厚生労働行政推進調査事業費補助金(肝炎等克服政策研究事業)
総括研究報告書
B型・C型肝炎による肝硬変、肝がん患者における医療費等の実態調査
研究代表者 伊藤 澄信 国立病院機構本部 総合研究センター長 分担研究者 考藤 達哉 国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター長 八橋 弘 国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター長 研究協力者 田中 純子 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 教授
佐藤 泰憲 千葉大学大学院医学研究院未来医療グローバル研究講座 准教授
研究要旨:
○研究目的
National Database(NDB)から得られる情報を解析し、B型・C型肝炎による肝硬変
及び肝がん患者における総医療費等費用分布及び医療内容等の実態等を明らかにする。肝 硬変及び肝がんの患者に対する更なる支援の在り方について検討するための基礎資料及 びその他の肝炎対策に反映するための基礎資料を作成する。
○研究方法
平成 24 年 4 月から平成 28 年 3 月までの4年分の NDB データから傷病レコード、傷 病名レコードに肝炎、肝硬変、肝がんに関連する傷病名(238 傷病)が記載されたレセプ トを一度でも有したことがある患者を抽出し、データマートを作成した。検査だけの病名、
予防投与ならびに未治療キャリアを除外するために、肝炎、肝硬変、肝がんの治療薬が用 いられていない患者、ならびに肝炎ウイルス再活性化で予防投与の疑いのある患者は除外 し、B・C型肝炎の病名が混在している場合は一定基準で整理した。さらに肝硬変の病名 が記されている患者のうち、非代償性と明示されているか、非代償性肝硬変に用いる医薬 品が記載されていれば非代償性と整理し、解析対象データセットを作成した。
○研究結果
NDB から抽出されたデータは計 392 億項目で、医科レセプト 9.8 億レセプト、DPC
レセプト 0.2 億レセプト、調剤レセプト 6.2 億レセプトの計 16 億レセプト、2,521 万人
分となった。そのうち、傷病コード、医薬品コードをもとに、B型・C型肝炎ウイルス感
染に起因する肝炎等について判別を行い、C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等の傷病
の記載があり、当該年度に肝炎等に関連する医薬品・診療行為の算定があった患者として
2012 年度 548,811 人、 2013 年度 518,464 人、 2014 年度 495,011 人、 2015 年度 471,986
人、B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等の傷病の記載があり、当該年度に肝炎等に関
連する医薬品・診療行為の算定があった患者として 2012 年度 148,180 人、2013 年度
年間で、C型肝炎で 17%程度減少しており、非代償性肝硬変、肝癌でも1割程度減少し ていた。年齢階級別では 70〜79 歳の患者数が多く、人口当たりでは佐賀県、和歌山県、
広島県の順で多かった。年間総医療費は平成 27 年度に大きく増加しており、医薬品費と 調剤薬局費における内服の抗ウイルス剤の費用が著しく増加した。肝癌の治療として「肝 切除術」や「肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法」 、 「肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法」等は約 15%
(医療費は 2 割強) 、「血管塞栓術」や「肝動注化学療法」等は 2 割強(医療費は 3 割) 、 化学療法は 3%(医療費は 4%)であったが、全体の 6 割で肝癌に関連する診療行為・医 薬品が算定されていなかった。肝癌患者のうち、平成 24 年度下期に初めて肝癌がみられ た新規肝癌患者の推移は 24 年度下期から 25 年度上期にかけて前年度比で約2割減少し、
その後は 15%前後ずつ減少していた。
B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等の傷病の記載があり、当該年度に肝炎等に関連 する医薬品・診療行為の算定があった患者の推移は、平成 24 年度から 27 年度までの4 年間で、B型肝炎で 13%程度増加しており、代償性肝硬変、非代償性肝硬変、肝癌でも 患者数が増加していた。年齢階層別には 60〜69 歳の患者が多く、人口当たりでは鳥取県、
北海道、広島県に多く、群馬県、茨城県、長野県に少なかった。医療費は患者数の増加に 伴って年度ごとに増加したが調剤薬局における「調剤薬局費」が、院内で処方した医薬品 に係る「医薬品費」と比較して相対的に大きかった。B型肝炎、代償性肝硬変では2割弱、
非代償性肝硬変では約4割、肝癌では約5割の患者が入院していた。肝癌の治療として「肝 切除術」や「肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法」 、 「肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法」等は約 15%
強(医療費は 25%) 、 「血管塞栓術」や「肝動注化学療法」等は約 15% (医療費は 25%強) 、 化学療法は 3%(医療費は約 7%)であったが、全体の 65%で肝癌に関連する診療行為・
医薬品が算定されていなかった。平成 24 年度下期に初めて肝癌がみられた新規肝癌患者 の推移は 24 年度下期から 25 年度上期にかけて前年度比で約 25%減少し、その後は 26 年度上期まで約 15%ずつ、27 年度下期まで約 10%ずつと徐々になだらかに減少してい た。なお、B型肝炎の傷病の記載があるものの、肝炎ウイルス再活性化に係る予防投与等 が想定される患者は平成 24 年度の 83,403 人から 27 年度の 138,953 人へ4年間で約 1.7 倍と急増していた。
○考察と結論
本研究では、NDBから得られる情報を解析し、B型・C型肝炎による肝硬変及び肝が
ん患者の全国的な総医療費等費用分布や医療内容の実態等を分析した。C型肝炎ウイルス
感染に起因する肝炎等の患者は減少する傾向がみられる一方、B型肝炎ウイルス感染に起
因する肝炎等の患者は増加する傾向がみられた。また、年間総医療費は、C型肝炎におけ
るインターフェロンフリーの直接作用型抗ウイルス薬の開始に伴い、C型肝炎・代償性肝
硬変で 2015 年度から大きく増加し、B型肝炎等においても、患者数の増加に伴って増加
していることが明らかになった。患者1人当たりの医療費負担についても、肝炎、代償性
肝硬変におけるインターフェロンフリー治療やB型肝炎治療薬に係る医薬品費、あるいは
非代償性肝硬変、肝癌における入院費用、肝癌における手術費用や「ネクサバール」等の
A.研究目的
我が国では、肝炎に罹患した者のうち、
B型肝炎ウイルス又はC型肝炎ウイルス感 染に起因する肝炎患者が多くを占めており、
持続感染者はB型 110 万人〜140 万人、C 型 190 万人〜230 万人存在すると推定され ている。特に、肝炎ウイルスに感染してい るものの自覚症状がないことから適切な時 期に治療を受ける機会がないまま、肝硬変 や肝がんへ移行する感染者も存在している。
こうした背景を受け、B型・C型肝炎に 係る対策のより一層の推進を図るべく、平 成 23 年5月に「肝炎対策の推進に関する基 本的な指針」が策定され、平成 28 年6月 30 日には必要な見直しが行われた
