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A Proposal on an Evaluation Method for the Effects of ITS to a Driver by Integrating Heterogeneous Simulators

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Academic year: 2021

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(1)

ITS がドライバに与える影響の異種シミュレータ連携による評価支援法の提案

日大生産工(学部) ○志甫 侑紀 日大生産工 古市 昌一

1.

はじめに

隊列走行等の高度道路交通システム(ITS)の新方式 を提案する際,交通シミュレーションシステム上に新 たに提案するモデルを実装し,コンピュータ上でのシ ミュレーション等により,その効果や安全性等の評価 が多く行われてきた[1-3].しかし,ITSのシステムが 実運用に供する前には,運転するドライバや周辺のド ライバに与える影響等の人間工学的な評価がなされる 必要があるが,従来のコンピュータ上でのシミュレー ションでは不十分であった.本提案方式は,このよう な人間工学的評価の効率化を目的としたもので,交通 シミュレーションシステム(TS)とドライブシミュレ ータ(DS)とを,異種シミュレータのネットワークに よる連携のための国際標準である IEEE Std 1516

(HLA) 等を利用することにより連携し,ITSモデルを

共有可能とすることを特長とする.

本方式の有効性確認のため,隊列走行モデルをマル チエージェント・シミュレータ(artisoc)上で実現し,

Google Earth APIを用いて作成した簡易ドライブシ ミュレータとネットワークで連携し,擬似走行体験を 行うための評価用システムを試作した.

2.

従来方式と問題点

従来,隊列走行等 ITS の新方式の評価は,その効果 や安全性の評価等を中心にコンピュータ上でのシミュ レーションが行われていた.しかし ITS のシステムが 実運用に供する前には,運転するドライバや周辺のド ライバに与える影響等の人間工学的な評価がなされる 必要がある.このような評価が必要であると考える ITS サービスの例とその人間工学的評価の例を表1に 示す.表1において,隊列走行では,隊列走行車の先 頭車両ドライバ及び一般走行車のドライバへの影響等 の人間工学的評価がなされる必要がある.例えば,隊 列走行車の先頭車両ドライバは,後続車の状態の把握

や車線変更等の運転体験が必要であるし,一般走行車 のドライバは,無人走行に対する安心感やストレス等 に関する評価が必要であると考える.

表1 本方式の利用例

し か し , そ の よ う な 評 価 を 行 う た め に は , DS(図1)のソフトウェアの改修が必要となるが,DS は一般的にブラックボックス化されているため,その ようなソフトウェアの改修は困難な場合が多い.

図1 ドライブシミュレータ

3.

提案方式

本提案方式の特長は,異種シミュレータを連携させ ることによって,ITS モデルをシミュレータ間で共有 可能とし,人間工学的評価の効率化を実現する点であ る.従来,ITS の新方式において人間工学的評価を行

ITSサービス 人間工学的評価 隊列走行 隊列走行車(先頭)ドライバ

・運転体験等

一般走行車ドライバ

・安心感

・ストレス等 車載情報機器

(VICS等)

ドライバ

・操作性

・安全性

・ストレス等

A Proposal on an Evaluation Method for the Effects of ITS to a Driver by Integrating Heterogeneous Simulators

Yuki SHIHO, Masakazu FURUICHI

−日本大学生産工学部第43回学術講演会(2010-12-4)−

― 9 ―

7-3

(2)

図2 本方式における異種シミュレータ連携法 う際には,ソフトウェアのインタース仕様が異なる

ため,TS 上で作成した ITS モデルを DS 上で再利用す ることができなかった.本方式では,TS と DS を異種 シミュレータのネットワークによる連携のための国 際標準である IEEE Std 1516 (HLA) や IEEE Std 1278 (DIS) 等を用いて連携させることにより,ITS モデル の再利用が可能となる(図3).

図3 従来方式と本提案方式

図3における従来方式は,ソフトウェアのインタ ーフェース仕様が異なるため,TS 及び DS 専用の ITS モデル開発が必要であることを示している.また,

本提案方式は,ネットワークを介して ITS モデルを 共有できるので,ITS モデルの再利用が可能となるこ とを示している.

4.

試作システム

本提案方式の有効性を確認するため,隊列走行モ デルをマルチエージェント・シミュレータ(artisoc)

上で実現し,Google Earth API を用いて作成した簡

易ドライブシミュレータとネットワークを用いて連 携させる評価用システムを試作し,この上で基本機 能の動作実験中である.本評価用システムにおいて,

TS 及び DS の通信制御部を拡張したものをそれぞれ TRSIM 及び DRSIM と呼ぶ.これにより,隊列走行モデ ルを実装する際に DS のプログラムの改修をすること なく,TS 上で実装し,ネットワークを介した通信で 共有することで,隊列走行の擬似走行体験を行い,

ドライバに与える影響の評価及びその評価の効率化 が可能となる.現在,隊列走行のモデル化と簡易ド ライブシミュレータを試作中である.

5.

おわりに

本稿では,ITS がドライバに与える影響の評価を,

異種シミュレータを連携させて,擬似走行体験を行 うことにより実現する方法を示し,有効性確認のた めに実施した隊列走行の疑似走行体験システムの試 作について述べた.今後試作を完了させて隊列走行 の本方式の有効性を評価し,その結果に基づき改良 を行い,さらには他の ITS システムでの有効性確認 を実施することが今後の課題である.

 参考文献

[1] 屋 代 智 之 他 , “ 車 両 の 目 的 地 を 考 慮 し た Ordered Platoon 形成アルゴリズムの提案と評 価”,情報処理学会論文誌, 43(12), 3756-3764, 2002.

[2] 加藤普他,“隊列走行車両における異常や故障 を考慮した HMI の一検討”, 第 72 回 映像情報 メディア学会技術報告,34(6), 257-262, 2010.

[3] 菅原祐人他,“AR 技術の活用による運転者の視 線移動を縮減可能な車載情報機器操作法の提 案”,第 9 回 情報科学技術フォーラム予稿集,

1S-3,2010.

TS ITS

新システム TS

ITS 新システム

本提案方式 従来方式

基本部分

DS ITS 新システム 基本部分

DS

基本部分 基本部分

ネットワーク

通信制御部 ネットワーク

RTI (IEEE1516) TRSIM

シナリオ作成部

ドライ バ

行動モデル 環境

データ シミュレーション

データ

シミュレーション エンジン

表示部

通信制御部

DRSIM

各種3D

通信制御部 モ デル

表示部

三次元仮想環境 構築ツール

I/F制御部

実行エンジン

各種モデリング 機能

入力制御部

― 10 ―

参照

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