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E025 宝永第一火口壁のアグルチネート(静岡県 GEO DATA (20) : 地学散歩 (99) )

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E025 宝永第一火口壁のアグルチネート(静岡県 GEO DATA (20) : 地学散歩 (99) )

著者 相原 淳

雑誌名 静岡地学

巻 119

ページ ii‑ii

発行年 2019‑06‑10

出版者 静岡県地学会

URL http://doi.org/10.14945/00027676

(2)

(ⅱ)

 約 2,200 年前の 富士山頂噴火は,

規模が大きく,降 下テフラが広く分 布 す る(Yu-2 湯 船第 2 スコリア).

このテフラは山頂 火口からの最新の 噴出物である.そ の後,テフラや溶 岩を噴出する富士 山の噴火は側火山 で起きている(町 田,1996).

 この噴火で,宝 永火口付近から富 E025 宝永第一火口壁のアグルチネート

士山頂までの斜面は,山頂火口に近いので,飛ばされたスパッターが降下しても高温で柔らかく,互 いにくっつきあって固まり,急勾配になっている(中田,1997).このようなスパッターが次々と重なっ て溶結した堆積物はアグルチネートと呼んでいる.富士山の山腹斜面の曲線美は,アグルチネートに よる急勾配と崩壊の跡を埋めたことによると考えられる.

 アグルチネートの下部は,高温が保たれ,含まれる鉄分が酸化し,赤鉄鉱ができ,赤褐色をしてい る.また,下部に柱状節理が見られることから,一度溶けて固まったと考えられる.この第一火口壁 のアグルチネートは,崩れやすく,大きな音と砂煙をあげて崩れるのを著者は何回も目撃した.写真 は 2016 年 10 月に発生した崩壊のあとである. (相原 淳)

国土地理院 1:25,000 富士山,須走

写真は望遠レンズ(400mm)を使って撮影した井上 勝氏からの提供.

引用文献

町田 洋(1996):第 4 章 富士山の新期 の活動と小山.小山町史編さん専門委 員会編,小山町史 第六巻 原始古代 中世通史,93–136,小山町.

中田節也(1997):6 火山噴出物と噴火の 推移予測.兼岡一郎・井田喜明編,火 山とマグマ,158―178,東京大学出版会.

参照

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