1)。本指 針では、国が、肝炎から進行した肝硬変及 び肝がん患者に対する更なる支援の在り方 について、従前の調査研究の結果、新たな 治療法の開発状況その他の医療の状況、肝 炎医療費助成や重症化予防事業等の施策の 実施状況等を踏まえ、検討を進めていくこ とが求められている。
B型・C型肝炎、肝硬変及び肝がんにお ける治療対象や治療薬の選択、有効性等は、
日本肝臓学会による「B型肝炎治療ガイド ライン第 2.2 版(2016 年5月) 」
2)、 「C型 肝炎治療ガイドライン第5 版 (2016 年5月) 」
3)
、 「肝癌診療ガイドライン 2013 年版(2013 年9月) 」
4)で示されている。B型肝炎の治 療法としては、IFN,PegIFN などの注射薬 による治療法と内服の抗ウイルス剤である 核酸アナログ製剤を長期に服用する治療法 に大別される。一方、C型肝炎の治療法と
剤を 12 週間から 24 週間服用する治療法が 主流となり、95%以上のウイルス駆除率が 期待できるようになっている。肝癌の治療 法としては、ラジオ波治療、外科切除、血 管造影下のカテーテル治療、全身化学療法、
放射線治療、重粒子線治療などがある。
現在、厚生労働省や都道府県では、B型・
C型肝炎から肝硬変や肝がんへ重篤な病態 への進行防止を図るため、B型・C型肝炎 のインターフェロン治療及びC型肝炎のイ ンターフェロンフリー治療並びにB型肝炎 の核酸アナログ製剤治療に対して医療費助 成を行っている。しかしながら、これまで 肝疾患患者へのアンケート調査等による複 数医療機関における実態把握は進められて いるものの、全国的なB型・C型肝炎、肝 硬変、肝がん患者の医療費や診療実態の詳 細について明らかにした研究はない。
他方、近年、レセプトデータの電子化の 進展とともに大部分のレセプトが収集・デ ータベース化され、レセプト情報・特定健 診等情報データベース(以下、 「NDB」と いう。 )をはじめデータの利活用が進んでい る。NDBに格納されたレセプトデータは、
電子レセプトで請求を行う全国の病院、一
般診療所、薬局における患者情報の匿名化
が図られたデータとなっており、 「レセプト
情報・特定健診等情報の提供に関するガイ
ドライン」にもとづいて公益性の高い学術
研究に対して提供が行われる。レセプトデ
ータは、データの特性に起因する一定の制
約はあるものの、その悉皆性の高さや全国
統一の共通フォーマット・ルールで作成さ
そこで、本研究では、肝硬変及び肝がん の患者に対する更なる支援の在り方につい て検討するための基礎資料及びその他の肝 炎対策に反映するための基礎資料として、
NDBから得られる情報を解析し、B型・
C型肝炎による肝硬変及び肝がん患者にお ける総医療費等費用分布及び医療内容の実 態等を明らかにすることを目的とした。
B.研究方法
本研究では、2012 年4月〜2016 年3月 の4年間でNDBに格納されたB型・C型 肝炎による肝硬変、肝がん患者の入院・入 院外レセプトを対象とし、以下の手順によ り集計・分析を行った。
なお、解析に当たっては、肝炎、肝硬変、
肝がんにおける標準的な治療について日本 肝臓学会「B型肝炎治療ガイドライン(第 2.2 版) 」 、 「C型肝炎治療ガイドライン(第 5 版) 」 、 「肝癌診療ガイドライン 2013 年版」
を中心に整理し、肝炎、肝硬変、肝がん等 の傷病コードや当該傷病の治療・検査等を 分析する際の診療行為コード、医薬品コー ド等に係る各種マスタを整備して実施した。
また、NDBデータのデータサイズが圧 倒的に大きい中では、処理の効率化と柔軟 性の両立を図る必要があることから、まず は、あらかじめ想定した項目で構成される テーブルを用いて肝硬変・肝がん患者にお けるマクロ的な集計・分析を実施した。そ して、当該集計・分析結果を踏まえて、よ り詳細な条件に該当するレセプトを特定・
抽出し随時テーブルを作成のうえ、各診療
ⅰ) 「集計・分析内容等の整理」として、肝 硬変・肝がん患者に関する集計・分析に 当たって必要となる絞り込み条件や分析 軸、集計内容等を検討・整理するととも に、B型・C型肝炎、肝硬変、肝がん等 の傷病コードや当該傷病の治療・検査等 を分析する際の診療行為コード、医薬品 コード等に係る各種マスタを整備した。
ⅱ) 「レセプトデータの前処理・データマー ト等の作成」として、レセプトデータの 取り込み、データウェアハウスの構築を 行うとともに、各種データ加工等を行い ながらデータマートを作成した。
ⅲ) 「分析データセットの構築」として、集 計・分析項目を抽出して実際に集計処理 に用いる中間生成物を作成した。
ⅳ) 「集計処理」として、中間生成物を用い て、我が国における肝硬変・肝がん患者 における総医療費等費用分布及び医療内 容等について各種分析を行い、その実態 把握と課題の検討を実施した。
1.データの入手
まず、全国における肝炎および肝硬変・
肝がんの診療状況を勘案しつつ、抽出結果 の精確性や新たな治療法の出現に伴うB型 肝炎再活性化への対応、レセプトデータか ら代償性および非代償性肝硬変を区分する 方法等の検討を行い、B型肝炎、C型肝炎 に係ると推定されるNDBデータサブセッ トの作成およびサブセットデータのクリー ニングに係る抽出条件を策定した。
そして、NDBに格納されている診療月
「レセプト情報・特定健診等情報の提供に 関するガイドライン」にもとづき、厚生労 働省に対してデータ提供に係る申出を行う ことで入手した。
なお、NDBからのデータ抽出に当たり、
選択基準は以下の基準を満たす患者とした。
1) 厚生労働省から提供を受けるNDBに 格納されている医科レセプト、DPCレ セプトにおいて、診療月が 2012 年4月か ら 2016 年3月の4年間で、傷病レコード、
傷病名レコードに肝炎、肝硬変、肝がん に関連する傷病名が記載されたレセプト を一度でも有したことがある患者
2.分析対象の設定
① 分析対象の抽出
次に、レセプト情報の基本的性質・精度、
データ規模、処理時間等、必要なデータの 抽出や分析に係る事項、制約条件、課題点 等を踏まえつつ、B型・C型肝炎による肝 硬変及び肝がん患者における総医療費等費 用分布及び医療内容等の実態等の調査・分 析条件及び手順を整理し、レセプトにおけ る医療機関情報レコード、レセプト共通レ コード、保険者レコード、傷病名レコード、
傷病レコード、診療行為レコード、医薬品 レコード、特定器材レコード、コーディン グデータレコード等のデータを取り込み、
データウェアハウスを構築した。
さらに、データの項目や格納方法の整理 を行いつつ、中間テーブルを作成しながら キー情報や共通情報の付加、各種データ加
に用いる絞り込み条件や分析軸、レセプト 件数、診療実日数、合計点数、あるいは各 診療報酬の算定情報等の情報を付与した分 析データセットを作成した。
上記の分析データセットを用いて、電子 レセプトで請求を行う全国の病院、一般診 療所、薬局を対象とし、医科レセプト、D PCレセプトの傷病名レコードあるいは傷 病レコードに肝炎、肝硬変、肝がんに関連 する傷病名コードが記載されており、以下 の除外基準のいずれにも該当しない患者を 抽出し、分析対象とした。
1) 2012 年4月から 2016 年3月の期間で、
医科レセプト、DPCレセプトの傷病レ コード、傷病名レコードに肝炎、肝硬変、
肝がんに関連する傷病名(修飾語で疑い とされている傷病を除く)が記載されて おり、かつ同月に医科レセプト、DPC レセプト、調剤レセプトで肝炎、肝硬変、
肝がんに関連する医薬品による治療が行 われている条件を満たす診療月が一度も ない患者
2) B型肝炎患者のうち、2012 年4月から 2016 年3月の期間で、医科レセプト、D PCレセプトの傷病レコード、傷病名レ コードに、肝炎ウイルス再活性化に係る 予防投与等、必ずしも肝炎等の治療を行 っていない可能性が高い傷病名(修飾語 で疑いとされている傷病を除く)が記載 されていた患者
