryologyはまだ緒に就いたばかりの学問であり,今後その発展が大いに期待され,心 臓大血管発生における断片的であった知識が一つの物語として脳内に蓄積される日も近いのではないかと感じられ ました.

 次に,臨床として左心低形成症候群を取り上げ「HLHSの診断と治療方針の決定」と題し,講演をしていただきまし た.先天性心疾患に対する診断・治療が向上し,生命予後はもちろん質的予後も飛躍的に改善されてきた今日です が,HLHSはいまだ十分な成果がみられない数少ない残された分野であります.本講演会では内科的立場から大月審 一先生に,また外科から原田順和先生にご講演いただきました.特に原田先生からはこの十数年間のHLHSに対する 初回手術の変遷を主体に講演していただきました.modified BT shuntを用いたNorwood手術,RV-PA shuntを用いた Norwood手術が行われるようになり,さらに最近ではより質の高い最終手術を目指して両側肺動脈絞扼術が施行され るようになった経緯を概説されました.また,最後に先生の長年にわたるご経験から小児心臓血管外科医を目指す 若手医師への提言がなされました.特に心臓外科医にとってはlearning curveが大切で,現代社会での風潮はこのlearn- ing curveを容易に認めようとしない傾向にあります.数少ないチャンスをどのように自分の物にし,それを蓄積して いくかが課題であります.これは内科医にとっても同じことであり,漫然と診断,治療を繰り返すのではなく,そ の瞬間その瞬間に最良の技や知識が引き出される努力を紡ぐことが大切であると考えます.近々に日本小児循環器 学会専門医制度が発足する運びになりました.この制度の意味は専門医を取得することが目的ではなく,優れた医 療知識と高度の医療技術を獲得し,それを維持することが目的であります.そのためには教育を欠かすことはでき ません.多少なりともこのセミナーがその任を果たしているのではないかと自負しておりますが,今後も教育の一 環として学術委員会においてこのセミナーを継続,発展させていくつもりであります.今回のセミナーの講師,司 会をお務めいただいた先生方に心より敬意を表しますと同時に,このセミナーに出席していただいた方,本誌の教 育セミナーの講演集をお読みいただいた方に御礼を申し上げます.

 最後に,さらなる教育改革に向けて学会員,読者からの教育セミナーに対するご意見,ご要望をお待ち申し上げ ます.

PEDIATRIC CARDIOLOGY and CARDIAC SURGERY VOL. 23 NO. 4 (363)

別刷請求先:〒113-8603 東京都文京区千駄木 1-1-5 日本医科大学付属病院小児科 小川 俊一

特  集

小川 俊一,佐地  勉

日本小児循環器学会学術委員会

前置き

第 3 回教育セミナー 「若手医師のための勉強会」

参照

関連したドキュメント

地方創生を成し遂げるため,人口,経済,地域社会 の課題に一体的に取り組むこと,また,そのために

現実感のもてる問題場面からスタートし,問題 場面を自らの考えや表現を用いて表し,教師の

えて リア 会を設 したのです そして、 リア で 会を開 して、そこに 者を 込 ような仕 けをしました そして 会を必 開 して、オブザーバーにも必 の けをし ます

例えば、EPA・DHA

個別の事情等もあり提出を断念したケースがある。また、提案書を提出はしたものの、ニ

基準の電力は,原則として次のいずれかを基準として決定するも

【大塚委員長】 ありがとうございます。.

 講義後の時点において、性感染症に対する知識をもっと早く習得しておきたかったと思うか、その場