3) B型肝炎患者のうち、2012 年4月から
2016 年3月の期間で、医科レセプト、D
等の治療を行っていない可能性が高い患 者
4) 2012 年4月から 2016 年3月の期間で、
医科レセプト、DPCレセプトの傷病レ コード、傷病名レコードにB型肝炎とC 型肝炎に関連する傷病名(修飾語で疑い とされている傷病を除く)がいずれも記 載されており、診療月が8か月分(半年 に1回分)未満の患者、および診療月が 8か月分以上であるものの、そのうちB 型肝炎あるいはC型肝炎のみを有した診 療月が2/3未満の患者(B型肝炎ある いはC型肝炎の判定が困難な患者)
5) その他、研究対象者として適切でないと 判断した場合
② 分析対象の分類
まず、医科レセプト、DPCレセプトの 傷病レコード、傷病名レコードをもとに、
2012 年4月から 2016 年3月の期間でB型 肝炎、C型肝炎を有した患者を抽出し、各 診療月における傷病の出現状況によって分 析対象を肝炎、代償性肝硬変、非代償性肝 硬変、肝癌のいずれかのグループに分類し、
グループごとに分析を行った。
なお、肝炎種別を判定する際、4年間の うちでB型肝炎とC型肝炎をいずれも有し た患者については、診療月が8か月分(半 年に1回分)存在し、そのうちB型肝炎あ るいはC型肝炎のみを有した診療月が2/
3以上を占めていた場合にそれぞれの肝炎 種別に分類した。
また、代償性肝硬変、非代償性肝硬変の
行った。
1) 「非代償性肝硬変」の傷病名が記載され ていた場合、非代償性肝硬変として取り 扱う。
2) 上記以外の肝硬変の場合、「非代償性肝 硬変に関連する副傷病」が記載されてい るか、「非代償性肝硬変に用いる医薬品」
が記載されていれば、非代償性肝硬変と して取り扱う。
3.B型・C型肝炎による肝硬変、肝がん 患者における医療費等に関する分析 本分析では、主要評価項目として、総医 療費(医療資源投入量) 、福治評価項目とし て、肝炎・肝硬変・肝がんに関連する傷病 の発生状況や経過、入院・通院頻度、診療 区分別医療資源投入量、肝炎ウイルス治療 や肝がん治療に係る診療行為や医薬品等の 算定患者数・算定回数・点数や行為の頻度 等の項目を設定し、B型肝炎患者、C型肝 炎患者、肝硬変患者、肝がん患者における 全国的・経年的な医療費等の実態、特徴的 な治療や検査の内容・頻度等の把握と課題 の検討を行った。
(倫理面への配慮)
本研究は「人を対象とする医学系研究に
関する倫理指針」に基づいて行われた。個
人情報保護に十分配慮し、構築されたデー
タベースから個人の特定ができない方式を
採用した。また、研究代表者の機関の倫理
委員会の承認の下、データの収集・管理に
1.提供データの概要
B型肝炎、C型肝炎に係ると推定される NDBデータサブセットの作成に当たり、
NDBからデータを抽出するための肝炎、
肝硬変、肝がんに関連する傷病コードを整 理した結果は、図表 1 のとおりである。本 傷病コードをもとに、前述の選択基準に従 い、2012 年4月から 2016 年3月の4年間 に肝炎、肝硬変、肝がんに関連する傷病名 が記載されたレセプトを一度でも有したこ とがある患者をNDBデータから抽出し、
データを入手した。提供データのデータ 量・サイズ、提供データにおけるレセプト 種別毎のレセプト件数および実患者数は、
図表 2〜4 のとおりである。NDB から抽出 されたデータは計 392 億項目で、医科レセ プト 9.8 億レセプト、DPCレセプト 0.2 億レセプト、調剤レセプト 6.2 億レセプト の計 16 億レセプト、 2,521 万人分であった。
2.分析対象の概況
サブセットデータのクリーニングに係る 抽出条件として、分析対象の抽出・分類時 に用いるB型・C型肝炎、肝硬変、肝癌に 関連する傷病コードを整理した結果は、図 表 5 のとおりである。また、B型肝炎ウイ ルス再活性化に係る予防投与等、必ずしも 肝炎等の治療を行っていない可能性が高い 患者を除外するための除外傷病コード、B 型肝炎ウイルス再燃の注意喚起のある医薬 品を使用していた患者を除外するための医 薬品コードを整理した結果は、図表 6〜7 の とおりである。この傷病コード、医薬品コ
8 に示す肝炎、肝硬変、肝癌に関連する医 薬品コードを用いて 2012 年4月から 2016 年3月の期間で一度も医薬品による治療が 行われていない患者を除外した。さらに、
上記の肝炎、肝硬変、肝癌に関連する医薬 品コードおよび図表 9 に示す診療行為コー ドをもとに、B型・C型肝炎、肝硬変、肝 癌に関連する傷病名(修飾語で疑いとされ ている傷病を除く)が記載されている月と 同月に、医科レセプト、DPCレセプト、
調剤レセプトで肝炎等に関連する医薬品・
診療行為の算定があった患者を抽出し、C 型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等の傷 病の記載があり、当該年度に肝炎等に関連 する医薬品・診療行為による治療が行われ ていた患者として 2012 年度 548,811 人、
2013 年度 518,464 人、2014 年度 495,011 人、 2015 年度 471,986 人、B型肝炎ウイル ス感染に起因する肝炎等の傷病の記載があ り、当該年度に肝炎等に関連する医薬品・
診療行為による治療が行われていた患者と して 2012 年度 148,180 人、2013 年度 152,405 人、2014 年度 159,218 人、2015 年度 169,968 人を分析対象とした。
そして、本分析対象について、各診療月 における傷病の出現状況によって図表 10
〜11 に示すいずれかのグループに分類し、
分析グループを設定した。なお、代償性肝 硬変、非代償性肝硬変の分類に当たって、
非代償性肝硬変に関連する傷病・副傷病に 係る傷病コード、非代償性肝硬変に用いる 医薬品コードを整理した結果は、図表 12〜
13 のとおりである。
表 14 のとおりである。
3.C型肝炎による肝硬変、肝がん患者に おける医療費等に関する分析
① C型肝炎患者の推移
2012 年4月〜2016 年3月の分析対象期 間においてC型肝炎ウイルス感染に起因す る肝炎等の傷病の記載があり、当該年度に 肝炎等に関連する医薬品・診療行為の算定 があった患者の傷病別の患者数の推移は、
図表 15 のとおりである。C型肝炎は、 2012 年度から 2015 年度までの4年間で 17%程 度減少しており、非代償性肝硬変、肝癌に おいても1割程度減少する傾向がみられた。
男女別にみると、男女間で傾向に差異はみ られなかった(図表 16) 。また、年齢階級 別にみると、いずれの傷病においても「70
〜79 歳」の患者数が多く、年度間で比較す ると年齢構造の変化の影響を受けて「70〜
79 歳」が減少し、 「80〜89 歳」が増加する 傾向がみられた(図表 17) 。
都道府県別にみると、2015 年度の人口 10 万人当たり患者数は、C型肝炎では「佐 賀県」 631.1 人、 「和歌山県」 472.1 人、 「広 島県」424.5 人が多く、 「沖縄県」57.6 人、
「新潟県」144.6 人、 「神奈川県」180.7 人 が少なかった。また、代償性肝硬変では「和 歌山県」65.8 人、 「広島県」61.2 人、 「大分 県」54.2 人が多く、 「沖縄県」10.5 人、 「新 潟県」18.7 人、 「鳥取県」20.7 人が少なか った。非代償性肝硬変では「佐賀県」55.6 人、 「和歌山県」50.3 人、 「徳島県」46.7 人 が多く、 「沖縄県」11.4 人、 「新潟県」15.7
12.0 人、 「新潟県」34.1 人、 「秋田県」41.8 人が少なかった(図表 18〜21) 。
レセプト種別をみると、傷病ごとの年齢 構造の違いから、C型肝炎では「医保」と
「国保」の割合が大きく、代償性肝硬変、
非代償性肝硬変、肝癌となるにつれ「後期 高齢者」の割合が大きくなっていた(図表 22) 。
② C型肝炎治療患者の年間総医療費の推 移
C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者について、肝炎等に関連する診 療行為や医薬品による治療が行われた月数 別に患者数と年間総医療費の推移をみた結 果は、図表 23〜26 のとおりである。年間総 医療費は、各傷病で患者数が減少傾向ある いは横這いであるのに対して 2015 年度に 大きく増加しており、特にC型肝炎、代償 性肝硬変において増加が顕著であった。治 療月数別にみると、患者数、年間総医療費 のいずれも、各年度において「12 か月」が 最も多く、傷病間ではC型肝炎から肝癌に なるにつれ、その割合が大きくなっていた。
また、 2015 年度の患者数、年間総医療費を 治療月数別の構成比でみると、他の年度と 比較して「6か月未満」の割合と「12 か月」
の割合が若干減少する傾向がみられた。
C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等
の治療患者のうち、一人当たりの年間医療
費が 10 万点を超える患者について年間医
療費別・治療月数別にみると、いずれの傷
病においても、年間の治療月数が少ない中
間医療費が「20 万点以上 30 万点未満」 、 「30 万点以上 40 万点未満」の患者が増加する傾 向がみられ、2015 年度では「50 万点以上 60 万点未満」から「70 万点以上 80 万点未 満」を中心に患者数が大きく増加する傾向 がみられた(図表 27〜42) 。
③ 診療区分別の年間総医療費の推移 C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者について、診療区分別に年間総 医療費の推移をみた結果は、図表 43〜46 のとおりである。いずれの傷病においても、
2015 年度の年間総医療費は、他の年度と比 較して院内で処方した医薬品に係る「医薬 品費」と調剤薬局における「調剤薬局費」
が大きく増加しており、特にC型肝炎、代 償性肝硬変において増加が顕著であった。
また、傷病間でみると、非代償性肝硬変、
肝癌において「入院料」や DPC 病院におけ る包括評価点数部分の「診断群分類」に係 る費用が大きくなる傾向がみられた。
④ 肝炎等に関連する医薬品・診療行為の状 況
C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者の医薬品の使用状況について、
出来高換算ベースの年間算定点数上位 30 位、年間算定人数上位 30 位を年度別・傷病 別にみた結果は、図表 47〜78 のとおりであ る。年間算定点数の上位をみると、C型肝 炎、代償性肝硬変では、2012 年度、2013 年度は「ペグイントロン」等のインターフ ェロン製剤が上位となっていたものの、イ
して「ダクルインザ」と「スンベプラ」が 上位となり、 2015 年度には、ソホスブビル
/レジパスビル配合剤による治療として
「ハーボニー」 、ソホスブビルとリバビリン による治療として「ソバルディ」と「コペ ガス」 、 「リバビリン」 、 「レベトール」、パリ タプレビル/リトナビル/オムビタスビル 配合剤による治療として「ヴィキラックス 配合錠」が上位となっていた。また、イン ターフェロンフリー治療では、算定患者1 人当たり算定月数が短く、1人当たり算定 点数が高い傾向にあった。肝癌では、 「ネク サバール」等が上位となっていた。年間算 定人数の上位は、いずれの傷病においても
「ウルソ」等となっていた。
さらに、C型肝炎ウイルス感染に起因す る肝炎等の治療患者の診療行為の実施状況 について、出来高換算ベースの年間算定点 数上位 30 位を年度別・傷病別にみると、C 型肝炎、代償性肝硬変では、 2015 年度には インターフェロンフリー治療の増加に伴い
「HCV 核酸定量」等が増加する傾向がみら れた。また、傷病間で比較すると、非代償 性肝硬変では「胃・十二指腸ファイバース コピー」等が上位となるほか、肝癌では「血 管塞栓術」 、 「肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法」
が上位となり、 「肝切除術」等もみられた(図 表 79〜94) 。
⑤ 1か月当たり医療費の推移
C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等
の治療患者について、1か月当たり医療費
等の推移をみた結果は、 図表 95〜98 のとお
向がみられた。また、いずれの傷病におい ても、 2015 年度には、1か月当たり平均医 療費や1か月間の医療費が 10 万点以上の 月が他の年度と比較して増加しており、特 にC型肝炎、代償性肝硬変において増加が 顕著であった。
年齢階級別にみると、C型肝炎、代償性 肝硬変、非代償性肝硬変では、2012 年度、
2013 年度において 80 歳までを境に1人当 たり治療月数が増加、1か月当たり平均医 療費は減少し、 80 歳以降で1か月当たり平 均医療費が若干増加する傾向がみられた。
2014 年度、2015 年度には、インターフェ ロンフリー治療の開始に伴い、1か月当た り平均医療費の増加が特に 70 歳代までで 大きくみられた。肝癌では、いずれの年度 においても、高齢になるにつれ1人当たり 治療月数は増加し、1か月当たり平均医療 費は減少する傾向がみられた(図表 99〜
114) 。
入院・入院外別にみると、入院では、傷 病間で1か月平均医療費に大きな差異はな いものの、非代償性肝硬変、肝癌となるに つ れ 「25,000 点 以 上 50,000 点 未 満 」、
「50,000 点以上 75,000 点未満」の分布が 多くなる傾向がみられた。また、代償性肝 硬変と非代償性肝硬変を境に1人当たり治 療月数は増加する傾向がみられた。一方、
入院外では、傷病間でC型肝炎と代償性肝 硬変を境に1人当たり治療月数が増加する 傾向がみられ、代償性肝硬変と非代償性肝 硬変を境に1か月平均医療費が増加する傾 向がみられた。また、 2015 年度の1か月当
費・調剤薬局費をみると、C型肝炎では、
2012 年度から 2013 年度までは院内で処方 した医薬品に係る「医薬品費」の約4割、
調剤薬局における「調剤薬局費」の2〜3 割が肝炎等に関連する費用であったが、
2015 年度は「医薬品費」で8割弱、 「調剤 薬局費」で約7割まで肝炎等に関連する割 合が増加する傾向にあった。同様に、代償 性肝硬変では、2012 年度から 2013 年度ま では「医薬品費」の約3割、「調剤薬局費」
の1割が肝炎等に関連する費用であったが、
2015 年度は「医薬品費」で8割弱、 「調剤 薬局費」で約 65%まで肝炎等に関連する割 合が増加する傾向にあった。非代償性肝硬 変、肝癌においても、増加の程度は若干低 いものの、同様の傾向がみられた。1か月 当たりの「手術費」は、いずれの年度にお いても、C型肝炎では約6%、代償性肝硬 変では約8%、非代償性肝硬変では約3割、
肝癌では約 75%が肝炎等に関連する費用 であった(図表 123〜126) 。
なお、月 10 万点以上の期間での1か月当 たりの肝炎等に関連する手術費・医薬品 費・調剤薬局費をみると、C型肝炎、代償 性肝硬変、非代償性肝硬変では、 2015 年度 以前は、月 10 万点以上の期間で肝炎等に関 連する費用はほとんどみられないものの、
2015 年度は「医薬品費」の8〜9割、 「調 剤薬局費」の約 85%が肝炎等に関連する費 用となっており、2015 年度の月 10 万点以 上の期間は肝炎等も関連して医療費が高く なっている状況が伺えた。また、肝癌では、
いずれの年度においても「手術費」の6割
から、肝癌治療が月 10 万点以上の期間にも 一定程度行われている状況が伺えた(図表 127〜130) 。
⑥ C型肝炎治療患者の診療状況
C型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者について、入院月数別に患者数 の推移をみた結果は、図表 131〜134 のと おりである。いずれの年度においても、C 型肝炎では 25%強、代償性肝硬変では3割 弱、非代償性肝硬変では5割弱、肝癌では 7割弱の患者が入院していた。年間の入院 月数は、 「1か月」が最も多く、次いで「2 か月」、 「3か月」となっており、C型肝炎 から肝癌になるにつれ、入院月数が長い患 者が増加する傾向がみられた。
また、C型肝炎ウイルス感染に起因する 肝炎等の治療患者のうち、肝癌患者につい て入院外におけるネクサバールの算定状況 をみると、年間の算定月数は、 「1か月」が 最も多く、次いで「2か月」、「3か月」と なっており、約3割の患者で6か月以上の 算定がみられた(図表 135)。
さらに、肝癌に関連する診療行為・医薬 品について、 「肝切除術」や「肝悪性腫瘍ラ ジオ波焼灼療法」、 「肝悪性腫瘍マイクロ波 凝固法」等を「class1」、「血管塞栓術」や
「肝動注化学療法」等を「class2」、「放射 線治療」や「分子標的薬による全身化学療 法」等を「class3」に分類し、各年度にお ける算定状況別に治療患者数と年間総医療 費をみた結果は、図表 136 のとおりである。
「 class1+class2+class3 」 と
し、医療費では全体の2割強を占めていた。
同様に、 「class2+class3」と「class2」をあ わせた「class2」の治療患者数は全体の2 割強を占めるのに対し、医療費では全体の 約3割、「class3」の治療患者数は全体の 3%弱を占めるのに対し、医療費では全体 の約4%を占めていた。 「class1」 、 「class2」、
「class3」の診療行為・医薬品の算定がな かった患者も6割弱存在した。
肝癌治療患者のうち、 2012 年度上期に肝 癌でなかったものの 2012 年度下期に肝癌 がみられた新規肝癌患者について、各年度 半期の間に算定した最も高いクラスの肝癌 関連行為・医薬品に患者を分類し、2012 年 度下期以降の推移をみた結果は、図表 137 のとおりである。患者数全体の推移をみる と、2012 年度下期から 2013 年度上期にか けて前年度比で約2割減少し、その後は 15%前後ずつ減少していた。患者分類ごと に患者数と患者1人当たり医療費、クラス 別治療月数をみると、「class1」の治療は、
多くが新規に肝癌となった 2012 年度下期 に行われ、年度半期における患者1人当た りの治療月数は概ね1か月、医療費は約 18 万点であった。一方、「class2」の治療は、
2012 年度下期からなだらかに減少しなが
ら行われ、年度半期における患者1人当た
りの治療月数は1か月強と「class1」と比
較して若干多く、医療費は約 15 万〜16 万
点であった。 「class3」の治療は、2012 年
度下期以降横這いとなっており、年度半期
における患者1人当たりの治療月数は約 3
か月と「class1」や「class2」と比較して多
肝癌関連行為・医薬品による治療が行われ た診療月のみ抽出し、2012 年度下期から 2015 年度下期の期間における治療月数別 に患者数の構成比をみると、 「治療月数1か 月」37.1%が最も多く、次いで「治療月数 2か月」20.4%、 「治療月数3か月」12.7%
となっており、 「治療月数 10 か月以上」も
4.8%みられた(図表 138)。各患者の肝癌
関連行為・医薬品による治療月に要した医 療費の分布とともに、各診療月に算定した 最も高いクラスの肝癌関連行為・医薬品に 治療月を分類し、患者1人当たりの肝癌関 連行為・医薬品による治療月数と当該治療 月に要した医療費をみると、治療月数の増 加に伴い、医療費の伸びは中央値・平均値 ともに逓減する傾向がみられ、患者1人当 たりの肝癌関連行為・医薬品による治療月 数は「class1」は概ね横ばいである一方、
「class2」 、 「class3」が増加する傾向がみら れた(図表 139〜140) 。
加えて、C型肝炎ウイルス感染に起因す る肝炎等の治療患者について、インターフ ェロンフリー治療開始後の期間における1 か月当たり診療区分別医療費の経過を最大 10 か月目までみた結果は、図表 141〜148 のとおりである。アスナプレビルとダクラ タスビルによる治療の経過をみると、概ね 5か月目までは約5万点で推移し、その後 は概ね8千点程度で横這いに推移していた。
同様に、ソホスブビル/レジパスビル配合 剤による治療の経過では、概ね2か月目ま では約 25 万点で推移し、その後は概ね8千 点程度で推移していた。ソホスブビルとリ
ビル/リトナビル/オムビタスビル配合剤 による治療の経過では、概ね3か月目まで は約 16 万点で推移し、その後は約3万点と なっていた。
4.B型肝炎による肝硬変、肝がん患者に おける医療費等に関する分析
① B型肝炎患者の推移
2012 年4月〜2016 年3月の分析対象期 間においてB型肝炎ウイルス感染に起因す る肝炎等の傷病の記載があり、当該年度に 肝炎等に関連する医薬品・診療行為の算定 があった患者の傷病別の患者数の推移は、
図表 149 のとおりである。 B型肝炎は、 2012 年度から 2015 年度までの4年間で 13%程 度増加しており、代償性肝硬変、非代償性 肝硬変、肝癌のいずれにおいても患者数が 増加する傾向がみられた。男女別にみると、
両者の傾向に差異はみられず、年齢階級別 にみると、いずれの傷病においても「60〜
69 歳」の患者数が多く、概ね「30〜39 歳」
以外は増加する傾向がみられた(図表 150
〜151) 。
都道府県別にみると、2015 年度の人口 10 万人当たり患者数は、B型肝炎では「鳥 取県」265.2 人、 「北海道」 210.3 人、 「広島 県」 208.4 人が多く、 「群馬県」 63.7 人、 「茨 城県」67.8 人、 「長野県」71.5 人が少なか った。また、代償性肝硬変では「広島県」
23.4 人、 「徳島県」17.8 人、 「北海道」17.2
人が多く、 「三重県」4.8 人、 「群馬県」5.7
人、 「愛知県」5.7 人が少なかった。非代償
性肝硬変では「徳島県」13.9 人、 「鳥取県」
「長崎県」36.2 人、 「広島県」35.5 人が多 く、 「福島県」 9.7 人、 「群馬県」9.7 人、 「沖 縄県」 9.8 人が少なかった(図表 152〜155) 。 レセプト種別をみると、 「医保」と「国保」
の割合が大きくなっていた(図表 156) 。
② B型肝炎治療患者の年間総医療費の推 移
B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者について、肝炎等に関連する診 療行為や医薬品による治療が行われた月数 別に患者数と年間総医療費の推移をみた結 果は、図表 157〜160 のとおりである。年 間総医療費は、いずれの傷病においても、
患者数の増加に伴って増加する傾向がみら れた。治療月数別にみると、患者数、年間 総医療費のいずれも、各年度において「12 か月」が最も多く、傷病間ではB型肝炎か ら非代償性肝硬変になるにつれ、その割合 が大きくなっていた。
B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者のうち、一人当たりの年間医療 費が 10 万点を超える患者について年間医 療費別・治療月数別にみると、いずれの傷 病においても、年間の治療月数が少ない中 でも年間医療費が 10 万点以上の患者がお り、また、年間医療費が 100 万点以上の患 者も一部存在した。年度間では大きな傾向 の差異はみられなかった(図表 161〜176) 。
③ 診療区分別の年間総医療費の推移 B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者について、診療区分別に年間総
療費が増加する傾向がみられ、調剤薬局に おける「調剤薬局費」が、院内で処方した 医薬品に係る「医薬品費」と比較して相対 的に大きくなっていた。傷病間でみると、
非代償性肝硬変、肝癌において「入院料」
や DPC 病院における包括評価点数部分の
「診断群分類」に係る費用が大きくなる傾 向がみられた。
④ 肝炎等に関連する医薬品・診療行為の状 況
B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者の医薬品の使用状況について、
出来高換算ベースの年間算定点数上位 30 位、年間算定人数上位 30 位を年度別・傷病 別にみた結果は、図表 181〜212 のとおり である。年間算定点数、年間算定人数の上 位をみると、B型肝炎、代償性肝硬変では、
「バラクルード」、「ヘプセラ」、 「ゼフィッ クス」等が上位となっており、 2015 年度は
「テノゼット」も上位となっていた。また、
肝癌では、 「ネクサバール」等も上位となっ ていた。年間算定人数では、いずれの傷病 においても「ウルソ」等も上位となってい た。
さらに、B型肝炎ウイルス感染に起因す る肝炎等の治療患者の診療行為の実施状況 について、出来高換算ベースの年間算定点 数上位 30 位を年度別・傷病別にみると、B 型肝炎、代償性肝硬変では、 「HBV 核酸定 量」等が上位となる一方、非代償性肝硬変 では「胃・十二指腸ファイバースコピー」
等が上位となるほか、肝癌では「血管塞栓
⑤ 1か月当たり医療費の推移
B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等 の治療患者について、1か月当たり医療費 等の推移をみた結果は、図表 229〜232 の とおりである。いずれの傷病においても、
2012 年度から 2015 年度にかけて1人当た り治療月数がわずかに減少し、1か月当た り平均医療費は増加する傾向にあった。ま た、傷病間で比較すると、1人当たり治療 月数は、B型肝炎から非代償性肝硬変にな るにつれ増加する一方、1か月当たり平均 医療費は、代償性肝硬変から肝癌になるに つれ増加し、1か月間の医療費が 10 万点以 上の月も増加する傾向がみられた。
年齢階級別にみると、B型肝炎、代償性 肝硬変では、高齢になるにつれ1人当たり 治療月数、1か月当たり平均医療費が増加 する傾向がみられた。非代償性肝硬変、肝 癌では、高齢になるにつれ1人当たり治療 月数が増加する一方、1か月当たり平均医 療費は 40 歳代までも若干高い傾向にあっ た(図表 233〜248) 。
入院・入院外別にみると、入院では、傷 病間で1か月平均医療費に大きな差異はな いものの、非代償性肝硬変、肝癌となるに つ れ 「25,000 点 以 上 50,000 点 未 満 」、
「50,000 点以上 75,000 点未満」の分布が 多くなる傾向がみられた。また、代償性肝 硬変と非代償性肝硬変を境に1人当たり治 療月数はやや増加する傾向がみられた。一 方、入院外では、傷病間でB型肝炎、代償 性肝硬変、非代償性肝硬変になるにつれ1
(図表 249〜256) 。
1か月当たりの肝炎等に関連する手術 費・医薬品費・調剤薬局費をみると、B型 肝炎では、 「手術費」の7%弱、院内で処方 した医薬品に係る「医薬品費」の5割弱、
調剤薬局における「調剤薬局費」の約6割 が肝炎等に関連する費用であった。同様に、
代償性肝硬変では「手術費」の約9%、 「医 薬品費」の約 45%、「調剤薬局費」の6割 弱、非代償性肝硬変では「手術費」の約4 割、「医薬品費」の約4割、「調剤薬局費」
の約6割、肝癌では「手術費」の約 75%、
「医薬品費」の約5割、 「調剤薬局費」の約 7割が肝炎等に関連する費用であった(図 表 257〜260) 。
なお、月 10 万点以上の期間での1か月当 たりの肝炎等に関連する手術費・医薬品 費・調剤薬局費をみると、B型肝炎、代償 性肝硬変では、月 10 万点以上の期間で肝炎 等に関連する費用はあまりみられないもの の、非代償性肝硬変では「手術費」の約3 割、「医薬品費」の約6%、「調剤薬局費」
の1〜3割、肝癌では「手術費」の約7割、
「医薬品費」の3割弱、 「調剤薬局費」の約 75%が肝炎等に関連する費用となっており、
非代償性肝硬変、肝癌の治療は月 10 万点以 上の期間にも一定程度行われている状況が 伺えた(図表 261〜264) 。
⑥ B型肝炎治療患者の診療状況
B型肝炎ウイルス感染に起因する肝炎等
の治療患者について、入院月数別に患者数
の推移をみた結果は、図表 265〜268 のと
者が入院していた。年間の入院月数は、 「1 か月」が最も多く、次いで「2か月」、 「3 か月」となっており、B型肝炎から肝癌に なるにつれ、入院月数が長い患者が増加す る傾向がみられた。
また、B型肝炎ウイルス感染に起因する 肝炎等の治療患者のうち、肝癌患者につい て入院外におけるネクサバールの算定状況 をみると、年間の算定月数は、 「1か月」が 最も多く、次いで「2か月」、「3か月」と なっており、約3割の患者で6か月以上の 算定がみられた(図表 269)。
さらに、肝癌に関連する診療行為・医薬 品について、 「肝切除術」や「肝悪性腫瘍ラ ジオ波焼灼療法」、 「肝悪性腫瘍マイクロ波 凝固法」等を「class1」、「血管塞栓術」や
「肝動注化学療法」等を「class2」、「放射 線治療」や「分子標的薬による全身化学療 法」等を「class3」に分類し、各年度にお ける算定状況別に治療患者数と年間総医療 費をみた結果は、図表 270 のとおりである。
「 class1+class2+class3 」 と
「class1+class2」 、 「class1+class3」 、 「class1」
をあわせて構成比でみると、 「class1」の治 療患者数は全体の 15%強を占めるのに対 し、医療費では全体の 25%強を占めていた。
同様に、 「class2+class3」と「class2」をあ わせた「class2」の治療患者数は全体の約 15%を占めるのに対し、医療費では全体の 25%強、「class3」の治療患者数は全体の 3%強を占めるのに対し、医療費では全体 の約7%を占めていた。 「class1」 、 「class2」 、
「class3」の診療行為・医薬品の算定がな
がみられた新規肝癌患者について、各年度 半期の間に算定した最も高いクラスの肝癌 関連行為・医薬品に患者を分類し、2012 年 度下期以降の推移をみた結果は、図表 271 のとおりである。患者数全体の推移をみる と、2012 年度下期から 2013 年度上期にか けて前年度比で約 25%減少し、その後は 2014 年度上期まで約 15%ずつ、2015 年度 下期まで約 10%ずつと徐々になだらかに 減少していた。患者分類ごとに患者数と患 者1人当たり医療費、クラス別治療月数を みると、 「class1」の治療は、多くが新規に 肝癌となった 2012 年度下期に行われ、 年度 半期における患者1人当たりの治療月数は 概ね1か月、医療費は約 20 万点であった。
一方、「class2」の治療は、2012 年度下期 からなだらかに減少しながら行われ、年度 半期における患者1人当たりの治療月数は 1か月強と「class1」と比較して若干多く、
医 療 費 は 約 15 万 〜 18 万 点 で あ っ た 。
「class3」の治療は、2012 年度下期以降横 這いとなっており、年度半期における患者 1人当たりの治療月数は約 3 か月と 「class1」
や「class2」と比較して多く、治療頻度の 高さから医療費も約 19 万点と高い傾向に あった。
2012 年度下期の新規肝癌患者について、
肝癌関連行為・医薬品による治療が行われ
た診療月のみ抽出し、2012 年度下期から
2015 年度下期の期間における治療月数別
に患者数の構成比をみると、 「治療月数1か
月」45.7%が最も多く、次いで「治療月数
2か月」19.5%、 「治療月数3か月」10.1%
療費の分布とともに、各診療月に算定した 最も高いクラスの肝癌関連行為・医薬品に 治療月を分類し、患者1人当たりの肝癌関 連行為・医薬品による治療月数と当該治療 月に要した医療費をみると、治療月数の増 加に伴い、医療費の伸びは中央値・平均値 ともに概ね逓減する傾向がみられ、患者1 人当たりの肝癌関連行為・医薬品による治 療月数は「class1」は概ね横ばいである一 方、 「class2」、 「class3」が増加する傾向が みられた(図表 273〜274)。
その他、B型肝炎等の傷病の記載がある ものの、B型肝炎ウイルス再燃の注意喚起 のある薬剤を使用していることから、肝炎 ウイルス再活性化に係る予防投与等、必ず しも肝炎等の治療を行っていない可能性が 高い患者は、2012 年度の 83,403 人から 2015 年度の 138,953 人へ4年間で約 1.7 倍 と急増していた。患者1人当たりの肝炎等 に関連する医薬品費等をみると、いずれの 年度においても、院内で処方した医薬品に 係る「医薬品費」は約3千点、調剤薬局に おける「調剤薬局費」は約6千点となって おり、肝炎ウイルス再活性化に係る予防投 与等に係る医薬品費等は患者数の増加に伴 って増える状況が伺えた(図表 275) 。
D.考察
本研究では、B型肝炎、C型肝炎に係る と推定されるNDBデータサブセットの作 成およびサブセットデータのクリーニング に係る抽出条件を策定し、NDBから得ら れる情報を解析することで、B型・C型肝
その結果、C型肝炎ウイルス感染に起因 する肝炎等の患者は、 70 歳代の患者が多く、
C型肝炎、非代償性肝硬変、肝癌で減少す る傾向がみられる一方、B型肝炎ウイルス 感染に起因する肝炎等の患者は、 60 歳代の 患者が多く、また、B型肝炎、代償性肝硬 変、非代償性肝硬変、肝癌のいずれの傷病 においても増加する傾向がみられた。B型 肝炎等の患者の年齢構成がC型肝炎等と比 較して若年であることも一因であるものの、
B型肝炎ウイルスの新規感染以上に患者数 の増加がみられることから、行政をはじめ とする関係者の受診勧奨の取り組みにより 潜在患者の掘り起こしが一定程度進んでい ることによるものと考えられる。
また、年間総医療費は、C型肝炎におけ るインターフェロンフリーの直接作用型抗 ウイルス薬の開始に伴い、C型肝炎、代償 性肝硬変で 2015 年度から大きく増加して いることが明らかになった。ただし、イン ターフェロンフリー治療では、患者1人当 たりの算定月数が短く、治療後の1か月当 たり医療費も抑えられることから、財政面 への影響は、 2016 年度以降の中長期的な医 療費の推移も踏まえて把握する必要がある。
B型肝炎等においても、年間総医療費は患 者数の増加に伴って増加しており、潜在患 者の掘り起こしがどの程度まで進むのか、
患者数の増加要因として他にどのようなも
のがあるのか等、今後詳細を明らかにして
いくことが求められる。B型肝炎ウイルス
再燃の注意喚起のある薬剤の使用患者に対
する肝炎ウイルス再活性化に係る予防投与
さらに、患者1人当たりの医療費負担に ついては、C型・B型肝炎ともに、肝炎、
代償性肝硬変におけるインターフェロンフ リー治療やB型肝炎治療薬に係る医薬品費、
あるいは非代償性肝硬変、肝癌における入 院費用、肝癌における手術費用や「ネクサ バール」等の抗がん剤治療に係る費用等、
患者1人当たりあるいは1か月当たりの医 療費が高額となるケースが一定程度存在し ていることが示された。特に、肝癌の治療 では、 「肝切除術」や「肝悪性腫瘍ラジオ波 焼灼療法」、「血管塞栓術」等の単月の医療 費が高いもの以外に、分子標的薬による全 身化学療法等のように治療頻度の高さから 医療費が増加するものもみられた。また、
C型肝炎等におけるインターフェロンフリ ー治療開始後の経過では、2〜5か月目ま では膨大な医療費がかかるものの、その後 は一定程度の医療費に落ち着くことが明ら かになった。B型・C型肝炎患者における より有効な支援のあり方については、各傷 病における治療内容や経過、さらには新た な治療法の出現等に応じて適宜検討し、見 直していくことが肝要である。
今後の課題として、本研究では、レセプ トに記載された傷病名や診療行為・医薬品 からB型・C型肝炎ウイルス感染に起因す る肝炎等について判別を行った。しかしな がら、レセプトデータにおける傷病情報は、
傷病名が多く記載されており、既に治療が 終了した傷病名が残っていることもあるな ど、必ずしも信頼性は高くなく、医学的な 診断根拠のないいわゆるレセプト病名の問
の傷病名を把握することも困難となってい る。肝炎等に関連する検査等についても、
その実施の有無は把握できるものの、検査 結果等は確認することができない。こうし たレセプトデータ自体における情報の不足 や信頼性の低さに起因する限界により、本 分析には必ずしもB型・C型肝炎患者でな い者が含まれている可能性がある。今後は、
電子カルテ等の臨床情報を活用し、B型・
C型肝炎、代償性肝硬変、非代償性肝硬変、
肝癌をより正確に判定したうえで、患者の 状態像や患者数の推移、治療効果などにつ いてより詳細に分析していくことが求めら れる。
また、NDBに起因する課題として、N DBには公費(生活保護)や自費診療分、
紙レセプトで請求を行っている医療機関分 のデータが格納されていないことから、当 該患者における肝炎、肝硬変、肝癌治療の 実態の把握は、今後の課題である。さらに、
NDBデータでは、保険者、被保険者番号
に変更がなければ、同一のハッシュ値(I
D1)により年度をまたいで外来及び入院
のレセプト情報が通算できるが、転居や転
職に伴う保険者の移行や 75 歳での後期高
齢者医療制度への移行が生じる場合、ND
B内では異なるハッシュ値が付与されるこ
とから異なる個人として取り扱われ、患者
数の過剰な集計や治療経過の分断が生じる
こととなる。こうしたデータ上の課題や影
響を勘案した患者数の補正方法等を検討す
ることも今後の課題である。
肝がん患者の全国的な総医療費等費用分布 や医療内容の実態等を分析した。C型肝炎 ウイルス感染に起因する肝炎等の患者は減 少する傾向がみられる一方、B型肝炎ウイ ルス感染に起因する肝炎等の患者は増加す る傾向がみられた。また、年間総医療費は、
C型肝炎におけるインターフェロンフリー の直接作用型抗ウイルス薬の開始に伴い、
C型肝炎・代償性肝硬変で 2015 年度から大 きく増加し、B型肝炎等においても、患者 数の増加に伴って増加していることが明ら かになった。患者1人当たりの医療費負担 についても、肝炎、代償性肝硬変における インターフェロンフリー治療やB型肝炎治 療薬に係る医薬品費、あるいは非代償性肝 硬変、肝癌における入院費用、肝癌におけ る手術費用や「ネクサバール」等の抗がん 剤治療に係る費用等、医療費が高額となる ケースが一定程度存在していることが示さ れた。今後、B型・C型肝炎患者における より有効な支援のあり方について検討して いくうえで、本研究の成果が活用されるこ とが期待される。
F.健康危険情報 特になし
G.研究発表 1. 論文発表 特になし 2. 学会発表 特になし
特になし
2. 実用新案登録
特になし
3.その他
特になし
図表 1 NDBデータ抽出時に用いた肝炎、肝硬変、肝がんに関連する傷病コード一覧
傷病コード 傷病名称
8846073 A型劇症肝炎
8842150 急性A型肝炎・肝性昏睡合併あり 0701001 A型肝炎
8842151 急性B型肝炎・肝性昏睡合併あり 8848430 B型肝炎ウイルス性関節炎 0703002 B型肝炎
8830062 B型肝炎ウイルス感染 0703021 B型急性肝炎 8830063 B型劇症肝炎 0703024 C型急性肝炎 8846074 C型劇症肝炎 0703027 E型肝炎 8846075 E型劇症肝炎 0703026 D型肝炎 8843999 B型肝硬変 8848181 B型代償性肝硬変 8848182 B型非代償性肝硬変 0703003 B型慢性肝炎 8848433 C型肝炎ウイルス性関節炎 0703022 C型肝炎
8842154 C型肝炎ウイルス感染 8844002 C型肝硬変 8848184 C型代償性肝硬変 8848185 C型非代償性肝硬変 0703025 C型慢性肝炎 8840305 慢性ウイルス肝炎 8830743 ウイルス肝炎感染後関節障害 8835333 術後急性肝炎
0703012 輸血後肝炎 0703014 輸血後肝障害 8830747 ウイルス性肝炎 8832284 急性ウイルス性肝炎 5700002 劇症肝炎 8847692 肝細胞癌破裂 1550004 肝癌 1550005 肝細胞癌 1550012 原発性肝癌 1551002 肝内胆管癌 1561005 胆管細胞癌 8831496 肝芽腫 8831501 肝血管肉腫 8844946 肝脂肪肉腫 8831674 肝平滑筋肉腫 8836884 胎芽性肉腫 8831666 肝のう胞腺癌 8831498 肝奇形腫 8842916 混合型肝癌 8831492 肝カルチノイド 8831475 肝悪性腫瘍 8831679 肝門部癌 8831494 肝外胆管癌 8841644 肝門部胆管癌 8848695 肝門部リンパ節転移 8842692 肝癌骨転移 8847312 肝脾T細胞リンパ腫 8831663 肝のう腫 2115011 肝過誤腫 8844681 肝間葉性過誤腫 2115017 肝神経腫 2115009 肝線維腫 8831614 肝腺腫 2115008 肝良性腫瘍 8831495 肝外胆管の良性腫瘍 8844944 肝血管筋脂肪腫 8831487 肝海綿状血管腫 2280084 肝血管腫 8846516 肝硬化性血管腫 8842691 肝右葉腫瘍 8831517 肝左葉腫瘍 2390027 肝腫瘍
8831553 肝新生児血管内皮腫 2390031 肝門部腫瘍 8831483 肝炎後再生不良性貧血
傷病コード 傷病名称
5712001 アルコール性肝硬変 8846331 非代償性アルコール性肝硬変 8830335 アルコール性肝不全 8830168 亜急性アルコール性肝不全 8832275 急性アルコール性肝不全 8840298 慢性アルコール性肝不全 8830334 アルコール性肝疾患 5713001 アルコール性肝障害 5713002 慢性アルコール性肝障害 5758029 肝内胆汁うっ滞 5768023 肝内閉塞性黄疸 5739013 薬物性肝障害 8830173 亜急性肝炎 8832311 急性肝萎縮 0701005 急性肝炎 8832315 急性肝不全 8840321 慢性肝不全 8831477 肝萎縮 8831481 肝壊死 5738005 肝細胞性黄疸 5722002 肝性昏睡 5722003 肝性脳症 5738014 肝不全 8840360 慢性持続性肝炎 5714010 活動性慢性肝炎 5714007 慢性非活動性肝炎 5733010 遷延性肝炎 5714005 慢性肝炎 5714006 慢性肝炎増悪 8831607 肝線維症 8831511 肝硬化症 8834520 シャルコー肝硬変 8838207 トッド肝硬変 5716001 原発性胆汁性肝硬変 8845947 症候性原発性胆汁性肝硬変 8837208 単葉性肝硬変
8846062 無症候性原発性胆汁性肝硬変 5716003 続発性胆汁性肝硬変 5716004 閉塞性肝硬変 8837113 胆細管性肝硬変 5716002 胆汁性肝硬変 8846517 肝硬変に伴う食道静脈瘤 8846291 自己免疫性肝硬変 8830442 萎縮性肝硬変 8830819 栄養性肝硬変 5715027 壊死後性肝硬変 8831482 肝炎後肝硬変 8831512 肝硬変症 8833121 結節性肝硬変 8833880 混合型肝硬変 8834697 小結節性肝硬変 5715025 代償性肝硬変 8837269 大結節性肝硬変 8837557 中隔性肝硬変 8838175 特発性肝硬変 5715012 非代償性肝硬変 8840692 門脈周囲性肝硬変 5715013 門脈性肝硬変 8831407 化膿性肝膿瘍 8831550 肝周囲膿瘍 5720005 肝膿瘍 5720007 細菌性肝膿瘍 8837006 多発性肝膿瘍 8837090 胆管炎性肝膿瘍 8840689 門脈炎性肝膿瘍 8840688 門脈炎
8839335 非特異的反応性肝炎 8846249 肝肉芽腫 8838378 肉芽腫性肝炎 8840981 リポイド肝炎 5733008 自己免疫性肝炎 8848268 重症自己免疫性肝炎 5718009 胆汁うっ滞性肝炎
傷病コード 傷病名称
8845507 門脈圧亢進症性腸症 8845506 門脈圧亢進症性胃腸症 8840687 門脈圧亢進症 8843101 門脈圧亢進症性胃症 4598008 門脈拡張症 8831588 肝腎症候群 8831665 肝のう胞 8844032 肝肺症候群 8831537 肝疾患に伴う貧血 8843036 肝性胸水 5738002 肝機能障害 8831536 肝疾患 5739014 肝障害 8831659 肝内結石症 8835324 術後肝炎 8835325 術後肝障害 8838580 妊娠性急性脂肪肝 8848013 B型肝炎合併妊娠 8848020 C型肝炎合併妊娠
7712016 新生児B型肝炎ウイルス感染症 7712018 新生児C型肝炎ウイルス感染症 8836142 先天性ウイルス肝炎 7744001 新生児肝炎 8836152 先天性肝硬変 7516006 先天性肝線維症 7891001 肝腫大 5718004 肝脾腫 7895006 肝性腹水 7823029 肝性浮腫 7948001 肝機能検査異常 8831599 肝切除術後 8844845 肝移植後 8847617 死体肝移植後 8847641 生体肝移植後 8847670 脳死肝移植後 0701002 A型ウイルス肝炎 0703001 B型ウィルス肝炎 0703023 C型ウイルス肝炎 5713004 アルコール性肝機能障害 0709001 ウイルス肝炎
8834027 サルコイドーシス性肝肉芽腫 5718003 ルポイド肝炎
9968014 肝移植後状態 8831479 肝移植術後 5720002 肝下部膿瘍 2115016 肝筋肉腫 5715007 肝硬変(症)
5739002 肝実質障害 1550006 肝腫
2115012 肝新生児血管上皮腫 9974038 肝切除後状態 1552004 肝臓悪性腫瘍 1552005 肝臓癌 2390125 肝臓腫瘍 1977003 肝転移
5768020 肝内胆汁うっ滞性黄疸 1552006 肝肉腫
5738009 肝嚢腫 5722005 肝脳症 2390032 肝門部胆管腫瘍 0709002 急性ウイルス肝炎 5700018 急性肝障害 5722006 急性肝性脳症 5739005 軽度肝障害 0703008 血清肝炎 1550011 原発性肝細胞癌 5733007 持続性肝炎 5715026 心臓性肝硬変 1977008 続発性肝癌 5738013 胆汁うっ滞性肝障害 0701007 伝染性肝炎 0703010 慢性B型肝炎 0709006 慢性活動性肝炎